JP6318283B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池スタックに関するものである。
燃料電池スタックは、複数の燃料電池セルと、マニホールドとを備えている(特許文献1)。各燃料電池セルは、マニホールドに固定されている。マニホールドは、各燃料電池に燃料ガスを分配するように構成されている。マニホールドがマニホールド本体と天板とを有している場合、各燃料電池セルは、天板に支持されている。また、マニホールドがマニホールド本体と底板とを有している場合、各燃料電池セルは、マニホールド本体に支持されている。
特開2015−164094号公報
上述したように、各燃料電池セルは、マニホールドに支持されている。各燃料電池セルとマニホールドとは絶縁されている。しかしながら、この燃料電池セルとマニホールドとの間の絶縁が不十分であると、燃料電池セルからの電流がマニホールドに流れるおそれがある。このようにマニホールドに電流が流れると、燃料電池スタックの近傍に配置された他の電子機器などに悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで、本発明の課題は、マニホールドに電流が流れた場合であっても、他の電子機器などに悪影響を及ぼすことを防止することにある。
本発明の第1側面に係る燃料電池スタックは、燃料ガス供給源からの燃料ガスによって発電するように構成されている。この燃料電池スタックは、マニホールドと、燃料電池セルと、を備えている。マニホールドは、マニホールド本体、及び天板を有する。マニホールド本体は、上面が開口する内部空間を有する。天板は、マニホールド本体の上面を塞ぐ。また、天板は、接地されている。燃料電池セルは、天板から延びている。
この構成によれば、燃料電池セルから天板に電流が流れた場合であっても、天板が接地されているため、電流は大地へと流れる。この結果、他の電子機器に悪影響を及ぼすことを防止できる。
好ましくは、燃料電池スタックは、天板から延びる接地線をさらに備える。
好ましくは、燃料電池スタックは、天板と燃料ガス供給源とを電気的に絶縁する絶縁部材をさらに備える。この構成によれば、天板に流れた電流をより確実に大地へと流すことができる。
好ましくは、マニホールドは、導入管をさらに有する。導入管は、マニホールド本体に接続されており、燃料ガスをマニホールド本体へ導入する。絶縁部材は、例えば、導入管に取り付けることができる。この場合、絶縁部材は、例えば、燃料ガスを供給する供給管と導入管とを接続するコネクタとすることができる。
絶縁部材は、例えば、天板とマニホールド本体との間に配置されていてもよい。この場合、絶縁部材は、シート状とすることができる。
本発明の第2側面に係る燃料電池スタックは、燃料ガス供給源からの燃料ガスによって発電するように構成されている。この燃料電池スタックは、マニホールドと、燃料電池セルと、を備えている。マニホールドは、マニホールド本体と、底板とを有している。マニホールド本体は、下面が開口する内部空間を有している。マニホールド本体は、接地されている。底板は、マニホールド本体の下面を塞いでいる。燃料電池セルは、マニホールド本体から延びている。
この構成によれば、燃料電池セルからマニホールド本体に電流が流れた場合であっても、マニホールド本体が接地されているため、電流は大地へと流れる。この結果、他の電子機器に悪影響を及ぼすことを防止できる。
好ましくは、燃料電池スタックは、マニホールド本体から延びる接地線をさらに備える。
好ましくは、燃料電池スタックは、マニホールド本体と燃料ガス供給源とを電気的に絶縁する絶縁部材をさらに備える。この構成によれば、マニホールド本体に流れた電流をより確実に大地へと流すことができる。
好ましくは、マニホールドは、導入管をさらに有する。導入管は、マニホールド本体に接続されており、燃料ガスをマニホールド本体へ導入する。絶縁部材は、例えば、導入管に取り付けることができる。この場合、絶縁部材は、例えば、燃料ガスを供給する供給管と導入管とを接続するコネクタとすることができる。
絶縁部材は、例えば、底板とマニホールド本体との間に配置されていてもよい。この場合、絶縁部材は、シート状とすることができる。
本発明によれば、他の電子機器などに悪影響を及ぼすことを防止することができる。
燃料電池システムのブロック図。 燃料電池スタックの斜視図。 燃料電池スタックの断面図。 燃料電池スタックの断面図。 天板の平面図。 燃料電池セルの斜視図。 燃料電池セルの断面図。 燃料電池スタックの拡大断面図。 燃料電池スタックの製造方法を示す断面図。 燃料電池スタックの製造方法を示す断面図。 変形例に係る燃料電池スタックの断面図。 変形例に係る燃料電池スタックの断面図。 変形例に係る燃料電池システムのブロック図。 変形例に係る燃料電池スタックの断面図。
[燃料電池システム]
以下、本発明に係る燃料電池スタックの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、燃料電池システム500は、燃料電池スタック100、燃料ガス供給源200、供給管201、及び改質器202を備えている。
燃料ガス供給源200は、燃料ガスを燃料電池スタック100に供給する。燃料電池スタック100は、燃料ガス及び酸素ガスによって発電するように構成されている。燃料電池スタック100と燃料ガス供給源200とは、供給管201によって接続されている。この供給管201を介して、燃料ガス供給源200からの燃料ガスが燃料電池スタック100へと供給される。なお、供給管201は、導電性を有する。例えば、供給管201は金属製である。燃料ガス供給源200は、例えば都市ガスを燃料ガスとして燃料電池スタック100に供給する。改質器202は、この都市ガスを改質して水素を生成する。
[燃料電池スタック]
燃料電池スタック100は、燃料ガス供給源200からの燃料ガスによって発電するように構成されている。図2〜図4に示すように、燃料電池スタック100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル1と、絶縁部材3と、接地線4と、を備えている。
[マニホールド]
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを分配するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、燃料ガス供給源200からの燃料ガスが、供給管201を介して供給される。
マニホールド2は、各燃料電池セル1を支持している。マニホールド2は、マニホールド本体21と、天板22と、導入管23と、を備えている。マニホールド本体21、天板22、及び導入管23は、互いに別部材であって接合されている。なお、マニホールド本体21、天板22、及び導入管23は、一体的に形成されていてもよい。
マニホールド本体21は、直方体状であって、上面が開口した内部空間を有する。詳細には、マニホールド本体21は、底壁211と、側壁212と、フランジ部213とを有している。底壁211は、平面視(x軸方向視)が矩形状である。側壁212は、底壁211の周縁部から上方に延びている。フランジ部213は、側壁212の上端部から外方に延びる部分である。フランジ部213は、環状である。
マニホールド本体21は、1つの部材によって構成されている。すなわち、底壁211と側壁212とフランジ部213とは、1つの部材によって構成されている。マニホールド本体21は、導電性を有する。例えば、マニホールド本体21は、耐熱性を有するような金属によって形成される。より具体的には、マニホールド本体21は、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、及びNi基合金よりなる群から選ばれる少なくとも1種から形成されている。
天板22は、マニホールド本体21の上面を塞ぐように、マニホールド本体21上に配置されている。詳細には、天板22は、フランジ部213上に配置されている。マニホールド2の内部空間を密閉するため、天板22が全周に亘ってマニホールド本体21と接合されている。例えば、天板22とマニホールド本体21とは、結晶化ガラスによって接合されている。天板22は、導電性を有している。天板22は、上記マニホールド本体21と同様の材料によって形成することができる。
天板22は、接地されている。詳細には、天板22から接地線4が延びている。この接地線4は、接地点と天板22とを接続している。このため、各燃料電池セル1から天板22に電流が流れた場合、その電流は接地線4を介して大地へと流れる。
図5に示すように、天板22は、複数の貫通孔221を有している。各貫通孔221は、マニホールド2の幅方向(y軸方向)に延びている。また、各貫通孔221は、マニホールド2の長手方向(z軸方向)において、互いに間隔をあけて配置されている。
図2に示すように、導入管23は、マニホールド本体21に接続されている。導入管23は、燃料ガスをマニホールド本体21へ導入するように構成されている。導入管23は、マニホールド本体21の内部空間と連通している。導入管23は、導電性を有している。導入管23は、上記マニホールド本体21と同様の材料によって形成することができる。
[絶縁部材]
図1及び図2に示すように、絶縁部材3は、天板22と燃料ガス供給源200との間に配置されている。詳細には、絶縁部材3は、導入管23に取り付けられている。絶縁部材3は、コネクタとして構成されている。絶縁部材3は、コネクタとして、供給管201と導入管23とを接続するように構成されている。この絶縁部材3が介在しているため、供給管201と導入管23とは電気的に接続されていない。絶縁部材3は、例えば、MgO(酸化マグネシウム)、Al(酸化アルミニウム)、2MgO・SiO(フォルステライト)、MgO・SiO(ステアタイト)、MgAl(マグネシアアルミナスピネル)または結晶化ガラスなどによって形成することができる。
[燃料電池セル]
図2から図4に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド2の天板22に支持されている。各燃料電池セル1は、マニホールド2から上方に延びている。詳細には、各燃料電池セル1は、マニホールド2の天板22から上方に延びている。燃料電池セル1の下端部101は、貫通孔221内に挿入されている。なお、燃料電池セル1の下端部101が貫通孔221内に挿入された状態において、燃料電池セル1の下端部101の外周面と貫通孔221の内壁面との間には隙間が形成されている。この隙間に第1接合材91が充填されていてもよい。
各燃料電池セル1は、マニホールド2の長手方向(z軸方向)に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。各燃料電池セル1は、第1集電部材93を介して互いに電気的に接続されている。第1集電部材93は、各燃料電池セル1の間に配置されており、隣り合う各燃料電池セル1を接続している。なお、第1集電部材93は、第2接合材92によって各燃料電池セル1に接合されている。第1集電部材93は、導電性を有する材料から形成されている。例えば、第1集電部材93は、酸化物セラミックスの焼成体又は金属などによって形成されている。
図6に示すように、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11と、支持基板12とを備えている。各発電素子部11は、支持基板12の両面に支持されている。なお、各発電素子部11は、支持基板12の片面のみに支持されていてもよい。各発電素子部11は、燃料電池セル1の長手方向において、互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、本実施形態に係る燃料電池セル1は、いわゆる横縞型の燃料電池セルである。
各発電素子部11は、電気的接続部17(図7参照)によって互いに電気的に接続されている。また、燃料電池セル1の上端部102側において、支持基板12の一方面に形成された発電素子部11と他方面に形成された発電素子部11とが第2集電部材94(図3参照)によって電気的に接続されている。なお、各発電素子部11は、例えば、直列に接続されている。
支持基板12は、燃料電池セル1の長手方向に延びる複数のガス流路121を内部に有している。ガス流路121は、マニホールド2の貫通孔221を介して、マニホールド2の内部空間と連通している。
支持基板12の長手方向(x軸方向)は、燃料電池セル1の長手方向と同じ方向である。各ガス流路121は、互いに実質的に平行に延びている。各ガス流路121は、燃料電池セル1の長手方向の両端部において開口している。
図7に示すように、支持基板12は、複数の第1凹部123を有している。各第1凹部123は、支持基板12の両面に形成されている。各第1凹部123は支持基板12の長手方向において互いに間隔をあけて配置されている。
支持基板12は、電子伝導性を有さない多孔質の材料によって構成される。支持基板12は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、支持基板12は、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板12の気孔率は、例えば、20〜60%程度である。
各発電素子部11は、燃料極13、電解質14、及び空気極15を有している。また、各発電素子部11は、反応防止膜16をさらに有している。燃料極13は、電子伝導性を有する多孔質の材料からなる焼成体である。燃料極13は、燃料極集電部131と燃料極活性部132とを有する。
燃料極集電部131は、第1凹部123内に配置されている。詳細には、燃料極集電部131は、第1凹部123内に充填されており、第1凹部123と同様の外形を有する。各燃料極集電部131は、第2凹部131a及び第3凹部131bを有している。燃料極活性部132は、第2凹部131a内に配置されている。詳細には、燃料極活性部132は、第2凹部131a内に充填されている。
燃料極集電部131は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極集電部131は、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とCSZ(カルシア安定化ジルコニア)とから構成されてもよい。燃料極集電部131の厚さ、並びに第1凹部123の深さは、50〜500μm程度である。
燃料極活性部132は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極活性部132は、NiO(酸化ニッケル)とGDC(ガドリニウムドープセリア)とから構成されてもよい。燃料極活性部132の厚さは、5〜30μmである。
電解質14は、燃料極13上を覆うように配置されている。詳細には、電解質14は、あるインターコネクタ171から他のインターコネクタ171まで長手方向に延びている。すなわち、燃料電池セル1の長手方向において、電解質14とインターコネクタ171とが交互に配置されている。
電解質14は、イオン伝導性を有し且つ電子伝導性を有さない緻密な材料からなる焼成体である。電解質14は、例えば、YSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、電解質14は、LSGM(ランタンガレート)から構成されてもよい。電解質14の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
反応防止膜16は、緻密な材料からなる焼成体であり、平面視(z軸方向視)において、燃料極活性部132と略同一の形状であり、燃料極活性部132と略同じ位置に配置されている。反応防止膜16は、電解質14内のYSZと空気極15内のSrとが反応して電解質14と空気極15との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するために設けられている。反応防止膜16は、例えば、GDC=(Ce,Gd)O(ガドリニウムドープセリア)から構成され得る。反応防止膜16の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
空気極15は、反応防止膜16上に配置されている。空気極15は、電子伝導性を有する多孔質の材料からなる焼成体である。空気極15は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極15は、LSF=(La,Sr)FeO(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF=La(Ni,Fe)O(ランタンニッケルフェライト)、又は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)等から構成されてもよい。空気極15は、LSCFからなる第1層(内側層)とLSCからなる第2層(外側層)との2層によって構成されてもよい。空気極15の厚さは、例えば、10〜100μmである。
電気的接続部17は、隣り合う発電素子部11を電気的に接続するように構成されている。電気的接続部17は、インターコネクタ171及び空気極集電膜172を有する。インターコネクタ171は、第3凹部131b内に配置されている。詳細には、インターコネクタ171は、第3凹部131b内に埋設(充填)されている。インターコネクタ171は、電子伝導性を有する緻密な材料からなる焼成体である。インターコネクタ171は、例えば、LaCrO(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、インターコネクタ171は、(Sr,La)TiO(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ171の厚さは、例えば、10〜100μmである。
空気極集電膜172は、隣り合う発電素子部11のインターコネクタ171と空気極15との間を延びるように配置される。例えば、図7の左側に配置された発電素子部11の空気極15と、図7の右側に配置された発電素子部11のインターコネクタ171とを電気的に接続するように、空気極集電膜172が配置されている。空気極集電膜172は、電子伝導性を有する多孔質の材料からなる焼成体である。
空気極集電膜172は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極集電膜172は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)から構成されてもよい。或いは、空気極集電膜172は、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)から構成されてもよい。空気極集電膜172の厚さは、例えば、50〜500μm程度である。
図8に示すように、燃料電池セル1の下端部101は、緻密膜18によって覆われている。詳細には、緻密膜18は、支持基板12を覆っている。緻密膜18は、下端部側に形成された発電素子部11と電気的に接続されている。詳細には、緻密膜18は、電気的接続部17と電気的に接続されている。緻密膜18は、空気極集電膜172と支持基板12との間から下方に向かって延びている。
緻密膜18は、緻密膜18の内側の空間を流れる燃料ガスと緻密膜18の外側の空間を流れる空気との混合を防止するガスシール機能を発揮する。このガスシール機能を発揮するため、この緻密膜18の気孔率は、例えば、10%以下である。また、緻密膜18は、絶縁性セラミックスで構成されている。
具体的には、緻密膜18は、上述した電解質14と反応防止膜16とによって構成することができる。電解質14は、支持基板12を覆っており、インターコネクタ171から支持基板12の下端近傍まで延びている。反応防止膜16は、電解質14を覆っている。なお、緻密膜18は、電解質14のみによって構成してもよい。また、緻密膜18は、その他の材料によって構成することもできる。なお、緻密膜18は、電子伝導性を有さない材料とすることが好ましい。
[第1接合材]
第1接合材91は、燃料電池セル1をマニホールド2に固定する。詳細には、第1接合材91は、燃料電池セル1とマニホールド2の天板22とを接合している。第1接合材91は、燃料電池セル1の下端部101とマニホールド2の天板22とを接合している。また、第1接合材91は、緻密膜18と接触している。なお、燃料電池セル1がマニホールド2に固定された状態において、貫通孔221とガス流路121とが連通している。
第1接合材91は、例えば、結晶化ガラスである。結晶化ガラスとしては、例えば、SiO−B系、SiO−CaO系、又はSiO−MgO系が採用され得る。なお、本明細書では、結晶化ガラスとは、全体積に対する「結晶相が占める体積」の割合(結晶化度)が60%以上であり、全体積に対する「非晶質相及び不純物が占める体積」の割合が40%未満のガラスを指す。なお、第1接合材91の材料として、非晶質ガラス、ろう材、又はセラミックス等が採用されてもよい。具体的には、第1接合材91は、SiO−MgO−B−Al系及びSiO−MgO−Al−ZnO系よりなる群から選ばれる少なくとも一種である。
[発電方法]
以上のように構成された燃料電池スタック100は、次のようにして発電する。マニホールド2を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。この燃料電池スタック100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O+2e→O2− …(1)
+O2−→HO+2e …(2)
[製造方法]
次に、上述したように構成された燃料電池スタックの製造方法について説明する。
まず、マニホールド2と複数の燃料電池セル1とを準備する。そして、図9に示すように、第1集電部材93、及び第2接合材92によって、各燃料電池セル1を互いに接続し、セル集合体300を作製する。なお、この段階では第2接合材92は焼成されておらず、各燃料電池セル1は互いに仮止めの状態である。
次に、図10に示すように、セル集合体300の各燃料電池セル1の下端部101をマニホールド2の各貫通孔221に挿入する。なお、各燃料電池セル1が厚さ方向に沿って所定の間隔を保持するための治具を用いてもよい。
次に、図3に示すように、貫通孔221に挿入された燃料電池セル1とマニホールドの天板22とを接合するように第1接合材91を塗布する。なお、第1接合材91は、燃料電池セル1の付け根に沿って塗布されている。また、第1接合材91は、燃料電池セル1の下端部101の外周面と貫通孔221の内壁面との隙間に充填されていてもよい。
次に、第1接合材91及び第2接合材92に対して熱処理が加えられる。この熱処理によって、第1接合材91及び第2接合材92が固化され、燃料電池スタック100が完成する。詳細には、第2接合材92は、熱処理を施されることによって焼成される。この結果、各燃料電池セル1と第1集電部材93とが固定される。また、第1接合材91は、熱処理を施されることによって、非晶質材料の温度が結晶化温度まで到達する。そして、結晶化温度下にて材料の内部で結晶相が生成されて、結晶化が進行していく。この結果、非晶質材料が固化・セラミックス化されて、結晶化ガラスとなる。これにより、結晶化ガラスで構成される第1接合材91が機能を発揮し、各燃料電池セル1の下端部101がマニホールド2の天板22に固定される。
以上のように構成された燃料電池スタック100によれば、天板22が接地されている。このため、各燃料電池セル1から天板22に電流が流れた場合であっても、その電流を大地へ流すことができる。この結果、他の電子機器に悪影響を及ぼすことを防止できる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、天板22は、接地線4を介して接地されていたが、マニホールド本体21を介して接地されていてもよい。この場合、接地線4が天板22からではなく、マニホールド本体21から延びていることが好ましい。すなわち、天板22は、マニホールド本体21及び接地線4を介して接地されていてもよい。
変形例2
上記実施形態では、絶縁部材3は、導入管23にコネクタとして取り付けられていたが、絶縁部材3の構成はこれに限定されない。例えば、絶縁部材3は、図11に示すように、天板22とマニホールド本体21との間に配置されていてもよい。詳細には、絶縁部材3は、天板22の外周部と、マニホールド本体21のフランジ部213との間に配置されている。
絶縁部材3は、シート状である。また、絶縁部材3は環状であって、天板22の外周部に沿って延びている。この絶縁部材3によって、天板22とマニホールド本体21とが絶縁されている。なお、燃料電池スタックは、複数の絶縁部材3を有していてもよい。例えば、上記実施形態のように導入管23に取り付けられた絶縁部材3と、天板22とマニホールド本体21との間に配置された絶縁部材3とを備えていてもよい。
変形例3
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。
変形例4
上記実施形態では、マニホールド本体21は上面が開口しており、その上面を天板22が塞いでいるが、マニホールド2の構成はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、マニホールド本体21は下面が開口しており、底板24がマニホールド本体21の下面を塞いでいてもよい。この場合、マニホールド本体21に複数の貫通孔221が形成されており、この貫通孔221に燃料電池セル1の下端部101が挿入されている。
詳細には、マニホールド本体21は、上壁214、側壁212、及びフランジ部213を有している。上壁214には、上述した複数の貫通孔221が形成されている。側壁212は、上壁214の周縁部から下方に延びている。フランジ部213は、側壁212の下端部から外方に延びている。底板24は、このフランジ部213に接合されている。
この変形例3に係る燃料電池スタック100において、マニホールド本体21が接地されている。詳細には、図13に示すように、マニホールド本体21から接地線4が延びている。この接地線4は、マニホールド本体21と接地点とを接続している。このため、各燃料電池セル1からマニホールド本体21に電流が流れた場合、その電流は接地線4を介して大地へと流れる。
また、絶縁部材3は、マニホールド本体21と燃料ガス供給源200との間に配置されている。例えば、上記実施形態と同様に、絶縁性部材3は、導入管23に取り付けられていてもよい。また、図14に示すように、絶縁性部材3は、マニホールド本体21と底板24との間に配置されていてもよい。
1 :燃料電池セル
2 :マニホールド
21 :マニホールド本体
22 :天板
23 :導入管
3 :絶縁部材
4 :接地線
100 :燃料電池スタック
200 :燃料ガス供給源
201 :供給管

Claims (10)

  1. 燃料ガス供給源からの燃料ガスによって発電する燃料電池スタックであって、
    上面が開口する内部空間を有するマニホールド本体、及び前記マニホールド本体の上面を塞ぐとともに接地された導電性を有する天板、を有するマニホールドと、
    前記天板から延び、互いに電気的に接続される複数の燃料電池セルと、
    を備え、
    前記各燃料電池セルは、複数の発電素子部と、支持基板とを備え、
    前記各発電素子部は、燃料電池セルの長手方向において、互いに間隔をあけて配置されて電気的に接続される、
    燃料電池スタック。
  2. 前記天板から延びる接地線をさらに備える、
    請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記天板と前記燃料ガス供給源とを電気的に絶縁する絶縁部材をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記マニホールドは、前記マニホールド本体に接続されて前記燃料ガスを前記マニホールド本体へ導入する導入管をさらに有し、
    前記絶縁部材は、前記導入管に取り付けられる、
    請求項3に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記絶縁部材は、前記燃料ガスを供給する供給管と前記導入管とを接続するコネクタである、
    請求項4に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記絶縁部材は、前記天板と前記マニホールド本体との間に配置される、
    請求項3に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記絶縁部材は、シート状である、
    請求項6に記載の燃料電池スタック。
  8. 前記天板は、複数の貫通孔を有し、
    前記各燃料電池セルは、各貫通孔に挿入され、第1接合材によって前記天板に接合される、
    請求項1から7のいずれかに記載の燃料電池スタック。
  9. 燃料ガス供給源からの燃料ガスによって発電する燃料電池スタックであって、
    下面が開口する内部空間を有するとともに接地された導電性を有するマニホールド本体、及び前記マニホールド本体の下面を塞ぐ底板、を有するマニホールドと、
    前記マニホールド本体から延び、互いに電気的に接続される複数の燃料電池セルと、
    を備え、
    前記各燃料電池セルは、複数の発電素子部と、支持基板とを備え、
    前記各発電素子部は、燃料電池セルの長手方向において、互いに間隔をあけて配置されて電気的に接続される、
    燃料電池スタック。
  10. 前記マニホールド本体は、複数の貫通孔を有し、
    前記各燃料電池セルは、各貫通孔に挿入され、第1接合材によって前記マニホールド本体に接合される、
    請求項9に記載の燃料電池スタック。
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