JP6159868B1 - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
Description
各燃料電池セル10は、マニホールド20から上方に延びている。燃料電池セル10の長手方向(x軸方向)は、上下方向に延びている。また、各燃料電池セル10は、マニホールド20の長手方向(z軸方向)に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。以下、この各燃料電池セル10が並ぶ方向(z軸方向)を並び方向と言う。各燃料電池セル10は、集電部材(図示省略)を介して互いに電気的に接続されている。集電部材は、導電性を有する材料から形成されている。例えば、集電部材は、酸化物セラミックスの焼成体又は金属などによって形成されている。
図1及び図4に示すように、マニホールド20は、各燃料電池セル10にガスを供給するように構成されている。燃料ガスなどのガスが、導入配管201を介して、マニホールド20の内部空間に供給される。マニホールド20は、各燃料電池セル10を支持している。マニホールド20は、マニホールド本体3と、蓋部材4と、を有する。また、マニホールド20は、内部空間と、挿入部41(図5参照)とを有している。
図7に示すように、カバー部材5は、板状の部材であって、凹部51を有している。凹部51は、燃料電池セル10の並び方向(z軸方向)に間隔をあけて配置されている。凹部51は、対応する各燃料電池セル10の近位端部101に沿った形状を有している。具体的には、平面視(x軸方向視)において、凹部51は円弧状となっている。
図8は、第2隙間104を中心とした燃料電池スタック100の拡大断面図である。図8に示すように、接合材6は、燃料電池セル10とマニホールド20とを接合している。接合材6は、第2隙間104内に充填されている。なお、接合材6は、第2隙間104内を埋めるとともに、第2隙間104内から上方に溢れ出た状態となっている。接合材6は、燃料電池セル10の遠位端部102、マニホールド20の蓋部材4の上面、及び挿入孔411の内壁面と接触している。
次に、上述したように構成された燃料電池スタック100の製造方法について説明する。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(1)
H2+O2−→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態に係る燃料電池スタック100は、1つのカバー部材5につき1つの第1隙間103を覆っていたが、1つのカバー部材5が複数の第1隙間103を覆っていてもよい。例えば、隣り合う燃料電池セル10が幅方向において同じ側にずれているとき、図11に示すような複数の凹部51を有するカバー部材5を用いれば、複数の第1隙間103を覆うことができる。また、燃料電池スタック100は、カバー部材5を備えていなくてもよい。
上記実施形態では、蓋部材4の挿入部41は、複数の挿入孔411から構成されているが、挿入部41の構成はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、蓋部材4の挿入部41は、1つの挿入孔411から構成されていてもよい。そして、複数の燃料電池セル10が、1つの挿入孔411内に挿入されていてもよい。
上記実施形態では、各燃料電池セル10が幅方向において交互に異なる側にずれているが、各燃料電池セル10の配置はこれに限定されない。例えば、図13に示すように、1つの燃料電池セル10が幅方向の第2側(図13の下側)にずれており、残りの燃料電池セル10が幅方向の第1側(図13の上側)にずれていてもよい。
上記実施形態では、接合材6は、第2隙間104内を充填していたが、特にこれに限定されない。例えば、図14に示すように、接合材6は、第2隙間104の上方に位置しており、第2隙間104を充填していなくてもよい。すなわち、接合材6は、遠位端部102及び蓋部材4の上面に接触しており、挿入孔411の内壁面とは接触していなくてもよい。
上記実施形態では、幅方向の最もずれている燃料電池セル10において、割合w1/w2が約0.96以下としていたが、幅方向の中心位置が平均中心線Oからずれている燃料電池セル10の少なくとも1つにおいて、割合w1/w2が0.99以下であればよい。同様に、幅方向の中心位置が平均中心線Oからずれている燃料電池セル10の少なくとも一つにおいて、割合w1/w2が0.66以上であればよい。
以上のようにして作製された実施例1〜22、及び比較例1〜4の燃料電池スタック100に対して、放熱性の評価を行った。具体的には、燃料電池スタック100について発電試験を実施し、各燃料電池セル間および両端の燃料電離セルの外側に熱電対を設置し、温度分布を測定することにより評価を行った。表1では、各燃料電池セル間に設置した熱電対と両端の燃料電池セルの外側に設置した熱電対の温度差が10%未満になったものを「○」、10%以上になったものを「×」と評価した。
6 :接合材
10 :燃料電池セル
20 :マニホールド
41 :挿入部
100 :燃料電池スタック
101 :近位端部
102 :遠位端部
411 :挿入孔
Claims (10)
- 内部空間、及び前記内部空間と連通する挿入部、を有するマニホールドと、
前記挿入部に挿入された状態で前記マニホールドに接合される複数の燃料電池セルと、
を備え、
前記各燃料電池セルは、幅方向において、近位端部及び遠位端部を有し、
少なくとも1つの前記燃料電池セルは、隣り合う他の燃料電池セルに対して、前記幅方向にずれており、
前記挿入部は、複数の挿入孔を有し、
前記複数の挿入孔のそれぞれに燃料電池セルが挿入され、
前記各挿入孔は、前記幅方向に延びており、
前記各挿入孔の両端部の位置は、前記幅方向において実質的に互いに同じである、
燃料電池スタック。
- 前記幅方向における前記各燃料電池セルの中心位置の平均値を通り且つ前記幅方向に直行する直線を平均中心線としたとき、前記少なくとも1つの燃料電池セルにおいて、前記平均中心線から前記遠位端部までの距離(w2)に対する、前記平均中心線から前記近位端部までの距離(w1)の割合(w1/w2)は、0.99以下である、
請求項1に記載に燃料電池スタック。
- 前記各燃料電池セルのうち、前記幅方向に最もずれている燃料電池セルにおいて、前記平均中心線から前記遠位端部までの距離(w2)に対する、前記平均中心線から前記遠位端部までの距離(w1)の割合(w1/w2)は、0.96以下である、
請求項2に記載の燃料電池スタック。
- 前記各燃料電池は、前記幅方向において交互に異なる側にずれる、
請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記近位端部と前記挿入部の内壁面とによって画定される隙間を覆うカバー部材をさらに備える、
請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記近位端部と前記挿入部の内壁面との距離d1は、前記遠位端部と前記内壁面との距離d2よりも大きい、
請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記燃料電池セルと前記マニホールドとを接合する接合材をさらに備える、
請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記接合材は、ガラス材料を含む、
請求項7に記載の燃料電池スタック。
- 内部空間、及び前記内部空間と連通する挿入部、を有するマニホールドと、
前記挿入部に挿入された状態で前記マニホールドに接合される複数の燃料電池セルと、
を備え、
前記各燃料電池セルは、幅方向において、近位端部及び遠位端部を有し、
少なくとも1つの前記燃料電池セルは、隣り合う他の燃料電池セルに対して、前記幅方向にずれており、
前記近位端部と前記挿入部の内壁面とによって画定される隙間を覆うカバー部材をさらに備える、
燃料電池スタック。
- 内部空間、及び前記内部空間と連通する挿入部、を有するマニホールドと、
前記挿入部に挿入された状態で前記マニホールドに接合される複数の燃料電池セルと、
を備え、
前記各燃料電池セルは、幅方向において、近位端部及び遠位端部を有し、
少なくとも1つの前記燃料電池セルは、隣り合う他の燃料電池セルに対して、前記幅方向にずれており、
前記近位端部と前記挿入部の内壁面との距離d1は、前記遠位端部と前記内壁面との距離d2よりも大きい、
燃料電池スタック。
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JP2011216282A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Toto Ltd | 燃料電池セル集合体 |
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