JP6326206B2 - フィルム外装電池の加圧方法 - Google Patents

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Description

この発明は、フィルムを外装体とした偏平なフィルム外装電池に関し、特に、内部の発電要素の絶縁状態の検査等のためにフィルム外装電池を加圧する加圧方法に関する。
特許文献1や特許文献2に記載されているように、ラミネートフィルムからなる外装体の内部に正極板と負極板とをセパレータを介して積層した発電要素を電解液とともに封入したフィルム外装電池が知られている。このようなフィルム外装電池は、電池内部の金属異物(コンタミネーション)を検出するスクリーニングが行われる。このスクリーニングでは、電池内部に金属異物が存在する場合に、この金属異物がセパレータを貫通することで金属異物の存在を検出し得るように、フィルム外装電池が加圧される。例えば、2つの可動プレートの間にフィルム外装電池を挟み、上記2つの可動プレートを互いに近づく方向に加圧することで、上記フィルム外装電池の加圧が行われる。
特開2012−4367号公報 特開2012−3959号公報
このようなフィルム外装電池の加圧の際には、電解液が電極積層体である発電要素に浸透するにしたがってフィルム外装電池の積層方向の厚みが薄くなっていく。従って、例えば可動プレート間の距離を一定にして加圧すると、徐々に加圧力が弱くなり、経時的に十分な加圧力を確保することができない。
そこで、大きな加圧力で可動プレートを連続的に加圧し続けることも考えられるが、この場合、過剰な加圧によってフィルム外装電池の損傷を招いたり、加圧設備の負担が大きくなってひずみ等を招くおそれがある。
本発明は、十分な加圧力を確保しつつ、フィルム外装電池の損傷や加圧設備のひずみ等を招くことのない新規なフィルム外装電池の加圧方法を提供することを目的としている。
この発明は、正極板と負極板をセパレータを介して積層してなる発電要素がフィルムからなる外装体の内部に電解液とともに収容された偏平なフィルム外装電池を、2つの可動プレートの間に挟み、上記2つの可動プレートを互いに近づく方向に加圧することで、上記発電要素の絶縁状態の検査のために上記フィルム外装電池を加圧するフィルム外装電池の加圧方法に関する。上記可動プレートと上記フィルム外装電池が交互に積層された状態で、積層された複数の上記可動プレートおよび複数の上記フィルム外装電池からなる積層体の全体を駆動装置によって積層方向の両側から加圧する。上記駆動装置による上記積層体全体の加圧の際に、所定の時間間隔をあけて複数回に分けて段階的に加圧を行うとともに、上記複数回の加圧では、加圧力を段階的に大きくする。
加圧を所定の間隔をあけて段階的に大きくしていくことで、連続的に加圧力を加え続ける場合に比して、フィルム外装電池の損傷を招くことなく、また、加圧装置等の設備側の負担を軽減しつつ、比較的短い時間で、最終的な加圧力を十分に高い値に保持することが可能となる。
本発明のフィルム外装電池の加圧方法によれば、フィルム外装電池の損傷を招くことなく、また、加圧装置等の設備側の負担を軽減しつつ、最終的な加圧力を十分に高い値に保持することができる。
本発明の一実施例に係るフィルム外装電池を示す斜視図。 同じくフィルム外装電池を示す断面図。 上記フィルム外装電池の製造工程の一部を示す説明図。 電池収納搬送工程と加圧工程を示す説明図。 本実施例に係るフィルム外装電池の加圧装置を示す斜視図。 上記加圧装置の一部を拡大して示す断面図。 加圧時間と加圧力(トルク)との関係を示す説明図。
以下、図示実施例により本発明を説明する。初めに図1および図2に基づいて、本実施例の加圧・検査の対象となるフィルム外装電池11の一例を説明する。フィルム外装電池11は、例えばリチウムイオン二次電池であり、図1に示すように、偏平な長方形の外観形状を有し、長手方向の一方の端縁に、導電性金属箔からなる一対のタブ状の端子12,13を備えている。
図2に示すように、フィルム外装電池11は、長方形をなす発電要素14を電解液とともにラミネートフィルムからなる外装体15の内部に収容したものである。上記発電要素14は、セパレータ18を介して交互に積層された複数の正極板16および負極板17からなり、例えば、3枚の負極板17と、2枚の正極板16と、これらの間の4枚のセパレータ18と、を含んでいる。つまり、この例では、発電要素14の両面に負極板17が位置している。但し、発電要素14の最外層に正極板16が位置する構成も可能である。なお、図2における各部の寸法は必ずしも正確なものではなく、説明のために誇張したものとなっている。
正極板16は、長方形をなす正極集電体16Aの両面に正極活物質層16B,16Cを形成したものである。正極集電体16Aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔から構成されている。また、正極活物質層16B,16Cは、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMnO2)、または、コバルト酸リチウム(LiCoO2)等のリチウム複合酸化物からなる正極活物質と、カーボンブラック等の導電助剤と、バインダと、を混合したものを、正極集電体16Aの主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。
負極板17は、長方形をなす負極集電体17Aの両面に負極活物質層17B,17Cを形成したものである。負極集電体17Aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔から構成されている。負極活物質層17B,17Cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、バインダを混合したものを、負極集電体17Aの主面に塗布し、乾燥及び圧延させることにより形成されている。
上記負極集電体17Aの長手方向の端縁の一部は、負極活物質層17B,17Cを具備しない延長部として延びており、その先端が負極端子13に接合されている。また図2には示されていないが、同様に、上記正極集電体16Aの長手方向の端縁の一部が、正極活物質層16B,16Cを具備しない延長部として延びており、その先端が正極端子12に接合されている。
上記セパレータ18は、正極板16と負極板17との間の短絡を防止すると同時に電解質を保持する機能を有するものであって、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜からなり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能を有している。なお、セパレータ18としては、ポリオレフィン等の単層膜に限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造のものや、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものも用いることができる。
また、電解液としては、特に限定されるものではないが、リチウムイオン二次電池に一般的に使用される電解質として、例えば、有機溶媒にリチウム塩が溶解した非水電解液を用いることができる。
上記のような構成の発電要素14を電解液とともに収容する外装体15は、図2に一部を拡大して示すように、熱融着層15Aと金属層15Bと保護層15Cとの三層構造を有するラミネートフィルムからなる。中間の金属層15Bは、例えばアルミニウム箔からなり、その内側面を覆う熱融着層15Aは、熱融着が可能な合成樹脂例えばポリプロピレン(PP)からなり、金属層15Bの外側面を覆う保護層15Cは耐久性に優れた合成樹脂例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなる。なお、さらに多数の層を有するラミネートフィルムを用いることもできる。また、上記の例では金属層15Bの両面に合成樹脂層をラミネートしているが、金属層15Bの外側の合成樹脂層は必ずしも必須のものではなく、内側表面にのみ合成樹脂層を備えた構成であってもよい。
上記外装体15は、一つの例では、図2の発電要素14の下面側に配置される1枚のラミネートフィルムと上面側に配置される他の1枚のラミネートフィルムとの2枚構造をなし、これら2枚のラミネートフィルムの周囲の4辺を重ね合わせ、かつ互いに熱融着した構成となっている。図示例は、このような2枚構造の外装体15を示している。また、他の一つの例では、外装体15は1枚の比較的大きなラミネートフィルムからなり、2つ折りとした状態で内側に発電要素14を配置した上で、周囲の3辺を重ね合わせ、かつ互いに熱融着した構成となっている。
長方形をなすフィルム外装電池11の短辺側に位置する一対の端子12,13は、ラミネートフィルムを熱融着する際に、ラミネートフィルムの接合面を通して外部へ引き出されている。なお、図示例では、同じ一方の端縁に一対の端子12,13が並んで配置されているが、一方の端縁に正極端子12を配置し、かつ他方の端縁に負極端子13を配置するようにすることも可能である。
上記のフィルム外装電池11の製造手順としては、以下の通りである。まず、正極板16、負極板17およびセパレータ18を順次積層し、かつ端子12,13をスポット溶接等により取り付けて発電要素14を構成する。次に、この発電要素14を外装体15となるラミネートフィルムで覆い、比較的小さな充填口を残して周囲の4辺(上記の2つ折りの場合は3辺)を熱融着する。次に、上記充填口を通して外装体15の内部に電解液を充填し、その後、充填口を熱融着して外装体15を密閉状態とする。これによりフィルム外装電池11が完成するので、次に、適宜なレベルまで充電を行い、この状態で、一定時間、エージングを行う。このエージングの完了後、電圧検査などのために再度充電を行い、出荷される。
なお、この種のフィルム外装電池11は、複数個を偏平な箱状のケーシング内に収容したバッテリモジュールとして使用される。この場合、バッテリモジュールのケーシング内で複数のフィルム外装電池11が積層された配置となり、例えば、ケーシングの一部またはケーシングとは別個の弾性部材によって、外装体15は、発電要素14の積層方向(発電要素14の主面と直交する方向)に多少押圧された状態となり得る。
図3は、このフィルム外装電池11の製造工程の一部を示している。電解液注入工程S1の後、電池収納搬送工程S2において、複数のフィルム外装電池11を加圧装置20(図4参照)に収納し、所定の加圧ステージ21(図4参照)に搬送する。続く加圧工程S3において、後述するようにフィルム外装電池11を加圧した後、スクリーニング工程S4において、フィルム外装電池11の内部に金属異物(コンタミネーション)があるか否かを検出・診断する。
なお、この加圧工程S3やスクリーニング工程S4は、上述した製造工程の中で、電解液の充填および外装体15の完全密閉(充填口の封止)の後の適宜な時期に実行される。例えば、フィルム外装電池11としての出荷の直前に加圧工程S3やスクリーニング工程S4を設けてもよく、あるいは、外装体15を完全密閉した直後に加圧工程S3やスクリーニング工程S4を設けてもよい。また、上記のエージング工程中に内部で異物が析出することがあるので、エージング工程の直後に加圧工程S3やスクリーニング工程S4を設けることも効果的である。
スクリーニング工程S4を行う理由について説明すると、電池製造工程において金属異物がフィルム外装電池11の内部に紛れ込むと、この金属異物がセパレータ18を突き破って貫通し、正極活物質と負極活物質とをショートさせる事態を生じるおそれがあり、この場合、所望の電圧を発生することができない。そこで、フィルム外装電池11の内部に金属異物が紛れ込んでいるか否かを検出(診断)するスクリーニング工程S4が必要となる。金属異物によって正極活物質と負極活物質とがショートしたか否かは一対の端子12,13間の電圧をモニターすれば良い。すなわち、充電終了後に一定時間が経過しても、フィルム外装電池11の発生する電圧の低下の程度が、予想される電圧低下の程度より大きく変化しなければ、金属異物は混入していないと診断することができる。逆に、充電終了後に一定時間が経過したときの電圧の低下の程度が、予想される電圧低下の程度を超えて大きく変化していれば、金属異物が混入していたと診断することができる。
また、このスクリーニング工程S4では、金属異物を確実に検出できるように、つまり金属異物がセパレータ18を貫通するように、上記の加圧工程S3によってフィルム外装電池11を積層方向に加圧し、この加圧状態のままで検査が行われる。
図4〜図6を参照して、上記の加圧工程S3及び加圧装置20について説明する。図4に示すように、加圧工程S3では、多数のフィルム外装電池11を収納した加圧装置20がローラコンベア22等により所定の加圧ステージ21に搬送され、ナットランナ23を用いて加圧が行われる。加圧終了後は再び上記のローラコンベア22により次のスクリーニング工程S4を行うステージへと搬送される。
図5及び図6は加圧装置20を示している。なお、可動プレート25やフィルム外装電池11の枚数は図5に示された枚数に限定されるものでない。この加圧装置20は、無蓋箱状のハウジング24と、複数の矩形板状をなす可動プレート25と、を有している。ハウジング24は、前壁24A,後壁24B及び両者を繋ぐ底壁24Cを有している。このハウジング24内に複数の可動プレート25が加圧方向Fに移動可能な状態で配置されている。これらの可動プレート25の形状は同一である。可動プレート25は、フィルム外装電池11の発電要素14の部分に加圧方向Fの両側から面圧を作用させるためのものである。
可動プレート25がハウジング24の底壁24Cを引きずることがないように、各可動プレート25には、加圧方向(水平方向)Fに摺動可能なスライド機構が設けられている。このスライド機構は、可動プレート25の四隅に設けられたガイド孔26と、このガイド孔26を緩く貫通するロッド状のガイドロッド27と、を有している。すなわち、各可動プレート25の四隅にガイド孔26を設け、各ガイド孔26にそれぞれ棒状のガイドロッド27を貫通させている。すべての可動プレート25を貫通させた後に棒状のガイドロッド27の両端をハウジング24の前壁24Aと後壁24Bに固定することで、全ての可動プレート25は加圧方向Fに摺動可能となる。
なお、図6にも示すように、各可動プレート25には、フィルム外装電池11の下端を支持するように、断面L字状に折曲した底壁部28が設けられている。
図5において最左端の可動プレート25は、他の可動プレート25よりも少し大きな面積で厚肉な加圧用の厚肉プレート29となっている。この厚肉プレート29には外周に雄ネジ31を切った締付用ロッド30の一端が固定されている。ハウジング24の前壁24Aには締付用ロッド30外周の雄ネジ31と螺合する雌ネジが形成されたネジ孔32が貫通形成されている。従って、上記のナットランナ23(図4参照)により締付用ロッド30の他端(図2で右端)を時計方向にあるいは反時計方向に回すことで、ネジ噛合い部分を介して締付用ロッド30がハウジング24の前壁24Aに対して加圧方向Fに移動し、厚肉プレート29を加圧方向Fに移動させることができるようになっている。なお、厚肉プレート29は加圧方向(水平方向)Fに直線運動をするだけで、締付用ロッド30の回転は伝わらないようになっている。ナットランナ23による加圧力(締付けトルク)や加圧時間は図示せぬ制御部によって管理・制御されている。
そして、この加圧工程S3では、隣り合う2つの可動プレート25の間にフィルム外装電池11を挟み、全体を加圧方向Fの両側から加圧することによって、各フィルム外装電池11が加圧方向Fに加圧される。この場合、各フィルム外装電池11は、その発電要素14の部分に左右方向の両側から作用する面圧が、出来る限り均一な状態で保持されるようになっている。
図7は、加圧時間と加圧力との関係を示す説明図である。図中の符号L0が本実施例の特性を示し、符号L1が第1参考例の特性を示し、符号L2が第2参考例の特性を示している。図中の縦軸のトルクは、可動プレート25によってフィルム外装電池11を加圧方向(積層方向)Fに加圧する加圧力に相当し、具体的には、ナットランナ23により可動プレート25を締め込むための締付用ロッド30の締め付けトルクである。この加圧力は、予め設定された下限値TQminと上限値TQmaxとの間の範囲で行われる。下限値TQminは、金属異物がセパレータ18を貫通するために必要な最低限の加圧力に相当し、予め実験により求められる値である。例えば、所定のトルクで加圧して終了後に電解液の浸透度を測定して求めることができる。上限値TQmaxは、それ以上の加圧により電極が損傷するおそれのある値である。
第1参考例では、特性L1に示すように、加圧力が下限値TQminを超えた時点で加圧を終了している。この場合、上述したように加圧後には電解液が浸透するに従ってトルク(加圧力)が低下してしまうために、要求される下限値TQminを保持することができない。
第2参考例では、特性L2に示すように、上限値TQmaxの近傍まで加圧し、かつ、その加圧力をほぼ連続的に加え続けている(例えば、1秒以下程度の短い時間で繰り返し加圧している)。この場合、下限値TQminを超える加圧力を保持することができるものの、高い加圧力を連続的に加えているために、フィルム外装電池11及び加圧装置20の耐久性・信頼性を考慮すると、加圧力をあまり長い時間加えることができず、加圧時間ΔT3が制限される。
このような第1,第2参考例に対し、本実施例では、加圧を所定の間隔(インターバル)ΔT1,ΔT2をあけて複数回に分けて行い、かつ、これら複数回の加圧の際に、加圧力を段階的に大きくしている。具体的には、この実施例では3回に分けて加圧を行い、1回目の加圧の加圧力が所定の第1トルク設定値TQ1に達した時点t1で加圧を一旦終了する。この加圧の終了時点t1から所定の間隔ΔT1が経過した時点t2で、2回目の加圧を開始し、その加圧力が所定の第2トルク設定値TQ2に達した時点t3で加圧を一旦終了する。この加圧の終了時点t3から所定の間隔ΔT2が経過した時点で3回目の加圧を開始し、その加圧力が所定の第3トルク設定値TQ3に達した時点t4で加圧を終了する。
ここで、加圧力が段階的に大きくなるように、2回目の第2トルク設定値TQ2は1回目の第1トルク設定値TQ1よりも大きな値に設定されており、3回目の第3トルク設定値TQ3は2回目の第2トルク設定値TQ2よりも大きな値に設定されている。また、2回目の間隔ΔT2は1回目の間隔ΔT1よりも長い時間に設定されている。これらの間隔ΔT1,ΔT2は、1秒未満のような短い時間ではフィルム外装電池11及び加圧装置20等の設備側の負担を十分に軽減することができず、また、数十秒といった長い時間では加圧の効果が持続されず、加圧にかかるトータルの時間も長くなることから、適切な時間、具体的には2〜10秒程度の時間に設定される。
このような本実施例によれば、所定の間隔ΔT1,ΔT2をあけて加圧を段階的に行うことで、第2参考例のように加圧をほぼ連続的に行う場合に比して、フィルム外装電池11及び加圧装置20等の設備側の負担を軽減しつつ、実質的な加圧時間ΔT0(1回目の加圧終了時点t1から最後の加圧終了時点t4までの時間)を十分に確保することで、最終的な加圧力を十分に高い値に保持することが可能となる。
つまり、フィルム外装電池11の加圧においては、加圧するに従って電解液が浸透していき、厚さが薄くなっていくことから、最初から高い加圧力で加圧しても十分な効果は期待できず、逆にフィルム外装電池11及び加圧装置20側の負担を大きくする。これに対して本実施例のように加圧力を徐々に大きくすることで、最初の方の加圧では加圧力を抑制してフィルム外装電池11及び装置側の負担を軽減しつつ、最後の方の加圧では加圧力を大きくして大きな加圧力を保持することができる。
更に、本実施例のように所定の間隔ΔT1,ΔT2をあけて段階的に加圧を行うことで、加圧後に電解液が徐々に浸透していく期間が確保されることとなり、連続的に加圧を行う場合と実質的に同様の加圧効果が得られる。つまり、適切な間隔ΔT1,ΔT2を設定することで、第2参考例のように連続的に加圧を行う場合とほぼ同様の加圧効果を確保しつつ、過度な加圧によるフィルム外装電池11及び装置の負担を軽減することができる。言い換えると、第2参考例のように連続的に加圧を行う場合、加圧装置への負担が大きくなるために、加圧を行う期間ΔT3が制限されるものの、本実施例のように段階的・間欠的に加圧を行うことで、フィルム外装電池11及び加圧装置への負担が軽減されることから、トータルの加圧時間ΔT0を十分に確保して、高い加圧力を保持することが可能となる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では3回に分けて加圧を行っているが、2回もしくは4回以上にわけて加圧を行うようにしても良い。また、上記実施例では加圧を休止する間隔を段階的に長くしているが、同じ間隔としても良く、また、間隔を段階的に短くしていくようにしても良い。
11…フィルム外装電池
14…発電要素
15…外装体
16…正極板
17…負極板
18…セパレータ
20…加圧装置
23…ナットランナ
25…可動プレート

Claims (4)

  1. 正極板と負極板をセパレータを介して積層してなる発電要素がフィルムからなる外装体の内部に電解液とともに収容された偏平なフィルム外装電池を、2つの可動プレートの間に挟み、上記2つの可動プレートを互いに近づく方向に加圧することで、上記発電要素の絶縁状態の検査のために上記フィルム外装電池を加圧するフィルム外装電池の加圧方法において、
    上記可動プレートと上記フィルム外装電池が交互に積層された状態で、積層された複数の上記可動プレートおよび複数の上記フィルム外装電池からなる積層体の全体を駆動装置によって積層方向の両側から加圧し、上記駆動装置による上記積層体全体の加圧の際に、所定の時間間隔をあけて複数回に分けて段階的に加圧を行うとともに、
    上記複数回の加圧では、加圧力を段階的に大きくすることを特徴とするフィルム外装電池の加圧方法。
  2. 上記複数回の加圧における各回の加圧の加圧力は、予め設定された所定の下限値以上であることを特徴とする請求項1に記載のフィルム外装電池の加圧方法。
  3. 上記複数回の加圧における各回の加圧の加圧力は、正極板と負極板をセパレータを介して積層した積層方向に加えられることを特徴とする請求項1に記載のフィルム外装電池の加圧方法。
  4. 上記可動プレートは、矩形板状を呈し、上記可動プレートの4隅を貫通するガイドロッドによって支持され、締付用ロッドの回転に伴いフィルム外装電池に加圧力が加わるように上記ガイドロッドに沿って平行移動可能なものであって、
    上記ガイドロッドは、上記積層体を収容するハウジングの前壁に固定され、
    上記締付用ロッドは、上記ハウジングの上記前壁に形成されたネジ孔に螺合するネジ部が形成されたものであり、
    上記駆動装置は、上記締付用ロッドを回転させて上記締付用ロッドの上記ネジ部を上記前壁のネジ孔に対して相対的に回転させることにより、上記締付用ロッドによって上記積層体全体を加圧するナットランナであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム外装電池の加圧方法。
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