JP6317930B2 - 流体管端面防食装置及び流体管端面の防食処理方法 - Google Patents

流体管端面防食装置及び流体管端面の防食処理方法 Download PDF

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本発明は、流体管端面を防食処理する防食装置及び流体管端面の防食処理方法に関する。
上下水道等の配管工事においては、配管切断箇所において切断された管端面を防食するために防食リングが用いられることがある。従来の防食リングは、管端面と対向する側の面に防食体であるゴム系接着剤を備え、所定の押圧手段により内向突片と管端面とで防食体を挟圧して管端面を防食処理できるようにしたものがある(例えば特許文献1)。
実開平7−22198号公報(第5頁、図1、図2)
配管工事は、新設の流体管若しくは既設の流体管を用途に合わせて切断し、対象の流路構成部材と接続する場合があり、このような流体管を切断した場合にも、切断面即ち管端面を防食処理する必要がある。このような場合、まず所定の切断箇所より上流側を一時的に止流体処理した後に切断を行う。次に止流体部分と切断箇所との間に存在する流体が切断箇所から完全に排出されたことを確認した後、流体管の管端面に対して防食リングを取付けることになる。
防食リング取付け作業にあたり、流体が完全に排出しきれていなかった場合、流体管の管端面と防食リングの防食体との間に流体が介在して十分な防食効果が得られない虞がある。そのため上流の止流体部分と切断箇所との間に存在する流体が切断箇所から完全に排出するまで防食処理が行えず作業効率が低いという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、作業効率を高めながら確実に防食処理を行うことができる流体管端面防食装置及び流体管端面の防食処理方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の流体管端面防食装置は、
流体管の管端面を防食処理する装置であって、
前記流体管の内部を閉塞するための閉塞部と、該閉塞部の径方向の略中心に設けられ前記閉塞部を拡径及び縮径可能な操作部と、前記操作部よりも外径側に形成され前記閉塞部を管軸方向に貫通する孔とを備える閉塞装置と、前記流体管の管端面に密封状に当接可能な防食部と前記流体管に対して前記防食部を保持させる保持部とを有する防食キャップと、を備えており、
前記閉塞部は、前記操作部の操作により該閉塞部の外面が拡径時において前記流体管の内周面に密封状に当接し、該閉塞部の外径が縮径時において前記防食キャップの内周端縁よりも小径となることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部を操作し閉塞部を拡径することにより流体管内を閉塞して流体管端側への流体の流出を防止することができるため、流体管の管端面と防食部との間に流体が介在しない状態で流体管に対して取付けることができる。また、操作部の操作により閉塞部を縮径し防食キャップに干渉することなく容易に閉塞装置を取り外すことができるため、配管工事における防食処理にかかる時間を削減しながら確実に防食処理を行うことができる。
前記閉塞部は、第1部材と、第2部材と、前記第1部材及び前記第2部材の間に配置された弾性部材からなる閉塞体と、を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部の操作により第1部材と第2部材とを相対的に近接することにより前記閉塞体が挟圧されて変形し、閉塞部が前記流体管の内周面に対して押圧され流体管を閉塞することができる。また、操作部の操作により閉塞体を縮径し防食キャップに干渉することなく容易に閉塞装置を取り外すことができる。
前記閉塞部は、前記閉塞体の外周に着脱可能に被冠される補助閉塞体を有することを特徴としている。
この特徴によれば、補助閉塞体を着脱することで、流体管の内径に合わせて閉塞部の拡径可能な外径を調節することができ、閉塞装置の汎用性を高めることができる。
本発明の流体管端面の防食処理方法は、
流体管の管端面を防食処理する方法であって、
閉塞装置の少なくとも閉塞部を前記流体管内に挿入する工程と、
前記閉塞部の径方向の略中心に設けられた操作部を操作して前記閉塞部を拡径させ、該閉塞部を前記流体管の内周面に密封状に当接させる工程と、
前記操作部よりも外径側に形成され前記閉塞部を管軸方向に貫通する孔を介し、前記流体管内の流体を外部に排出させるとともに、前記流体管の管端面に防食キャップの防食部を当接させるようにして前記流体管に前記防食キャップを保持させる工程と、
前記操作部を再度操作して前記閉塞部を前記防食キャップの内周端縁より縮径させる工程と、
前記閉塞装置を前記流体管より撤去する工程と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、操作部の操作により閉塞部を拡径し、流体管の内周面に密封状に当接させて流体管内を閉塞して流体管端側への流体の流出を防止することができるため、流体管の管端面と防食部との間に流体が介在しない状態で流体管に対して取付けることができる。また、操作部の操作により閉塞部を縮径した後、閉塞装置を流体管より撤去するため、防食キャップに干渉することなく容易に閉塞装置を取り外すことができる。そのため、配管工事における防食処理にかかる時間を削減しながら確実に防食処理を行うことができる。
実施例における閉塞装置を流体管内に挿入した状態を示す概要図である。 (a)は、実施例における閉塞装置を示す平面図であり、(b)は、同じく背面図である。 図2(a)のA−A断面図である。 実施例における閉塞装置により流体管を閉塞した状態を示す概要図である。 流体管端面に向けて防食キャップを挿入する作業を示す概要図である。 流体管端面に嵌合した防食キャップを固定する作業を示す概要図である。 閉塞装置の閉塞体を縮径させる作業を示す概要図である。 閉塞装置を流体管内から撤去した後の状態を示す概要図である。 (a)は、閉塞装置の変形例1を示す側断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は、変形例2における閉塞装置の閉塞体を補助閉塞体に挿入する前の状態を示す斜視図であり、(b)は、同じく閉塞装置を補助閉塞体に挿入した後の状態を示す斜視図である。
本発明に係る流体管端面防食装置及び流体管端面の防食処理方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る流体管端面防食装置につき、図1から図8を参照して説明する。以下、図1の画面左側を閉塞装置の正面側(前方側)として説明する。
図1に示すように、本実施例の流体管2は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面が粉体塗装あるいはモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
本実施例では、配管工事にあたり既設の流体管を切断し、押輪等により図示しない流路構成部材と接続する場合を例に取り、このような流体管2の切断面即ち管端面2aを流体管端面防食装置1(図5ないし図7参照)によって防食処理する態様を説明する。
既設の流体管2を切断する工程は、先ず所定の切断箇所より上流側に設けられた図示しないバルブ等の止流体装置を閉操作した後に行われる。図1は、切断工程後の状態を示しており、止流体装置と切断面即ち管端面2aとの間に残存する流体が切断箇所より流れ出ている様子を示している。
後述する防食キャップ4とともに流体管端面防食装置1を構成する閉塞装置3は、図1ないし図3に示されるように、流体管2の内部を閉塞するための閉塞部5と、閉塞部5を拡径及び縮径可能な操作部6とを備えている。閉塞部5は、互いに対向配置される第1部材7及び第2部材8と、第1部材7と第2部材8との間に配置された閉塞体9とから主に構成されている。閉塞体9は、無端環状のゴム等の弾性部材からなり、断面が内側に向け窄まるようなテーパ9a,9aを有した形状となっている。
図3に示されるように、第1部材7は、押圧片10と該押圧片10の略中央から第2部材8側に延出する螺合軸部11とを有している。螺合軸部11は、第1部材7を流体管2の管軸方向に貫通する貫通孔12を有する中空形状となっている。第2部材8は、押圧片13と該押圧片13の略中央に第1部材7の螺合軸部11が挿通可能な挿通孔14が形成されている。第2部材8に形成された挿通孔14の内径は、第1部材7の螺合軸部11の外径とほぼ同じか、若干大きく形成されている。また、第2部材8には、挿通孔14と平行に設けられた孔としての小孔18が形成されている。さらに、第2部材8には、第1部材7に面する面の反対側の面に後述する操作部6を囲繞する筒部20が固着されている。
第1部材7の螺合軸部11には、外周に雄ネジ部11aが形成されており、後述する操作部6の内周に形成された雌ネジ部6aが螺合可能となっている。したがって、第1部材7の螺合軸部11に第2部材8の挿通孔14を挿通させた状態で操作部6が螺合されることにより、第1部材7と、第2部材8と、第1部材7及び第2部材8の間に配置された閉塞体9と、が一体となり閉塞部5が構成されている。
図3に示されるように、操作部6は、中空の筒状に形成されており、長手方向一方端内周に前述した第1部材7の螺合軸部11に螺合する雌ネジ部6aを備えており、長手方向他方端に作業者が操作部6の手動操作に用いるツマミ部6bが形成されている。また、長手方向他方端には、後述するホース15(図4参照)を取付けるホースニップル16が固定されている。
操作部6における雌ネジ部6aを有する側の端面6cと第2部材8の押圧片13との間には、好ましくは摩擦係数が低く弾性を有する樹脂部材から形成されたワッシャ17が介設されており、操作部6の回転操作により操作部6がワッシャ17を介して第1部材7と第2部材8とが相対的に近接させることができる。尚、ワッシャ17は、前記した樹脂部材に限られず、例えば金属部材やゴム等の弾性部材から形成されてもよい。そして、第1部材7と第2部材8との相対的な近接移動により第1部材7と第2部材8との間に配置された閉塞体9が各押圧片10,13により挟圧されて変形されることになる。尚、この操作部6と第1部材7の螺合軸部11との螺合深度により、閉塞体9の拡径状態及び縮径状態を調整できる。また、閉塞体9は、前述した操作部6の操作による縮径状態、すなわち自然状態において、後述する防食キャップ4の環状壁部42aの内周端縁42cの内径よりも小径とすることができるように設計されている。
第1部材7の押圧片10は、外縁側に外向きの傾斜を有するテーパ部10aが設けられており、同様に第2部材8の押圧片13の外縁側にも、外向きの傾斜を有するテーパ部13aが設けられている。これらテーパ部10a,13aは、閉塞体9のテーパ9a,9aとほぼ同角度となっており、図3及び図4に示されるように、前述した第1部材7と第2部材8との相対的な近接移動による閉塞体9の挟圧時において、閉塞体9は、そのテーパ9a,9aが第1部材7及び第2部材8のテーパ部10a,13aを径方向外側に動くようにして流体管2の内周面2bに向けて捩れることなく押出されることになる。尚、閉塞体9のテーパ9a,9aと第1部材7及び第2部材8のテーパ部10a,13aとの間には、潤滑性の塗布剤が塗布されており、閉塞体9が押し出されやすくなることが好ましい。
また、図5に示されるように、流体管端面防食装置1を構成する防食キャップ4は、正面視で略環状をなしており、流体管2の管端面2aを全周に亘って貼着される粘着性を有する防食体41(防食部)と、防食体41を保持する保持体42(保持部)と、から主に構成されている。尚、防食キャップは、流体管の形状に沿うものであればよく、円環状や楕円状等であってもよい。
保持体42は、合成樹脂等の弾性部材から形成されており、前述した流体管2の管端面2aの正面に位置する環状壁部42aと、環状壁部42aから延出して流体管2の外周面2cに外嵌する延設部42bとを備えている。
本実施例の防食キャップ4は、流体管2の管端面2aの正面に位置する環状壁部42aの内径が標準の流体管2に比べて小径に形成されていることから、同程度の規格の流体管に対して共通して取付けて防食作用を提供することができる。そのため、流体管2に取付けられる場合には、流体管2の内部に環状壁部42aが一部突出することもある。尚、本実施例では流体管2の内部に環状壁部42aが一部突出している。
続いて、実際に流体管端面防食装置1を用いて流体管2の管端面2aを防食処理する工程を図4から図8を用いて説明する。まず、前述したように、所定の切断箇所より上流側に設けられたバルブ等の止流体装置を閉操作し、流体管2を切断する工程を行う。
次に、流体管2の内側に閉塞装置3の閉塞部5を挿入する工程を行う(図1参照)。このとき、閉塞装置3の閉塞部5は、閉塞体9が縮径状態となっている。そのため、閉塞体9が流体管2の内周面2bに当接せず、閉塞装置3の閉塞部5を流体管2の内側に容易に挿入することができる。また、流体管2の内側に閉塞装置3の閉塞部5を挿入時には、筒部20を把持して閉塞装置3の閉塞部5を流体管2の内側に挿入できるため、かかる挿入作業を行い易い。
次いで、図4に示されるように、流体管2の管端面2a側を密封状に閉塞する工程を行う。詳しくは、閉塞装置3の操作部6のツマミ部6bを回転操作することにより、第1部材7及び第2部材8で閉塞体9を挟圧して拡径状態とする。尚、前述のように、第2部材8には、小孔18が形成されており、第1部材7,第2部材8,及び閉塞体9により閉塞された流体管2の内部空間は、小孔18を介して大気と連通しているため、前記内部空間内の空気が小孔18を介して外部へ排出され、操作部6の操作を容易に行えるようになっている。
図4に示されるように、拡径時の閉塞体9の外径は、流体管2の内周面2bよりも大径となっている。そのため、閉塞体9が流体管2の内周面2bに圧接され、流体管2の管端面2a側が密封状に閉塞される。これにより、流体管2の管端面2aに流体が付着することを防止した状態で後述する防食処理を行うことができる。
また、閉塞体9による閉塞状態にあっては、螺合軸部11の貫通孔12、中空の操作部6内、ホースニップル16及びホース15を介して、流体管2内部と外部とが連通している(図3参照)。これによれば、流体管2内が大気圧に維持されることとなるため、前記止流体装置と流体管2の管端面2aとの間に所定量以上の流体が残存する場合、止流体装置と流体管2の管端面2aとの間に残存する液体は、螺合軸部11の貫通孔12の内周下縁12aより水位が低くなるまで外部へ排出されることになる。そのため、流体管2内の流体圧の上昇を防止でき閉塞装置3の密封機能低下を防止することができる。
また、ホース15は、少なくともその端部15aが流体管2の管端面2aより外部に配置されるだけの寸法に設定されているため、ホース15より外部に排出される流体の流体管2の管端面2aへの付着を防止できる。尚、操作部6の端面6cと第2部材8の押圧片13との間にワッシャ17が介設されているため、中空の操作部6内、ホースニップル16及びホース15側に流れる流体が操作部6の端面6cと第2部材8の押圧片13との間の密封状態が保たれており、両者の間からの流体の漏出が防止されている。
続いて、図示しない流体管2の管端面2a及びその近傍を清掃する工程を行い、流体管2の管端面2a及びその近傍の夾雑物等を除去したあと、図5及び図6に示されるように、防食キャップ4による流体管2の管端面2aを防食処理する工程をおこなう。防食キャップ4による流体管2の管端面2aの防食処理を詳しく説明すると、図5に示されるように、操作部6のツマミ部6b側に配されたホース15に沿って防食キャップ4を挿通させ、その後、図6に示されるように、防食キャップ4の延設部42bを拡径させて流体管2の外周面2cに外嵌させる。そして、ローラ状の取付け治具19により、防食キャップ4の外周縁を周方向に沿って押圧する。これにより、防食キャップ4が流体管2の管端面2aに防食体41を貼着させた状態で流体管2に保持される。
この防食処理工程は、流体管2内から流れ出る流体が管端面2aに付着することを防止した状態で行われるため、管端面2a及び防食キャップ4の防食体41に流体が付着しない清浄な状態で、流体管2の管端面2aに対して高い粘着力で防食体41を貼着することができ、流体管2の管端面2aに対して確実な防食機能が発揮される。
その後、図7に示されるように、閉塞体9を縮径状態とする工程を行う。この閉塞体9を縮径状態とする工程は、操作部6を、閉塞体9の拡径時における操作部6の回転方向と逆方向に回転操作することにより行われる。上記操作部6の回転操作により、操作部6が第1部材7の螺合軸部11に沿って後退し、狭圧されていた閉塞体9が弾性復帰し、第2部材8が第1部材7から離間するため、閉塞体9が縮径状態となる。縮径時の閉塞体9の外径は、流体管2の内部に突出した防食キャップ4の環状壁部42aの内周端縁42cよりも小径となっている。これにより、前記止流体装置と流体管2の管端面2aとの間に流体が残存した場合、当該流体が切断箇所から外側へ流出するようになる。
次いで、図8に示されるように、閉塞体9が縮径状態の閉塞装置3の閉塞部5を流体管2内から撤去する工程を行う。このとき、前述したように、閉塞体9の外径は、防食キャップ4の環状壁部42aの内周端縁42cよりも小径とすることができるため、防食キャップ4に閉塞部5が干渉することなく容易に閉塞装置3を取り外すことができる。
上述したように、流体管2の切断処理をした後、流体管2の内側に閉塞装置3の閉塞部5を挿入し操作部6を操作して閉塞体9を拡径させることにより、流体管2内を閉塞して流体管2の管端面2a側への流体の流出を防止することができる。したがって、前記止流体装置と流体管2の管端面2aとの間に残存する流体が、流体管2の管端面2a側から完全に排出されることを待たずに、防食キャップ4による流体管2の管端面2aの防食処理作業に取り掛かることができる。
また、防食処理作業時には、流体管2の管端面2a側への流体の流出が閉塞装置3により防止されているため、流体管2の管端面2aと防食キャップ4の防食体41との間に前記流体が介在することなく流体管2の管端面2aの防食処理が確実に行われる。
また、縮径状態時における閉塞体9の外径は、防食キャップ4の環状壁部42aの内周端縁42cよりも小径となっており、防食キャップ4に閉塞部5を干渉させることがなく閉塞装置3の撤去を行える。また、前述のように防食キャップ4の保持体42は、弾性を有することから、万が一、撤去時に閉塞体9が防食キャップ4の環状壁部42aに当接しても、防食キャップ4を流体管端面2aから取外す方向に働く力を吸収して、防食キャップ4が流体管端面2aから外れにくくなっている。そのため、流体管2の管端面2aに対する防食キャップ4の防食機能を低下させずに容易に閉塞装置3を取り外すことができる。したがって、配管工事における流体管2の管端面2aの防食処理にかかる時間を削減しながら確実に防食処理を完了させることができる。
また、閉塞装置の変形例は、次のようなものもあり、図9に示す態様を閉塞装置の変形例1として説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図9に示されるように、閉塞装置31の閉塞部51は、第1部材71と、第2部材81と、閉塞体9とから主に構成されている。図9(b)に示されるように、第1部材71は、螺合軸部111と、第1部材71の押圧片101の外径側の位置に螺合軸部111と平行に延びる筒部201と、を備えている。この筒部201は、貫通孔121を有する中空形状となっており、長手方向他方端には、ホースニップル16が固定されている。第2部材81の押圧片131には、挿通孔14と、筒部201が挿通可能な挿通孔141とが形成されている。この挿通孔141は、筒部201が遊挿される大きさに形成されている。
また、図9に示されるように、閉塞装置31の操作部61は、長手方向一方端に雌ネジ部6aを備えており、長手方向他方端に作業者が操作部61の操作時に把持するハンドル部61bを備えている。
本変形例の閉塞装置31は、筒部201が第1部材71の押圧片101の外径側の位置に設けられており、この筒部201を流体管内の下部に配置した状態で閉塞体9を拡径させることにより、前記した流体管2内に残留する流体を、流体管2内の下方の位置から外部へ排出できる。そのため、閉塞部51にかかる流体管2内の流体圧を低くすることができ、特に、閉塞部51に対して大きな流体圧がかかりやすい大径の流体管等に対して有効である。
また、第2部材81の挿通孔141に筒部201が遊挿されているため、操作部61の回転操作時に、第1部材71と第2部材81との相対回転が規制され、閉塞部51の密封機能が保たれる。さらに、第2部材81の挿通孔141と筒部201との隙間から空気が抜けるようになっているため、操作部61の操作を容易に行えるようになっている。
また、閉塞装置の変形例2として次のようなものもある。図10に示されるように、閉塞装置3’は、閉塞体9の外周面に被冠される補助閉塞体21を備えている。この補助閉塞体21は、縮径時の閉塞体9の外径よりも大きく、且つ拡径時の閉塞体9の外径よりも小さい内径を有している。尚、この補助閉塞体21は、無端環状のゴム等の弾性部材からなる。
これによれば、例えば、拡径時の閉塞体9の外径よりも大きな内周面を有する流体管に閉塞装置3’を利用する場合であっても、補助閉塞体21を装着することで、流体管の内径に合わせて閉塞部5の拡径可能な外径を調節することができる。そのため、閉塞装置の汎用性を高めることができる。
また、閉塞体9を縮径させた状態で補助閉塞体21を挿通させた後、閉塞体9を拡径させることで閉塞体9に補助閉塞体21を被冠させることができるため、補助閉塞体21の被冠作業が容易である。
また、図示しないが、閉塞体9を縮径させた後、閉塞装置3’を撤去する際において、補助閉塞体21が前述した防食キャップ4の環状壁部42aに当接しても、縮径時には、閉塞体9と補助閉塞体21とが一体化していないため、補助閉塞体21が流体管2内に残るようにして閉塞装置3’のみが撤去される。そのため、閉塞装置3’の撤去作業時に補助閉塞体21が、防食キャップ4を流体管端面2aから取外す方向に力を与えることを防止でき、防食キャップ4により流体管端面2aが防食された状態を保つことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、閉塞装置3の閉塞部5が、第1部材7,第2部材8,及び閉塞体9で構成されていたが、これに限られず、外部から空気を注入することにより膨大するゴム製の袋体などであってもよい。
また、補助閉塞体21は、閉塞装置3’の閉塞体9と同一の材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。尚、前記実施例では、補助閉塞体21の前後幅が閉塞体9と略同一幅となっていたが、閉塞体9よりも大きい幅でもよいし、小さい幅でもよい。
また、本実施例では、既設の流体管2を切断する工程は、先ず所定の切断箇所よりも上流側に設けられた図示しないバルブ等の止流体装置を閉操作した後に行われるようにしたが、例えば新設配管の場合に、予め切断した新設の流体管の切断面が露出するように、流路構成部材を介して配管に接続することで、管路を構成してもよい。この場合、流体圧試験後の残流体への対処として、本発明の流体管端面防食装置及び流体管端面の防食処理方法を、新設の流体管に適用することができる。
1 流体管端面防食装置
2 流体管
2a 管端面(切断面)
3 閉塞装置
4 防食キャップ
5 閉塞部
6 操作部
7 第1部材
8 第2部材
9 閉塞体
11 螺合軸部
12 貫通孔
18 小孔(孔)
20 筒部
21 補助閉塞体
31,3’ 閉塞装置
41 防食体(防食部)
42 保持体(保持部)
42c 内周端縁
51 閉塞部
61 操作部
71 第1部材
81 第2部材
111 螺合軸部
121 貫通孔
201 筒部

Claims (4)

  1. 流体管の管端面を防食処理する装置であって、
    前記流体管の内部を閉塞するための閉塞部と、該閉塞部の径方向の略中心に設けられ前記閉塞部を拡径及び縮径可能な操作部と、前記操作部よりも外径側に形成され前記閉塞部を管軸方向に貫通する孔とを備える閉塞装置と、前記流体管の管端面に密封状に当接可能な防食部と前記流体管に対して前記防食部を保持させる保持部とを有する防食キャップと、を備えており、
    前記閉塞部は、前記操作部の操作により該閉塞部の外面が拡径時において前記流体管の内周面に密封状に当接し、該閉塞部の外径が縮径時において前記防食キャップの内周端縁よりも小径となることを特徴とする流体管端面防食装置。
  2. 前記閉塞部は、第1部材と、第2部材と、前記第1部材及び前記第2部材の間に配置された弾性部材からなる閉塞体と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の流体管端面防食装置。
  3. 前記閉塞部は、前記閉塞体の外周に着脱可能に被冠される補助閉塞体を有することを特徴とする請求項1または2に記載の流体管端面防食装置。
  4. 流体管の管端面を防食処理する方法であって、
    閉塞装置の少なくとも閉塞部を前記流体管内に挿入する工程と、
    前記閉塞部の径方向の略中心に設けられた操作部を操作して前記閉塞部を拡径させ、該閉塞部を前記流体管の内周面に密封状に当接させる工程と、
    前記操作部よりも外径側に形成され前記閉塞部を管軸方向に貫通する孔を介し、前記流体管内の流体を外部に排出させるとともに、前記流体管の管端面に防食キャップの防食部を当接させるようにして前記流体管に前記防食キャップを保持させる工程と、
    前記操作部を再度操作して前記閉塞部を前記防食キャップの内周端縁より縮径させる工程と、
    前記閉塞装置を前記流体管より撤去する工程と、
    を備えることを特徴とする流体管端面の防食処理方法。
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