JP2009174670A - 合成樹脂管の接合方法および止水治具 - Google Patents

合成樹脂管の接合方法および止水治具 Download PDF

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Abstract

【課題】止水治具が管の漏水を止水するとともに、その漏水を外部へ排出し、電気融着接合の融着部分に水が触れないようにする。管内に漏水のある管であっても確実に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する。
【解決手段】止水部12と通水部40とを有する止水治具10を、電気融着継手108および合成樹脂管106の内部に挿通させて、管内に漏水のある管100に挿入する。そして、止水部12の拡径部材16を拡径させて、管の内面に密着させることにより、管の漏水を止水する。また、止水した管の漏水を、通水部40を介して外部へ排出する。そして、電気融着継手の内部で、管の管端と合成樹脂管の管端とを突き合わせて、管と合成樹脂管とを電気融着接合する。
【選択図】図1

Description

この発明は、合成樹脂管の接合方法および止水治具に関し、特にたとえば、管内に漏水のある既設管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する、合成樹脂管の接合方法および止水治具に関する。
鋳鉄管にポリエチレン管を接続する方法の一例が非特許文献1に開示されている。非特許文献1では、先ず、異種管継手やフランジアダプタによって鋳鉄管と水道配水用ポリエチレン管とを接続し、その後、電気融着継手を用いた電気融着接合によって水道配水用ポリエチレン管同士を接続している。
編者「配水用ポリエチレンパイプシステム協会」、「水道配水用ポリエチレン管及び管継手施工マニュアル」、平成19年9月改訂、第23頁
しかしながら、たとえば、既設の鋳鉄管に合成樹脂管を接続して延長する場合には、既設管が老朽化している場合が多く、予め既設管に設置されている止水バルブに不具合が生じていることが多い。この場合には、バルブを閉めるだけでは完全には止水できずに、管内に漏水が発生してしまう。管内に漏水がある状態で電気融着接合を行うと、融着面同士が混ざり合わず、適切な接合強度を得ることができない。また、漏水がある状態で電気を使用すると、作業者に漏電に伴う感電の危険性が生じる。このため、管内に漏水があるような場合には、原則、メカニカル継手を用いて、管を延長する。しかし、電気融着継手と比較して、メカニカル継手は一般的に高価であるため、施工コストが嵩むという問題がある。さらに、メカニカル継手は、水道事業ガイドライン(JWWA Q100)における耐震管の定義にも含まれていない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、合成樹脂管の接合方法および止水治具を提供することである。
この発明の他の目的は、管内に漏水のある既設管であっても確実に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合することができる、合成樹脂管の接合方法および止水治具を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、管内に漏水のある管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する合成樹脂管の接合方法であって、(a)止水部と通水部とを有する止水治具を前記管内に挿入するステップ、(b)前記止水部によって前記管内の漏水を止水するステップ、(c)前記通水部によって前記管内の漏水を外部に排出するステップ、および(d)前記電気融着継手を用いて前記管と前記合成樹脂管とを接合するステップを含む、合成樹脂管の接合方法である。
第1の発明では、管内に漏水のある管(100)に、電気融着継手(108)を用いて合成樹脂管(106)を接合する。ステップ(a)において、止水部(12,72)と通水部(40,96)とを有する止水治具(10,50,60,70)を管内に挿入する。実施例では、合成樹脂管はポリエチレン管であり、止水治具をポリエチレン管の内部および電気融着継手の内部に挿通させた後、管内に挿入する。ステップ(b)において、たとえば、止水部の拡径部材(16,78)を拡径させて、管の内面に密着させることによって、漏水を止水する。ステップ(c)において、たとえば止水した漏水を通水部内に流入させて、外部へ排出する。ステップ(d)において、電気融着継手の内部で、管の管端と合成樹脂管の管端とを突き合わせて、管と合成樹脂管とを電気融着接合する。
第1の発明によれば、止水治具が管内の漏水を止水するとともに、その漏水を外部に排出するため、電気融着接合の融着部分に水が触れない。したがって、管内に漏水のある管であっても確実に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合することができる。
第2の発明は、管内に漏水のある管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する際に、融着部分に水が触れないように当該管内の漏水を止水するための止水治具であって、拡縮径可能に形成され、拡径した際に管内に当接する止水部、止水部を拡縮径させるための操作部、止水部と操作部とを連結し、操作部の操作を止水部に連動させる軸部、および少なくとも止水部の前方側と合成樹脂管の後方側とを連通する通水部を備える、止水治具である。
第2の発明では、止水治具(10,50,60)は、拡縮径可能に形成される止水部(12)を備え、管(100)に電気融着継手(108)を用いて合成樹脂管(106)を接合する際に、当該管内に挿入されて、融着部分に水が触れないように漏水を止水する。止水部のたとえば後端部には、止水部から後方へ延びる軸部(36,44)が設けられる。また、軸部のたとえば後端部には、止水部を拡径させるための操作部(48)が設けられる。さらに、止水治具には、少なくとも止水部の前方側と合成樹脂管の後方側とを連通する通水部(40)が設けられる。このような止水治具では、操作部の操作が軸部によって止水部に連動することにより、止水部が拡径する。これにより、止水部が管の内面に密着して、管内の漏水が止水される。また、止水部によって止水された管内の漏水が通水部を介して合成樹脂管の後方側すなわち外部に排出される。
第2の発明によれば、管内の漏水を止水するとともに、その漏水を通水部によって外部に排出することができる。したがって、管内に漏水のある管であっても、電気融着接合の融着部分には水を触れさせずに、電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合することができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、軸部は、止水部の前端部から後方へ延びる第1軸を含み、通水部は、第1軸の内部に形成されて、当該第1軸の前方側と後方側とを連通する。
第3の発明では、軸部(36,44)は、止水部(12)の前端部から後方へ延びる第1軸(36)を含む。第1軸は、筒状に形成され、その内部には、第1軸の前方側と後方側とを連通する通水部(40)が形成される。これにより、止水された管(100)内の漏水を、第1軸の前方側すなわち止水治具(10,50,60)の先端から通水部に流入させて、第1軸の後方側すなわち外部に排出することができる。
第3の発明によれば、第1軸は、操作部の操作を止水部に連動するために機能するとともに、その内部が漏水を外部に排出する通水部としても機能する。したがって、別途、第1軸の外部に通水部を設ける必要がなく、少ない部品かつ単純な構造によって止水治具を形成することができる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、止水部は、第1軸に形成される第1当接部、第1軸に螺合される外嵌部材、外嵌部材に形成される第2当接部、および第1軸に外嵌されて、第1当接部と第2当接部とに挟まれる拡径部材を備え、軸部は、前記外嵌部材から後方へ延びる第2軸をさらに含み、操作部は、第1軸と第2軸とを相対的に回動させて、第1当接部と第2当接部とを近接移動させる。
第4の発明では、第1軸(36)には、たとえば拡径方向に突出する第1当接部(22)が形成される。また、第1軸の外面には、拡径部材(16)が設けられる。実施例では、拡径部材は、第1当接部の後方側に設けられ、その前端面(16a)が第1当接部に当接する。さらに、第1軸の外面における拡径部材よりも後方側には、外嵌部材(18)が螺合される。外嵌部材は、たとえば短円筒状に形成され、その前端部には、第2当接部(32)が形成される。実施例では、外嵌部材は、拡径部材の後方側に設けられ、第2当接部と拡径部材の後端面(16b)とが当接する。また、外嵌部材の後端部には、外嵌部材から後方へ延びる第2軸(44)が設けられる。このような止水治具(10)では、操作部(48)によって、第1軸と第2軸とが相対的に回動し、第1当接部と第2当接部とが近接移動する。すると、拡径部材は、前後方向から圧縮されて拡径し、管(100)の内面に密着する。これにより、管内の漏水が止水される。
第4の発明によれば、操作部によって第1軸と第2軸とを相対的に回動させるという人力操作のみで、拡径部材を拡径させることができる。したがって、別途電気機器や付属装置等を必要とせずに、手作業でも容易に管内の漏水を止水することができる。
この発明によれば、止水治具が管の漏水を止水するとともに、その漏水を外部へ排出することにより、電気融着接合の融着部分に水が触れないため、管内に漏水のある管であっても確実に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この発明の一実施例である止水治具10は、管内に漏水のある管100に電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合する際に、当該管100に挿入されて、融着部分に水が触れないように漏水を止水する。
図2−図4に示すように、止水治具10は、止水部12を備える。止水部12は、第1軸部材14と拡径部材16と外嵌部材18とを組み合わせることによって形成され、たとえば止水治具10の前端部に配置される。なお、この実施例における、「前方」ないし「後方」とは、それぞれ止水治具10を管100に挿入する際の前方側或いは後方側を意味し、「前端」ないし「後端」とは、それぞれないし前方端或いは後方端を意味する。
第1軸部材14は、ステンレスなどの金属によって略円筒状に形成され、その長さはたとえば90mmである。第1軸部材14の内部には、第1軸部材14の前方側と後述する第2通水部38とを連通する第1通水部20が形成されている。
第1軸部材14の前端部には、拡径方向に突出する第1当接部22が形成される。第1当接部22は、第1軸部材14の周方向に亘って環状に形成される。第1軸部材14の外周面における第1当接部22の後方側には、装着部24が形成されて、装着部24には、拡径部材16が脱着可能に外嵌される。
拡径部材16は、ゴムまたはエラストマなどの弾性材からなり、管100の内径よりも少し小さい外径を有する短円筒状に形成され、たとえば、その外径は67mmであり、その長さは35mmである。拡径部材16は、第1当接部22と後述する第2当接部32とに挟まれるように設けられ、その前端面16aが第1当接部22と当接し、その後端面16bが第2当接部32と当接する。拡径部材16の前後方向の中央部には、その内周面が周方向に亘って環状に凹み、肉厚が薄い簿肉部26が形成される。
また、第1軸部材14の外周面における装着部24の後方側は、装着部24から少し縮径しており、そこに第1ねじ部28が形成される。第1ねじ部28には、外嵌部材18が設けられる。
外嵌部材18は、ステンレスなどの金属からなり、拡径部材16の外径と略等しい外径を有する短円筒状に形成される。外嵌部材18の内周面には、第1ねじ部28に螺合する第2ねじ部30が形成される。
また、外嵌部材18の前端部には、拡径部材16の後端面16bに当接する第2当接部32が形成される。第2当接部32の内周面は、第2ねじ部30から少し内側に凹んでおり、第1軸部材14の装着部24と当接する。
第1ねじ部28と第2ねじ部30とは、通常時、外嵌部材18の第2当接部32が拡径部材16の後端面16bに当接する状態で螺合されており、さらに螺合して締め付けることが可能である。
図2および図3に示すように、第1軸部材14の後端部には、第1軸部材14から後方に延びる第2軸部材34が設けられる。第1軸部材14と第2軸部材34とは、接着や溶接などの方法によって固定的に接合されており、第1軸部材14と第2軸部材34とによって、第1軸36が形成される。
第2軸部材34は、ステンレスなどの金属によって円筒状に形成され、その呼び径はたとえば20mmである。第2軸部材34の内部には、第1軸部材14の第1通水部20と第2軸部材34の後方側とを連通する第2通水部38が形成されている。このように、第1通水部20と第2通水部38とによって、第1軸36の前方側と後方側とを連通する通水部40が形成される。通水部40は、管100の漏水を第1軸36の前方側から第1軸36の後方側すなわち外部へ排出する流路として機能する。
第2軸部材34は、複数の軸体34aを前後方向に接続することによって形成され、その長さを調整可能である。具体的には、軸体34aの両端には、複数のボルト孔を有するフランジ34bが形成される。第2軸部材34は、お互いの内部が連通するように軸体34aを前後方向に並べて、隣接するフランジ34b同士を各ボルト孔に通したボルトおよびナットで固定することにより形成される。
ただし、第2軸部材34の前端部は、フランジ34bが形成されずに第1軸部材14と固定される。また、第2軸部材34の後端部すなわち第1軸36の後端部には、フランジ34bが形成されずに回転操作部42が設けられる。
回転操作部42は、支持体42a、および把持体42bを備える。支持体42aは、ステンレスなどの金属によって略円筒状に形成され、たとえば、その外径は50mmであり、その長さは40mmである。たとえば、支持体42aの内部は、第1軸36の通水部40と連通している。これにより、通水部40から外部に排出される漏水を支障とすることなく、回転操作部42を操作することができる。
支持体42aには、その外周面から径方向の外側に突出する把持体42bが設けられる。把持体42bは、作業者が把持しやすいように、先端に向かって拡径する略円柱状に形成され、その長さはたとえば60mmである。
また、図2および図3に示すように、外嵌部材18の後端部には、外嵌部材18から後方へ延びる複数、この実施例では3つの第2軸44が設けられる。外嵌部材18と第2軸44とは、接着や溶接などの方法によって固定的に接合されている。詳細は後述するが、第2軸44は、上述した第1軸36とともに止水治具10の軸部として機能し、操作部48の操作を止水部12に連動する。
第2軸44は、ステンレスなどの金属によって円柱状(棒状)に形成され、その呼び径は10mmである。第2軸44は、複数の軸体44aを前後方向に接続することによって形成され、その長さを調整可能である。具体的には、3つの軸体44aの両端には、それぞれの軸体44aの端部をまとめる、かつ複数のボルト孔を有するフランジ44bが形成される。フランジ44bは、短円筒状に形成され、その内部空間には第1軸36が挿通されている。第2軸44は、軸体44aを前後方向に並べて、隣接するフランジ44b同士を各ボルト孔に通したボルトおよびナットで固定することにより形成される。
ただし、第2軸44の前端部には、フランジ44bが形成されずに外嵌部材18と固定される。また、第2軸44の後端部には、フランジ44bが形成されずに固定操作部46が設けられる。
固定操作部46は、支持体46a、および把持体46bを備え、上述した回転操作部42とともに、第1軸36と第2軸44とを相対的に回動させて、第1ねじ部28と第2ねじ部30とを螺合させるための操作部48として機能する。支持体46aは、ステンレスなどの金属によって短円筒状に形成され、たとえば、その外径は70mmであり、その長さは20mmである。
支持体46aには、その外周面から径方向の外側に突出する複数、この実施例では3つの把持体46bが設けられる。把持体46bは、作業者が把持しやすいように、先端に向かって拡径する略円柱状に形成され、その長さはたとえば60mmである。
上述したように、このような止水治具10は、管内に漏水のある管100に電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合する際に、当該管100に挿入されて、融着部分に水が触れないように漏水を止水する。図5−図8を参照して、管内に漏水のある管100に合成樹脂管106を接合する方法を以下に示す。
ただし、管内に漏水のある管100とは、後述するように、鋳鉄管102にフランジ継手104を接合した管や鋳鉄管102に異種管継手110を接合した管、さらに、その管に合成樹脂管106を接合した管を意味する。また、上述の図1も同様であるが、図面の簡素化のために図7ではフランジ34b,44bの図示は省略する。
先ず、図5に示すように、老朽化して管内に漏水のある鋳鉄管102と、フランジ継手104とを接合する。フランジ継手104は、たとえばポリエチレンなどの合成樹脂によって形成される。この際には、それぞれの端部に形成されるフランジを管軸方向に重ね、フランジに形成されるボルト孔にボルトを通し、ナットで固定する。
次に、図6に示すように、合成樹脂管106を、電気融着継手108の一方受口に挿入する。たとえば、合成樹脂管106は、たとえばポリエチレンなどの合成樹脂によって形成され、その呼び径が75mmであり、その長さが5mである。
続いて、図7に示すように、止水治具10の止水部12を、合成樹脂管106の内部および電気融着継手108の内部に挿通させて、さらに管100(フランジ継手104)内に挿入する。
次に、操作部48によって、第1軸36と第2軸44とを相対的に回動させて、第1ねじ部28と第2ねじ部30とを螺合する。具体的には、固定操作部46によって第2軸44の位置を固定した状態で、回転操作部42によって第1軸36を左方向に回転させて、第1ねじ部28と第2ねじ部30とを螺合する。
すると、図8に示すように、第1軸部材14の第1当接部22と外嵌部材18の第2当接部32とが近接移動して、拡径部材16が前後方向から圧縮される。そして、拡径部材16の簿肉部26が拡径して、管100の内面に密着する。これにより、管100が閉塞されて、管100の漏水(鋳鉄管102側からの漏水)が止水される。
また、止水したことによって管100内にたまった漏水は、通水部40を介して、漏水を第1軸36の前方側から第1軸36の後方側すなわち外部へ排出される。
次に、管100の後端側から管100の内部を覗き込み、止水部12によって確実に管100の漏水を止水できているかどうかを確認する。
そして、電気融着継手108の他方受口にフランジ継手104の差口を挿入する。そして、電気融着継手108の内部で、フランジ継手104の管端と合成樹脂管106の管端とを突き合わせる(図1参照)。
続いて、図示しないコントローラおよびコネクタによって電気融着継手108に通電して、フランジ継手104と合成樹脂管106との電気融着接合を行う。通電時間は、たとえば150秒である。
そして、フランジ継手104と合成樹脂管106との電気融着接合が完了すると、操作部48によって第1軸36と第2軸44とを相対的に回動させて、螺合されている第1ねじ部28と第2ねじ部30とを緩める。具体的には、固定操作部46によって第2軸44の位置を固定しながら、回転操作部42によって第2軸部材34を右方向に回転させる。
そして、管100から止水治具10の止水部12を一旦抜き取り、その後、鋳鉄管102とフランジ継手104と合成樹脂管106とを接続した管を管100として、施工範囲に亘るまで、管100の後端側に電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合する作業を繰り返す。
この実施例によれば、止水治具10によって管100の漏水を止水するとともに、その漏水を外部へ排出するため、電気融着接合の融着部分に水が触れない。したがって、管内に漏水のある管100であっても確実に電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合することができる。
さらに、止水治具10では、通水部40が管100の漏水を外部へ排出するため、漏水を止水する際に止水部12へかかる圧力が低減される。したがって、単純な構造であって、高い気密性能を有さない止水部12でも、漏水を止水することができる。
さらにまた、止水治具10では、第1軸36は、操作部48によって動かされることによって拡径部材16を拡径させるために機能するとともに、その内部が漏水を外部に排出する通水部40としても機能する。このため、第1軸36の外部に別途通水部40を設ける必要がない。したがって、少ない部品かつ単純な構造によって止水治具10を形成することができる。
また、拡径部材16には、拡径や縮径など形状変化による負担がかかるため、拡径部材16は、止水治具10において破損する可能性が最も高い部位であると想定される。しかしながら、この実施例の止水治具10では、拡径部材16は、第1軸部材14の装着部24に脱着可能に外嵌される単体部品であるため、破損しても施工現場で取替えることができる。したがって、容易に拡径部材16のメンテナンスをすることができる。
また、止水治具10では、第1軸36は、その第2軸部材34が複数の軸体34aを接続することによって形成され、その長さを調整可能である。また、第2軸44は、複数の軸体44aを接続することによって形成され、その長さを調整可能である。このため、合成樹脂管106の長さに適宜対応させて、止水部12によって止水する位置を調整することができる。したがって、合成樹脂管106が短い場合には、作業スペースを縮小することができる。また、フランジ34b,44bが第2軸部材34ないし第2軸44の補強部としても機能するため、長尺の第1軸36および第2軸44と比較して、強度を維持しやすい。
さらに、止水治具10では、操作部48によって第1軸36と第2軸44を相対的に回動させるという人力操作のみで、止水部12の拡径部材16を拡径させることができる。したがって、別途電気機器や付属装置等を必要とせずに、手作業でも容易に管100の漏水を止水することができる。
また、止水治具10では、拡径部材16に簿肉部26が形成される。このため、弱い力でも容易に拡径部材16を拡径或いは縮径させることができる。
なお、上述の実施例では、別体である第1軸部材14と第2軸部材34とを固定的に接続することによって第1軸36を形成したが、これに限定される必要はなく、第1軸部材14と第2軸部材34とを一体に形成することもできる。
また、上述の実施例では、第2軸部材34が複数の軸体34aを接続することによって形成され、第2軸44が複数の軸体44aを接続することによって形成されたが、これに限定される必要はなく、第2軸部材34や第2軸44は、長尺の1つの部材として形成することもできる。
また、上述の実施例では、第1ねじ部28が第1軸部材14の外面に形成され、第2ねじ部30が嵌合部材18の内面に形成されたが、これに限定される必要はない。たとえば、固定操作部46の支持体46aを、第1軸36の外径と略等しい内径を有する短円筒状に形成して、その内面に第1ねじ部28を形成し、さらに、第1軸36の外面かつ第1ねじ部28に対応する位置に第2ねじ部30を形成してもよい。
さらに、上述の実施例では、第1軸36(第1軸部材14、第2軸部材34)、外嵌部材18、支持体42a、第2軸44および支持体46aは、ステンレスなどの金属によって形成したが、これに限定される必要はなく、耐熱性塩化ビニル樹脂または耐熱ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)など耐熱性を有する合成樹脂によって形成することもできる。
また、上述の実施例では、第1軸36の全長に亘る通水部40を形成したが、これに限定される必要はない。たとえば、第2軸部材34における、電気融着継手108の内部でフランジ継手104と合成樹脂管106とを突き合わせた際の合成樹脂管106の後端側の管端よりも後方の位置に、通水部40内に流入した漏水を排出するための孔を形成することもできる。この場合には、第1軸部材14の前端からその孔までが通水部40として機能する。
さらに、上述の実施例では、操作部48として、第1軸36の後端部に回転操作部42を設け、第2軸44の後端部に固定操作部46を設けたが、これに限定される必要はない。たとえば、第1軸36の後端部に固定操作部46を設け、第2軸44の後端部に回転操作部42を設けることもできる。また、第1軸36および第2軸44のいずれか一方を固定して、他の一方を回転させる操作部48ではなく、第1軸36と第2軸44とを互いに逆方向に回転させる操作部48でもよい。
さらに、操作部48は、第1軸36と第2軸44とを相対的に回動させて、第1ねじ部28と第2ねじ部30とを螺合させることができるのであればよいため、回転操作部42を設けずに、第2軸部材34の後端部を直接把持して第1軸36を回転させることや、固定操作部46を設けずに、第2軸44の後端部を直接把持して第2軸44を固定することもできる。この場合には、第1軸36の後端部が回転操作部42として機能し、第2軸44の後端部が固定操作部46として機能する。
さらにまた、上述の実施例では、操作部48によって第1ねじ部28と第2ねじ部30とを螺合させ、第1当接部22と第1当接部32とを近接移動させたが、これに限定される必要もない。たとえば、第1ねじ部28と第2ねじ部30とを形成しなくても、第1軸36と第2軸44とを相対的に動かすことによって、第1当接部22と第1当接部32とが近接移動するのであれば、任意の機構の操作部48を採用することができる。
たとえば、図9に示すこの発明の他の一実施例である止水治具50では、操作部48によって第1軸36と第2軸44とを相対的に回動させるのではなく、操作部48によって第1軸36第2軸44とを相対的に前後移動させるため、第1軸36の外面に第1ねじ部28が形成されず、嵌合部16の内面にも第2ねじ部30が形成されない。以下、図1に示す止水治具10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、止水治具50では、第2軸44に前後方向に回転可能な歯車52が設けられる。また、第2軸部材34(第1軸36)の外面には、第1軸36の歯車52の位置に対応して、一定ピッチで繰り返される凹凸(歯)を有する送り用刻み54が形成される。ここで、送り用刻み54を構成する凹凸の形状およびサイズは適宜に設定されるが、歯車52および送り用刻み54には、動作方向を一方に制限するラチェット機構を採用すると好適である。
また、止水治具50は、操作部48として機能する第1軸送り操作部56および第2軸送り操作部58を備える。第1軸送り操作部56は、第1取付部56aおよび第2取付部56bを備え、作業者が把持しやすいように、外側方向に向かって拡径する略円柱状に形成される。
第1取付部56aは、第1軸送り操作部56の中央部に形成され、第1軸送り操作部56を第2軸44の後端部に対して回動可能に取り付ける部位である。第1取付部56aによって、第1軸送り操作部56は、第1取付部56aを中心とした前後方向への回動が可能である。
また、第2取付部56bは、第1軸送り操作部56の内側方向の端部に形成され、第1軸送り操作部56を第1軸36に対して回動可能に取り付ける部位である。第2取付部56bによって、第1軸送り操作部56は、第2取付部56bを中心とした前後方向への回動が可能である。
そして、たとえば、第1軸36の後端部には、第2軸送り操作部58が設けられる。第2軸送り操作部58は、支持体58a、および把持体58bを含む。支持体58aは、略円筒状に形成され、その内部は、第1軸36の通水部40と連通している。把持体58bは、支持体58aの外周面から径方向の外側に突出し、作業者が把持しやすいように、先端に向かって拡径する略円柱状に形成される。
このような止水治具10では、第2軸送り操作部58の把持体58bを把持しながら、第1軸送り操作部56を前方に傾ける(前方へ回動させる)と、第1取付部56aが支点かつ第2取付部56bが作用点となり、てこの原理によって、第2軸44が第1軸36に対して相対的に前方に移動する。そして、第1軸36の外面に形成される送り用刻み54に、第2軸44に設けられる歯車52が噛み合わされ、第2軸44(外嵌部材18)が前方に向かって定ピッチ送りされる。すると、第1軸部材14の第1当接部22と外嵌部材18の第2当接部32とが近接移動して、拡径部材16が前後方向から圧縮される。そして、拡径部材16の簿肉部26が拡径して、管100の内面に密着する。これにより、管100が閉塞されて、管100の漏水が止水される。
なお、この実施例では、第1軸36の外面に送り用刻み54を形成し、第2軸44に前後方向に回転可能な歯車52を設けたが、これに限定される必要はなく、第2軸44の外面に送り用刻み54を形成し、第1軸36に歯車52を設けてもよい。
また、この実施例では、第1軸送り操作部56は、第1軸36と第2軸44とに取り付けられたが、これに限定される必要はない。たとえば、図10に示す止水治具60では、第1軸送り操作部66が歯車62に設けられる。
図10に示すように、第2軸44の後端部には、前後方向に回転可能な歯車62が設けられる。第2軸部材34(第1軸36)の外面には、第1軸36の歯車62の位置に対応して、一定ピッチで繰り返される凹凸(歯)を有する送り用刻み64が形成される。
また、歯車62には、第1軸送り操作部66が設けられる。第1軸送り操作部66は、歯車62の外面から径方向の外側に突出し、作業者が把持しやすいように、先端に向かって拡径する略円柱状に形成される。
さらに、第1軸36の後端部には、第2軸送り操作部68が設けられる。第2軸送り操作部68は、支持体68a、および把持体68bを含む。支持体68aは、略円筒状に形成され、その内部は、第1軸36の通水部40と連通している。把持体68bは、支持体68aの外周面から径方向の外側に突出し、作業者が把持しやすいように、先端に向かって拡径する略円柱状に形成される。
このような止水治具60では、第2軸送り操作部68の把持体68bを把持しながら、第1軸送り操作部56を前方に傾ける(前方へ回動させる)と、前方向に向けて回転した歯車62が第1軸36の外面に形成される送り用刻み64に噛み合わされ、第2軸44(外嵌部材18)が前方に向かって定ピッチ送りされる。すると、第2軸44が第1軸36に対して相対的に前方に移動して、第1軸部材14の第1当接部22と外嵌部材18の第2当接部32とが近接移動する。そして、前後方向から圧縮された拡径部材16の簿肉部26が拡径して、管100の内面に密着する。これにより、管100が閉塞されて、管100の漏水が止水される。
さらに、図11―図15に示すこの発明の他の一実施例である止水治具70は、操作部48によって第1軸36と第2軸44とを相対的に動かすのではなく、止水部72の内部の空間80に空気を送り込むことによって、拡径部材78を拡径させる。以下、図1に示す止水治具10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図11および図12に示すように、止水部72は、第1止水部材74と第2止水部材76と拡径部材78とを組み合わせることによって形成され、その内部に気密的に閉塞された空間80を有する。
第1止水部材74は、耐熱性塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、前端部が前端面82によって封止された短円筒状に形成される。第1止水部材74には、前端面82を前後方向に貫通する第1開口84が形成される。第1開口84には、詳細は後述する第1通水管92が挿通されており、第1開口84と第1通水管92の外面との間は、空間80から空気が漏れないように密封してある。
第2止水部材76は、耐熱性塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、後端部が後端面86によって封止された短円筒状に形成される。第2止水部材76には、後端面86を前後方向に貫通する第2開口88が、第1止水部材74の第1開口84と同軸上に形成される。第2開口88には、第1開口84と同様に、詳細は後述する第1通水管92が挿通されており、第2開口88と第1通水管92の外面との間は、空間80から空気が漏れないように密封してある。また、第2止水部材76の後端面86には、後端面86を前後方向に貫通する通気口90が形成される。通気口90には、詳細は後述する通気管98が挿通されており、通気口90と通気管98との間は、空間80から空気が漏れないように密封してある。
拡径部材78は、ゴムまたはエラストマなどの弾性材からなり、第1止水部材74および第2止水部材76の外径と等しい内径を有する円筒状に形成され、たとえば、その呼び径は67mmであり、その長さは90mmである。拡径部材78は、第1止水部材74と第2止水部材76とを繋ぐように設けられ、第1止水部材74および第2止水部材76の外周面に密着して、止水部72の内部の空間80を気密的に閉塞する。
第1通水管92は、耐熱性塩化ビニルなどの合成樹脂からなる管状体であり、上述したように、第1開口84と第2開口88とに気密的に挿通されて、止水部72を前後方向に貫通するように設けられる。第1通水管92は、その前端部が前端面82の前方側に突出して開口し、その後端部には第2通水管94が設けられる。
第2通水管94は、耐熱性塩化ビニルなどの合成樹脂からなる管状体であり、第1通水管92の後端部から後方側に延びて外部で開口する。第1通水管92の内部と第2通水管94の内部とは連通しており、通水部96が形成される。通水部96は、管100の漏水を第1通水管92の前方側から第2通水管94の後方側すなわち外部へ排出する流路として機能する。
通気管98は、耐熱性塩化ビニルなどの合成樹脂からなる管状体であり、上述したように、通気口90に気密的に挿通されて、その前端部が止水部72の空間80内で開口する。また、通気管98の後端部には、空気を供給することができるエアーポンプ(図示せず)が設けられる。すなわち、通気管98は、エアーポンプと止水部72の空間80内とを、気密的に連通している。
ここで、図13―図15を参照して、このような止水治具70を用いて、管内に漏水のある管100に、電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合する方法を以下に示す。
先ず、管内に漏水のある鋳鉄管102にダクタイル鋳鉄管用異種管継手などの異種管継手110を接続することによって管100を形成する。たとえば、異種管継手110の一方側は、鋳鉄などの金属によって形成されてフランジを有し、その他方側は、ポリエチレンなどの合成樹脂によって形成される。鋳鉄管102と異種管継手110とを接続する際には、鋳鉄管102の端部に形成されるフランジと、異種管継手110の一方端に形成されるフランジを管軸方向に重ね、フランジに形成されるボルト孔にボルトを通し、ナットで固定するとよい。ただし、管内に漏水のある鋳鉄管102と、フランジ継手104とを接続して、管100を形成してもよい(図5参照)。
次に、合成樹脂管106を、電気融着継手108の一方受口に挿入する。合成樹脂管106は、たとえばポリエチレンなどの合成樹脂によって形成され、その呼び径が75mmであり、その長さが5mである。
続いて、図13に示すように、止水治具70の止水部72を、合成樹脂管106の内部および電気融着継手108の内部に挿通させて、さらに管100(異種管継手110)内に挿入する。
次に、エアーポンプによって通気管98から止水部72の空間80に空気を送り込む。すると、図14に示すように、空間80が膨張して拡径部材78を押し拡げ、拡径部材78が拡径して、管100の内面に密着する。これにより、管100が閉塞されて、管100の漏水(鋳鉄管102側からの漏水)が止水される。
また、止水したことによって管100内にたまった漏水は、通水部96を介して、第1通水管92の前方側から第2通水管94の後方側すなわち外部へ排出される。
次に、管100の後端側から管100の内部を覗き込み、止水部12によって確実に管100の漏水を止水できているかどうかを確認する。
そして、図15に示すように、電気融着継手108の他方受口にフランジ継手104を挿入する。そして、電気融着継手108の内部で、フランジ継手104の管端と合成樹脂管106の管端とを突き合わせる。
続いて、図示しないコントローラおよびコネクタによって電気融着継手108に通電して、フランジ継手104と合成樹脂管106との電気融着接合を行う。通電時間は、たとえば150秒である。
そして、フランジ継手104と合成樹脂管106との電気融着接合が完了すると、エアーポンプによって、止水部72の空間80内に送り込んだ空気を外部に排出して、止水部72の拡径部材78を縮径させる。
そして、管100から止水治具10の止水部12を一旦抜き取り、その後、鋳鉄管102と異種管継手110と合成樹脂管106とを接続した管を管100として、施工範囲に亘るまで、管100の後端側に電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合する作業を繰り返す。
この実施例によっても、図1に示す実施例と同様に、止水治具70が管100の漏水を止水するとともに、その漏水を外部へ排出するため、電気融着接合の融着部分に水が触れない。したがって、管内に漏水のある管100であっても確実に電気融着継手108を用いて合成樹脂管106を接合することができる。
なお、上述の実施例では、第1止水部材74、第2止水部材76、第1通水管92、第2通水管94、および通気管98は、耐熱性塩化ビニルなどの合成樹脂によって形成されたが、これに限定される必要はなく、たとえば、耐熱ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)など耐熱性を有する合成樹脂、あるいはステンレスなどの金属によって形成することもできる。
また、第1止水部材74および第2止水部材76は、ゴムまたはエラストマなどの弾性材によって形成してもよい。この場合には、エアーポンプによって止水部72の空間80に空気を送り込むと、止水部72全体が膨張して、管100の内面に密着する。
さらに、第2通水管94および通気管98には、合成ゴム等からなるゴムホースを用いることもできる。ここで、第2通水管94および通気管98が柔軟である場合には、止水部72を止水治具70の前方として押し込み、電気融着継手108および合成樹脂管106を挿通させることができない事態が想定される。しかしながら、この場合には、先に、第2通水管94と通気管98とを電気融着継手108および合成樹脂管106の内部に挿通させておき、その後、止水部72を管100に挿入するとよい。
なお、上述した各実施例においていずれも、合成樹脂管106は、ポリエチレンによって形成されたが、これに限定される必要はない。電気融着継手108によって接合可能であれば、他の合成樹脂によって形成される管でもよい。なお、この場合には、合成樹脂管106とフランジ継手104ないし異種管継手110の一方側とを、同じ合成樹脂によって形成すると好適である。
また、上述した各実施例においていずれも、管100とは、管内に漏水のある鋳鉄管102とフランジ継手104ないし異種管継手110とを接続した管、ならびにその管に合成樹脂管106を接続した管を意味したが、これに限定される必要はない。たとえば、管内に漏水のある既設の合成樹脂管を管100としてもよい。この場合には、管100にはフランジ継手104ないし異種管継手110が不要であり、合成樹脂管である管100と合成樹脂管106とを直接、電気融着継手108を用いて接合することができる。
さらに、上述した各実施例においていずれも、径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する際に、この発明の一実施例の止水治具によって管内の漏水を止水する様子を示す図解図である。 図1の止水治具を示す斜視図である。 図2の止水治具を示す断面図である。 図2の止水治具の止水部を示す断面図である。 管を示す断面図である。 管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する様子を示す図解図である。 管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する様子を示す図解図である。 図2の止水治具の止水部を拡径させた様子を示す図解図である。 この発明の他の実施例の止水治具を示す断面図である。 この発明の他の実施例の止水治具を示す断面図である。 この発明の他の実施例の止水治具を管に挿入した様子を示す断面図である。 図11の止水治具を示す斜視図である。 管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する様子を示す図解図である。 図11の止水治具の止水部を拡径させた様子を示す図解図である。 管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する様子を示す図解図である。
符号の説明
10,50,60,70 …止水治具
12,72 …止水部
16,78 …拡径部材
42,96 …通水部
100 …管
102 …鋳鉄管
106 …合成樹脂管
108 …電気融着継手

Claims (4)

  1. 管内に漏水のある管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する合成樹脂管の接合方法であって、
    (a)止水部と通水部とを有する止水治具を前記管内に挿入するステップ、
    (b)前記止水部によって前記管内の漏水を止水するステップ、
    (c)前記通水部によって前記管内の漏水を外部に排出するステップ、および
    (d)前記電気融着継手を用いて前記管と前記合成樹脂管とを接合するステップを含む、合成樹脂管の接合方法。
  2. 管内に漏水のある管に電気融着継手を用いて合成樹脂管を接合する際に、融着部分に水が触れないように当該管内の漏水を止水するための止水治具であって、
    拡縮径可能に形成され、拡径した際に前記管内に当接する止水部、
    前記止水部を拡縮径させるための操作部、
    前記止水部と前記操作部とを連結し、前記操作部の操作を前記止水部に連動させる軸部、および
    少なくとも前記止水部の前方側と前記合成樹脂管の後方側とを連通する通水部を備える、止水治具。
  3. 前記軸部は、前記止水部の前端部から後方へ延びる第1軸を含み、
    前記通水部は、前記第1軸の内部に形成されて、当該第1軸の前方側と後方側とを連通する、請求項2記載の止水治具。
  4. 前記止水部は、
    前記第1軸に形成される第1当接部、
    前記第1軸に螺合される外嵌部材、
    前記外嵌部材に形成される第2当接部、および
    前記第1軸に外嵌されて、前記第1当接部と前記第2当接部とに挟まれる拡径部材を備え、
    前記軸部は、前記外嵌部材から後方へ延びる第2軸をさらに含み、
    前記操作部は、前記第1軸と前記第2軸とを相対的に回動させて、前記第1当接部と前記第2当接部とを近接移動させる、請求項3記載の止水治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017075685A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 大喜工業株式会社 止水方法及び止水具セット

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