JP2006253060A - フィルム外装電気デバイス集合体 - Google Patents

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猛 金井
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Abstract

【課題】モジュール間の電気的接続が、簡単な構成で、かつ容易になされたフィルム外装電気デバイス集合体を提供する。
【解決手段】電池パック100は、2つの押圧部51と各押圧部51を一体的に繋ぐ湾曲部52とからなる接続部材50をモジュールケース40の位置決め溝41で保持し、隣接する2つのモジュール14間にて、一方の押圧部51が一方のモジュール14の電極3、4の接続部分を押圧し、他方の押圧部51が他方のモジュール14の電極3、4の接続部分を押圧することで隣接する2つのモジュール14を電気的に接続してなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のフィルム外装電気デバイスを積層してなるモジュールをさらに複数集合させてなるフィルム外装電気デバイス集合体に関する。
近年、電動モータを駆動源とする電気自動車やハイブリッド電気自動車(以下、単に「電気自動車等」という)の開発が急速に進められつつある。電気自動車等に搭載される電動モータの電源には、電気自動車等の操縦特性や一充電走行距離等を向上させるために、小型軽量化が求められる。かかる要求に応える電源を実現すべく、フィルム外装電池が開発されている。フィルム外装電池は、正極側活電極、負極側活電極、及び電解液からなる発電要素がアルミニウムなどの金属フィルムと熱融着性の樹脂フィルムとを重ね合わせてなるラミネートフィルムによって被覆されたものである。発電要素を被覆している2枚のラミネートフィルムの対向する4辺は、熱融着によって気密に封止されている。また、熱融着されたラミネートフィルムからは、フィルム状の正極用電極端子および負極用電極端子が引き出されている。
フィルム外装電池1個あたりの出力電圧は3〜4[V]程度であり、実用的な出力電圧を得るためには、多数のフィルム外装電池を直列に電気接続する必要がある。例えば、電気自動車等の場合、一般的に300〜400[V]程度の電圧が必要とされ、ケース内に多数収容して所望の出力電圧が得られるようにした電池パック(「組電池」と呼ばれることもある)が用いられる。
図8に複数のモジュールを接続して構成した組電池の一例を示す。
フィルム外装電池220はセルケース230内に収納された状態で積層されてモジュールケース240内に収納されている。各モジュール同士の電気的接続は、接続部材210によりなされている。
セルケース230内に収納されたフィルム外装電池220はモジュールケース240の4本の支柱240a内に積層されている。図9に示すように、フィルム外装電池220から延出している電極221は隣接したフィルム外装電池220から延出している電極221と電気的に接続されている。電極221の接続部分は2本の支柱240a間より外部にわずかに出ており、この接続部分に電極支持板222がさらに溶接されている。この電極支持板222の両端部にはそれぞれ貫通穴222aが形成されている。図9の例では8個のフィルム外装電池220が積層されており、4つの電極支持板222が各電極221の接続部分に取り付けられている。
次に、各モジュール同士の電気的な接続に用いられる接続部材210の構成について説明する。
接続部材210は図10に示すように、第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとを有する。第1の接続部材210aは長手部214aと短手部215aとからなるL字形状の部材であり、長手部214aの両端近傍には貫通穴211が形成されており、短手部215aにもネジ穴213(図11参照)が形成されている。第2の接続部材210bも同様に、長手部214bと短手部215bとからなるL字形状の部材であり、長手部214bの両端近傍には貫通穴211が形成されており、短手部215bにネジ穴213(図11参照)が形成されている。第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとは短手部215aと短手部215bとを重ね合わせて結合ネジ212で結合されることで接続部材210をなすが、結合ネジ212による結合は、後述するように、第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとをそれぞれ電極支持板222に取り付けた後に行われる。
次に、モジュール201aとモジュール201bとを接続部材210によって電気的に接続する手順について説明する。
まず、組電池下ケース290上にモジュール201aを搭載する。この際、モジュール201bは組電池下ケース290上にはまだ搭載していない。これは後述するように、モジュール201aに第1の接続部材210aをまず取り付ける必要があり、モジュール201bを同時に搭載すると邪魔になるためである。
次に、モジュール201aの2本の支柱240a間から出ている電極支持板222に接続部材210の第1の接続部材210aを取り付ける。電極支持板222への接続部材210の取り付けは、まず、電極支持板222と第1の接続部材210aとをつき合わせ、電極支持板222の2つの貫通穴222aと第1の接続部材210aの2つの貫通穴211とを位置あわせする。次いで、各貫通穴222aおよび貫通穴211にネジを羅入して両者を締結する。本例では4つの電極支持板222に4つの第1の接続部材210aを取り付けることとなり、合計8箇所ネジ止めすることとなる。
次に、モジュール201bについても同様に8箇所ネジ止めして第2の接続部材210bを取り付け、その後、組電池下ケース290上に搭載する。
次に、第1の接続部材210aを取り付けたモジュール201aと、第2の接続部材210bを取り付けたモジュール201bとを向かい合わせて図11に示すように、第1の接続部材210aの短手部215aと第2の接続部材210bの短手部215bとを重ねあわせる。4組の第1の接続部材210aおよび第2の接続部材210bの短手部215aと短手部215bとのネジ穴213をそれぞれ位置あわせして、最後にそれぞれ結合ネジ212を羅入することで第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとを締結する。すなわち、ここで、さらに4本ネジ止めをする。
以上により、モジュール201aとモジュール201bとの電気的な接続がなされる。
また、このような構成によりモジュール同士を接続するほか、特許文献1には、コ字形状の接続部材により電池同士を接続する方法が開示されている。
特開2003−331803号公報
図8〜図11を用いて説明した例は、12本のネジを用いて接合がなされるため、各モジュール間において強固な接合がなされる。しかしながら、接続部材210を構成するには第1の接続部材210a、第2の接続部材210bおよび結合ネジの3点の部品を必要とし、また、多数のネジ止めを行わなければならず、作業が非常に煩雑なものとなる。
また、図8〜図11を用いて説明した例の場合、組み立て工程において、モジュール201aの電極支持板222に第1の接続部材210aを取り付けぶら下げた状態にし、同様にモジュール201bの電極支持板222に第2の接続部材210bを取り付けぶら下げた状態にしておくという工程が介在する。このような状態は電極に負荷をかけた状態であり、好ましくない。これは、接続部材210は第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとを結合ネジ212によって結合しておき、最後にモジュール201a、201bの電極支持板222に取り付けることができないことによるものである。つまり、予め接続部材210を組み立てておくと、図11に示すように、第1の接続部材210aおよび第2の接続部材210bと電極支持板222とをネジ止めするためのスペースが確保できない。このため、一旦、各接続部材を電極支持板にぶら下げた工程が生じざるを得ないのである。
また、第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとの電気的接続を1箇所でも外すためには、全ての結合ネジ212を外して、モジュール201aとモジュール201bとを分離させる必要がある。例えば、図11において一番上に配置されている第1の接続部材210aと第2の接続部材210bとの電気的接続を解除するためには、4本の結合ネジ212をまず外し、モジュール201aとモジュール201bとを分離させ、その後、第1の接続部材210aあるいは第2の接続部材210bを電極支持板222から取り外すために2本のネジを外さなければならない。単に一番上の接合部材210の結合ネジ212を外しただけでは、短手部215aと短手部215とが容易に接触するため、確実に電気的接続を解除することはできず、以上のような手順を踏まねばならないこととなる。
また、各モジュール間における電気的な接続は確実なものとなるものの各モジュール間において強固な接合がなされていることより、組電池200に振動等の外部からの力が印加された場合、この力が電極に直接的に印加されてしまうこととなり、電極を破損してしまうおそれがある。
一方、引用文献1に記載されているような、接続部材のみによる接続では、接続部材自身の位置決めがなされず、接触不良を起こすおそれがある。また、電極間にコ字断面方向から挿入するため、接続部材の両端部から湾曲している部分までを均等な力をかけて押し縮めた状態で電極間に挟み込まなければならず、煩雑である。
また、コ字断面の接続部材は、角部に応力が集中することで破損につながることも懸念される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、モジュール間の電気的接続が、簡単な構成で、かつ容易になされたフィルム外装電気デバイス集合体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のフィルム外装電気デバイス集合体は、充放電可能な電気デバイス要素がフィルムによって被覆され、外部に電極が延出したフィルム外装電気デバイスと、積層された複数のフィルム外装電気デバイスの各電極が隣接する他のフィルム外装電気デバイスの電極と電気的に接続されてなるモジュールを収納するモジュール用筐体と、導電性および弾性を有する接続部材とを有し、並べて配置された各モジュールが接続部材によって電気的に接続されてなるフィルム外装電気デバイス集合体において、接続部材が、互いに対向する2つの押圧部と各押圧部を一体的に繋ぐ湾曲部とからなり、隣接する2つのモジュール間にて、モジュール用筐体に保持された接続部材の、一方の押圧部が一方のモジュールの電極の接続部分を押圧し、他方の押圧部が他方のモジュールの電極の接続部分を押圧することで隣接する2つのモジュールが電気的に接続されていることを特徴とする。
上記の通り構成された本発明のフィルム外装電気デバイス集合体は、モジュール間の電気的な接続が対向して配置された2つの押圧部と各押圧部を一体的に繋ぐ湾曲部とからなる接続部材、いわゆるU字形状の接続部材にてなされている。すなわち、本発明のフィルム外装電気デバイス集合体は、電極と接続部材とをネジ止め等することなく、U字形状に形成された接続部材の弾性を利用して押圧部にてモジュールの電極の接続部分を押圧することでモジュール間を電気的に接続している。
また、本発明のフィルム外装電気デバイス集合体は、モジュールを保持するモジュール用筐体の支柱には、電極の接続部分に対応する位置に溝が形成されており、モジュール用筐体同士が、それぞれの溝が対向するようにして配置され、各モジュール用筐体の各溝に接続部材の各押圧部が保持されているものであってもよい。この構成の場合、接続部材が外部からの振動等によって位置ずれしてしまうのを防止することができる。
本発明によれば、電極と接続部材とをネジ止め等することなく、簡単な構成で、かつ容易にモジュール間を電気的に接続することができる。
[フィルム外装電池の構成]
図1に本実施形態のフィルム外装電池の外観斜視図を示す。
本実施形態のフィルム外装電池1は、不図示の正極側活電極、負極側活電極、および電解液を有する発電要素2と、アルミニウムなどの金属フィルムと熱融着性の樹脂フィルムとを重ね合わせて形成したラミネートフィルム7を熱融着部7aの4辺で熱融着して密封した構造を有している。
フィルム外装電池1の発電要素2は、不図示のセパレータを介して積層された正極側活電極と負極側活電極とからなる積層型であってもよいし、あるいは、帯状の正極側活電極と負極側活電極とをセパレータを介して重ねこれを捲回した後、扁平状に圧縮することによって正極側活電極と負極側活電極とが交互に積層された構造の捲回型であってもよい。
また、発電要素2としては、正極、負極および電解質を含むものであれば、通常の電池に用いられる任意の発電要素が適用可能である。一般的なリチウムイオン二次電池における発電要素は、リチウム・マンガン複合酸化物、コバルト酸リチウム等の正極活物質をアルミニウム箔などの両面に塗布した正極板と、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料を銅箔などの両面に塗布した負極板とを、セパレータを介して対向させ、それにリチウム塩を含む電解液を含浸させて形成される。発電要素2としては、この他に、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムメタル一次電池あるいは二次電池、リチウムポリマー電池等、他の種類の化学電池の発電要素が挙げられる。さらに、本発明は、電気二重層キャパシタなどのキャパシタや電解コンデンサなどに例示されるキャパシタ要素のような、電気エネルギを内部に蓄積する電気デバイス要素を外装フィルムで封止した電気デバイスにも適用可能である。
フィルム外装電池1の短手方向の熱融着部7aからは、正極側活電極に接続された正極用電極端子3および負極側活電極に接続された負極用電極端子4がそれぞれ対向して延出している。正極用電極端子3としてはアルミニウムが多く用いられ、また、負極用電極端子4としては銅またはニッケルがその電気的特性により多く用いられている。以下、正極用電極端子3と負極用電極端子4とをまとめて単に電極と称する場合もある。
複数のフィルム外装電池1は、図2に示すセルケース10に収納された状態で積層されてモジュール化される。
フィルム外装電池1の周囲を囲むセルケース10は、フィルム外装電池1の熱融着部7aを挟持し、その形状は枠状であり、フィルム外装電池1の発電要素2に対応した箇所に開口15が形成されている。
[フィルム外装電気デバイス集合体]
図3に本実施形態のフィルム外装電気デバイス集合体の一例を示す。本実施形態のフィルム外装電気デバイス集合体である電池パック100は、下ケース130上に、複数のセルケース10を積層させて収容配置したモジュール14を並列配置するとともに、一端側においてヒューズやリレー類などの電装部品を収納する電装ボックス16をモジュール14に隣接配置してなる。図3に示す例では、電装ボックス16に隣接して3つのモジュール14が並列配置されており、各モジュール14内にはそれぞれセルケース10に収納された8個のフィルム外装電池1が積層配置されている。
図4に示すように、モジュール14内の8個のフィルム外装電池1のそれぞれの電極3、4は、隣接して積層された他のフィルム外装電池1の電極と電気的に接続されており、フィルム外装電池1の電極同士の接続部分には電極支持板20が取り付けられている。本実施形態の場合、8個のフィルム外装電池1について電極同士の接続が、片側につき4箇所にてなされているので、両側で合計8つの電極支持板20が用いられていることになる。
各モジュール14は、図5に示すように、接続部材50によって電気的に接続されている。なお、接続部材50によるモジュール14間の電気的な接続については後述する。
[接続部材]
図6に接続部材の外観斜視図を示す。
接続部材50は、弾性を有する導電性の金属部材からなり、対向して配置された2つの押圧部51とこれらを繋ぐ湾曲部52とによってU字形状に一体的に形成されたものである。このような材質および形状により、押圧部51の端部間を狭めるよう外力を印加すると押圧部51にはこれに対する反力が図6中矢印A方向に生じる。接続部材50の幅W1は、後述する位置決め溝41よりも若干狭い幅を有し、長さLは、モジュールケース40の支柱43間に掛け渡すことができる長さを有する。接続部材50の厚みについては所望の反力が得られれば特に限定されないが、過度に厚くしすぎることによる重量増加を来してしまわない程度の厚さとするのが好ましい。押圧部51間の間隔W2はできるだけ狭いほうが電池パック100自体の小型化にとっては好ましい。しかし、電気的特性を安定させるため、外部からの振動等により押圧部51同士の内面側が接触、非接触を繰り返すほど近づけないようにするほうが好ましい。湾曲部52の形状は、応力集中して破損を来さないように滑らかな円弧形状とするのが好ましいが、押圧部51と湾曲部52とが繋がる領域のみ湾曲させたものであってもよい。
接続部材50は、モジュール14間にて、その弾性により押圧部51の接触面51aを電極支持板20に当接させてモジュール同士の電気的な接続を行うために用いるものであるが、弾性を有することより、衝撃吸収部材としても機能する。これは図10に示した従来例の接続部材210ではなし得ない機能である。すなわち、図10に示した従来例の接続部材210は、以下の理由により衝撃吸収構造をとりにくいものとなっている。短手部215a、215bは、その長さが短く、また、結合ネジ212にて結合するので短手部215a、215bはネジ穴をきる必要があのである程度厚みが必要となり、さらには、これら短手部215a、215bは重ねあわせた状態で用いられる。これらより短手部215a、215bは弾性変形しにくいものとなっている。一方、長手部214a、214bは短手部215a、215bに比べるとその長さが長いことより弾性変形しやすい。しかしながら、長手部214a、214bを弾性変形させて外部からの振動等を吸収させようとすると長手部と短手部の境目となる角部に繰り返し集中して応力がかかることとなり、最終的にはこの角部が破断してしまうおそれがある。よって、図10に示した接続部材210のような構成とする場合には、長手部214a、214bにある程度の厚みを持たせる、あるいは弾性変形しにくい断面形状にする等、それ自体が弾性変形しにくいものとする必要があるので、衝撃吸収機能を接続部材210に持たせにくいものとなっている。
[モジュールケース]
再び図4を参照して、モジュールケース40について説明する。
モジュールケース40は、矩形の底面44とこの底面44の4つの角部から立ち上がるようにしてなるL字断面の4つの支柱43を有し、底面44上に積層されたモジュールケース40の角部分をこれら4つの支柱43で支持する。支柱43の外側面のうち、モジュールケース40が並列配置された際に、隣接するモジュールケース40に対面することとなる対向面42には、接続部材50を位置決めするための位置決め溝41が形成されている。位置決め溝41は、その溝方向が底面44と平行であり、支柱43の縦方向に複数並列して形成されている。これら各位置決め溝41は、モジュールケース40内にて積層されたフィルム外装電池1の各電極支持板20の位置(電極が接続されている位置)に対応する位置に形成されている。接続部材50は、この位置決め溝41に嵌め込まれて用いられる。
[接続部材によるモジュールの電気的接続]
次に、接続部材50によるモジュール14同士の電気的な接続について説明する。
まず、モジュールケース40内に8個のフィルム外装電池1を積層して収納し、各フィルム外装電池1の電極を電気的に接続し、さらに電極支持板20を取り付けたモジュール14を下ケース130上に並列配置させる。この際、各モジュール14間の間隔は接続部材50の間隔W2(図6参照)と同等あるいはW2よりも若干狭い隙間を空けて並べておく。
モジュール14が並べられた状態で、接続部材50の湾曲部52を位置決め溝41に挿入する。すなわち、モジュール14が並べられることでモジュールケース40の対向面42が向かいあい、これによって、位置決め溝41同士も向かいあう。これら向かいあった各位置決め溝41に接続部材50の各押圧部51を倣わせながら、矢印B方向(図4、図5、図7参照)に向けて挿入していく。押圧部51は位置決め溝41に案内され、電極支持板20上を滑り、差し込んだ側と反対側の位置決め溝41に案内された後、湾曲部52が、接続部材50を差し込んだ側と反対側の面からはみ出す。
湾曲部52が、接続部材50を差し込んだ側と反対側の面からある程度はみ出たなら(図3、図5参照)挿入を止める。
全ての接続部材50の挿入後(本実施形態では4つの接続部材50)、接続部材50の間隔W2を狭める方向(図5、図7中矢印C方向)にモジュール14同士を寄せる。モジュール14同士が寄せられることで接続部材50は図7に示す矢印A方向(図5、図6、図7参照)に反力を生じ、隣接するモジュール14の電極支持板20同士にしっかりと接触し、モジュール14間における電気的な接続がなされる。なお、各モジュール14間の間隔をW2よりも若干狭い隙間にしておいてから接続部材50の挿入した場合、接続部材50は自然に押し縮められるので、モジュール14同士を寄せなくとも反力は得られる。
以上のようにして、本実施形態の電池パック100は、隣接する2つのモジュール14間にて、一方の押圧部51が一方のモジュールの電極の接続部分に取り付けられた電極支持板20を押圧し、他方の押圧部51が他方のモジュールの電極の接続部分に取り付けられた電極支持板20を押圧することで隣接する2つのモジュール14が電気的に接続されることで構成されている。
以上、本実施形態の電池パック100は、接続部材50を用いることで、ネジ止め等することなく、容易にモジュール間の電気的な接続を行うことができる。
また、図10で示したようなネジ止め方式の接続部材210では、ネジ止めするためのスペースを確保するべく、接続部材210を構成する第1の接続部材210aあるいは第2の接続部材210bを電極支持板222にぶら下げておく工程が発生していた。しかし、接続部材50は、モジュール14を並列配置した後に、モジュール14間に差し込むようにして取り付けられるため、電極支持板20に接続部材50がぶら下げられた状態の工程は発生せず、よって、電極に負荷をかけずに電池パック100を組み立てることができる。
なお、モジュール14間における電気的な接続の解除は湾曲部52に指等を引っ掛けて接続部材50を位置決め溝41から引き抜くだけでよい。このように、本実施形態の電池パック100は、接続部材50を用いることでモジュール間の電気的な接続の解除も容易となる。
また、接続部材50は位置決め溝41によって位置決めされているため、接続部材50がずれてしまうことにより接触不良を生ずるといったこともない。さらに、接続部材50は電極支持板20(あるいは、電極3、4)に対してU字断面方向に挿入するのではなく、湾曲部52側から挿入する。このため、接続部材50は、接続部材50の間隔W2を狭める方向に押し縮めなくとも、挿入するにつれ、位置決め溝41によって間隔W2を狭める方向に自然と押し縮められる。よって、予め押し縮めておいてから接続部材50を取り付けなければならないといった煩雑さもない。
さらに、接続部材50は弾性を有するため、外部からの衝撃を吸収できる。これにより、フィルム外装電池1から延出した電極に荷重がかかって破損してしまうのを防止することができる。
なお、上述した実施形態で述べた材質、数値、個数等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本実施形態のモジュール14は正極用電極端子3と負極用電極端子4とが接続されて構成された例を示したが、正極用電極端子3同士、負極用電極端子4同士を接続してモジュールが構成されていてもよいことは言うまでもない。
本発明のフィルム外装電池の一例の外観斜視図である。 セルケースに収納されたフィルム外装電池を積層して構成したモジュールの一例の外観斜視図である。 本発明のフィルム外装電気デバイス集合体である電池パックの一例を示す外観斜視図である。 モジュールケースに形成された位置決め溝、およびモジュールケースに収納されたフィルム外装電池の電極部分を示す斜視図である。 接続部材によるモジュールの電気的接続状態を示す斜視図である。 本発明の接続部材の一例の斜視図である。 本発明の接続部材によるモジュールの電気的接続状態を示す模式図である。 従来のフィルム外装電気デバイス集合体である電池パックの一例を示す外観斜視図である。 従来のモジュールケースに収納されたフィルム外装電池の電極部分の一例を示す斜視図である。 従来の接続部材の一例の斜視図である。 従来の接続部材によるモジュールの電気的接続状態を示す模式図である。
符号の説明
1 フィルム外装電池
2 発電要素
3 正極用電極端子
4 負極用電極端子
7 ラミネートフィルム
7a 熱融着部
10 セルケース
14 モジュール
15 開口
16 電装ボックス
20 電極支持板
40 モジュールケース
41 位置決め溝
42 対向面
43 支柱
44 底面
50 接続部材
51 押圧部
51a 接触面
52 湾曲部
100 電池パック
130 下ケース

Claims (2)

  1. 充放電可能な電気デバイス要素がフィルムによって被覆され、外部に電極が延出したフィルム外装電気デバイスと、積層された複数の前記フィルム外装電気デバイスの前記各電極が隣接する他の前記フィルム外装電気デバイスの前記電極と電気的に接続されてなるモジュールを収納するモジュール用筐体と、導電性および弾性を有する接続部材とを有し、並べて配置された前記各モジュールが前記接続部材によって電気的に接続されてなるフィルム外装電気デバイス集合体において、
    前記接続部材が、互いに対向する2つの押圧部と前記各押圧部を一体的に繋ぐ湾曲部とからなり、
    隣接する2つの前記モジュール間にて、前記モジュール用筐体に保持された前記接続部材の、一方の前記押圧部が一方の前記モジュールの前記電極の接続部分を押圧し、他方の前記押圧部が他方の前記モジュールの前記電極の接続部分を押圧することで隣接する2つの前記モジュールが電気的に接続されていることを特徴とするフィルム外装電気デバイス集合体。
  2. 前記モジュールを保持する前記モジュール用筐体の支柱には、前記電極の接続部分に対応する位置に溝が形成されており、前記モジュール用筐体同士が、それぞれの前記溝が対向するようにして配置され、前記各モジュール用筐体の前記各溝に前記接続部材の前記各押圧部が保持されている、請求項1に記載のフィルム外装電気デバイス集合体。
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