JP2005340017A - 固定装置および固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一列に並べられた、フィルム外装電池等の部材への押圧力を容易に調整することができる固定装置および固定方法を提供する。
【解決手段】本発明の固定装置は、側面に突出部を有する押圧板と、突出部が貫通する長手方向に形成された長孔32と、長手方向に等しい間隔L1で配列され長手方向の幅が間隔L1と同一である複数の突起31からなる第1の位置決部列33および第2の位置決部列34を有し、第1の位置決部列33の突起31と、第2の位置決部列34の突起31とが突起31の幅の分だけずれて配列されているレール30と、各突起31と係合する複数の係合部45からなる第1の係合部列41および第2の係合部列41を有し、回転対称軸44から間隔L1の1/4だけずれた位置に中心が位置する、長孔32を貫通した突出部が嵌合する孔43が形成されている固定具40とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、一列に並べられた部材を固定する固定装置および固定方法に関し、特に組電池化されたフィルム外装電気デバイスの固定装置および固定方法に関するものである。
近年、携帯機器等の電源としての電池は、軽量化、薄型化が強く要求されている。そこで、電池の外装材に関しても、軽量化、薄型化に限界のある従来の金属缶に代わり、さらなる軽量化、薄型化が可能であり、金属缶に比べて自由な形状を採ることが可能な外装材として、金属薄膜フィルム、または金属薄膜と熱融着性樹脂フィルムとを積層したラミネートフィルムを用いたものが使用されるようになった。
電池の外装材として用いられるラミネートフィルムの代表的な例としては、金属薄膜であるアルミニウム薄膜の片面にヒートシール層である熱融着性樹脂フィルムを積層するとともに、他方の面に保護フィルムを積層した3層ラミネートフィルムが挙げられる。
外装材にラミネートフィルムを用いたフィルム外装電池においては、正極と負極とをセパレータを介して積層した電池要素を、熱融着性樹脂フィルムを互いに対向させてラミネートフィルムで包囲し、電池要素の周囲でラミネートフィルムを熱融着することによって電池要素を気密封止(以下、単に封止という)している。電池要素の正極および負極をラミネートフィルムの外部へ引き出すために、正極および負極にはそれぞれタブが突出して設けられており、これらタブに、リード端子をラミネートフィルムから突出させて接続している。また、セパレータとしては、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を用いて形成した多孔性フィルムなどが用いられる。
一般に、電池の特性は、充放電時における電池要素の膨張収縮の影響を受ける。よって、従来、金属製の容器に収納して変形を抑制している。しかしながら、フィルム外装電池の場合、外装のラミネートフィルムによって電池要素の膨らみを抑制することは殆どできない。このため、電池要素に適正な荷重をかけて固定することで電池の膨らみを抑制する構成が必要となる。
電気自動車等は、複数の電池を接続して組電池化された高電圧組電池として用いるのが一般的であるが、フィルム外装電池の場合、上述の要請より電池要素に適正な荷重をかけつつ筐体等に固定することが必要となる。
電池の脹れを抑制するために、特許文献1では、電池要素部に貫通孔を形成しておき、貫通孔に挿通された圧迫部材によって電池要素部を両面から挟み込んでおき、これら電池要素部と圧迫部材とをラミネートフィルムで被覆したラミネート電池が開示されている。
特開2004−095402号公報
しかしながら、フィルム外装電池の膨らみを抑制するために個々の電池に圧迫部材を設ける構成では、多量のフィルム外装電池を用いた組電池の場合、重量増加、コストの増加が懸念される。
一方、フィルム外装電池を積層して組電池化した状態にしておき、適正な押圧力をかけて電池の膨らみを抑制し、かつ個々の電池を固定する方法が考えられる。
この場合、汎用の部品を用いて押圧力の調整機構を構成しようとすると、一列に並べられたフィルム外装電池の四隅に位置し、その配列方向に延びた4本のボールネジを有する構成等が考えられる。ボールネジによる調整の場合、発電要素に対する押圧力の微調整が可能となる点で有利であるが、上述したような4本のボールネジをそれぞれ調整する必要があるため、組電池化における作業性は低下してしまう。
また、押圧量の調整方法としてはシムによって押圧力を調整する方法も考えられるが、この場合、厚さの異なるシムを用意しなくてはならないだけではなく、所望の押圧量が得られなかった場合、シムの差し替えが必要となり、非常に煩雑となる。
そこで、本発明は、一列に並べられた、フィルム外装電池等の部材への押圧力を容易に調整することができる固定装置および固定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の固定装置は、積層された複数の部材を一対の板材で挟み込み、一対の板材同士をレールで連結して複数の部材を固定する、複数の部材への押圧力が調整可能な固定装置であって、部材を押圧する主面と、突出部が形成された側面とを有する板材と、突出部が貫通する長孔と、長手方向に等しい間隔で配列され長手方向の幅が間隔と同一である複数の位置決部からなる第1の位置決部列および第1の位置決部列と平行な第2の位置決部列とを有し、第1の位置決部列の各位置決部と、第2の位置決部列の各位置決部とが位置決部の幅の分だけずれて配列されているレールと、各位置決部と係合する複数の係合部からなる第1の係合部列および第1の係合部列に平行な第2の係合部列を有し、第1の係合部列と第2の係合部列との配列方向と略垂直に交差する回転対称軸から外れた位置に中心が位置する、突出部が嵌入される孔が形成されている固定具とを有する。
上記本発明の固定装置は、レールの長手方向を固定すべき部材の配列方向に向けて配置し、レールの位置決部列に対応する係合部列を有する固定具によって板材を位置決めして固定する。レールの位置決部の幅および配列間隔と、固定具の係合部の幅とは等しく、このため、固定具を位置決部の配列方向にずらすことで位置調整しながら固定することができる。また、固定具に形成されている孔は回転対象軸からずれて形成されているため、この固定具を裏返して用いることで孔のずれ量分の位置調整が可能である。
また、本発明の固定装置のレールは、第1の位置決部列から長孔までの距離と、第2の位置決部列から長孔までの距離とが略等距離であるものであってもよい。
固定具に形成されている孔は、回転対称軸から上記間隔の1/4だけずれた位置に中心が位置するものであってもよい。この場合、裏返して用いることで、上記間隔の半分の距離の位置調整が可能となる。
本発明の固定装置は、位置決部が突起であり、係合部が、孔、凹部、または固定具の対向する辺に形成された切り欠きのいずれかよりなるものであってもよいし、あるいは、この逆に、位置決部が孔、凹部、またはレールの長手方向の対向する辺に形成された切り欠きのいずれかよりなり、係合部が突起であってもよい。
本発明の固定装置は、固定する部材として電気デバイス要素と、電気デバイス要素を包囲して配された外装フィルムと、電気デバイス要素に接続され外装フィルムから延出した電極端子とを有する複数のフィルム外装電気デバイスを適用可能であり、電極端子が平行となるように一列に並べられて形成された組電池を固定することも可能である。
本発明の固定方法は、積層された複数の部材をレールで連結された一対の板材で挟み込み、複数の部材への押圧力を段階的に調整して固定する固定方法であって、部材を押圧する主面と、突出部が形成された側面とを有する板材を用意する工程と、突出部が貫通する長孔と、長手方向に等しい間隔で配列され長手方向の幅が間隔と同一である複数の位置決部からなる第1の位置決部列および第1の位置決部列と平行な第2の位置決部列とを有し、第1の位置決部列の各位置決部と、第2の位置決部列の各位置決部とが位置決部の幅の分だけずれて配列されているレールを用意する工程と、各位置決部と係合する複数の係合部からなる第1の係合部列および第1の係合部列に平行な第2の係合部列を有し、第1の係合部列と第2の係合部列との配列方向と略垂直に交差する回転対称軸から外れた位置に中心が位置する、突出部が嵌入される孔が形成されている固定具を用意する工程と、板材の主面を部材の列の一端側に配置されている部材に当接させる工程と、レールをその長手方向が各部材の配列方向に向くようにして配置する工程と、板材の突出部を、レールの長孔を通して固定具の孔に嵌合させ、位置決部と係合部とを係合させる工程とを含む。
また、本発明の固定方法は、第1の位置決部列の位置決部と第1の係合部列の係合部とを係合させ、第2の位置決部列の位置決部と第2の係合部列の係合部とを係合させるようにして固定具を用いてもよいし、あるいは第1の位置決部列の位置決部と第2の係合部列の係合部とを係合させ、第2の位置決部列の位置決部と第1の係合部列の係合部とを係合させるようにして固定具を用いてもよい。さらには、位置決部と係合部とを係合させる際、固定具の第1の面をレールに当接させるようにしてもよいし、位置決部と係合部とを係合させる際、固定具を回転対称軸で回転させて第1の面とは反対側の面である第2の面をレールに当接させるようにしてもよい。
すなわち、本発明の固定方法は、レールの位置決部と固定具の係合部との係合の組み合わせを変更することで段階的に板材の位置調整をしながら部材を固定することができる。
本発明の固定方法は、電気デバイス要素と、電気デバイス要素を包囲して配された外装フィルムと、電気デバイス要素に接続され外装フィルムから延出した電極端子とを有する複数のフィルム外装電気デバイスを部材とし、電極端子が平行となるように一列に並べる工程を含むものであってもよい。
本発明によれば、固定具をレールの位置決部の配列方向にずらして固定することでフィルム外装電池の組電池等の部材への押圧力を容易に調整することができる。
図1に本実施形態のラミネート型電池の模式的な一部破断斜視図を示す。
本実施形態のラミネート型電池1は、正極側活電極、負極側活電極、および電解液を有する発電要素11と、アルミニウムなどの金属フィルムと熱融着性の樹脂フィルムとを重ね合わせて形成したラミネートフィルム9を熱融着部9aの4辺で熱融着して密封した構造を有している。
ラミネート型電池1の発電要素11は、不図示のセパレータを介して積層された正極側活電極と負極側活電極とからなる積層型であってもよいし、あるいは、帯状の正極側活電極と負極側活電極とをセパレータを介して重ねこれを捲回した後、扁平状に圧縮することによって正極側活電極と負極側活電極とが交合に積層された構造の捲回型であってもよい。
また、発電要素11としては、正極、負極および電解質を含むものであれば、通常の電池に用いられる任意の発電要素11が適用可能である。一般的なリチウムイオン二次電池における発電要素11は、リチウム・マンガン複合酸化物、コバルト酸リチウム等の正極活物質をアルミニウム箔などの両面に塗布した正極板と、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料を銅箔などの両面に塗布した負極板とを、セパレータを介して対向させ、それにリチウム塩を含む電解液を含浸させて形成される。発電要素11としては、この他に、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムメタル一次電池あるいは二次電池、リチウムポリマー電池等、他の種類の化学電池の発電要素11が挙げられる。さらに、本発明は、電気二重層キャパシタなどのキャパシタや電解コンデンサなどに例示されるキャパシタ要素を外装フィルムで封止した電気デバイスにも適用可能である。
ラミネート型電池1の短手方向の熱融着部9aからは、発電要素11に接続された正極側端子4と負極側端子5とがそれぞれ対向して延出している。正極側端子4としてはアルミニウムが多く用いられ、また、負極側端子5としては銅またはニッケルがその電気的特性により多く用いられている。
図2に本実施形態の固定装置の模式的な分解斜視図を、また、図3に、レールの一部と固定具の拡大斜視図を示す。なお、図2ではラミネート型電池1の正極側端子4と負極側端子5は省略し、発電要素11の部分だけを示している。正極側端子4と負極側端子5は、図2中、上下方向に延出するようにしてもよいし、あるいは左右方向に延出するようにしてもよい。
本実施形態の固定装置100は、積層されたラミネート型電池1を発電要素11に押圧力をかけて固定するものであり、列の端に位置するラミネート型電池1に当接する2枚の押圧板20と、ラミネート型電池1の配列方向が長手方向となるようにして押圧板20の角部24(図5参照)に対応する位置に取り付けられる、複数の突起31を有する4本のレール30と、レール30の突起31に係合することで押圧板20を位置決めする4つの固定具40とを有する。
押圧板20は、その主面23でラミネート型電池1の発電要素11を押さえ付ける板材であり、側面21の四隅付近に突出部22がそれぞれ設けられている。突出部22の長さは、後述するように、突出部22の先端が固定具40の孔43から延出させることが可能なように、レール30および固定具40の板厚の合計よりも長い。
レール30の断面形状は、受面36を有する辺と、当接面37、およびこの当接面37の反対側の面となる突起面38を有する辺とからなるL字形状である。レール30の突起面38は、一端側に、長手方向に向けて等しい間隔L1で配列され長手方向の幅がL1である複数の突起31からなる、第1の位置決部列33および第2の位置決部列34と、長手方向に形成された長孔32とが形成されており、また、他端側には孔35が形成されている。
本実施形態では、第1の位置決部列33はレール30の長手方向に配列された4つの突起31からなり、第2の位置決部列34は第1の位置決部列33に平行に配列された3つの突起31からなる。第1の位置決部列33の突起31と第2の位置決部列34の突起31とは突起1つ分だけ、すなわちL1だけずれて配置されている。なお、第1の位置決部列33および第2の位置決部列34を構成する突起31の個数は上記個数に限定されるものではない。
長孔32は、突出部22が貫通可能であり、長手方向の長さは、後述するように、押圧板20の位置決めに際して突出部22が干渉しない長さであればどのような寸法であってもよい。
なお、長孔32は、長孔32の長手方向の中心線32aが、第1の位置決部列33および第2の位置決部列34の各突起31の辺31aから等距離L2に位置するように形成する。これは、後述するように、固定具40を長手方向軸48周りに回転させて上下反対にして用いた場合、固定具40に形成されている孔43との位置が対応するようにするためである。
固定具40は、第1の係合部列41および第2の係合部列42を有する。また、突出部22が嵌合可能な孔43が形成されている。
第1の係合部列41は3つの仕切部46の間に形成された切り欠き形状の2つの係合部45からなる。第2の係合部列42は、第1の係合部列41と平行に配列された、2つの仕切部46で仕切られた3つの係合部45からなる。各係合部45の幅は、突起31が嵌り込むことができるようにL1よりも若干広く形成されているが、実質的なその幅はL1である。各係合部45を仕切る仕切部46は幅L1で形成されている。よって、本実施形態の固定具40の長手方向長さは5L1となる。なお、本実施形態では各係合部45は切り欠き形状を一例に示したが、係合部45は突起31と係合することを目的としているため、固定具40に貫通孔を形成し、これを係合部45とするものであってもよい。
固定具40に形成された孔43の中心は、横方向(係合部45の配列方向)には第1の係合部列41と第2の係合部列42との配列方向と略垂直に交差する回転対称軸44から上述した間隔L1の1/4だけずれて位置し、縦方向には第1の係合部列41および第2の係合部列42の各係合部45の辺45aから等距離L2に位置する。すなわち、図3において第1の面47a側から固定具40を見ると、孔43は回転対称軸44から0.25L1だけ左側にずれて長手方向軸48上に形成されている。なお、この孔43のずれ量は0.25L1に限定されるものではなく、回転対称軸44上から外れていればよい。
なお、本実施形態では孔43は貫通孔を一例として示しているが、突出部22の先端部分が嵌入可能な凹形状のものであってもよい。
次に、本実施形態の固定装置による組電池化されたラミネート型電池の固定方法について説明する。なお、以下ではラミネート型電池1は直列接続した組電池を例に説明する。
図4はラミネート型電池を積層して固定した状態の本実施形態の固定装置の外観斜視図であり、図5はレールおよび固定具で位置決め固定された押圧板の角部の一部拡大断面図である。
まず、組電池化されたラミネート型電池1を、発電要素11が封入されている発電要素封入部11aが当接しあうように一列に積層して配列し、2枚の押圧板20で列の両側から挟み込む。
次に、レール30の長手方向を組電池の配列方向に向けて配置し、2枚の押圧板20のうちの一方の押圧板20の突出部22をレール30の孔35に嵌め込み、他方の押圧板20の突出部22をレール30の長孔32に通す。この状態でレール30の受面36が押圧板20の角部24の上面25に載り、当接面37が側面21に当接した状態となる。
次に、固定具40の第2の面47bをレール30の突起31が形成された突起面38に向け、レール30の長孔32から延出した突出部22を固定具40の孔43に差し込みながら、固定具40の係合部45をレール30の突起31に引っ掛けることで固定具40をレール30に取り付ける。
同様の工程を4本のレール30について行うことで、レール30によって連結された2枚の押圧板20によって、発電要素封入部11aに押圧力をかけた状態で組電池化されたラミネート型電池1が固定されることとなる。
以上、本実施形態の固定装置によるラミネート型電池1の基本的な固定方法について説明したが、次に、発電要素封入部11aへの押圧力の調整方法について図6を用いて説明する。なお、図6において、図中右方向が押圧板20をラミネート型電池1に対して押し付ける方向であるとし、この方向を正方向とする。
図6(a)は、レール30の突起面38に固定具40の第2の面47bが当接するようにした状態を示している。また、レール30と固定具40は、第1の位置決部列33と第1の係合部列41とを係合させ、第2の位置決部列34と第2の係合部列42とを係合させている。この状態を基準として、以下、発電要素封入部11aへの押圧力を段階的に増加させる調整方法について説明する。
図6(b)は、図6(a)の位置で固定具40を回転対称軸44周りに回転させて(矢印A方向、すなわち、左右方向に回転)裏返し、レール30の突起面38に固定具40の第1の面47aに当接させた状態を示している。第1の位置決部列33と第1の係合部列41が係合し、第2の位置決部列34と第2の係合部列42とが係合している。
図6(b)の状態とすることで、図6(a)の状態から+0.5L1だけ孔43に嵌入されている突出部22、すなわち、押圧板20がラミネート型電池1に押し付けられることとなる。すなわち、固定具40を左右方向に回転させて裏返して用いることで0.5L1の位置調整が可能となる。
図6(c)は、図6(a)の状態の固定具40を、長手方向軸48周りに回転させ(矢印B方向、すなわち、上下方向に回転)、さらに、突起一つ分だけラミネート型電池1に押し付け方向に移動させた(矢印C方向)状態を示している。孔43は、矢印B方向の回転と矢印C方向の移動とにより、+L1だけ移動することとなる。この状態では、固定具40を長手方向軸48周りに回転させているので、レール30と固定具40との係合は、第1の位置決部列33と第2の係合部列42が係合し、第2の位置決部列34と第1の位置決部列41とが係合している。
図6(d)は、図6(c)の状態の固定具40を、回転対称軸44周りに回転させ(矢印A方向)、長手方向軸48周りに回転させ(矢印B方向)た状態を示している。すなわち、矢印A方向の回転で孔43は+0.5L1だけ移動させ、結局孔43は+1.5L1だけ移動したこととなる。この状態では、固定具40を長手方向軸48周りに回転させているので、レール30と固定具40との係合は、第1の位置決部列33と第2の係合部列42が係合し、第2の位置決部列34と第1の位置決部列41とが係合している。
図6(e)は、図6(a)の状態の固定具40を、突起一つ分だけラミネート型電池1に押し付け方向に移動させた(矢印C方向)状態を示している。すなわち、結局固定具40は+2L1だけ移動したこととなる。レール30と固定具40との係合は、図6(a)と同じであり、第1の位置決部列33と第1の係合部列41が係合し、第2の位置決部列34と第2の係合部列42とが係合している。
図6(f)は、図6(b)の状態の固定具40を、突起一つ分だけラミネート型電池1に押し付け方向に移動させた(矢印C方向)状態を示している。すなわち、孔43は、矢印Cの移動により+2L1移動し、矢印Aの回転で+0.5L1移動することとなり、結局孔43は+2.5L1だけ移動したこととなる。レール30と固定具40との係合は、図6(b)と同じであり、第1の位置決部列33と第1の係合部列41が係合し、第2の位置決部列34と第2の係合部列42とが係合している。
以上説明したように、固定具40を、回転対称軸44周りに回転させて(矢印A)位置調整する、長手方向軸48周りに回転させて(矢印B)位置調整する、突起ごとにずらして(矢印C)位置調整する、これらを組み合わせて位置調整することにより0.5L1ずつ押圧板20の位置をずらすことができる。このため、本実施形態の固定装置100によれば容易にラミネート型電池1への押圧力を調整することができる。
なお、押圧板20、レール30および固定具40は、金属であってもよいし、あるいは樹脂であってもよいが、突出部22を熱かしめにより固定する場合には樹脂製とするのが好適である。なお、突出部22は先端部にネジが切られ、位置決め後にボルト締めにより固定する構成としてもよい。
また、本実施形態では、突出部22が押圧板20の四隅付近に設けられ、押圧板20の角部24に断面がL字形状のレール30を載せて用いる構成を一例に示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、押圧板の側面の四隅付近以外に突出部を設け、平板形状のレールを用いる構成としてもよい。
また、本実施形態では、レール30に突起を設け、固定具40に切り欠きを形成し、これらが係合する構成を例に示したが、これとは逆の構成、すなわち、レール30に孔あるいは切り欠きを形成し、固定具40に突起を設ける構成としてもよい。
また、本実施形態では積層されたラミネート型電池を固定する装置および方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明において、固定される部材は、他の種類の電池であってもよいし、さらには、電池に限定されず積層して固定される部材であれば、いかなる部材であってもよい。
本発明のラミネート型電池の一例の模式的な一部破断斜視図である。 本発明の固定装置の分解斜視図である。 レールの一部と固定具の拡大斜視図である。 ラミネート型電池を固定した状態の本発明の固定装置の外観斜視図である。 レールおよび固定具で位置決め固定された押圧板の角部の一部拡大断面図である。 押圧力の調整方法についての説明図である。
符号の説明
1 ラミネート型電池
4 正極側端子
5 負極側端子
9 ラミネートフィルム
9a 熱融着部
11 発電要素
11a 発電要素封入部
20 押圧板
21 側面
22 突出部
23 主面
24 角部
25 上面
30 レール
31 突起
31a、45a 辺
32a 中心線
32 長孔
33 第1の位置決部列
34 第2の位置決部列
35 孔
36 受面
37 当接面
38 突起面
40 固定具
41 第1の係合部列
42 第2の係合部列
43 孔
44 回転対称軸
45 係合部
46 仕切部
47a 第1の面
47b 第2の面
48 長手方向軸

Claims (14)

  1. 積層された複数の部材を一対の板材で挟み込み、前記一対の板材同士をレールで連結して前記複数の部材を固定する、前記複数の部材への押圧力が調整可能な固定装置であって、
    前記部材を押圧する主面と、突出部が形成された側面とを有する前記板材と、
    前記突出部が貫通する長孔と、前記長孔の長手方向に等しい間隔で配列され前記長手方向の幅が前記間隔と同一である複数の位置決部からなる、第1の位置決部列および前記第1の位置決部列と平行な第2の位置決部列とを有し、前記第1の位置決部列の前記各位置決部と、前記第2の位置決部列の前記各位置決部とが前記位置決部の前記幅の分だけずれて配列されている前記レールと、
    前記各位置決部と係合する複数の係合部からなる、第1の係合部列および前記第1の係合部列に平行な第2の係合部列を有し、前記第1の係合部列と前記第2の係合部列との配列方向と略垂直に交差する回転対称軸から外れた位置に中心が位置する、前記突出部が嵌入される孔が形成されている固定具とを有する固定装置。
  2. 前記第1の位置決部列から前記長孔までの距離と、前記第2の位置決部列から前記長孔までの距離とが略等距離である、請求項1に記載の固定装置。
  3. 前記孔は、前記回転対称軸から前記間隔の1/4だけずれた位置に中心が位置する、請求項1または2に記載の固定装置。
  4. 前記位置決部は突起である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の固定装置。
  5. 前記係合部は、孔、凹部、または前記固定具の対向する辺に形成された切り欠きのいずれかよりなるものである、請求項4に記載の固定装置。
  6. 前記位置決部は孔、凹部、または前記レールの前記長手方向の対向する辺に形成された切り欠きのいずれかよりなるものである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の固定装置。
  7. 前記係合部は突起である、請求項6に記載の固定装置。
  8. 前記部材が、電気デバイス要素と、前記電気デバイス要素を包囲して配された外装フィルムと、前記電気デバイス要素に接続され前記外装フィルムから延出した電極端子とを有する複数のフィルム外装電気デバイスであり、前記電極端子が平行となるように一列に並べられて形成された組電池を固定する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の固定装置。
  9. 積層された複数の部材をレールで連結された一対の板材で挟み込み、前記複数の部材への押圧力を段階的に調整して固定する固定方法であって、
    前記部材を押圧する主面と、突出部が形成された側面とを有する板材を用意する工程と、
    前記突出部が貫通する長孔と、前記長孔の長手方向に等しい間隔で配列され前記長手方向の幅が前記間隔と同一である複数の位置決部からなる、第1の位置決部列および前記第1の位置決部列と平行な第2の位置決部列とを有し、前記第1の位置決部列の前記各位置決部と、前記第2の位置決部列の前記各位置決部とが前記位置決部の前記幅の分だけずれて配列されているレールを用意する工程と、
    前記各位置決部と係合する複数の係合部からなる、第1の係合部列および前記第1の係合部列に平行な第2の係合部列を有し、前記第1の係合部列と前記第2の係合部列との配列方向と略垂直に交差する回転対称軸から外れた位置に中心が位置する、前記突出部が嵌入される孔が形成されている固定具を用意する工程と、
    前記板材の前記主面を前記部材の列の一端側に配置されている前記部材に当接させる工程と、
    前記レールをその長手方向が前記各部材の配列方向に向くようにして配置する工程と、
    前記板材の前記突出部を、前記レールの前記長孔を通して前記固定具の前記孔に嵌合させ、前記位置決部と前記係合部とを係合させる工程とを含む固定方法。
  10. 前記第1の位置決部列の前記位置決部と前記第1の係合部列の前記係合部とを係合させ、前記第2の位置決部列の前記位置決部と前記第2の係合部列の前記係合部とを係合させる、請求項9に記載の固定方法。
  11. 前記第1の位置決部列の前記位置決部と前記第2の係合部列の前記係合部とを係合させ、前記第2の位置決部列の前記位置決部と前記第1の係合部列の前記係合部とを係合させる、請求項10に記載の固定方法。
  12. 前記位置決部と前記係合部とを係合させる際、前記固定具の第1の面を前記レールに当接させる、請求項10または11に記載の固定方法。
  13. 前記位置決部と前記係合部とを係合させる際、前記固定具を前記回転対称軸で回転させて前記第1の面とは反対側の面である第2の面を前記レールに当接させる、請求項10または11に記載の固定方法。
  14. 電気デバイス要素と、前記電気デバイス要素を包囲して配された外装フィルムと、前記電気デバイス要素に接続され前記外装フィルムから延出した電極端子とを有する複数のフィルム外装電気デバイスを前記部材とし、前記電極端子が平行となるように一列に並べる工程を含む、請求項9ないし13のいずれか1項に記載の固定方法。
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