JP6321383B2 - 物品収容容器 - Google Patents
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Description
この卵支持具によれば、外ケース内に保持され、端面方向からの衝撃に対しても、緩衝作用を発揮することができる。
また、物品収容容器の下部を第1領域、第2領域及び第3領域により形成した三角柱で構成し、上部を第3領域、第4領域及び第5領域により形成した三角柱で構成したので、物品収容容器の強度を向上できる。
更に、物品の下部を三角柱形状に形成された第1領域、第2領域及び第3領域により保持し、上部を三角柱形状に形成された第3領域、第4領域及び第5領域により保持することで、物品を宙に浮いた状態に近づけることが可能となり、周囲からの衝撃や落下時の衝撃を緩和し、玉子等の物品が割れるおそれを軽減できる。
したがって、収容された玉子等の物品の下方及び上方を保護できるとともに、強度を向上できる物品収容容器を提供できる。
よって、物品収容容器の強度を更に向上できるとともに、この強度を向上させる三角柱が分解してしまうのを防止できる。
図1は、本発明の実施形態に係る物品収容容器1の斜視図である。
物品収容容器1は、物品の一例である玉子が収容され、玉子を衝撃から保護する保護体10と、内部に保護体10が挿入される外箱20と、を備える。
保護体10及び外箱20は、それぞれ1枚の板状体を折ることで形成されている。なお、本実施形態において、保護体10及び外箱20は、ダンボール製であるが、これに限らず、玉子を保持できれば、1層の紙、樹脂等の任意の素材で形成してもよい。
保護体10は、四角形状の折り曲げ可能な板状体で形成され、一辺10aと当該一辺10aに平行な他辺10bとの間に、一辺10aと平行な4本の折り線として、第1の折り線111、第2の折り線112、第3の折り線113及び第4の折り線114が形成されている。
また、保護体10は、一辺10a、第1の折り線111、第2の折り線112、第3の折り線113及び第4の折り線114及び他辺10bの各間に形成された、第1領域11と、第2領域12と、第3領域13と、第4領域14及び第5領域15を備える。
第2領域12は、第1領域11に隣接し、第1の折り線111と第2の折り線112との間に形成されている。第2領域12は、第2の折り線112が谷折りされることで、玉子の下に配置される底部を形成する。
第3領域13は、第2領域12に隣接し、第2の折り線112と第3の折り線113との間に形成されている。
第4領域14は、第3領域13に隣接し、第3の折り線113と第4の折り線114との間に形成されている。第4領域14は、第3の折り線113が山折りされることで、玉子の上に配置される天井部を形成する。
第5領域15は、第4領域14に隣接し、第4の折り線114と他辺10bとの間に形成されている。
そして、第1領域11は、一辺10aと中間折り線115との間に形成され、中間折り線115が谷折りされることで、第3領域13の一方の面に面接触する第1領域面接触部11aを有する。
また、第5領域15は、他辺10bと中間折り線115との間に形成され、中間折り線115が山折りされることで、第3領域13の他方の面に面接触する第5領域面接触部15aを有する。
また、第5領域面接触部15aは、直交辺10cに形成された一対の第5領域切り込み線15bが設けられ、一対の第5領域切り込み線15bに挟まれた第5領域係止部15cを有する。
また、第3領域13は、直交辺10cに形成された一対の第3領域切り込み線13bが複数設けられ、一対の第3領域切り込み線13bに挟まれた複数の第3領域係止部13cを有する。
これにより、第3領域係止部13cが第1領域係止部11c又は第5領域係止部15cとともに折り込まれたとき、第3領域係止部13cと、第1領域係止部11c又は第5領域係止部15cとが分解し難くなる。
図3から図6は、前記実施形態に係る保護体10の組み立て手順を説明する図である。
まず、図2に示す状態から、第1の折り線111及び第1領域11の中間折り線115を谷折りし、第1領域11と第2領域12により三角柱形状を形成し、図3に示す状態とする。
そして、この状態において、第1領域11及び第3領域13の物品収容部16に玉子2を挿入する。
変形例に係る保護体10Aは、第1領域11、第3領域13及び第5領域15に形成された物品収容部16Aが一列であり、物品収容部16Aの大きさが本実施形態に係る物品収容部16(図2参照)より大きい点が、本実施形態に係る物品収容部16と異なる。
図8は、前記実施形態の変形例に係る保護体10Aの斜視図である。
保護体10Aは、上述の本実施形態に係る保護体10と同様の手順で組み立てることで、図8に示す状態となる。
このように、本実施形態に係る保護体10は玉子2のような比較的小さい物品を複数個収容する場合の一例であり、変形例に係る保護体10Aはマンゴーやメロン等のように、玉子2に比べ比較的大きい物品2Aを1個収容する場合の一例である。
図9は、前記実施形態に係る外箱20の展開図である。
外箱20は、四角形状の折り曲げ可能な板状体で形成され、一辺20aと当該一辺20aに平行な他辺20bとの間に、一辺20aと平行な3本の折り線として、第1の折り線211、第2の折り線212及び第3の折り線213が形成されている。
また、外箱20は、一辺20a、第1の折り線211、第2の折り線212及び第3の折り線213及び他辺20bの各間に形成された、底部21と、2つの側壁22及び天井部23を備える。
側壁22は、第1の折り線211と第2の折り線212との間、第3の折り線213と他辺20bとの間に形成されている。側壁22には、保護体10の物品収容部16(図2参照)に対応する位置に、開口部26が形成されている。
天井部23は、第2の折り線212と第3の折り線213との間に形成されている。
本実施形態に係る物品収容容器1によれば、第2領域12により形成された底部は物品収容部16に収容された玉子2の下に配置され、第4領域14により形成された天井部は物品収容部16に収容された玉子2の上に配置される。
また、物品収容容器1の下部を第1領域11、第2領域12及び第3領域13により形成した三角柱で構成し、上部を第3領域13、第4領域14及び第5領域15により形成した三角柱で構成したので、物品収容容器1の強度を向上できる。
更に、玉子2の下部を三角柱形状に形成された第1領域11、第2領域12及び第3領域13により保持し、上部を三角柱形状に形成された第3領域13、第4領域14及び第5領域15により保持することで、玉子2を宙に浮いた状態に近づけることが可能となり、周囲からの衝撃や落下時の衝撃を緩和し、玉子が割れるおそれを軽減できる。
したがって、収容された玉子の下方及び上方を保護できるとともに、強度を向上できる物品収容容器を提供できる。
よって、物品収容容器1の強度を更に向上できるとともに、この強度を向上させる三角柱が分解してしまうのを防止できる。
また、外箱20を設けることで、物品収容容器1の外装が四角形状となり安定するので、例えば、レジ袋の底面に置く事も可能となり横倒し時において、玉子が割れるのを防ぐ事ができる。
図10は、前記実施形態の応用例に係る物品収容容器1Aの斜視図である。
本応用例に係る物品収容容器1Aは、保護体10を2つと、この2つの保護体10を収容可能であり、把持部を有する外箱30と、を備える点が本実施形態に係る物品収容容器1と異なる。
外箱30は、互いに一端部が接続され、この一端部をとおる対称軸C2に線対称である一対の部材31と、一方の部材31に形成された挿入孔32と、他方の部材31の他端に設けられ、挿入孔32に挿入される係止片33と、を備える。
また、本体310は、一辺310a、第1の折り線311、第2の折り線312及び第3の折り線313及び他辺310bの各間に形成された、底部314と、側壁315と、天井部316と、補助部317と、を備える。
側壁315は、第1の折り線311と第2の折り線312との間に形成されている。側壁315には、保護体10の物品収容部16(図2参照)に対応する位置に、開口部315aが形成されている。
天井部316は、第2の折り線312と第3の折り線313との間に形成されている。
補助部317は、第3の折り線313と他辺30bとの間に形成されている。
一対の部材31は、互いに把持部320の先端において接続されている。対称軸C2は、部材31の把持部320の先端上を延びる。
係止片33は、他方の部材31の底部314の側縁から突出して形成されている。
なお、本応用例では、外箱30の内部に保護体10を2つ並列して挿入しているが、2つに限らす、1つ又は3つ以上であってもよい。この場合、底部314及び天井部316の寸法を保護体10の数に応じて調整する。
このように、外箱30に使用者に把持される把持部320を設けることで、利便性を向上できる。
10 保護体
10a 一辺
10b 他辺
11 第1領域
11a 第1領域面接触部
12 第2領域
13 第3領域
14 第4領域
15 第5領域
16 物品収容部
16a 縁
111 第1の折り線
112 第2の折り線
113 第3の折り線
114 第4の折り線
C 対称軸
Claims (2)
- 物品が収容され、前記物品を衝撃から保護する保護体を備える物品収容容器であって、
前記保護体は、
四角形状の折り曲げ可能な板状体で形成され、
一辺と当該一辺に平行な他辺との間に、前記一辺と平行な4本の折り線が形成され、前記一辺と第1の前記折り線との間に形成された第1領域と、
前記第1領域に隣接し、第1の前記折り線と第2の前記折り線との間に形成された第2領域と、
前記第2領域に隣接し、第2の前記折り線と第3の前記折り線との間に形成された第3領域と、
前記第3領域に隣接し、第3の前記折り線と第4の前記折り線との間に形成された第4領域と、
前記第4領域に隣接し、第4の前記折り線と前記他辺との間に形成された第5領域と、を備え、
前記第1領域、前記第3領域及び前記第5領域は、前記物品が収容されたときに、前記物品の外周面に対向する縁が、前記折り線に直交する方向に延びる中心線を対称軸とする線対称の形状に形成された物品収容部を、それぞれ有し、
前記第2領域は、第2の前記折り線が折られることで、前記物品の下に配置される底部を形成し、
前記第4領域は、第3の前記折り線が折られることで、前記物品の上に配置される天井部を形成し、
第1の前記折り線が折られることで、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域により三角柱形状が形成され、
第4の前記折り線が折られることで、前記第3領域、前記第4領域及び前記第5領域により三角柱形状が形成され、
前記第1領域及び前記第5領域には、前記一辺と平行な中間折り線が、それぞれ形成され、
前記第1領域は、前記一辺と前記中間折り線との間に形成され、前記中間折り線が折られることで、前記第3領域の一方の面に面接触する第1領域面接触部を有し、
前記第5領域は、前記他辺と前記中間折り線との間に形成され、前記中間折り線が折られることで、前記第3領域の他方の面に面接触する第5領域面接触部を有し、
前記第1領域面接触部には、前記一辺と直交する直交辺に形成された一対の第1領域切り込み線が設けられ、一対の前記第1領域切り込み線に挟まれた第1領域係止部を有し、前記第5領域面接触部は、前記直交辺に形成された一対の第5領域切り込み線が設けられ、一対の前記第5領域切り込み線に挟まれた第5領域係止部を有し、
前記第3領域は、前記直交辺に形成された一対の第3領域切り込み線が複数設けられ、一対の前記第3領域切り込み線に挟まれた複数の第3領域係止部を有し、
前記第3領域係止部は、前記第3領域の一方の面に前記第1領域面接触部が面接触した状態で、前記第1領域係止部とともに折り込まれ、前記第3領域の他方の面に前記第5領域面接触部が面接触した状態で、前記第5領域係止部とともに折り込まれる物品収容容器。 - 内部に空間を有する筒状体に形成された外箱を、更に備え、
前記保護体は、前記外箱の内部に挿入される請求項1に記載の物品収容容器。
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