JP6319965B2 - ブランクおよび広告表示体 - Google Patents

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Description

本発明は、缶に装着可能な広告表示体のブランク、およびそのブランクから作製される広告表示体に関する。
従来から、キャンペーン情報や商品情報、宣伝などの広告を表示するための広告表示体として、商品である缶に装着させることができる広告表示体が知られている。このような広告表示体としては、例えば下記特許文献1に示されているような広告表示体が提案されている。このような広告表示体は、一般に厚紙等からなるブランクによって作製される。この広告表示体のブランクには、頂壁パネルと、頂壁パネルに隣接して配設される側壁パネルと、が備えられている。前記頂壁パネルには、缶の上部を頂壁パネルの裏面側から挿通させることが可能な複数の開口が形成されている。前記側壁パネルは、頂壁パネルに折目線を介して一体的に接続されたフラップ状のパネルであり、頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げられている。
米国特許第5,553,705号明細書
上記した従来の広告表示体では、缶の上部が頂壁パネルの開口に挿通されると共に、開口の縁部に設けられた複数のタブの先端が缶上端のチャイムに下方から掛止されることで、缶が保持される。しかしながら、上記した従来の広告表示体では、開口に対する缶の上部の嵌合が緩く、広告表示体が意図せずに缶から外れる場合がある。
また、上記した従来の広告表示体では、頂壁パネルに対して折り曲げられた側壁パネルに広告が表示される場合が多い。しかしながら、上記した従来の広告表示体において、側壁パネルは、厚紙等の原紙に形成された折目線に沿って折り曲げられているだけなので、折目線を中心に容易に回動し得る状態であり、一定の角度に固定されていない。しかも、側壁パネルを一旦折り曲げても、側壁パネルに復元力が作用して側壁パネルが折り曲げ前の元の水平位置の方(つまり、缶の胴部の表面から離れる方向)へ戻ろうとする。このため、上記した従来の広告表示体では、側壁パネルに表示された広告が消費者から見えにくくなる場合がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、缶から外れにくい広告表示体を作製することができるブランクを提供することであり、好ましくは、缶から外れにくいだけでなく、側壁パネルが所定の角度で固定され、そこに表示された広告が消費者から見易くなる広告表示体を作製することができるブランクを提供することを目的としている。
本発明の第一の態様としては、頂壁パネルと、表面に広告が表示される側壁パネルであって、前記頂壁パネルに対して一方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第一の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能である側壁パネルと、を備える、缶に装着可能な広告表示体のブランクにおいて、
前記頂壁パネルに開口が形成され、該開口の最大直径が前記缶の上端チャイムの外径よりも大きく、前記開口内に前記缶の上部を前記頂壁パネルの裏面側から挿通させることが可能であり、
前記側壁パネルを挟んで前記頂壁パネルの反対側において前記側壁パネルに対して前記一方向に隣接して配設されると共に、前記側壁パネルに第二の折目線を介して一体的に接続され、前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り曲げ可能である折り返しパネルを備えており、
前記第二の折目線で折り曲げられて前記折り返しパネルが前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り返えされると前記折り返しパネルのうちの前記第二の折目線の反対側の先端部が前記開口内に突出されるように、前記折り返しパネルにおける前記一方向に沿った幅が前記側壁パネルにおける前記一方向に沿った幅よりも大きいことを特徴としている。
上記した特徴を有するブランクによれば、第一の折目線で折り曲げて側壁パネルを頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げると共に、第二の折目線で折り曲げて折り返しパネルを側壁パネルに対して側壁パネルの裏面側へ向かって折り返すことにより、広告表示体が作製される。また、缶の上部を頂壁パネルの裏面側から頂壁パネルの開口の中に挿通させ、折り返しパネルの先端(すなわち、折り返しパネルのうちの第二の折目線の反対側の縁部)を缶の上端チャイムに下方から掛止させることで、広告表示体が缶に装着される。
上記のようにして広告表示体が缶に装着されたとき、折り返しパネルは、缶の上部の表面と側壁パネルの裏面との間に位置すると共に、その下端が側壁パネルの下端に接続され、その上端が缶の上端チャイムに掛止された状態となる。このため、折り返しパネルは、折り曲げられた側壁パネルの下端を缶側に向かって引っ張るかのように、缶表面から離れる方向への側壁パネルの動きに対して抵抗する作用を奏し、その結果、側壁パネルは一定の折り曲げ角度で保持される。
また、折り返しパネルを側壁パネルに対して側壁パネルの裏面側に一旦折り曲げても、その折り返しパネルには元の位置に戻ろうとする復元力が作用するため、折り返しパネルの上端は側壁パネルの裏面側から缶側に向かって付勢される。また、折り曲げられた側壁パネルにおける復元力(元の位置に戻ろうとする力)により、側壁パネルに接続された折り返しパネルの上端が缶側に向けて付勢される。その結果、折り返しパネルの上端は、缶の表面に強く押し付けられた状態となり、缶の上端チャイムから外れにくくなる。
上記第一の態様のブランクにおいて、前記第一の折目線が、前記一方向に直交する他方向に間隔をあけて2本配設されており、
前記側壁パネルが、前記他方向における前記側壁パネルの中間位置に、2本の前記第一の折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する縁部を有しており、
前記第一の折目線で折り曲げて前記側壁パネルを前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げると同時に、前記第二の折目線で折り曲げて前記折り返しパネルを前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り返したときに、前記折り返しパネルの前記先端部が前記側壁パネルの中間の前記縁部から突出し、前記折り返しパネルが前記側壁パネルの裏面に重ね合わせられることが好ましい。
さらに、前記頂壁パネルの前記一方向の両側にそれぞれ前記側壁パネルが配設され、両側の前記側壁パネルにそれぞれ前記折り返しパネルが接続されており、両側の前記側壁パネルのうちの一方の側壁パネルの中間の前記縁部と他方の側壁パネルの中間の前記縁部との間の間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことが好ましい。
これにより、広告表示体が缶に装着されたときに、折り返しパネルが缶上部の表面に密接するように缶上部の表面に沿って配置されると共に、側壁パネルが折り返しパネルと重なって配置されるので、缶が開口内に堅く嵌合される。
また、上記第一の態様のブランクにおいて、前記折り返しパネルが、前記幅に直交する前記折り返しパネルの長さが前記第二の折目線側の基端から前記第二の折目線の反対側の先端側に向かって漸次縮小された形状であることが好ましい。
また、上記第一の態様のブランクにおいて、前記一方向に直交する他方向における前記頂壁パネルの両側にそれぞれ配設された更なる側壁パネルを備え、
両側の前記更なる側壁パネルの各々は、前記頂壁パネルに対して前記他方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第三の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能であり、
前記第三の折目線が、前記一方向に間隔をあけて2本配設されており、
前記更なる側壁パネルが、前記一方向における前記更なる側壁パネルの中間位置に、2本の前記第三の折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する縁部であって2本の前記第三の折目線の間から前記開口の内方側に向かって突出するタブを形成する凸状の縁部を有しており、
両側の前記更なる側壁パネルのうちの一方の更なる側壁パネルの前記第三の折目線と他方の更なる側壁パネルの前記第三の折目線との間隔が、前記缶の上端チャイムの外径よりも小さいことが好ましい。
さらに、前記一方の更なる側壁パネルの前記凸状の縁部と前記他方の更なる側壁パネルの前記凸状の縁部との間の間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことが好ましい。
このような構成では、第三の折目線で折り曲げて更なる側壁パネルを頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げることにより、更なる側壁パネルの凸状の縁部によって形成されたタブが頂壁パネルの上方に立ち上げられる。そのタブの上端は、缶の上部を頂壁パネルの裏面側から頂壁パネルの開口の中に挿通させたときに、缶の上端チャイムに下方から掛止される。このとき、一方の更なる側壁パネルの第三の折目線と他方の更なる側壁パネルの第三の折目線との間隔が缶の上端チャイムの外径よりも小さくなっているため、タブが缶上部の表面に密接するように缶上部の表面に沿って配置される。これにより、缶が開口内に堅く嵌合される。
本発明の第二の態様としては、頂壁パネルと、表面に広告が表示される側壁パネルであって、前記頂壁パネルに対して一方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能である側壁パネルと、を備える、缶に装着可能な広告表示体のブランクにおいて、
前記頂壁パネルに開口が形成され、該開口の最大直径が前記缶の上端チャイムの外径よりも大きく、前記開口内に前記缶の上部を前記頂壁パネルの裏面側から挿通させることが可能であり、
前記頂壁パネルの前記一方向の両側にそれぞれ前記側壁パネルが配設されており、
両側の前記側壁パネルの各々において、前記折目線が、前記一方向に直交する他方向に間隔をあけて2本配設されており、
両側の前記側壁パネルの各々が、前記他方向における前記側壁パネルの中間位置に、2本の前記折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する縁部を有しており、
両側の前記側壁パネルのうちの一方の側壁パネルの前記折目線と他方の側壁パネルの前記折目線との間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことを特徴としている。
上記第二の態様のブランクにおいて、前記一方の側壁パネルの前記縁部と前記他方の側壁パネルの前記縁部との間の間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことが好ましい。また、前記側壁パネルの前記縁部が、凸状であり、前記開口の内方へ突出することが好ましい。
上記した特徴を有するブランクによれば、折目線で折り曲げて側壁パネルを頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げることにより、広告表示体が形成される。また、上述したように側壁パネルを折り曲げることで、側壁パネルの凸状の縁部によって形成されるタブが頂壁パネルの上方に立ち上げられる。また、缶の上部を頂壁パネルの裏面側から頂壁パネルの開口の中に挿通させ、立ち上げられたタブの上端を缶の上端チャイムに下方から掛止させることで、広告表示体が缶に装着される。このとき、一方の側壁パネルの折目線と他方の側壁パネルの折目線との間隔が缶の上端チャイムの外径よりも小さくなっているため、タブが缶上部の表面に密接するように缶上部の表面に沿って配置される。これにより、缶が開口内に堅く嵌合される。
本発明の第三の態様としては、頂壁パネルと、表面に広告が表示される第一の側壁パネルであって、前記頂壁パネルに対して一方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第一の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能である第一の側壁パネルと、表面に広告が表示される第二の側壁パネルであって、前記頂壁パネルに対して前記一方向に直交する他方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第二の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能である第二の側壁パネルと、を備える、缶に装着可能な広告表示体のブランクにおいて、
前記頂壁パネルに開口が形成され、該開口の最大直径が前記缶の上端チャイムの外径よりも大きく、前記開口内に前記缶の上部を前記頂壁パネルの裏面側から挿通させることが可能であり、
前記頂壁パネルの前記一方向の両側にそれぞれ前記第一の側壁パネルが配設され、前記頂壁パネルの前記他方向の両側にそれぞれ前記第二の側壁パネルが配設され、
両側の前記第一の側壁パネルの各々において、前記第一の折目線が、前記他方向に間隔をあけて2本配設されており、
両側の前記第二の側壁パネルの各々において、前記第二の折目線が、前記一方向に間隔をあけて2本配設されており、
両側の前記第一の側壁パネルの各々が、前記他方向における前記第一の側壁パネルの中間位置に、2本の前記第一の折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する第一の縁部を有しており、
両側の前記第二の側壁パネルの各々が、前記一方向における前記第二の側壁パネルの中間位置に、2本の前記第二の折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する第二の縁部を有しており、
前記頂壁パネルは、前記第一の縁部と前記第二の縁部との間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する第三の縁部であって前記開口の内方側に向かって突出するタブを形成する凸状の第三の縁部を有していると共に、前記頂壁パネルには、前記タブを前記頂壁パネルの表面側に折り曲げるための第三の折目線が形成されており、
前記第三の折目線がそれぞれ、前記缶の上部の表面に沿うように形成されており、
両側の前記第一の側壁パネルのうちの一方の第一の側壁パネルの前記第一の折目線と他方の第一の側壁パネルの前記第一の折目線との間隔、及び、両側の前記第二の側壁パネルのうちの一方の第二の側壁パネルの前記第二の折目線と他方の第二の側壁パネルの前記第二の折目線との間隔がそれぞれ、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことを特徴としている。
上記した特徴を有するブランクによれば、第一の折目線で折り曲げて第一の側壁パネルを頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げると共に、第二の折目線で折り曲げて第二の側壁パネルを頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ、さらに、第三の折目線で折り曲げて、凸状の第三の縁部によって形成されたタブを頂壁パネルの表面側に折り曲げて立ち上げることにより、広告表示体が形成される。また、缶の上部を頂壁パネルの裏面側から頂壁パネルの開口の中に挿通させ、立ち上げられたタブの上端を缶の上端チャイムに下方から掛止させることで、広告表示体が缶に装着される。このとき、一方の第一の側壁パネルの第一の折目線と他方の第一の側壁パネルの第一の折目線との間隔が缶の上端チャイムの外径よりも小さく、且つ、一方の第二の側壁パネルの第二の折目線と他方の第二の側壁パネルの第二の折目線との間隔が缶の上端チャイムの外径よりも小さくなっているため、タブが缶上部の表面に密接するように缶上部の表面に沿って配置される。これにより、缶が開口内に堅く嵌合される。
上記第三の態様のブランクにおいて、前記第一の縁部および前記第二の縁部のうちの少なくとも一方が、前記開口の内方側に向かって突出する更なるタブを形成する凸状の縁部であることが好ましい。
これにより、凸状の縁部を有する第一或いは第二の側壁パネルを頂壁パネルに対して頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げることにより、その側壁パネルの凸状の縁部によって形成されたタブが頂壁パネルの上方に立ち上げられる。そのタブの上端は、缶の上部を頂壁パネルの裏面側から頂壁パネルの開口の中に挿通させたときに、缶の上端チャイムに下方から掛止される。このとき、凸状の縁部を有する両側の側壁パネルのうちの一方の側壁パネルの折目線と他方の側壁パネルの折目線との間隔が缶の上端チャイムの外径よりも小さくなっているため、タブが缶上部の表面に密接するように缶上部の表面に沿って配置される。これにより、缶が開口内に堅く嵌合される。
上記第三の態様のブランクにおいて、前記一方の第一の側壁パネルの前記第一の縁部と前記他方の第一の側壁パネルの前記第一の縁部との間の間隔、及び、前記一方の第二の側壁パネルの前記第二の縁部と前記他方の第二の側壁パネルの前記第二の縁部との間の間隔、のうちの少なくとも一方が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことが好ましい。
これにより、缶が開口内により堅く嵌合される。
上記第三の態様のブランクにおいて、前記頂壁パネルが、前記開口の中心に対して対称に配設されて互いに対向する少なくとも一対の前記第三の縁部を有しており、
互いに対向する前記第三の縁部の間の間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことが好ましい。
本発明の別の態様は、上記した本発明に係るブランクから作製される広告表示体である。
本発明の上記第一の態様のブランクによれば、広告表示体を缶から外れにくくすることができると共に、側壁パネルに表示された広告を消費者から見易くさせることができる。
本発明の上記第二及び第三の態様のブランクによれば、広告表示体を缶から外れにくくすることができる。
図1は本発明の第一実施形態に係るブランクを示す平面図である。 図2は本発明の第一実施形態に係るブランクによって作製された広告表示体を正面側から見た側面図である。 図3は本発明の第一実施形態に係るブランクによって作製された広告表示体を横側から見た側面図である。 図4は本発明の第二実施形態に係るブランクを示す平面図である。 図5は本発明の第二実施形態に係るブランクによって作製された広告表示体を横側から見た側面図である。 図6は本発明の第三実施形態に係るブランクを示す平面図である。 図57は本発明の第三実施形態に係るブランクによって作製された広告表示体を中央で切断した縦断面図である。
以下、本発明に係る広告表示体のブランクの実施形態について、図面に基づいて説明する。
以下の説明において、方向を明確にするために、参照符号Xの方向を「第一方向」とし、その第一方向Xに直交する参照符号Yの方向を「第二方向」とする。なお、前記「第一方向X」は、上記した本発明の第一及び第三の態様における「一方向」、並びに、上記した本発明の第二の態様における「他方向」に相当する。また、前記「第二方向Y」は、上記した本発明の第一及び第三の態様における「他方向」、並びに、上記した本発明の第二の態様における「一方向」に相当する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態に係るブランク10の構成について説明する。
図1には、第一実施形態に係るブランク10が示されている。このブランク10は、缶1(図2、図3に示す)の上部に装着可能な後述する広告表示体10´(図2、図3に示す)を作製するための厚紙からなるブランクである。図1に示すように、ブランク10は、頂壁パネル20と、側壁パネル40,50と、折り返しパネル60と、垂下パネル70と、を備えている。なお、前記した側壁パネル40,50及び垂下パネル70の表面に、キャンペーン情報や商品情報、宣伝などの広告が表示されている。
頂壁パネル20は、平面視において矩形、特に略正方形のパネルである。この頂壁パネル20には、開口21が形成されている。この開口21は、頂壁パネル20に対して同心となる位置に配設されている。開口21の最大直径Rmaxは、缶1の上端チャイム2の外径R(図2、図3に示す)よりも大きくなっており、これにより、開口21内に缶1の上部を頂壁パネル20の裏面側から挿通させることが可能である。
上記した頂壁パネル20の第一方向Xの両側にはそれぞれ、側壁パネル40が頂壁パネル20に対して第一方向Xに隣接して配設されている。これら両側の側壁パネル40はそれぞれ、第二方向Yに長い平面視略長方形のパネルであり、頂壁パネル20の第二方向Yの長さとほぼ等しい長さを有している。
両側の側壁パネル40はそれぞれ、頂壁パネル20に折目線41を介して一体的に接続されている。前記折目線41は、側壁パネル40を頂壁パネル20に対して頂壁パネル20の裏面側に向けて折り曲げるための折目線であり、頂壁パネル20と側壁パネル40との境界線上に位置して第二方向Yに沿って直線的に延在している。また、各側壁パネル40ごとに2本の折目線41が設けられており、これらの折目線41は、側壁パネル40の長手方向(第二方向Y)の両側の位置に互いに間隔をあけて配設されている。
また、上記した両側の側壁パネル40はそれぞれ、側壁パネル40の長手方向(第二方向Y)における中間位置に、上記した開口21の一部分を画定する縁部42を有している。この縁部42は、上記した両側の折目線41,41の間に亘って第二方向Yに沿って直線的に延在している。つまり、直線状の縁部42と両側の折目線41,41とは、第二方向Yに沿って一直線上に並んでいる。また、両側の側壁パネル40,40のうちの一方の側壁パネル40の直線状の縁部42と、他方の側壁パネル40の直線状の縁部42との間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径R(図2、図3に示す)よりも小さい。同様に、一方の側壁パネル40の折目線41と他方の側壁パネル40の折目線41との間の間隔d(上記間隔dと等しい)は、缶1の上端チャイム2の外径Rよりも小さい。
上記した両側の側壁パネル40にはそれぞれ、折り返しパネル60が接続されている。この折り返しパネル60は、側壁パネル40を挟んで頂壁パネル20の反対側において側壁パネル40に対して第一方向Xに隣接して配設されている。つまり、折り返しパネル60は、折り返しパネル60と頂壁パネル20との間に側壁パネル40が配設されるような位置に配置されており、ブランク10における第一方向Xの両端にそれぞれ折り返しパネル60が配設されている。
上記した折り返しパネル60は、隣接する側壁パネル40に折目線61を介して一体的に接続されている。前記折目線61は、折り返しパネル60を側壁パネル40に対して側壁パネル40の裏面まで折り曲げるための折目線であり、側壁パネル40と折り返しパネル60との境界線上に位置して第二方向Yに沿って直線的に延在している。また、折り返しパネル60は、平面視略台形状に形成されており、折り返しパネル60の長さ(第二方向Yの寸法)は、折目線61側の基端から折目線61の反対側の先端側に向かって漸次縮小されている。なお、折り返しパネル60の基端における長さは側壁パネル40の長さよりも短くなっている。また、折り返しパネル60の幅W(第一方向Xの寸法)は、側壁パネル40の幅Wよりも大きくなっている。
上記した折り返しパネル60では、ブランク10を折り返しパネル60と側壁パネル40との間の折目線61で折り曲げられて折り返しパネル60が側壁パネル40に対して側壁パネル40の裏面側へ向かって折り返えされたときに、折り返しパネル60の先端部分が開口21内に突出される。また、上記した折り返しパネル60は、ブランク10をさらに側壁パネル40と頂壁パネル20との間の折目線41で折り曲げて側壁パネル40を頂壁パネル20に対して頂壁パネル20の裏面側に向かって屈曲させたときに、折り返しパネル60の先端部分が側壁パネル40の直線状の縁部42の位置から上向きに突出し、折り返しパネル60が側壁パネル40の裏面に重ね合わせられるように構成されている。
また、上記した頂壁パネル20の第二方向Yの両側にはそれぞれ、側壁パネル50が頂壁パネル20に対して第二方向Yに隣接して配設されている。これら両側の側壁パネル50はそれぞれ、第二方向Yに長い平面視略長方形のパネルであり、頂壁パネル20の第二方向Yの長さとほぼ等しい長さを有している。
両側の側壁パネル50はそれぞれ、頂壁パネル20に折目線51を介して一体的に接続されている。前記折目線51は、側壁パネル50を頂壁パネル20に対して頂壁パネル20の裏面側に向けて折り曲げるための折目線であり、頂壁パネル20と側壁パネル50との境界線上に位置して第一方向Xに沿って直線的に延在している。また、各側壁パネル50ごとに2本の折目線51が設けられており、これらの折目線51は、側壁パネル50の長手方向(第一方向X)の両側の位置に互いに間隔をあけて配設されている。
また、上記した両側の側壁パネル50はそれぞれ、側壁パネル50の長手方向(第一方向X)における中間位置に、上記した開口21の一部分を画定する縁部52を有している。この縁部52は、上記した両側の折目線51,51の間に亘って延在しており、両側の折目線51,51の間から開口21の内方側に向かって突出するタブ53を形成する凸状の縁部である。両側の側壁パネル50,50のうちの一方の側壁パネル50の凸状の縁部52の先端と、他方の側壁パネル50の凸状の縁部52の先端との間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径R(図2、図3に示す)よりも小さい。さらに、一方の側壁パネル50の折目線51と他方の側壁パネル50の折目線51との間の間隔dも缶1の上端チャイム2の外径Rよりも小さい。
また、両側の側壁パネル50にはそれぞれ、上記した両側の折目線51,51の間に亘って延在すると共に折目線54が形成されている。この折目線54は、缶1の上部のテーパー状の表面に沿うように円弧形状を呈している。
上記した両側の側壁パネル50にはそれぞれ、垂下パネル70が接続されている。この垂下パネル70は、側壁パネル50を挟んで頂壁パネル20の反対側において側壁パネル50に対して第二方向Yに隣接して配設されている。つまり、垂下パネル70は、垂下パネル70と頂壁パネル20との間に側壁パネル50が配設されるような位置に配置されており、ブランク10における第二方向Yの両端にそれぞれ垂下パネル70が配設されている。
上記した垂下パネル70は、隣接する側壁パネル50に折目線71を介して一体的に接続されている。前記折目線71は、垂下パネル70を側壁パネル50に対して側壁パネル50の裏面側に向かって傾斜させるように折り曲げるための折目線であり、側壁パネル50と垂下パネル70との境界線上に位置して第一方向Xに沿って直線的に延在している。
次に、上記した構成からなるブランク10の使用方法について説明する。
まず、ブランク10を側壁パネル40と折り返しパネル60との間の折目線61で折り曲げて折り返しパネル60を側壁パネル40の裏面まで折り返し、折り返しパネル60の先端部分を開口21の内方側に突出させる。
続いて、図2、図3に示すように、缶1の上部を頂壁パネル20の裏面側から頂壁パネル20の開口21(図1に示す)の中に挿通させる。このとき、缶1の上部が開口21内に挿入されながら、開口21の内方側に突出した折り返しパネル60の先端部分が缶1の上端チャイム2に係合することで、頂壁パネル20と側壁パネル40との間の折目線41で折り曲げられ、折り返しパネル60の先端部分が開口21から頂壁パネル20の上方に向けて立ち上げられる。そして、缶1の上端チャイム2が折り返しパネル60の先端を乗り越えたところで、折り返しパネル60の先端が缶1の上端チャイム2に下方から掛止される。また、缶1の上部が開口21内に挿入されながら、開口21の内方側に突出したタブ53が缶1の上端チャイム2に係合することで、頂壁パネル20と側壁パネル50との間の折目線51で折り曲げられ、タブ53が頂壁パネル20の上方に向けて立ち上げられる。そして、缶1の上端チャイム2がタブ53の先端を乗り越えたところで、タブ53の先端が缶1の上端チャイム2に下方から掛止される。
このようにして、ブランク10からなる広告表示体10´が缶1の上部に装着される。
なお、缶1の上部を頂壁パネル20の開口21の中に挿通させる前に、ブランク10を頂壁パネル20と側壁パネル40との間の折目線41で折り曲げて側壁パネル40を頂壁パネル20の裏面側に向けて折り曲げてもよい。また同様に、ブランク10を頂壁パネル20と側壁パネル50との間の折目線51で折り曲げて側壁パネル50を頂壁パネル20の裏面側に向けて折り曲げてもよく、さらには、ブランク10を側壁パネル50と垂下パネル70との間の折目線71で折り曲げて垂下パネル70を側壁パネル50に対して側壁パネル50の裏面側に向けて傾斜させてもよい。
次に、上記したブランク10の作用及び効果について説明する。
上記したブランク10によれば、広告表示体10´が缶1の上部に装着されると、折り返しパネル60が缶1の上部のテーパー状の表面と側壁パネル40の裏面との間に位置すると共に、折り返しパネル60の下端が側壁パネル40の下端に接続され、折り返しパネル60の上端が缶1の上端チャイム2に掛止された状態となる。このため、折り返しパネル60は、折り曲げられた側壁パネル40の下端を缶1の表面側に向かって引っ張るかのように、側壁パネル40の缶1の表面から離れる方向への動きに対して抵抗する作用を奏する。その結果、側壁パネル40は一定の折り曲げ角度で保持される。このように、側壁パネル40が所定の角度で固定されるので、その側壁パネル40に表示された広告を消費者から見易くさせることができる。
また、折り返しパネル60を側壁パネル40の裏面側に向けて一旦折り曲げても、その折り返しパネル60には元の位置に戻ろうとする動き、つまり側壁パネル40の裏面から離れようとする復元力が働く。このため、広告表示体10´が缶1の上部に装着されているとき、折り返しパネル60は、元の位置に戻ろうとする動きによって、缶1側に向けて付勢される。また同時に、折り曲げられた側壁パネル40にも元の位置に戻ろうとする復元力が働く。このため、この側壁パネル40に接続された折り返しパネル60は、上記した側壁パネル40の復元力の作用により、缶1側に向けて付勢される。その結果、折り返しパネル60は、缶1の上部のテーパー状の表面に強く押し付けられた状態となるため、折り返しパネル60の先端が缶1の上端チャイム2から外れにくくなる。これにより、缶1の上部に装着された広告表示体10´が意図せずに缶1から外れることを防止することができる。
上記した構成のブランク10では、特に、広告表示体10´が缶1の上部に装着されたとき、側壁パネル40が折り返しパネル60と重なって配置されると共に、折り返しパネル60が缶1の上部のテーパー状の表面に密接するようにその表面に沿って配置されると共に、タブ53が缶1の上部のテーパー状の表面に密接するようにその表面に沿って配置され、缶1が開口21の内側にぴったりとフィットするように開口21内に堅く嵌合される。したがって、缶1の上部に装着された広告表示体10´は缶1から極めて外れにくく、広告表示体10´が意図せずに缶1から外れることを確実に防止することができる。
[第二実施形態]
ここから、本発明の第二実施形態に係るブランク110について説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の特徴については説明を適宜省略する。
まず、本発明の第二実施形態に係るブランク110の構成について説明する。
図4には、第二実施形態に係るブランク110が示されている。このブランク110は、頂壁パネル120と、頂壁パネル120の第一方向Xの両側に位置する側壁パネル140と、頂壁パネル120の第二方向Yの両側に位置する側壁パネル150と、これら両側の側壁パネル150にそれぞれ接続された垂下パネル170と、を備えている。なお、このブランク110には、上記した第一実施形態における折り返しパネル60に相当するパネルが備えられていないが、上記した第一実施形態と同様に折り返しパネルが備えられた構成にすることも可能である。
頂壁パネル120と側壁パネル140との間に形成された2本の折目線141は、側壁パネル140の第二方向Yの両側の位置に互いに間隔をあけて配設されている。そして、側壁パネル140は、上記した両側の折目線141,141の間に亘って延在して開口121の一部分を画定する直線状の縁部142を有している。また、両側の側壁パネル140,140のうちの一方の側壁パネル140の直線状の縁部142と、他方の側壁パネル140の直線状の縁部142との間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径R(図5に示す)よりも小さい。また同様に、一方の側壁パネル140の折目線141と他方の側壁パネル140の折目線141との間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径Rよりも小さい。
頂壁パネル120と側壁パネル150との間に形成された2本の折目線151は、側壁パネル150の第一方向Xの両側の位置に互いに間隔をあけて配設されている。そして、側壁パネル150は、上記した両側の折目線151,151の間に亘って延在して開口121の一部分を画定する縁部152であってタブ153を形成する凸状の縁部152を有している。また、両側の側壁パネル150,150のうちの一方の側壁パネル150の凸状の縁部152の先端と、他方の側壁パネル150の凸状の縁部152の先端との間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径R(図5に示す)よりも小さい。さらに、一方の側壁パネル150の折目線151と他方の側壁パネル150の折目線151との間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径Rよりも小さい。
頂壁パネル120は、上記した直線状の縁部142の端部と上記した凸状の縁部152の端部との間に亘って延在して開口121の一部分を画定する縁部122を有している。この縁部122は、開口121の内方側に向かって突出するタブ123を形成する凸状の縁部である。また、頂壁パネル120には、タブ123を頂壁パネル120の表面側に折り曲げるための折目線124が形成されている。この折目線124は、缶1の上部のテーパー状の表面に沿うように円弧形状を呈している。なお、上記した凸状の縁部122(タブ123)及び折目線124は、頂壁パネル120の四隅部分にそれぞれ配設されており、頂壁パネル120の対角部分に位置する一対の凸状の縁部122(タブ123)及び折目線124は開口121の中心に対して対称に配設されており、凸状の縁部122同士は互いに対向している。また、互いに対向する凸状の縁部122,122の先端同士の間の間隔dは、缶1の上端チャイム2の外径R(図5に示す)よりも小さい。
次に、上記した構成からなるブランク110の使用方法について説明する。
図5に示すように、缶1の上部を頂壁パネル120の裏面側から頂壁パネル120の開口121の中に挿通させる。このとき、缶1の上部が開口121内に挿入されながら、開口121の内方側に突出した側壁パネル150のタブ153が缶1の上端チャイム2に係合することで、頂壁パネル120と側壁パネル150との間の折目線151で折り曲げられ、タブ153が頂壁パネル120の上方に向けて立ち上げられる。また、缶1の上部が開口21内に挿入されながら、開口121の内方側に突出した頂壁パネル120のタブ123が缶1の上端チャイム2に係合することで、頂壁パネル120に形成された折目線124で折り曲げられ、タブ123が頂壁パネル120の上方に向けて立ち上げられる。
そして、缶1の上端チャイム2が上記したタブ153,123の先端を乗り越えたところで、タブ153,123の先端が缶1の上端チャイム2に下方から掛止される。また、頂壁パネル120と側壁パネル140との間の折目線141で折り曲げられ、側壁パネル140が頂壁パネル120に対して頂壁パネル120の裏面側に向けて折り曲げられる。
このようにして、ブランク110からなる広告表示体110´が缶1の上部に装着される。
次に、上記したブランク110の作用及び効果について説明する。
上記したブランク110によれば、一方の側壁パネル140の折目線141と他方の側壁パネル140の折目線141との間隔dが缶1の上端チャイム2の外径dよりも小さく、且つ、一方の側壁パネル150の折目線151と他方の側壁パネル150の折目線151との間隔dが缶1の上端チャイム2の外径dよりも小さくなっているため、各タブ153,123がそれぞれ缶1の上部のテーパー状の表面に密接するようにその表面に沿って配置される。これにより、缶1が開口121の内側にぴったりとフィットするように開口121内に堅く嵌合される。したがって、缶1の上部に装着された広告表示体110´は缶1から極めて外れにくく、広告表示体110´が意図せずに缶1から外れることを確実に防止することができる。
[第三実施形態]
ここから、本発明の第三実施形態に係るブランク210について説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の特徴については説明を適宜省略する。
まず、本発明の第三実施形態に係るブランク210の構成について説明する。
図6には、第二実施形態に係るブランク210が示されている。このブランク210は、頂壁パネル220と、頂壁パネル220の第一方向Xの両側に位置する側壁パネル240と、これら両側の側壁パネル240にそれぞれ接続された折り返しパネル260と、折り返しパネル260に接続された補強パネル280と、頂壁パネル220の第二方向Yの両側に位置する側壁パネル250と、これら両側の側壁パネル250に折目線271を介してそれぞれ接続された垂下パネル270と、を備えている。なお、このブランク210には、上記した第二実施形態における頂壁パネル120のタブ123に相当するタブが備えられていないが、上記した第二実施形態と同様に、開口221A,221Bの内方側に向けて突出するタブが頂壁パネル220に設けられた構成にすることも可能である。
頂壁パネル220は、第二方向Yに長い長方形のパネルである。この頂壁パネル220には、互いに第二方向Yに間隔をあけて並べて配置された2つの開口221A,221Bが形成されている。頂壁パネル220の中央領域には、2つの開口221A,221Bのそれぞれの一部分を画定する2つの縁部222A,222Bであって開口221A,221Bの内方側に向かって突出するタブ223A,223Bを形成する凸状の縁部222A,222Bが形成されている。また、頂壁パネル220の中央領域には、前記2つの縁部222A,222Bの各々の基端部分に配設された2つの折目線224A,224Bが形成されている。これらの折目線224A,224Bはそれぞれ、缶1の上部のテーパー状の表面に沿うように円弧形状を呈している。
頂壁パネル220と側壁パネル240との間の境界部分には、第二方向Yに沿って延在する折目線241A,241B,241Cであって第二方向Yに間欠的に並設された3本の折目線241A,241B,241Cが形成されている。これら3本の折目線241A,241B,241Cは、側壁パネル240の長手方向(第二方向Y)の両側の位置にそれぞれ配設された折目線241A,241Bと、側壁パネル240の長手方向の中央位置に配置された折目線241Cと、を含む。また、側壁パネル240は、一方の折目線241Aと中央の折目線241Cとの間に亘って延在して一方の開口221Aの一部分を画定する直線状の縁部242Aと、他方の折目線241Bと中央の折目線241Cとの間に亘って延在して他方の開口221Bの一部分を画定する直線状の縁部242Bと、を有している。
折り返しパネル260は、壁パネル240を挟んで頂壁パネル220の反対側において側壁パネル240に対して第一方向Xに隣接して配設されており、第二方向Yに延在する折目線261を介して側壁パネル240に接続されている。折り返しパネル260のうちの第二方向Yの両側部分にはそれぞれ、平面視略台形状のタブ部262が形成されている。
折り返しパネル260のうちの第二方向Yの中央部分、つまりは両側のタブ部262,262の間には、補強パネル280が第二方向Yに延在する折目線281を介して接続されている。この補強パネル280は、折り返しパネル260を挟んで側壁パネル240の反対側において折り返しパネル260の中央部分に対して第一方向Xに隣接して配設されている。この補強パネル280は、頂壁パネル220のうちの2つの開口221A,221Bの間の中間領域を補強するために頂壁パネル220の裏面に重ね合わせられるパネルであり、補強パネル280の輪郭形状は、頂壁パネル220の前記中間領域の一部分の形状に略一致している。
側壁パネル250及び垂下パネル270は、上記した第一実施形態における側壁パネル50及び垂下パネル70と同一である。すなわち、側壁パネル250は、頂壁パネル220に折目線251を介して一体的に接続されており、また、側壁パネル250の長手方向(第一方向X)における中間位置に、上記した開口221A,221Bの一部分を画定する縁部252であってタブ253を形成する凸状の縁部252を有している。
次に、上記した構成からなるブランク210の使用方法について説明する。
まず、ブランク210を側壁パネル240と折り返しパネル260との間の折目線261で折り曲げて折り返しパネル260を側壁パネル240の裏面まで折り返し、折り返しパネル260の両側のタブ部262,262の先端部分を開口221A,221Bの内方側に突出させる。また、折目線261で折り曲げて折り返しパネル260を側壁パネル240の裏面まで折り返すことで、補強パネル280が、頂壁パネル220のうちの中間領域の裏面に重ね合わせられる。
続いて、図7に示すように、頂壁パネル220の2つの開口221A,221Bの中にそれぞれ、缶1の上部を頂壁パネル220の裏面側から挿通させる。このとき、缶1の上部が開口221A,221B内に挿入されながら、開口221A,221Bの内方側に突出した折り返しパネル260の両側のタブ部262,262の先端部分が缶1の上端チャイム2に係合することで、頂壁パネル220と側壁パネル240との間の折目線241A,241B,241C、及び、折り返しパネル260と補強パネル280との間の折目線281で折り曲げられ、折り返しパネル260の両側のタブ部262,262の先端部分がそれぞれ開口221A,221Bから頂壁パネル220の上方に向けて立ち上げられる。そして、缶1の上端チャイム2が折り返しパネル260の両側のタブ部262,262の先端を乗り越えたところで、折り返しパネル260のタブ部262,262の先端が缶1の上端チャイム2に下方から掛止される。また、缶1の上部が開口221A,221B内に挿入されながら、開口221A,221Bの内方側に突出したタブ253が缶1の上端チャイム2に係合することで、頂壁パネル220と側壁パネル250との間の折目線251で折り曲げられ、タブ253が頂壁パネル220の上方に向けて立ち上げられる。そして、缶1の上端チャイム2がタブ253の先端を乗り越えたところで、タブ253の先端が缶1の上端チャイム2に下方から掛止される。
このようにして、ブランク210からなる広告表示体210´が2本の缶1の上部に装着され、この広告表示体210´によって、2本の缶1が組み合わされたマルチパックを作製することができる。なお、頂壁パネル220の中間領域の裏面に重ね合わせられる補強パネル280は、粘着テープや粘着剤などを介して頂壁パネル220に貼り付けられることが好ましい。
次に、上記したブランク210の作用及び効果について説明する。
上記したブランク210によれば、上述した第一実施形態のブランク10と同様の作用及び効果を奏することができるだけでなく、補強パネル280によって頂壁パネル220が補強されるので、広告表示体210´が2本の缶1に装着されたときに、2本の缶1の重さによって頂壁パネル220が変形することを防止することができる。
以上、本発明に係るブランクの実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施形態では、1本又は2本の缶1に装着される広告表示体10´,110´,210´を作製するためのブランク10,110,210について説明しているが、本発明は3本以上の缶に装着される広告表示体を作製するためのブランクであってもよい。
また、上記した実施形態では、厚紙からなるブランク10,110,210について説明しているが、本発明は、厚紙以外の材料からなるブランクであってもよく、厚紙と同程度の可撓性を有する限り、材料は適宜変更可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 缶
2 上端チャイム
10 ブランク
10´ 広告表示体
20 頂壁パネル
211 開口
40 側壁パネル
50 側壁パネル
53 タブ
60 折り返しパネル
110 ブランク
110´ 広告表示体
120 頂壁パネル
121 開口
150 側壁パネル
153 タブ
210 ブランク
210´ 広告表示体
220 頂壁パネル
221 開口
240 側壁パネル
250 側壁パネル
253 タブ
260 折り返しパネル

Claims (6)

  1. 頂壁パネルと、
    表面に広告が表示される側壁パネルであって、前記頂壁パネルに対して一方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第一の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能である側壁パネルと、
    を備える、缶に装着可能な広告表示体のブランクにおいて、
    前記頂壁パネルに開口が形成され、該開口の最大直径が前記缶の上端チャイムの外径よりも大きく、前記開口内に前記缶の上部を前記頂壁パネルの裏面側から挿通させることが可能であり、
    前記側壁パネルを挟んで前記頂壁パネルの反対側において前記側壁パネルに対して前記一方向に隣接して配設されると共に、前記側壁パネルに第二の折目線を介して一体的に接続され、前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り曲げ可能である折り返しパネルを備えており、
    前記第二の折目線で折り曲げられて前記折り返しパネルが前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り返されると前記折り返しパネルのうちの前記第二の折目線の反対側の先端部が前記開口内に突出されるように、前記折り返しパネルにおける前記一方向に沿った幅が前記側壁パネルにおける前記一方向に沿った幅よりも大きく、
    前記第一の折目線が、前記一方向に直交する他方向に間隔をあけて2本配設されており、
    前記側壁パネルが、前記他方向における前記側壁パネルの中間位置に、2本の前記第一の折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する縁部を有しており、
    前記第一の折目線で折り曲げて前記側壁パネルを前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げると同時に、前記第二の折目線で折り曲げて前記折り返しパネルを前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り返したときに、前記折り返しパネルの前記先端部が前記側壁パネルの中間の前記縁部から突出し、前記折り返しパネルが前記側壁パネルの裏面に重ね合わせられることを特徴とするブランク。
  2. 前記頂壁パネルの前記一方向の両側にそれぞれ前記側壁パネルが配設され、両側の前記側壁パネルにそれぞれ前記折り返しパネルが接続されており、
    両側の前記側壁パネルのうちの一方の側壁パネルの中間の前記縁部と他方の側壁パネルの中間の前記縁部との間の間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことを特徴とする、請求項に記載のブランク。
  3. 頂壁パネルと、
    表面に広告が表示される側壁パネルであって、前記頂壁パネルに対して一方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第一の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能である側壁パネルと、
    を備える、缶に装着可能な広告表示体のブランクにおいて
    前記頂壁パネルに開口が形成され、該開口の最大直径が前記缶の上端チャイムの外径よりも大きく、前記開口内に前記缶の上部を前記頂壁パネルの裏面側から挿通させることが可能であり、
    前記側壁パネルを挟んで前記頂壁パネルの反対側において前記側壁パネルに対して前記一方向に隣接して配設されると共に、前記側壁パネルに第二の折目線を介して一体的に接続され、前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り曲げ可能である折り返しパネルを備えており、
    前記第二の折目線で折り曲げられて前記折り返しパネルが前記側壁パネルに対して該側壁パネルの裏面側へ向かって折り返されると前記折り返しパネルのうちの前記第二の折目線の反対側の先端部が前記開口内に突出されるように、前記折り返しパネルにおける前記一方向に沿った幅が前記側壁パネルにおける前記一方向に沿った幅よりも大きく、
    前記一方向に直交する他方向における前記頂壁パネルの両側にそれぞれ配設された更なる側壁パネルを備え、
    両側の前記更なる側壁パネルの各々は、前記頂壁パネルに対して前記他方向に隣接して配設されると共に、前記頂壁パネルに第三の折目線を介して一体的に接続され、前記頂壁パネルに対して該頂壁パネルの裏面側に向かって折り曲げ可能であり、
    前記第三の折目線が、前記一方向に間隔をあけて2本配設されており、
    前記更なる側壁パネルが、前記一方向における前記更なる側壁パネルの中間位置に、2本の前記第三の折目線の間に亘って延在して前記開口の一部分を画定する縁部であって2本の前記第三の折目線の間から前記開口の内方側に向かって突出するタブを形成する凸状の縁部を有しており、
    両側の前記更なる側壁パネルのうちの一方の更なる側壁パネルの前記第三の折目線と他方の更なる側壁パネルの前記第三の折目線との間隔が、前記缶の上端チャイムの外径よりも小さいことを特徴とするブランク。
  4. 前記一方の更なる側壁パネルの前記凸状の縁部と前記他方の更なる側壁パネルの前記凸状の縁部との間の間隔が、前記缶の前記上端チャイムの外径よりも小さいことを特徴とする、請求項に記載のブランク。
  5. 前記折り返しパネルが、前記幅に直交する前記折り返しパネルの長さが前記第二の折目線側の基端から前記第二の折目線の反対側の先端側に向かって漸次縮小された形状であることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のブランク。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のブランクから作製されることを特徴とする広告表示体。
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