JP6320028B2 - 化粧料組成物 - Google Patents

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本発明は、化粧料組成物に関する。
紫外線防御用の化粧料としては、各種の油性成分、水性成分、界面活性剤等を用いたクリーム、乳液などが広く用いられている。
例えば、特許文献1には、紫外線防御剤、及びポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンを含有する紫外線防御化粧料が、持続性のある高い紫外線防御効果を有するとともに、撥水・撥油性に優れ、使用感も良好であり、安全性及び安定性に優れることが開示されている。
また、特許文献2には、シリコーンゲル組成物及び/又は油ゲル化剤、油溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子、水を含有するサンケア化粧料が、耐水性並びに効果の持続性に優れ、且つ、べたつきやぬるつきがなく、砂がつきにくい等の使用感が良好であることが開示されている。
一方、界面活性剤を用いずに、特定の高分子化合物を乳化剤として用い、化粧用乳化組成物を得る方法が開発されている。
例えば、特許文献3には、水溶性有機溶媒に溶解又は分散し、水不溶性で、水中でミセルを形成する両親媒性高分子を、水溶性有機溶媒中に溶解又は分散させ、これに油性成分を添加して混合した後、水を加えて混合することにより、安定でべたつきがないO/W乳化組成物が得られることが記載されている。
特開平9−227331号公報 特開平9−175977号公報 特開2004−67581号公報
しかしながら、これらの化粧料は、近年の要求特性に対しては、十分ではなく、より紫外線吸収効果が高く、しかもべたつきのより少ない化粧料が望まれている。
本発明者は、特定のオルガノポリシロキサンと、界面活性剤、水溶性有機溶媒、有機紫外線吸収剤及び水を含有する組成物を、マイクロミキサー又は高圧ホモジナイザーで混合することにより、紫外線防御効果が高く、べたつきがなく使用感が良好で、保存安定性にも優れたO/W型乳化化粧料組成物が得られることを見出した。
本発明は、下記成分(A)〜(E):
(A)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(1);
Figure 0006320028
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す)
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が45/55〜75/25であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜100000であるオルガノポリシロキサン、
(B)界面活性剤、
(C)水溶性有機溶媒、
(D)有機紫外線吸収剤 0.8〜20質量%、
(E)水
を含有する組成物を、マイクロミキサー又は高圧ホモジナイザーで混合する工程を含む方法により得られる、O/W型乳化化粧料組成物に関する。
本発明の化粧料組成物は、紫外線防御効果が高く、べたつきがなく使用感が良好であり、しかも保存安定にも優れたものである。
実施例で用いたマイクロミキサーにおいて、要部の部分縦断面図を示す図である。
本発明で用いる成分(A)のオルガノポリシロキサンは、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(1);
Figure 0006320028
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す)
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が45/55〜75/25であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜100000のものである。
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントは、上記オルガノポリシロキサンセグメントを構成する任意のケイ素原子に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して少なくとも2つ結合している。さらに、上記オルガノポリシロキサンセグメントの両末端を除く1以上のケイ素原子に上記アルキレン基を介して結合していることが好ましく、両末端を除く2以上のケイ素原子に上記アルキレン基を介して結合していることがより好ましい。即ち、成分(A)のオルガノポリシロキサンは、側鎖として、少なくとも2つ以上の前記一般式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントを有する、グラフトポリマーである。
ヘテロ原子を含むアルキレン基は、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの連結基として機能する。かかるアルキレン基としては、例えば、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が例示され、中でも下記式(i)〜(vii)のいずれかで表される基が好ましく、下記式(i)又は(ii)で表される基がより好ましく、更に下記式(i)で表される基が好ましい。なお、式中、An-は4級アンモニウム塩の対イオンを示し、例えば、エチル硫酸イオン、メチル硫酸イオン、塩化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸イオン、p-トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオンが例示される。
Figure 0006320028
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントを構成するN−アシルアルキレンイミン単位において、一般式(1)中、R1における炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基としては、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、その中では、炭素数1〜3の直鎖状のアルキル基、又は炭素数3の分岐状又のアルキル基が例示され、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
一般式(1)においてnは2又は3の数を示し、オルガノポリシロキサン製造時の原料入手の観点から、2であることが好ましい。
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)は、45/55〜75/25の範囲であり、O/W型乳化化粧料組成物中の乳化粒子を小粒径化する観点から、47/53〜74/28が好ましく、48/52〜73/29がより好ましく、49/51〜72/28がさらに好ましく、50/50〜70/30がさらにより好ましい。
なお、本明細書において、質量比(a/b)は、成分(A)のオルガノポリシロキサンを重クロロホルム中に75質量%溶解させ、核磁気共鳴(1H-NMR)分析により、オルガノポリシロキサンセグメント中のアルキル基又はフェニル基と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント中のメチレン基の積分比より求めた値をいう。
成分(A)のオルガノポリシロキサンにおいて、隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(以下、単に「MWg」ともいう)は、化粧料の皮膜の柔軟性と油水界面への配向性を向せる観点から、1300〜5500が好ましく、1600〜3500がより好ましく、1800〜3200がさらに好ましく、2000〜3000がさらにより好ましい。
本明細書において、「隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメント」とは、下記式(2)に示すように、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントのオルガノポリシロキサンセグメントに対する結合点(結合点A)から、これに隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの結合点(結合点B)までの2点間において破線で囲まれた部分であって、1つのR2SiO単位と、1つのR3と、y+1個の(R2)2SiO単位とから構成されるセグメントをいう。また、「ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント」とは、上記R3に結合する−Z−R4をいう。
Figure 0006320028
上記一般式(2)中、R2はそれぞれ独立に炭素数1〜22のアルキル基又はフェニル基を示し、R3はヘテロ原子を含むアルキレン基を示し、−Z−R4はポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントを示し、R4は重合開始剤の残基を示し、yは正の数を示す。
MWgは、上記一般式(2)において破線で囲まれた部分の分子量であるが、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント1モル当たりのオルガノポリシロキサンセグメントの質量(g/mol)と解することができる。なお、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの官能基がポリ(N−アシルアルキレンイミン)で100%置換されると、変性オルガノポリシロキサンの官能基当量(g/mol)と一致する。
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの分子量は、N−アシルアルキレンイミン単位の分子量と重合度から算出するか、又はゲルパーミエションクロマトグラフィ(以下、単に「GPC」ともいう)測定法により測定することができる。なお、本発明においては、後記の測定条件で行なったGPC測定により測定されるポリスチレン換算の数平均分子量(以下、単に「MNox」とも言う)をいうものとする。MNoxは、化粧料の皮膜の柔軟性と溶媒への溶解性を高める点から、500〜4000の範囲が好ましく、800〜3500がより好ましく、1000〜3000がさらに好ましい。
また、上記MWgは、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの含有率(質量%)(以下、単に「Csi」ともいう)を用いて、下記式(I)により求めることができる。
MWg=Csi×MNox/(100−Csi) (I)
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(以下、単に「MWsi」とも言う)は10000〜100000であり、有機紫外線吸収剤との相溶性を高め、その分散性を向上させる観点から、好ましくは20000〜80000、より好ましくは25000〜70000であり、さらに好ましくは35000〜65000である。また、成分(A)のオルガノポリシロキサンは、水などの極性溶媒に溶解することにより、種々の製品に容易に配合することができる。主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンと共通の骨格を有するため、MWsiは原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量と略同一である。なお、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、後記の測定条件によるGPCで測定し、ポリスチレン換算したものである。
成分(A)のオルガノポリシロキサンの重量平均分子量(以下、単に「MWt」ともいう)は、皮膚への付着性と乳化安定性を両立する観点から、好ましくは15000〜200000、より好ましくは25000〜150000、さらに好ましくは35000〜130000であり、さらにより好ましくは45000〜120000である。MWtは、後記の測定条件によるゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定し、ポリスチレン換算した値である。
成分(A)のオルガノポリシロキサンは、高い弾性率と大きな変形可能量に加え、50〜220℃といった温度領域に加熱すると、著しく塑性性が向上して柔らかくなり、加熱をやめて室温に戻る過程で直ぐに弾力性を取り戻すという特徴的な熱可塑性を有する。
成分(A)のオルガノポリシロキサンは、例えば、下記一般式(3)
Figure 0006320028
(式中、R2は前記と同じ意味を示し、R5及びR6はそれぞれR2と同一の基を示すか、又は下記式(viii)〜(xiii)
Figure 0006320028
のいずれかで表される1価の基を示し、R7は上記式(viii)〜(xiii)で表される1価の基を示し、dは91.5〜1255.0の数を示し、eは2.0〜62.5の数を示す〕
で表される変性オルガノポリシロキサンと、下記一般式(4)
Figure 0006320028
(式中、R1及びtは前記と同じ意味を示す)
で表される環状イミノエーテルを開環重合して得られる末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン)とを反応させることにより製造される。
一般式(4)で表される環状イミノエーテル(以下、単に「環状イミノエーテル(4)」ともいう)の開環重合には、重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、求電子反応性の強い化合物、例えば、ベンゼンスルホン酸アルキルエステル、p-トルエンスルホン酸アルキルエステル、トリフルオロメタンスルホン酸アルキルエステル、トリフルオロ酢酸アルキルエステル、硫酸ジアルキルエステル等の強酸のアルキルエステルを使用することができ、中でも硫酸ジアルキルエステルが好適に使用される。
重合溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、N,N-ジメチルフォルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性極性溶媒を使用することができ、中でも酢酸エステル類が好適に使用される。溶媒の使用量は、通常、環状イミノエーテル(4)の100質量部に対して20〜2000質量部である。
重合温度は通常30〜170℃、好ましくは40〜150℃であり、重合時間は重合温度等により一様ではないが、通常1〜60時間である。
環状イミノエーテル(4)として、例えば、2−置換−2−オキサゾリンを用いれば、前記一般式(1)において、n=2のポリ(N−アシルエチレンイミン)が得られ、2−置換−ジヒドロ−2−オキサジンを用いれば、上記一般式(1)において、n=3のポリ(N−アシルプロピレンイミン)が得られる。
環状イミノエーテル(4)をリビング重合して得られるポリ(N−アシルアルキレンイミン)は、末端に反応性の基を有している。よって、このポリ(N−アシルアルキレンイミン)の末端の反応性基と、一般式(3)で表される変性オルガノポリシロキサンが有する前記(viii)〜(xiii)で示される反応性基とを反応させることで、成分(A)のオルガノポリシロキサンを得ることができる。
前記のリビング重合による製造方法は、下記に示す理論式(II)のように、環状イミノエーテル(4)と重合開始剤の使用量で重合度を容易に制御でき、しかも通常のラジカル重合よりも分子量分布の狭い略単分散のポリ(N−アシルアルキレンイミン)が得られる点で有効である。
Figure 0006320028
環状イミノエーテル(4)の使用量及び重合開始剤の使用量は、式(II)におけるMNiが500〜4000になる量とするのが好ましく、800〜3500になる量とするのがより好ましく、1000〜3000になる量とするのがさらに好ましい。
一般式(3)で表される変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、得られるオルガノポリシロキサンの水等の極性溶媒への溶解性と溶解後の取り扱いやすさを向上させる観点から、20000〜80000が好ましく、より好ましくは25000〜70000、さらに好ましくは35000〜65000である。
また、一般式(3)で表される変性オルガノポリシロキサンの官能基当量には、成分(A)のオルガノポリシロキサンの質量比(a/b)及びMWgを満たすために、上限が存在する。この観点及び主鎖に適度な疎水性を持たせる観点から、官能基当量は、1700〜3500であることが好ましく、1800〜3200であることがより好ましく、2000〜3000であることがさらに好ましい。ここで、一般式(3)で表される変性オルガノポリシロキサンの官能基当量とは、一般式(3)で表される変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量を、該変性オルガノポリシロキサンが一分子あたりに有するR7の数の平均値で除した値を言う。
一般式(3)で表される変性オルガノポリシロキサンと、前記末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の使用量は、その質量比(変性オルガノポリシロキサン/末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン))が45/55〜75/25の範囲の値とすることが、得られるオルガノポリシロキサンの弾性率及び変形可能量の観点から好ましく、同観点から、47/53〜73/27がより好ましく、48/52〜73/29がより好ましく、49/51〜72/28がさらに好ましく、50/50〜70/30がさらにより好ましい。
なお、本発明において、各オルガノポリシロキサンの合成では、以下の測定条件に従って各種分子量を測定した。
<変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量の測定条件>
カラム:Super HZ4000+Super HZ2000(東ソー社製)
溶離液:1mMトリエチルアミン/THF
流量 :0.35mL/min
カラム温度:40℃
検出器:UV
サンプル:50μL
<MNox及びMWtの測定条件>
カラム:K‐804L(東ソー社製)2つを直列につないで使用。
溶離液:1mMジメチルドデシルアミン/クロロホルム
流量 :1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI
サンプル:50μL
また、質量比(a/b)算出のための1H−NMR測定は、下記の条件で行なった。
1H−NMR測定条件>
得られたポリマーの組成は1H−NMR(400MHz Varian製)により確認した。
サンプル量0.5gを測定溶剤(重クロロホルム)2gで溶解させたものを測定した。
PULSE SEQUENCE
・Relax.delay: 30秒
・Pulse: 45degrees
・積算回数: 8回
確認ピーク 0ppm付近: ポリジメチルシロキサンのメチル基、
3.4ppm付近: エチレンイミンのメチレン部分。
各積分値よりシリコーンとポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)の比率を算出した。
成分(A)のオルガノポリシロキサンとしては、ポリ(N−ホルミルエチレンイミン)オルガノシロキサン、ポリ(N−アセチルエチレンイミン)オルガノシロキサン、ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)オルガノシロキサン等が挙げられる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、有機紫外線吸収剤との相溶性を高め、その分散性を向上させる観点、及びべたつきを抑制する観点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、0.8質量%以上がさらに好ましく、0.9質量%以上がさらにより好ましく、15質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、6質量%以下がさらに好ましく、5質量%以下がよりさらに好ましく、3.8質量%以下がまたさらに好ましい。
成分(B)の界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等のいずれをも好適に使用することができる。
非イオン性界面活性剤は、公知のものを使用することができ、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリンモノステアレート(HLB4.3)、グリセリンモノパルミテート(HLB4.3)、グリセリンモノベヘネート(HLB4.2)、グリセリンモノ12−ヒドロキシステアレート(HLB3.4)、グリセリンモノオレエート(HLB4.3)、グリセリンモノカプレート(HLB6.8)等が挙げられる。これらの中では、油剤との相溶性及び使用感を向上させる観点から、グリセリンモノステアレート(HLB4.3)、グリセリンモノパルミテート(HLB4.3)、グリセリンモノベヘネート(HLB4.2)が好ましく、グリセリンモノステアレート(HLB4.3)、グリセリンモノパルミテート(HLB4.3)がより好ましく、グリセリンモノステアレート(HLB4.3)がさらに好ましい。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ソルビタン(HLB4.7)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB4.3)、セスキオレイン酸ソルビタン(HLB3.7)、モノラウリン酸ソルビタン(HLB8.6)、モノパルミチン酸ソルビタン(HLB6.7)、トリステアリン酸ソルビタン(HLB2.1)、ジステアリン酸ソルビタン(HLB3.5)等が挙げられる。これらの中では、油剤との相溶性及び使用感を向上させる観点から、モノステアリン酸ソルビタン(HLB4.7)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB4.3)、ジステアリン酸ソルビタン(HLB3.5)が好ましく、モノステアリン酸ソルビタン(HLB4.7)、ジステアリン酸ソルビタン(HLB3.5)がより好ましく、ジステアリン酸ソルビタン(HLB3.5)がさらに好ましい。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB9.6)、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB10.5)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB10.0)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB11.0)等が挙げられる。これらの中では、油剤との相溶性及び使用感を向上させる観点から、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB9.6)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB10.0)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB11.0)が好ましく、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB10.0)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB11.0)がより好ましく、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB11.0)がさらに好ましい。
多価アルコールの脂肪酸エステルとしては公知のものが使用できるが、脂肪酸エステルを構成する多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、(ポリ)グリセリン、(ポリ)プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、ポリエチレングリコールがより好ましい。この場合のポリエチレングリコールは、数平均分子量400〜6000であるのが好ましい。一方、疎水基となる脂肪酸としては、炭素数6〜22のヒドロキシ脂肪酸が好ましく、例えば、ヒドロキシカプリル酸、ヒドロキシカプリン酸、ヒドロキシウンデカン酸、ヒドロキシラウリン酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸等が挙げられ、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸やその重合物が好ましい。これらの中では、ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)が好ましく、そのサイズが、数平均分子量1000〜3000であるのがより好ましい。これらのなかでは、油剤との相溶性及び使用感を向上させる観点から、ポリエチレングリコールのジ(12−ヒドロキシステアリン酸)エステル(HLB5.5)が好ましい
アルキルグリセリルエーテルとしては、イソステアリルグリセリルエーテル(HLB2.7)、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル(HLB7)が挙げられる。これらの中では、油剤との相溶性及び使用感を向上させる観点から、イソステアリルグリセリルエーテル(HLB2.7)が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、油剤との相溶性及び使用感を向上させる観点から、HLBが2〜12である非イオン性界面活性剤が好ましく、HLB2. 5〜11.5であるものがより好ましい。
なお、HLB値は、親水性−親油性のバランス(Hydrophile Lipophile Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
Figure 0006320028
アニオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、セトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ステアラルコニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド等が挙げられる。
成分(B)の界面活性剤としては、化粧料組成物のべたつきを抑制する観点から、非イオン性界面活性剤が好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、同様の観点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。
成分(C)の水溶性有機溶媒としては、例えば、ポリエチレングリコール(平均分子量200〜1540)、エタノール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、トリス(2−(2−エトキシエトキシ)エチル)ホスフェート等が挙げられる。
これらのうち、得られる化粧料組成物の粒径を小さくし、紫外線防御効果を高める観点から、エタノール、1,3−ブチレングリコール、トリス(2−(2−エトキシエトキシ)エチル)ホスフェートが好ましく、エタノール、トリス(2−(2−エトキシエトキシ)エチル)ホスフェートがより好ましく、エタノールがさらに好ましい。また、成分(A)の溶解性に支障のない範囲で、グリセリン含有水溶液等のように、上記の有機溶媒と水との混合溶媒を用いることもできる。
本発明においては、水溶性有機溶媒により、成分(A)のオルガノポリシロキサン及び成分(C)の紫外線吸収剤が溶解すると考えられる。そして、マイクロミキサー又は高圧ホモジナイザーで混合することにより、小粒径の乳化粒子を含む化粧料組成物が得られ、紫外線防御効果が高まると考えられる。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、同様の観点から、全組成中に1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、9質量%以下がさらに好ましい。
成分(D)の有機紫外線吸収剤としては、油溶性のものが好ましく、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
安息香酸系紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAブチルエステル、N−ジメチルPABAアミノエステル、オクチルジメチルPABA、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルPABAヘキシル等が挙げられ、紫外線吸収効果を高め、べたつきを抑制する観点から、パラアミノ安息香酸、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルが好ましく、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルがより好ましい。
アントラニル酸系紫外線吸収剤としては、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等が挙げられる。
サリチル酸系紫外線吸収剤としては、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フェニルサリチレート、ベンジルサリチレート、p−イソプロパノールフェニルサリチレート等が挙げられる。
桂皮酸系紫外線吸収剤としては、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイルジパラメトキシシンナメート等が挙げられ、紫外線吸収効果を高め、べたつきを抑制する観点から、オクチルシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメートが好ましく、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメートがより好ましい。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4'−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等が挙げられる。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
さらに上記以外に、3−(4'−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2'−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラシン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボニリデン)−3−ペンタン−2−オン、特開平2−212579号公報記載のベンゼン−ビス−1,3−ジケトン誘導体、特開平3−220153号公報記載のベンゾイルピナコロン誘導体等が挙げられる。
成分(D)としては、紫外線吸収効果を高め、べたつきを抑制する観点から、安息香酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましく、安息香酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤及びトリアジン系紫外線吸収剤の3種を含有していることがさらに好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、紫外線防御効果と保存安定性を両立する観点から、全組成中に0.8質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、4質量%以上がさらにより好ましく、20質量%以下であり、17質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、13質量%以下がさらに好ましく、10質量%以下がさらにより好ましい。
また、本発明において、成分(A)及び(D)の質量比(A)/(D)は、紫外線吸収剤の分散性を高め、得られる化粧料組成物の紫外線防御効果を高める観点及びべたつきを抑制する観点から、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.10以上がさらに好ましく、0.14以上がさらにより好ましく、0.3以下が好ましく、0.25以下がより好ましく、0.2以下がさらに好ましく、0.19以下がさらにより好ましい。
本発明において、成分(E)の水の含有量は、紫外線吸収剤の分散性を高め、かつ、化粧料組成物の保存安定性を向上させる観点から、全組成中に50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、93質量%以下がさらに好ましい。
本発明の化粧料組成物は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、油剤、増粘剤、エタノール、保湿剤、防腐剤、薬効成分、粉体、成分(D)以外の紫外線吸収剤、色素、香料、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、酸化防止剤、乳化安定剤、pH調整剤等を含有することができる。
本発明の化粧料組成物は、上記成分(A)〜(E)を含有する組成物を、マイクロミキサー又は高圧ホモジナイザーで混合する工程を含む方法により得られるものである。水相成分と油相成分を混合することにより、O/W型乳化化粧料組成物を得るものである。
本発明で用いられるマイクロミキサーは、異なる2液(例えば、水を主成分とする水相と、油を主成分とする油相)を、数百μm以下の微小な経路や空間中で混合する装置であり、原材料同士の分子間の距離が小さくなり、混合速度が上がる、流路経路壁や原材料同士での接触面積が体積に比べて大きくなり反応速度が上がる等の特徴がある。
マイクロミキサーとしては公知のものを使用することができ、例えば、特開2011−147932号公報、特表2002−538947号公報に記載のものや、山武マイクロミキサー(山武社製)、SSIMM−SS−Ni25(IMM社製)等が挙げられる。これらの中では、小粒径で、粒度分布がシャープで、かつ、保存安定性に優れたO/W型乳化化粧料組成物を得る観点、及び紫外線吸収効果に優れる観点から、特開2011−147932号公報記載のマイクロミキサーが好ましい。
一方、高圧ホモジナイザーは、高圧下、流体を非常に繊細な間隙より噴出させて混合する装置であり、粒子間の衝突、圧力差による剪断力、インパクトリングへの衝突の破壊力等の総合エネルギーによって、乳化・分散・解細・粉砕・超微細化が可能となる。用いることのできる市販の高圧ホモジナイザーとしては、高圧ホモゲナイザー(イズミフードマシナリ社製)、ミニラボ8.3H型(Rannie社製)に代表されるホモバルブ式の高圧ホモジナイザー;マイクロフルイダイザー(Microfluidics社製)、ナノマイザー(吉田機械興業社製)、スターバースト(スギノマシン社製)、ジーナスPY(白水化学社製)、DeBEE2000(日本ビーイーイー社製)、アルティマイザー(タウテクノロジー社製)等のチャンバー式の高圧ホモジナイザー;マントン−ガウリン型の高圧ホモジナイザーなどが挙げられる。これら中では、紫外線吸収効果を高め、使用感及び安定性に優れる点から、スターバースト(スギノマシン社製)が好ましい。
本発明においては、O/W型乳化化粧料組成物の保存安定性を向上させる観点から、マイクロミキサーを用いるのが好ましい。
本発明において、マイクロミキサーを用いる場合、小粒径で粒度分布がシャープな乳化化粒子を含有するO/W型乳化化粧料組成物を得る観点から、混合させる2液のうち、一方の液は水を主成分とする水相成分、他方の液は油を主成分とする油相成分とすることが好ましい。本発明において、主成分とは、全成分中の含有量が50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上のものであることを意味する。
マイクロミキサーにおける水相成分は、少なくとも、成分(E)の一部又は全部を含むものであり、さらに、他の水溶性成分を含有することができる。
一方、マイクロミキサーにおける油相成分には、小径で、粒度分布がシャープで、かつ、保存安定性に優れたO/W型乳化化粧料組成物を得る観点、及び紫外線吸収効果に優れる観点から、少なくとも、成分(A)ポリ(N−アシルアルキルイミン)変性シリコーン、(C)水溶性有機溶媒、及び成分(D)有機紫外線吸収剤の一部又は全部を含むことが好ましく、全部を含むことがより好ましい。また、その他の油溶性成分を含有することができる。
マイクロミキサーにおける油相成分中の水の含有量は、成分(A)のオルガノポリシロキサン及び成分(C)の紫外線吸収剤の溶解性を高め、小粒径の乳化粒子を含有するO/W型乳化化粧料組成物を得る観点から、油相成分中、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらにより好ましく、0.5質量%以下がさらに好ましく、実質0質量%であるのがよりさらに好ましい。
成分(B)の界面活性剤は、マイクロミキサーにおける水相成分、油相成分、あるいは両方の成分に含有することができるが、油相成分に含有することが好ましい。
本発明のO/W型乳化化粧料組成物をマイクロミキサーで製造する場合、成分(B)の界面活性剤は、動的界面張力を低下させていると考えられる。マイクロミキサーによる混合では、混合速度が1000分の1mm秒単位で行われるため、動的界面張力の制御が重要となる。しかし、本発明では、成分(B)の界面活性剤の存在により、界面形成直後から油相との界面に界面活性剤が素早く吸着し、界面張力を著しく低下させるため、小粒径の乳化粒子を含有するO/W型乳化化粧料組成物を得ることができると考えられる。
本発明のO/W型乳化化粧料組成物は、マイクロミキサーで製造する場合、成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含む油相と、成分(E)を含む水相とをマイクロミキサーにより混合することが好ましい。
なお、小粒径の乳化粒子を含有するO/W型乳化化粧料組成物を得る観点から、マイクロミキサーに供給する前に、油相成分は、あらかじめ撹拌器等で均一に撹拌混合しておくことが好ましい。
本発明において、マイクロミキサーを用いて油相と水相を混合して乳化する場合、油相成分と混合する前の水相成分の温度は、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上であり、また、好ましくは95℃以下、より好ましくは90℃以下、さらに好ましくは50℃以下である。
水相成分と混合する前の油相成分の温度は、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上であり、また、好ましくは95℃以下、より好ましくは90℃以下であり、さらに好ましくは50℃以下である。混合する前の水相成分の温度と油相成分の温度とは同一であってもよく、任意に設定可能である。
マイクロミキサーで乳化する場合、乳化時の油相と水相の流量は、得られる化粧料組成物が、前述の化粧料組成物の各含有量となるように選ばれる。用いるマイクロミキサーによっても異なり、装置の大きさにより一概には決められないが、O/W型乳化化粧料組成物中の乳化粒子の粒径の微細化および粒径分布のシャープ化の観点から、水相の流量は、0.6〜30L/hが好ましく、1.2〜24L/hがより好ましく、1.8〜18L/hがさらに好ましい。また、油相の流量は、乳化粒子の粒径の微細化および混合安定性の観点から、0.06〜4.2L/hが好ましく、0.18〜3.6L/hがより好ましく、0.24〜2.4L/hがさらに好ましい。
また、水相及び油相の送液圧力は、水相と油相が50〜5000KPaと10〜1000KPaであるのが好ましく、100〜2000KPaと20〜500KPaがより好ましく、200〜1000KPaと40〜200KPaがさらに好ましい。
前記水相の送液圧力を50〜5000KPaとすることにより、安定な送液流量を維持できる傾向となり、油相の送液圧力を10〜1000KPaとすることにより、均一な混合性が得られる傾向となり好ましい。
水相及び油相の二つの液が合流後、マイクロミキサーの細孔を通過させて混合させる。小粒径で均質な粒度分布のエマルジョンを得る観点から、細孔の直径は、0.1〜3mmが好ましく、0.2〜1.5mmがより好ましく、0.3〜1mmがさらに好ましい。また、合流した液を通過させる細孔の長さは、同様の観点から、0.05〜5mmが好ましく、0.1〜4mmがより好ましく、0.3〜3mmがさらに好ましい。
一方、本発明において、高圧ホモジナイザーを用いる場合、成分(A)〜(E)を含む化粧料組成物を、予め撹拌器を有する撹拌乳化機や一般のホモジナイザー等公知の乳化機で、O/W型乳化化粧料組成物として、高圧ホモジナイザーに供給することが好ましい(粗乳化工程ともいう)。
高圧ホモジナイザーに供給する際の、O/W型乳化化粧料組成物中の乳化粒子の体積中位粒子径は、高圧ホモジナイザーによる混合により得られるO/W型乳化化粧料組成物中の乳化粒子を小粒径にし、シャープにする観点から、10〜100μmが好ましい。
成分(A)〜(E)を含む化粧料組成物を、好ましくは粗乳化工程によりO/W型乳化化粧料組成物にして、高圧ホモホモジナイザーで混合する際の高圧乳化処理部にかかる圧力は、微細な乳化組成物を得る点から、70MPa以上が好ましく、98〜280MPaがより好ましく、140〜245MPaがさらに好ましい。
また、高圧ホモホモジナイザーで混合する際の系内の温度は、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上であり、また、好ましくは95℃以下、より好ましくは90℃以下であり、さらに好ましくは50℃以下である。
本発明において、得られるO/W型乳化化粧料組成物中の乳化粒子は、紫外線防御効果と、べたつきの抑制及び保存安定性の両立の観点から、その体積中位粒子径が、0.05〜5μmであるのが好ましく、0.06〜4μmであるのがより好ましく、0.07〜2μがさらに好ましく、0.07〜1.15μmがよりさらに好ましく、0.09〜1.1μmであるのがまたさらに好ましい。
本発明の化粧料組成物は、例えば、ローション、クリーム、乳液、美容液、化粧水等の剤型として適用することができ、化粧下地、UV乳液、乳液、化粧水等のスキンケア化粧料として用いることができる。
製造例1(N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体の製造1)
硫酸ジエチル3.2g(0.021モル)と2−エチル−2−オキサゾリン92.8g(0.98モル)、脱水した酢酸エチル205gから、数平均分子量5200のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量50000、アミン当量3800)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を、淡黄色ゴム状固体(188g、収率96%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は51質量%であり、オルガノポリシロキサン(Mwt)の重量平均分子量は98000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約24質量%のアミノ基が残存していることがわかった。
製造例2(N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体の製造2)
硫酸ジエチル6.17g(0.04モル)と2−エチル−2−オキサゾリン34.7g(0.35モル)を脱水した酢酸エチル83gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量をGPCにより測定したところ、1000であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量30000、アミン当量2000)100gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状半固体(141g、収率97%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は71質量%、オルガノポリシロキサン(Mwt)の重量平均分子量は42000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約20モル%のアミノ基が残存していることがわかった。
製造例3(N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体の製造3)
製造例1と同様の方法により、硫酸ジエチル0.8g(0.005モル)と2−エチル−2−オキサゾリン12.8g(0.14モル)、脱水した酢酸エチル29gから、数平均分子量2700のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を、淡黄色ゴム状固体(111g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は88質量%であり、オルガノポリシロキサン(Mwt)の重量平均分子量は114000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、アミノ基は残存していないことがわかった。
実施例1〜10、比較例1〜6
表1に示す組成のO/W型乳化化粧料組成物を製造し、粒子径、均一性、紫外線吸収能、使用感(べたつきのなさ)及び保存安定性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
(1)実施例1〜9、比較例4〜6:
(1−1)特開2011−147932号公報の図1に示す構成のマイクロミキサーであって、要部の部分縦断面図が図1に示す100で、以下の構成のものを用いた。
小径管111の外径D1:3mm、
小径管111の内径D2:2mm、
大径管112の内径D3:4.71mm、
小径管111と大径管112との隙間Δ:0.855mm、
小径管111と大径管112との隙間δ:0.25mm、
流体流路部110の終端から細孔122までの距離L:0.68mm、
流体合流域121のコーン収束角θ1:120°、
細孔122の孔径d:0.22mm、
細孔122の長さl:0.55mm、
細孔122の流路面積s:0.038mm2
細孔122の長さl/細孔122の孔径d:2.5、
流路拡大部131のコーン拡大角θ2:120°、
流路拡大部131の最大流路径D4:2mm、
最大流路径D4/細孔122の孔径d:9.1。
(1−2)実施例1:
容量150mLのビーカー(φ54×93cm)に、表1記載の製造例1のN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体1g、エタノール5gを添加し、スリーワンモーター(FINE社製、FBL1200)で、200rpm(正回転)の20℃の条件で混合し、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体をエタノール溶解させた。その後、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)2gとパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル5gとを同条件下で撹拌添加し、1時間撹拌を続けて油相を調整した。この油相と、イオン交換水87gからなる水相とを、表2に示す条件でマイクロミキサーにより混合し、O/W型乳化化粧料組成物を得た。
(1−3)実施例2〜9、比較例4〜6:
使用した原料を表1のものにし、表2又は表3に示す条件にする以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜9、比較例4〜6のO/W型乳化化粧料組成物を得た。
(2)実施例10:
実施例10の組成物500gを、ラボリューション(プライミクス社製;撹拌部 ホモミクサーMARK II 2.5型:3L)で、25℃、7000rpm(正回転)の条件で5分間撹拌して、粗乳化液(乳化液中の乳化粒子の体積中位粒径30μmであった)とした。得られた粗乳化液をスギノマシン社製、湿式微粒化装置「スターバーストミニ(HJP−25001))」の標準チャンバー(ノズル径0.1mm)を用い、処理圧240000kPaで高圧乳化を行った。
(3)比較例1:
容量150mLのビーカー(φ54×93cm)に、表1記載の製造例1のN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体1g、エタノール5gを添加し、スリーワンモーター(FINE社製、FBL1200)で、200rpm(正回転)の20℃の条件で混合し、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体をエタノールに溶解させた。その後、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル5gを添加し、同条件下で1時間混合し油相を調製した。さらに、イオン交換水85gからなる水相を添加し、同条件で5分間混合してO/W型乳化化粧料組成物を得た。
(4)比較例2:
容量150mLのビーカー(φ54×93cm)に、表1記載の製造例1のN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体1g、エタノール5gを添加し、スリーワンモーター(FINE社製、FBL1200)で、200rpm(正回転)の20℃の条件で混合し、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体をエタノールに溶解させた。その後、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)2gとパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル5gを同条件下で撹拌添加し、同条件下で1時間混合し油相を調製した。さらに、イオン交換水85gからなる水相を添加し、同条件で5分間混合してO/W型乳化化粧料組成物を得た。1時間撹拌を続けて油相を調整した。
(5)比較例3:
容量150mLのビーカー(φ54×93cm)に、表1記載のエタノール5g、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)2g、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル5gを添加し、スリーワンモーター(FINE社製、FBL1200)で、200rpm(正回転)の20℃の条件で1時間混合し油相を調整した。さらに、イオン交換水88gからなる水相を添加し、同条件で5分間混合してO/W型乳化化粧料組成物を得た。
(評価方法)
(1)粒子径:
レーザー散乱/回折法により、HORIBA LA-920(堀場製作所製)を用いて、体積中位粒径(D50)及び標準偏差を測定した。体積中位粒径(D50)とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径を意味する。
(2)均一性(CV値):
(1)の粒子径の測定で得られた標準偏差及び体積中位粒径より、下記式によりCV値を求めた。数値が低いほど、粒度分布がシャープなことを示す。
CV値=標準偏差/体積中位粒径
(3)紫外線吸収能:
紫外可視分光光度計(島津製作所社製,UV−1800)により、各化粧料組成物の紫外可視吸光スペクトルを測定した。各化粧料組成物は、イオン交換水を用いて2500倍に希釈し、10mm角のサンプルセル(光路長10mm)に充填し、25℃で、290nm〜450nmにおける紫外可視吸光スペクトルを測定し、315nmの紫外可視吸光スペクトルの強さを評価した。値が大きいほど、紫外線吸収能が強いことを示す。
(4)使用感(べたつきのなさ):
専門パネラー1名が各化粧料組成物約0.1mLを手の甲に載せて塗布したとき、べたつきのなさを、以下の基準で官能評価した。
4;まったくべたつきを感じない。
3;ほとんどべたつきを感じない。
2;べたつきを感じ不快感がある。
1;非常にべたつき、非常に不快感を感じる。
(5)保存安定性:
各化粧料組成物をマイティバイアル(ガラス容器、容量:50mL)に充填し、密閉して、50℃、1週間の保存加速試験に供した。1週間後、各化粧料組成物を取り出し、表面の乳化状態を目視観察し、以下の基準で評価した。
3;均一である。
2;底面にエマルジョンの堆積物が確認されるが、全体的に均一である。
1;水と油が完全に分離し、不均一である。
Figure 0006320028
Figure 0006320028
Figure 0006320028
実施例11
実施例1と同様にして、表4に示す組成のO/W型乳化化粧料組成物を製造し、粒子径、均一性、紫外線吸収能、使用感(べたつきのなさ)及び保存安定性を評価した。結果を表4に併せて示す。
Figure 0006320028

Claims (4)

  1. 下記成分(A)〜(E):
    (A)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(1);
    Figure 0006320028
    (式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す)
    で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が45/55〜75/25であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜100000であるオルガノポリシロキサン 0.1〜5質量%
    (B)界面活性剤 0.1〜5質量%
    (C)水溶性有機溶媒 1〜15質量%
    (D)有機紫外線吸収剤 0.8〜20質量%、
    (E)水 50〜98質量%
    を含有し、成分(A)及び(D)の質量比(A)/(D)が、0.01以上0.25以下である組成物を、マイクロミキサー又は高圧ホモジナイザーで混合する工程を含む方法により得られる、O/W型乳化化粧料組成物。
  2. 成分(B)が、非イオン性界面活性剤である請求項1記載のO/W型乳化化粧料組成物。
  3. 成分(D)が、安息香酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びトリアジン系紫外線吸収剤から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1又は2記載のO/W型乳化化粧料組成物。
  4. 下記成分(A)〜(E):
    (A)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(1);
    Figure 0006320028
    (式中、R 1 は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3を示す)
    で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が45/55〜75/25であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜100000であるオルガノポリシロキサン 0.1〜5質量%、
    (B)界面活性剤 0.1〜5質量%、
    (C)水溶性有機溶媒 1〜15質量%、
    (D)有機紫外線吸収剤 0.8〜20質量%、
    (E)水 50〜98質量%
    を含有し、成分(A)及び(D)の質量比(A)/(D)が、0.01以上0.25以下である組成物を、マイクロミキサー又は高圧ホモジナイザーで混合することを特徴とする、O/W型乳化化粧料組成物の製造方法。
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