JP6316328B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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本発明は、ヘッドパイプから延びたメインフレームを備える自動二輪車に関する。
従来、車体の骨格を構成する車体フレームを、プレスフレームで構成した自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照)。プレスフレームは、金属板材料をプレス加工して中空に形成したフレームである。
特許文献1の自動二輪車においては、車体フレームは、ステアリングロッドを支持するヘッドパイプから車体の後端部近傍まで延びたメインフレームと、その中間部から後方かつ下方に延びたミドルメンバとを備え、いずれもプレスフレームにより構成される。この自動二輪車の気化器及びエンジンは、ミドルメンバの前方に配置され、ミドルメンバの後方に、気化器に接続したエアクリーナが配置される。
なお、この自動二輪車の車体フレームにおけるヘッドパイプからメインフレームの中間部までの部分及びミドルメンバの部分が、本願発明におけるメインフレームに対応する部分である。
特開2000−95170号公報
しかしながら、上記特許文献1の自動二輪車のように、エンジン及びエアクリーナが、プレスフレームであるミドルメンバを挟んでその前後に配置される場合、エンジン及びエアクリーナ間の吸気通路はミドルメンバを迂回するようにして配置される。このような吸気通路は、ミドルメンバを迂回している分だけ、屈曲し、長くなるので、エンジンの吸気効率に影響を与えるおそれがある。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、車体フレームがプレスフレームで構成される自動二輪車において、吸気効率を向上させることにある。
本発明の自動二輪車は、ヘッドパイプから後方かつ下方に延びるメインフレーム(4)と、前記メインフレームの下方に位置するエンジン(5)と、前記メインフレームを挟んで前記エンジンの後方に位置するエアクリーナ(6)と、前記エンジン(5)及び前記エアクリーナ(6)間を接続する吸気通路(16)と、前端部が前記メインフレーム(4)の中間部に接続されているプレス加工を用いて形成されたシートフレーム(12)とを備える自動二輪車であって、前記メインフレーム(4)は、プレス加工で形成された左メインプレート(19)及び右メインプレート(20)であって、前端部から中間部にわたって相互に接合されて前部中空部を形成しており、かつ中間部から後端部にかけて相互に分離している左メインプレート(19)及び右メインプレート(20)と、前記左メインプレート(19)の中間部から後端部にかけて車幅方向内側に接合されていて、前記前部中空部から連続した後部左中空部を該左メインプレート(19)との間で形成している左メイン下部プレート(22)と、前記右メインプレート(20)の中間部から後端部にかけて車幅方向内側に接合されていて、前記前部中空部から連続した後部右中空部を該右メインプレート(20)との間で形成している右メイン下部プレート(23)とを備え、前記吸気通路(16)は、前記左メイン下部プレート(22)と前記右メイン下部プレート(23)との間を通るように配置されており、前記シートフレーム(12)は、左外側シートプレート(28)及び右外側シートプレート(29)並びにこれらの前半部の内側にそれぞれ接合された左前内側プレート(30)及び右前内側プレート(32)を有しており、前記左前内側プレート(30)及び右前内側プレート(32)の前端部の内側には、これらを連結する主クロスプレート(35a)の両端縁が接続されており、前記メインフレーム(4)の中間部に前記シートフレーム(12)の前端部が接続している部分は、前記左メインプレート(19)と前記右メインプレート(20)とが相互に接合している部分の後端よりも前方に位置する部分を有することを特徴とする。
第1発明によれば、吸気通路が、左メイン下部プレートと右メイン下部プレートとの間を通るように配置されているので、吸気通路を、従来のようにメインフレームを迂回するように設ける場合に比べて、直線的に構成することができる。したがって、エンジンの吸気効率を向上させることができる。
第2発明に係る自動二輪車は、第1発明において、前記左メイン下部プレート(22)及び前記右メイン下部プレート(23)は、相互に別体のプレート材で形成されたものであることを特徴とする。
第2発明によれば、左メイン下部プレート及び右メイン下部プレートが別体のプレート材で形成されるので、左メイン下部プレート及び右メイン下部プレートを1枚のプレート材を屈曲させて一体物として形成する場合に比べて、これらをプレス加工で形成する場合の金型を小型に構成することができる。
また、左メイン下部プレート及び右メイン下部プレートの形成に使用する各プレート材に対してメインフレーム中間部の二股に分かれた部分に対応する曲げ加工を施す際には、各プレート材のそれぞれに、対応する範囲にだけ曲げ加工を施せばよい。したがって、左メイン下部プレート及び右メイン下部プレートを1枚のプレート材で形成する場合に比べて、必要な曲げ加工を容易に施すことができる。
第3発明に係る自動二輪車は、第1又は第2発明において、エンジン(5)の後部には貫通孔を有する取付部が設けられており、前記メインフレーム(4)の左右の後端部には、それぞれ左右方向に長いボルト孔を有する円筒状部材(26,27)が取り付けられており、該左右の円筒状部材(26,27)及びこれらの間に配置される前記取付部の貫通孔に通されるボルトにより前記エンジン(5)の後部が支持されており、前記左右の円筒状部材(26,27)と前記シートフレーム(12)の中間部との間にパイプフレームとしての左右のサブフレーム(40,41)がそれぞれ取り付けられており、前記左右の円筒状部材(26,27)に対する前記左右のサブフレーム(40,41)の取付けは、該左右のサブフレーム(40,41)の各端部を該左右の円筒状部材(26,27)の各側面にそれぞれ溶接することにより行われていることを特徴とする。
第3発明によれば、円筒状部材にボルトを通してエンジンの後部を支持できるので、メインフレームに対してエンジンの後部を支持するためのエンジンハンガを設けるのを不要とすることができる。
また、サブフレームが、シートフレームとは別体のパイプフレームで構成されるので、シートフレーム自体は、プレート材をほぼ直線状に剪断して形成することができる。したがって、サブフレームを、シートフレームから二股状に分岐した部分としてシートフレームと一体的に剪断して形成する場合に比べて、プレート材のプレス加工時に生じる廃材を減少させることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の要部を示す正面図である。 図1の自動二輪車の車体フレームの正面図である。 図2の右側面図である。 図2の平面図である。 図2のフレームにおけるダウンフレームの下端部を示す斜視図である。 図5のダウンフレームの下端部を左方から見た様子を示す図(左側面図)である。 図5のダウンフレームの下端部を前方から見た様子を示す図(正面図)である。 図6AのVII−VII断面矢視図である。 図6AのVIII−VIII断面矢視図である。 図6AのIX−IX断面矢視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、実施形態の自動二輪車1は、操舵ロッド2を支持するヘッドパイプ3から後方かつ下方に延びるメインフレーム4と、メインフレーム4の下方に位置するエンジン5と、メインフレーム4を挟んでエンジン5の後方に位置するエアクリーナ6と、ヘッドパイプ3から下方に延びるダウンフレーム7とを備える。
自動二輪車1の前輪8は、操舵ロッド2に固定されたフロントフォーク9により支持される。フロントフォーク9の回転軸線は、ヘッドパイプ3の中心軸線に対してオフセットされている。
自動二輪車1の後輪10は、エンジン5の左右後端部から後方に延びた左右のスイングアーム11により支持される。その後輪10を支持するスイングアーム11の部分と、メインフレーム4の中間部から後方に延びるシートフレーム12との間には、自動二輪車1のシートを支持する左右のリアクッションユニット13が設けられる。
エンジン5は、クランク軸及び変速機を一体に収容するクランクケース14を備え、メインフレーム4とダウンフレーム7との間に配置される。スイングアーム11の前端部は、クランクケース14に設けられたピボット軸15に対して回転自在に取り付けられる。エアクリーナ6とエンジン5との間は、コネクティングチューブ16、スロットルボディ17及び吸気管18を経て、これらにより構成される吸気通路で接続される。
図2に示すように、メインフレーム4は中間部で下方に曲折しており、中間部から後方側が前方側よりもより急な角度で下方に延びている。
図3に示すように、メインフレーム4は、自動二輪車1の左側に位置する左メインプレート19及び右側に位置する右メインプレート20を備える。左メインプレート19及び右メインプレート20は、メインフレーム4の前端部から中間部にわたって相互に溶接されて前部中空部21を形成し、該中間部から左右にU字状に分離してメインフレーム4の後端部に至る。
このような形状を有するように、左メインプレート19及び右メインプレート20は、金属プレート材をプレス加工して得られたものであり、全長にわたって横断面がそれぞれ左右に凹んだ形状を有する。
また、メインフレーム4は、その中間部から後端部にかけて左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23を有する。左メイン下部プレート22は、左メインプレート19の右側に溶接され、前部中空部21から連続する後部左中空部24を左メインプレート19との間で形成する。右メイン下部プレート23は、右メインプレート20の左側に溶接され、前部中空部21から連続する後部右中空部25を右メインプレート20との間で形成する。
左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23は、左メインプレート19及び右メインプレート20のU字状に分離した部分に沿って上端部が湾曲した形状を有するように、プレス加工で成形される。左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23は、別体として構成されるが、これらの上端縁は、相互に溶接される。
上述した図1中のスロットルボディ17からエンジン5に延びた吸気管18は、左メイン下部プレート22と右メイン下部プレート23との間を通るように配置される。すなわち、上述のエアクリーナ6とエンジン5との間を接続する吸気通路は、左メイン下部プレート22と右メイン下部プレート23との間を通る。
左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23の後端部には、それぞれ左右方向に長いボルト孔を有する左円筒状部材26及び右円筒状部材27が取り付けられる。エンジン5の後端側は、メインフレーム4により左円筒状部材26及び右円筒状部材27を介して支持される。
メインフレーム4の中間部には、自動二輪車1の後端部近傍まで延びたシートフレーム12の前端部が接続される。シートフレーム12は、その左右方向における外面を構成するようにプレス加工で成形された左外側シートプレート28及び右外側シートプレート29を備える。
図4に示すように、左外側シートプレート28は、プレス成形により左方に凹んだ形状を有し、前半部分の内側に、左前内側プレート30が接合され、後半部分の内側に左後内側プレート31が接合されて、これらのプレートとともに中空空間を形成する。これらの接合は、レーザビーム溶接で行われる。
同様に、右外側シートプレート29は、プレス成形により右方に凹んだ形状を有し、前半部分の内側に、右前内側プレート32が接合され、後半部分の内側に右後内側プレート33が接合されて、これらのプレートとともに中空空間を形成する。
左前内側プレート30及び右前内側プレート32は、前端部が扁平で、その後ろ側から後端縁に至るまで、それぞれ左方及び右方にやや凹んだ形状を有するように、プレス加工で形成される。左後内側プレート31及び右後内側プレート33は、前端縁から後端部に至るまで、それぞれ左方及び右方にやや凹んだ形状を有するようにプレス加工で形成される。
左前内側プレート30の後端部及び左後内側プレート31の前端部は、重ね代34を介して接続される。右前内側プレート32及び右後内側プレート33も同様である。左前内側プレート30及び右前内側プレート32の前端部は、それぞれ左メインプレート19及び右メインプレート20の中間部における外側の側壁に溶接される。
左前内側プレート30及び右前内側プレート32の前側の内側には、これらを連結する主クロスプレート35a及び前部クロスプレート35bの両端縁が溶接により接続される。左前内側プレート30及び右前内側プレート32の後側(シートフレーム12の中央部)の上端側には、これらを連結する中央クロスプレート36の両端縁が溶接により接続される。左後内側プレート31及び右後内側プレート33の後部の上端側には、これらを連結する後部クロスプレート37の両端縁が溶接により接続される。
シートフレーム12の中央からその後方側にかけて、図2のように上下方向の幅が大きくなっており、その部分に左クッションボルト38及び右クッションボルト39が設けられる。左クッションボルト38は、左外側シートプレート28及び左後内側プレート31に貫通させてこれらに溶接される。
図1のように、左クッションボルト38には、左側のリアクッションユニット13の上端部が取り付けられる。右クッションボルト39も同様にして右外側シートプレート29及び右後内側プレート33に溶接され、右側のリアクッションユニット13の上端部が取り付けられる。
図2のように、シートフレーム12の中央部とメインフレーム4下端部の左円筒状部材26及び右円筒状部材27との間に、左サブフレーム40及び右サブフレーム41が取り付けられる。左サブフレーム40及び右サブフレーム41は、パイプ材を用いて形成される。
シートフレーム12の左外側シートプレート28と左後内側プレート31との間には、左サブフレーム40の一端を挿入するための孔が構成されるように、それぞれ挿入方向に沿って左右に凹んだ部分が設けられる。左サブフレーム40の一端部は、この孔に挿入され、孔の入り口部分を溶接することにより固定される。他端部は、メインフレーム4の左円筒状部材26の側面に溶接される。
右サブフレーム41も同様にして、シートフレーム12の右外側シートプレート29と右後内側プレート33との間の孔に一端が固定され、他端はメインフレーム4の右円筒状部材27の側面に溶接される。
ダウンフレーム7は、横断面がそれぞれ左右に凹んだ形状を有するように板状の金属プレート材をプレス加工し、端部接合して中空状に形成される。
具体的には、図6A、図6B及び図7〜図9に示すように、ダウンフレーム7は、板状部材としての金属プレート材を曲げることにより、前面(前壁)7F、後面(後壁)7B及び左右の側面(側壁)42、43が一体的に形成される。そして、後面7Bの端部をその端縁に沿って溶接することにより端部接合し、内部に中空部Cが形成される。
前面7Fには、上下方向に沿って凹部7Faが形成され、ダウンフレーム7の剛性を高めている。また、ダウンフレーム7の前面7Fと左右の側面42、43との境界部には、ダウンフレーム7の長手方向に延びる凹部7Fbが形成され、さらに剛性が高められている。
ダウンフレーム7の下端部は、その左右の側面(側壁)42、43が下方に延びて左延出部44及び右延出部45を形成する。図1のように、エンジン5は、その前部が左延出部44及び右延出部45によって支持される。
図5に示すように、左延出部44及び右延出部45の内側には、その延出方向に開いたU字状の補強プレート46が接合される。補強プレート46は、左延出部44及び右延出部45の内面に接している両側の側板部47と、これらを連結している底板部48と、両側の側板部47に設けた左右のリブ部49とを有する。
左右のリブ部49は、左延出部44及び右延出部45におけるエンジン5前部を支持する側の端縁に沿って各側板部47の端縁を外側に曲げて形成される。底板部48は、ダウンフレーム7の下端部の開口を閉塞するように構成される。左延出部44及び右延出部45にエンジン5の前部を取り付ける際に、リブ部49の形成時に形成された曲げ部49aがガイドとなって、左延出部44と右延出部45との間にエンジン5の前部をスムーズに挿入できるので、取付けが容易になる。
補強プレート46は、側板部47の下辺に沿った方向に、両側板部47間の間隔H(底板部48の幅)が漸次小さくなるようにはみ出したはみ出し部50を有する。すなわち、側板部47間の間隔Hは、エンジン取付け側の幅H1よりも底板部48側の幅H2の方が狭くなるように形成される。また、はみ出し部50とダウンフレーム7の左右の側面42、43及び前面7Fとの境界部分が溶接されて溶接部51が形成される。
溶接部51のうち、補強プレート46の前面とダウンフレーム7の前面7Fとが接合している部分は、下方に湾曲するように溶接された湾曲溶接部51Aを形成している。これにより、溶接部51の溶接長が長くなるので、溶接部51による接合部の剛性を高めることができる。
ダウンフレーム7の左右の側面42、43の左延出部44及び右延出部45の部分には、それぞれプラグ溶接用の貫通孔52が設けられる。これらの貫通孔52を介して、左延出部44及び右延出部45と補強プレート46の両側板部47とがプラグ溶接により接合されてプラグ溶接部52Aが形成される。
左延出部44、右延出部45及び両側板部47には、エンジン5(パワーユニットP)の前部を取り付けて支持するためのパワーユニット支持部としての取付孔53が左右に3つずつ設けられる。すなわち、左延出部44、右延出部45及び補強プレート46は、エンジン5を支持するためのエンジンハンガを構成している。
ダウンフレーム7の左右の側面42、43には、左延出部44及び右延出部45の手前に、それぞれ凹部54が形成される。これにより、ダウンフレーム7の振動防止や強度増大が図られる。なお、本実施例においては、凹部54は、その外面側がダウンフレーム7内の中空部Cの側に窪む凹部であるが、内面側が中空部Cの外側に向けて窪む凹部(外方に向けて凸)であってもよい。
図2に示すように、ダウンフレーム7の左右の側面42、43の上端部は、ヘッドパイプ3に対し、その軸線方向に沿って分けた後半部分を囲うように接する。そして、ヘッドパイプ3に対して、該プレートの端縁が溶接され、これによりダウンフレーム7の上端部が固定される。この固定を補強するために、ガセットプレート55が、ダウンフレーム7のヘッドパイプ3下方に隣接した部分から、ヘッドパイプ3の下端部にかけて、溶接により接合される。
ダウンフレーム7のヘッドパイプ3と反対側の面(後面)は弓状に湾曲して下方に延びており、また、この面の反対側の面(前面)は、ヘッドパイプ3の下端部から直線状に下方に延びている。このため、ダウンフレーム7の上端部近傍のヘッドパイプ3に接続した部分及び下端部近傍は、これらの間の部分よりも前後方向の寸法が大きい。
メインフレーム4の前端部はダウンフレーム7の上端部の外側に一部が嵌合し、メインフレーム4の前端縁がダウンフレーム7に対して溶接により接合される。メインフレーム4は、その上面がダウンフレーム7のヘッドパイプ3と交差する上端面と1つの平面をなすようにして、ヘッドパイプ3の近傍から後方かつ下方に延びている。すなわち、ダウンフレーム7の上端部は、メインフレーム4の前端部を実質的に構成している。
ダウンフレーム7とメインフレーム4とが交差してヘッドパイプ3に接続している部分の内側は、90度に近い鋭角を成している。この鋭角を成している部分には、左右方向に見てほぼ三角形状をなしている左右のパッチプレート56が、ダウンフレーム7及びメインフレーム4の各側面にわたって設けられる。各側面上のパッチプレート56の端縁は、溶接により各側面に接合される。また、左右のパッチプレート56は、該鋭角の対辺側が内側に曲げられて相互に溶接により接合される。これにより、ダウンフレーム7及びメインフレーム4の上端部は相互に強固に結合される。
この構成において、自動二輪車1にエンジン5を取り付ける際には、エンジン5のクランクケース14における後部上端部の貫通孔を有する取付け部がメインフレーム4端部の左円筒状部材26及び右円筒状部材27に取り付けられる。この取付けは、クランクケース14の取付け部を左円筒状部材26及び右円筒状部材27間に配置し、これらの間を、ボルトを通して締結することにより行われる。
また、クランクケース14の前部上端部及び前部下端部に設けられた貫通孔を有する取付け部が、左延出部44及び右延出部45に取り付けられる。この取付けは、クランクケース14の各取付け部の貫通孔を、左延出部44及び右延出部45の対応する取付孔53の間に配置し、これらの貫通孔及び取付孔53にボルトを通して締結することにより行われる。
このとき、左延出部44及び右延出部45に対するクランクケース14の各取付け部の配置は、左延出部44及び右延出部45相互間の幅が延出方向に向かって漸次大きくなっているので、容易に行われる。
なお、左延出部44及び右延出部45の取付孔53のうちの中間に位置するものは、ここでは使用されない。この使用されない取付孔53は、異なる種類のエンジンを取り付ける場合に使用することができる。
エアクリーナ6は、メインフレーム4、シートフレーム12及び左・右サブフレーム40及び41で囲まれた空間の後ろ寄りに取り付けられる。スロットルボディ17は、該空間の前部上端寄りに取り付けられる。したがって、スロットルボディ17とエアクリーナ6との間を接続するコネクティングチューブ16は、該空間内に配置される。
また、スロットルボディ17からの吸気管18は、メインフレーム4の左メイン下部プレート22と右メイン下部プレート23との間を経てエンジン5に接続される。したがって、コネクティングチューブ16、スロットルボディ17、吸気管18等で構成される吸気通路は、左メイン下部プレート22と右メイン下部プレート23との間を通る。すなわち、吸気通路は、メインフレーム4の内側を直線的に通過するように配置される。
以上のように、本実施形態によれば、エンジン5への吸気通路が、左メイン下部プレート22と右メイン下部プレート23との間を通るので、吸気通路を、従来のプレスフレーム製のメインフレームの場合のようにこれを迂回させる場合に比べて、直線的に構成することができる。したがって、従来のプレスフレーム製の車体フレームを有する自動二輪車よりも、エンジン5への吸気効率を向上させることができる。
また、左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23を別体としてプレス加工で形成したので、これらを一体的にプレス加工して形成する場合に比べて、プレス加工に使用する金型を小型のもので構成することができる。
また、左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23を別体として構成したので、これらについて、メインフレーム4中間部の二股に分かれた部分に対応する曲げ加工を容易に行うことができる。すなわち、1枚のプレート材に曲げ加工を施して左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23を構成する場合に比べて、曲げ加工の範囲を左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23用の各プレート材端部の範囲に減少させることができるので、その分、曲げ加工を簡単に行うことができる。
また、メインフレーム4の部左右の円筒状部材26及び27を介してエンジン5の後部が支持されるので、エンジン5の後部を支持するためのエンジンハンガを不要とすることができる。
また、メインフレーム4の下端部に接続される左右のサブフレーム40及び41が、シートフレーム12とは別体のパイプフレームで構成されるので、シートフレーム12自体は、ほぼ直線状のものとしてプレート材を切断加工することにより形成することができる。
したがって、左右のサブフレーム40及び41を、シートフレーム12から二股状に分岐した部分としてシートフレーム12と一体的にプレート材を切断加工して形成する場合に比べて、プレート材を切断加工することにより生じる廃材を減少させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、メインフレーム4を構成する左メイン下部プレート22及び右メイン下部プレート23は、1枚のプレートをU字状に屈曲させた一体物として形成してもよい。
1…自動二輪車、3…ヘッドパイプ、4…メインフレーム、5…エンジン、6…エアクリーナ、12…シートフレーム、16…コネクティングチューブ(吸気通路)、17…スロットルボディ(吸気通路)、18…吸気管(吸気通路)、19…左メインプレート、20…右メインプレート、21…前部中空部、22…左メイン下部プレート、23…右メイン下部プレート、24…後部左中空部、25…後部右中空部、26…左円筒状部材、27…右円筒状部材、40…左サブフレーム、41…右サブフレーム。

Claims (3)

  1. ヘッドパイプから後方かつ下方に延びるメインフレーム(4)と、
    前記メインフレームの下方に位置するエンジン(5)と、
    前記メインフレームを挟んで前記エンジンの後方に位置するエアクリーナ(6)と、
    前記エンジン(5)及び前記エアクリーナ(6)間を接続する吸気通路(16)と、
    前端部が前記メインフレーム(4)の中間部に接続されているプレス加工を用いて形成されたシートフレーム(12)とを備える自動二輪車であって、
    前記メインフレーム(4)は、
    プレス加工で形成された左メインプレート(19)及び右メインプレート(20)であって、前端部から中間部にわたって相互に接合されて前部中空部を形成しており、かつ中間部から後端部にかけて相互に分離している左メインプレート(19)及び右メインプレート(20)と、
    前記左メインプレート(19)の中間部から後端部にかけて車幅方向内側に接合されていて、前記前部中空部から連続した後部左中空部を該左メインプレート(19)との間で形成している左メイン下部プレート(22)と、
    前記右メインプレート(20)の中間部から後端部にかけて車幅方向内側に接合されていて、前記前部中空部から連続した後部右中空部を該右メインプレート(20)との間で形成している右メイン下部プレート(23)とを備え、
    前記吸気通路(16)は、前記左メイン下部プレート(22)と前記右メイン下部プレート(23)との間を通るように配置されており、
    前記シートフレーム(12)は、左外側シートプレート(28)及び右外側シートプレート(29)並びにこれらの前半部の内側にそれぞれ接合された左前内側プレート(30)及び右前内側プレート(32)を有しており、
    前記左前内側プレート(30)及び右前内側プレート(32)の前端部の内側には、これらを連結する主クロスプレート(35a)の両端縁が接続されており、
    前記メインフレーム(4)の中間部に前記シートフレーム(12)の前端部が接続している部分は、前記左メインプレート(19)と前記右メインプレート(20)とが相互に接合している部分の後端よりも前方に位置する部分を有することを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記左メイン下部プレート(22)及び前記右メイン下部プレート(23)は、相互に別体のプレート材で形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. エンジン(5)の後部には貫通孔を有する取付部が設けられており、
    前記メインフレーム(4)の左右の後端部には、それぞれ左右方向に長いボルト孔を有する円筒状部材(26,27)が取り付けられており、
    該左右の円筒状部材(26,27)及びこれらの間に配置される前記取付部の貫通孔に通されるボルトにより前記エンジン(5)の後部が支持されており、
    前記左右の円筒状部材(26,27)と前記シートフレーム(12)の中間部との間にパイプフレームとしての左右のサブフレーム(40,41)がそれぞれ取り付けられており、
    前記左右の円筒状部材(26,27)に対する前記左右のサブフレーム(40,41)の取付けは、該左右のサブフレーム(40,41)の各端部を該左右の円筒状部材(26,27)の各側面にそれぞれ溶接することにより行われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車。
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