JP6314392B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本件は、測定装置および測定方法に関する。
近年、情報処理装置の省電力化に伴い、プリント基板の使用電源の低電圧化および搭載回路部品の供給電源の多種化が進展している。情報処理装置のプリント基板においては、電源ライン−アース間(以下、V−G間)、異種電源ライン間(以下、V−V間)のショートチェックが行われる。例えば、特許文献1は、ショートチェックを行う技術を開示している。
特公平7−78514号公報
多数存在する電源種のショートチェック保証を行うために、V−G間およびV−V間の全ての組み合わせでのチェックが行われる。しかしながら、この場合、膨大な作業量および試験工数が必要となる。
1つの側面では、本件は、プリント基板に搭載される部品の電源ショートチェックを容易に行うことができる測定装置および測定方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、測定装置は、プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させるスイッチと、前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定する抵抗計と、前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定する判定部と、を備え、前記スイッチは、ショートが発生していると前記判定部によって判定された場合、前記測定対象以外の電源ラインと前記アースとの短絡を開放し、前記抵抗計は、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を再度測定するものである。他の測定装置は、プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させるスイッチと、前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定する抵抗計と、前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定する判定部と、を備え、前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、前記判定値は、事前に測定された前記デバイスの単体での抵抗値とV−G間を短絡していない状態でのV−G間抵抗値との並列合成抵抗値に基づいて算出されたものである。他の測定装置は、プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させるスイッチと、前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定する抵抗計と、前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定する判定部と、を備え、前記スイッチによる短絡前において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値が、前記スイッチによる短絡後において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値よりも閾値以上高いという条件を満たさなければ、前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、前記スイッチが前記測定対象の電源ライン以外の全ての電源ライン同士の短絡を解除した場合に、前記判定部は、前記測定対象の電源ラインの電源と前記デバイスとの一方の間と他方の間との2点間において、直流定電圧の電源供給した場合の電流値と、直流定電流の電源供給した場合の電圧値とに基づいて、前記測定対象の電源ラインのショートの発生を判定するものである。
プリント基板に搭載される部品の電源ショートチェックを容易に行うことができる。
(a)〜(c)はV−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックについて説明する図である。 (a)および(b)は実施例1に係る測定方法を説明するための図である。 (a)および(b)は実施例1に係る測定方法を説明するための図である。 (a)および(b)は実施例1に係る測定方法を説明するための図である。 (a)および(b)は実施例1に係る測定方法を説明するための図である。 (a)〜(d)は低抵抗V−G判定について説明する図である。 低抵抗V−G判定について説明する図である。 低抵抗VG判定のフローの一例を表す図である。 V−I特性のグラフである。 低抵抗VGチェックを表すフローである。 実施例2に係る測定方法の全体フローを表す図である。 比較例に係る測定方法の全体フローを表す図である。 (a)〜(d)は不良品処理について説明する図である。 測定装置の全体構成を例示するブロック図である。 測定装置によって実行されるフローチャートの一例を表す図である。 測定装置によって実行されるフローチャートの一例を表す図である。 不良品処理の一例を表すフローチャートである。 不良品処理の一例を表すフローチャートである。
実施例の説明に先立って、V−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックについて説明する。なお、V−G間とは、電源のプラス側と、電源の内部抵抗をまたいだマイナス側との間である。V−V間とは、電源のプラス側と他の電源のプラス側との間である。図1(a)は、プリント基板に搭載される電源およびデバイスの一例について説明するための図である。図1(a)の例では、電源A〜電源Cの3つの電源が搭載されている。デバイスDは、電源A〜電源Cの電源ラインに設けられている。それにより、電源A〜電源Cの各々は、電源ラインを介してデバイスDに個別に電力を供給する。デバイスDは、アースされている。なお、電源ラインとは、電源のプラス側と負荷までの間のラインである。
図1(b)は、電源Aの電源ラインにおけるV−G間ショートチェックを説明するための図である。図1(b)で例示するように、電源Aのプラス側からデバイスDまでの間の端子Aとアースとの間の抵抗を抵抗計11にて測定する。これにより、電源Aの電源ラインのV−G間ショートチェックを行うことができる。電源Bの電源ラインのV−G間ショートチェックを行うには、電源Bのプラス側からデバイスDまでの間の端子Bとアースとの間の抵抗を抵抗計11にて測定する。電源Cの電源ラインのV−G間のショートチェックを行うには、電源Cのプラス側からデバイスDまでの間の端子Cとアースとの間の抵抗を抵抗計11にて測定する。このように、電源ラインの数だけショートチェックを行う必要がある。
図1(c)は、電源Aの電源ラインと電源Bの電源ラインとの間のV−V間ショートチェックを説明するための図である。図1(c)で例示するように、端子Aと端子Bとの間の抵抗を抵抗計11にて測定する。電源Bの電源ラインと電源Cの電源ラインとの間のV−V間ショートチェックを行うには、端子Bと端子Cとの間の抵抗を抵抗計11にて測定する。電源の電源ラインCと電源Aの電源ラインとの間のショートチェックを行うには、端子Cと端子Aとの間の抵抗を抵抗計11にて測定する。このように、電源ラインの数をNとした場合に、通りのショートチェックを行う必要がある。
以上のことから、N個の電源ラインを備えるプリント基板において、全ての電源ラインについてV−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックを行うために、(N+)通りの抵抗測定が行われる。N=3の場合には、6回の抵抗測定が行われる。N=10の場合には、55回の抵抗測定が行われる。N=26の場合には、351回の抵抗測定が行われる。このように、膨大な作業量および試験時間が必要となる。
以下、図面を参照しつつ、実施例について説明する。
図2(a)は、実施例1に係る測定方法を説明するための図である。一例として、電源A〜電源Cの3つの電源がプリント基板に搭載されている。デバイスDは、電源A〜電源Cの電源ラインに設けられている。それにより、電源A〜電源Cの各々は、電源ラインを介してデバイスDに個別に電力を供給する。デバイスDは、アースされている。図2(a)で例示するように、抵抗計11を用いて端子Aとアースとの間の抵抗値を検出することによって、電源Aの電源ラインのショートチェックを行うことができる。この際に、電源A以外の電源Bおよび電源Cの電源ラインを互いに短絡した上でアースラインと短絡する。具体的には、端子Bと端子Cとアースとを短絡する。
電源Aの電源ラインのV−G間ショートが発生した場合には、電源Aの電源ラインのV−G間の抵抗値が低下するため、ショート状態を検出することができる。次に、図2(b)のように、電源Aの電源ラインと電源Bの電源ラインとの間でショートした場合には、電源Aの電源ラインのV−G間抵抗は、端子Aから端子Bおよび端子Cを介してアースに短絡されるため、抵抗計11にて検出される抵抗値はゼロとなる。したがって、V−V間のショートも検出することができる。電源Aの電源ラインと電源Cの電源ラインとの間でショートした場合にも、同様に、端子Cを介してアースに短絡されるので、抵抗計11にて検出される抵抗値はゼロとなる。このように、電源Aの電源ライン以外の全ての電源ラインがアースされていることによって、他電源ライン全てのV−V間ショートの有無を検出することができる。
図3(b)は、電源Aの電源ラインのショートチェックフローの一例を表す図である。まず、図3(a)のように、端子Bと端子Cとアースとを短絡する(ステップS1)。次に、抵抗計11を端子Aとアースとに接続する(ステップS2)。次に、抵抗計11を用いて抵抗値を測定する(ステップS3)。次に、ステップS3で測定された抵抗値(測定抵抗値)と判定値とを比較する(ステップS4)。測定抵抗値が判定値以上であれば、電源Aの電源ラインにショート無しと判定し(ステップS5)、電源Aチェックを終了する。測定抵抗値が判定値未満であれば、電源Aの電源ラインにショート有りと判定し(ステップS6)、不良品所処理を行う。
図4(b)は、電源Bの電源ラインのショートチェックフローの一例を表す図である。まず、図4(a)のように、端子Aと端子Cとアースとを短絡する(ステップS11)。次に、抵抗計11を端子Bとアースとに接続する(ステップS12)。次に、抵抗計11を用いて抵抗値を測定する(ステップS13)。次に、ステップS13で測定された抵抗値(測定抵抗値)と判定値とを比較する(ステップS14)。測定抵抗値が判定値以上であれば、電源Bの電源ラインにショート無しと判定し(ステップS15)、電源Bチェックを終了する。測定抵抗値が判定値未満であれば、電源Bの電源ラインにショート有りと判定し(ステップS16)、不良品所処理を行う。
図5(b)は、電源Cの電源ラインのショートチェックフローの一例を表す図である。まず、図5(a)のように、端子Aと端子Bとアースとを短絡する(ステップS21)。次に、抵抗計11を端子Cとアースとに接続する(ステップS22)。次に、抵抗計11を用いて抵抗値を測定する(ステップS23)。次に、ステップS23で測定された抵抗値(測定抵抗値)と判定値とを比較する(ステップS24)測定抵抗値が判定値以上であれば、電源Cの電源ラインにショート無しと判定し(ステップS25)、電源Cチェックを終了する。測定抵抗値が判定値未満であれば、電源Cの電源ラインにショート有りと判定し(ステップS26)、不良品所処理を行う。
本実施例に係る測定方法によれば、プリント基板に搭載される特定の電源ラインのショートチェックを行う際に他電源ラインを全て短絡させたうえでアースと短絡させることによって、少ない工程でV−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックを行うことができる。それにより、電源ショートチェックを容易に行うことができる。具体的には、プリント基板の電源ラインの個数をNとすると、図1(a)〜図1(c)で説明した測定方法ではN+回の抵抗測定が必要であるのに対して、本実施例によれば、N回の抵抗測定で済む。N=3の場合、N+=6回に対して3回の抵抗測定で済むため、3回の抵抗測定が削減される。N=10の場合、N+=55回に対して10回の抵抗測定で済むため、45回の抵抗測定が削減される。N=26の場合(サーバ系マザーボードの一例)、N+=351回に対して26回の抵抗測定で済むため、325回の抵抗測定が削減される。
実施例2の説明の前に、低抵抗V−G判定について説明する。半導体の動作高速化や微細化が進み、MPU,CPU,FPGA等の様々な半導体デバイスでリーク電流が大きくなってきている。その影響で、半導体デバイスのV−G間の抵抗値が小さくなっている。また、個体間のバラツキがあり、電源ショートの測定そのもの、ひいては良否判定が難しくなっている。そこで、リーク電流が大きい搭載デバイスに関して、安定して判定できる仕組みを取り入れ、歩留り向上、不良品の流出阻止を行うことが好ましい。
図6(a)は、プリント基板に搭載される電源およびデバイスの他の例について説明するための図である。図6(a)の例では、プリント基板に電源AおよびデバイスDが搭載されている。一例として、デバイスDはCPUである。デバイスDは、電源Aの電源ラインに設けられている。それにより、電源Aは、デバイスDに電力を供給する。デバイスDは、アースされている。図6(a)の例では、V−G間の抵抗は、図6(b)のようにCPU抵抗分と電源抵抗分との並列接続の抵抗を測定することになる、CPUのリーク電流が大きくCPU抵抗分が非常に小さく、バラツキが大きい場合には以下の問題が生じる。
(問題点1)
図6(c)で例示するように、CPUの個体差に起因して測定抵抗値がばらつくため、一定のしきい値での判定ができない。ショート障害が発生しているのかCPU抵抗値のバラツキの影響なのか、判別することが困難である。なお、しきい値が緩いとショート障害流出、しきい値が厳しいと誤検出による直行率低下を招く。
(問題点2)
図6(c)で例示するように、電源回路の故障で電源側の抵抗分が低下した場合、測定抵抗値の低下がCPU抵抗分のバラツキによる影響なのか判別が困難である。すなわち、電源障害の流出が問題になる。
(問題点3)
図6(d)で例示するように、CPU側の抵抗が非常に小さいとショート有無の検出ができない。V−G間にて半田ショートしている状態でのV−G間抵抗は、多少の抵抗分がありゼロとはならない場合がある(半田ショートの状態や配線抵抗分等の影響)。抵抗測定では、この電源ショートの場合とCPU抵抗分が非常に小さい場合とで判別ができない。すなわち、ショート障害流出(焼損)が生じ、BGA部品は取り外して調査する必要がある。
以上のことから、リーク電流の大きいデバイスのV−G間の抵抗値は、非常に小さく(例えば1Ω以下)、デバイス間の個体バラツキも大きい(例えば、数百mΩ〜数Ω)。この場合、V−G間ショートチェックを一定のしきい値によるV−G間抵抗測定で良否判断すると、誤った判定が行われ、不良品の流出、歩留りの低下、および誤検出品の調査が発生するおそれがある。また、デバイスのV−G間の抵抗値が非常に小さい場合には、電源ショートかどうか、測定そのもの、ひいては判定することが困難である。
そこで、実施例2では、プリント基板に搭載されるデバイスのV−G間の抵抗値が小さく、または、個体間のバラツキがある場合に、電源ショートチェックを安定して判定できる方法について説明する。
具体的には、上記問題点1および問題点2については、リーク電流が大きくバラツキが大きいデバイスに対して、デバイス単体での抵抗値を事前に測定し、実装される個々のデバイスに対してV−G間抵抗の判定値をそれぞれ設定して判定することで解決することができる。
上記問題点3については、図7の手法で解決することができる。電源AとデバイスDとの一方の間と他方の間との2点間において、直流定電流源12または直流定電圧源13から、スイッチ14を用いてそれぞれ排他で電力供給できるようにする。電圧計15を用いて、当該2点間の電圧値を測定する。また、電流計16を用いて、当該2点間の電流値を測定する。
まず、直流定電圧源13から電源供給し、電流計16を用いて当該2点間を流れる電流を測定する。次に、直流定電流源12から電源供給し、電圧計15を用いて当該2点間の電圧値を測定する。測定された電流値および電圧値が基準値を満足するかどうか判定することで、低抵抗デバイスを搭載したプリント基板においてV−G間ショートの検出が可能になる。それぞれ測定した電圧値と電流値とから、V−G間ショートの有無を判定するには、V−G間ショート無時のV−I特性と、V−Gショート有時のV−I特性との違いにより判定することができる。以下、具体例について説明する。
図8は、低抵抗VG判定のフローの一例を表す図である。まず、事前に、プリント基板に搭載されているリーク電流大のデバイス(一例としてLSI)に対応したVG判定値を個別に設定しておく。図8で例示するように、低抵抗VG判定の対象電源において、リーク電流が大きくV−G間抵抗値を低下させているデバイスを調査し、抽出する(ステップS31)。次に、リーク電流大のデバイス単体のV−G間抵抗のデータが有るか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32で「No」と判定された場合、リーク電流大のデバイス単体のV−G間抵抗測定の工程を追加する(ステップS33)。ステップS32で「Yes」と判定された場合またはステップS33の実行後、リーク電流大のデバイスの単体検査工程で測定したV−G間の測定抵抗(以下、測定データa)と、デバイス識別IDとを関連付けてデータベースに格納する(ステップS34)。
次に、対象デバイス未実装時のサンプル基板のV−G間抵抗(以下、V−G間抵抗b)を採取する(ステップS35)。次に、サンプル基板の対象電源のV−G間ショート無しのV−I特性を採取する(ステップS36)。次に、対象電源のV−Gを短絡した状態でV−I特性データと、V−G間抵抗(以下、V−G間抵抗c)を採取する(ステップS37)。以上の結果から、定電流電源の印加電圧と電流判定値(以下、データd)を決定し、定電圧電源の印加電流と電圧判定値(以下、データe)を決定する(ステップS38)。
図9は、測定したV−I特性のグラフである。三角印の曲線は、V−G間のショートは無いが搭載デバイスのリーク電流が大きくV−G間抵抗が低いケースの良品を表す。丸印の曲線は、V−G間のショートが有りの不良品を表す。両者のV−I特性を比較すると、定格電源電圧に比べて微小な定電流/定電圧電源を印加した場合、V−Gショートが有る場合では、例えば、半田ショート箇所を経由して大電流が流れていく。これに対して、良品の場合は、デバイス内部の半導体を経由して電流が流れる。したがって、微小電圧印加時の条件では、半田ショート時の場合よりは電流値は明らかに低くなる。この電圧印加時に生ずる電流値の差に基づいて良否判定を行う。このデータより、測定条件(印加電圧/電流)と判定値を決定することができる。
図10は、低抵抗VGチェックを表すフローである。まず、低抵抗VGチェック対象電源が、図3(a)〜図5(b)で説明した測定方法で測定したV−G間抵抗結果(測定抵抗)に対し、0.1Ω以上高いか否かを判定する(ステップS41)。ステップS41で高いと判定された場合、デバイス個別判定が行われる。まず、搭載されているデバイス識別IDからデバイス単体の測定データaを入手し、判定値を算出する(ステップS42)。判定値は、測定データaとV−G間抵抗bとの並列合成抵抗に基づいて算出できる。ステップS41で得られた測定抵抗と上記判定値とを比較する(ステップS43)。測定抵抗が判定値以上の場合には、電源ショート無しと判定する(ステップS44)。測定抵抗が判定値未満の場合には、電源ショート有り(NG)と判定し(ステップS45)、不良品処理を行う。
ステップS41で低いと判定された場合、V−I特性判定が行われる。まず、測定条件の定電圧をV−G間に印加する(ステップS46)。次に、直流定電圧源13を用いて、データdの定電流電源印加電圧を印加する(ステップS47)。次に、電流計16を用いてV−G間の電流値を計測する(ステップS48)。次に、ステップS48で計測された電流値と、データdの電流判定値とを比較する(ステップS49)。ステップS49において、計測電流値が電流判定値以上であれば、電源ショート有り(NG)と判定し(ステップS50)、不良品処理が行われる。
ステップS49において、計測電流値が電流判定値未満であれば、直流定電流源12を用いて、データeの定電圧電源印加電流を印加する(ステップS51)。次に、電圧計15を用いてV−G間の電圧値を計測する(ステップS52)。次に、ステップS52で計測された電圧値と、データeの電圧判定値とを比較する(ステップS53)。ステップS53において、計測電圧値が電圧判定値以下であれば、電源ショート有り(NG)と判定し(ステップS50)、不良品処理が行われる。ステップS53において、計測電圧値が電圧判定値を上回っていれば、電源ショート無しと判定する(ステップS54)。
図10の処理によれば、プリント基板に搭載されるデバイスのV−G間の抵抗値が小さく、または、個体間のばらつきがあっても、電源ショートチェックを安定して判定することができる。
図11は、本実施例に係る測定方法の全体フローを表す図である。図11で例示するように、全体フローは、判定値決定処理フロー(S61〜S67)とショートチェックフロー(S71〜S78)とからなる。判定値決定処理フローの後にショートチェックフローが行われる。まず、予め良品であることが把握されているサンプル基板で判定値の決定が済んでいるか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61で「No」と判定された場合、サンプル基板において、測定対象外の電源ラインとアースを全て短絡する(ステップS62)。次に、測定対象の電源ラインとアースとの間のV−G間抵抗値を測定する(ステップS63)。
次に、ステップS63の測定結果に基づいて、所定の判定値を用いて、リーク電流が大きいか否かを判定する(ステップS64)。ステップS64で「Yes」と判定された場合、図8のフローチャートが実行される(ステップS65)。ステップS64で「No」と判定された場合、ステップS63の実測値から良品判定値を決定する(ステップS66)。次に、全電源ラインの測定が済んでいるか否かを判定する(ステップS67)。ステップS67において「No」と判定された場合、他の電源ラインを対象として、ステップS62から再度実行される。ステップS61で「Yes」と判定された場合、またはステップS67で「Yes」と判定された場合、ショートチェックフローが開始される。
まず、測定対象のプリント基板において、測定対象外の電源ラインとアースとを全て短絡する(ステップS71)。次に、測定対象の電源ラインとアースとの間のV−G間抵抗を測定する(ステップS72)。次に、ステップS72の測定結果に基づいて、所定の判定値を用いて、リーク電流が大きいか否かを判定する(ステップS73)。ステップS73で「Yes」と判定された場合、図10のフローチャートが実行される(ステップS74)。ステップS73で「No」と判定された場合、ステップS72の測定抵抗値が、上記判定値決定処理フローで決定された良品判定値以上であるか否かを判定する(ステップS75)。
ステップS75で「No」と判定された場合、電源ショート有り(NG)と判定し(ステップS76)、不良品処理が行われる。ステップS75で「Yes」と判定された場合、測定対象のプリント基板内の全電源ラインの測定が済んだか否かを判定する(ステップS77)。ステップS77で「No」と判定された場合、他の電源ラインを対象として、ステップS71から再度実行される。ステップS77で「Yes」と判定された場合、電源ショート無しと判定する(ステップS78)。
図11のフローチャートによれば、プリント基板に搭載される特定の電源のショートチェックを行う際に他の全電源とアースとを短絡させることによって、少ない工程でV−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックを行うことができる。それにより、電源ショートチェックを容易に行うことができる。また、プリント基板に搭載されるデバイスのV−G間の抵抗値が小さく、または、個体間のバラツキがある場合に、電源ショートチェックを安定して判定できる。
続いて、本実施例に係る測定方法の効果を説明するために、比較例に係る測定方法について説明する。図12は、比較例に係る測定方法の全体フローを表す図である。図12で例示するように、全体フローは、判定値決定処理フロー(S81〜S87)とショートチェックフロー(S91〜S98)とからなる。判定値決定処理フローの後にショートチェックフローが行われる。まず、予め良品であることが把握されているサンプル基板で判定値の決定が済んでいるか否かを判定する(ステップS81)。ステップS81で「No」と判定された場合、サンプル基板において、測定対象の電源ラインとアースとの間のV−G間抵抗値を測定する(ステップS82)。
次に、ステップS82の実測値からV−G間抵抗の良品判定値を決定する(ステップS83)。次に、全電源ラインの測定が済んでいるか否かを判定する(ステップS84)。ステップS84において「No」と判定された場合、他の電源ラインを対象として、ステップS82から再度実行される。ステップS84において「Yes」と判定された場合、各電源間のV−V間抵抗値を測定する(ステップS85)。次に、ステップS85の実測値からV−V間抵抗の良品判定値を決定する(ステップ86)。次に、全ての電源組み合わせについてV−V間抵抗値の測定が済んだか否かを判定する(ステップS87)。ステップS87で「No」と判定された場合、他の電源組み合わせを対象としてステップS85から再度実行される。ステップS81で「Yes」と判定された場合、またはステップS87で「Yes」と判定された場合、ショートチェックフローが開始される。
まず、測定対象のプリント基板において、測定対象の電源ラインとアースとの間のV−G間抵抗を測定する(ステップS91)。次に、ステップS91の測定抵抗値が、ステップS83で決定された良品判定値以上であるか否かを判定する(ステップS92)。ステップS92で「No」と判定された場合、電源ショート有りと判定し(ステップS93)、不良品処理が行われる。ステップS92で「Yes」と判定された場合、測定対象のプリント基板内の全電源ラインの測定が済んだか否かを判定する(ステップS94)。ステップS94で「No」と判定された場合、他の電源ラインを対象として、ステップS91から再度実行される。
ステップS94で「Yes」と判定された場合、測定対象のプリント基板において、測定対象電源ラインと多電源ラインとの全組み合わせのV−V間抵抗値を測定する(ステップS95)。次に、ステップS95の測定抵抗値が、ステップS86で決定された良品判定値以上であるか否かを判定する(ステップS96)。ステップS96で「No」と判定された場合、電源ショート有りと判定し(ステップS93)、不良品処理が行われる。ステップS96で「Yes」と判定された場合、全電源ラインの測定が済んだか否かを判定する(ステップS97)。ステップS97で「No」と判定された場合、他の電源ラインを対象としてステップS95から再度実行される。ステップS97で「Yes」と判定された場合、電源ショート無しと判定する(ステップS98)。
比較例に係る測定方法によれば、N個の電源ラインを備えるプリント基板において、全ての電源ラインについてV−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックを行うために、(N+)通りの抵抗測定が行われる。それにより、膨大な作業量が必要となる。また、また、プリント基板に搭載されるデバイスのV−G間の抵抗値が小さく、または、個体間のバラツキがある場合に、電源ショートチェックを安定して判定することは困難である。
続いて、不良品処理について説明する。図13(a)は、電源AでV−G間ショートが発生している例である。図13(b)は、電源Aの電源ラインと電源Bの電源ラインとの間でショートが発生している例である。図13(a)および図13(b)のいずれの場合においても、電源Bの電源ラインと電源Cの電源ラインとを短絡させたうえでアースと短絡させてある。この場合、電源ラインAのV−G間抵抗を測定しても、V−G間ショートが発生しているのかV−V間ショートが発生しているのか判別することが困難である。
そこで、測定対象電源ライン以外の電源ラインをアースから切り離すことで、V−G間ショートが発生しているのかV−V間ショートが発生しているのか判別することができる。図13(c)で例示するように、V−G間ショートの場合には、アースを切り離してもV−G間抵抗値が変動しない。一方、図13(d)で例示するように、V−V間ショートの場合には、V−G間抵抗値が大きくなる。そこで、アースを切り離した場合のV−G間抵抗値の変動量が第1しきい値以下であれば、測定対象の電源ラインでV−G間ショートが発生していると判定し、アースを切り離した場合のV−G間抵抗値の変動量(増加量)が第1しきい値以上の第2しきい値を上回れば、測定対象の電源ラインとの他のいずれかの電源ラインとの間にV−V間ショートが発生していると判定することができる。
実施例3においては、測定装置100について説明する。測定装置100は、実施例1の測定方法または実施例2の測定方法を自動で実施する装置である。図14は、測定装置100の全体構成を例示するブロック図である。図14で例示するように、測定装置100は、ショートチェック装置200とコントローラ300とを備える。ショートチェック装置200は、計測器ブロック10とリレー切替回路20とを備える。計測器ブロック10は、図7で説明した抵抗計11、直流定電流源12、直流定電圧源13、スイッチ14、電圧計15、および電流計16を備える。計測器ブロック10の各部とコントローラ300とは、計測器インタフェース17を介して接続されている。
リレー切替回路20は、電源ライン切替スイッチ21、アース接続切替スイッチ22、およびリレー切替制御部23を備える。電源ライン切替スイッチ21は、プリント基板に備わる電源ラインを選択するリレースイッチである。電源ライン切替スイッチ21は、1以上の電源ラインを抵抗計11に接続させることができる。アース接続切替スイッチ22は、プリント基板に備わる電源とアースとの間のアースラインを選択するリレースイッチである。アース接続切替スイッチ22は、1以上の電源をアースさせることができる。リレー切替制御部23は、コントローラ300の指示に従って、電源ライン切替スイッチ21およびアース接続切替スイッチ22を制御する。計測器ブロック10は、電源ライン切替スイッチ21で選択された電源ラインと、アース接続切替スイッチ22によって選択されたアースラインとの間の抵抗測定、電源印加、電流/電圧測定を行う。測定結果は、計測器インタフェース17を介してコントローラ300に送信される。
プリント基板は、ケーブルもしくは中継基板経由でショートチェック装置200に接続されている。したがって、プリント基板は、プリント基板の電源ショートチェック対象とする電源ラインおよびアースをショートチェック装置200の測定回路に接続するため、電源ラインとアースとをコネクタ端子に引き出す構成を有している。また、低抵抗値の電源については、測定経路のインピーダンスが測定誤差となるので4端子測定できるよう、コネクタ端子は2本配線を有していることが好ましい。実装基板内の配線も2本とすることが好ましい。
コントローラ300は、リレー切替制御部31、計測器制御部32、良否判断制御部33、インタフェース34、およびショートチェック制御部35を備える。リレー切替制御部31は、チェック対象の電源に関する情報を保持するとともに、低抵抗VG判定の対象電源に関する情報を保持する。チェック対象の電源に関する情報は、各電源と端子とリレー番号とが関連付けられた情報を含む。低抵抗VG判定の対象電源に関する情報は、電源を特定する情報とデバイスIDとを含む。リレー切替制御部31は、リレー切替回路20のリレー切替制御部23に指示を送ることによって、電源ライン切替スイッチ21およびアース接続切替スイッチ22を制御する。
計測器制御部32は、(6)V−I特性条件を保持するとともに、抵抗計11、直流定電流源12、直流定電圧源13、スイッチ14、電圧計15、および電流計16の各部を制御する。良否判断制御部33は、(1)V−G判定値、(2)V−Gショート抵抗値、(3)V−I特性判定値、(4)デバイス未実装V−G抵抗値、(5)デバイス個別判定値を保持し、計測器ブロック10の各部の計測結果に基づいて、プリント基板の電源ショートの有無判断を行う。(1)V−G判定値は、各電源のV−G間抵抗の判定値である。(2)V−Gショート抵抗値は、各電源のV−G間をショートさせた場合のV−G間抵抗値である。(3)V−I特性判定値は、定格電源電圧に比べて微小な定電流/定電圧電源を印加した場合の判定値である。(4)は、デバイス未実装の場合における各電源のV−G間抵抗値である。(5)デバイス個別判定値は、デバイスのV−G間抵抗の判定値である。
ショートチェック制御部35は、プリント基板に搭載されているデバイスDのIDを取得し、リレー切替制御部31、計測器制御部32、良否判断制御部33の各部を制御する。データベース400には、デバイスIDと関連付けて、各デバイス単体の抵抗測定結果が格納されている。
図15および図16は、測定装置100によって実行されるフローチャートの一例を表す図である。図15および図16で例示するように、ショートチェック制御部35は、チェック対象の電源情報から測定対象電源のリレー切替設定を決定する(ステップS101)。次に、リレー切替制御部31は、ショートチェック制御部35からの情報に従って、リレーを切り替える(ステップS102)。この場合、測定対象以外の全ての電源ラインを短絡させたうえでアースと短絡させる。例えば、測定対象が電源Aである場合、リレー1,4,5,7を短絡し、リレー2,3,6を開放し、スイッチ14に抵抗計11を選択させる。
次に、計測器制御部32は、抵抗計11を用いて測定抵抗を取得する(ステップS103)。次に、ショートチェック制御部35は、ステップS103の測定結果に基づいて、低抵抗VG判定対象か否かを判定する(ステップS104)。ステップS104においては、リーク電流がしきい値以上であるか否かに基づいて判定する。ステップS104で「No」と判定された場合、良否判断制御部33は、ステップS103の測定抵抗が(1)V−G判定値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105において「Yes」と判定された場合、ショートチェック制御部35は、全電源の測定が済んだか否かを判定する(ステップS106)。ステップS106で「No」と判定された場合、ステップS101から再度実行される。ステップS106で「Yes」と判定された場合、フローチャートの実行が終了する。ステップS105において「No」と判定された場合、不良品処理が行われる。
ステップS104において「Yes」と判定された場合、良否判断制御部33は、ステップS103の測定結果を(2)V−Gショート抵抗値と比較し、抵抗値判定が可能か否かを判定する(ステップS107)。具体的には、測定結果が(2)V−Gショート抵抗値以上であれば、抵抗値判定が可能と判定する。ステップS107において「Yes」と判定された場合、良否判断制御部33は、(4)未実装VG抵抗値および(5)個別判定値から算出された判定値で判定する(ステップS108)。ステップS108において、ステップS103の測定結果が判定値未満であれば、不良品処理が行われる。ステップS108において、ステップS103の測定結果が判定値以上であれば、ステップS106が行われる。
ステップS107において「No」と判定された場合、リレー切替制御部31は、抵抗測定から電源印加設定に切替える(ステップS109)。例えば、リレー切替制御部31は、スイッチ14に直流定電流源12および直流定電圧源13のいずれかを選択する。次に、計測器制御部32は、(6)V−I特性条件で、直流定電流源12に定電流を供給させる(ステップS110)。次に、計測器制御部32は、電圧計15から電圧を取得する(ステップS111)。
次に、良否判断制御部33は、(3)V−I特性判定値の電圧判定値を用いて、ステップS111で得られた測定電圧を判定する(ステップS112)。ステップS112において、測定電圧が電圧判定値未満であれば不良品処理が行われる。ステップS112において、測定電圧が電圧判定値以上であれば、計測器制御部32は、(6)V−I特性条件で、直流定電圧源13に定電圧を供給させる(ステップS113)。次に、計測器制御部32は、電流計16から電流を取得する(ステップS114)。次に、良否判断制御部33は、ステップS114で取得された電流が(3)V−I特性判定値の電流判定値以上であるか否かを判定する(ステップS115)。ステップS115で「Yes」と判定された場合、不良品処理が行われる。ステップS115で「No」と判定された場合、ステップS106が実行される。
次に、不良品処理について説明する。図17および図18は、不良品処理の一例を表すフローチャートである。図17および図18で例示するように、リレー切替制御部31は、測定対象以外の電源ラインとアースとを全て短絡する(ステップS121)。次に、計測器制御部32は、測定対象の電源ラインとアース間のV−G間抵抗値を取得する(ステップS122)。ステップS122で得られた結果を結果1Aと称する。次に、良否判断制御部33は、リーク電流大か否かを判定する(ステップS123)。ステップS123で「Yes」と判定された場合、図10の低抵抗VG判定チェックを行う(ステップS124)。ステップS124で得られた結果を結果1Bと称する。
ステップS123で「No」と判定された場合またはステップS124の実行後、良否判断制御部33は、全電源の測定が済んだか否かを判定する(ステップS125)。ステップS125で「No」と判定された場合、ステップS121から再度実行される。ステップS125で「Yes」と判定された場合、良否判断制御部33は、結果1Aおよび結果1Bにて良品判定値と比較し、NG数がいくつか判定する(ステップS126)。NG数とは、電源ショート有りと判定された数である。
ステップS126でNG数が1箇所であると判定された場合、良否判断制御部33は、V−Gショート障害と判定する。ステップS126でNG数が2箇所以上であると判定された場合、計測器制御部32は、結果1AのNG判定の対象電源に対して、V−G間抵抗を取得する。なお、リレー切替制御部31は、測定対象以外の電源ラインを全て短絡し、アースとは切り離す(ステップS127)。次に、計測器制御部32は、測定対象の電源ラインとアースとの間のV−G間抵抗値を取得する(ステップS128)。ステップS128で得られた結果を結果2Aと称する。次に、良否判断制御部33は、リーク電流が大きいか否かを判定する(ステップS129)。
ステップS129で「Yes」と判定された場合、低抵抗VG判定チェックフローが実行される(ステップS130)。ステップS130で得られた結果を結果2Bと称する。ステップS129で「No」と判定された場合またはステップS130の実行後、良否判断制御部33は、結果1Aおよび結果1BでのNG対象電源全ての測定が済んだか否かを判定する(ステップS131)。ステップS131で「No」と判定された場合、ステップS127から再度実行される。
ステップS131で「Yes」と判定された場合、得られた全ての結果に基づいて、V−GショートまたはV−Vショートを判定する(ステップS132)。例えば、結果1A<結果2Aの場合、または結果2Bで電源ショート無しの場合、良否判断制御部33は、V−Vショート障害と判定する。結果1A≒結果2Aの場合、または結果2Bで電源ショート有りの場合、良否判断制御部33は、V−Gショート障害と判定する。
本実施例に係る測定装置100を用いることによって、プリント基板に搭載される特定の電源ラインのショートチェックを行う際に他電源ラインを全て短絡させたうえでアースと短絡させることによって、少ない工程でV−G間ショートチェックおよびV−V間ショートチェックを行うことができる。それにより、電源ショートチェックを容易に行うことができる。また、プリント基板に搭載されるデバイスのV−G間の抵抗値が小さく、また、個体間のばらつきがあっても、電源ショートチェックを安定して判定することができる。また、不良品処理工程によって、V−G間ショートとV−V間ショートとを判別することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 計測器ブロック
11 抵抗計
12 直流定電流源
13 直流定電圧源
14 スイッチ
15 電圧計
16 電流計
17 計測器インタフェース
20 リレー切替回路
21 電源ライン切替スイッチ
22 アース接続切替スイッチ
23 リレー切替制御部
31 リレー切替制御部
32 計測器制御部
33 良否判断制御部
34 インタフェース
35 ショートチェック制御部
100 測定装置
200 ショートチェック装置
300 コントローラ
400 データベース

Claims (10)

  1. プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させるスイッチと、
    前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定する抵抗計と、
    前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定する判定部と、を備え、
    前記スイッチは、ショートが発生していると前記判定部によって判定された場合、前記測定対象以外の電源ラインと前記アースとの短絡を開放し、
    前記抵抗計は、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を再度測定することを特徴とする測定装置。
  2. プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させるスイッチと、
    前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定する抵抗計と、
    前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定する判定部と、を備え、
    前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、前記判定値は、事前に測定された前記デバイスの単体での抵抗値とV−G間を短絡していない状態でのV−G間抵抗値との並列合成抵抗値に基づいて算出されたものであることを特徴とする測定装置。
  3. プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させるスイッチと、
    前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定する抵抗計と、
    前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定する判定部と、を備え、
    前記スイッチによる短絡前において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値が、前記スイッチによる短絡後において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値よりも閾値以上高いという条件を満たさなければ、前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、前記スイッチが前記測定対象の電源ライン以外の全ての電源ライン同士の短絡を解除した場合に、前記判定部は、前記測定対象の電源ラインの電源と前記デバイスとの一方の間と他方の間との2点間において、直流定電圧の電源供給した場合の電流値と、直流定電流の電源供給した場合の電圧値とに基づいて、前記測定対象の電源ラインのショートの発生を判定することを特徴とする測定装置。
  4. 前記スイッチは、ショートが発生していると前記判定部によって判定された場合、前記測定対象以外の電源ラインと前記アースとの短絡を開放し、
    前記抵抗計は、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を再度測定することを特徴とする請求項2または3に記載の測定装置。
  5. 前記判定部は、前記測定対象以外の電源ラインと前記アースとの短絡を開放した前後で前記抵抗計によって測定された抵抗値の変動量が第1しきい値以下であれば、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間にショートが発生していると判定し、前記測定対象以外の電源ラインと前記アースとの短絡を開放した前後で前記抵抗計によって測定された抵抗値の変動量が第1しきい値以上の第2しきい値を上回れば、前記測定対象の電源ラインとの他のいずれかの電源ラインとの間にショートが発生していると判定することを特徴とする請求項4記載の測定装置。
  6. 前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、
    前記判定値は、事前に測定された前記デバイスの単体での抵抗値とV−G間を短絡してない状態でのV−G間抵抗値との並列合成抵抗値に基づいて算出されたものであることを特徴とする請求項1または3に記載の測定装置。
  7. 前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、
    前記スイッチによる短絡前において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値が、前記スイッチによる短絡後において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値よりも閾値以上高いという条件を満たさなければ、前記スイッチが前記測定対象の電源ライン以外の全ての電源ライン同士の短絡を解除した場合に、前記判定部は、前記電源と前記デバイスとの一方の間と他方の間との2点間において、直流定電圧の電源供給した場合の電流値と、直流定電流の電源供給した場合の電圧値とに基づいて、前記測定対象の電源ラインのショートの発生を判定することを特徴とする請求項2または3に記載の測定装置。
  8. プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを互いに短絡させアースと短絡し、
    前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定し、
    前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定し、
    前記ショートが発生していると判定された場合、前記測定対象以外の電源ラインと前記アースとの短絡を開放し、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を再度測定することを特徴とする測定方法。
  9. プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させ、
    前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定し、
    前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定し、
    前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、前記判定値は、事前に測定された前記デバイスの単体での抵抗値とV−G間を短絡してない状態でのV−G間抵抗値との並列合成抵抗値に基づいて算出されたものであることを特徴とする測定方法。
  10. プリント基板の複数の電源ラインのうち、測定対象の電源ライン以外の全ての電源ラインを短絡させアースと短絡させ、
    前記複数の電源ラインの電源がオフになって開放状態になっている状態で、前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値を測定し、
    前記抵抗値が判定値未満であれば、ショートが発生していると判定し、
    前記短絡の前において抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値が、前記短絡の後において前記抵抗計が測定した前記測定対象の電源ラインと前記アースとの間の抵抗値よりも閾値以上高いという条件を満たさなければ、前記測定対象の電源ライン上にデバイスが設けられている場合において、前記測定対象の電源ライン以外の全ての電源ライン同士の短絡を解除した場合に、前記測定対象の電源ラインの電源と前記デバイスとの一方の間と他方の間との2点間において、直流定電圧の電源供給した場合の電流値と、直流定電流の電源供給した場合の電圧値とに基づいて、前記測定対象の電源ラインのショートの発生を判定することを特徴とする測定方法。
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