JP6319501B2 - 共振抑制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共振抑制装置に関する。
近年、再生可能エネルギーの普及が進んでおり、多くの風力発電機を備えた大規模なウィンドファーム(wind farm:集合型風力発電所)も建設されている。
最近主流の風力発電機は、発電した電力を一旦直流に変換する(AC−DC)コンバータ、およびその直流を交流に変換する(DC−AC)インバータを備えており、さらにインバータによって発生する高調波電流を除去する高調波フィルタも備えている。しかしながら、高調波フィルタを備えた風力発電機が電力系統に接続(連系)されると、高調波フィルタのキャパシタンス(capacitance:静電容量)と電力系統や変圧器のインダクタンス(inductance:誘導係数)とによる共振が発生し、ウィンドファーム内の電圧にひずみが生じる場合がある。
そこで、例えば特許文献1の図2では、ハイパスフィルタ(HPF)を用いて負荷電流に含まれる高調波成分を抽出し、その高調波成分を打ち消すように電力変換装置を制御する電力用アクティブフィルタが開示されている。また、例えば特許文献2では、交流電源からコンデンサに流れ込む電流や、それにより発生する電圧に含まれる高調波成分に所定の伝達関数を乗算した電流補正値で電流指令値を補正し、高調波電流を抑制する電力変換装置が開示されている。
特開平8−80052号公報 特開平11−32435号公報 特開2003−174725号公報
ここで、風力発電機などの電力機器が電力系統に接続されて共振が発生し、接続点電圧vや電力機器の出力電流i1(電力系統への供給電流)に共振周波数成分が重畳された状態の一例を図14に示す。また、この場合の電圧・電流周波数特性の一例を図15に示す。なお、図15などに示す電圧・電流周波数特性においては、基本波(1次)成分の大きさを1としている。この例では、電圧に対して比較的大きな11次高調波成分(11次高調波電圧)が重畳され、これにより接続点電圧vに大きな高調波歪みが発生している。また、電流に対しては、奇数次ごとに中程度の高調波成分(奇数次高調波電流)が重畳されている。
これに対して、特許文献1の図2の電力用アクティブフィルタを用いると、例えば図16および図17に示すように、すべての高調波成分が抑制され、これにより接続点電圧vの波形は、ほぼ完全な正弦波となる。なお、図16において、iは電力用アクティブフィルタが有するインバータの出力電流(補償電流)を示し、i2(=i1+i)は電力系統への供給電流を示している。しかしながら、このような電力用アクティブフィルタでは、11次高調波電圧に起因する接続点電圧vの高調波歪みを抑制したい場合であっても、図17に示すようにすべての高調波成分を抑制する。そのため、補償電流iが大きくなり、インバータとして、より大容量のものを用いる必要がある。
一方、特許文献2の電力変換装置では、電流補正値の算出に用いられる伝達関数は、交流電源からみた電力変換装置のインピーダンス特性やコンデンサの容量に基づいて予め設定されている。しかしながら、これらの正確な値が得られない場合も多いため、伝達関数を適切に設定して十分な共振抑制効果を得ることは困難である。また、伝達関数が適切に設定された場合でも、電力系統の構成が変わると共振点(共振周波数)が変化し、共振が再発する恐れがある。
さらに、電力系統の構成が変わらない場合であっても、複数台の風力発電機を備えた風力発電所においては、高調波フィルタのキャパシタンスが風力発電機の接続台数に応じて変化し、共振点も変化することとなる。すなわち、各風力発電機が備える高調波フィルタのキャパシタンスが並列に接続されるため、例えば図18に示すように、風力発電機の接続台数が増加するほど共振周波数が低下する。そのため、電力系統への風力発電機の接続台数が変化する風力発電所では、特許文献2の電力変換装置のような共振抑制方法を用いることは困難である。
また、例えば、接続点電圧vにおいて基本波の周波数よりも低い低調波が発生している場合も、接続点電圧vにおいて高調波が発生している場合と同様に、比較的小さい補償電流を用いて共振を抑制するのが困難となる虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、電力設備が電力系統に接続されることによって発生する共振を、前記電力系統に接続された電力変換装置から該電力系統に補償電流を供給させることによって抑制する共振抑制装置であって、前記電力系統の電圧に基づく値と乗算する伝達関数と、入力された値に含まれる各周波数成分のうち、基本波成分を除いた周波数成分を抽出して出力するフィルタと、前記電力変換装置の出力能力に応じて前記補償電流の値が所定範囲内となるように、前記伝達関数の係数を制御する係数制御部と、を備え、前記電力系統の電圧に前記伝達関数を乗算した値を前記フィルタに入力して得た出力値、または前記電力系統の電圧を前記フィルタに入力して得た出力値に前記伝達関数を乗算した値を、前記電力変換装置に対する電流指令値として生成する電流指令値生成部を有し、前記電流指令値生成部は、前記電力変換装置に対して前記電流指令値を出力し、前記補償電流を前記電力系統に供給させることを特徴とする共振抑制装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、高調波電圧に起因する高調波歪みを抑制する場合の補償電流を小さくし、インバータの容量を小さくすることができる。また、共振点が変化する場合であっても、それに応じた適切な伝達関数を用いて共振を抑制することができる。
本発明の第1、第5及び第8実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における電流指令値生成部の構成を示すブロック図である。 電流指令値生成部の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における係数制御部の構成を示すブロック図である。 係数制御部の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における共振抑制装置によって共振が抑制された電圧vおよび電流i,i1,i2の一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における共振抑制装置によって共振が抑制された電圧・電流周波数特性の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における共振抑制装置によって共振が抑制された電圧vおよび電流i,i1,i2の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における共振抑制装置によって共振が抑制された電圧・電流周波数特性の一例を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における電流指令値生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における係数制御部の構成を示すブロック図である。 共振発生時の電圧vおよび電流i1の一例を示す模式図である。 共振発生時の電圧・電流周波数特性の一例を示す模式図である。 アクティブフィルタによって共振が抑制された電圧vおよび電流i,i1,i2の一例を示す模式図である。 アクティブフィルタによって共振が抑制された電圧・電流周波数特性の一例を示す模式図である。 風力発電機の接続台数と共振周波数との関係を示す図である。 本発明の第5実施形態における係数制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態におけるゲイン補正係数算出部の構成を示すブロック図である。 電流指令値を示す図である。 電圧指令値を示す図である。 本発明の第7実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態における電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態における電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態における電流指令値生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態における係数制御部の構成を示すブロック図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<第1実施形態>
===共振抑制装置の構成===
以下、図1ないし図3を参照して、本発明の第1の実施形態における共振抑制装置の構成について説明する。
図1に示されている共振抑制装置1aは、例えば風力発電所内に設置されて、高調波フィルタ31を備えた風力発電機3(電力設備の一例)が電力系統5に接続されることによって発生する共振を抑制するための装置である。また、共振抑制装置1aは、電流指令値生成部10a、加算部15、電流制御部16、並列インバータ17、および直流電源18を含んで構成されている。尚、例えば、共振抑制装置1aは、これらの構成のうちの、並列インバータ17、および直流電源18以外を含んで構成されていることとしてもよい。
図1において、風力発電機3は、電力系統5に接続されている1台または複数台の風力発電機を表している。また、図1においては、電力系統5に接続されている1台または複数台の風力発電機がそれぞれ備える高調波フィルタのキャパシタンスが、合成キャパシタンスC1として図示され、風力発電機をそれぞれ電力系統5に接続する変圧器のインダクタンスが、合成インダクタンスL1として図示されている。さらに、L2は、電力系統5のインダクタンスを示している。
電流指令値生成部10aには、風力発電機3と電力系統5との接続点の電圧v(電力系統の電圧)、および風力発電機3の出力電流i1が入力されている。尚、接続点の電圧vは、風力発電機3と電力系統5との接続点の電圧、及び、風力発電機3と電力系統5との接続点の近傍の電圧を含んでいることとする。電流指令値生成部10aからは、並列インバータ17の出力電流(補償電流)iに対する電流指令値i*が出力されている。また、加算部15には、補償電流iとそれに対する電流指令値i*とが入力されている。加算部15から電流制御部16には、電流指令値i*と補償電流iとの差(i*−i)が入力されている。そして、電流制御部16からは、電圧指令値v*が出力されている。
並列インバータ17には、直流電源18が接続されている。また、並列インバータ17には、電圧指令値v*が入力され、並列インバータ17からは、交流電流(補償電流)iが出力されている。そして、並列インバータ17は、変圧器(不図示)を介して電力系統5に並列に接続されており、並列インバータ17から出力される補償電流iは、風力発電機3の出力電流i1と並列に電力系統5に供給されている。このような並列インバータ17としては、UPFC(Unified Power Flow Controller:統合電力潮流制御装置)が備える並列補償部を用いることもできる(例えば特許文献3を参照)。
図2Aは、本実施形態における電流指令値生成部10aの構成を示している。図2Aに示されている電流指令値生成部10aは、移動平均演算部101、121、加算部102、122、伝達関数110、および係数制御部130aを含んで構成されている。
移動平均演算部101には、接続点電圧vが入力されている。移動平均演算部101からは、接続点電圧vの基本波成分(基本波電圧)vaveが出力されている。また、加算部102には、接続点電圧vと基本波電圧vaveとが入力されている。加算部102からは、接続点電圧vと基本波電圧vaveとの差、すなわち、接続点電圧vの高調波成分(高調波電圧)vhが出力されている。尚、高調波(harmonics)とは、所定の周波数成分を有する波動における基本波の周波数よりも高い周波数を有する波を示している。
移動平均演算部121には、風力発電機3の出力電流i1が入力されている。移動平均演算部121からは、出力電流i1の基本波成分(基本波電流)iaveが出力されている。また、加算部122には、出力電流i1と基本波電流iaveとが入力されている。加算部122からは、出力電流i1と基本波電流iaveとの差、すなわち、出力電流i1の高調波成分(高調波電流)ih1が出力されている。
伝達関数110には、高調波電圧vhが入力され、伝達関数110の出力が電流指令値i*として電流指令値生成部10aから出力されている。また、係数制御部130aには、高調波電圧vh、高調波電流ih1、および電流指令値i*が入力され、係数制御部130aは、それらに基づいて伝達関数110の係数を制御している。
図3は、本実施形態における係数制御部130aの構成を示している。図3に示されている係数制御部130aは、乗算部131、132、加算部133、およびPI(Proportional-Integral:比例・積分)制御部134を含んで構成されている。
乗算部131には、高調波電流ih1と高調波電圧vhとが入力されている。乗算部131からは、それらの積ph1が出力されている。また、乗算部132には、電流指令値i*と高調波電圧vhとが入力されている。乗算部132からは、それらの積ph2が出力されている。
加算部133には、乗算部131の出力値ph1と乗算部132の出力値ph2とが入力されている。加算部133からPI制御部134には、乗算部131の出力値ph1と乗算部132の出力値ph2との差(ph1−ph2)が入力されている。また、PI制御部134は、加算部133の出力値(ph1−ph2)に基づいて伝達関数110の係数を制御している。一例として、伝達関数110はゲインKのみで構成され、PI制御部134は、加算部133の出力値(ph1−ph2)に基づいてゲインKを制御している。なお、PI制御部134の制御方法は、PI制御に限定されるものではなく、例えばI制御であっても構わない。
===共振抑制装置の動作===
次に、本実施形態における共振抑制装置の動作について、主に図2Aを用いて説明する。
移動平均演算部101は、接続点電圧vの移動平均を演算して、接続点電圧vの基本波成分(基本波電圧)vaveを抽出する。また、加算部102は、接続点電圧vから基本波電圧vaveを減算して、接続点電圧vの高調波成分(高調波電圧)vhを抽出する。したがって、移動平均演算部101および加算部102は、接続点電圧vの変動成分を抽出することにより、接続点電圧vに含まれる高調波成分を抽出して出力する第1のハイパスフィルタ(第1のフィルタ)100に相当する。そして、電流指令値生成部10aは、ハイパスフィルタ100の出力値(高調波電圧vh)にゲインKを乗算して電流指令値i*を出力する。
移動平均演算部121は、風力発電機3の出力電流i1の移動平均を演算して、出力電流i1の基本波成分(基本波電流)iaveを抽出する。また、加算部122は、出力電流i1から基本波電流iaveを減算して、出力電流i1の高調波成分(高調波電流)ih1を抽出する。したがって、移動平均演算部121および加算部122は、出力電流i1の変動成分を抽出することにより、出力電流i1に含まれる高調波成分を抽出して出力する第2のハイパスフィルタ120(第2のフィルタ)に相当する。
係数制御部130aは、ハイパスフィルタ100、120、および伝達関数110の出力値(高調波電圧vh、高調波電流ih1、および電流指令値i*)に基づいて伝達関数110の係数を制御する。一例として、図3に示したように、係数制御部130aは、乗算部132の出力値(電流指令値i*と高調波電圧vhとの積ph2)と乗算部131の出力値(高調波電流ih1と高調波電圧vhとの積ph1)とが一致するようにゲインKを制御する。
図1に示す電流制御部16は、電流指令値i*と並列インバータ17の出力電流(補償電流)iとの差(i*−i)に応じた電圧指令値v*を出力する。また、並列インバータ17は、電圧指令値v*に基づいてPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御やPAM(Pulse Amplitude Modulation:パルス振幅変調)制御を行い、直流電源18の電力を交流電力に変換して補償電流iを出力する。これにより、電流制御部16は、補償電流iが電流指令値i*に追従するように並列インバータ17を制御し、並列インバータ17は、電流指令値i*に追従する補償電流iを電力系統5に供給する。
このようにして、本実施形態の共振抑制装置1aは、ハイパスフィルタ100により接続点電圧vの変動成分(高調波電圧vh)を抽出し、これにゲインKを乗算した電流指令値i*に追従する補償電流iを電力系統5に供給している。これにより、高調波電圧vhに起因する接続点電圧vの高調波歪みを抑制することができる。
さらに、電流指令値生成部10aは、ハイパスフィルタ120により風力発電機3の出力電流i1の変動成分(高調波電流ih1)を抽出し、これに基づいてゲインKを制御している。これにより、共振点が変化する場合であっても、それに応じた適切なゲインKを用いて、周波数特性などが不明な高調波電圧vhを適切に抑制し、共振を抑制することができる。
ここで、図3に示した係数制御部130aは、電流指令値i*および高調波電流ih1のそれぞれについて高調波電圧vhとの積を求め、これらを一致させるような状態推定器(オブザーバ)として構成されている。これに対して、例えば図4に示す係数制御部130bのように、電流指令値i*と高調波電流ih1とを一致させるような状態推定器として構成することもできる。尚、係数制御部130bが用いられた場合、電流指令値生成部は、例えば図2Bに示した電流指令値生成部10cとなる。
本実施形態の共振抑制装置1aを用いると、例えば図5および図6に示すように、図15において接続点電圧vに含まれている高調波成分(9次,11次,13次高調波電圧および高調波電流)のみが抑制され、これにより小さな補償電流iで接続点電圧vの波形が改善される。
<第2実施形態>
===共振抑制装置の構成および動作===
以下、図7を参照して、本発明の第2の実施形態における共振抑制装置の構成および動作について説明する。
図7に示されている共振抑制装置1bは、第1実施形態の共振抑制装置1aに対して、電流指令値生成部10aの代わりに、電流指令値生成部10bにて構成されている。また、電流指令値生成部10bは、ハイパスフィルタ100および伝達関数110を含んで構成されている。ここで、電流指令値生成部10bは、係数制御部を備えていないため、ゲインKは、予め設定された固定値となる。尚、この固定値は、例えば風力発電機3の運転台数に応じて定められることとしてもよい。
本実施形態の共振抑制装置1bを用いると、図15において接続点電圧vに含まれている高調波成分のみが抑制され、これにより小さな補償電流iで接続点電圧vの波形が改善される。しかしながら、本実施形態では、ゲインKが予め設定された固定値となるため、例えば図8および図9に示すように、11次高調波電圧が完全には抑制されず、接続点電圧vに高調波歪みが残存する場合もある。
<第3実施形態>
===共振抑制装置の構成および動作===
以下、図10を参照して、本発明の第3の実施形態における共振抑制装置の構成および動作について説明する。
上記第1および第2実施形態では、電流指令値生成部から出力される電流指令値i*に追従する補償電流iを並列インバータ17から出力して、電力系統5に風力発電機3と並列に供給している。これに対して、本実施形態では、補償電流iを出力可能な電力変換装置が電力系統に接続されている場合に、この電力変換装置に対して電流指令値i*を出力することによって、共振を抑制する。
図10に示されている共振抑制装置1cは、第1実施形態の電流指令値生成部10aを含んで構成されている。なお、共振抑制装置1cは、電流指令値生成部10aに代えて、第2実施形態の電流指令値生成部10bを含む構成としてもよい。
電流指令値生成部10aには、電力系統5の電圧(風力発電機3と電力系統5との接続点電圧)vが入力されている。そして、電流指令値生成部10は、電流指令値i*を生成し、電力系統5に接続された電力変換装置7に対して出力する。これにより、電力変換装置7から電力系統5に補償電流iが供給され、第1および第2実施形態と同様に、図15において接続点電圧vに含まれている高調波成分のみが抑制され、これにより小さな補償電流iで接続点電圧vの波形が改善される。なお、このような補償電流iを出力可能な電力変換装置としては、インバータやUPFCのほか、例えば無効電力補償装置などを用いることができる。
<第4実施形態>
===共振抑制装置の構成===
以下、図11ないし図13を参照して、本発明の第4の実施形態における共振抑制装置の構成について説明する。
図11に示されている共振抑制装置2は、3相電力系統において発生する共振を抑制するための装置である。また、共振抑制装置2は、電流指令値生成部20、加算部25aないし25c、電流制御部26aないし26c、並列インバータ27、および直流電源28を含んで構成されている。尚、例えば、共振抑制装置2は、これらの構成のうちの、並列インバータ27、および直流電源28以外を含んで構成されていることとしてもよい。
電流指令値生成部20には、各相の接続点電圧va,vb,vc、および風力発電機3の各相の出力電流i1a,i1b,i1cが入力されている。また、電流指令値生成部20からは、3相の並列インバータ27の各相の出力電流(補償電流)ia,ib,icに対する電流指令値ia*,ib*,ic*が出力されている。
加算部25a,25b,25cには、それぞれ、補償電流ia,ib,icとそれらに対する電流指令値ia*,ib*,ic*とが入力されている。また、加算部25a,25b,25cから電流制御部26a,26b,26cには、それぞれ、電流指令値ia*,ib*,ic*と補償電流ia,ib,icとの差(ia*−ia,ib*−ib,ic*−ic)が入力されている。そして、電流制御部26a,26b,26cからは、それぞれ電圧指令値va*,vb*,vc*が出力されている。
並列インバータ27には、直流電源28が接続されている。また、並列インバータ27には、各相の電圧指令値va*,vb*,vc*が入力される。並列インバータ27からは、交流電流(補償電流)ia,ib,icが出力されている。そして、並列インバータ27から出力される補償電流ia,ib,icは、それぞれ風力発電機3の出力電流i1a,i1b,i1cと並列に電力系統に供給されている。
図12は、本実施形態における電流指令値生成部20の構成を示している。図12に示されている電流指令値生成部20は、dq変換部201、221、ハイパスフィルタ202、203、222、223、伝達関数211、212、dq逆変換部213、および係数制御部230、240を含んで構成されている。
dq変換部201には、各相の接続点電圧va,vb,vcが入力され、dq変換部201からは、それらをdq変換して得られるd軸成分(d軸電圧)vdおよびq軸成分(q軸電圧)vqが出力されている。また、ハイパスフィルタ202には、d軸電圧vdが入力され、ハイパスフィルタ202からは、d軸電圧vdの高調波成分(高調波電圧)vdhが出力されている。一方、ハイパスフィルタ203には、q軸電圧vqが入力される。ハイパスフィルタ203からは、q軸電圧vqの高調波成分(高調波電圧)vqhが出力されている。なお、高調波電圧vdhおよびvqhは、それぞれ伝達関数211および212に入力されるとともに、それぞれ係数制御部230および240にも入力される。
dq変換部221には、風力発電機3の各相の出力電流i1a,i1b,i1cが入力される。dq変換部221からは、それらをdq変換して得られるd軸成分(d軸電流)idおよびq軸成分(q軸電流)iqが出力されている。また、ハイパスフィルタ222には、d軸電流idが入力される。ハイパスフィルタ222からは、d軸電流idの高調波成分(高調波電流)idh1が出力されている。一方、ハイパスフィルタ223には、q軸電流iqが入力される。ハイパスフィルタ223からは、q軸電流iqの高調波成分(高調波電流)iqh1が出力されている。なお、高調波電流idh1およびiqh1は、それぞれ係数制御部230および240に入力される。
伝達関数211および212には、それぞれ高調波電圧vdhおよびvqhが入力される。伝達関数211の出力値idh2および伝達関数212の出力値iqh2がdq逆変換部213に入力されている。なお、伝達関数211の出力値idh2および伝達関数212の出力値iqh2は、それぞれ係数制御部230および240にも入力される。また、dq逆変換部213からは、各相の電流指令値ia*,ib*,ic*が出力されている。
係数制御部230には、高調波電圧vdh、高調波電流idh1、および伝達関数211の出力値idh2が入力される。係数制御部230は、それらに基づいて伝達関数211の係数を制御している。一方、係数制御部240には、高調波電圧vqh、高調波電流iqh1、および伝達関数212の出力値iqh2が入力される。係数制御部240は、それらに基づいて伝達関数212の係数を制御している。
図13は、本実施形態における係数制御部230および240の構成を示している。図13に示されている係数制御部230は、乗算部231、232、加算部233、およびPI制御部234を含んで構成されている。一方、係数制御部240は、乗算部241、242、加算部243、およびPI制御部244を含んで構成されている。
乗算部231には、高調波電流idh1と高調波電圧vdhとが入力されている。乗算部231からは、それらの積pdh1が出力されている。また、乗算部232には、伝達関数211の出力値idh2と高調波電圧vdhとが入力されている。乗算部232からは、それらの積pdh2が出力されている。
加算部233には、乗算部231の出力値pdh1と乗算部232の出力値pdh2とが入力されている。加算部233からPI制御部234には、乗算部231の出力値pdh1と乗算部232の出力値pdh2との差(pdh1−pdh2)が入力されている。また、PI制御部234は、加算部233の出力値(pdh1−pdh2)に基づいて伝達関数211の係数を制御している。一例として、伝達関数211はゲインKdのみで構成される。PI制御部234は、加算部233の出力値(pdh1−pdh2)に基づいてゲインKdを制御している。
乗算部241には、高調波電流iqh1と高調波電圧vqhとが入力されている。乗算部241からは、それらの積pqh1が出力されている。また、乗算部242には、伝達関数212の出力値iqh2と高調波電圧vqhとが入力されている。乗算部242からは、それらの積pqh2が出力されている。
加算部243には、乗算部241の出力値pqh1と乗算部242の出力値pqh2とが入力されている。加算部243からPI制御部244には、乗算部241の出力値pqh1と乗算部242の出力値pqh2との差(pqh1−pqh2)が入力されている。また、PI制御部244は、加算部243の出力値(pqh1−pqh2)に基づいて伝達関数212の係数を制御している。一例として、伝達関数212はゲインKqのみで構成される。PI制御部244は、加算部243の出力値(pqh1−pqh2)に基づいてゲインKqを制御している。なお、PI制御部234、244の制御方法は、PI制御に限定されるものではなく、例えばI制御であっても構わない。
===共振抑制装置の動作===
次に、本実施形態における共振抑制装置の動作について説明する。
dq変換部201は、各相の接続点電圧va,vb,vcをdq変換して、d軸成分(d軸電圧)vdおよびq軸成分(q軸電圧)vqを出力する。また、ハイパスフィルタ202は、d軸電圧vdの変動成分を抽出することにより、d軸電圧vdに含まれる高調波成分(高調波電圧)vdhを抽出して出力する。一方、ハイパスフィルタ203は、q軸電圧vqの変動成分を抽出することにより、q軸電圧vqに含まれる高調波成分(高調波電圧)vqhを抽出して出力する。したがって、本実施形態では、ハイパスフィルタ202および203が第1のハイパスフィルタに相当する。
さらに、ハイパスフィルタ202の出力値(高調波電圧vdh)にゲインKdを乗算してd軸成分idh2が得られる。一方、ハイパスフィルタ203の出力値(高調波電圧vqh)にゲインKqを乗算してq軸成分iqh2が得られる。そして、dq逆変換部213は、得られたd軸成分idh2およびq軸成分iqh2をdq逆変換して、各相の電流指令値ia*,ib*,ic*を出力する。
dq変換部221は、風力発電機3の各相の出力電流i1a,i1b,i1cをdq変換して、d軸成分(d軸電流)idおよびq軸成分(q軸電流)iqを出力する。また、ハイパスフィルタ222は、d軸電流idの変動成分を抽出することにより、d軸電流idに含まれる高調波成分(高調波電流)idh1を抽出して出力する。一方、ハイパスフィルタ223は、q軸電流iqの変動成分を抽出することにより、q軸電流iqに含まれる高調波成分(高調波電流)iqh1を抽出して出力する。したがって、本実施形態では、ハイパスフィルタ222および223が第2のハイパスフィルタに相当する。
係数制御部230は、ハイパスフィルタ202、222、および伝達関数211の出力値(高調波電圧vdh、および高調波電流idh1、idh2)に基づいて伝達関数211の係数を制御する。一例として、図13に示したように、係数制御部230は、乗算部232の出力値(伝達関数211の出力値idh2と高調波電圧vdhとの積pdh2)と乗算部231の出力値(高調波電流idh1と高調波電圧vdhとの積pdh1)とが一致するようにゲインKdを制御する。
一方、係数制御部240は、ハイパスフィルタ203、223、および伝達関数212の出力値(高調波電圧vqh、および高調波電流iqh1、iqh2)に基づいて伝達関数212の係数を制御する。一例として、図13に示したように、係数制御部240は、乗算部242の出力値(伝達関数212の出力値iqh2と高調波電圧vqhとの積pqh2)と乗算部241の出力値(高調波電流iqh1と高調波電圧vqhとの積pqh1)とが一致するようにゲインKqを制御する。
図11に示される電流制御部26a,26b,26cは、各相の電流指令値ia*,ib*,ic*と並列インバータ27の各相の出力電流(補償電流)ia,ib,icとの差(ia*−ia,ib*−ib,ic*−ic)に応じた電圧指令値va*,vb*,vc*を出力する。また、並列インバータ27は、電圧指令値va*,vb*,vc*に基づいてPWM制御などを行い、直流電源28の電力を交流電力に変換して補償電流ia,ib,icを出力する。これにより、電流制御部26a,26b,26cは、それぞれ、補償電流ia,ib,icが電流指令値ia*,ib*,ic*に追従するように並列インバータ27を制御し、並列インバータ27は、電流指令値ia*,ib*,ic*に追従する補償電流ia,ib,icを電力系統に供給する。
このようにして、本実施形態の共振抑制装置2は、電流指令値生成部20において、各相の接続点電圧va,vb,vcをdq変換したうえで変動成分(高調波電圧vdh,vqh)を抽出し、これらにゲインKd,Kqを乗算してdq逆変換した電流指令値ia*,ib*,ic*を生成している。そして、電流指令値ia*,ib*,ic*にそれぞれ追従する補償電流ia,ib,icを電力系統に供給することにより、高調波電圧に起因する接続点電圧va,vb,vcの高調波歪みを抑制することができる。
さらに、電流指令値生成部20は、風力発電機3の各相の出力電流i1a,i1b,i1cをdq変換したうえで変動成分(高調波電流idh1,iqh1)を抽出し、これらに基づいてゲインKd,Kqを制御している。これにより、共振点が変化する場合であっても、それに応じた適切なゲインKd,Kqを用いて、周波数特性などが不明な高調波電圧を適切に抑制し、共振を抑制することができる。
<第5実施形態>
===共振抑制装置の構成および動作===
以下、図1及び図19を参照して、本発明の第5の実施形態における共振抑制装置の構成および動作について説明する。図19は、本実施形態における係数制御部の構成を示すブロック図である。尚、図3の構成と同様な構成には、同様な符号を付しその説明については省略する。
本実施形態の共振抑制装置4a(図1)は、第1実施形態における共振抑制装置1aの係数制御部130aを係数制御部130cに変更したものである。
係数制御部130c(図19)は、不感帯135を含んで構成されている。不感帯135は、加算部133の出力値(ph1−ph2)が0とならないことに起因して、PI制御部134の積分器が飽和するのを防止するために、加算部133とPI制御部134との間に設けられている。
不感帯135の不感帯幅は、例えば、不感帯幅と電流指令値i*との関係に基づいて実験的に定められる。尚、不感帯幅は、加算部133の出力値(ph1−ph2)における、PI制御部134に入力される最小値に対応している。つまり、例えば、出力値(ph1−ph2)の値が不感帯幅以上の場合、出力値(ph1−ph2)がPI制御部134に入力され、出力値(ph1−ph2)の値が不感帯幅より小さい場合、出力値(ph1−ph2)がPI制御部134に入力されないことになる。
本実施形態の共振抑制装置4aを用いると、加算部133の出力値(ph1−ph2)が0とならないことに起因して、PI制御部134の積分器が飽和するのを防止することができる。つまり、加算部133の出力値(ph1−ph2)が0とならないことに起因して、伝達関数110としてのゲインKの値が増大し、補償電流iの値が過大となるのを防止することができる。
<第6実施形態>
===共振抑制装置の構成===
以下、図20を参照して、本発明の第6の実施形態における共振抑制装置の構成について説明する。図20は、本実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。
共振抑制装置4bは、電流指令値生成部40a、電流リミッタ41、電圧リミッタ42、加算部45、電流制御部46、並列インバータ47、および直流電源48を含んで構成されている。尚、例えば、共振抑制装置4bは、これらの構成のうちの、並列インバータ47、および直流電源48以外を含んで構成されていることとしてもよい。加算部45、電流制御部46、並列インバータ47、および直流電源48の構成は夫々、第1実施形態における加算部15(図1)、電流制御部16、並列インバータ17、および直流電源18の構成と同様である。
電流指令値生成部40aには、接続点電圧v、電流指令値i11 *、および電圧指令値v11 *が入力されている。電流指令値生成部40aからは、電流指令値i11 *が出力されている。尚、電流指令値生成部40aの詳細については、後述する。
電流リミッタ41は、電流指令値i11 *が入力されて、下限値−Ilimitから上限値+Ilimitまでの所定範囲内の電流指令値i12 *を出力する。尚、下限値−Ilimitおよび上限値+Ilimitは、並列インバータ47の出力能力に応じて定められている。例えば、電流指令値i11 *が所定範囲内となっている場合、電流リミッタ41は、電流指令値i11 *と同様な値の電流指令値i12 *を出力する。また、例えば、電流指令値i11 *が所定範囲を上回っている場合、電流リミッタ41は、上限値+Ilimitと同様な値の電流指令値i12 *を出力する。また、例えば、電流指令値i11 *が所定範囲を下回っている場合、電流リミッタ41は、下限値−Ilimitと同様な値の電流指令値i12 *を出力する。
加算部45には、補償電流iとそれに対する電流指令値i12 *が入力されている。加算部45から電流制御部46には、電流指令値i12 *と補償電流iとの差(i12 *−i)が入力されている。そして、電流制御部46からは、電圧指令値v11 *が出力されている。
電圧リミッタ42は、電圧指令値v11 *が入力されて、下限値−Vlimitから上限値+Vlimitまでの所定範囲内の電圧指令値v12 *を出力する。尚、下限値−Vlimitおよび上限値+Vlimitは、並列インバータ47の出力能力に応じて定められている。例えば、電圧指令値v11 *が所定範囲内となっている場合、電圧リミッタ42は、電圧指令値v11 *と同様な値の電圧指令値v12 *を出力する。また、例えば、電圧指令値v11 *が所定範囲を上回っている場合、電圧リミッタ42は、上限値+Vlimitと同様な値の電圧指令値v12 *を出力する。また、例えば、電圧指令値v11 *が所定範囲を下回っている場合、電圧リミッタ42は、下限値−Vlimitと同様な値の電圧指令値v12 *を出力する。
並列インバータ47には、電圧リミッタ42が接続されている。また、並列インバータ47には、電圧指令値v12 *が入力され、並列インバータ47からは、補償電流iが出力されている。
===電流指令値生成部===
以下、図20及び図21を参照して、本発明の第6の実施形態における電流指令値生成部について説明する。図21は、本実施形態におけるゲイン補正係数算出部の構成を示すブロック図である。
電流指令値生成部40aは、前述したように、接続点電圧v、電流指令値i11 *、および電圧指令値v11 *が入力されて、電流指令値i11 *を出力する。電流指令値生成部40aは、ハイパスフィルタ400、伝達関数410a、係数制御部5aを含んで構成されている。尚、ハイパスフィルタ400、伝達関数410aの構成は夫々、第1実施形態におけるハイパスフィルタ100(図2A)、伝達関数110の構成と同様である。
係数制御部5aは、電流指令値i11 *、および電圧指令値v11 *が入力されて、伝達関数410aの係数を制御している。一例として、伝達関数410aは、ゲインKのみで構成される。係数制御部130aは、電流指令値i11 *、および電圧指令値v11 *に基づいてゲインKを制御している。係数制御部5aは、ゲイン補正係数算出部51、伝達関数52としてのゲインK0を含んで構成されている。
ゲインK0としては、例えば0以外の比較的大きな固定値が設定されている。このために、伝達関数410aのゲインKとしてゲインK0が係数制御部5aによって設定された場合、高調波電圧vhの変動に対する補償電流iの応答速度を向上させることができる。
ここで、例えば風力発電機3の台数の変動に基づいて高周波フィルタ31のインピーダンスが変動した場合、電流指令値i11 *が電流リミッタ41の所定範囲を逸脱したり、電圧指令値v11 *が電圧リミッタ42の所定範囲を逸脱したりする虞がある。この場合、電流指令値i12 *又は電圧指令値v12 *が電流リミッタ41又は電圧リミッタ42によって制限された値(例えば図22の実線Z1、図23の実線Z3)となり、補償電流i自身が高調波を発生させる原因となる虞がある。このために、ゲインKに設定される値を補正(調整)するのが望ましい。
ゲイン補正係数算出部51は、電流指令値i11 *および電圧指令値v11 *が入力されて、ゲイン補正係数Kaを出力する。ゲイン補正係数KaとゲインK0との乗算結果が伝達関数410aのゲインKとして設定される。つまり、ゲイン補正係数Kaは、ゲインKの値を補正する機能を発揮する。ゲイン補正係数算出部51は、絶対値生成部510a、510b、加算部511、514、517、感度調整部512、515、超過量リミッタ513、516、518、遅れ要素519を含んで構成されている。
絶対値生成部510aは、電圧指令値v11 *が入力されて、電圧指令値v11 *の絶対値を出力する。加算部511は、絶対値生成部510aの出力値および電圧制限値Vlimitが入力されて、絶対値生成部510aの出力と電圧制限値Vlimitとの差(|v11 *|−Vlimit)を出力する。尚、電圧制限値Vlimitは、例えば、電圧リミッタ42の上限値及び下限値の絶対値に対応していることとしてもよい。感度調整部512は、入力された差(|v11 *|−Vlimit)をゲインK2に基づいて増幅して出力する。尚、ゲインK2は、例えば、感度調整部512から出力される値が0から1までの範囲内となるか否か等の実験又はシミュレーション等に基づいて定められることとしてもよい。
超過量リミッタ513は、感度調整部512の出力値が入力されて、0から1までの範囲内の値を出力する。例えば、感度調整部512の出力値が0から1までとなっている場合、超過量リミッタ513は、感度調整部512の出力値と同様な値を出力する。また、例えば、感度調整部512の出力値が1を上回っている場合、超過量リミッタ513は、1を出力する。また、例えば、感度調整部512の出力値が0を下回っている場合、超過量リミッタ513は、0を出力する。
絶対値生成部510bは、電流指令値i11 *が入力されて、電流指令値i11 *の絶対値を出力する。加算部514は、絶対値生成部510bの出力値および電流制限値Ilimitが入力されて、絶対値生成部510bの出力と電流制限値Ilimitとの差(|i11 *|−Ilimit)を出力する。尚、電流制限値Ilimitは、例えば、電流リミッタ41の上限値及び下限値の絶対値に対応していることとしてもよい。感度調整部515は、入力された差(|i11 *|−Ilimit)をゲインK1に基づいて増幅して出力する。尚、ゲインK1は、例えば、感度調整部515から出力される値が0から1までの範囲内となるか否か等の実験又はシミュレーション等に基づいて定められることとしてもよい。
超過量リミッタ516は、感度調整部515の出力値が入力されて、0から1までの範囲内の値を出力する。尚、超過量リミッタ516の構成は、超過量リミッタ513の構成と同様である。
加算部517は、初期値としての1、超過量リミッタ513、516夫々の出力値が入力されて、1から超過量リミッタ513、516夫々の出力値の合計を差し引いた値を出力する。超過量リミッタ518は、加算部517の出力値が入力されて、0から1までの範囲内の値を出力する。尚、超過量リミッタ518の構成は、超過量リミッタ513の構成と同様である。
遅れ要素519は、超過量リミッタ518の出力値が入力されて、入力された超過量リミッタ518の出力値に対して例えば一次遅れを付与し、ゲイン補正係数Kaを出力する。遅れ要素519は、補償電流iの周期よりも十分に大きい時定数を有している。このために、例えば電流指令値i11 *および電圧指令値v11 *が交流に対応していることに起因してゲインKが振動するのを防止することができる。従って、補償電流i自身が高調波を発生させる原因となるのを防止して、接続点電圧vの高調波成分を確実に除去することができる。
===共振抑制装置の動作===
以下、図20、図22及び図23を参照して、本発明の第6の実施形態における共振抑制装置の動作について説明する。図22は、電流指令値を示す図である。尚、一点鎖線Z2は、共振抑制装置4bの電流指令値i12 *を示しており、実線Z1は、他の共振抑制装置の電流指令値を示している。図23は、電圧指令値を示す図である。尚、一点鎖線Z4は、共振抑制装置4bの電圧指令値v12 *を示しており、実線Z3は、他の共振抑制装置の電圧指令値を示している。図22および図23の他の共振抑制装置は、共振抑制装置4bにおけるゲイン補正係数算出部51が設けられていないものに対応している。
ハイパスフィルタ400は、接続点電圧vの高調波電圧vhを抽出する。係数制御部5aは、ゲイン補正係数KaとゲインK0との乗算結果を伝達関数410aのゲインKとして設定する。電流指令値生成部40aは、電流指令値i11 *を出力する。ゲイン補正係数算出部51によってゲインKが調整されているので、電流リミッタ41は、電流指令値i11 *と同様な値の電流指令値i12 *を出力する。加算部45は、補償電流iの値と電流指令値i12 *との差を出力する。電流制御部46は、加算部45の出力値に基づいて電圧指令値v11 *を出力する。ゲイン補正係数算出部51によってゲインKが調整されているので、電圧リミッタ42は、電圧指令値v11 *と同様な値の電圧指令値v12 *を出力する。そして、並列インバータ47は、補償電流iを出力する。
=他の共振抑制装置と共振抑制装置4b=
他の共振抑制装置では、ゲインKが固定値となっているので、電流リミッタ41及び電圧リミッタ42において各指令値が制限されることがある。よって、他の共振抑制装置における電流指令値および電圧指令値の波形は夫々、例えば、図22の実線Z1および図23の一点鎖線Z3のようになることがある。このために、他の共振抑制装置においては、補償電流i自身が高調波を発生させる原因となり、接続点電圧vの高調波成分を除去できなくなる虞がある。
一方、本実施形態における共振抑制装置4bでは、ゲイン補正係数算出部51によってゲインKが調整されているので、前述したように、電流リミッタ41及び電圧リミッタ42において各指令値が制限されていない。よって、電流指令値i12 *および電圧指令値v12 *の波形は夫々、例えば、図22の一点鎖線Z2および図23の一点鎖線Z4のようになる。このために、共振抑制装置4bにおいては、補償電流i自身が高調波を発生させる原因となるのを防止して、接続点電圧vの高調波成分を確実に除去することができる。
<第7実施形態>
===共振抑制装置の構成===
以下、図24乃至図26を参照して、本発明の第7の実施形態における共振抑制装置の構成について説明する。図24は、本実施形態における共振抑制装置の構成を示すブロック図である。尚、図24における図20の構成と同様な構成には同様な符号を付し、その説明については省略する。図25は、本実施形態における電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部の構成を示すブロック図である。図26は、本実施形態における電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部の構成を示すブロック図である。尚、図25および図26における図21の構成と同様な構成には同様な符号を付し、その説明については省略する。
共振抑制装置4cは、伝達関数410bとしての固定値のゲインK0、第1補正部52a、第2補正部52b、電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部51a、電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部51bを含んで構成されている。
第1補正部52aは、電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部51aの算出結果が第1補正係数ka1として設定されている。第1補正部52aは、伝達関数410bの出力値としての電流指令値i21 *と第1補正係数ka1との乗算を行い、乗算結果を電流指令値i22 *として出力する。
第2補正部52bは、電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部51bの算出結果が第2補正係数ka2として設定されている。第2補正部52bは、第1補正部52aの出力値としての電流指令値i22 *と第2補正係数ka2との乗算を行い、乗算結果を電流指令値i23 *として出力する。
電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部51a(図25)は、電流指令値i22 *が入力されて、第1補正係数ka1を出力する。電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部51aは、加算部527、遅れ要素529を含んで構成されている。
加算部527は、初期値としての1、および超過量リミッタ513の出力値が入力されて、1から超過量リミッタ513の出力値を差し引いた値を出力する。
遅れ要素529は、加算部517の出力値が入力されて、入力された加算部517の出力値に対して例えば一次遅れを付与し、第1補正係数Ka1を出力する。つまり、遅れ要素529は、遅れ要素519(図21)と同様な機能を発揮する。
電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部51b(図26)は、電圧指令値v21 *が入力されて、第2補正係数ka2を出力する。電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部51bは、加算部537、遅れ要素539を含んで構成されている。
加算部537は、初期値としての1、および超過量リミッタ516の出力値が入力されて、1から超過量リミッタ516の出力値を差し引いた値を出力する。
遅れ要素539は、加算部537の出力値が入力されて、入力された加算部537の出力値に対して例えば一次遅れを付与し、第2補正係数Ka2を出力する。つまり、遅れ要素539は、遅れ要素519(図21)と同様な機能を発揮する。
===共振抑制装置の動作===
以下、図24を参照して、本発明の第7の実施形態における共振抑制装置の動作について説明する。
ハイパスフィルタ400は、接続点電圧vの高調波電圧vhを抽出する。伝達関数410bは、高調波電圧vhが入力されて、電流指令値i22 *を出力する。第1補正部52aは、電流指令値i21 *が入力されて、電流指令値i21 *を出力する。第2補正部52bは、電流指令値i22 *が入力されて、電流指令値i23 *を出力する。第1補正部52aにおいて補正が行われているので、電流リミッタ41は、電流指令値i23 *と同様な値の電流指令値i24 *を出力する。加算部45は、補償電流iの値と電流指令値i24 *との差を出力する。電流制御部46は、加算部45の出力値に基づいて電圧指令値v21 *を出力する。第2補正部52bにおいて補正が行われているので、電圧リミッタ42は、電圧指令値v21 *と同様な値の電圧指令値v22 *を出力する。そして、並列インバータ47は、補償電流iを出力する。
<第8実施形態>
===共振抑制装置===
以下、図1、図27及び図28を参照して、本発明の第8の実施形態における共振抑制装置について説明する。図27は、本実施形態における電流指令値生成部10dの構成を示している。尚、図2Aの構成と同様な構成には、同様な符号を付しその説明については省略する。図28は、本実施形態における係数制御部130dの構成を示している。
本実施形態の共振抑制装置1d(図1)は、第1実施形態における共振抑制装置1aの電流指令値生成部10aを電流指令値生成部10dに変更したものである。電流指令値生成部10dは、電流指令値生成部10aにおける伝達関数110dとハイパスフィルタ100とを入れ替えたものである。
電流指令値生成部10dは、移動平均演算部101d、121、加算部102d、122、伝達関数110d、および係数制御部130dを含んで構成されている。
伝達関数110dは、接続点電圧vが入力され、伝達関数110と接続点電圧vとの乗算結果を出力値v´として出力する。
移動平均演算部101dは、出力値v´が入力され、出力値v´の基本波成分に対応する出力値vave´を出力する。また、加算部102dには、出力値v´と出力値vave´とが入力されている。加算部102dからは、出力値v´と出力値vave´との差が電流指令値i*として出力される。
係数制御部130d(図28)は、乗算部131d、132d、加算部133d、およびPI制御部134dを含んで構成されている。尚、加算部133d、PI制御部134dの構成は夫々、第1実施形態の加算部133d(図3)、PI制御部134dの構成と同様である。
乗算部131dには、接続点電圧vと高調波電流ih1とが入力されている。乗算部131dからは、それらの積ph1が出力されている。また、乗算部132dには、接続点電圧vと電流指令値i*とが入力されている。乗算部132dからは、それらの積ph2が出力されている。PI制御部134dは、これらの出力に応じた加算部133dからの入力に基づいて伝達関数110dの係数を制御する。
前述したように、共振抑制装置1cにおいて、電流指令値生成部10a(または10b)に電力系統5の電圧vを入力し、その高調波成分(高調波電圧vh)に伝達関数を乗算して生成した電流指令値i*を電力系統5に接続された電力変換装置7に対して出力することによって、電力変換装置7から電力系統5に補償電流iが供給され、高調波電圧vhに起因する高調波歪みを抑制することができる。このとき、電圧vに含まれる高調波成分のみを抑制するため、補償電流iを小さくすることができる。
また、前述したように、共振抑制装置1bにおいて、電流指令値生成部10bに風力発電機3と電力系統5との接続点電圧vを入力し、その高調波成分(高調波電圧vh)に伝達関数を乗算して生成した電流指令値i*に追従する補償電流iを並列インバータ17から出力して、電力系統5に風力発電機3と並列に供給する。このことによって、高調波電圧vhに起因する高調波歪みを抑制する場合の補償電流iを小さくし、並列インバータ17の容量を小さくすることができる。
また、共振抑制装置1aにおいて、電流指令値生成部10aに風力発電機3の出力電流i1をさらに入力し、その高調波成分(高調波電流ih1)に基づいてゲインKを制御することによって、共振点が変化する場合であっても、それに応じた適切なゲインKを用いて共振を抑制することができる。
また、共振抑制装置2において、3相の接続点電圧va,vb,vcをdq変換したうえでd軸成分およびq軸成分の高調波成分(高調波電圧vdh,vqh)を抽出し、これらに伝達関数を乗算してdq逆変換した電流指令値ia*,ib*,ic*にそれぞれ追従する補償電流ia,ib,icを3相の並列インバータ27から出力することによって、3相電力系統において、接続点電圧vに含まれている高調波成分のみを抑制して、小さな補償電流iで接続点電圧vの波形を改善することができる。また、接続点電圧vに高調波成分が含まれない場合には、補償電流iの出力を停止させることができる。
また、電流指令値i*と高調波電流ih1とを一致させるような状態推定器として係数制御部130bを構成することによって、接続点電圧vに含まれている高調波成分のみが抑制され、これにより小さな補償電流iで接続点電圧vの波形が改善される。
また、電流指令値i*および高調波電流ih1のそれぞれについて高調波電圧vhとの積を求め、これらを一致させるような状態推定器として係数制御部130aを構成することによって、接続点電圧vに含まれている高調波成分、およびそれに対応した高調波電流のみを抑制することができる。
また、係数制御部130c(図19)は、不感帯135を含んで構成されている。よって、加算部133の出力値(ph1−ph2)が0とならないことに起因して、伝達関数110としてのゲインKの値が増大し、補償電流iの値が過大となるのを防止することができる。従って、電圧vに含まれる高調波歪みを確実に抑制することができる。
また、共振抑制装置1b(図7)のゲインKは、固定値となっている。そして、この固定値は、例えば風力発電機3の運転台数に応じて定められる。よって、ゲインKの値が風力発電機3の運転台数に応じて適切に定められるために、共振を確実に抑制することが可能となる。
また、係数制御部5a(図20)は、電流指令値i11 *及び電圧指令値v11 *が電流リミッタ41及び電圧リミッタ42の所定範囲内となるように、ゲインKの値を補正(制御)している。このために、例えば電流リミッタ41及び電圧リミッタ42によって各指令値が制限されることに起因して補償電流iが歪むのを防止することができる。従って、補償電流i自身が高調波を発生させる原因となるのを防止して、共振を確実に抑制することが可能となる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
上記実施形態では、風力発電機3の高調波フィルタ31が電力系統5に接続されることによって発生する共振を抑制しているが、これに限定されるものではない。上記実施形態の共振抑制装置は、高調波フィルタやリアクトルなど共振の発生原因となりうるキャパシタンスおよびインダクタンスを含む他の電力設備にも適用することができる。例えば、他の電力設備とは、部品でいうとコンデンサやフィルタやケーブル等であり、システムでいうと太陽光発電、地熱発電、波力発電などの他の発電施設のことである。
また、第2実施形態において、例えば伝達関数110(図7)がハイパスフィルタ100の前段に設けられていることとしてもよい。
また、第4実施形態において、例えば伝達関数211、212(図12)が夫々dq変換部201とハイパスフィルタ202、203の間に設けられることとしてもよい。この場合、dq変換部201の出力としてのd軸電圧vd、q軸電圧vq夫々と伝達関数211、212との乗算が行われる。また、例えば伝達関数211、212と同様な構成であると共に各相に対応するが伝達関数がdq変換部201の前段に設けられることとしてもよい。この場合、各相の接続点電圧va,vb,vc夫々と各相の伝達関数との乗算が行われる。また、例えば伝達関数211、212と同様な構成であると共に各相に対応するが伝達関数がdq逆変換部203の後段に設けられることとしてもよい。この場合、dq逆変換部213からの各相の夫々に対応する出力値夫々と各相の伝達関数との乗算が行われる。
また、第6実施形態において、例えば伝達関数410a(図20)がハイパスフィルタ400の前段に設けられることとしてもよい。この場合、伝達関数410aが乗算された接続点電圧vがハイパスフィルタ400に入力され、ハイパスフィルタ400の出力値が電流指令値i11 *となる。
また、ハイパスフィルタ100、120、202、203、222、223、400(「各ハイパスフィルタ」とも称する)の代わりに、例えばバンドエリミネーションフィルタが用いられることとしてもよい。この場合、例えば、入力される信号に含まれる信号のうち、基本波成分を除き、高調波成分及び低調波成分を抽出して出力することができる。そして、バンドエリミネーションフィルタの出力に基づいて、接続点電圧vにおける高調波成分又は低調波成分を除去するための補償電流を出力し、共振を抑制することが可能となる。また、各ハイパスフィルタの代わりに、例えばバンドパスフィルタが用いられることとしてもよい。この場合、通過帯域を調整することより、入力される信号に含まれる信号のうち、基本波成分を除き、高調波成分または低調波成分を抽出して出力することができる。そして、バンドパスフィルタの出力に基づいて、接続点電圧vにおける高調波成分又は低調波成分を除去するための補償電流を出力し、共振を抑制することが可能となる。尚、低調波(sub-harmonics)とは、所定の周波数成分を有する波動における基本波の周波数よりも低い周波数を有する波を示している。
また、例えば、不感帯135(図19)が係数制御部130b(図4)の加算部133とPI制御部134との間に設けられることとしてもよい。
また、第7実施形態において、第1補正部52a(図24)、第2補正部52bの一方のみが設けられていることとしてもよい。
また、第4及び第6実施形態を組み合わせて、共振抑制装置2(図11)に対して電流指令値生成部40aが適用されることとしてもよい。また、第4及び第7実施形態を組み合わせて、共振抑制装置2に対して電流リミッタ用ゲイン補正係数算出部51a、電圧リミッタ用ゲイン補正係数算出部51b、第1補正部52a、第2補正部52bが適用されることとしてもよい。
1a〜1d、2、4a、4b、4c 共振抑制装置
3 風力発電機
5 電力系統
7 電力変換装置
10a〜10d、20、40a 電流指令値生成部
15、25a〜25c、45 加算部
16、26a〜26c、46 電流制御部
17、27、47 並列インバータ
18、28、48 直流電源
31 高調波フィルタ
100、120、400 ハイパスフィルタ
101、101d、121 移動平均演算部
102、122、102d 加算部
110、110d 伝達関数
130a、130b、130d 係数制御部
131、132、131d、132d 乗算部
133、133d 加算部
134、134d PI制御部
201、221 dq変換部
202、203、222、223 ハイパスフィルタ
211、212 伝達関数
213 dq逆変換部
230、240 係数制御部
231、232、241、242 乗算部
233、243 加算部
234、244 PI制御部

Claims (6)

  1. 電力設備が電力系統に接続されることによって発生する共振を、前記電力系統に接続された電力変換装置から該電力系統に補償電流を供給させることによって抑制する共振抑制装置であって、
    前記電力系統の電圧に基づく値と乗算する伝達関数と、
    入力された値に含まれる各周波数成分のうち、基本波成分を除いた周波数成分を抽出して出力するフィルタと、
    前記電力変換装置の出力能力に応じて前記補償電流の値が所定範囲内となるように、前記伝達関数の係数を制御する係数制御部と、を備え、
    前記電力系統の電圧に前記伝達関数を乗算した値を前記フィルタに入力して得た出力値、または前記電力系統の電圧を前記フィルタに入力して得た出力値に前記伝達関数を乗算した値を、前記電力変換装置に対する電流指令値として生成する電流指令値生成部を有し、
    前記電流指令値生成部は、前記電力変換装置に対して前記電流指令値を出力し、前記補償電流を前記電力系統に供給させることを特徴とする共振抑制装置。
  2. 請求項に記載の共振抑制装置であって、
    前記電力変換装置への電圧指令値を前記電流指令値から生成する電流制御部を更に含み、
    前記係数制御部は、前記電圧指令値に基づく前記補償電流の値が前記所定範囲内となるように前記係数を制御することを特徴とする共振抑制装置。
  3. 請求項または請求項の何れか一項に記載の共振抑制装置において、
    前記係数制御部は、前記補償電流の値が前記所定範囲となる電流指令値範囲に対する前記電流指令値の逸脱量である電流指令値逸脱量と、前記補償電流の値が前記所定範囲となる電圧指令値範囲に対する前記電圧指令値の逸脱量である電圧指令値逸脱量を算出し、前記電流指令値逸脱量と前記電圧指令値逸脱量に基づいて、前記伝達関数の係数を制御することを特徴とする共振抑制装置。
  4. 請求項に記載の共振抑制装置において、
    前記係数制御部は、前記電流指令値逸脱量と前記電圧指令値逸脱量の和から前記伝達関数を制御することを特徴とする共振抑制装置。
  5. 請求項に記載の共振抑制装置において、
    前記係数制御部は、前記電流指令値逸脱量により電流リミッタ用ゲイン補正係数を算出し、前記電圧指令値逸脱量から電圧リミッタ用ゲイン補正係数を算出し、前記電流リミッタ用ゲイン補正係数および前記電圧リミッタ用ゲイン補正係数を乗算した値を用いて前記伝達関数の係数を制御することを特徴とする共振抑制装置。
  6. 請求項に記載の共振抑制装置であって、
    前記電力系統に前記電力設備と並列に接続され、前記電力変換装置として機能するインバータを備えることを特徴とする共振抑制装置。
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