JP2019016538A - セルスタック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セルスタック装置100は、燃料電池セル1と、マニホールド2と、中間部材3と、第1接合材4と、を備えている。中間部材3は、燃料電池セル1に沿うようにマニホールド2から延びており、可撓性を有している。第1接合材4は、中間部材3の先端部37と燃料電池セル1とを接合する。
【選択図】図12
Description
以下、本発明に係るセルスタック装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、セルスタック装置100は、複数の燃料電池セル1と、マニホールド2と、複数の中間部材3と、複数の第1接合材4と、複数の第2接合材5とを備えている。
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを供給するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、燃料ガスなどのガスが導入される。マニホールド2は、この内部空間と外部とを連通する複数の貫通孔27を有している。また、貫通孔27は、後述する燃料電池セル1のガス流路121と連通している。マニホールド2は、各燃料電池セル1を支持している。
図1から図3に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド2に取り付けられている。各燃料電池セル1は、マニホールド2から上方に延びている。詳細には、各燃料電池セル1は、マニホールド2の上壁22から上方に延びている。燃料電池セル1の下端部101は、貫通孔27内に挿入されている。この際、燃料電池セル1の下端部は上壁22から5mmほど下方に突出していてもよい。燃料電池セル1の長手方向(x軸方向)の長さは100〜300mm程度とすることができる。なお、燃料電池セル1の下端部101が貫通孔27内に挿入された状態において、燃料電池セル1の下端部101の外周面と貫通孔27の内壁面との間には隙間が形成されている。この隙間内に、中間部材3が配置されている。
図11に示すように、中間部材3は、筒状である。中間部材3は、一対の平板部31と一対の連結部32とを有している。一対の平板部31は、互いに平行に延びている。各平板部31は、燃料電池セル1の各主面に沿って、燃料電池セル1の幅方向(y軸方向)に延びている。
第1接合材4は、燃料電池セル1と中間部材3の先端部37とを接合している。なお、本実施形態において、中間部材3の先端部37は、中間部材3の上端部となっている。第1接合材4は、中間部材3の上端部に沿って環状に形成されている。この第1接合材4によって、燃料電池セル1と中間部材3との隙間が埋められている。すなわち、第1接合材4は、燃料電池セル1と中間部材3との隙間からガスが漏出することを防止するよう、この隙間をシールしている。
第2接合材5は、マニホールド2と中間部材3とを接合している。第2接合材5は、マニホールド2の貫通孔27の外周縁に沿って環状に形成されている。この第2接合材5によって、マニホールド2と中間部材3との隙間が埋められている。すなわち、第2接合材5は、マニホールド2と中間部材3との隙間からガスが漏出することを防止するよう、この隙間をシールしている。
以上のように構成されたセルスタック装置100は、次のようにして発電する。マニホールド2を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。このセルスタック装置100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(1)
H2+O2−→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
図13に示すように、中間部材3は、第1段差面33及び第2段差面34を有していてもよい。詳細には、中間部材3は、小径部35と大径部36とを有している。小径部35は、貫通孔27内に挿入されている。大径部36は、燃料電池セル1の下端部101が挿入されている。
図14に示すように、中間部材3は、マニホールド2から離れるにつれて燃料電池セル1との間隔が小さくなるように、燃料電池セル1に沿って延びていてもよい。具体的には、中間部材3は、上方に向かって、燃料電池セル1との間隔が小さくなっている。このため、中間部材3は、上端の開口面積が下端の開口面積よりも小さい。
図15に示すように、中間部材3は、マニホールド2から離れるにつれて燃料電池セル1との間隔が大きくなるように、燃料電池セル1に沿って延びていてもよい。具体的には、中間部材3は、上方に向かって、燃料電池セル1との間隔が大きくなっている。このため、中間部材3は、上端の開口面積が下端の開口面積よりも大きい。
上記実施形態では、中間部材3は、マニホールド2から上方に延びていたが、中間部材3の構成はこれに限定されない。例えば、図16に示すように、中間部材3は、マニホールド2から下方に延びていてもよい。この場合、中間部材3の先端部37は、中間部材3の下端部となる。また、第1接合材4は第2接合材5の下方に位置する。第1接合材4は、中間部材3の先端部37と燃料電池セル1の下端部101とを接合している。第2接合材5は、中間部材3の上端部とマニホールド2の上壁22とを接合している。
上記実施形態では、中間部材3は筒状であったが、中間部材3の構成はこれに限定されない。例えば、中間部材3は、一対の平板部31のみで構成されており、一対の連結部32を有していなくてもよい。一般的に、燃料電池セル1の幅方向の中央部においても最も応力が作用するため、この部分のみに平板部31を配置してもよい。なお、中間部材3が配置されていない部分においては、接合材が燃料電池セル1とマニホールド2とを接合している。
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。また、燃料電池セル1は、横縞円筒型であってもよい。
上記実施形態では、第1側壁24及び第2側壁25は、上方に向かって外方に広がるように傾斜しているが、第1側壁24及び第2側壁25は、傾斜していなくてもよい。
上記実施形態では、底壁23、一対の第1側壁24、及び一対の第2側壁25が一体的に形成されており、これらの上面を上壁22によって封鎖しているが、マニホールド2の構成はこれに限定されない。
上記実施形態では、導入管201は、第1側壁24に取り付けられていたが、導入管201の取り付け位置はこれに限定されない。例えば、図19に示すように、導入管201は、マニホールド2の上壁22に取り付けられており、上壁22から上方に延びていてもよい。
中間部材3は、表面がコーティングされていてもよい。例えば、中間部材3は、上述した第1接合材4と同じ材料でコーティングされていてもよい。なお、この中間部材3のコーティング膜の膜厚は、約200μm以下である。この膜厚によって、コーティング膜と第1接合材4及び第2接合材5とを区別することができる。このようにコーティング膜厚を約200μm以下とすることで、中間部材3の可撓性が保たれる。
上記実施形態では、全ての燃料電池セル1に対して中間部材3を取り付けているが、全ての燃料電池セル1に中間部材3を取り付けなくてもよい。例えば、所定の間隔ごとに中間部材3を燃料電池セル1に取り付けてもよい。
図20に示すように、中間部材3は、マニホールド2と一つの部材によって形成されていてもよい。具体的には、中間部材3は、天板22と1つの部材によって形成されている。この場合、セルスタック装置100は、第2接合材5を省略することができる。
121 ガス流路
2 マニホールド
27 貫通孔
3 中間部材
4 第1接合材
5 第2接合材
Claims (10)
- 燃料電池セルと、
前記燃料電池セルにガスを供給するマニホールドと、
前記燃料電池に沿うように前記マニホールドから延びる、可撓性を有する中間部材と、
前記中間部材の先端部と前記燃料電池セルとを接合する第1接合材と、
を備える、セルスタック装置。
- 前記中間部材と前記マニホールドとを接合し、前記第1接合材と間隔をあけて配置される第2接合材をさらに備え、
請求項1に記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材と前記マニホールドとは、1つの部材によって形成されている、
請求項1に記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材は、筒状である、
請求項1から3のいずれかに記載のセルスタック装置。
- 前記燃料電池セルの一方の端部は、前記中間部材内に挿入される、
請求項4に記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材は、前記マニホールドと対向する段差面を有する、
請求項1から5に記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材は、前記マニホールドに形成された貫通孔から延びる、
請求項1から6のいずれかに記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材は、金属製である、
請求項1から7のいずれかに記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材は、前記マニホールドから離れるにつれて前記燃料電池セルとの間隔が小さくなるように、前記燃料電池セルに沿って延びる、
請求項1から8のいずれかに記載のセルスタック装置。
- 前記中間部材は、前記マニホールドから離れるにつれて前記燃料電池セルとの間隔が大きくなるように、前記燃料電池セルに沿って延びる、
請求項1から8のいずれかに記載のセルスタック装置。
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