JP2020098690A - セルスタック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マニホールドと燃料電池セルとの密閉性を向上させる。【解決手段】セルスタック装置100は、マニホールド2と、燃料電池セル10と、第1位置規制部材70と、第2位置規制部材80と、接合材106とを備える。燃料電池セル10は、天板231から延びる。また燃料電池セル10は、基端面103、第1側面104及び第2側面105を有する。基端面103は、天板231と対向する。第1位置規制部材70は、天板231に固定され、第1側面104と対向する。第2位置規制部材80は、幅方向において第1位置規制部材70と間隔をあけて天板231に固定される。第2位置規制部材80は、第2側面105と対向する。接合材106は、天板231と燃料電池セル10とを接合する。接合材106は、第1及び第2位置規制部材70、80の間において、天板231及び燃料電池セル10に接している。【選択図】図4

Description

本発明は、セルスタック装置に関するものである。
セルスタック装置は、マニホールドと、複数の燃料電池セルとを備えている。例えば特許文献1のセルスタック装置は、取付治具、押圧部材、取付治具収納枠体及びガスシール板をさらに備える。取付治具は、燃料電池セルの下端部が挿入固定されている。取付治具は、押圧部材によりマニホールド側に押圧固定されている。取付治具は、取付治具収納枠体内にガスシール板を介して収納されている。取付治具収納枠体は、枠状であり、マニホールドの天板に固定されている。
特許第3894820号公報
特許文献1のセルスタック装置では、マニホールドの天板と燃料電池セルとは、取付治具、取付治具収納枠体、及びガスシール板を介して固定されている。このため、マニホールドと燃料電池セルとの間の密閉性が十分でない。
本発明の課題は、マニホールドと燃料電池セルとの密閉性を向上させることのできるセルスタック装置を提供することにある。
本発明の第1側面に係るセルスタック装置は、マニホールドと、燃料電池セルと、第1位置規制部材と、第2位置規制部材と、接合材とを備える。マニホールドは、天板、側板及び底板を有する。燃料電池セルは、天板から延びる。また燃料電池セルは、基端面、第1側面及び第2側面を有する。基端面は、天板と対向する。第1側面及び第2側面は、幅方向を向く。第1位置規制部材は、天板に固定され、第1側面と対向する。第2位置規制部材は、幅方向において第1位置規制部材と間隔をあけて天板に固定される。また第2位置規制部材は、第2側面と対向する。接合材は、天板と燃料電池セルとを接合する。接合材は、第1位置規制部材と第2位置規制部材との間において、天板及び燃料電池セルに接している。
この構成によれば、天板上に燃料電池セルが載置される際に、第1及び第2位置規制部材によって、燃料電池セルの位置を規制できる。この第1位置規制部材と第2位置規制部材とは幅方向において間隔をあけて配置されている。このため、第1位置規制部材と第2位置規制部材との間において、接合材が天板及び燃料電池セルとに接した状態で、天板及び燃料電池セルが接合されている。したがって、マニホールドのガス密閉性を向上できる。
好ましくは、第1及び第2位置規制部材は、接合材に埋設されている。
好ましくは、第1及び第2位置規制部材は、金属製である。
好ましくは、複数の燃料電池セルを備える。各燃料電池セルは、互いに間隔をあけて配置される。第1位置規制部材は、各燃料電池セルの第1側面に対向して燃料電池セルの配列方向に沿って延びる。第2の位置規制部材は、各燃料電池セルの第2側面に対向して、燃料電池セルの配列方向に沿って延びる。
好ましくは、第1位置規制部材は、第1側面に沿った形状の凹部を有する。第2位置規制部材は、第2側面に沿った形状の凹部を有する。
好ましくは、マニホールドは、ガス供給室及びガス回収室を有する。燃料電池セルは、少なくとも1つの第1ガス流路及び第2ガス流路を有する。第1ガス流路は、ガス供給室と連通し、燃料電池セルの基端部から先端部に延びる。第2ガス流路は、ガス回収室と連通し、燃料電池セルの基端部から先端部に延びて燃料電池セルの先端部において第1ガス流路と連通する。
本発明によれば、マニホールドと燃料電池セルとの密閉性を向上させることができる。
セルスタック装置の斜視図。 マニホールドの断面図。 第1及び第2位置規制部材が固定されたマニホールドの上面図。 セルスタック装置の断面図。 マニホールドの拡大平面図。 燃料電池セルの斜視図。 支持基板の断面図。 燃料電池セルの断面図。 第1(第2)位置規制部材の斜視図。 1つの燃料電池セルに接合された接合材の平面図。 天板と燃料電池セルの接合部の拡大断面図。 天板と燃料電池セルの接合部の拡大断面図。 変形例に係る第1(第2)位置規制部材の斜視図。 変形例に係る第1及び第2位置規制部材が固定されたマニホールドの拡大平面図。 変形例に係るセルスタック装置の拡大断面図。 図15のXVI−XVI線断面図。 図16のセルスタック装置の別の態様を示す断面図。 変形例に係るセルスタック装置の拡大断面図。 変形例に係るマニホールドの上面図。 変形例に係るマニホールドの拡大平面図。
以下、本発明に係るセルスタック装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、セルスタック装置を示す斜視図である。なお、図1において、いくつかの燃料電池セルの記載を省略している。
[セルスタック装置]
図1に示すように、セルスタック装置100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル10と、接合材106とを備えている。
[マニホールド]
マニホールド2は、複数の燃料電池セル10にガスを供給するように構成されている。また、マニホールド2は、燃料電池セル10から排出されたガスを回収するように構成されている。
図2は、マニホールドの断面図である。図2において、一部の貫通孔のみを想像線で示している。図2に示すように、マニホールド2は、ガス供給室21とガス回収室22とを有している。ガス供給室21には、改質器などを介して燃料ガス供給源から燃料ガスが供給される。ガス回収室22は、各燃料電池セル10にて使用された燃料ガスのオフガスを回収する。
マニホールド2は、マニホールド本体部23と、仕切板24とを有している。マニホールド本体部23は、内部に空間を有している。マニホールド本体部23は、直方体状である。
仕切板24は、マニホールド本体部23の空間をガス供給室21とガス回収室22とに仕切っている。詳細には、仕切板24は、マニホールド本体部23の略中央部において、マニホールド本体部23の長さ方向に延びている。なお、本実施形態では、仕切板24は、マニホールド本体部23の空間を完全に仕切っているが、仕切板24とマニホールド本体部23との間に隙間が形成されていてもよい。
ガス供給室21の底面には、ガス供給口211が形成されている。また、ガス回収室22の底面には、ガス排出口221が形成されている。なお、ガス供給口211はガス供給室21の側面又は上面に形成されていてもよいし、ガス排出口221はガス回収室22の側面又は上面に形成されていてもよい。
ガス供給口211は、例えば、後述する配列方向(z軸方向)において、マニホールド2の中心C1よりも第1端部201側に配置されている。一方、ガス排出口221は、例えば、配列方向(z軸方向)において、マニホールド2の中心C1よりも第2端部202側に配置されている。
図2から図4に示すように、マニホールド2は、天板231、底板232、及び側板233を有している。なお、この天板231、底板232、及び側板233によって、マニホールド本体部23が構成されている。底板232と側板233とは1つの部材で構成されている。天板231は、側板233の上端部と接合している。なお、天板231と側板233とが1つの部材で構成されており、底板232が側板233の下端部と接合していてもよい。
図3に示すように、マニホールド2の天板231は、複数の貫通孔234、複数の桟部235、複数の連結補強部236を有している。各貫通孔234は、マニホールド2の内部と外部とを連通している。各貫通孔234は、ガス供給室21及びガス回収室22に開口している。
各貫通孔234は、互いに間隔をあけて配列されている。なお、本実施形態では、各貫通孔234は、天板231の長さ方向に配列されている。
図5は、マニホールド2の拡大平面図である。図5において、燃料電池セル10と貫通孔234との配置関係を示すため、配列方向端部に配置された燃料電池セル10の基端面103を仮想線で示している。図5に示すように、各貫通孔234は、配列方向(z軸方向)と交差する方向に延びている。好ましくは、各貫通孔234は、配列方向と実質的に直交する方向(y軸方向)に延びている。なお、この各貫通孔234が延びる方向を延在方向と称する。
桟部235は、隣り合う一対の貫通孔234の間に配置されている。桟部235は、延在方向(y軸方向)に延びている。
連結補強部236は、貫通孔234を配列方向に横切り、一対の桟部235同士を連結している。なお、複数の連結補強部236のうち、配列方向の端部に位置する連結補強部236は、桟部235と天板231の端部とを連結している。各連結補強部236は、配列方向に沿って配列されている。
貫通孔234は、貫通孔234を横切る連結補強部236によって複数の分割孔に分割されている。詳細には、貫通孔234は、第1分割孔234aと第2分割孔234bとに分割されている。
第1分割孔234a及び第2分割孔234bは、長孔形状である。第1分割孔234a及び第2分割孔234bは、延在方向(y軸方向)に延びている。図2に示すように、第1分割孔234aは、ガス供給室21と連通している。また、第2分割孔234bは、ガス回収室22と連通している。連結補強部236は、ガス供給室21とガス回収室22との境界部に配置されている。なお、本実施形態では、連結補強部236は、平面視(x軸方向視)において、仕切板24と重複している。
[燃料電池セル]
図4は、セルスタック装置の断面図を示している。図4に示すように、燃料電池セル10は、マニホールド2の天板231から上方に延びている。燃料電池セル10は、基端部101及び先端部102を有している。燃料電池セル10は、基端部101がマニホールド2に取り付けられている。すなわち、マニホールド2は、各燃料電池セル10の基端部101を支持している。本実施形態では、燃料電池セル10の基端部101は下端部を意味し、燃料電池セル10の先端部102は上端部を意味する。
また、燃料電池セル10は、その幅方向(y軸方向)において、第1側面104及び第2側面105を有している。第1側面104及び第2側面105は、幅方向を向く端面である。第1側面104と第2側面105とは、互いに反対側を向いている。例えば、燃料電池セル10の幅方向において、第1側面104は第1側(図4の左側)を向いており、第2側面105は第2側(図4の右側)を向いている。
図4及び図6に示すように、燃料電池セル10は、支持基板4、複数の第1ガス流路41、複数の第2ガス流路42、及び複数の発電素子部5を有している。また、燃料電池セル10は、連通流路30を有している。
[支持基板]
支持基板4は、マニホールド2から上方に延びている。支持基板4は、扁平状であり、基端部43と先端部44とを有している。基端部43及び先端部44は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)における両端部である。本実施形態では、支持基板4の基端部43は下端部を意味し、支持基板4の先端部44は上端部を意味する。本実施形態では、支持基板4は、幅方向(y軸方向)に比べて長さ方向(x軸方向)の寸法の方が長いが、長さ方向よりも幅方向の寸法の方が長くてもよい。
図6に示すように、支持基板4は、第1主面45と、第2主面46とを有している。第1主面45と第2主面46とは、互いに反対を向いている。第1主面45及び第2主面46は、各発電素子部5を支持している。第1主面45及び第2主面46は、支持基板4の厚さ方向(z軸方向)を向いている。また、支持基板4の各側面47は、支持基板4の幅方向(y軸方向)を向いている。各側面47は、湾曲していてもよい。
支持基板4は、電子伝導性を有さない多孔質の材料によって構成される。支持基板4は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成される。または、支持基板4は、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板4の気孔率は、例えば、20〜60%程度である。この気孔率は、例えば、アルキメデス法、又は微構造観察により測定される。
支持基板4は、緻密層48によって覆われている。緻密層48は、第1ガス流路41及び第2ガス流路42から支持基板4内に拡散されたガスが外部に排出されることを抑制するように構成されている。本実施形態では、緻密層48は、支持基板4の第1主面45、第2主面46、及び各側面47を覆っている。なお、本実施形態では、緻密層48は、後述する電解質7と、インターコネクタ91とによって構成されている。緻密層48は、支持基板4よりも緻密である。例えば、緻密層48の気孔率は、0〜7%程度である。
[第1及び第2ガス流路]
図4に示すように、複数の第1ガス流路41及び複数の第2ガス流路42は、支持基板4内に形成されている。第1及び第2ガス流路41、42は、燃料電池セル10の基端部101から先端部102に向かって延びている。本実施形態では、第1及び第2ガス流路41、42は、支持基板4内を上下方向に延びている。第1及び第2ガス流路41、42は、支持基板4を貫通している。
各第1ガス流路41は、支持基板4の幅方向(y軸方向)において互いに間隔をあけて配置されている。各第1ガス流路41は、実質的に等間隔に配置されていることが好ましい。また、各第2ガス流路42は、支持基板4の幅方向(y軸方向)において互いに間隔をあけて配置されている。各第2ガス流路42は、実質的に等間隔に配置されていることが好ましい。
第1ガス流路41は、基端部411及び先端部412を有している。第1ガス流路41の基端部411はマニホールド2側に位置する。また、第1ガス流路41の先端部412は、基端部411の反対側の端部である。なお、本実施形態において、第1ガス流路41の下端部が基端部411であり、第1ガス流路41の上端部が先端部412である。
第2ガス流路42は、基端部421及び先端部422を有している。第2ガス流路42の基端部421は、マニホールド2側に位置する。また、第2ガス流路42の先端部422は、基端部421の反対側の端部である。なお、本実施形態において、第2ガス流路42の下端部が基端部421であり、第2ガス流路42の上端部が先端部422である。
第1ガス流路41は、第1分割孔234aを介して、マニホールド2のガス供給室21と連通している。第2ガス流路42は、第2分割孔234bを介して、マニホールド2のガス回収室22と連通している。
図7に示すように、支持基板4は、第1領域401、第2領域402、及び境界領域403を有している。第1領域401、第2領域402、及び境界領域403のそれぞれの領域は、支持基板4を幅方向(y軸方向)に区画することによってできる領域である。第1領域401は、第1ガス流路41が形成される領域である。第2領域402は、第2ガス流路42が形成される領域である。境界領域403は、第1領域401と第2領域402との間の領域である。境界領域403によって、第1領域401と第2領域402とが隔てられている。
図4に示すように、第1ガス流路41と第2ガス流路42とは、燃料電池セル10の先端部102において互いに連通している。すなわち、第1ガス流路41と第2ガス流路42とは、それぞれの先端部412,422において互いに連通している。詳細には、第1ガス流路41と第2ガス流路42とが、連通流路30を介して連通している。
[発電素子部]
図6に示すように、各発電素子部5は、支持基板4の第1主面45及び第2主面46に支持されている。なお、第1主面45に形成される発電素子部5の数と第2主面46に形成される発電素子部5の数とは、互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。また、各発電素子部5の大きさは、互いに異なっていてもよい。
各発電素子部5は、第1及び第2ガス流路41、42が延びる方向(x軸方向)に沿って配列されている。詳細には、各発電素子部5は、支持基板4上において、基端部43から先端部44に向かって互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、各発電素子部5は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)に沿って、間隔をあけて配置されている。なお、各発電素子部5は、後述する電気的接続部9によって、互いに直列に接続されている。
発電素子部5は、支持基板4の幅方向(y軸方向)に延びている。発電素子部5は、支持基板4の幅方向において第1部分51と第2部分52とに区画される。なお、第1部分51と第2部分52との厳密な境界はない。例えば、燃料電池セル10をマニホールド2に取り付けた状態において、支持基板4の長さ方向視(x軸方向視)において、ガス供給室21とガス回収室22との境界と重複する部分を、第1部分51と第2部分52との境界部とすることができる。
支持基板4の厚さ方向視(z軸方向視)において、第1ガス流路41は、発電素子部5の第1部分51と重複している。このため、発電素子部5の第1部分51は、主に各第1ガス流路41から燃料ガスが供給される。また、支持基板4の厚さ方向視(z軸方向視)において、第2ガス流路42は、発電素子部5の第2部分52と重複している。このため、発電素子部5の第2部分52は、主に各第2ガス流路42から燃料ガスが供給される。なお、複数の第1ガス流路41のうち、一部の第1ガス流路41が第1部分51と重複していなくてもよい。同様に、複数の第2ガス流路42のうち、一部の第2ガス流路42が第2部分52と重複していなくてもよい。
図8は、第1ガス流路41に沿って切断した燃料電池セル10の断面図である。なお、第2ガス流路42に沿って切断した燃料電池セル10の断面図は、第2ガス流路42の流路断面積が異なる以外は、図8と同じである。
発電素子部5は、燃料極6、電解質7、及び空気極8を有している。また、発電素子部5は、反応防止膜11をさらに有している。燃料極6は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。燃料極6は、燃料極集電部61と燃料極活性部62とを有する。
燃料極集電部61は、凹部49内に配置されている。凹部49は、支持基板4に形成されている。詳細には、燃料極集電部61は、凹部49内に充填されており、凹部49と同様の外形を有する。各燃料極集電部61は、第1凹部611及び第2凹部612を有している。燃料極活性部62は、第1凹部611内に配置されている。詳細には、燃料極活性部62は、第1凹部611内に充填されている。
燃料極集電部61は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極集電部61は、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とCSZ(カルシア安定化ジルコニア)とから構成されてもよい。燃料極集電部61の厚さ、及び凹部49の深さは、50〜500μm程度である。
燃料極活性部62は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極活性部62は、NiO(酸化ニッケル)とGDC(ガドリニウムドープセリア)とから構成されてもよい。燃料極活性部62の厚さは、5〜30μmである。
電解質7は、燃料極6上を覆うように配置されている。詳細には、電解質7は、一のインターコネクタ91から他のインターコネクタ91まで長さ方向に延びている。すなわち、支持基板4の長さ方向(x軸方向)において、電解質7とインターコネクタ91とが交互に配置されている。また、電解質7は、支持基板4の第1主面45、第2主面46、及び各側面47を覆っている。
電解質7は、支持基板4よりも緻密である。例えば、電解質7の気孔率は、0〜7%程度である。電解質7は、イオン伝導性を有し且つ電子伝導性を有さない緻密な材料から構成される焼成体である。電解質7は、例えば、YSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、LSGM(ランタンガレート)から構成されてもよい。電解質7の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
反応防止膜11は、緻密な材料から構成される焼成体である。反応防止膜11は、平面視において、燃料極活性部62と略同一の形状である。反応防止膜11は、電解質7を介して、燃料極活性部62と対応する位置に配置されている。反応防止膜11は、電解質7内のYSZと空気極8内のSrとが反応して電解質7と空気極8との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するために設けられている。反応防止膜11は、例えば、GDC=(Ce,Gd)O(ガドリニウムドープセリア)から構成され得る。反応防止膜11の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
空気極8は、反応防止膜11上に配置されている。空気極8は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。空気極8は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、LSF=(La,Sr)FeO(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF=La(Ni,Fe)O(ランタンニッケルフェライト)、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)等から構成されてもよい。また、空気極8は、LSCFから構成される第1層(内側層)とLSCから構成される第2層(外側層)との2層によって構成されてもよい。空気極8の厚さは、例えば、10〜100μmである。
[電気的接続部]
電気的接続部9は、隣り合う発電素子部5を電気的に接続するように構成されている。電気的接続部9は、インターコネクタ91及び空気極集電膜92を有する。インターコネクタ91は、第2凹部612内に配置されている。詳細には、インターコネクタ91は、第2凹部612内に埋設(充填)されている。インターコネクタ91は、電子伝導性を有する緻密な材料から構成される焼成体である。インターコネクタ91は、支持基板4よりも緻密である。例えば、インターコネクタ91の気孔率は、0〜7%程度である。インターコネクタ91は、例えば、LaCrO(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、(Sr,La)TiO(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ91の厚さは、例えば、10〜100μmである。
空気極集電膜92は、隣り合う発電素子部5のインターコネクタ91と空気極8との間を延びるように配置される。例えば、図8の左側に配置された発電素子部5の空気極8と、図8の右側に配置された発電素子部5のインターコネクタ91とを電気的に接続するように、空気極集電膜92が配置されている。空気極集電膜92は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。空気極集電部82は、酸素イオン伝導性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
空気極集電膜92は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)から構成されてもよい。或いは、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)から構成されてもよい。空気極集電膜92の厚さは、例えば、50〜500μm程度である。
[連通部材]
図4に示すように、連通部材3は、支持基板4の先端部44に取り付けられている。そして、連通部材3は、第1ガス流路41と第2ガス流路42とを連通させる連通流路30を有している。詳細には、連通流路30は、各第1ガス流路41の先端部412と各第2ガス流路42の先端部422とを連通する。連通流路30は、各第1ガス流路41から各第2ガス流路42まで延びる空間によって構成されている。連通部材3は、支持基板4に接合されていることが好ましい。また、連通部材3は、支持基板4と一体的に形成されていることが好ましい。
連通部材3は、例えば、多孔質である。また、連通部材3は、その外側面を構成する緻密層31を有している。緻密層31は、連通部材3の本体よりも緻密に形成されている。例えば、緻密層31の気孔率は、0〜7%程度である。この緻密層31は、連通部材3と同じ材料や、上述した電解質7に使用される材料、結晶化ガラス等によって形成することができる。
図1に示すように、各燃料電池セル10は、主面同士が対向するように配列されている。各燃料電池セル10は、互いに間隔をあけて配置される。この燃料電池セルの配列する方向(z軸方向)を配列方向と称する。本実施形態では、各燃料電池セル10は、配列方向に沿って等間隔に配置されているが、等間隔でなくてもよい。
[燃料電池セルと貫通孔との配置関係]
図4に示すように、燃料電池セル10の基端面103は、天板231と対向している。図5に示すように、燃料電池セル10の基端面103は、貫通孔234を覆っている。第1分割孔234aは、複数の第1ガス流路41と連通している。また、第2分割孔234bは、複数の第2ガス流路42と連通している。なお、連結補強部236は、燃料電池セル10の境界領域403における基端面103と対向している。本実施形態では、燃料電池セル10の基端面103は、下端面を意味する。
貫通孔234は、配列方向(z軸方向)の寸法が、各ガス流路41、42の直径よりも大きい。詳細には、第1分割孔234aは、配列方向の寸法が、第1ガス流路41の直径よりも大きい。また、第2分割孔234bは、配列方向の寸法が、第2ガス流路42の直径よりも大きい。このように構成されているため、燃料電池セル10の変形などによって燃料電池セル10の基端部101の位置が設計値から多少ずれた場合であっても、貫通孔234と各ガス流路41,42とが連通する状態を維持できる。
燃料電池セル10の基端面103は、外周縁部と、外周縁部に囲まれた中央部とを有している。基端面103の外周縁部は、天板231と当接している。そして、基端面103の中央部は、貫通孔234と対向している。すなわち、燃料電池セル10の基端面103は、平面視(x軸方向視)において、貫通孔234よりも一回り大きい。なお、基端面103の中央部は、第1分割孔234aと第2分割孔234bとの間において、連結補強部236と当接している。燃料電池セル10は、貫通孔234内に挿入されていない。すなわち、燃料電池セル10は、天板231に載置されている。
[第1及び第2位置規制部材]
図3及び図4に示すように、第1位置規制部材70及び第2位置規制部材80は、天板231に固定されている。詳細には、第1及び第2位置規制部材70、80は、天板231上において、貫通孔234と間隔をあけて配置される。すなわち、第1及び第2位置規制部材70、80と、貫通孔234とは、互いに重なり合わない。
第1及び第2位置規制部材70、80は、天板231と、接合材によって固定されてもよく、溶接などによって固定されてもよい。第1及び第2位置規制部材70、80を固定する接合材は、後述する接合材106の材料として記載した材料を採用することができる。
図3に示すように、第1位置規制部材70は、燃料電池セル10の第1側面104と対向する。第2位置規制部材80は、燃料電池セル10の第2側面105と対向する。第1及び第2位置規制部材70、80は、製造時に燃料電池セル10が移動することを防止する。詳細には、第1及び第2位置規制部材70、80により、マニホールド2に燃料電池セル10を取り付ける工程において、燃料電池セル10の配列方向のずれを防止できる。
第1位置規制部材70と第2位置規制部材80とは、幅方向において間隔をあけて配置される。すなわち、第1位置規制部材70と第2位置規制部材80とは、燃料電池セル10の基端部101の全周を囲っていない。
第1位置規制部材70は、第1側面104に当接しなくてもよく、当接してもよい。第2位置規制部材70は、第2側面105に当接しなくてもよく、当接してもよい。
図9に示すように、第1位置及び第2位置規制部材70、80のそれぞれは、板状の部材である。図3に示すように、第1及び第2位置規制部材70、80は、燃料電池セル10の配列方向に沿って延びる。そして、第1位置規制部材70は、各燃料電池セル10の第1側面104に対向する。第2位置規制部材80は、各燃料電池セル10の第2側面105に対向する。第1位置規制部材70と第2位置規制部材80とは、貫通孔234の延在方向(y軸方向)におけるマニホールド2の中心線C2に対して、互いに対称である。
第1位置及び第2位置規制部材70、80のそれぞれは、複数の凹部71、81を有している。第1及び第2位置規制部材70、80の各凹部71、81は、燃料電池セル10の配列方向(z軸方向)に間隔をあけて配置されている。第1位置規制部材70の各凹部71は、対応する各燃料電池セル10の第1側面104に沿った形状を有している。第2位置規制部材80の各凹部81は、対応する各燃料電池セル10の第2側面105に沿った形状を有している。凹部71、81の数は、燃料電池セル10の数と同じである。具体的には、平面視(x軸方向視)において、各凹部71、81は、円弧状となっている。
第1及び第2位置規制部材70、80は、例えば金属製である。より具体的には、第1及び第2位置規制部材70、80は、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、及びNi基合金よりなる群から選ばれる少なくとも一種から形成されている。なお、第1及び第2位置規制部材70、80は、セラミックス製などであってもよい。
図9に示すように、第1及び第2位置規制部材70、80の厚みWは、例えば1.5mm以下であり、0.1mm以上1mm以下であることが好ましい。この場合、第1及び第2位置規制部材70、80により、燃料電池セル10の位置を規定でき、燃料電池セル10の配列方向のずれを防止できる。また、天板231と第1及び第2位置規制部材70、80との段差を低減して、接合材106を容易に形成し、ガスシールを確保することができる。
図3に示すように、第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との幅方向の間隔L1は、第1位置規制部材70の凹部71の深さL2よりも大きい。第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との幅方向の間隔L1は、第2位置規制部材80の凹部81の深さL3よりも大きい。第1位置規制部材70の凹部71の深さL2に対する第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との間隔L1の比(L1/L2)は、例えば、2以上100以下である。第2位置規制部材80の凹部81の深さL3に対する第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との間隔L1の比(L1/L3)は、例えば、2以上100以下である。
[接合材]
図4に示すように、接合材106は、天板231と燃料電池セル10とを接合している。詳細には、燃料電池セル10の基端面103が貫通孔234を覆うように配置された状態で、燃料電池セル10の基端部101が天板231に接合材106によって固定されている。接合材106は、燃料電池セル10の基端部101の全周と、天板231とを接合している。すなわち、接合材106は、燃料電池セル10の基端部101に沿って環状に形成されている。
図10は、第1及び第2位置規制部材70、80と燃料電池セル10とを接合材106で接合した状態を示す平面図である。図11は、図10においてXI−XI線に沿った断面図である。図1、図10、図11に示すように、接合材106は、第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との間において、天板231及び燃料電池セル10に接している。すなわち、接合材106は、燃料電池セル10の幅方向に沿って2列に延びる。そして、接合材106は、天板231及び燃料電池セル10に接している。詳細には、第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との間において、天板231と燃料電池セル10との間には、接合材106のみが配置されている。このように、接合材106は、天板231と燃料電池セル10とを直接接合している。
図12は、図10におけるXII−XII線に沿った断面図である。図12に示すように、接合材106は、第1側面104側において、第1位置規制部材70と天板231と燃料電池セル10とに接している。詳細には、第1側面104側において、天板231と燃料電池セル10との間には、天板231に固定された第1位置規制部材70及び接合材106のみが配置されている。すなわち、接合材106と第1位置規制部材70の上面とは接している。このように、第1側面104側では、接合材106は、天板231に固定された第1位置規制部材70と燃料電池セル10とを直接接合している。
また、接合材106は、第2側面105側において、第2位置規制部材80と天板231と燃料電池セル10とに接している。詳細には、第2側面105において、天板231と燃料電池セル10との間には、天板231に固定された第2位置規制部材80及び接合材106のみが配置されている。すなわち、接合材106と第2位置規制部材80の上面とは接している。このように、第2側面105側では、接合材106は、天板231に固定された第2位置規制部材80と燃料電池セル10とを直接接合している。
図12に示すように、第1及び第2位置規制部材70、80は、接合材106に埋設されている。すなわち、図1に示すように、第1及び第2位置規制部材70、80は、露出していない。この場合、マニホールド2と燃料電池セル10との間の密閉性を向上できる。さらに、第1及び第2位置規制部材70、80が金属製の場合には、酸化による変形を防止できる。なお、第1及び第2位置規制部材70、80は、接合材に埋設されていなくてもよい。
接合材106は、ガラス材料を含んでいる。好ましくは、接合材106は、結晶化ガラスである。結晶化ガラスとしては、例えば、SiO−B系、SiO−CaO系、又はSiO−MgO系が採用され得る。なお、本明細書では、結晶化ガラスとは、全体積に対する「結晶相が占める体積」の割合(結晶化度)が60%以上であり、全体積に対する「非晶質相及び不純物が占める体積」の割合が40%未満のガラスを指す。なお、接合材106の材料として、非晶質ガラス等が採用されてもよい。具体的には、接合材106は、SiO−MgO−B−Al系及びSiO−MgO−Al−ZnO系よりなる群から選ばれる少なくとも一種である。
[製造方法]
まず、天板231、底板232及び側板233を有するマニホールド2を準備する。次に、天板231に第1及び第2位置規制部材70、80を固定する。この工程では、天板231の貫通孔234に重複しないように、かつ互いに間隔をあけた状態で、第1及び第2位置規制部材70、80を天板231上にガラスなどの接合材で固定する。次に、第1位置規制部材70の凹部71に第1側面104が対向し、かつ第2位置規制部材80の凹部81に第2側面105が対向するように、燃料電池セル10を天板231上に載置する。第1及び第2位置規制部材70、80によって、燃料電池セル10の移動が規制された状態で、燃料電池セル10と天板231とを接合材106で接合する。この工程では、第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との間において、天板231及び燃料電池セル10に接するように、接合材106となる材料を塗布する。また、第1及び第2位置規制部材70、80を埋設するように、接合材106となる材料を塗布する。その後、熱処理を施すことによって、接合材106を形成する。
第1位置規制部材70と第2位置規制部材80とは、幅方向において互いに間隔をあけて配置されるので、第1位置規制部材70と第2位置規制部材80との間において、天板231及び燃料電池セル10に接するように、接合材106となる材料を配置できる。接合材106によって、天板231と燃料電池セル10との間に隙間ができることを防止できる。したがって、マニホールド2と燃料電池セル10との密閉性を向上させることができる。
[発電方法]
上述したように構成されたセルスタック装置100では、マニホールド2のガス供給室21に水素ガスなどの燃料ガスを供給するとともに、燃料電池セル10を空気などの酸素を含むガスに曝す。すると、空気極8において下記(1)式に示す化学反応が起こり、燃料極6において下記(2)式に示す化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O+2e→O2− …(1)
+O2−→HO+2e …(2)
詳細には、ガス供給室21に供給された燃料ガスは、各燃料電池セル10の第1ガス流路41内を流れ、各発電素子部5の燃料極6において、上記(2)式に示す化学反応が起こる。各燃料極6において未反応であった燃料ガスは、第1ガス流路41を出て連通流路30を介して第2ガス流路42へ供給される。そして、第2ガス流路42へ供給された燃料ガスは、再度、燃料極6において上記(2)式に示す化学反応が起こる。第2ガス流路42を流れる過程において燃料極6において未反応であった燃料ガスは、マニホールド2のガス回収室22へ回収される。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態のセルスタック装置100は、1つの第1位置規制部材70及び1つの第2位置規制部材80を備えていたが、これに限定されない。セルスタック装置100は、複数の第1位置規制部材70を備えていてもよく、また、複数の第2位置規制部材80を備えていてもよい。例えば、図13に示すように、第1及び第2位置規制部材70、80のそれぞれは、1つの凹部71、81を有しており、図14に示すように、1つの燃料電池セル10のみに対向して配置されてもよい。また、複数の第1及び第2位置規制部材70、80は、当接してもよく、離隔してもよい。
また、上記実施形態のセルスタック装置100は、複数の燃料電池セル10の全ての第1及び第2側面104、105が第1及び第2位置規制部材70、80と対向しているが、これに限定されない。複数の燃料電池セル10のうち、少なくとも1つの燃料電池セル10の第1側面104及び第2側面105が、第1位置規制部材70及び第2位置規制部材80に対向してもよい。
変形例2
上記実施形態では、燃料電池セル10の基端面103の外周縁部の全面が天板231と当接していたが、基端面103の外周縁部の少なくとも一部が天板231と当接していなくてもよい。すなわち、基端面103と天板231との間に隙間が形成されていてもよい。
例えば、図15に示すように、燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との距離は、燃料電池セル10の幅方向(y軸方向)において異なっている。燃料電池セル10の幅方向の中央部における燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との距離d1は、燃料電池セル10の幅方向の端部における燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との距離d2よりも大きい。
燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との距離は、幅方向(y軸方向)の両端部から中央部に向かって徐々に大きくなる。燃料電池セル10の基端面103は、幅方向(y軸方向)の中央部が幅方向の両端部よりも天板231から離れるように湾曲している。例えば、燃料電池セル10の正面視(z軸方向視)において、基端面103は、円弧状に形成されている。なお、天板231の桟部235が、幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも燃料電池セル10の基端面103から離れるように湾曲していてもよい。例えば、燃料電池セル10の正面視(z軸方向視)において、天板231の桟部235は、円弧状に湾曲していてもよい。
なお、燃料電池セル10の幅方向の中央部とは、燃料電池セル10の幅方向の中心近傍の領域を言う。具体的には、燃料電池セル10の幅方向の中央部とは、燃料電池セル10を幅方向に5等分したうちの中央部を言う。また、燃料電池セル10の幅方向の端部とは、例えば、燃料電池セル10を幅方向に5等分したうちの端部を言う。
燃料電池セル10の基端面103は、幅方向の両端部において、天板231と当接している。詳細には、燃料電池セル10の基端面103は、幅方向の両端部の一部が天板231と当接している。
燃料電池セル10の幅方向の中央部における燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との距離d1は、例えば、0.02〜1mm程度である。この距離d1は、例えば、燃料電池セル10を幅方向に5等分したうちの中央部の基端面103と天板231との距離を任意の3箇所で測定してそれらを平均したものである。
また、燃料電池セル10の幅方向の端部における燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との距離d2は、例えば、0.01〜0.3mm程度である。この距離d2は、例えば、燃料電池セル10を幅方向に5等分したうちの端部の基端面103と天板231との距離を任意の3箇所で測定してそれらを平均したものである。
接合材106は、燃料電池セル10の基端面103とマニホールド2の天板231との隙間に充填されている。図16に示すように、接合材106は、基端面103の外周縁と天板231との間に充填されている。そして、接合材106は、基端面103の中央部と天板231との間には充填されていない。すなわち、第1ガス流路41及び第2ガス流路42と、貫通孔234とが連通するように、第1ガス流路41及び第2ガス流路42と、貫通孔234との間には接合材106は充填されていない。
なお、図17に示すように、接合材106は、一部が貫通孔234と重なるように、貫通孔234と第1又は第2ガス流路41,42との間にはみ出ていてもよい。また、接合材106の一部が、第1又は第2ガス流路41,42の基端部411、421の内壁面を覆っていてもよい。この接合材106によって、第1又は第2ガス流路41,42の基端部411,421の強度を向上させることができる。
また、接合材106の一部が、貫通孔234の内壁面の少なくとも一部を覆っていてもよい。これにより、接合材106が天板231から剥離することを抑制できる。
また、図18に示すように、接合材106は、連結補強部236と燃料電池セル10の基端面103との間に充填されている。このため、ガス供給室21内の燃料ガスが、連結補強部236と燃料電池セル10の基端面103との隙間を介してガス回収室22へと流れることを防止することができる。
変形例3
上記実施形態では、貫通孔234は、複数の分割孔234aに分割されているが、貫通孔234の構成はこれに限定されない。例えば、図19に示すように、貫通孔234は複数の分割孔234aに分割されていなくてもよい。すなわち、天板231は、連結補強部236を有していなくてもよい。
変形例4
図20に示すように、セルスタック装置100は、連通部材3を備えていなくてもよい。この場合、例えば、支持基板4内に連通流路30が形成されていてもよい。この連通流路30は、支持基板4の先端部44において、幅方向(y軸方向)に延びている。
変形例5
上記実施形態の燃料電池セル10は、各発電素子部5が支持基板4の長さ方向(x軸方向)に配列されている、いわゆる横縞型の燃料電池セルであるが、燃料電池セル10の構成はこれに限定されない。例えば、燃料電池セル10は、支持基板4の第1主面45に1つの発電素子部5が支持された、いわゆる縦縞型の燃料電池セルであってもよい。この場合、支持基板4の第2主面46に一つの発電素子部5が支持されていてもよいし、支持されていなくてもよい。
変形例6
上記実施形態では、燃料電池セル10からのオフガスをマニホールド2のガス回収室22によって回収しているが、これに限定されない。例えば、燃料電池セル10の先端部からオフガスを排出して燃焼させてもよい。この場合、マニホールド2は、仕切板24を有しておらず、ガス供給室21とガス回収室22とに分かれていなくてよい。
2 マニホールド
231 天板
232 底板
233 側板
10 燃料電池セル
104 第1側面
105 第2側面
70 第1位置規制部材
80 第2位置規制部材
100 セルスタック装置
106 接合材

Claims (6)

  1. 天板、側板及び底板を有するマニホールドと、
    前記天板と対向する基端面、並びに幅方向を向く第1側面及び第2側面とを有し、前記天板から延びる燃料電池セルと、
    前記天板に固定され、前記第1側面と対向する第1位置規制部材と、
    前記幅方向において前記第1位置規制部材と間隔をあけて前記天板に固定され、前記第2側面と対向する第2位置規制部材と、
    前記天板と前記燃料電池セルとを接合する接合材と、
    を備え、
    前記接合材は、前記第1位置規制部材と前記第2位置規制部材との間において、前記天板及び前記燃料電池セルに接している、
    セルスタック装置。
  2. 前記第1及び第2位置規制部材は、前記接合材に埋設されている、
    請求項1に記載のセルスタック装置。
  3. 前記第1及び第2位置規制部材は、金属製である、
    請求項2に記載のセルスタック装置。
  4. 複数の前記燃料電池セルを備え、
    各前記燃料電池セルは、互いに間隔をあけて配置され、
    前記第1位置規制部材は、前記燃料電池セルの配列方向に沿って延びるとともに、各前記燃料電池セルの前記第1側面に対向し、
    前記第2の位置規制部材は、前記燃料電池セルの配列方向に沿って延びるとともに、各前記燃料電池セルの前記第2側面に対向する、
    請求項1から3のいずれかに記載のセルスタック装置。
  5. 前記第1位置規制部材は、前記第1側面に沿った形状の凹部を有し、
    前記第2位置規制部材は、前記第2側面に沿った形状の凹部を有する、
    請求項1から4のいずれかに記載のセルスタック装置。
  6. 前記マニホールドは、ガス供給室及びガス回収室を有し、
    前記燃料電池セルは、
    前記ガス供給室と連通し、前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びる少なくとも1つの第1ガス流路と、
    前記ガス回収室と連通し、前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びて前記燃料電池セルの先端部において前記第1ガス流路と連通する、少なくとも1つの第2ガス流路と、
    を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のセルスタック装置。
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