JP6285688B2 - 流体継手を配設するための装置、配設装置及び配設方法 - Google Patents

流体継手を配設するための装置、配設装置及び配設方法 Download PDF

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本発明は、配設治具、配設装置、及び、流体管継手の配設方法に関する。
従来、流体管継手等の配設体を壁孔に貫通配置させるべく、種々の配設装置、配設方法が用いられている。
例えば、特許文献1は、水栓をユニットバスに取り付けるための水栓エルボを壁裏に支障なく固定する配設装置を開示している。この水栓エルボ(E)をユニットバス(B)に配設する方法では、ユニットバス(B)の側壁(1)の裏側で、水栓エルボ(E)のパイプ接続部(12)にパイプ(P)を接続し、水栓エルボ(E)の螺子筒部(11)を水栓エルボ固定具(F)の挿通孔(23)に挿通させると共に、水栓エルボ(E)の鍔部(13)を固定具(F)の廻止め板部(24)の間に挿入して係止させる。次に、係止状態で、水栓エルボ(E)の螺子筒部(11)を側壁(1)に形成された貫通孔(32)に挿通して、螺子筒部(11)の先端部を側壁(1)の壁表に突出させる。そして、側壁(1)の壁表において、螺子筒部(11)の突出部の雄螺子部(11a)にナット(N)を螺合させて、側壁(1)及び水栓エルボ固定具(F)の支持板部(21)をナット(N)と鍔部(13)とで挟持する。これにより、側壁(1)に水栓エルボ(E)が取り付けられる。
特開2006−265832号公報
特許文献1の配設装置では、配設体を取り付けるべきユニットバスの壁材の壁裏空間で、流体管(パイプ(P))を配設体(水栓エルボ(E))に取り付けて、配設体を壁表に臨むように壁材の壁孔まで誘導する。このような壁裏空間での作業は、壁表空間での作業と比べて、より一層困難なものとなり得る。例えば、壁裏空間が狭い場合には、壁裏での作業者の手の動きが制限され、精密な作業をすることができない。そのため、流体管の取付や配設体の壁孔までの誘導が壁材等に妨げられ、配設体の設置に多くの労力を要する。あるいは、壁裏空間を視認できない場合には、壁裏で作業者が手探りで作業しなければならず、流体管の接続に漏れが生じたり、配設体の所望の箇所を壁孔に誘導することが困難となったりした。すなわち、従来の配設装置において、上述のような壁裏空間で作業効率が低下することが問題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、配設体を壁材に対してより一層容易に配設可能とする配設治具、配設装置及び配設方法を提供することにある。
請求項1に記載の装置は、流体継手を配設するための装置であって、壁表に配置される第1開口端及び壁裏で流体管が接続される第2開口端を有する流体管継手流体管継手の第1開口端に脱着可能に取着される取着体、及び、該取着体に接続されたとともに磁力によって引き寄せ可能な磁着部を有する長尺の紐状体を備える配設治具と、紐状体の磁着部を壁表から磁力によって引き寄せるための磁気牽引具と、からなり、磁気牽引具は、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表から磁力で壁孔まで誘導し、紐状体を壁孔から壁表に引き出すことが可能に構成されており、壁裏で流体管継手に結合した取着体を壁表から磁気牽引具によって壁表に引き出された紐状体で牽引して、流体管継手の第1開口端を壁表に突出させるべく、流体管が第2開口端に接続された状態で流体管継手を壁孔に向けて誘導可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の装置は、請求項1に記載の装置において、取着体は、流体管継手の第1開口端近傍に形成された雌ねじ部又は雄ねじ部のいずれか一方に螺合可能な螺着部と、流体管継手に取着された状態で第1開口端を止水するための止水部と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の配設装置は、壁表に配置される第1開口端及び壁裏で流体管が接続される第2開口端を有する流体管継手と、流体管継手の第1開口端に脱着可能に取着される取着体、及び、該取着体に接続されたとともに磁力によって引き寄せ可能な磁着部を有する長尺の紐状体を備える配設治具と、流体管継手を壁材に固定するための固定具と、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表から磁力によって引き寄せるための磁気牽引具と、を備え、磁気牽引具は、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表から磁力で壁孔まで誘導し、紐状体を壁孔から壁表に引き出すことが可能に構成されており、壁裏で第1開口端に結合した取着体を壁表から磁気牽引具によって壁表に引き出された紐状体で牽引して、流体管継手の第1開口端を壁表に突出させるべく、流体管が第2開口端に接続された状態で流体管継手を壁孔に向けて誘導可能であることを特徴とする。
請求項に記載の配設装置は、請求項に記載の配設装置において、取着体は、流体管継手の第1開口端近傍に形成された雌ねじ部又は雄ねじ部のいずれか一方に螺合可能な螺着部と、流体管継手に取着された状態で第1開口端を止水するための止水部と、を備えることを特徴とする。
請求項に記載の配設装置は、請求項3又は4に記載の配設装置において、固定具は、壁材を壁表側から押圧して流体管継手を固定するための固定リングからなり、固定リングが流体管継手の第1開口端近傍の雄ねじ部に螺着可能であり、且つ、取着体の螺着部が第1開口端近傍の雌ねじ部に螺着可能であり、取着体を第1開口端に結合した状態で流体管継手を固定具で壁材に固定すべく、紐状体及び取着体が固定リングの中空を通過可能であるように構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の配設装置は、請求項に記載の配設装置において、流体管継手は、流体管継手本体から張り出したフランジ部と、壁裏で壁材とフランジ部との間で挟圧される第1止水リングと、をさらに備え、第1止水リングが壁孔周縁に当接して固定リングの螺着時に流体管継手の共回りを抑制することを特徴とする。
請求項に記載の方法は、配設治具の取着体を流体管継手の第1開口端に脱着可能に取着すると共に流体管継手の第2開口端に流体管を接続する工程と、流体管及び配設治具が結合した流体管継手を壁裏に配置する工程と、流体管継手を壁裏に配置した後、磁気牽引具を用いて、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表から磁力で壁孔まで誘導し、紐状体を壁孔から壁表に引き出す工程と、配設治具の取着体に接続された長尺の紐状体で取着体を壁表から牽引して、流体管継手を壁孔に向けて誘導し、第1開口端を壁表に突出させるように配置する工程と、流体管継手を壁材に固定具で固定する工程と、配設治具を流体管継手から離脱させる工程と、を含むことを特徴とする。
請求項に記載の配設方法は、請求項に記載の配設方法において、取着体は、流体管継手の第1開口端近傍に形成された雌ねじ部又は雄ねじ部のいずれか一方に螺合可能な螺着部と、流体管継手に取着された状態で第1開口端を止水するための止水部と、を備え、流体管継手を壁材に固定した後、流体管継手の水圧試験をする工程をさらに含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、流体管継手に取着体を結合した状態で、壁表から紐状体を引っ張ることにより、取着体と共に流体管継手を牽引して壁孔に向けて誘導可能である。すなわち、配設治具を使用することにより、壁表から紐状体を操作して流体管継手の第1開口端を壁孔まで誘導し、壁裏に配置された流体管継手を壁孔の所定位置に容易に配設することができる。さらに、流体管が流体管継手の第2開口端に接続された状態で流体管継手を壁孔に向けて誘導可能であるため、壁裏に配置される前に予め流体管を第2開口端に接続しておくことができる。すなわち、流体管を流体管継手に接続する作業を壁裏空間で行う必要性を排除し、より広い作業空間で実施することを選択可能である。したがって、本発明の配設治具は、壁裏空間での作業効率低下を軽減し、流体管継手(配設体)を壁孔により迅速且つ容易に配設可能とするものである。さらに、磁気牽引具で、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表側から磁力によって引き寄せることにより、壁孔を介して壁表側に紐状体を簡単に引き出すことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、配設治具の取着体が流体管継手の第1開口端に止水状態で螺着される。そのため、流体管継手の第1開口端に取着体を螺着させた状態で、配管システム上流から流体管継手の第1開口端までの水圧試験を実施することができる。このとき、配設治具の取着体が(螺着部及び止水部を有する)止水栓として機能するため、高い水圧で試験を実施可能である。
請求項に記載の発明によれば、流体管継手に取着体を結合した状態で、壁表から紐状体を引っ張ることにより、取着体と共に流体管継手を牽引して壁孔に向けて誘導可能である。すなわち、壁表から配設治具の紐状体を操作して流体管継手の第1開口端を壁孔まで誘導し、壁裏に配置された流体管継手を壁孔の所定位置に容易に配設することができる。さらに、流体管が流体管継手の第2開口端に接続された状態で流体管継手を壁孔に向けて誘導可能であるため、壁裏に配置される前に予め流体管を第2開口端に接続しておくことができる。すなわち、流体管を流体管継手に接続する作業を壁裏空間で行う必要性を排除し、より広い作業空間で実施することを選択可能である。したがって、本発明の配設装置は、壁裏空間での作業効率低下を軽減し、流体管継手(配設体)を壁孔により迅速且つ容易に配設可能とするものである。さらに、磁気牽引具で、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表側から磁力によって引き寄せることにより、壁孔を介して壁表側に紐状体を簡単に引き出すことができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、配設治具の取着体が流体管継手の第1開口端に止水状態で螺着される。そのため、流体管継手の第1開口端に取着体を螺着させた状態で、配管システム上流から流体管継手の第1開口端までの水圧試験を実施することができる。このとき、配設治具が(螺着部及び止水部を有する)止水栓として機能するため、高い水圧で試験を実施可能である。
請求項に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加えて、取着体を第1開口端に結合した状態で流体管継手を固定具で壁材に固定すべく構成されている。すなわち、配設治具の紐状体を把持して流体管継手を壁孔に保持し、壁孔から流体管継手を脱落させないように、固定リングで流体管継手を壁材に確実に固定することができる。あるいは、固定する時に不意に流体管継手が壁裏に落下した場合においても、配設治具が流体管継手に未だ接続されているため、流体管継手を固定直前の位置に簡単に復帰させることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、固定リングを流体管継手に螺着するときに、第1止水リングがフランジ部及び壁面に対して高い摩擦力で圧接するため、流体管継手の共回りを抑制する。これにより、所定の姿勢で流体管継手を壁材に容易に固定することができる。
請求項に記載の発明によれば、流体管継手を壁裏に配置する前に、流体管継手の第2開口端に流体管を接続し、且つ、流体管継手の第1開口端に配設治具の取着体を取り付ける。これら作業は、壁裏空間の悪条件に左右されないため、簡単且つ迅速に実施可能である。そして、壁表から配設治具の紐状体を操作して、流体管が接続された流体管継手の第1開口端を壁孔まで誘導し、壁裏に配置された流体管継手を所定位置に容易に配設することができる。したがって、本発明は、流体管継手を壁孔に簡単且つ迅速に配設可能とする流体管継手の配設方法を提供する。さらに、磁気牽引具で、壁裏に配置した紐状体の磁着部を壁表側から磁力によって引き寄せることにより、壁孔を介して壁表側に紐状体を簡単に引き出すことができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、流体管継手の第1開口端に管材、水栓、他の継手等の接続部材を取り付ける前であり、且つ、取着体が第1開口端に螺着した状態で、配管システム上流から流体管継手の第1開口端まで水圧試験を実施する。これにより、配設治具が(螺着部及び止水部を有する)止水栓として機能して、接続部材を接続した場合と比べてより高い水圧条件で効果的に試験可能である。
本発明の一実施形態の配設装置の分解斜視図。 図1の配設装置の配設治具の斜視図。 図2の配設治具の取着体の(a)正面図、(b)側面図及び(c)A−A断面図。 図1の配設装置の配設体(流体管継手)及び固定具(固定リング)の斜視図。 図4の流体管継手及び固定リングの(a)側面図及び(b)断面図。 本発明の一実施形態の配設構造の斜視図。 図6の配設体構造の断面図。 本発明の一実施形態の配設構造(水圧試験時)の斜視図。 図8の配設体構造の断面図。 流体管継手を壁孔に配設する方法を示す模式図であって、(a)流体管継手に流体管及び配設治具を取り付ける工程、(b)流体管継手を壁孔まで誘導して固定リングで固定する工程を示す。 流体管継手を壁孔に配設する方法を示す模式図であって、(a)流体管継手から配設治具を離脱させる工程、(b)流体管継手に接続部材を取り付ける工程を示す。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。また、本発明における上下左右の方向は、相対的な位置を示す概念にすぎず、これらを入れ替えて適用可能であることは言うまでもない。
以下に説明する本実施形態では、配設体は流体管継手(水栓エルボ)であり、該配設体が固定される壁材はユニットバスの側壁である。しかしながら、ここで説明する配設装置の実施形態は例示にすぎず、本発明の配設装置は、側壁だけでなく、天井壁、床壁など任意の壁材に適用可能である。または、配設装置は、水栓用途でなくても、例えば、ガス配管、配線、換気等の他の用途に適用可能であることは言うまでもない。
図1は、一実施形態の配設装置100の分解斜視図である。配設装置100は、配設体を壁孔に貫通配置するものである。図1に示すとおり、配設装置100は、配設治具110と、一端及び他端に接続部材(例えば、水栓、管材、継手等)及び流体管Pが接続される流体管継手(配設体)120と、該流体管継手120を壁材Wに固定するための固定具130と、からなる。
図2〜図5を参照して、一実施形態の配設装置100の各構成要素をより詳細に説明する。
図2は、配設装置100の配設治具110の斜視図である。図2に示すとおり、配設治具110は、流体管継手120に脱着可能である取着体111と、該取着体111に接続された自在に曲がる長尺の紐状体117とを備える。当該取着体111は、筒状に延びると共に外周に雄ねじが形成された螺着部112と、該螺着部112の基端で径方向に張り出した鍔部113と、該鍔部113から螺着部112の反対側に延びる接続部114と、を備える。そして、該取着体111には、チェーン形状の紐状体117がスナップフック及びリングを介して接続部114の孔114aに脱着可能に連結されている。該紐状体117には、接続部114の反対端において錘状の磁着部118が設けられている。この磁着部118は、後述する磁気牽引具140(図10(b)参照)に磁着可能であり、永久磁石又は非永久磁石の磁性金属から形成されている。また、該磁着部118は、紐状体117を適切に垂下させるように錘としても機能する。
図3(a)は、配設治具110から紐状体117を取り外した取着体111の正面図、図3(b)はその側面図及び図3(c)はその断面図である。図3(a)に示すとおり、取着体111の鍔部113は、正面視において外径L1の円形状を有している。そして、鍔部113の略中央には、板状の接続部114が直径に沿って延在すると共に鍔部113平面から垂直に立設されている。図3(b)及び(c)に示すとおり、接続部114の反対側に延びる螺着部112は、鍔部113の径よりも小さい径からなる中実の円筒形状を有しており、その外周にねじ山が形成されている。そして、螺着部112の基端と鍔部113の裏面との間に止水部115が配置されている。この止水部115は、ゴム製のOリングからなる。後述するように、止水部115は、螺着部112を流体管継手120の雌ねじ部121bに螺合した際、取着体111の鍔部113と流体管継手120の第1開口端121との間を止水するように機能する。
なお、本実施形態の配設治具110の取着体111は、止水栓としての十分な強度を発揮すべくSUSや真鍮等からなる金属製の中実体として形成された。しかしながら、本発明の取着体は、一実施形態の形態に限定されない。例えば、取着体は、中空円筒体に雄ねじ又は雌ねじが設けられた形状であってもよい。あるいは、取着体は、金属の代わりに、硬質の合成樹脂で成形されてもよい。他方、紐状体117は、金属のチェーンとして形成されたが、取着体を牽引可能であれば、その形状及び材質はこれに限定されない。例えば、紐状体は、合成樹脂製のチェーン、革紐、麻紐等から任意に選択することができる。また、本実施形態では、磁着部118が紐状体117の先端に連結された磁石又は磁性体の錘からなるが、本発明はこれに限定されない。例えば、紐状体の材質を磁性金属又は磁石で構成して、紐状体全体を磁着部とすることも可能である。
図4は、本実施形態の配設体としての流体管継手120及び固定具130の斜視図である。そして、図5(a)は、該流体管継手120及び固定具130の側面図、及び、図5(b)は、その断面図である。図4及び図5に示すとおり、流体管継手120は、L字形状を有する中空の筒体からなり、所謂水栓エルボである。
この流体管継手120は、その一端に第1開口端121を有するとともに、その他端に該第1開口端121と直交する方向に開口する第2開口端122を備えてなる。この流体管継手120では、壁孔Hを貫通可能であるように、第1開口端121の開口方向に延びる筒体が少なくとも壁厚よりも長く形成されている。そして、第1開口端121近傍の筒体外周には、複数のねじ山が螺旋状に形成されてなる雄ねじ部121aが設けられている。他方、第1開口端121近傍の筒体内周には、雌ねじ部121bが設けられている。この雌ねじ部121bは、取着体111の螺着部112に螺合可能であり、尚且つ、一般的な規格の水栓や管材等の接続部材の雄ねじを螺着可能に構成されている。また、第2開口端122は、剛性及び可撓性を併せ持つ流体管Pが接続可能に形成されている。この第2開口端122は、図5(b)に示すとおり、流体管Pの内径よりも大きい径を有する圧入部122a及び圧着リング122bを有する。そして、流体管Pを第2開口端122に接続するには、流体管Pの内径を既存の治具で拡径し、圧入部122aを流体管Pの拡径部に差し込み、流体管Pの上から圧着リング122bを圧入部122aに圧入すればよい。なお、流体管Pは、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管等からなり、所定の剛性を有するが、配管経路に沿って任意に屈曲可能である。
また、流体管継手120の雄ねじ部121aの基端には、その径方向に張り出した円板状のフランジ部123が設けられている。このフランジ部123は、雄ねじ部121aの基端まで螺着された(内周にねじ部を有する)リング体からなる。しかしながら、フランジ部123を流体管継手120に一体形成してもよい。さらに、流体管継手120は、フランジ部123平面と壁材W裏面との間に密着状態で配置される第1止水リング124を備える。この第1止水リング124は、平板リング状のパッキンであり、軟質の合成樹脂やゴム等で形成可能である。後述するとおり、この第1止水リング124は、止水機能に加えて、固定時に流体管継手120の共回りを抑制する機能を発揮する。
また、本配設装置100の固定具130は、固定リング131、滑りリング132及び第2止水リング133からなる。固定リング131は、内周に設けられたねじ部131aと、平面に設けられた一対の孔131bとを備える。固定リング131のねじ部131aは、雄ねじ部121aと螺合可能であり、(雄ねじ部121aの最小外径と等しい)最小内径L2を有する。また、滑りリング132及び第2止水リング133の内径は、固定リング131の最小内径L2よりも大きく、且つ、流体管継手120の雄ねじ部121bの最大外径よりも小さい。そして、取着体111の鍔部113の外径L1は、固定リング131の内径L2と比べて小さくなるように定められている。すなわち、本配設装置100は、取着体111及び紐状体117が固定リング131、滑りリング132及び第2止水リング133の中空を通過可能であるように構成されている。
なお、本実施形態の流体管継手120は、金属製の水栓エルボからなるが、本発明の流体管継手はこれに限定されない。例えば、流体管継手は、壁孔に貫通配置可能な形状であれば、I字形状の水栓ニップルやT字形状の水栓チーズであってもよい。あるいは、流体管継手を合成樹脂で成形してもよい。すなわち、当業者であれば、流体管継手の形状及び材質を任意に選択可能である。
図6及び図7は、本実施形態の配設装置100により構築した流体管継手120の配設構造10の斜視図及び断面図である。この配設構造10は、垂直に立設したユニットバスの側壁(壁材W)に穿設された円形の壁孔Hに水栓エルボである流体管継手120を配設したものである。
図6及び図7に示すとおり、この配設構造10では、壁材Wに穿設された壁孔Hを流体管継手120の第1開口端121側の筒体が貫通し、第1開口端121が壁表に突出している。そして、固定リング131が流体管継手120の雄ねじ部121aに螺着して、フランジ部123と固定リング131とで壁孔Hの周縁を挟圧(又は挟持)することにより、流体管継手120が壁材Wに固定されている。このとき、固定リング131のねじ部131aが雄ねじ部121aに強固に螺合していることにより、固定リング131が滑りリング132及び第2止水リング133を壁面に対して押し付けている。これにより、第2止水リング133が壁表側の壁面と滑りリング132の裏面に密着及び圧接し、壁表空間及び壁孔Hの間を止水状態で封止している。同時に、第1止水リング124が壁裏側の壁面とフランジ部123表面に密着及び圧接し、壁裏空間及び壁孔Hの間を止水状態で封止している。この封止は、壁表空間に水が満たされた場合に、水が壁孔H及び壁裏空間に流入することを防止する。しかしながら、液体等の流入を配慮する必要がない用途・環境では、止水リングを省略してもよい。
そして、配設構造10の壁表空間では、固定具130で固定された流体管継手120の第1開口端121に任意の接続部材が取り付けられる。例えば、接続部材は、以下に限定されないが、流体管継手120の雌ねじ部121bに螺着可能な雄ねじを有する水栓、継手、管材等から選択可能である。他方、配設構造10の壁裏空間では、垂直方向に延在する流体管Pが流体管継手120の第2開口端122に接続されている。ここで、流体管Pの下端が拡径されて、第2開口端122の圧入部122aが管内に挿入されている。そして、当該流体管Pの外側から嵌め込まれた圧着リング122bが流体管Pを圧入部122aに対して圧着している。つまり、流体管Pが第2開口端122に止水状態で圧入されている。この流体管Pの上端は、配管システムの上流に接続されている(図示せず)。なお、本実施形態の配設構造10では、壁材Wに1つの流体管継手120が配設されているが、特許技術文献1の配設装置のように、複数の流体管継手120を壁材Wに並設してもよい。
図8及び図9は、本実施形態の配設装置100により構築した流体管継手120の配設構造10’の斜視図及び断面図である。この配設構造10’では、配設構造10と異なり、流体管継手120の第1開口端121に配設治具110の取着体111が取り付けられている。このとき、流体管継手120の雌ねじ部121bに取着体111の螺着部112がほぼ完全に螺合し、尚且つ、Oリング状の止水部115が鍔部113と第2開口端122の内縁(雌ねじ部122bの先端)との間に介在して両者に圧接している。すなわち、当該配設構造10’では、該取着体111が止水栓として機能しているため、配管システムの上流から流体管継手120の第1開口端121まで水を注入して水圧試験を実施することが可能である。特には、螺着部112及び止水部115を有する取着体111は、単純且つ堅牢の構造からなり、該取着体111が第1開口端121をより確実に止水することができる。つまり、この取着体111を第1開口端121に螺着すれば、水栓等の接続部材を取り付ける前に、(水栓等の水圧限度を超えた)より過酷な条件で水圧試験を実施可能である。また、接続部材を取り付ける前に、配設構造10’を維持することにより、この取着体111は、予備配管や先行配管の際にねじ部を保護し、尚且つ、流体管継手120の内部へゴミなどの異物が侵入することを防止するように機能する。
図10及び図11を参照して、本発明の一実施形態の配設構造100により、流体管継手120を壁孔Hに配設する方法を説明する。
まず、図10(a)に示すとおり、壁裏の外の広い空間(例えば、壁表空間や壁材の上方の空間)で、流体管継手120の雌ねじ部121bに取着体111の螺着部112を螺合させて、取着体111を流体管継手120の第1開口端121にほぼ完全に螺着する。この工程と同時に又は前後して、下端が拡径された流体管P内に流体管継手120の圧入部122aを挿入する。そして、流体管Pを挿入した状態の圧入部122aに流体管Pの周囲に配置された圧着リング122b(圧着リング122bの内径は、流体管Pの標準径よりも大きく拡径された径よりも小さい)を強引に押し下げることにより、流体管Pを第2開口端122に止水状態で圧入する。なお、流体管Pの上端は、この時点で配管システムの上流に接続されていてもよく、又は、他の任意の工程で接続されてもよい。
次に、紐状体117が垂下した状態の取着体111、及び、垂直方向に延在する流体管Pと一体化した流体管継手120を壁裏空間に押し入れる。そして、壁裏の外の空間で流体管Pを把持しつつ、壁孔Hに向けて流体管継手120を押し進める。こうして、配設治具110(取着体111及び紐状体117)、流体管継手120及び流体管P(の一部又は全部)を壁裏に配置する。このとき、流体管継手120の第1開口端121の位置は、壁材Wの垂直方向及び/又は平面方向において壁孔Hから離隔し、且つ、取着体111の紐状体117が壁孔H近傍に吊り下がっている。
次いで、図10(b)に示すとおり、(配設装置100の一部として解釈可能な)磁気牽引具140を壁材Wの壁表壁面に宛がって、垂下した紐状体117の自由端(磁着部118)を磁気で壁表から検知及び誘引する(仮想線参照)。そして、壁材Wを介して磁気牽引具140に磁着部118を磁着した状態で、壁孔Hまで移動させることにより、紐状体117を壁孔Hまで誘導して壁表側に簡単に引き出すことができる。なお、当該磁気牽引具140は、所定厚の壁材Wを隔てて、磁性体からなる磁着部118を引き寄せ可能であるように、十分に強い磁力線を放射可能に構成されている。そして、磁気牽引具140は、永久磁石式であっても、電磁石式であってもよい。または、磁着部118及び磁気牽引具140が相対的に磁着可能であれば、磁気牽引具140を磁石でなく磁性金属としてもよい。あるいは、紐状体117が手指や工具に引っ掛かる位置にあれば、磁力を使わずとも、手指や工具を差し入れて、壁孔Hから壁表側に引き出すことも可能である。
続いて、壁表側に自由端が引き出された紐状体117(又は磁着部118)を把持して壁表側に引っ張ることにより、壁裏の取着体111及び流体管Pと共に流体管継手120を強制的に牽引して、取着体111が接続した第1開口端121を壁孔Hまで誘導する。そして、流体管継手120の第1開口端121(雄ねじ部121aの先端近傍)及び取着体111が壁孔Hから壁表側に突出するまで、紐状体117で流体管継手120を牽引して、流体管継手120を壁孔Hの配設位置に移動させる。
次に、固定具130の各リング(固定リング131、滑りリング132及び第2止水リング133)の中空に紐状体117の自由端(磁着部118)を通した上で、取着体111の鍔部113が固定具130の各リングの中空を通過するように、壁表側に突出した第1開口端121に固定具130を取り付ける。このとき、壁材W側から、第2止水リング133、滑りリング132及び固定リング131の順に配置する。そして、選択的に紐状体117を壁表側に引きながら、流体管継手120の雄ねじ部121aに固定リング131内周のねじ部131aを螺合させる。紐状体117を引きながら固定リング131を第1開口端121に螺着することにより、流体管継手120が壁裏側に落下することを防止し、より安定的に作業を行うことができる。しかし、この紐状体117を引き寄せる作業は、本工程に必須ではない。
そして、固定リング131の一対の孔131bに、水栓レンチ等の治具を挿し込んで回転させることにより、固定リング131を雄ねじ部121aに強く締結することができる。このとき、固定リング131と第2止水リング133との間に介在する滑りリング132が固定リング131の回転摩擦抵抗を低減させるため、固定リング131が滑りリング132上を滑らかに螺回転して、固定リング131を雄ねじ部121aに対してより強固に螺着することができる。これと同時に、壁裏で第1止水リング124がフランジ部123及び壁裏壁面に圧接して高い摩擦力を発生させることにより、固定リング131の螺着時に流体管継手120が共回転することが抑制される。結果として、第1止水リング124が壁裏壁面に圧接したと共に第2止水リング133が壁表壁面に圧接した良好な止水状態で、流体管継手120が固定具130で壁材Wに固定される。
さらに、選択的な工程として、固定具130で流体管継手120を壁材Wに固定した後、配設治具110の取着体111を流体管継手120の第1開口端121に螺着したまま(配設構造10’の形態)、配管システムの上流から第1開口端121まで注水して配管システムの水圧試験を実施することができる。上述したとおり、取着体111が止水栓として機能するため、接続部材を取着した後の条件よりも高い水圧条件で水圧試験を実施可能である。この水圧試験において、漏水等が判明した場合には、その箇所を特定して補修する。
続いて、図11(a)に示すとおり、流体管継手120の雌ねじ部121bに螺着した取着体111を離脱方向に螺回転させて第1開口端121から取り外す。最後に、図11(b)に示すとおり、接続部材Qを第1開口端121に接続することにより、配設構造10を構築することができる。なお、この接続部材Qは、化粧カバー及び水栓が一体化されてなる給水口部材(その断面構造を詳細には図示せず)からなるが、これは例示にすぎず、接続部材Qはこれに限定されることはない。
以下、本発明に係る一実施形態の配設装置100(配設治具110及び配設方法)における作用効果について説明する。
一実施形態の配設装置100及び配設治具110では、流体管継手120に配設治具110の取着体111を結合した状態で、壁表から紐状体117を引っ張ることにより、取着体111と共に流体管継手120を牽引して壁孔Hに向けて誘導可能である。すなわち、壁表から配設治具110の紐状体117を操作して流体管継手120の第1開口端112を壁孔Hまで誘導し、壁裏に配置された流体管継手120の雄ねじ部121aを壁孔Hから容易に突出させて配置可能である。さらに、流体管Pが流体管継手120の第2開口端122に接続された状態で流体管継手120を壁孔Hに向けて誘導可能であるため、壁裏に配置される前に予め流体管Pを第2開口端122に接続しておくことができる。すなわち、流体管Pを流体管継手120に接続する作業を壁裏空間で行う必要性を排除し、より広い作業空間で実施することを選択可能である。したがって、本実施形態の配設装置100は、壁裏空間による悪影響を軽減し、流体管継手120を壁孔Hにより迅速且つ容易に配設可能とするものである。
一実施形態の流体管継手120の壁孔Hへの配設方法では、流体管継手120を壁裏に配置する前に、流体管継手120の第1開口端121に配設治具110の取着体111を取り付け、且つ、流体管継手120の第2開口端122に流体管Pを接続する。これら作業は、流体管継手120を壁裏に押し込む前に、壁裏の外のより広い作業空間で行われるため、簡単且つ迅速に実施可能である。そして、壁表から配設治具110の紐状体117を操作して、流体管Pが接続された流体管継手120の第1開口端121を壁孔Hまで誘導し、壁裏に配置された流体管継手120の雄ねじ部121aを容易に壁孔Hから壁表に突出させて配置可能である。次いで、本方法では、配設治具110を流体管継手120から離脱させる前に固定具130で流体管継手120を固定する。すなわち、固定する時に配設治具110の紐状体117を選択的に引きながら流体管継手120を壁孔Hに保持し、壁孔Hから流体管継手120を脱落させないように、固定具130で流体管継手120を壁材Wに確実に固定することができる。あるいは、固定する時に不意に流体管継手120が壁裏に落下した場合においても、取着体111が流体管継手120に接続されているため、紐状体117を再度引っ張ることにより、流体管継手120を固定直前の位置に簡単に復帰させることができる。さらに、接続部材Qを第1開口端121に接続するまで取着体111を第1開口端121に取着した状態を維持することにより、予備配管や先行配管の際に第1開口端121を保護し、及び、流体管継手120内部へ異物が侵入することを防止することができる。
(変形例)
本実施形態では、第1開口端121と取着体111とが螺合によって結合するが、本発明はこれに限定されない。すなわち、少なくとも紐状体で取着体と共に配設体を牽引して壁孔に向けて誘導可能であれば、他の結合手段を採用してもよい。例えば、第1開口端と取着体とを嵌合により結合してもよい。この場合、上記実施形態と比べて、取着体による止水効果を期待できないが、より簡単な動作で取着体を第1開口端に取り付けることができる。あるいは、取着体にフック状の係止部を設け、該係止部を配設体に設けた被係止部に引っ掛けて、紐状体で取着体と共に配設体を牽引してもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 配設構造
100 配設装置
110 配設治具
111 取着体
112 螺着部
113 鍔部
114 接続部
115 止水部
117 紐状体
118 磁着部
120 流体管継手(配設体)
121 第1開口端
121a 雄ねじ部
121b 雌ねじ部
122 第2開口端
123 フランジ部
124 第1止水リング
130 固定具
131 固定リング
132 滑りリング
133 第2止水リング
140 磁気牽引具
P 流体管
Q 接続部材
H 壁孔
W 壁材

Claims (8)

  1. 流体継手を配設するための装置であって、
    壁表に配置される第1開口端及び壁裏で流体管が接続される第2開口端を有する流体管継手前記第1開口端に脱着可能に取着される取着体、及び、該取着体に接続されたとともに磁力によって引き寄せ可能な磁着部を有する長尺の紐状体を備える配設治具と、
    前記紐状体の前記磁着部を壁表から磁力によって引き寄せるための磁気牽引具と、からなり、
    前記磁気牽引具は、壁裏に配置した前記紐状体の前記磁着部を壁表から磁力で前記壁孔まで誘導し、前記紐状体を前記壁孔から壁表に引き出すことが可能に構成されており、
    壁裏で前記流体管継手に結合した前記取着体を壁表から前記磁気牽引具によって壁表に引き出された前記紐状体で牽引して、前記流体管継手の前記第1開口端を壁表に突出させるべく、前記流体管が前記第2開口端に接続された状態で前記流体管継手を前記壁孔に向けて誘導可能であることを特徴とする装置
  2. 前記取着体は、前記流体管継手の前記第1開口端近傍に形成された雌ねじ部又は雄ねじ部のいずれか一方に螺合可能な螺着部と、前記流体管継手に取着された状態で前記第1開口端を止水するための止水部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 壁表に配置される第1開口端及び壁裏で流体管が接続される第2開口端を有する流体管継手と、
    前記流体管継手の第1開口端に脱着可能に取着される取着体、及び、該取着体に接続されたとともに磁力によって引き寄せ可能な磁着部を有する長尺の紐状体を備える配設治具と、
    前記流体管継手を壁材に固定するための固定具と
    壁裏に配置した前記紐状体の前記磁着部を壁表から磁力によって引き寄せるための磁気牽引具と、を備え、
    前記磁気牽引具は、壁裏に配置した前記紐状体の前記磁着部を壁表から磁力で前記壁孔まで誘導し、前記紐状体を前記壁孔から壁表に引き出すことが可能に構成されており、
    壁裏で前記第1開口端に結合した前記取着体を壁表から前記磁気牽引具によって壁表に引き出された前記紐状体で牽引して、前記流体管が前記第2開口端に接続された状態で前記流体管継手の前記第1開口端を壁表に突出させるべく、前記流体管継手を壁孔に向けて誘導可能であることを特徴とする配設装置。
  4. 前記取着体は、前記流体管継手の前記第1開口端近傍に形成された雌ねじ部又は雄ねじ部のいずれか一方に螺合可能な螺着部と、前記流体管継手に取着された状態で前記第1開口端を止水するための止水部と、を備えることを特徴とする請求項に記載の配設装置。
  5. 前記固定具は、前記壁材を壁表側から押圧して前記流体管継手を固定するための固定リングからなり、
    前記固定リングが前記流体管継手の前記第1開口端近傍の雄ねじ部に螺着可能であり、且つ、前記取着体の螺着部が前記第1開口端近傍の雌ねじ部に螺着可能であり、
    前記取着体を前記第1開口端に結合した状態で前記流体管継手を前記固定具で前記壁材に固定すべく、前記紐状体及び前記取着体が前記固定リングの中空を通過可能であるように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の配設装置。
  6. 前記流体管継手は、流体管継手本体から張り出したフランジ部と、壁裏で前記壁材と前記フランジ部との間で挟圧される第1止水リングと、をさらに備え、
    前記第1止水リングが壁孔周縁に当接して前記固定リングの螺着時に前記流体管継手の共回りを抑制することを特徴とする請求項に記載の配設装置。
  7. 配設治具の取着体を前記流体管継手の第1開口端に脱着可能に取着すると共に流体管継手の第2開口端に流体管を接続する工程と、
    前記流体管及び前記配設治具が結合した前記流体管継手を壁裏に配置する工程と、
    前記流体管継手を壁裏に配置した後、磁気牽引具を用いて、壁裏に配置した前記紐状体の磁着部を壁表から磁力で前記壁孔まで誘導し、前記紐状体を前記壁孔から壁表に引き出す工程と、
    前記配設治具の前記取着体に接続された長尺の紐状体で前記取着体を壁表から牽引して、前記流体管継手を壁孔に向けて誘導し、前記第1開口端を壁表に突出させるように配置する工程と、
    前記流体管継手を前記壁材に固定具で固定する工程と、
    前記配設治具を前記流体管継手から離脱させる工程と、
    を含むことを特徴とする流体管継手の配設方法。
  8. 前記取着体は、前記流体管継手の前記第1開口端近傍に形成された雌ねじ部又は雄ねじ部のいずれか一方に螺合可能な螺着部と、前記流体管継手に取着された状態で前記第1開口端を止水するための止水部と、を備え
    前記流体管継手を前記壁材に固定した後、前記流体管継手の水圧試験をする工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の配設方法。
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