JP6317004B1 - エレベータシステム - Google Patents

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    • B66B5/0012Devices monitoring the users of the elevator system

Abstract

【課題】 各階床で乗場の仕様が異なる物件において、エレベータの階床情報が得られない場合であっても、現在の停止階床に対して好適な検知エリアを設定可能にすること。【解決手段】 実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかご内に設置され、乗りかご内のドア近辺から乗場の方向に向けて所定の範囲を撮影可能な撮像手段と、乗場の形状毎に異なる利用者検知エリアのパターン情報を記憶する記憶手段と、撮像手段により撮影された撮影画像と、記憶された各パターン情報とを比較し、当該撮影画像に映された乗場の形状に対応するパターン情報を選択して、当該パターン情報により示される利用者検知エリアを設定する設定手段と、設定手段により設定された利用者検知エリア内の利用者を検知する検知手段と、検知手段による検知結果に基づいて、ドアの戸開閉を制御する制御手段とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータシステムに関する。
近年、エレベータのかごドアに人や物が挟まれるのを防ぐために、様々な技術が考案されている。例えば、カメラを用いてかごドア近辺を撮影し、かごドア近辺に設定された検知エリア内での利用者の有無に基づいて、エレベータのドアの開閉制御を行う技術が考案されている。
このような技術においては、利用者を検知可能な検知エリアのパターン(形状や大きさ)は物件毎に予め固定され、全ての階床で共通していることが多い。しかしながら、物件によっては、各階床で乗場の仕様が異なることがあり、検知エリアのパターンを階床毎に変更しなければならないことがある。これに対し、階床毎に予め検知エリアを規定しておき、エレベータの現在の停止階床に対応した検知エリアにその都度変更する方法がある。
特開2005−179030号公報 特許第5569391号公報
しかしながら、上記した方法では、エレベータの現在の停止階床を示す階床情報が得られない場合に、検知エリアを当該停止階床に対応した検知エリアに変更することができない、つまり、当該停止階床に好適な検知エリアを設定することができないという不都合がある。
本発明が解決しようとする課題は、各階床で乗場の仕様が異なる物件において、エレベータの階床情報が得られない場合であっても、現在の停止階床に対して好適な検知エリアを設定可能なエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかご内に設置され、前記乗りかご内のドア近辺から乗場の方向に向けて所定の範囲を撮影可能な撮像手段と、乗場の形状毎に異なる利用者検知エリアのパターン情報を記憶する記憶手段と、前記撮像手段により撮影された撮影画像と、前記記憶された各パターン情報とを比較し、当該撮影画像に映された乗場の形状に対応するパターン情報を選択して、当該パターン情報により示される利用者検知エリアを設定する設定手段と、前記設定手段により設定された利用者検知エリア内の利用者を検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて、前記ドアの戸開閉を制御する制御手段とを具備する。
図1は、一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。 図2は、同実施形態に係るエリア設定情報の一例を示す模式図である。 図3は、同実施形態に係るエリア設定情報の一例を示す別の模式図である。 図4は、三方枠を説明するための図である。 図5は、同実施形態に係る画像処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、同実施形態に係るエッジ・コーナー抽出部による抽出結果の一例を示す図である。 図7は、同実施形態に係るエッジ・コーナーマッチング部によるマッチング結果の一例を示す模式図である。 図8は、同実施形態に係るエッジ・コーナーマッチング部によるマッチング結果の一例を示す別の模式図である。 図9は、同実施形態に係るエリア設定情報の一例を示すさらに別の模式図である。 図10は、同実施形態に係るエッジ・コーナー抽出部による抽出結果の一例を示す別の図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。なお、ここでは、1台の乗りかごを例にして説明するが、複数台の乗りかごでも同様の構成である。
乗りかご11の出入口上部にカメラ12(「撮像部」と称されても良い)が設置されている。具体的には、乗りかご11の出入口上部を覆う幕板11aの中にカメラ12のレンズ部分を乗場15側に向けて設置されている。カメラ12は、例えば車載カメラなどの小型の監視用カメラであり、広角レンズを有し、1秒間に数コマ(例えば30コマ/秒)の画像を連続的に撮影可能である。
カメラ12は、常時電源オン状態であり、常に撮影を行うとしても良いし、所定のタイミングで電源オン状態になり(起動し)撮影を開始し、所定のタイミングで電源オフ状態になり撮影を終了するとしても良い。
具体的には、カメラ12は、乗りかご11の移動速度が所定値未満のときに電源オン状態になり、乗りかご11の移動速度が所定値以上のときに電源オフ状態になるとしても良い。この場合、カメラ12は、乗りかご11が所定階に停止するために減速を開始し移動速度が所定値未満になると電源オン状態になり、撮影を開始する。一方で、カメラ12は、乗りかご11が所定階に向かうために加速を開始し移動速度が所定値以上になると電源オフ状態になり、撮影を終了する。
つまり、カメラ12による撮影は、乗りかご11が所定階に停止するために減速を開始し、移動速度が所定値未満になってから、乗りかご11が所定階に停止している間中も含めて、乗りかご11が当該所定階から別の階に向かうために加速を開始し移動速度が所定値以上になるまで継続して行われる。
このように、カメラ12の電源オン/オフを切り替えることにより、常時電源オン状態である場合に比べて、省電力効果を得ることができる。
カメラ12の撮影範囲はL1+L2に設定されている(L1≫L2)。L1は乗場15側の撮影範囲であり、かごドア13から乗場15に向けて例えば3mである。L2は乗りかご11側の撮影範囲であり、かごドア13からかご背面に向けて例えば50cmである。なお、L1,L2は奥行方向の範囲であり、幅方向(奥行方向と直交する方向)の範囲については、少なくとも乗りかご11の横幅よりも大きいものとする。
各階の乗場15において、乗りかご11の到着口には乗場ドア14が開閉自在に設置されている。乗場ドア14は、乗りかご11の到着時にかごドア13に係合して開閉動作する。なお、動力源(ドアモータ)は乗りかご11側にあり、乗場ドア14はかごドア13に追従して開閉するだけである。以下の説明においては、かごドア13を戸開しているときには乗場ドア14も戸開しており、かごドア13を戸閉しているときには乗場ドア14も戸閉しているものとする。
カメラ12によって連続的に撮影された各画像(映像)は、画像処理装置20によってリアルタイムに解析処理される。具体的には、画像処理装置20は、画像の輝度値の変化に基づいてかごドア13に最も近い利用者(の動き)を検知し、検知された利用者が乗りかご11に乗車する意思があるか否かの判断や、検知された利用者の手や腕が戸袋に引き込まれる恐れがあるか否かの判断等を行う。画像処理装置20による解析処理の結果は、必要に応じて、エレベータ制御装置30による制御処理(主に、戸開閉制御処理)に反映される。
エレベータ制御装置30は、乗りかご11が乗場15に到着したときのかごドア13の戸開閉を制御する。詳しくは、エレベータ制御装置30は、乗りかご11が乗場15に到着したときにかごドア13を戸開し、所定時間経過後に戸閉する。
但し、画像処理装置20により乗りかご11に乗車する意思のある利用者が検知された場合には、エレベータ制御装置30は、かごドア13の戸閉動作を禁止して戸開状態を維持する(換言すると、戸開時間を延長する)。また、画像処理装置20により手や腕が戸袋に引き込まれる恐れのある利用者が検知された場合には、エレベータ制御装置30は、かごドア13の戸開動作を禁止する、かごドア13の戸開速度を遅くする、かごドア13から離れるよう利用者に対して注意喚起を行う。
なお、図1では便宜的に、画像処理装置20を乗りかご11から取り出して示しているが、実際には画像処理装置20はカメラ12と共に幕板11aの中に収納されている。
画像処理装置20には、記憶部21、利用者検知部22、エリア設定情報記憶部23及びエリア設定選択部24等が備えられている。記憶部21は、カメラ12によって撮影された画像(撮影画像)を逐次保存すると共に、利用者検知部22の処理に必要なデータを一時的に保持しておくためのバッファエリアを有する。
利用者検知部22は、撮影画像の輝度値の変化に基づいて、利用者検知エリア内におけるかごドア13に最も近い利用者(の動き)を検知し、検知された利用者が乗りかご11に乗車する意思があるか否かの判断や、検知された利用者の手や腕が戸袋に引き込まれる恐れがあるか否かの判断等を行う。利用者検知部22によるこれら判断の結果は、必要に応じて、エレベータ制御装置30によるかごドア13の戸開閉制御に反映される。
エリア設定情報記憶部23には、初期設定として現地で設定(キャリブレーション)された利用者検知エリアを示す複数のエリア設定情報(「パターン情報」とも称される)が予め記憶される。エリア設定情報記憶部23には、利用者検知エリアのパターン(形状や大きさ)の種類と同数だけ、エリア設定情報が記憶される。例えば、5階建ての建物において、階床毎に利用者検知エリアのパターンが異なる場合、エリア設定情報記憶部23には、5つのエリア設定情報が記憶される。
エリア設定情報とは、エリア情報と、エッジ・コーナー情報とが対応づけられたデータである。エリア情報は、所定階床に設定される利用者検知エリアを示す。エッジ・コーナー情報は、エッジ情報及びコーナー情報からなり、エッジ情報は、対応づけられたエリア情報によって示される利用者検知エリアの輪郭(換言すると、利用者検知エリアと当該利用者検知エリア以外の領域(物体)との境界線)を示す。コーナー情報は、対応づけられたエリア情報によって示される利用者検知エリアの特徴点を示す。
例えば、所定の建物の1階において初期設定として設定された利用者検知エリアに関し、図2(a)に示すエリア情報と、図2(b)に示すエッジ・コーナー情報とが対応づけられたエリア設定情報によれば、図2(a)に示す利用者検知エリアE1は、図2(b)に示す複数のエッジe1〜e7と、図2(b)に示す複数のコーナーc1,c2とを含んで構成されることが分かる。
同様に、所定の建物の2階において初期設定として設定された利用者検知エリアに関し、図3(a)に示すエリア情報と、図3(b)に示すエッジ・コーナー情報とが対応づけられたエリア設定情報によれば、図3(a)に示す利用者検知エリアE2は、図3(b)に示す複数のエッジe1〜e7と、図3(b)に示す複数のコーナーc1,c2とを含んで構成されることが分かる。
なお、利用者検知エリアの形状は、図2及び図3に示すように、各階床の乗場の仕様(形状)、より詳しくは、各階床の三方枠の形状を基準にして決定される。
ここで、図4を参照しながら、三方枠について説明する。
三方枠は、乗場ドア14の周囲に配置される枠であり、乗りかご11側から見て左手(乗場15側から見て右手)に存在する左枠16A、乗場15の上方に存在する上枠16B、及び乗りかご11側から見て右手(乗場15側から見て左手)に存在する右枠16Cの3つの枠により構成される。左枠16A及び右枠16Cは、建物の壁面Wに接触する。
左枠16Aの地面に接する壁面W側の角を、左角Clと称し、右枠16Cの地面に接する壁面W側の角を、右角Crと称する。
また、左枠16Aの内側面を構成する複数の辺のうち、乗場15の床面から垂直方向に延びる乗場15側の辺を左辺Hlと称し、左枠16Aの内側面を構成する複数の辺のうち、乗場15の床面に接する辺を左辺Hlと称する。
さらに、右枠16Cの内側面を構成する複数の辺のうち、乗場15の床面から垂直方向に延びる乗場15側の辺を右辺Hrと称し、右枠16Cの内側面を構成する複数の辺のうち、乗場15の床面に接する辺を右辺Hrと称する。
つまり、図2に示すエッジe2は図4に示す三方枠の左辺Hlに対応したエッジである。同様に、エッジe3は三方枠の左辺Hlに対応したエッジであり、エッジe5は三方枠の右辺Hrに対応したエッジであり、エッジe6は三方枠の右辺Hrに対応したエッジである。また、コーナーc1は左角Clに対応したコーナーであり、コーナーc2は右角Crに対応したコーナーである。
なお、エッジe1,e7は利用者検知エリアを規定するための線分であり、乗場15には実在しない線分である。また、エッジe4は、乗場15側のシルを構成する複数の辺のうち、乗場ドア14(かごドア13)の戸開閉方向に対して水平方向に延びる乗場15側の辺に対応したエッジである。
なお、図3と図4の対応関係についても、上記した図2と図4の対応関係と同様であるため、ここではその詳しい説明は省略する。
再度、図1の説明に戻る。エリア設定選択部24は、乗りかご11が現在停止している階床に好適な利用者検知エリアを設定する。このエリア設定選択部24は、エッジ・コーナー抽出部24a及びエッジ・コーナーマッチング部24b等をさらに備えている。
エッジ・コーナー抽出部24aは、乗りかご11が所定階床に着床し、かごドア13が全開状態になって最初に撮影された画像(以下、「全開時初期画像」と表記する)からエッジ及びコーナーを抽出する。より詳しくは、エッジ・コーナー抽出部24aは、全開時初期画像に対して、Sobelエッジ検出やSIFTコーナー特徴点検出といった公知の画像処理を行うことで、全開時初期画像からエッジ及びコーナーを抽出する。なお、抽出されたエッジ及びコーナーを示す抽出結果は、エッジ・コーナーマッチング部24bに送られる。
エッジ・コーナーマッチング部24bは、エッジ・コーナー抽出部24aによる抽出結果によって示される全開時初期画像から抽出されたエッジ及びコーナーと、エリア設定情報記憶部23に記憶されたエリア設定情報に含まれるエッジ・コーナー情報によって示されるエッジ及びコーナーとを比較してマッチングを行う。エッジ・コーナーマッチング部24bは、上記したマッチングの結果として、全開時初期画像から抽出されたエッジ及びコーナーと、エッジ・コーナー情報によって示されるエッジ及びコーナーとの一致率(マッチ率)を算出する。
なお、エッジ・コーナーマッチング部24bによるこの処理は、エリア設定情報記憶部23に記憶された全てのエリア設定情報を順に対象にして繰り返し実行される。
エッジ・コーナーマッチング部24bは、算出された一致率のうち、最も高い一致率に対応したエリア設定情報を選択し、当該選択されたエリア設定情報に含まれるエリア情報によって示される利用者検知エリアを、乗りかご11が現在停止している階床の利用者検知エリアとして設定する。
次に、以上のように構成された画像処理装置20によって利用者検知エリアが設定されるまでの動作の一例について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、画像処理装置20内のエリア設定情報記憶部23には、図2及び図3に示したエリア設定情報が予め記憶されている場合を想定する。
まず、画像処理装置20内のエリア設定選択部24は、乗りかご11が所定階に着床し、かごドア13が全開状態に移行した旨の状態情報をエレベータ制御装置30から受けると(ステップS1)、かごドア13が全開状態になってから最初に撮影された全開時初期画像をカメラ12から取得する(ステップS2)。
続いて、エリア設定選択部24内のエッジ・コーナー抽出部24aは、全開時初期画像からエッジ及びコーナーを抽出する(ステップS3)。ここでは、全開時初期画像から、図6に示すエッジ及びコーナーが抽出された場合を想定する。
全開時初期画像からエッジ及びコーナーが抽出されると、エリア設定選択部24内のエッジ・コーナーマッチング部24bは、当該抽出されたエッジ及びコーナーと、エリア設定情報記憶部23に記憶されたエリア設定情報に含まれるエッジ・コーナー情報によって示されるエッジ及びコーナーとを対象にしてマッチングを実施する(ステップS4)。そして、エッジ・コーナーマッチング部24bは、全開時初期画像から抽出されたエッジ及びコーナーと、エッジ・コーナー情報によって示されるエッジ及びコーナーとの一致率を算出する(ステップS5)。
エッジ・コーナーマッチング部24bは、エリア設定情報記憶部23に記憶された全てのエリア設定情報に関して、一致率を算出したか否かを判定する。つまり、エッジ・コーナーマッチング部24bは、エリア設定情報記憶部23に記憶された全てのエリア設定情報を対象にして、上記したステップS4,S5の処理を実行したか否かを判定する(ステップS6)。
上記したステップS6の処理の結果、全てのエリア設定情報に関して、一致率を算出していないと判定された場合(ステップS6のNO)、エッジ・コーナーマッチング部24bは、まだ一致率を算出していないエリア設定情報を対象にして、上記したステップS4,S5の処理を実行する。一方で、上記したステップS6の処理の結果、全てのエリア設定情報に関して、一致率を算出したと判定された場合(ステップS6のYES)、後述するステップS7の処理に進む。
ここで、上記したステップS4,S5の処理を具体的に説明する。
ここでは、上記したように、エリア設定情報記憶部23には、図2及び図3に示すエリア設定情報が予め記憶されている場合を想定しているので、まず、図6に示すエッジ及びコーナーと、図2(b)に示すエッジ及びコーナーとを対象にしたマッチングが行われる。この場合、図7の実線に示されるように、図2(b)に示すエッジe2〜e6及びコーナーc1,c2が、図6に示すエッジ及びコーナーと一致(マッチ)する。
つまり、図2(b)に示すエッジ・コーナー情報によって示される7つのエッジe1〜e7と2つのコーナーc1,c2のうち、5つのエッジe2〜e6及び2つのコーナーc1,c2が、図6に示すエッジ及びコーナーと一致しているので、一致率は「7/9(=約78%)」と算出される。
同様に、図6に示すエッジ及びコーナーと、図3(b)に示すエッジ及びコーナーとを対象にしたマッチングが行われる。この場合、図8の実線に示されるように、図3(b)に示すエッジe4が、図6に示すエッジ及びコーナーと一致(マッチ)する。
つまり、図3(b)に示すエッジ・コーナー情報によって示される7つのエッジe1〜e7とコーナーc1,c2のうち、1つのエッジe4のみが、図6に示すエッジ及びコーナーと一致しているので、一致率は「1/9(=約11%)」と算出される。
再度、図5の説明に戻る。全てのエリア設定情報について一致率を算出すると、エッジ・コーナーマッチング部24bは、算出した一致率のうち、最も高い一致率に対応したエリア設定情報を選択する(ステップS7)。ここでは、上記したように、図2に示すエリア設定情報に対応した一致率が約78%であり、図3に示すエリア設定情報に対応した一致率が約11%であるので、図2に示すエリア設定情報が選択される。
しかる後、エリア設定選択部24は、選択されたエリア設定情報に含まれるエリア情報によって示される利用者検知エリアを、乗りかご11が現在停止している階床の利用者検知エリアとして設定し(ステップS8)、ここでの動作を終了させる。
つまり、ここでは、図2に示すエリア設定情報が選択されているので、利用者検知エリアE1が好適な利用者検知エリアとして設定される。
以上のようにして、利用者を検知するための利用者検知エリアが正常に設定されると、画像処理装置20内の利用者検知部22は、利用者を検知するための処理を開始する。
なお、本実施形態では、エッジ・コーナーマッチング部24bは、エッジ及びコーナーの一致率を算出するとしたが、これに限定されず、エッジ・コーナーマッチング部24bは、エッジのみの一致率またはコーナーのみの一致率を算出するとしても良い。
また、本実施形態では、エリア設定情報に含まれるエッジ・コーナー情報が、図2(b)及び図3(b)に示した形態でエリア設定情報記憶部23に記憶されているとしたが、これに限定されず、エッジ・コーナー情報は、図9に示す形態で記憶されていても良い。つまり、エッジ・コーナー情報は、図9に示すように、利用者検知エリアを規定するための線分であり、乗場15には実在しない線分を除いた形態で記憶されていても良い。
これによれば、エッジ・コーナー情報によって示される乗場15には実在しない線分が、エッジ・コーナー抽出部24aによって抽出された余分なエッジと誤って一致してしまい、不適切な利用者検知エリアが設定されてしまうという可能性を低減させることができる。
さらに、本実施形態では、図6に示したように全開時初期画像に人物が映り込んでいない場合を想定して説明したが、実際には図10(a)に示すように、全開時初期画像に人物が映り込み、図10(b)に示すように、当該人物に対応した余分なエッジがエッジ・コーナー抽出部24aによって抽出されてしまう可能性がある。
しかしながら、このような場合であっても、基本的には、エッジ・コーナー情報によって示されるエッジ及びコーナーとは一致することのないエッジ及びコーナーが増えるだけであるので、利用者検知エリアの設定精度が大きく低下することはない。但し、全開時初期画像から抽出するエッジ及びコーナーを、静止しているエッジ及びコーナーのみとすることで、図10(b)に示した動きのある人物に対応したエッジ(余分なエッジ)を抽出しないようにすることも可能である。
また、本実施形態では、エリア設定情報記憶部23には、設置物件の乗場の仕様に応じたエリア設定情報が記憶されている場合を想定しているが、エリア設定情報記憶部23には、設置物件の乗場の仕様とは関係なく、標準的な乗場の仕様に対応したエリア設定情報(「標準パターン情報」と称されても良い)がさらに記憶されていても良い。
これによれば、例えば全開時初期画像を撮影した際の撮影環境に起因して(例えば撮影環境が暗すぎる等)、エッジ・コーナー抽出部24aによりエッジ及びコーナーが抽出されなかったとしても(つまり、エッジ・コーナーマッチング部24bによりエリア設定情報が選択されなかったとしても)、エリア設定選択部24は、標準的な乗場の仕様に対応したエリア設定情報により示される利用者検知エリアを設定することができるので、利用者検知エリアが設定されないという事態を回避することができる。
なお、標準的な乗場の仕様に対応したエリア設定情報をさらに記憶するのではなく、設置物件の乗場の仕様に応じたエリア設定情報の中で、標準的な乗場の仕様に近い仕様のエリア設定情報が、標準的な乗場の仕様に対応したエリア設定情報の代わりに用いられても良い。または、設置物件の乗場の仕様に応じたエリア設定情報の中で、最も小さな利用者検知エリアを示すエリア設定情報が、標準的な乗場の仕様に対応したエリア設定情報の代わりに用いられても良い。
以上説明した一実施形態によれば、エレベータシステムは、乗場の仕様(形状)毎に異なる利用者検知エリアのエリア設定情報を初期設定時に記憶するエリア設定情報記憶部23と、全開時初期画像からエッジ及びコーナーを抽出し、抽出されたエッジ及びコーナーに対応するエリア設定情報を選択して、利用者検知エリアを設定するエリア設定選択部24とを有した画像処理装置20を備えている。
これによれば、各階床で乗場の仕様が異なる物件において、エレベータの階床情報が得られない場合であっても、現在の停止階床に対して好適な検知エリアを設定可能なエレベータシステムを提供することができる。これに伴い、不適切な検知エリアが設定されたことによる、利用者の検知漏れや、利用者の過剰検知を防ぐことができる。
また、上記したように、各階床で乗場の仕様が異なる物件において、エレベータの階床情報が得られない場合であっても、現在の停止階床に対して好適な検知エリアを設定可能であるため、画像処理装置20及びエレベータ制御装置30間で階床情報を授受するための配線等を増設する必要がないという利点も得ることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…乗りかご、11a…幕板、12…カメラ、13…かごドア、14…乗場ドア、15…乗場、16A…左枠、16B…上枠、16C…右枠、20…画像処理装置、21…記憶部、22…利用者検知部、23…エリア設定情報記憶部、24…エリア設定選択部、24a…エッジ・コーナー抽出部、24b…エッジ・コーナーマッチング部、30…エレベータ制御装置。

Claims (8)

  1. 乗りかご内に設置され、前記乗りかご内のドア近辺から乗場の方向に向けて所定の範囲を撮影可能な撮像手段と、
    乗場の形状毎に異なる利用者検知エリアのパターン情報を記憶する記憶手段と、
    前記撮像手段により撮影された撮影画像と、前記記憶された各パターン情報とを比較し、当該撮影画像に映された乗場の形状に対応するパターン情報を選択して、当該パターン情報により示される利用者検知エリアを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された利用者検知エリア内の利用者を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づいて、前記ドアの戸開閉を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記設定手段は、
    前記ドアの全開時に最初に撮影された撮影画像を、前記記憶された各パターン情報と比較することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記記憶手段は、
    前記乗場に設置される三方枠の形状毎に異なる利用者検知エリアのパターン情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記記憶手段は、
    前記三方枠を構成する3つの枠のうちの左右の枠をそれぞれ構成する複数の辺のうち、乗場床面に対して垂直方向に延びる乗場側の辺に対応した第1のエッジと、前記左右の枠をそれぞれ構成する複数の辺のうち、乗場床面に接する辺に対応した第2のエッジと、前記乗場側のシルを構成する複数の辺のうち、前記ドアの戸開閉方向に対して水平方向に延びる乗場側の辺に対応した第3のエッジとを、前記パターン情報として記憶することを特徴とする請求項3に記載のエレベータシステム。
  5. 前記設定手段は、
    前記撮影画像からエッジを抽出し、
    前記抽出されたエッジと、前記パターン情報により示される第1乃至第3のエッジとをマッチングし、当該抽出されたエッジと当該第1乃至第3のエッジとの一致率を、前記パターン情報毎に算出し、
    前記算出された一致率のうち、最も高い一致率に対応したパターン情報を選択して、前記利用者検知エリアを設定することを特徴とする請求項4に記載のエレベータシステム。
  6. 前記記憶手段は、
    前記三方枠を構成する3つの枠のうちの左右の枠の乗場床面に接する建物壁面側のコーナーを、前記パターン情報として記憶することを特徴とする請求項3に記載のエレベータシステム。
  7. 前記設定手段は、
    前記撮影画像からコーナーを抽出し、
    前記抽出されたコーナーと、前記パターン情報により示されるコーナーとをマッチングし、当該抽出されたコーナーと当該パターン情報により示されるコーナーとの一致率を、前記パターン情報毎に算出し、
    前記算出された一致率のうち、最も高い一致率に対応したパターン情報を選択して、前記利用者検知エリアを設定することを特徴とする請求項6に記載のエレベータシステム。
  8. 前記記憶手段は、
    前記乗場の形状毎に記憶されたパターン情報とは別に、標準的な乗場の形状に対応した利用者検知エリアの標準パターン情報をさらに記憶し、
    前記設定手段は、
    前記比較の結果として、前記撮影画像に映された乗場形状に対応するパターン情報が得られない場合、前記記憶された標準パターン情報を選択し、当該標準パターン情報により示される利用者検知エリアを設定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
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