JP6323131B2 - フィルム外装電池の加圧装置 - Google Patents

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Description

この発明は、フィルムを外装体とした偏平なフィルム外装電池を加圧する加圧装置の改良に関する。
周知のように、ラミネートフィルムからなる外装体の内部に正極板と負極板とをセパレータを介して積層した発電要素を電解液とともに封入したフィルム外装電池が知られている。このようなフィルム外装電池は、例えば電池内部の金属異物(コンタミネーション)を検出するスクリーニングの際に、金属異物がセパレータを貫通することでその存在を検出し得るように、加圧装置を用いて加圧される。
このような加圧装置の一例が特許文献1に開示されている。この加圧装置は、複数の可動プレート(スペーサ板)を貫通してハウジングに固定されるガイドロッドを有し、隣り合う可動プレートの間にフィルム外装電池を配置した上で、可動プレートをガイドロッドの長手方向に沿って互いに近づく方向に押圧することによりフィルム外装電池を加圧する。
特開2012−3950号公報
しかしながら、TIテープや重力による電解液の落下、更には外部に導出されるタブ状の端子の位置などの様々な要因により、フィルム外装電池は偏平面に直交する板厚方向の厚みが必ずしも均一ではない。このため、棒状のガイドロッドの長手方向に対して可動プレートが必ずしも厳密に直交する姿勢とはならず、可動プレートがガイドロッドの直交方向に対して傾斜した姿勢となることがある。この場合、棒状のガイドロッドが可動プレートのガイド孔を貫通する部分では、ガイド孔の端部で両者が局所的に強く接触する片当たり状態となって、いわゆる「かじり」を生じ、ガイドロッドの長手方向に沿った可動プレートの円滑な移動を阻害するおそれがある。
そこで、このような片当たりやかじりを生じることのないように、可動プレートのガイド孔の径方向寸法をガイドロッドよりも十分に大きく設定することも考えられる。しかしながら、この場合、フィルム外装電池の厚みがほぼ均一である場合にも、ガイドロッドに対する可動プレートの姿勢が安定せず、また可動プレート自体の位置がハウジングやガイドロッドに対して下がってしまい、この可動プレートがハウジングの底面に接触するなどして、やはり可動プレートのスムーズな摺動を妨げるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、様々な要因により可動プレートがガイドロッドの直交方向に対して傾斜しているような場合であっても、ガイドロッドと可動プレートのガイド孔との片当たりを抑制して、可動プレートをガイドロッドの長手方向に沿って円滑に摺動させることができる新規なフィルム外装電池の加圧装置を提供することを目的としている。
本発明による加圧の対象となるフィルム外装電池は、正極板と負極板をセパレータを介して積層してなる発電要素がフィルムからなる外装体の内部に電解液とともに収容された偏平な形状をなしている。
本発明に係る加圧装置は、ハウジングに固定されるとともに、このハウジング内に配置された複数の可動プレートを貫通するガイドロッドを有しており、隣り合う可動プレートの間に上記フィルム外装電池を配置した上で、上記可動プレートを上記ガイドロッドの長手方向に沿って互いに接近する方向に押圧することによって、隣り合う一対の可動プレートの間に挟まれているフィルム外装電池を加圧するものである。
上記可動プレートには、上記ガイドロッドが貫通するガイド孔が形成されている。そして、このガイド孔は、径方向寸法が加圧方向で一定の直線部と、上記可動プレートの中央部から離間するにしたがって径方向寸法が徐々に拡大するテーパ部と、を有することを特徴としている。
フィルム外装電池の厚みが一定ではない(部位によって厚みが異なる)ことなどに起因して、加圧時等において可動プレートがガイドロッドの直交方向に対して傾いたとしても、ガイド孔にテーパ部を設けているために、ガイドロッドがガイド孔の端部で局所的に強く接触する片当たりの発生を抑制し、ガイドロッドとガイド孔との局所的な接触による圧力の増加を抑えることができる。
一方、可動プレートがガイドロッドとほぼ直交する姿勢の場合には、ガイドロッドがガイド孔の直線部とほぼ平行となるために、ガイドロッドとガイド孔とが局所的に強く接触することはない。また、可動プレートの直線部の径方向寸法を可動プレートに応じて適宜に設定し、具体的には可動プレートの径方向寸法よりもわずかに大きな寸法に設定することによって、可動プレートがガイドロッドに対して直交する姿勢に安定して支持されるとともに、可動プレートがガイドロッドやハウジングに対して位置が下がることもない。
この結果、ガイドロッドの直交方向に対して可動プレートが傾いているか否かにかかわらず、可動プレートをガイドロッドに沿って円滑に摺動させることができ、良好な加圧作業を行なうことができる。
可動プレートをガイドロッドの長手方向に沿って互いに接近する方向に加圧する加圧時と、これとは逆に可動プレートを互いに離間する方向に移動させる減圧時とでは、ガイドロッドの直交方向に対する可動プレートの傾斜方向が異なることから、好ましくは、上記テーパ部が、上記直線部の板厚方向の両側に設けられている。このように、異なる方向に傾斜する2つのテーパ部を設けることで、加圧時と減圧時とで異なる方向に可動プレートが傾いたとしても、ガイドロッドに対して可動プレートを安定して円滑に摺動させることが可能となる。
フィルム外装電池として、周囲の四辺のうちの一辺より2つの端子が導出されたタイプのものでは、電極が有る側の辺と無い側の辺とで、集電体やTIテープなどにより板厚方向の厚みが不均一となり易く、ガイドロッドの直交方向に対して可動プレートが傾き易いことから、本発明が特に有効である。
本発明によれば、ガイドロッドの直交方向に対して可動プレートが傾いているか否かにかかわらず、可動プレートをガイドロッドに沿って円滑に摺動させることができ、良好な加圧作業を行なうことができる。
本発明の一実施例に係るフィルム外装電池を示す斜視図。 同じくフィルム外装電池を示す断面図。 上記フィルム外装電池の製造工程の一部を示す説明図。 電池収納搬送工程と加圧工程を示す説明図。 本実施例に係るフィルム外装電池の加圧装置を示す斜視図。 上記加圧装置の一部を拡大して示す断面図。 上記加圧装置の一部を示す断面図。 上記加圧装置の厚肉プレートを示す正面図。 上記加圧装置のガイドロッドと可動プレートのガイド孔との嵌合部分を拡大して示す図8のA−A線に沿う断面対応図。 上記フィルム外装電池の厚みのばらつきによる可動プレートの傾きを誇張して示す説明図。 ガイド孔にテーパ部が設けられていない比較例(A)と、ガイド孔に直線部とテーパ部とが設けられた上記実施例(B)と、を示す説明図。
以下、図示実施例により本発明を説明する。初めに図1および図2に基づいて、本実施例の加圧・検査の対象となるフィルム外装電池11の一例を説明する。フィルム外装電池11は、例えばリチウムイオン二次電池であり、図1に示すように、偏平な長方形の外観形状を有し、長手方向の一方の端縁に、導電性金属箔からなる一対のタブ状の端子12,13を備えている。
図2に示すように、フィルム外装電池11は、長方形をなす発電要素14を電解液とともにラミネートフィルムからなる外装体15の内部に収容したものである。上記発電要素14は、セパレータ18を介して交互に積層された複数の正極板16および負極板17からなり、例えば、3枚の負極板17と、2枚の正極板16と、これらの間の4枚のセパレータ18と、を含んでいる。つまり、この例では、発電要素14の両面に負極板17が位置している。但し、発電要素14の最外層に正極板16が位置する構成も可能である。なお、図2における各部の寸法は必ずしも正確なものではなく、説明のために誇張したものとなっている。
正極板16は、長方形をなす正極集電体16Aの両面に正極活物質層16B,16Cを形成したものである。正極集電体16Aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔から構成されている。また、正極活物質層16B,16Cは、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMnO2)、または、コバルト酸リチウム(LiCoO2)等のリチウム複合酸化物からなる正極活物質と、カーボンブラック等の導電助剤と、バインダと、を混合したものを、正極集電体16Aの主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。
負極板17は、長方形をなす負極集電体17Aの両面に負極活物質層17B,17Cを形成したものである。負極集電体17Aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔から構成されている。負極活物質層17B,17Cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、バインダを混合したものを、負極集電体17Aの主面に塗布し、乾燥及び圧延させることにより形成されている。
上記負極集電体17Aの長手方向の端縁の一部は、負極活物質層17B,17Cを具備しない延長部として延びており、その先端が負極端子13に接合されている。また図2には示されていないが、同様に、上記正極集電体16Aの長手方向の端縁の一部が、正極活物質層16B,16Cを具備しない延長部として延びており、その先端が正極端子12に接合されている。
上記セパレータ18は、正極板16と負極板17との間の短絡を防止すると同時に電解質を保持する機能を有するものであって、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜からなり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能を有している。なお、セパレータ18としては、ポリオレフィン等の単層膜に限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造のものや、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものも用いることができる。
また、電解液としては、特に限定されるものではないが、リチウムイオン二次電池に一般的に使用される電解質として、例えば、有機溶媒にリチウム塩が溶解した非水電解液を用いることができる。
上記のような構成の発電要素14を電解液とともに収容する外装体15は、図2に一部を拡大して示すように、熱融着層15Aと金属層15Bと保護層15Cとの三層構造を有するラミネートフィルムからなる。中間の金属層15Bは、例えばアルミニウム箔からなり、その内側面を覆う熱融着層15Aは、熱融着が可能な合成樹脂例えばポリプロピレン(PP)からなり、金属層15Bの外側面を覆う保護層15Cは耐久性に優れた合成樹脂例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる。なお、さらに多数の層を有するラミネートフィルムを用いることもできる。また、上記の例では金属層15Bの両面に合成樹脂層をラミネートしているが、金属層15Bの外側の合成樹脂層は必ずしも必須のものではなく、内側表面にのみ合成樹脂層を備えた構成であってもよい。
上記外装体15は、一つの例では、図2の発電要素14の下面側に配置される1枚のラミネートフィルムと上面側に配置される他の1枚のラミネートフィルムとの2枚構造をなし、これら2枚のラミネートフィルムの周囲の4辺を重ね合わせ、かつ互いに熱融着した構成となっている。図示例は、このような2枚構造の外装体15を示している。また、他の一つの例では、外装体15は1枚の比較的大きなラミネートフィルムからなり、2つ折りとした状態で内側に発電要素14を配置した上で、周囲の3辺を重ね合わせ、かつ互いに熱融着した構成となっている。
長方形をなすフィルム外装電池11の短辺側に位置する一対の端子12,13は、ラミネートフィルムを熱融着する際に、ラミネートフィルムの接合面を通して外部へ引き出されている。なお、図示例では、同じ一方の端縁に一対の端子12,13が並んで配置されているが、一方の端縁に正極端子12を配置し、かつ他方の端縁に負極端子13を配置するようにすることも可能である。
上記のフィルム外装電池11の製造手順としては、以下の通りである。まず、正極板16、負極板17およびセパレータ18を順次積層し、かつ端子12,13をスポット溶接等により取り付けて発電要素14を構成する。次に、この発電要素14を外装体15となるラミネートフィルムで覆い、比較的小さな充填口を残して周囲の4辺(上記の2つ折りの場合は3辺)を熱融着する。次に、上記充填口を通して外装体15の内部に電解液を充填し、その後、充填口を熱融着して外装体15を密閉状態とする。これによりフィルム外装電池11が完成するので、次に、適宜なレベルまで充電を行い、この状態で、一定時間、エージングを行う。このエージングの完了後、電圧検査などのために再度充電を行い、出荷される。
なお、この種のフィルム外装電池11は、複数個を偏平な箱状のケーシング内に収容したバッテリモジュールとして使用される。この場合、バッテリモジュールのケーシング内で複数のフィルム外装電池11が積層された配置となり、例えば、ケーシングの一部またはケーシングとは別個の弾性部材によって、外装体15は、発電要素14の積層方向(発電要素14の主面と直交する方向)に多少押圧された状態となり得る。
図3は、このフィルム外装電池11の製造工程の一部を示している。電解液注入工程S1の後、電池収納搬送工程S2において、複数のフィルム外装電池11を加圧装置20(図4参照)に収納し、所定の加圧ステージ21(図4参照)に搬送する。続く加圧工程S3において、後述するようにフィルム外装電池11を加圧した後、スクリーニング工程S4において、フィルム外装電池11の内部に金属異物(コンタミネーション)があるか否かを検出・診断する。
なお、この加圧工程S3やスクリーニング工程S4は、上述した製造工程の中で、電解液の充填および外装体15の完全密閉(充填口の封止)の後の適宜な時期に実行される。例えば、フィルム外装電池11としての出荷の直前に加圧工程S3やスクリーニング工程S4を設けてもよく、あるいは、外装体15を完全密閉した直後に加圧工程S3やスクリーニング工程S4を設けてもよい。また、上記のエージング工程中に内部で異物が析出することがあるので、エージング工程の直後に加圧工程S3やスクリーニング工程S4を設けることも効果的である。
スクリーニング工程S4を行う理由について説明すると、電池製造工程において金属異物がフィルム外装電池11の内部に紛れ込むと、この金属異物がセパレータ18を突き破って貫通し、正極活物質と負極活物質とをショートさせる事態を生じるおそれがあり、この場合、所望の電圧を発生することができない。そこで、フィルム外装電池11の内部に金属異物が紛れ込んでいるか否かを検出(診断)するスクリーニング工程S4が必要となる。金属異物によって正極活物質と負極活物質とがショートしたか否かは一対の端子12,13間の電圧をモニターすれば良い。すなわち、充電終了後に一定時間が経過しても、フィルム外装電池11の発生する電圧の低下の程度が、予想される電圧低下の程度より大きく変化しなければ、金属異物は混入していないと診断することができる。逆に、充電終了後に一定時間が経過したときの電圧の低下の程度が、予想される電圧低下の程度を超えて大きく変化していれば、金属異物が混入していたと診断することができる。
また、このスクリーニング工程S4では、金属異物を確実に検出できるように、つまり金属異物がセパレータ18を貫通するように、上記の加圧工程S3によってフィルム外装電池11を積層方向に加圧し、この加圧状態のままで検査が行われる。
図4〜図8を参照して、上記の加圧工程S3及び加圧装置20について説明する。図4に示すように、加圧工程S3では、多数のフィルム外装電池11を収納した加圧装置20がローラコンベア22等により所定の加圧ステージ21に搬送され、ナットランナ23を用いて加圧が行われる。加圧終了後は再び上記のローラコンベア22により次のスクリーニング工程S4を行うステージへと搬送される。
図5〜図8は加圧装置20を示している。なお、可動プレート25やフィルム外装電池11の枚数は図5に示された枚数に限定されるものでない。この加圧装置20は、無蓋箱状のハウジング24と、複数の偏平な矩形板状をなす可動プレート25と、を有している。ハウジング24は、前壁24A,後壁24B及び両者を繋ぐ底壁24Cを有している。このハウジング24内に複数の可動プレート25が加圧方向Fに移動可能な状態で配置されている。これらの可動プレート25の形状は同一である。可動プレート25は、フィルム外装電池11の発電要素14の部分に加圧方向Fの両側から面圧を作用させるためのものである。
可動プレート25がハウジング24の底壁24Cを引きずることがないように、各可動プレート25には、加圧方向(水平方向)Fに摺動可能なスライド機構が設けられている。このスライド機構は、可動プレート25の四隅に貫通形成されたガイド孔26と、このガイド孔26を緩く貫通するロッド状のガイドロッド27と、を有している。すなわち、各可動プレート25の四隅にガイド孔26を設け、各ガイド孔26にそれぞれ棒状のガイドロッド27を貫通させている。すべての可動プレート25を貫通させた後に棒状のガイドロッド27の両端をハウジング24の前壁24Aと後壁24Bに固定することで、全ての可動プレート25はガイドロッド27の長手方向に沿う加圧方向Fに摺動可能な状態に支持される。
なお、図6にも示すように、各可動プレート25には、フィルム外装電池11の下端を支持するように、断面L字状に折曲した底壁部28が設けられている。
図5、図7及び図8を参照して、最左端の可動プレート25は、他の可動プレート25よりも少し大きな面積で厚肉な加圧用の厚肉プレート29となっている。この厚肉プレート29には外周に雄ネジ31を切った締付用ロッド30の一端がベアリング33(図7参照)を介して回転可能に固定されている。ハウジング24の前壁24Aには締付用ロッド30外周の雄ネジ31と螺合する雌ネジが形成されたネジ孔32が貫通形成されている。従って、上記のナットランナ23(図4参照)により締付用ロッド30の他端(図2で右端)を時計方向にあるいは反時計方向に回すことで、ネジ噛合い部分を介して締付用ロッド30がハウジング24の前壁24Aに対して加圧方向Fに移動し、厚肉プレート29を加圧方向Fに移動させることができるようになっている。なお、厚肉プレート29は加圧方向(水平方向)Fに直線運動をするだけで、ベアリング33により締付用ロッド30の回転は伝わらないようになっている。ナットランナ23による加圧力(締付けトルク)や加圧時間は図示せぬ制御部によって管理・制御されている。
そして、この加圧工程S3では、隣り合う2つの可動プレート25の間にフィルム外装電池11を挟み、全体を加圧方向Fの両側から押圧することによって、各フィルム外装電池11の両側の偏平面が加圧方向Fに加圧される。この場合、各フィルム外装電池11は、その発電要素14の部分に左右方向の両側から作用する面圧が、出来る限り均一な状態で保持されるようになっている。
図9は、本実施例の要部をなす可動プレート25のガイド孔26とガイドロッド27との嵌合部分を示す断面図である。ガイドロッド27は、一定の直径を有する円柱状をなしている。一方、ガイド孔26は、その板厚方向40の中央部に、径方向寸法が板厚方向40で一定の円筒面をなす直線部41が設けられるとともに、この直線部41の板厚方向40の両側に、板厚方向40の中央部から離間するに従って径方向寸法が徐々に拡大するテーパ部42,43がそれぞれ設けられている。直線部41の径方向寸法は、ガイドロッド27が円滑に摺動するように、ガイドロッド27の径方向寸法よりも僅かに大きく設定されている。テーパ部42,43は、直線部41と滑らかに接続する中央寄りの部分では直線部41と同じ径方向寸法であり、この部分から外側へ向かうに従って、徐々に径方向寸法が増加する円錐形状に形成されている。ここで、テーパ部42,43の直線部41に対する傾斜角度は、ガイドロッド27の直交方向44に対する可動プレート25の想定される最大の傾斜角度よりも大きく設定されている。
図10は、可動プレート25の傾きを誇張して描いた説明図である。上述したように、フィルム外装電池11は、偏平面と直交する板厚方向の厚みが必ずしも一定ではなく、TIテープや重力による電解液の落下、更には外部に導出されるタブ状の端子の位置などの様々な要因により、厚みが不均一となることがある。特に、本実施例で用いられているフィルム外装電池11のように、周囲の四辺のうちの一辺より2つのタブ状の端子12,13が導出されたタイプのものでは、図2にも示すように、端子12,13が有る側(図2の左側)に集電体等が集中する関係で、この電極端子12,13側の辺部の近傍の厚みが相対的に大きくなり易い。このようなフィルム外装電池11を両側より可動プレート25で挟み込んで加圧する場合、図10に示すように、可動プレート25がガイドロッド27の直交方向44に対して不可避的に傾斜し、ガイドロッド27に対する可動プレート25の円滑な摺動を阻害することが懸念される。
この点について、図11を参照して更に詳細に説明する。図11(B)は、ガイド孔26に直線部41とテーパ部42,43が設けられた上記の実施例を示している。一方、図11(A)は、ガイド孔26Aにテーパ部が設けられておらず、ガイド孔26Aが板厚方向の全長にわたって一定の径方向寸法を有する円筒面をなす比較例を示している。
加圧時等に可動プレート25がガイドロッド27の直交方向に対して傾斜している場合、図11(A)に示す比較例では、ガイド孔26Aにテーパ部が設けられていないために、ガイドロッド27がガイド孔26Aの両側の開口縁部45で局所的に強く接触する、いわゆる片当たりの状態となる。このために、ガイドロッド27に対する可動プレート25の円滑な摺動が阻害される。
これに対して図11(B)に示す本実施例では、可動プレート25のガイド孔26における直線部41の両側にテーパ部42,43が設けられているために、可動プレート25がガイドロッド27の直交方向44に対して傾斜している場合であっても、比較例のようにガイドロッド27がガイド孔26の両側の開口縁部45で局所的に強く接触することはなく、直線部41あるいはテーパ部42,43の部分、つまり開口縁部45よりも広い範囲にわたってガイドロッド27と接触することとなる。このために、接触圧力を抑制して、ガイドロッド27に対して可動プレート25を円滑に摺動させることができる。
また、可動プレート25がガイドロッド27に対してほぼ直交する姿勢にある場合にも、本実施例では、ガイド孔26に円筒面をなす直線部41が設けられているために、この直線部41の範囲にわたってガイドロッド27がガイド孔26に摺接する形となることから、やはり接触圧力を抑制して、ガイドロッド27に対して可動プレート25を円滑に摺動させることができる。
このように可動プレート25がガイドロッド27の直交方向に対して傾いても片当たりやかじりを生じることがないために、直線部41をガイドロッド27に対して必要以上に大きな寸法に設定する必要がなく、具体的にはガイドロッド27よりもわずかに大きな寸法に設定することができる。このために、可動プレート25がガイドロッド27に対して直交する姿勢に良好に保持されるとともに、ガイドロッド27やハウジング24に対して可動プレート25が鉛直下方に位置を下げることもないので、可動プレート25の位置が下がってハウジング24の底面に摺接するような事態を招くことも無い。
また本実施例では、直線部41の板厚方向40の両側にテーパ部42,43を設けているために、可動プレート25の直交方向44に対して可動プレート25が左右のいずれの方向に傾斜したとしても、ガイド孔26の開口縁部でガイドロッド27と局所的に強く接触することを確実に抑制・回避することができる。具体的には、可動プレート25をガイドロッド27の長手方向に沿って互いに接近する方向に移動させる加圧時と、可動プレート25を互いに離間する方向に移動させる減圧時とでは、ガイドロッド27の直交方向44に対する可動プレート25の傾斜方向が反対方向となるものの、本実施例では、直線部41の両側に各テーパ部42,43が設けられているために、加圧時と減圧時とでそれぞれ異なる方向(反対方向)に可動プレート25が傾いたとしても、ガイドロッド27に対して可動プレート25を安定して円滑に摺動させることが可能となる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施例ではテーパ部42,43を単一の傾斜面として構成しているが、板厚方向の中央部から外側へ向かって徐々に拡径するように湾曲する湾曲面であっても良く、あるいは湾曲面と傾斜面とを組み合わせたような構造であっても良い。
11…フィルム外装電池
14…発電要素
15…外装体
16…正極板
17…負極板
18…セパレータ
20…加圧装置
23…ナットランナ
25…可動プレート
26…ガイド孔
27…ガイドロッド
41…直線部
42,43…テーパ部

Claims (2)

  1. 正極板と負極板をセパレータを介して積層してなる発電要素がフィルムからなる外装体の内部に電解液とともに収容された偏平なフィルム外装電池の加圧装置であって、
    ハウジングに固定され、このハウジング内に配置された複数の可動プレートを貫通するガイドロッドを有し、
    隣り合う上記可動プレートの間に上記フィルム外装電池を配置した上で、上記可動プレートを上記ガイドロッドの長手方向に沿って互いに接近する方向に押圧することによって、隣り合う一対の可動プレートの間に挟まれているフィルム外装電池を加圧するフィルム外装電池の加圧装置において、
    上記可動プレートには、上記ガイドロッドが貫通するガイド孔が形成され、
    このガイド孔は、径方向寸法が板厚方向で一定の直線部と、上記可動プレートの中央部から離間するにしたがって径方向寸法が板厚方向で徐々に拡大するテーパ部と、を有し、
    上記テーパ部は、上記直線部の板厚方向の両側に設けられているとともに、上記可動プレートによる上記フィルム外装電池の加圧に伴って上記ガイドロッドに直交する平面に対して上記可動プレートが傾いた際に、上記ガイドロッドが上記テーパ部における上記可動プレートの厚さ方向外側の開口縁部に局所的に接触しないように形成されていることを特徴とするフィルム外装電池の加圧装置。
  2. 上記フィルム外装電池は、周囲の四辺のうちの一辺より2つの電極端子が導出されたものであることを特徴とする請求項1に記載のフィルム外装電池の加圧装置。
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