JP6535804B1 - マニホールド、及びセルスタック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、セルスタック装置100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル10とを備えている。
マニホールド2は、複数の燃料電池セル10にガスを供給するように構成されている。また、マニホールド2は、燃料電池セル10から排出されたガスを回収するように構成されている。
図4は、マニホールド2の平面図である。図5は、マニホールド2の拡大平面図である。図5において、燃料電池セル10と貫通孔211a及び挿入孔211bとの配置関係を示すため、配列方向端部に配置された燃料電池セル10の基端面103を仮想線で示している。図6は、天板の断面図である。図6において、燃料電池セル10の側面を仮想線で示している。図4〜図6に示すように、天板21は、複数の貫通孔211a及び複数の挿入孔211bを有している。
支持基板4は、マニホールド2から上方に延びている。支持基板4は、扁平状であり、基端部43と先端部44とを有している。基端部43及び先端部44は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)における両端部である。本実施形態では、支持基板4の基端部43は下端部を意味し、支持基板4の先端部44は上端部を意味する。本実施形態では、支持基板4は、幅方向(y軸方向)に比べて長さ方向(x軸方向)の寸法の方が長いが、長さ方向よりも幅方向の寸法の方が長くてもよい。
図7及び図8に示すように、複数の第1ガス流路41及び複数の第2ガス流路42は、支持基板4内に形成されている。燃料電池セル10において、ガス回収室20aと連通する第1ガス流路41が燃料電池セル10の幅方向(y軸方向)の両端部に配置されている。そして、ガス回収室20aと連通する第2ガス流路42は、燃料電池セル10の幅方向の中央部に配置されている。
図8に示すように、各発電素子部5は、支持基板4の第1主面45及び第2主面46に支持されている。なお、第1主面45に形成される発電素子部5の数と第2主面46に形成される発電素子部5の数とは、互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。また、各発電素子部5の大きさは、互いに異なっていてもよい。
電気的接続部9は、隣り合う発電素子部5を電気的に接続するように構成されている。電気的接続部9は、インターコネクタ91及び空気極集電膜92を有する。インターコネクタ91は、第2凹部612内に配置されている。詳細には、インターコネクタ91は、第2凹部612内に埋設(充填)されている。インターコネクタ91は、電子伝導性を有する緻密な材料から構成される焼成体である。インターコネクタ91は、支持基板4よりも緻密である。例えば、インターコネクタ91の気孔率は、0〜7%程度である。インターコネクタ91は、例えば、LaCrO3(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、(Sr,La)TiO3(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ91の厚さは、例えば、10〜100μmである。
図7に示すように、連通部材3は、支持基板4の先端部44に取り付けられている。そして、連通部材3は、第1ガス流路41と第2ガス流路42とを連通させる連通流路30を有している。詳細には、連通流路30は、各第1ガス流路41の先端部412と各第2ガス流路42の先端部422とを連通する。連通流路30は、各第1ガス流路41から各第2ガス流路42まで延びる空間によって構成されている。連通部材3は、支持基板4に接合されていることが好ましい。また、連通部材3は、支持基板4と一体的に形成されていることが好ましい。
図6及び図10に示すように、燃料電池セル10の基端部101の第1部分101aは、天板21の載置部214と対向している。図5に示すように、第2方向(z軸方向)において、貫通孔211aは、燃料電池セル10の第1部分101aよりも小さい寸法を有する。本実施形態の燃料電池セル10の基端面103の第1部分101aは、平面視(x軸方向視)において、貫通孔211aよりも一回り大きい。図5及び図10に示すように、第1部分101aは、貫通孔211aを覆っている。貫通孔211aは、複数の第1ガス流路41と連通している。
載置部214及び支持部215を含む天板21を備えるマニホールド2を準備する。次に、載置部214に燃料電池セル10の基端部101の第1部分101aが載置され、支持部215の挿入孔211bに基端部101の第2部分101bが挿入されるように、燃料電池セル10を天板21に配置する。挿入孔211bによって、燃料電池セル10の配列方向の移動が規制された状態で、燃料電池セル10と天板21とを接合材104で接合する。その後、熱処理を施すことによって、接合材104を形成する。以上の工程によって、図1のセルスタック装置を製造できる。
上述したように構成されたセルスタック装置100では、マニホールド2のガス供給室20bに水素ガスなどの燃料ガスを供給するとともに、燃料電池セル10を空気などの酸素を含むガスに曝す。すると、空気極8において下記(1)式に示す化学反応が起こり、燃料極6において下記(2)式に示す化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(1)
H2+O2−→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、天板21は、第1方向(y軸方向)の両端部に配置された載置部214と、第1方向の中央部に配置された支持部215とを含んでいるが、これに限定されない。例えば、図12及び図13に示すように、支持部215は、第1方向の両端部に配置されてもよい。また、載置部214は、第1方向の中央部に配置されてもよい。
上記実施形態では、載置部214と支持部215との境界部分は、段差構造を有しているが、これに限定されない。例えば、図14に示すように、支持部215は、第1方向(y軸方向)の端縁に向かって、底板と反対側に向かって湾曲している。載置部214は平板である。なお、図14に示すマニホールドの天板21は、例えば図12に示す貫通孔211a及び挿入孔211bを有する。
上記実施形態では、貫通孔211aと挿入孔211bとは、第1方向(y軸方向)において互いに分離されているが、これに限定されない。例えば、図15に示すように、貫通孔211aと挿入孔211bとは、一体であってもよい。詳細には、第1方向において、挿入孔211bの両端部は、貫通孔211aと連なっている。
上記実施形態では、第1マニホールド本体2aは、貫通孔211aと連通し、第2マニホールド本体2bは挿入孔211bと連通しているが、これに限定されない。第1マニホールド本体2aは、挿入孔211bと連通し、第2マニホールド本体2bは、貫通孔211aと連通してもよい。この構造は、例えば図12に示す天板21を備える場合に、実現される。
上記実施形態では、第1マニホールド本体2aがガス回収室20aを有し、第2マニホールド本体2bがガス供給室20bを有しているが、これに限定されない。第1マニホールド本体2aがガス供給室を有し、第2マニホールド本体2bがガス回収室を有してもよい。この構造は、例えば、図12及び図13に示すマニホールドによって実現される。
上記実施形態では、マニホールド2は、第1マニホールド本体2a及び第2マニホールド本体2bを備えるが、これに限定されない。すなわち、マニホールド2は、ガス供給室20b及びガス回収室20aを有するが、これに限定されない。マニホールド2は、1つのマニホールド本体から構成されてもよい。すなわち、マニホールド2は、ガス供給室のみを有してもよい。
上記実施形態では、支持部215は、載置部214に対して、底板から離れるように突出しているが、これに限定されない。x軸方向において、載置部214と支持部215とは同一面上に位置してもよく、載置部214が支持部215よりも底板側に位置してもよい。これらの構造は、燃料電池セル10の基端部101において、挿入孔211bに挿入される第2部分101bを、載置部214上に載置される第1部分101aよりも底板側に突出させることにより実現される。
図17に示すように、セルスタック装置100は、連通部材3を備えていなくてもよい。この場合、例えば、支持基板4内に連通流路30が形成されていてもよい。この連通流路30は、支持基板4の先端部44において、幅方向(y軸方向)に延びている。
上記実施形態では、燃料電池セル10の基端部103の第1部分101aの外周縁部の全面が天板21と当接していたが、第1部分101aの外周縁部の少なくとも一部が天板21と当接していなくてもよい。すなわち、基端面103の第1部分101aと、天板21の載置部214との間に隙間が形成されていてもよい。
上記実施形態の燃料電池セル10は、各発電素子部5が支持基板4の長さ方向(x軸方向)に配列されている、いわゆる横縞型の燃料電池セルであるが、燃料電池セル10の構成はこれに限定されない。例えば、燃料電池セル10は、支持基板4の第1主面45に1つの発電素子部5が支持された、いわゆる縦縞型の燃料電池セルであってもよい。この場合、支持基板4の第2主面46に一つの発電素子部5が支持されていてもよいし、支持されていなくてもよい。
上記実施形態では、燃料電池セル10からのオフガスをマニホールド2のガス回収室22によって回収しているが、これに限定されない。例えば、燃料電池セル10の先端部からオフガスを排出して燃焼させてもよい。
21 天板
211a 貫通孔
211b 挿入孔
214 載置部
215 支持部
10 燃料電池セル
100 セルスタック装置。
Claims (9)
- 燃料電池セルの基端部を支持するマニホールドであって、
底板、側板、及び天板を備え、
前記天板は、
前記基端部の第1部分が載置される載置部と、
前記基端部の第2部分を支持する支持部と、
を含み、
前記載置部は、前記燃料電池セルにガスが連通する貫通孔を有し、
前記支持部は、前記貫通孔と第1方向に1列に並び、前記基端部の第2部分が挿入される挿入孔を有し、
前記第1方向と直交する第2方向において、前記挿入孔は前記貫通孔よりも大きい寸法を有する、
マニホールド。
- 前記支持部は、前記載置部に対して、前記底板から離れるように突出する、
請求項1に記載のマニホールド。
- 前記貫通孔と前記挿入孔とは、前記第1方向において互いに分離されている、
請求項1または2に記載のマニホールド。
- 前記貫通孔と連通する第1マニホールド本体と、
第2マニホールド本体と、
を含み、
前記第1及び第2マニホールド本体の一方は、前記第1及び第2マニホールド本体の他方の内部に配置される、
請求項1から3のいずれか1項に記載のマニホールド。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のマニホールドと、
前記天板から延びる燃料電池セルと、
前記マニホールドと前記燃料電池セルとを接合する接合材と、
を備える、セルスタック装置。
- 前記挿入孔は、前記燃料電池セルの位置を規制する、
請求項5に記載のセルスタック装置。
- 前記貫通孔は、前記燃料電池セルに形成された複数のガス流路と連通する、
請求項5または6に記載のセルスタック装置。
- 前記マニホールドは、ガス供給室及びガス回収室を有し、
前記燃料電池セルは、
前記ガス回収室と連通し、前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びる少なくとも1つの第1ガス流路と、
前記ガス供給室と連通し、前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びて前記燃料電池セルの先端部において前記第1ガス流路と連通する、少なくとも1つの第2ガス流路と、
を有する、
請求項5から7のいずれか1項に記載のセルスタック装置。
- 前記貫通孔は、前記第1及び第2ガス流路の一方と連通する、
請求項8に記載のセルスタック装置。
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