JP6319114B2 - 液処理方法、液処理装置及び記憶媒体 - Google Patents

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本発明は、基板に薬液を供給して処理を行う液処理方法、液処理装置及び記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造工程におけるフォトリソグラフィ工程では、半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)に各種の薬液を供給することにより、液処理が行われる。この液処理としては、例えば回転するウエハの中心部にノズルから薬液を供給し、遠心力によりウエハの周縁部に展伸させてウエハの表面全体に当該薬液を塗布する、いわゆるスピンコーティングがある。上記の薬液としては例えばレジストがあり、ウエハに塗布されることによりレジスト膜を形成する。そのようにスピンコーティングによってレジストを塗布する装置は、レジスト塗布モジュールとして1つの処理装置内に複数、例えば積層されて設けられる場合がある。
上記の各レジスト塗布モジュールについては、ウエハに同様の処理を行うことが求められる。しかし上記の処理装置内において、各レジスト塗布モジュールの配置が異なることにより、例えばレジストを供給するための配管の位置関係がモジュール間で異なるなどの要因から、ノズルからのレジストの吐出状態がモジュール間で異なる場合がある。上記のモジュール間で吐出状態が異なることとは、具体的にはウエハの回転数の推移とノズルから吐出されるレジストの吐出量(流量)の推移との対応がモジュール間で異なることであり、より具体的にはモジュール間で同じ回転数でウエハが回転しているときに、レジストの吐出量が異なることである。
このような吐出状態の異なりによって、モジュール間で当該ウエハの面内におけるレジストの分布や乾燥具合に差違が生じ、それによって、ウエハ間でレジスト膜の膜厚が異なってしまうおそれがある。従って、ノズルから薬液が吐出開始されるタイミング及び吐出開始後の薬液の吐出量の推移について精度高く制御できる技術が求められている。特許文献1には、ノズルからの薬液の流量を測定する技術が記載されているが、上記したモジュール間の吐出状態の異なりを検出して、対処できるものではない。
特開2014−78571号公報
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、ノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化を精度高く制御できる技術を提供することである。
本発明の液処理方法は、基板に薬液を供給して液処理を行う液処理方法において、
一のポンプから一のノズルに供給された薬液を当該一のノズルから吐出して液流を形成する工程と、
前記液流が形成される領域を繰り返し撮像し、画像データを取得する工程と、
前記画像データから、薬液の吐出量の経時変化に関するデータを取得する工程と、
前記経時変化に関するデータと基準データとに基づいて、前記経時変化について異常の有無を検出し、当該異常に対処する対処工程と、
を備え、
前記対処工程は、前記一のポンプから前記一のノズルへの薬液の供給量の経時変化を規定するパラメータを補正する工程を含み、
前記液処理は、基板の回転数を経時変化させることにより行われ、
前記基準データは、基板の回転数の経時変化とノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係であり、
前記パラメータを補正する工程は、前記基準データに対して、基板の回転数の経時変化と前記一のノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係が適合するように行われることを特徴とする
本発明の液処理装置は、基板にノズルから薬液を吐出して液処理を行う液処理装置において、
前記ノズルに薬液を供給するためのポンプと、
前記ノズルから吐出された薬液の液流が形成される領域を撮像し、画像データを取得するための撮像部と、
前記液流が形成される領域を繰り返し撮像して得られる画像データから薬液の吐出量の経時変化に関するデータを取得し、当該データと基準データとに基づいて、前記経時変化について異常の有無を検出し、当該異常に対処する対処部と、
を備え、
前記対処部は、
前記一のポンプから前記一のノズルへの薬液の供給量の経時変化を規定するパラメータを記憶するメモリと、
前記メモリのパラメータに基づいて前記薬液の供給量を調整する調整機構と、
前記異常が検出されたときに、前記メモリのパラメータを補正する補正部と、
により構成され、
前記液処理は、基板の回転数を経時変化させることにより行われ、
前記基準データは、基板の回転数の経時変化とノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係であり、
前記補正部は、前記基準データに対して、基板の回転数の経時変化と前記一のノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係が適合するように補正することを特徴とする。
本発明の記憶媒体は、基板にノズルから薬液を供給して液処理を行う液処理装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、上記の液処理方法を実行するようにステップ群が組まれている。

本発明は、ノズルからの液流が形成される領域を繰り返し撮像して取得された画像データから、薬液の吐出量の経時変化に関するデータを取得し、当該データと基準データとに基づいて対処を行う。従って、ノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化を精度高く制御することができる。
本発明の液処理方法を実施する塗布、現像装置の概略構成図である。 前記塗布、現像装置に設けられるレジスト塗布モジュールの斜視図である。 前記レジスト塗布モジュールの縦断側面図である。 前記レジスト塗布モジュールに設けられるポンプの構成図である。 前記塗布、現像装置1の制御部の構成図である。 前記レジスト塗布モジュールの撮像領域を撮像して得られる画像を示す説明図である。 前記レジスト塗布モジュールの撮像領域を撮像して得られる画像を示す説明図である。 ノズルからの吐出量の推移とウエハの回転数の推移との一例を示すグラフ図である。 ノズルからの吐出量の推移と吐出圧の推移との一例を示すグラフ図である。 補正前の吐出圧の推移及び補正後の吐出圧の推移の一例を示すグラフ図である。 ノズルからの吐出量の推移とウエハの回転数の推移との一例を示すグラフ図である。 前記塗布、現像装置の動作を示すフローチャートである。 ノズルからの吐出量の推移とウエハの回転数の推移との一例を示すグラフ図である。 前記塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 前記塗布、現像装置の概略縦断側面図である。
図1は、本発明の液処理方法を実施する塗布、現像装置1の概略構成を示している。図中11は複数のウエハWを格納するキャリアであり、塗布、現像装置1と塗布、現像装置1の外部との間で当該ウエハWを搬送する。図中2A、2Bは、既述のスピンコーティングによってウエハWにレジストを塗布するレジスト塗布モジュールである。図中12は塗布、現像装置1に設けられるウエハWの搬送機構である。搬送機構12によってキャリア11から搬送されたウエハWは、レジスト塗布モジュール2A及び2Bのうちの一方に搬送されて、処理される。
この塗布、現像装置1は、レジスト塗布モジュール2A、2Bで夫々ウエハWにレジストの塗布処理を行うと共にレジスト塗布モジュール2A、2Bを構成するノズルからのレジストの吐出状態(ウエハWの回転数の推移(経時変化)とノズルから吐出されるレジストの吐出量の推移との対応関係)について検出した後、レジスト塗布モジュール2Aのノズルからのレジストの吐出状態を自動で補正する。そして、レジスト塗布モジュール2Aで後続のウエハWを処理する際に、当該レジスト塗布モジュール2Aにおけるノズルからのレジストの吐出状態を、レジスト塗布モジュール2Bにおけるノズルからのレジストの吐出状態に揃えることができる。また、図中6は、塗布、現像装置1の各部の動作を制御する制御部である。塗布、現像装置1及び制御部6の構成については、後に詳しく説明する。
レジスト塗布モジュール2A、2Bは互いに同様に構成されており、レジスト塗布モジュール2A、2Bのうち代表して2Aについて、図2の斜視図及び図3の側面図を参照して説明する。レジスト塗布モジュール2Aは、カップユニット21とノズルユニット31とを備えている。カップユニット21は、ウエハWの裏面中央部を吸着して水平に保持する基板保持部であるスピンチャック22を備えている。図3に示すように、スピンチャック22は垂直な回転軸23を介して回転機構24に接続されており、制御部6からの制御信号に従って、回転機構24はスピンチャック22を回転させることができる。
また、カップユニット21は、スピンチャック22の周囲を囲むと共に上方側が開口したカップ体25を備えており、カップ体25の底部側には、上方が開口した環状の凹部を形成する液受け部26が設けられている。また、図中27は液ガイド部であり、スピンチャック22の下方にて当該スピンチャックを囲むように設けられ、ウエハWから下方にこぼれた液を液受け部26にガイドするための傾斜部を備えている。液ガイド部の周縁部は下方に向かって延伸されて垂直壁27を構成しており、上記の液受け部26は、垂直壁27が入り込むことにより、ウエハWの周縁下方側に全周に亘って外側領域と内側領域とに区画されている。
前記外側領域の底部には貯留したレジストを排出する排液口28が設けられている。前記内側領域には、底部より上方に向かって伸びる排気管29が設けられており、当該排気管29により、カップ体25内が排気される。また、図中20はスピンチャック22の周囲に3本(図3では2本のみ表示)設けられる垂直な昇降ピンであり、昇降機構20Aにより昇降し、搬送機構12とスピンチャック22との間でウエハWを受け渡す。
次に、ノズルユニット31について説明する。ノズルユニット31は、駆動機構32、アーム33及びノズル保持部34を備えている。駆動機構32は、図2に示すガイド35に沿って横方向に移動自在に構成されている。アーム33は、その基端側が前記駆動機構32に接続されており、アーム33の先端側にノズル保持部34が設けられている。アーム33は、前記ガイド35に直交するように水平に伸びており、また駆動機構32により昇降自在に構成される。ノズル保持部34の下方にはレジスト吐出ノズル36及びシンナー吐出ノズル41が設けられている。図2中の鎖線で囲った領域には、レジスト吐出ノズル36の下部を拡大して示しており、当該下部には円形の吐出口37が開口している。この吐出口37から鉛直下方にレジストが吐出される。
シンナー吐出ノズル41については吐出口37と同様の吐出口が設けられ、シンナー供給機構から供給されたシンナーを鉛直下方に供給することができる。このシンナー供給機構及びシンナー吐出ノズル41の吐出口についての図示は省略している。シンナーは、レジストのウエハWへの濡れ性を高めるために、レジストより先にウエハWに供給されるプリウエット液である。
上記の駆動機構32により、レジスト吐出ノズル36及びシンナー吐出ノズル41は夫々、カップ体25の外側の待機領域と、スピンチャック22に保持されたウエハWの中心部上との間で移動することができる。また、アーム33の下部には撮像部であるカメラ38が設けられている。カメラ38は、レジスト吐出ノズル36の先端部(下端部)及び当該先端部の下方の領域を撮像して画像データを取得し、当該画像データを制御部6に送信できるように構成されている。図3ではカメラ38の撮像領域を39として示している。
図3に示すように、レジスト吐出ノズル36は配管42を介してレジストが貯留されるレジスト供給機構43に接続されており、配管42にはポンプ5が介設されている。レジスト供給機構43は、レジストをポンプ5に供給できるように構成されており、ポンプ5に供給されたレジストは、当該ポンプ5によってレジスト吐出ノズル36に圧送され、吐出口37から吐出される。
図4は、ポンプ5の構成の一例を示している。この例では、ポンプ5は可変容量ポンプであるダイヤフラムポンプとして構成されている。図中51はダイヤフラムである。図中52、53は夫々ポンプ室、作動室であり、ダイヤフラム51により互いに区画されている。図中V1、V2は、ポンプ室52の一次側(レジスト供給機構43側)、二次側(レジスト吐出ノズル36側)に夫々設けられるバルブであり、ポンプ室52へのレジストの吸入、ポンプ室52からのレジストの圧送が夫々行えるように動作する。
作動室53にはバルブV3、流量調整部54をこの順に介して当該作動室53の減圧及び加圧を行う駆動手段55が接続されている。駆動手段55は、エアを作動室53に供給して作動室53を加圧するための加圧源56Aと、作動室53からエアを吸引して作動室53を減圧するための減圧源56Bと、電空レギュレータ57と、圧力センサ58と、を備えている。電空レギュレータ57は、バルブV3の解放時において、作動室53内の圧力を上昇させるために加圧源56Aが作動室53に接続された状態と、作動室53内の圧力を低下させるために減圧源56Bが作動室53に接続された状態とを互いに切り替えることができる。作動室53の圧力が上昇するほど、ダイヤフラム51によりポンプ室52の容積が縮小され、レジスト吐出ノズル36への圧送量が高まり、当該レジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出量が増大する。
圧力センサ58は、加圧源56Aが作動室53に接続された状態では当該加圧源56Aと作動室53を接続する流路の圧力、減圧源56Bが作動室53に接続された状態では当該減圧源56Bと作動室53を接続する流路の圧力に夫々対応する圧力検出信号を、制御部6に送信する。制御部6は送信された圧力検出信号に基づいて、各流路の圧力を作動室53の圧力(以下、ポンプ5の吐出圧と記載する)として算出する。制御部6は、検出されるポンプ5の吐出圧が設定値となるように、調整機構を構成する電空レギュレータ57に制御信号を送信し、当該電空レギュレータ57の動作を制御する。
ここで、レジスト塗布モジュール2A、2Bで行われるレジスト塗布処理について説明する。上記のスピンチャック22にウエハWが載置された後、シンナー吐出ノズル41からシンナーがウエハWの中心部に吐出され、ウエハWが所定の回転数で回転し、シンナーがスピンコーティングされる。そして、ウエハWの回転数が例えば1000rpmから3000rpmに上昇すると共にレジスト吐出ノズル46からレジストがウエハWの中心部に吐出されて、スピンコーティングによりウエハWの表面全体に塗布される。
然る後、レジストの吐出が停止すると共に、ウエハWの回転数が低下して例えば200rpmとなり、ウエハWの面内におけるレジストの液厚の分布が調整された後、ウエハWの回転数が例えば2000rpmに上昇し、レジストが乾燥してレジスト膜が形成され、然る後、ウエハWの回転が停止する。このレジスト塗布処理中のスピンチャックによるウエハWの回転数は制御部6により制御され、スピンチャック22にウエハWが載置された後は、レジスト塗布モジュール2A、2B間で当該回転数が同様に推移するように制御される。
続いてコンピュータである制御部6の構成について、図5を参照しながら説明する。制御部6は対処部及び撮像部を構成する。図中61はバスである。バス61にはプログラム格納部62、CPU63及びメモリ64〜68及びワーキングメモリ69が接続されている。CPU63は各種の演算を行う。プログラム格納部62はプログラム60を格納する記憶媒体であり、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)あるいはメモリーカードなどにより構成されている。プログラム60は、プログラム格納部62に格納された状態で制御部6にインストールされる。プログラム60には、後述のようにレジスト塗布モジュール2A、2Bのレジスト吐出ノズル36からの吐出状態を検出した後、モジュール2A、2B間で当該吐出状態を揃えてウエハWにレジスト塗布処理を行うことができるように、塗布、現像装置1の各部に制御信号を送信し、その動作を制御するための命令が組み込まれている。
また、上記のバス61には、レジスト塗布モジュール2A及び2Bのポンプ5、回転機構24及びカメラ38が接続されている。これによって、上記したように制御部6は各カメラ38から出力される画像データを取得することができ、また、ポンプ5から出力される圧力検出信号に基づいて、当該ポンプ5の動作を制御することができ、さらにウエハWの回転数を制御することができる。
ところで、上記したようにレジスト塗布モジュール2Aにおけるレジスト吐出ノズル36からの吐出状態は、レジスト塗布モジュール2Bにおけるレジスト吐出ノズル36からの吐出状態に揃えられるが、ここで当該吐出状態を揃えるための動作についての概略を説明する。レジスト塗布モジュール2A、2Bの夫々において、既述のレジスト塗布処理を行うためにウエハWがスピンチャック22に載置されてから所定の時間経過した後の撮像開始時刻から、さらに所定の時間経過した後の撮像終了時刻までの間、0.01秒毎にカメラ42による撮像を繰り返し行い、画像データを取得する。上記のようにレジスト塗布モジュール2A、2B夫々においてスピンチャック22へウエハWを載置した後はウエハWの回転数は同様に推移するので、モジュール2A、2Bの各撮像期間中にモジュール2AのウエハWの回転数及びモジュール2BのウエハWの回転数は、互いに同様に推移する。
そして、このように画像データを取得した後、制御部6はレジスト塗布モジュール2A、2Bごとに、取得された画像データに基づいて0.01秒毎のレジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出量を算出する。この吐出量を算出した後は、撮像期間内の0.1秒間ごとのレジストの吐出量が算出されるように、0.01秒ごとの吐出量を累積する。それによってレジスト塗布モジュール2A、2Bの夫々について、撮像期間内における0.1秒刻みでのレジストの吐出量の推移を示すデータ(吐出量推移データとする)が作成される。この吐出量推移データを作成する動作は、レジスト塗布モジュール2A、2Bにおいて、吐出状態を検出することに相当する。
レジスト塗布モジュール2A、2Bの撮像期間中のポンプ5の吐出圧は、撮像期間中の吐出圧の推移について設定したデータ(吐出圧推移データ)に基づいて制御される。この吐出圧推移データは、レジスト塗布モジュール2A、2Bについて個別に設定されている。上記のようにレジスト塗布モジュール2A、2Bにおいて夫々レジスト塗布処理が行われ、レジスト塗布モジュール2A、2Bの夫々の吐出量推移データが作成されると、制御部6は、各吐出量推移データに基づいてレジスト塗布モジュール2Aの吐出圧推移データを補正する。それによって、後続のウエハWをレジスト塗布モジュール2Aで処理するときには、撮像期間内の各時点のレジスト吐出量が、レジスト塗布モジュール2Bの撮像期間内の各時点のレジスト吐出量に揃えられる。つまり、レジスト塗布モジュール2Aの吐出状態が、レジスト塗布モジュール2Bの吐出状態に揃えられる。
上記の0.01秒毎のレジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出量の算出方法について説明する。上記の撮像期間の終了後、0.01秒毎に取得された画像データのうち、撮像期間内の最も早い時刻においてレジスト吐出ノズル36からレジストが吐出されているものが選別され、当該画像データを取得した時刻がレジストの吐出開始時と識別される。図6の左側は、当該吐出開始時の画像データから得られる画像を表している。続いて、その吐出開始時から0.01秒後(以降、吐出開始0.01秒後と記載する)に取得された画像データが選別される。図6の中央は、そのような吐出開始0.01秒後の画像データから得られる画像を示している。このように選別された2つの画像データにおいて、レジスト(Rとして表示)の液流の下端の位置が夫々検出され、さらに検出された液流の下端の各位置から図中にAで示す、液流の下端の移動距離(単位:cm)が検出される。なお、図6中、点線の枠内には、レジストRの液流を拡大して示している。
さらに、吐出開始時以降に取得された画像データのうち、最も早い時刻においてレジストRの液流の上端がレジスト吐出ノズル36の下端から離れている画像データが選別され、そのように選別された画像データが取得された時刻が、レジストの吐出終了時とされる。レジスト吐出ノズル36からの液流の変化の様子を明確に示すため、図7の左側には、吐出終了時から0.01秒前(以降、吐出終了0.01秒前と記載する)に取得された画像データから得られる画像を示しており、図7の中央に、上記した吐出終了時に取得された画像データから得られる画像を示している。そのように吐出終了時の画像データの選別後、その吐出終了時の0.01秒後(以降、吐出終了0.01秒後と記載する)に取得された画像データが選別される。図7の右側は、そのような吐出終了0.01秒後の画像データから得られる画像を示している。このように選別された吐出終了時の画像データ及び吐出終了0.01秒後の画像データについて、レジストRの液流の上端の位置が夫々検出され、さらに検出された液流の上端の各位置から図中にBで示す液流の上端の移動距離(単位:cm)が検出される。なお、この移動距離B及び上記の移動距離Aは、レジストの吐出速度に対応する。
移動距離A、Bの算出後は、上記の吐出開始時の画像データから、レジストRの液流の幅C(単位:mm、図6参照)が検出される。上記のようにレジスト吐出ノズル36の吐出口37が円形であるため、このように検出された幅Cを用いて、吐出開始時の液流の断面積=(C/20)×(C/20)×3.14=3.14×C/400(cm)として算出される。また、吐出開始0.01秒後の画像データにおける液流の幅D(mm)が検出され、この幅Dから、液流の断面積=(D/20)×(D/20)×3.14=3.14×D/400(cm)として算出される。続いて、吐出開始時から吐出開始0.01秒後までの吐出量として、((3.14×C/400)+(3.14×D/400))/2×移動距離A(cm=mL)が算出される。つまり、吐出開始時から0.01秒経過するまでに吐出された液流は円柱をなし、この円柱の断面積は、上記の2つの画像データから算出される円の断面積の平均値であると共に、当該円柱の高さは移動距離Aであるものと見なして、吐出量を算出している。
吐出開始0.01秒後から吐出開始0.02秒後までの吐出量、吐出開始0.02秒後から吐出開始0.03秒後までの吐出量、吐出開始0.03秒後から吐出開始0.04秒後までの吐出量・・・吐出開始N−0.02秒後から吐出開始N−0.01秒後までの吐出量、吐出開始N−0.01秒後から吐出開始N秒後(=吐出終了時)までの吐出量も、上記の吐出開始時から吐出開始0.01秒後までの吐出量と同様に算出する。つまり、液流が円柱であるものとし、2つの画像データから夫々検出される液流の幅から液流の断面積を求め、この断面積の平均値が前記円柱の断面積であるものとみなして、当該円柱の体積を演算する。
ただし、吐出開始0.01秒後から吐出開始0.02秒後までの吐出量〜吐出開始N−0.02秒後から吐出開始N−0.01秒後までの各時間の吐出量については、液流の円柱の高さを、AではなくA及びBの平均値であるものとみなして算出する。具体的に、吐出開始0.02秒後の画像データから検出された液流の幅がEcmであるとすると、吐出開始0.01秒後から吐出開始0.02秒後までの吐出量=((3.14×D/400)+(3.14×E/400))/2×(A+B)/2(mL)として算出される。
また、吐出開始N−0.01秒後から吐出開始N秒後(=吐出終了時)までに吐出された液流の円柱の高さは、AではなくBであるものとみなして吐出量の計算を行う。つまり吐出開始N−0.01秒後、吐出開始N秒後の液流について画像データから検出される幅が夫々Fcm、Gcmであるとすると、この間の吐出量は、((3.14×F/400)+(3.14×G/400))/2×B(mL)として算出される。このような0.01秒毎の吐出量を算出するにあたり、上記の画像データの選別、画像データからの液流の幅の検出及び各種の演算は、制御部6により行われる。
制御部6の構成の説明に戻る。制御部6は、既述した0.01秒毎のレジストの吐出量の算出と、この0.01秒毎の吐出量から算出される0.1秒毎の吐出圧の推移を示す吐出量推移データの作成と、吐出量推移データに基づいたレジスト塗布モジュール2Aのポンプ5の吐出圧推移データの補正と、が行えるように構成されている。例えばメモリ64、65には、レジスト塗布モジュール2A、2Bについて夫々、撮像期間中に取得された画像データが時系列で保存される。従って、図6、図7で説明した吐出量の算出は、当該メモリ64、65内のデータを用いて行われる。
メモリ66には、レジストの吐出量とポンプ5の吐出圧との相関関係を規定するデータが格納されている。そして、メモリ67、68においてはレジスト塗布モジュール2A、2Bについてのポンプ5の吐出圧推移データが夫々格納されている。ワーキングメモリ69は、上記の吐出量推移データの作成や吐出圧推移データの補正など、各種の演算を行う際に用いられるメモリである。
続いて、レジスト塗布モジュール2A及び2Bにおいて吐出量推移データが取得された後に行われる、吐出状態を揃える動作の一例について説明する。図8は、レジスト塗布モジュール2A、2Bの夫々の吐出量推移データについて、当該データが取得された撮像期間内のウエハWの回転数の推移に対応付けて示したチャートである。また、このチャートでは、吐出量推移データを取得したときのモジュール2Aの回転数の推移と、モジュール2Bの回転数の推移とを互いに対応付けて示している。
チャート中、モジュール2A、2Bの回転数の推移を、実線の線グラフ、鎖線の線グラフとして夫々表示している。チャートの左側の縦軸はウエハWの回転数(単位:rpm)を示している。チャートの横軸は時間(単位:秒)を示し、ここではレジスト塗布モジュール2Aの回転数が1000rpmから上昇開始する時点を0秒として示している。既述のようにレジスト塗布モジュール2A、2B間でスピンチャック22へのウエハWの載置後にウエハWの回転数は同様に推移するが、チャートに示す例ではレジスト塗布モジュール2Bよりも先にレジスト塗布モジュール2AにてウエハWが載置され、レジスト塗布モジュール2Bでは、レジスト塗布モジュール2Aに対して0.1秒遅れて回転数が推移している。
また、チャート中の棒グラフは吐出量推移データを表し、0.1秒毎の吐出量の推移を示している。チャート中の右側の縦軸はこの棒グラフに対応したレジストの吐出量(単位:mL)を示している。なお、レジスト塗布モジュール2A、2Bの各棒グラフは本来横軸の目盛上に位置するが、棒グラフ同士の重なりによる識別の不具合を避けるために目盛から若干ずらして表示している。
チャートに示すように、レジスト塗布モジュール2BにおいてはウエハWの回転数が1000rpmから上昇開始する時点でレジスト吐出ノズル36からレジストが吐出開始されているが、レジスト塗布モジュール2AにおいてはウエハWの回転数が1000rpmから上昇開始して0.1秒後にレジストが吐出開始されている。つまり、回転数の上昇が開始されるタイミングに対して、レジスト吐出ノズル36からレジストが吐出開始されるタイミングが、レジスト塗布モジュール2A、2B間でずれている。また、レジスト塗布モジュール2A、2B間で、夫々レジスト吐出ノズル36からレジストが吐出開始されてから、同じ時間が経過したときのレジストの吐出量を比較すると、互いに異なっている。
図8に示すような吐出量推移データが得られた場合の補正について、図9のチャートも参照して説明する。図9では鎖線の線グラフにより、モジュール2Aの吐出圧推移データを示しており、この吐出圧推移データに基づいて図8で説明したレジストの吐出が行われている。つまり、この吐出圧推移データが制御部6のメモリ67に格納されている。図9のチャートの横軸は、図8のチャートの横軸と同じく時間を示しており、チャートの左側の縦軸、右側の縦軸は、出圧の大きさのレベル、レジストの吐出量を夫々示している。図9では、図8と同様に、取得されたレジスト塗布モジュール2Aの吐出量推移データを棒グラフで示しており、この棒グラフにはドットを付している。
制御部6は、メモリ66に記憶された吐出圧とレジスト吐出ノズル36からの吐出量との相関関係を用いて、メモリ67に格納された上記のモジュール2Aの吐出圧推移データを、モジュール2A、2Bで夫々レジストの吐出が開始された時点から同じ時間経過した時点における吐出量が一致するように補正する。つまり、モジュール2Aにおけるノズル36からのレジストの吐出が開始されてからの吐出量の推移が、モジュール2Bにおけるノズル36からのレジストの吐出が開始されてからの吐出量の推移に一致するように、モジュール2Aの吐出圧推移データが補正される。図9のチャート中、実線の線グラフにより、そのように補正された吐出圧推移データを示している。また、斜線を付した棒グラフは、そのように補正した吐出圧推移データを用いてレジスト塗布処理を行うとしたときに得られる吐出量推移データを示している。
然る後、レジストの吐出が開始されるタイミングがずれるように上記のモジュール2Aの吐出圧推移データが補正される。この補正は、ウエハWの回転数が1000rpmから上昇開始するタイミングとレジスト吐出ノズル36からレジストが吐出されるまでの間隔が、レジスト塗布モジュール2A、2B間で一致するように行われる。図8で説明したように、レジスト塗布モジュール2BではウエハWの回転数が1000rpmから上昇開始すると同時にレジストの吐出が開始されているので、前記間隔が0秒となるようにレジスト塗布モジュール2Aの吐出圧推移データが補正される。図10のチャートでは、点線でレジストの吐出開始のタイミングをずらす前の吐出圧推移データを示している。つまり、この点線で示す吐出圧推移データは、図9において実線で示した吐出圧推移データと同じものである。そして図10のチャート中、実線で吐出開始のタイミングがずれるように補正された吐出圧推移データを示している。
図11のチャートでは、図9、図10で説明したようにレジスト塗布モジュール2Aの吐出圧推移データを補正した後、当該レジスト塗布モジュール2Aにてレジスト塗布処理を行った場合に得られる吐出量推移データについて、図8と同様に当該モジュール2AのウエハWの回転数の推移に対応付けて示している。また、図11では比較のため、図8に示したレジスト塗布モジュール2Bの吐出量推移データについても、当該モジュール2BのウエハWの回転数の推移に対応付けて示している。
この図11のチャートに示すように、ウエハWの回転数が1000rpmから上昇開始するタイミングとレジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出が開始されるタイミングとの間隔がモジュール2A、2B間で一致し、レジスト吐出期間内のレジストの吐出開始から同じ時間経過したときのレジストの吐出量がモジュール2A、2B間で一致する。つまりモジュール2A、2B間でレジストの吐出状態が揃えられている。なお、以上の説明では、理解を容易にするためにレジスト吐出開始後の吐出量の推移を変更するための補正とレジストの吐出開始のタイミングを変更する補正とが段階的に行われるものとしているが、これらの補正が一括で行われるようにしてもよい。
続いて、図12のフローチャートを適宜参照しながら、上記した塗布、現像装置1の動作を、順を追って説明する。先ず、レジスト塗布モジュール2A、2Bに夫々ウエハWが搬送され、レジスト塗布処理が行われる(ステップS1)。レジスト塗布モジュール2A、2B夫々において、レジスト塗布処理が行われることに並行して、予め設定された撮像期間内に0.01秒間隔で画像データが取得される(ステップS2)。
撮像期間の終了後、モジュール2A、2B毎に図6、図7で説明したように画像データから0.01秒間隔で、レジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出量が算出され、それに基づいて図8で例示した吐出量推移データが算出される(ステップS3)。そして、モジュール2A、2Bの各吐出量推移データが一致しているか、否か判定される(ステップS4)。つまり、モジュール2A、2B間においてノズル36からの吐出開始時点が揃っているか否か、及び吐出開始時点からの吐出量の推移が互いに揃っているか否かについて判定され、この判定は、モジュール2Aの吐出量の経時変化について異常の有無の検出を行うことに相当する。
撮像期間内における吐出量推移データがモジュール2A、2B間で一致していないと判定された場合は、図9、図10で例示したようにレジスト塗布モジュール2Aの吐出圧推移データの補正を行う(ステップS5)。然る後、モジュール2A、2Bに後続のウエハWを搬送して、レジスト塗布処理を行う(ステップS6)。この後続のウエハWの処理時には、上記の補正が行われていることでモジュール2Aのレジストの吐出状態は、図11に例示したようにモジュール2Bのレジストの吐出状態に揃えられる。上記の撮像期間内における吐出量推移データがモジュール2A、2B間で一致していると判定された場合は、モジュール2Aの吐出圧推移データの補正は行われずに、モジュール2A、2Bにて夫々後続のウエハWの処理を行う。
この塗布、現像装置1によれば、上記のようにレジスト塗布モジュール2A、2B間でレジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出状態を揃えることができる。つまり、モジュール2A、2B間でウエハWの回転数の推移とレジスト吐出ノズル36から吐出されるレジストの吐出量の推移との対応を揃えることができる。さらに詳しくはモジュール2A、2BでウエハWが同じ回転数で回転するときのレジスト吐出ノズル36からのレジストの吐出量を揃えることができるので、レジスト塗布モジュール2A、2Bで夫々形成されるレジスト膜について、膜厚の均一性を高くすることができる。
図13のチャートは、図8と同様にモジュール2A、2Bについて得られた吐出量推移データの一例を、ウエハWの回転数に対応付けて示している。吐出量推移データを得たときのモジュール2Aの回転数、モジュール2Bの回転数を夫々、点線の線グラフ、鎖線の線グラフで表している。この例では、レジストの吐出開始からレジストの吐出が終了するまでのレジストの吐出量の推移がモジュール2A、2B間で揃っており、レジストの吐出開始のタイミングについてモジュール2A、2B間で揃っていない。この場合は、図10で説明したようにレジストの吐出開始のタイミングがずれるようにモジュール2Aの吐出圧推移データを補正し、モジュール2A、2B間で吐出状態を揃えてもよいが、そのように吐出圧推移データを補正する代わりにモジュール2Aの回転数の推移について補正してもよい。
チャート中に実線の線グラフで、そのように補正したモジュール2Aの回転数を示している。チャート中に示すように、撮像期間中のウエハWの回転数が1000rpmから上昇開始するタイミング及び200rpmに下降開始するタイミングが、レジスト吐出ノズル36からレジストが吐出されている期間に対してずらされる。このように回転数を補正した場合は、モジュール2A、2B間で処理が不均一になることを防ぐために、撮像期間外においてレジストを乾燥させるために回転数が2000rpmに上昇開始するタイミング及び2000rpmから回転数が低下するタイミングも、1000rpmから上昇開始するタイミング及び200rpmに下降開始するタイミングが上記のレジストが吐出される期間に対してずらされたことに追従して、ずらされるようにウエハWの回転数が制御される。
上記の例では、レジスト塗布モジュール2Bにおいて画像データを取得し、基準データとなる吐出量推移データを取得しているが、予め基準データとして基準の吐出量推移データを制御部6のメモリに格納しておき、レジスト塗布モジュール2Aの吐出量推移データを取得した後は、当該基準の吐出量推移データに基づいて当該レジスト塗布モジュール2Aの吐出圧推移データ及び/または回転数の補正を行ってもよい。
また、上記のようにモジュール2Aの吐出圧推移データを自動で補正することには限られない。例えば塗布、現像装置1において、対処部として制御部6に接続されるアラーム発生器を設けて、上記の図12のフローチャートのステップS1〜S4に従って処理を行い、モジュール2A、2Bの吐出量推移データが一致していないと判定される場合には、アラーム発生器からアラームが発生するように制御部6から制御信号が送信されるようにすると共に、搬送機構12によるモジュール2Aへの後続のウエハWの搬送を一旦停止させるようにする。
アラーム発生器は例えばスピーカーやディスプレイであり、上記のアラームの発生は例えば警告音の発生や、画面における所定の文字やマークの表示である。このようにアラームが発生された場合は、取得されたモジュール2A、2Bの吐出量推移データに基づいて、互いのレジスト吐出ノズル36からの吐出状態が揃うように、例えばユーザーが手動でモジュール2Aの吐出圧推移データを補正する。この補正後に搬送機構12により、後続のウエハWがモジュール2Aに搬送され、レジスト塗布処理される。
レジストの液流を撮像することができれば、カメラ38はアーム33に設けられていなくてよく、例えばカップ体25に設けられていてもよい。また、レジスト吐出ノズル36の吐出口37については円形に開口されることに限られず、例えば平面視正方形に開口していてもよく、その場合は液流の断面が正方形であるものとして演算を行い、吐出量を算出することができる。また、薬液としてはレジストに限られず、反射防止膜形成用の薬液や絶縁膜形成用の薬液及び基板同士を貼り合わせるための接着剤などを塗布する場合にも本発明の手法を用いることができる。
図14〜図16に、レジスト膜除去装置をなす塗布、現像装置1の詳細な構成の一例を示す。図14、15、16は夫々当該塗布、現像装置1の平面図、斜視図、概略縦断側面図である。この塗布、現像装置1は、キャリアブロックD1と、処理ブロックD2と、インターフェイスブロックD3と、を直線状に接続して構成されている。インターフェイスブロックD3に前記露光装置D4が接続されている。以降の説明ではブロックD1〜D3の配列方向を前後方向とする。キャリアブロックD1は、キャリア11を塗布、現像装置1内に対して搬入出し、キャリア11の載置台71と、開閉部72と、開閉部72を介してキャリア11からウエハWを搬送するための移載機構73とを備えている。
処理ブロックD2は、ウエハWに液処理を行う第1〜第6の単位ブロックE1〜E6が下から順に積層されて構成されている。説明の便宜上ウエハWに下層側の反射防止膜を形成する処理を「BCT」、ウエハWにレジスト膜を形成する処理を「COT」、露光後のウエハWにレジストパターンを形成するための処理を「DEV」と夫々表現する場合がある。この例では、図15に示すように下からBCT層、COT層、DEV層が2層ずつ積み上げられている。同じ単位ブロックにおいて互いに並行してウエハWの搬送及び処理が行われる。
ここでは単位ブロックのうち代表してCOT層E3を、図14を参照しながら説明する。キャリアブロックD1からインターフェイスブロックD3へ向かう搬送領域74の左右の一方側には棚ユニットUが前後方向に複数配置され、他方側には液処理モジュールである上記のレジスト塗布モジュール2A、保護膜形成モジュールITCが前後方向に並べて設けられている。保護膜形成モジュールITCは、レジスト膜上に所定の処理液を供給し、当該レジスト膜を保護する保護膜を形成する。棚ユニットUは、加熱モジュールを備えている。前記搬送領域74には、ウエハWの搬送機構である搬送アームF3が設けられている。
COT層E4はCOT層E3と同様に構成されており、レジスト塗布モジュールとして、2Aの代わりに2Bが設けられている。他の単位ブロックE1、E2、E5及びE6は、ウエハWに供給する薬液が異なることを除き、単位ブロックE3、E4と同様に構成される。単位ブロックE1、E2は、レジスト塗布モジュール2A、2Bの代わりに反射防止膜形成モジュールを備え、単位ブロックE5、E6は、現像モジュールを備える。図16では各単位ブロックE1〜E6の搬送アームはF1〜F6として示している。
処理ブロックD2におけるキャリアブロックD1側には、各単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT1と、タワーT1に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構である受け渡しアーム75とが設けられている。タワーT1は互いに積層された複数のモジュールにより構成されており、単位ブロックE1〜E6の各高さに設けられるモジュールは、当該単位ブロックE1〜E6の各搬送アームF1〜F6との間でウエハWを受け渡すことができる。これらのモジュールとしては、各単位ブロックの高さ位置に設けられた受け渡しモジュールTRS、ウエハWの温度調整を行う温調モジュールCPL、複数枚のウエハWを一時的に保管するバッファモジュール、及びウエハWの表面を疎水化する疎水化処理モジュールなどが含まれている。説明を簡素化するために、前記疎水化処理モジュール、温調モジュール、前記バッファモジュールについての図示は省略している。
インターフェイスブロックD3は、単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT2、T3、T4を備えており、タワーT2とタワーT3に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構であるインターフェイスアーム76と、タワーT2とタワーT4に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構であるインターフェイスアーム77と、タワーT2と露光装置D4の間でウエハWの受け渡しを行うためのインターフェイスアーム78が設けられている。
タワーT2は、受け渡しモジュールTRS、露光処理前の複数枚のウエハWを格納して滞留させるバッファモジュール、露光処理後の複数枚のウエハWを格納するバッファモジュール、及びウエハWの温度調整を行う温調モジュールなどが互いに積層されて構成されているが、ここでは、バッファモジュール及び温調モジュールの図示は省略する。この塗布、現像装置1においては、ウエハWが載置される場所をモジュールと記載する。なお、タワーT3、T4にも夫々モジュールが設けられているが、ここでは説明を省略する。図1で説明した搬送機構12は、搬送アームF1〜F4、移載機構73及び受け渡しアーム75が相当する。
この塗布、現像装置1及び露光装置D4からなるシステムの通常の処理動作が行われる際のウエハWの搬送経路について説明する。ウエハWは、キャリア11から移載機構73により、処理ブロックD2におけるタワーT1の受け渡しモジュールTRS0に搬送される。この受け渡しモジュールTRS0からウエハWは、単位ブロックE1、E2に振り分けられて搬送される。例えばウエハWを単位ブロックE1に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE1に対応する受け渡しモジュールTRS1(搬送アームF1によりウエハWの受け渡しが可能な受け渡しモジュール)に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。またウエハWを単位ブロックE2に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE2に対応する受け渡しモジュールTRS2に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。これらのウエハWの受け渡しは、受け渡しアーム75により行われる。
このように振り分けられたウエハWは、TRS1(TRS2)→反射防止膜形成モジュール→加熱モジュール→TRS1(TRS2)の順に搬送され、続いて受け渡しアーム75により単位ブロックE3に対応する受け渡しモジュールTRS3と、単位ブロックE4に対応する受け渡しモジュールTRS4とに振り分けられる。
このようにTRS3、TRS4に振り分けられたウエハWは、TRS3(TRS4)→レジスト塗布モジュール2Aまたは2B→加熱モジュール→保護膜形成モジュールITC→加熱モジュール→タワーT2の受け渡しモジュールTRSの順で搬送される。然る後、このウエハWは、インターフェイスアーム76、78により、タワーT3を介して露光装置D4へ搬入される。露光後のウエハWは、インターフェイスアーム77によりタワーT2、T4間を搬送されて、単位ブロックE5、E6に対応するタワーT2の受け渡しモジュールTRS5、TRS6に夫々搬送される。然る後、加熱モジュール→現像モジュール→加熱モジュール→受け渡しモジュールTRSに搬送された後、移載機構73を介してキャリア11に戻される。
1 塗布、現像装置
2A、2B レジスト塗布モジュール
22 スピンチャック
36 レジスト吐出ノズル
38 カメラ
39 撮像領域
5 ポンプ
55 駆動手段
6 制御部
60 プログラム

Claims (6)

  1. 基板に薬液を供給して液処理を行う液処理方法において、
    一のポンプから一のノズルに供給された薬液を当該一のノズルから吐出して液流を形成する工程と、
    前記液流が形成される領域を繰り返し撮像し、画像データを取得する工程と、
    前記画像データから、薬液の吐出量の経時変化に関するデータを取得する工程と、
    前記経時変化に関するデータと基準データとに基づいて、前記経時変化について異常の有無を検出し、当該異常に対処する対処工程と、
    を備え
    前記対処工程は、前記一のポンプから前記一のノズルへの薬液の供給量の経時変化を規定するパラメータを補正する工程を含み、
    前記液処理は、基板の回転数を経時変化させることにより行われ、
    前記基準データは、基板の回転数の経時変化とノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係であり、
    前記パラメータを補正する工程は、前記基準データに対して、基板の回転数の経時変化と前記一のノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係が適合するように行われることを特徴とする液処理方法。
  2. 他のポンプから他のノズルに供給された薬液を当該他のノズルから吐出して液流を形成する工程と、
    前記他のノズルからの液流が形成される領域を繰り返し撮像し、画像データを取得する工程と、
    前記画像データから、基板の回転数の経時変化とノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係を前記基準データとして取得する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項記載の液処理方法。
  3. 前記パラメータは、前記ポンプにおける薬液を吐出させるための圧力であることを特徴とする請求項1または2記載の液処理方法。
  4. 前記薬液の吐出量の経時変化に関するデータを取得する工程は、
    前記画像データに基づいて液流の幅と、単位時間あたりの液流の端部の移動距離とを検出する工程と、を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の液処理方法。
  5. 基板にノズルから薬液を吐出して液処理を行う液処理装置において、
    前記ノズルに薬液を供給するためのポンプと、
    前記ノズルから吐出された薬液の液流が形成される領域を撮像し、画像データを取得するための撮像部と、
    前記液流が形成される領域を繰り返し撮像して得られる画像データから薬液の吐出量の経時変化に関するデータを取得し、当該データと基準データとに基づいて、前記経時変化について異常の有無を検出し、当該異常に対処する対処部と、
    を備え、
    前記対処部は、
    前記一のポンプから前記一のノズルへの薬液の供給量の経時変化を規定するパラメータを記憶するメモリと、
    前記メモリのパラメータに基づいて前記薬液の供給量を調整する調整機構と、
    前記異常が検出されたときに、前記メモリのパラメータを補正する補正部と、
    により構成され、
    前記液処理は、基板の回転数を経時変化させることにより行われ、
    前記基準データは、基板の回転数の経時変化とノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係であり、
    前記補正部は、前記基準データに対して、基板の回転数の経時変化と前記一のノズルから吐出される薬液の吐出量の経時変化との対応関係が適合するように補正することを特徴とする液処理装置。
  6. 基板にノズルから薬液を供給して液処理を行う液処理装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項1ないしのいずれか一つに記載された液処理方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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