JP6322992B2 - チェーン式無段変速伝動機構の製造方法 - Google Patents

チェーン式無段変速伝動機構の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、無終端チェーンと、この無終端チェーンを無段変速可能に巻き掛けしたV溝プーリとから成るチェーン式無段変速伝動機構に係わり、特に無終端チェーンとV溝プーリとの間の摩擦係数を増大させてチェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させる技術に関するものである。
チェーン式無段変速伝動機構は通常、無終端チェーンをプーリのV溝に掛け渡して動力伝達可能となす一方、この動力伝達中に、プーリV溝を画成する軸線方向対向シーブの間隔を変更してプーリV溝の溝幅を変更することによりプーリに対する無終端チェーンの巻き掛け径を連続的に変化させ、上記の無段変速が可能となるよう構成する。
他方で無終端チェーンは、多数のリンク板を順次、その両端におけるリンクピン挿通孔内のリンクピンで数珠繋ぎに連結して連続円環状に構成する。
そして各リンクピンの両端面は、プーリV溝の側壁を提供する軸線方向対向シーブの対向シーブ面と面接触するよう傾斜させ、
当該リンクピンの両端傾斜面がプーリの対向シーブ面と摩擦接触することにより上記の動力伝達を可能ならしめる。
ところで、無終端チェーンのリンクピンがV溝プーリに巻き込まれて当該V溝プーリに突入する時、リンクピンの傾斜両端面とV溝プーリ対向シーブ面との間に介在されることとなる油膜のスクイーズ効果により、リンクピンとV溝プーリ(シーブ面)との間における摩擦係数が低下して、両者間のトラクション力(摩擦力)の低下により伝動効率が悪くなるという問題を生ずる。
この傾向は、V溝プーリ対向シーブ面の内周側において、以下の理由から特に顕著となる。
つまりシーブ面の内周側では、チェーン巻付き半径が小さくて、シーブ面に対するチェーン接触長(V溝プーリに対するチェーン巻き付き長)が短いと共に、チェーンの周速度が高速になることによって、V溝プーリ対向シーブ面による無終端チェーン(リンクピン)の挟圧力が同じである場合、シーブ面の内周側では外周側よりも、無終端チェーン(リンクピン)とV溝プーリ対向シーブ面との間での滑りが発生し易いためである。
かといって、この時のためにV溝プーリ対向シーブ面による無終端チェーン(リンクピン)の挟圧力を大きくすると、そのためのエネルギー損失が大きくなって燃費の悪化を招く。
よってシーブ面の内周側では外周側よりも、リンクピンの傾斜両端面とV溝プーリ対向シーブ面との間における摩擦係数を大きくすることが、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させる意味合いにおいて肝要である。
かようにリンクピンの傾斜両端面とV溝プーリ対向シーブ面との間における摩擦係数を大きくする技術として従来、例えば特許文献1に記載のごとく、リンクピンの傾斜両端面が接するV溝プーリの軸線方向対向シーブ面にそれぞれ、円周方向へ延在する連続微細条溝を設ける技術が提案されている。
特開2012−251578号公報
しかし上記した先の提案技術にあっては上記の理由から当然ではあるが、無終端チェーンのリンクピン両端面が接するV溝プーリの軸線方向対向シーブ面に設ける円周方向連続微細条溝を、これら軸線方向対向シーブ面の内周側領域(詳しくは、変速比1:1での無終端チェーンのプーリ巻き掛け円弧径よりも内周側の領域)に限って設けるため、以下のように更なる改善の余地があることを確かめた。
V溝プーリ軸線方向対向シーブ面の外周側領域において無終端チェーンがV溝プーリに巻き付いている場合、動力伝達に寄与する出口側(繰り出し側)のリンクピンがV溝プーリから繰り出される直前で、当該リンクピンの傾斜両端面によりシーブ面を軸線方向に押してV溝プーリの軸線方向対向シーブを相互に遠ざかる方向(V溝幅拡大方向)へ変形させようとするが、当該リンクピンがプーリ回転中心から遠くに位置していることによって、当該変形を行うモーメントアーム長が長いため、上記対向シーブの変形が発生し易い傾向にある。
この変形に起因し、V溝プーリから繰り出される直前箇所のリンクピンは本来(上記の変形が生じなかった場合)の理想軌道よりも径方向内方へスライド変位してプーリに対する走行半径Routを低下され、V溝プーリに突入した直後箇所のリンクピンは逆に本来の理想軌道よりも径方向外方へスライド変位してプーリに対する走行半径Rinを増大され、両者間の差で表される無終端チェーンのサグ(径方向滑り)ΔR(=Rin−Rout)を発生する。
このサグ(径方向滑り)ΔRは、無終端チェーン(リンクピン)とV溝プーリ対向シーブ面との間の円周方向における滑りを伴って発生するため、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を低下させる原因となる。
かといって、当該滑りを防止するためにV溝プーリ対向シーブ面による無終端チェーン(リンクピン)の挟圧力を大きくすると、その分だけエネルギー損失が大きくなって燃費の悪化を招くだけでなく、上記したサグΔRの更なる増大により問題解決にならない。
よって、V溝プーリ対向シーブ面による無終端チェーン(リンクピン)の挟圧力を大きくすることなくプーリ軸線方向対向シーブ面の外周側領域でも無終端チェーン(リンクピン)およびプーリ対向シーブ面間の伝動効率を高めるためには、シーブ面の外周側領域でも、内周側領域ほどではないにしても、リンクピンの両端傾斜面とV溝プーリ対向シーブ面との間における摩擦係数を大きくすることが、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させる意味合いにおいて必要である。
本発明は、上記二つの必要性に鑑み、無終端チェーン(リンクピン両端面)が接するプーリシーブ面の全域に亘り微細円周条溝を設けることで、上記の問題をことごとく解消し得るよう改良したチェーン式無段変速伝動機構の製造方法を提供することを目的とする。
この目的のため、本発明によるチェーン式無段変速伝動機構の製造方法は、以下のごとくにこれを構成する。
先ず、本発明の要旨構成の基礎前提となるチェーン式無段変速伝動機構を説明するに、これは、
無終端チェーンと、この無終端チェーンを無段変速可能に巻き掛けしたV溝プーリとから成り、
該プーリのV溝を画成する軸線方向対向シーブの間隔を変更することにより、上記の無段変速が可能なものである。
本発明は、かかるチェーン式無段変速伝動機構の製造方法において、
上記無終端チェーンが摩擦接触する上記軸線方向対向シーブの対向シーブ面にそれぞれ、該無終端チェーンの摩擦接触領域全体に亘って、円周方向に延在する連続微細円周条溝を設け、連続微細円周条溝は、シーブ面の内周側におけるものが最も深く、外周側におけるものほど浅くなるような深さを持つように、シーブ面の内周側におけるものから加工を開始し、外周側におけるものへと加工を進めて形成することに特徴づけられる。
上記した本発明のチェーン式無段変速伝動機構の製造方法にあっては、無終端チェーンが摩擦接触する軸線方向対向シーブの対向シーブ面にそれぞれ、無終端チェーンの摩擦接触領域全体に亘って、円周方向へ延在する連続微細円周条溝を設けたため、
無終端チェーンと対向シーブ面との間の油膜発生を、これら両者が摩擦接触する全域に亘って遮断することとなり、油膜によるすべりが当該摩擦接触域の全体に亘り低減されて摩擦係数が向上し、また、相対的に接触面圧が高くなって、プーリ比の如何に関わらず、全域でこれら両者間の摩擦係数が増大し、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させることができる。
また、上記摩擦係数の増大により、無終端チェーンおよび対向シーブ面間の要求摩擦係数を達成するのに必要な、対向シーブ面によるチェーン挟圧力が低くてよくなり、そのためのエネルギー消費が少なくなると共に、チェーン挟圧力の低下により前記サグΔRの発生傾向を減じ得るほか、チェーン式無段変速伝動機構の耐久性を向上させることもできる。
本発明の着想を適用可能なチェーン式無段変速伝動機構を例示する概略側面図である。 図1に示したチェーン式無段変速伝動機構のセカンダリプーリ側における巻き掛け伝動部を示す詳細側面図である。 図2に示したセカンダリプーリ側チェーン巻き掛け伝動部の詳細を示す縦断面図である。 図1〜3における無終端チェーンのリンクピンを示す全体斜視図である。 図4に示したリンクピンの両端傾斜面と、プーリシーブ面との間における摩擦力の変化特性を、油膜が介在していない全接触時と、油膜が介在している場合とで比較して示す特性線図である。 一般的なチェーン式無段変速伝動機構において無終端チェーンがプーリの外周領域に巻き掛けされた状態を、理想的な巻き掛け軌道と比較して示す線図的説明図である。 図6のように無終端チェーンのプーリ外周領域巻き掛け状態が理想的な巻き掛け軌道と乖離する理由を説明するための図で、 (a)は、当該乖離が発生する前における無終端チェーンのプーリ巻き掛け状態を示す線図的説明図で、 (b)は、当該乖離が発生した時における無終端チェーンのプーリ巻き掛け状態を示す線図的説明図である。 本発明の第1実施例になるチェーン式無段変速伝動機構を示す、図1と同様な概略側面図である。 図8に示したチェーン式無段変速伝動機構のプライマリプーリシーブおよびセカンダリプーリシーブを示す要部拡大断面図で、 (a)は、図8のA−A線上で断面とし、矢の方向に見て示す要部拡大断面図、 (b)は、図8のB−B線上で断面とし、矢の方向に見て示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施例になるチェーン式無段変速伝動機構のプライマリプーリシーブおよびセカンダリプーリシーブを示す要部拡大断面図で、 (a)は、図9(a)と同様、図8のA−A線上で断面とし、矢の方向に見て示す要部拡大断面図、 (b)は、図9(b) と同様、図8のB−B線上で断面とし、矢の方向に見て示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
<第1実施例の構成>
図1〜3は、本発明の着想を適用可能なチェーン式無段変速伝動機構を示し、
図1は、該チェーン式無段変速伝動機構10の概略側面図、図2,3はそれぞれ、そのセカンダリプーリ側における巻き掛け伝動部の詳細側面図および縦断面図である。
図1において、11は、チェーン式無段変速伝動機構10の駆動側プーリであるプライマリプーリ、12は、従動側プーリであるセカンダリプーリをそれぞれ示す。
これらプライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12間に無終端チェーン13を掛け渡して設け、
チェーン式無段変速伝動機構10は、この無終端チェーン13を介しプライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12間で動力伝達を行うものとする。
プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12はそれぞれ、回転軸線方向に正対する対向シーブ11a,12a(図1では便宜上、手前側のシーブを除去して、向こう側のシーブのみを示す)を具え、これら対向シーブ11a間および対向シーブ12a間にプーリV溝を画成したV溝プーリとする(対向シーブ12a間に画成されたプーリV溝を図3に示す)。
無終端チェーン13は、図2,3に明示するごとく、多数のリンク板14を順次、その両端におけるリンクピン挿通孔14a内のリンクピン15で数珠繋ぎに連結して連続円環状に構成すると共に、リンク板14を図3のごとく、リンクピン15に植設したリテーナピン16でリンクピン15に対して抜け止めする。
リンクピン15はそれぞれ、全体を図4に示すように湾曲背面15aを有し、図2のごとくこの湾曲背面15aが背中合わせになるよう一対一組として、リンク板14の両端におけるリンクピン挿通孔14a内に挿通する。
そしてリンクピン15の両端面15bはそれぞれ図3,4に示すごとく、プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12のプーリV溝側壁を提供する軸線方向対向シーブ11a(詳しくは、両者の対向シーブ面)および軸線方向対向シーブ12a(詳しくは、両者の対向シーブ面)と摩擦接触するよう傾斜させる。
かくて無終端チェーン13は、プーリ巻き付き領域においてリンクピン15を、プライマリプーリ11の対向シーブ11a間およびセカンダリプーリ12の対向シーブ12a間に挟圧され、プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12間での動力伝達を行うことができる。
なお、プライマリプーリ11の対向シーブ11aは、その一方を固定シーブとし、他方を軸線方向にストローク制御可能な可動シーブとする。
また、セカンダリプーリ12の対向シーブ12aは、プライマリプーリ11の可動シーブと同じ側におけるシーブ(図3の左側におけるシーブ)を固定シーブとし、プライマリプーリ11の固定シーブと同じ側におけるシーブ(図3の右側におけるシーブ)を軸線方向にストローク制御可能な可動シーブとする。
かくて前記の動力伝達中、プライマリプーリ11の可動シーブを固定シーブに対し接近させてプーリV溝幅を狭くすると同時に、セカンダリプーリ12の可動シーブを固定シーブから遠ざけてプーリV溝幅を広くするにつれ、
無終端チェーン13は、プライマリプーリ11に対する巻き掛け径を増大されると共に、セカンダリプーリ12に対する巻き掛け径を小さくされ、チェーン式無段変速伝動機構10は図1に示す最ハイ変速比選択状態に向け無段変速下にアップシフト可能である。
逆に、プライマリプーリ11の可動シーブを固定シーブから遠ざけてプーリV溝幅を広くすると同時に、セカンダリプーリ12の可動シーブを固定シーブに対し接近させてプーリV溝幅を狭くするにつれ、
無終端チェーン13は、プライマリプーリ11に対する巻き掛け径を小さくされると共に、セカンダリプーリ12に対する巻き掛け径を増大され、チェーン式無段変速伝動機構10は図1に示す最ハイ変速比選択状態から図示せざる最ロー変速比選択状態に向け無段変速下にダウンシフト可能である。
<リンクピンおよびシーブ面間の摩擦係数増大対策>
上記したチェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させるためには、リンクピン15の傾斜両端面15bがプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)と摩擦接触して、無終端チェーン13を介し前記の動力伝達を行うため、リンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)との間における摩擦係数を大きくすることが肝要である。
ここでリンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)との間における摩擦係数を考察する。
リンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)との間に油膜が介在せず両者が全接触している場合の摩擦力(摩擦係数)は、リンクピン15がプーリに巻き込まれて進入する位置と、プーリの巻き込み領域から脱出する位置との間において、図5にαで示すごとくに変化する。
なお、プーリ進入位置とプーリ脱出位置との中程位置で摩擦力が急に大きくなるリンクピン位置が存在するが、これは、無終端チェーン13が対向シーブ面11a,12aの最も内周側に入りこんだタイミングで、両シーブによるリンクピン15の把持が安定するために生じる現象と考えられる。
しかし、チェーン式無段変速伝動機構10はプライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12と、無終端チェーン13との間における伝動部を潤滑する必要があり、リンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)との間には油膜が介在する。
従って、リンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)とが全接触することはなく、リンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)との間における摩擦力(摩擦係数)は、図5にβで示すごとくに全接触時の摩擦力α(摩擦係数)よりも、全域において油膜の介在により小さくなる。
そのため、リンクピン15の傾斜両端面15bとプーリ対向シーブ11a,12a(対向シーブ面)との間にスリップを生じ易く、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を悪化させるという問題を生ずる。
この問題は、プーリ11,12に対する無終端チェーン13の巻き掛け円弧径が小さい領域において、つまり大(ロー側)プーリ比で行われるコースティング(惰性)走行時であれば、リンクピン15の傾斜両端面15bと、プライマリプーリシーブ11aの内周側との接触領域において顕著に表れ、また、小(ハイ側)プーリ比で行われるドライブ(駆動)走行時であれば、リンクピン15の傾斜両端面15bと、セカンダリプーリシーブ12aの内周側との接触領域において顕著に表れる。
以下のその理由を説明するに、プライマリプーリシーブ11aのシーブ面内周側領域およびセカンダリプーリシーブ12aのシーブ面内周側領域では、無終端チェーン13の巻付き半径が小さくて、シーブ面に対するチェーン接触長(V溝プーリに対するチェーン巻き付き長)が短いと共に、無終端チェーン13の周速度が高速になることによって、V溝プーリ対向シーブ面11aおよび12aによる無終端チェーン13(リンクピン15)の挟圧力が同じである場合、シーブ面の内周側領域では外周側領域よりも、無終端チェーン13(リンクピン15)とV溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)との間での滑りが発生し易いためである。
上記の問題に対しては、リンクピン15を対向シーブ11a間、および対向シーブ12a間に挟圧する可動シーブの推力を大きくしてリンクピン挟圧力を増大させることが考えられる。
しかしこの対策では、可動シーブ推力の増大分だけエネルギー損失が多くなると共に、リンクピン挟圧力の増大によりチェーン式無段変速伝動機構の耐久性が低下するという別の問題を生じ、抜本的な解決策たり得ない。
よって、V溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)の内周側領域では外周側よりも、リンクピン15の傾斜両端面15bとV溝プーリ対向シーブ面との間における摩擦係数を大きくすることが、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させる意味合いにおいて肝要である。
一方で図3,6,7に示すごとく、V溝プーリ軸線方向対向シーブ11a,12a(シーブ面)の外周側領域において無終端チェーン13がV溝プーリ11,12に巻き付いている場合、動力伝達に寄与する脱出側(図6の下方位置にある出口側)のリンクピン15がV溝プーリ11,12から繰り出される直前で、当該リンクピン15の傾斜両端面15bによりプーリ軸線方向対向シーブ11a,12a(シーブ面)を軸線方向に押してこれらプーリ軸線方向対向シーブ11a,12aを図7(a),(b)の正規の破線状態から実線状態へと相互に遠ざかる方向(V溝幅拡大方向)へ変形させようとするが、当該リンクピン15がプーリ回転中心Opから遠くに位置していることによって、当該変形を行うモーメントアーム長が長いため、上記対向シーブ11aおよび12aの変形が発生し易い傾向にある。
この変形に起因し、V溝プーリ11,12から繰り出される直前箇所(図6の下方位置)のリンクピン15は図7(a)に示す位置、つまり図7(b)に破線で示す正規の位置からプーリ径方向内方へ図7(b)に実線で示す位置にスライド変位し、本来(上記の変形が生じなかった場合)の理想軌道(図6の二点差線)よりも図6に実線で示すごとく走行半径Routを低下され、V溝プーリ11,12に突入した直後箇所(図6の上方位置)のリンクピン15は逆方向への(プーリ径方向外方への)スライド変位により、本来の理想軌道(図6の二点差線)よりも図6に実線で示すごとく走行半径Rinを増大され、両者間の差で表される無終端チェーン13のサグ(径方向滑り)ΔR(=Rin−Rout)を発生する。
このサグ(径方向滑り)ΔRは、無終端チェーン13(リンクピン15)とV溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)との間の円周方向における滑りを伴って発生するため、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を低下させる原因となる。
かといって、当該滑りを防止するためにV溝プーリ対向シーブ11aおよび12a(シーブ面)による無終端チェーン13(リンクピン15)の挟圧力を大きくすると、その分だけエネルギー損失が大きくなって燃費の悪化を招くだけでなく、上記したサグΔRの更なる増大により問題解決にならない。
よって、V溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)による無終端チェーン13(リンクピン15)の挟圧力を大きくすることなくプーリ軸線方向対向シーブ11a,12a(シーブ面)の外周側領域でも、無終端チェーン13(リンクピン15)およびプーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)間の伝動効率を高めるためには、V溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)の外周側領域でも、内周側領域ほどではないにしても、リンクピン15の両端傾斜面15bとV溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)との間における摩擦係数を大きくすることが、チェーン式無段変速伝動機構の伝動効率を向上させる意味合いにおいて必要である。
そこで本実施例においては図8に示すごとく、上記したV溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)の内周側領域および外周側領域に関する二つ要求に鑑み、V溝プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)に、無終端チェーン13(リンクピン両端傾斜面15b)が摩擦接触する領域の全体に亘って、プーリ円周方向に延在する連続微細円周条溝21を設ける。
なお図8に示す無終端チェーン13の巻き掛け状態は、プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12に対する無終端チェーン13の巻き掛け円弧径が同じになるプーリ比1のチェーン巻き掛け状態である。
これら連続微細円周条溝21は、リンクピン15の移動方向に沿うよう延在させ、好ましくは、プライマリプーリ11およびセカンダリプーリ12の軸心Opに同心の真円条溝とし、相互に等間隔に配置して設けるのがよい。
なお連続微細円周条溝(真円条溝)21は、幅および深さが例えばμmオーダーの微小なものとし、例えば、砥石による研磨加工等により刻設することができる。
ところで連続微細円周条溝21は、シーブ面外周側領域におけるものを図8のA−A断面として図9(a)に示し、シーブ面内周側領域におけるものを図8のB−B断面として図9(b)に示すごとく、シーブ面外周側領域における連続微細円周条溝21の深さDoutをシーブ面内周側領域における連続微細円周条溝21の深さDinよりも浅くする。
かようにシーブ面外周側領域とシーブ面内周側領域とで連続微細円周条溝21の深さDout , Dinを(Dout < Din)となるよう異ならせた理由は、以下のためである。
前記した通りシーブ面外周側領域では主としてリンクピン15のプーリ径方向におけるスライド変位を防止すべく、プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)およびリンクピン両端傾斜面15b間における油膜の排除を主旨とするため、当該油膜排除の要求度合い(摩擦係数増大要求度合い)が相対的に小さい。
これに対しシーブ面内周側領域では、リンクピン15の動力伝達に直接係わるプーリ円周方向におけるスライド変位を防止すべく、プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)およびリンクピン両端傾斜面15b間における油膜の排除を主旨とするため、当該油膜排除の要求度合い(摩擦係数増大要求度合い)がシーブ面外周側領域での油膜排除要求度合いよりも大きい。
これが、シーブ面外周側領域とシーブ面内周側領域とで連続微細円周条溝21の深さDout , Dinを(Dout < Din)となるよう異ならせた理由である。
なお、上記した油膜排除要求度合い(摩擦係数増大要求度合い)がシーブ面内周側からシーブ面外周側へと向かうにつれて徐々に大きくなることから、シーブ面の最内周側における連続微細円周条溝21の深さが最も深く、シーブ面の外周側における連続微細円周条溝21ほどその深さが浅くなるよう、連続微細円周条溝21の深さをシーブ面の内周側から外周側に向かうにつれ連続的に変化させるのが良いのは言うまでもない。
そして、かように深さが変化する連続微細円周条溝21の形成に当たっては、シーブ面の内周側における連続微細円周条溝21から加工を開始し、シーブ面外周側における連続微細円周条溝21へと加工を進めて、連続微細円周条溝21を順次に形成するのがよい。
また、円周条溝21を設けたシーブ11a,12aのシーブ面は、その硬度を、これらシーブ面に摩擦接触するリンクピン15の両端傾斜端面15bよりも高硬度となす。
<第1実施例の効果>
上記した第1実施例の構成によれば、プーリ軸線方向対向シーブ11a,12aのシーブ面に、リンクピン15の両端傾斜面15bが摩擦接触する領域の全体に亘って連続微細円周条溝21を設けたため、
これら連続微細円周条溝21が如何なるプーリ伝動比のもとでも、リンクピン15の両端傾斜面15bとプーリ軸線方向対向シーブ11a,12a(シーブ面)との間における接触面積を減じて面圧を高めると共に、リンクピン15の両端傾斜面15bとシーブ11a,12a(シーブ面)との間に介在しようとする過剰な油膜を排除する用をなす。
従って、リンクピン15の両端傾斜面15bとシーブ11a,12a(シーブ面)との間における摩擦係数が増大し、チェーン式無段変速伝動機構10の伝動効率を向上させることができる。
また、上記摩擦係数の増大により、無終端チェーン13および対向シーブ11a,12a(シーブ面)間の要求摩擦係数を達成するのに必要な、対向シーブ面によるチェーン挟圧力が低くてよくなり、そのためのエネルギー消費が少なくなると共に、チェーン挟圧力の低下により前記サグΔRの発生傾向を減じ得るほか、チェーン式無段変速伝動機構の耐久性を向上させることもできる。
そして上記の連続微細円周条溝21は、シーブ面外周側領域における連続微細円周条溝21の深さDoutをシーブ面内周側領域における連続微細円周条溝21の深さDinよりも浅くしたため、以下の効果をも得ることができる。
前記した通り、シーブ面外周側領域では主としてリンクピン15のプーリ径方向におけるスライド変位を防止すべく、プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)およびリンクピン両端傾斜面15b間における油膜の排除を主旨とするため、当該油膜排除の要求度合い(摩擦係数増大要求度合い)が相対的に小さいのに対し、シーブ面内周側領域では、リンクピン15の動力伝達に直接係わるプーリ円周方向におけるスライド変位を防止すべく、プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)およびリンクピン両端傾斜面15b間における油膜の排除を主旨とするため、当該油膜排除の要求度合い(摩擦係数増大要求度合い)がシーブ面外周側領域での油膜排除要求度合いよりも大きい。
シーブ面外周側領域における連続微細円周条溝21の深さDoutをシーブ面内周側領域における連続微細円周条溝21の深さDinよりも浅くした第1実施例によれば、
シーブ面外周側領域および内周側領域での上記油膜排除要求度合い(摩擦係数増大要求度合い)を何れの領域においても過不足なく満足させ得ることとなる。
このため、プーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)の内外周全ての領域において、上記の要求を確実に達成し得ると共に、上記油膜排除の度合いが過剰になって、摩擦係数の過剰な増大により摩耗が発生するという問題や、上記油膜排除の度合いが不足して、伝動効率を倣い通りに向上させ得ないという問題の発生を回避することができる。
また同様な理由から、連続微細円周条溝21の深さがプーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)の内外周全ての領域において適切なものとなり、連続微細円周条溝21がある領域で深過ぎて、その加工費がコストアップの要因となる不具合も生ずることがない。
この効果は、連続微細円周条溝21の加工に際し本実施例のごとくプーリ対向シーブ11a,12a(シーブ面)の内周側における深い連続微細円周条溝21から加工を開始し、シーブ面外周側における浅い連続微細円周条溝21へと加工を進めて、連続微細円周条溝21を順次に形成する場合、連続微細円周条溝21の深さに関する加工精度が向上することから、更に顕著となるし、この加工順序によると加工性の観点から、加工費の節減にも寄与する。
加えて本実施例では、連続微細円周条溝21を設けるプーリシーブ11a,12aのシーブ面を、その硬度が、これらシーブ面に摩擦接触するリンクピン15の両端傾斜面15bよりも高硬度であるような構成としたため、
連続微細円周条溝21を設けたプーリシーブ11a,12aのシーブ面が早期に摩耗して連続微細円周条溝21が消失するのを回避することができ、連続微細円周条溝21による前記の効果を長期不変に維持し得る。
<第2実施例の構成>
図10(a),(b)は、本発明の第2実施例になるチェーン式無段変速伝動機構のプーリシーブ11a,12aを示し、該プーリシーブ11a,12aのシーブ面に設けた連続微細円周条溝21間における平面部22に、連続微細円周条溝21の開口縁へ向かうにつれ、連続微細円周条溝21の底部に接近する曲率付きクラウニング22aを有するような曲率Rcを設定する。
また本実施例では、連続微細円周条溝21間における曲率Rc付き平面部22の表面粗さをRa=0.1μm以下に形成する。
それ以外は、前記した第1実施例と同様に構成する。
<第2実施例の効果>
かかる第2実施例の構成によれば、連続微細円周条溝21間における平面部22に、連続微細円周条溝21の開口縁へ向かうにつれ、連続微細円周条溝21の底部に接近する曲率付きクラウニング22aを有するような曲率Rcを設定したため、
リンクピン15の両端面15bがプーリシーブ11a,12a(シーブ面)に接するとき、連続微細円周条溝21の開口縁にエッジ当たりするのを、曲率Rcのクラウニング22aが緩和し得て、リンクピン15の両端面15bが当該エッジ当たりにより損傷されたり、発熱して無段変速伝動機構を温度上昇させるのを緩和することができる。
また曲率Rc付き平面部22の表面粗さをRa=0.1μm以下に形成したため、これにリンクピン15の両端面15bが接するときの実効接触面積が増大されることとなり、両者間の摩擦係数を増大させ得て、伝動効率の更なる向上を期待できる。
<その他の実施例>
なお上記した各実施例においては、連続微細円周条溝21をプーリシーブ11a,12aに同心の真円条溝としたが、これに限られるものでなく、連続微細円周条溝21はプーリ円周方向へ延在するものであれば前記の作用効果を奏することができ、例えば螺旋状に延在する螺旋条溝であってもよい。
10 チェーン式無段変速伝動機構
11 プライマリプーリ
11a プライマリプーリシーブ
12 セカンダリプーリ
12a セカンダリプーリシーブ
13 無終端チェーン
14 リンク板
15 リンクピン
15b 両端傾斜面
21 連続微細円周条溝
22 平面部
23 曲率付きクラウニング

Claims (3)

  1. 無終端チェーンと、この無終端チェーンを無段変速可能に巻き掛けしたV溝プーリとから成り、
    該プーリのV溝を画成する軸線方向対向シーブの間隔を変更することにより、前記無段変速が可能なチェーン式無段変速伝動機構の製造方法において、
    前記無終端チェーンが摩擦接触する前記軸線方向対向シーブの対向シーブ面にそれぞれ、該無終端チェーンの摩擦接触領域全体に亘って、円周方向へ延在する連続微細円周条溝を設け、
    前記連続微細円周条溝は、前記シーブ面の内周側におけるものが最も深く、外周側におけるものほど浅くなるような深さを持つように、前記シーブ面の内周側におけるものから加工を開始し、外周側におけるものへと加工を進めて形成することを特徴とするチェーン式無段変速伝動機構の製造方法
  2. 請求項1に記載されたチェーン式無段変速伝動機構の製造方法において、
    相互に隣り合う前記連続微細円周条溝の間における平面部に、該連続微細円周条溝の開口縁へ向かうにつれ、該連続微細円周条溝の底部に接近する曲率付きクラウニングを有するような曲率を設定したことを特徴とするチェーン式無段変速伝動機構の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載されたチェーン式無段変速伝動機構の製造方法において、
    相互に隣り合う前記連続微細円周条溝の間における平面部の表面粗さをRa=0.1μm以下に形成したことを特徴とするチェーン式無段変速伝動機構の製造方法
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