JP5903456B2 - 鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法に関する。
鞍乗り型車両の車体フレームの多くは、パイプ材や筒状フレームを溶接することで製造される。
2つの部材は、突合わせ溶接又は隅肉溶接で接合される(例えば、特許文献1(図10参照。)。
特許文献1の図10(a)に、車体フレームの断面が示されており、ダウンパイプ(40)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)に、スティフナーガセット(60)が溶接にて接合されている。詳しくは、スティフナーガセット(60)の端部(65a、66a)は、黒く塗られた溶接ビードでダウンパイプ(40)で接合されている。
溶接ビードは略三角形の断面を呈しているため、「隅肉溶接」によるビードである。隅肉溶接では、直角三角形の直角側の頂点から斜辺までの距離を「のど厚」と呼ぶ。この「のど厚」と溶接長さ(周溶接の場合は周長)の積が、「溶接面積」となる。この溶接面積により「接合強度(溶接強度とも言う)」が決定される。
のど厚は、端部(65a、66a)の厚さに比例して決まる。周長はスティフナーガセット(60)の大きさで決まる。
要求される接合強度が大きい場合には、スティフナーガセット(60)を厚く(及び/又は大きく)することで対処する。しかし、この対処ではスティフナーガセット(60)の重量増加を招く。結果、車体フレームが重くなり、車両が重くなる。
車両の軽量化が強く望まれる中、溶接製車体フレームにおいて、軽量化が図れる車体フレームが求められる。
特開2004−256073公報
本発明は、軽量化が図れる溶接製車体フレームの製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、前輪及び後輪を回転可能に支持し、前記前輪と前記後輪の間に配置する動力源を支持し、この動力源の上方に配置されるシートを支持する鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法であって、
前記車体フレームは、第1部材と第2部材とを含み、
前記第1部材は、所定の肉厚からなり、この肉厚より幅広の第1平面部を少なくとも一部に備え、
前記第2部材は、前記第1平面部に当接する第2平面部を少なくとも一部に備え、
前記第1平面部に前記第2平面部を当接し、前記第1平面部に平行なレーザビームにより溶接することで、前記第1部材に前記第2部材接合することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、車体フレームは、前輪を転舵可能に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプに接続され下方へ延びる第1部材としてのダウンフレームとを備え、
この第1部材としてのダウンフレームは、ヘッドパイプから後下方に延びて動力源を支持する角状パイプであって、前面に第1平面部を備え、
第2部材は、ヘッドパイプに一体形成されると共に後下方へ延出するヘッドパイプ延出部であって、後面に第2平面部を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ヘッドパイプ延出部の車幅方向幅は、ダウンフレームの車幅方向幅以内に設定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ヘッドパイプは、ヘッドパイプ延出部が一体形成された鍛造品であることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、車体フレームは、前輪を転舵可能に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプに接続され車両後方へ延びるメインフレームと、ヘッドパイプに接続され下方へ延びる第1部材としてのダウンフレームとを備え、
この第1部材としてのダウンフレームは、ヘッドパイプから後下方に延びて動力源を支持する角状パイプであって、後面に第1平面部を備え、
第2部材は、前端がダウンフレームに接続され後端がメインフレームに接続されることで車体フレームを補強する補強部材であって、前面に第2平面部を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、補強部材の前面の車幅方向幅は、ダウンフレームの車幅方向幅以内に設定されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、第1部材としてのダウンフレームは、前面に第1平面部に相当する第3平面部をさらに備え、
ヘッドパイプは、一体形成されると共に後下方へ延出するヘッドパイプ延出部を備え、このヘッドパイプ延出部の後面に第2平面部に相当する第4平面部を備えており、ヘッドパイプ延出部の車幅方向幅は、ダウンフレームの車幅方向幅以内に設定されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、第1部材は、角状パイプであって、複数面のうちの1つの面に第1平面部を備え、
第2部材は、動力源を角状パイプに締結する動力源締結ブラケットであって、第2平面部を備えていることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、動力源締結ブラケットは、複数の平面を有する板状部材であって、平面の1つが第2平面部であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1部材と第2部材とを平面で当接することで2部材の隙間を小さくしてレーザ溶接を可能としつつ、平面に平行な方向からレーザビームを照射して溶接することで、レーザビームの深さ方向、すなわち、平面の溶接を行うことができ、従来のパイプ材の肉厚(従来の隅肉溶接)に対して溶接面積を格段に大きくすることができる。また、レーザ溶接トーチの操作が容易となり、溶接時間を短縮できる。
請求項2に係る発明では、ヘッドパイプへ、前輪が路面に接することで生じる反力が入力される。一方、ダウンフレームは、重量物である動力源(エンジン、モータ、バッテリなど)を支持しているため、路面反力に追従しない部材である。ヘッドパイプとダウンフレームの相互の挙動が異なるため、ヘッドパイプとダウンフレームの接続部位に、大きな力が加わり、大きな応力が発生する。本発明では、このような接続部位において平面同士を当接し、当接面で力を受けつつその平面を使って溶接面積を稼ぐようにした。溶接面積を効率よく稼ぐことができるため、ヘッドパイプ延出部を小型化し車体フレームを軽量化できる。
請求項3に係る発明では、ヘッドパイプ延出部の車幅方向幅を、ダウンフレームの車幅方向幅以内に設定した。ヘッドパイプ延出部を小型化しつつダウンフレームの前面のみでヘッドパイプ延出部を受けさせることができる。ダウンフレームの左右側面には溶接を施さない。溶接を施さないためダウンフレームの左右側面は素材の強度をそのまま利用することができ、ダウンフレームの形状を単純化することができる。
請求項4に係る発明では、ヘッドパイプを、ヘッドパイプ延出部が一体形成された鍛造品とした。請求項3によりヘッドパイプ延出部が小型化できたので、鍛造成形が容易になると共に素材が少なくて済み、材料費及び塑性加工費を下げることができる。
請求項5に係る発明では、前輪が路面に接することで生じた反力が、ヘッドパイプを介してダウンフレームに入力された場合であっても、ダウンフレームとメインフレームとに掛け渡した補強部材でダウンフレームの倒れを防ぐ構造となっている。
このときに、ダウンフレームと補強部材の平面同士を当接し、当接面で力を受けつつその平面を使って溶接面積を稼ぐことができ、補強部材を小型化し車体フレームが軽量化できる。
請求項6に係る発明では、補強部材の前面の車幅方向幅を、ダウンフレームの車幅方向幅以内に設定した。補強部材を小型化しつつダウンフレームの前面のみで補強部材を受けるようにし、ダウンフレームの左右側面には溶接を施さない。溶接を施さないためダウンフレームの左右側面は素材の強度をそのまま利用することができ、ダウンフレームの形状を単純化することができる。
請求項7に係る発明では、ダウンフレームは、前面に第1平面部に相当する第3平面部をさらに備え、ヘッドパイプは、一体形成されると共に後下方へ延出するヘッドパイプ延出部を備え、このヘッドパイプ延出部の後面に第2平面部に相当する第4平面部を備えており、ヘッドパイプ延出部の車幅方向幅は、ダウンフレームの車幅方向幅以内に設定されている。ダウンフレームの前面と後面を使用し、ダウンフレームの左右側面には溶接を施さない。溶接を施さないためダウンフレームの左右側面は素材の強度をそのまま利用することができ、ダウンフレームの形状を単純化することができる。
請求項8に係る発明では、第1部材は、角状パイプであって、複数面のうちの1つの面に第1平面部を備え、第2部材は、動力源を角状パイプに締結する動力源締結ブラケットであって、第2平面部を備えている。角状パイプと動力源締結ブラケットとの接合は、重量物である動力源を確実に支持するため高い接合強度が求められるが、そのような接合部位において平面同士を当接し、当接面で力を受けつつその平面を使って溶接面積を稼ぐようにした。溶接面積を効率よく稼ぐことができるため、車体フレームを軽量化できる。
請求項9に係る発明では、動力源締結ブラケットは、複数の平面を有する板状部材であって、平面の1つが第2平面部である。板状部材に備えられる平面を巧みに利用して動力源締結ブラケットを角状パイプに接合する。溶接面積が稼げるので板状部材の小型化が図れる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の車体フレームを示す図である。 図2の3a−3a断面図であって、第1具体例を説明する図である。 レーザ溶接法を説明する図である。 図2の5a−5a断面図であって、第2具体例を説明する図である。 第3具体例を説明する図である。 図2の7a−7a断面図であって、第4具体例を説明する図である。 第4具体例の変更例を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「左」と「右」は後述するシートに座った乗員を基準に定めるものとする。
図1に示すように、鞍乗り車両としての自動二輪車10の車体フレーム30は、前輪11を転舵させるステアリングシャフト12を回転可能に支えるヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31に前端が溶接され車両後方へ延びるメインフレーム32(好ましくは左・右メインフレーム32L、32R)と、このメインフレーム32の後部にピボット軸33を介して連結され後輪13を上下移動可能に支えるスイングアーム14を支えるピボットフレーム34と、左・右メインフレーム32L、32Rの後部又はピボットフレーム34L、34Rの上部から延ばされ乗員が座るシート21を支えるシートフレーム19L、19Rと、ヘッドパイプ31から後下方へ延ばされるダウンフレーム35と、このダウンフレーム35の下部から車体後方へ延ばされ左・右ピボットフレーム34L、34Rに各々接続され動力源15を下から囲う左・右ロアフレーム36L、36Rとからなる。
本実施例では、メインフレーム32は、左メインフレーム32L(Lは左を示す添え字。以下同じ)と右メインフレーム32R(Rは右を示す添え字。以下同じ)で構成する。左・右メインフレーム32L、32Rの後部に左・右ピボットフレーム34L、34Rが接続される。なお、メインフレーム32は、いわゆるセンターフレームと呼ばれ、車幅中心に1本の長手フレームを延ばす構造の物であってもよい。
動力源15は、内燃機関(ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン)、電動モータ、バッテリ、燃料電池の何れであっても良い。この例では動力源15はガソリンエンジンであり、動力源15を車体フレーム30に形成された空間に収納しつつ支持し、動力源15から排気管16を延ばす。この排気管16は動力源15の側方(この例では右側方)を通るようにして車両後方へ延ばされる。排気管16の後部に消音器17が取付けられる。
また、ヘッドパイプ31の後方で且つ左・右メインフレーム32間に、燃料タンク18が取付けられている。
図2に示すように、車体フレーム30に、ヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31から車両後方へ延びる左・右メインフレーム32L、32Rと、左・右メインフレーム32L、32Rの後部から下へ延びる左・右ピボットフレーム34L、34Rと、ヘッドパイプ31から斜め下へ延びるダウンフレーム35と、このダウンフレーム35の後部から延びてピボットフレーム34L、34Rに接続されるロアフレーム36L、36Rと、補強部材ガセット37を介してダウンフレーム35に接続され車体中心を車体後方へ延びて左・右メインフレーム32L、32Rに接続されダウンフレーム35を補強する補強部材38とを備えている。
なお、ヘッドパイプ31の下部に舌片状のヘッドパイプ延出部39が一体形成され、このヘッドパイプ延出部39が斜下へ延ばされ、ヘッドパイプ延出部39を介してヘッドパイプ31にダウンフレーム35が接合されている。
ヘッドパイプ31が鋳造品又は鍛造品であれば、ヘッドパイプ延出部39は容易に一体形成される。
また、動力源(図1、符号15)は、ピボットフレーム34の上部下面から下へ延びる第1動力源締結ブラケット41と、ダウンフレーム35の下部から車両後方へ延びる第2動力締結ブラケット42と、ロアフレーム36L、36Rの中央部から上へ延びる第3動力源締結ブラケット43とを介して車体フレーム30に締結される。
本発明は、車体フレーム30に存在する接続部位(接合部位)に係るものであって、主体となる部材を第1部材と呼び、この第1部材に溶接にて接合される被接合部材を第2部材と呼ぶ。
以下、第1・第2部材の具体例と溶接の具体的形態を説明する。
(第1・第2部材の第1具体例)
図3(a)に示すように、ダウンフレーム35が第1部材であり、ヘッドパイプ延出部39が第2部材である。
図4(a)は接合前の状態を示し、第1部材であるダウンフレーム35は角状パイプであり、前壁が所定の肉厚tからなり、前面に肉厚tより幅広の第1平面部44を少なくとも一部に備えている。第1平面部44は、前面の一部でも全部でもよい。
第2部材であるヘッドパイプ延出部39は後面に第2平面部45を備えている。
好ましくは、ヘッドパイプ延出部39の車幅方向幅W1を、ダウンフレーム35の車幅方向幅W2以内に設定する。
次に、図4(b)に示すように、受け46にダウンフレーム35を固定する。第1平面部44に第2平面部45が重なるようにしてダウンフレーム35にヘッドパイプ延出部39を当接する。油圧ジャッキなどにより、白抜き矢印のようにヘッドパイプ延出部39を強く押して、隙間47を可及的に小さく(例えば0.01mm以下に)する。隙間47を小さくするために、第1平面部44及び/又は第2平面部45に機械加工を加えて平滑化することは差し支えない。
次に、第1平面部44に平行(ほぼ平行を含む。)にレーザビーム48が照射できるように、レーザ溶接トーチ49、49を配置する。そして、レーザビーム48、48で隙間47近傍を溶融化する。
結果、図4(c)に示すようにアスペクト比(深さ/幅)が大きな第1レーザ溶接ビード51、51が形成できる。
図3(b)に示す比較例では、ダウンフレーム101に当接するヘッドパイプ延出部102は、コ字断面とされ、隅肉溶接ビード103、103でダウンフレーム101に接合される。接合強度は、のど厚L1と周長(溶接長)の積に比例する。ヘッドパイプ延出部102を厚くすると、のど厚が比例して増加する。よって、比較例では、ヘッドパイプ延出部102を大きくして周長を増加すると共にヘッドパイプ延出部102の厚さをまして、接合強度を稼ぐようにしている。結果、比較例では、ヘッドパイプ延出部102が大型化し、重量増加及び材料増加を招く。
この点、図3(a)に示す実施例では、第1レーザ溶接ビード51、51のビード幅L2が格段に大きく、周長(溶接長)を短縮しても、必要な接合強度が確保できる。のど厚L1を大きくする必要がないので、ヘッドパイプ延出部39の厚さを小さくすることもでき、軽量化が容易に図れる。ビード幅L2が確保できるため、ヘッドパイプ延長部39の車幅方向幅(図4(a)、符号W1)を、ダウンフレーム35の幅(図4(a)、符号W2)より小さくすることができたとも言える。
(第1・第2部材の第2具体例)
図5(a)に示すように、ダウンフレーム35が第1部材であり、補強部材ガセット37が第2部材である。なお、補強部材ガセット37を補強部材(図2、符号38)の前部に一体形成することにより、補強部材ガセット37単品を廃止することが差し支えない。この例では、補強部材の前部を便宜的に補強部材ガセット37とした。
図5(b)に示す比較例では、補強部材ガセット105は、コ字断面とされ、隅肉溶接ビード106、106でダウンフレーム101に接合される。接合強度は、のど厚L3と周長(溶接長)の積に比例する。補強部材ガセット105を厚くすると、のど厚が比例して増加する。よって、比較例では、補強部材ガセット105を大きくして周長を増加すると共に補強部材ガセット105の厚さをまして、接合強度を稼ぐようにしている。結果、比較例では、補強部材ガセット105が大型化し、重量増加及び材料増加を招く。
この点、図5(a)に示す実施例では、第1平面部44へ補強部材ガセット37が有する第2平面部45を当接し、両者をレーザ溶接で接合した。
第2レーザ溶接ビード52、52のビード幅L4が格段に大きく、周長(溶接長)を短縮しても、必要な接合強度が確保できる。のど厚L3を大きくする必要がないので、補強部材ガセット37の厚さを小さくすることもでき、軽量化が容易に図れる。
ビード幅L4が確保できるため、補強部材ガセット37の車幅方向幅を、ダウンフレームの車幅方向幅より小さくすることができたとも言える。
(第1・第2部材の第3具体例)
図6(a)に示すように、ダウンフレーム35が第1部材であり、補強部材ガセット37とヘッドパイプ延出部39が第2部材である。
ダウンフレーム35は、後面に第1平面部44を有し、前面に第1平面部44に相当する第3平面部54を有する。すなわち、第3平面部54は図4(a)で説明した第1平面部44と同じであるが、混同を避けるために、要素名と符号を変更した。
同様に、ヘッドパイプ延出部39は、後面に第2平面部45に相当する第4平面部55を有する。すなわち、第4平面部55は図4(a)で説明した第2平面部45と同じであるが、混同を避けるために、要素名と符号を変更した。
ダウンフレーム35の車幅方向幅に対して、補強部材ガセット37及びヘッドパイプ延出部39の車幅方向幅を小さくすることが望ましい。
第1平面部44に第2平面部45を当接しながらダウンフレーム35に補強部材ガセット37を接合する。併せて、第3平面部54に第4平面部55を当接しながらダウンフレーム35にヘッドパイプ延出部39を接合する。
結果、図7(b)に示すように、第1レーザ溶接ビード51、51でダウンフレーム35にヘッドパイプ延出部39が強度に接合され、第2レーザ溶接ビード52、52でダウンフレーム35に補強部材ガセット37が強固に接合された。これで、車体フレーム30の大幅な軽量化が図れる。
(第1・第2部材の第4具体例)
図7(a)に示すように、第1部材は左ロアフレーム36Lであって、この左ロアフレーム36Lは、複数面を有する角状パイプである。この例では上面に第1平面部44を備えている。
第2部材は第3動力源締結ブラケット43であって、下面に第2平面部45を備えている。
右ロアフレーム(図1、符号36R)には、左ロアフレーム36Lと車幅中心に対して対称(線対称)であるため、説明は省略する。
図7(b)に示す比較例では、第3動力源締結ブラケット108の下部は、L字断面とされ、隅肉溶接ビード109、109で左ロアフレーム110に接合される。接合強度は、のど厚L5と周長(溶接長)の積に比例する。第3動力源締結ブラケット108の下部を厚くすると、のど厚が比例して増加する。よって、比較例では、第3動力源締結ブラケット108の下部を大きくして周長を増加すると共に第3動力源締結ブラケット108の下部の厚さをまして、接合強度を稼ぐようにしている。結果、比較例では、第3動力源締結ブラケット108が大型化し、重量増加及び材料増加を招く。
この点、図7(a)に示す実施例では、第3レーザ溶接ビード56、56のビード幅L6が格段に大きく、周長(溶接長)を短縮しても、必要な接合強度が確保できる。のど厚L5を大きくする必要がないので、第3動力源締結ブラケット43の厚さを小さくすることもでき、軽量化が容易に図れる。ビード幅L6が確保できるため、第3動力源締結ブラケットの小型、軽量化が可能となる。
(第4具体例の変形例)
図8に示すように、第1部材は左ロアフレーム36Lであって、この左ロアフレーム36Lは、複数面を有する角状パイプである。この例では車体中心側の側面に第1平面部44を備えている。
第2部材は第3動力源締結ブラケット43であって、側面下部に第2平面部45を備えている。そして、第3動力源締結ブラケット43は第3レーザ溶接ビーム56、56で左ロアフレーム36Lに強固に接合されている。
図2で説明した第1・第2動力源締結ブラケット41、42も同様に、第3レーザ溶接ビーム56、56で、第1部材としてのピボットフレーム34の上部やダウンフレーム35の下部に強固に接合することで、小型、軽量化が図れる。
尚、鞍乗り型車両は、自動二輪車が好適であるが、鞍状のシートを有する三輪バギーや四輪バギーであってもよい。
本発明は、鞍乗り型車両の車体フレームに好適である。
10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、11…前輪、13…後輪、15…動力源、30…車体フレーム、31…ヘッドパイプ、32…メインフレーム、35…第1部材(ダウンフレーム)、36L…第1部材(左ロアフレーム)、37…第2部材(補強部材ガセット)、38…第2部材(補強部材)、39…第2部材(ヘッドパイプ延出部)、43…第2部材(動力源締結ブラケット(第3動力源締結ブラケット))、44…第1平面部、45…第2平面部、48…レーザビーム、49…レーザ溶接トーチ、54…第3平面部、55…第4平面部。

Claims (9)

  1. 前輪(11)及び後輪(13)を回転可能に支持し、前記前輪(11)と前記後輪(13)の間に配置する動力源(15)を支持し、この動力源(15)の上方に配置されるシート(21)を支持する鞍乗り型車両の車体フレーム(30)の製造方法であって
    前記車体フレーム(30)は、第1部材(35)と第2部材(39)とを含み、
    前記第1部材(35)は、所定の肉厚(t)からなり、この肉厚(t)より幅広の第1平面部(44)を少なくとも一部に備え、
    前記第2部材(39)は、前記第1平面部(44)に当接する第2平面部(45)を少なくとも一部に備え、
    前記第1平面部(44)に前記第2平面部(45)を当接し、前記第1平面部(44)に平行なレーザビーム(48)により溶接することで、前記第1部材(35)に前記第2部材(39)接合することを特徴とする鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  2. 前記車体フレーム(30)は、前記前輪(11)を転舵可能に支持するヘッドパイプ(31)と、このヘッドパイプ(31)に接続され下方へ延びる前記第1部材としてのダウンフレーム(35)とを備え、
    この第1部材としてのダウンフレーム(35)は、前記ヘッドパイプ(31)から後下方に延びて前記動力源(15)を支持する角状パイプであって、前面に前記第1平面部(44)を備え、
    前記第2部材は、前記ヘッドパイプ(31)に一体形成されると共に後下方へ延出するヘッドパイプ延出部(39)であって、後面に前記第2平面部(45)を備えていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  3. 前記ヘッドパイプ延出部(39)の車幅方向幅(W1)は、前記ダウンフレーム(35)の車幅方向幅(W2)以内に設定されていることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  4. 前記ヘッドパイプ(31)は、前記ヘッドパイプ延出部(39)が一体形成された鍛造品であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  5. 前記車体フレーム(30)は、前記前輪(11)を転舵可能に支持するヘッドパイプ(31)と、このヘッドパイプ(31)に接続され車両後方へ延びるメインフレーム(32)と、前記ヘッドパイプ(31)に接続され下方へ延びる前記第1部材としてのダウンフレーム(35)とを備え、
    この第1部材としてのダウンフレーム(35)は、前記ヘッドパイプ(31)から後下方に延びて前記動力源(15)を支持する角状パイプであって、後面に前記第1平面部(44)を備え、
    前記第2部材は、前端が前記ダウンフレーム(35)に接続され後端が前記メインフレーム(32)に接続されることで前記車体フレーム(30)を補強する補強部材(38)であって、前面に前記第2平面部(45)を備えていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  6. 前記補強部材(38)の前面の車幅方向幅は、前記ダウンフレーム(35)の車幅方向幅以内に設定されていることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  7. 前記第1部材としてのダウンフレーム(35)は、前面に前記第1平面部(44)に相当する第3平面部(54)をさらに備え、
    前記ヘッドパイプ(31)は、一体形成されると共に後下方へ延出するヘッドパイプ延出部(39)を備え、このヘッドパイプ延出部(39)の後面に前記第2平面部(45)に相当する第4平面部(55)を備えており、前記ヘッドパイプ延出部(39)の車幅方向幅は、前記ダウンフレーム(35)の車幅方向幅以内に設定されていることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  8. 前記第1部材は、角状パイプ(36L)であって、複数面のうちの1つの面に前記第1平面部(44)を備え、
    前記第2部材は、前記動力源(15)を前記角状パイプ(36L)に締結する動力源締結ブラケット(43)であって、前記第2平面部(45)を備えていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
  9. 前記動力源締結ブラケット(43)は、複数の平面を有する板状部材であって、前記平面の1つが前記第2平面部(45)であることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両の車体フレームの製造方法
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