本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る状態監視装置を含む運転管理システムを示す図である。図2は、運転管理システムの処理手順の例を示すフローチャートである。図1に示すように、運転管理システム100は、例えば、病院又は医療機器等の洗浄滅菌施設のような施設内で使用される処理装置1の運転に必要な処理装置1に供給される物の異常が発生した場合に、この異常に関する情報を、状態監視装置10が携帯通信端末装置7に送信するものである。携帯通信端末装置7は、予め定められ、かつ処理装置1が設置されている施設内で用いられる携帯通信端末装置である。
運転管理システム100は、処理装置1と、コンピュータ6と、携帯通信端末装置7と、状態監視装置10とを含む。運転管理システム100は、処理装置1と、携帯通信端末装置7と、状態監視装置10とが通信回線3を介して通信できるようになっている。さらに、運転管理システム100は、処理装置1が設けられた処理設備を管理する管理拠点に設けられたコンピュータ6と、通信回線3を介して通信できるようになっている。
本実施形態において、状態監視装置10には、複数の処理装置1a、1b、・・・1nが接続されており、複数の処理装置1a、1b、・・・1nのバッチ処理の処理内容に関する情報が状態監視装置10に送信されるようになっている。なお、運転管理システム100に含まれる処理装置1は、図1に示すように複数台でもよいし、1台でもよい。また、運転管理システム100に含まれる携帯通信端末装置7も、複数台でもよいし、単数でもよい。さらに、運転管理システム100は、状態監視装置10が少なくとも携帯通信端末装置7に、処理装置1の異常に関する情報を送信するものであればよい。以下において、処理装置1a、1b、・・・1nを区別しない場合、適宜、処理装置1という。
通信回線3は、電話回線又は施設内に敷設されたLAN(Local Area Network)等である。本実施形態において、状態監視装置10は、配線によって通信回線3と接続されているが、無線通信装置を介して通信回線3と接続されるようにしてもよい。通信回線3には、コンピュータ6及び携帯通信端末装置7A、7Bが接続されている。以下において、携帯通信端末装置7A、7Bを区別しない場合、適宜、携帯通信端末装置7という。
コンピュータ6は、配線によって通信回線3と接続されている。通信回線3には携帯通信端末装置7用の無線通信基地4が接続されている。携帯通信端末装置7は、無線通信基地4を介して通信回線3と接続されるようになっている。携帯通信端末装置7は、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)又はいわゆる携帯電話である。処理装置1が使用される施設が病院である場合、携帯通信端末装置7はPHSが使用される。処理装置1が使用される施設が病院以外である場合、携帯通信端末装置7はいわゆる携帯電話であってもよい。なお、携帯通信端末装置7は、PHS及び携帯電話に限定されるものではない。
処理装置1は、容器内に被処理物を収納してバッチ処理する滅菌装置である。処理装置1が取り扱うバッチ処理は、1つ又は複数の工程で処理を行うものであり、その工程のうち少なくとも1つの工程は物理量の変化に基づいて進行し、かつその工程の処理時間が変化し得る処理である。このようなバッチ処理の工程では、例えば、加熱、加圧、減圧及び冷却のいずれか1つ又はこれらの組合せを含んで処理が行われる。このようなバッチ処理は、物理量の変化に基づいて進行する工程を含むため、運転開始から完了までの時間が変動し、一義的に決定されないものである。
処理装置1は、このようなバッチ処理を行うため、例えば、物理量の変化で工程が進行する運転プログラムを有している。例えば、処理装置1に組み込まれた制御用のマイクロコンピュータがコンピュータプログラムとしての運転プログラムを実行することにより、前述したバッチ処理を実行してもよい。また、処理装置1は、前述した運転プログラムを実現する電子回路によって、前述したバッチ処理を実行してもよい。
処理装置1の例としては、例えば、蒸気滅菌装置、ガス滅菌装置又はプラズマ滅菌装置等の滅菌装置、レトルト殺菌装置、ホルマリン消毒装置等の消毒装置、減圧若しくは洗浄槽に水を溜める方式の洗浄装置又は食品用機械に用いられる真空冷却装置若しくは解凍装置等が挙げられる。このような装置は、減圧工程、給蒸工程、給水工程等を含んでおり、これらの工程を次の工程に進行させるにあたり、物理量の変化、すなわち、圧力又は温度等が設定値になったらステップを進める運転プログラムを有している。また、このような装置は、必ず、給蒸による加圧を含む加熱、空気排除又は冷却のため減圧、貯留槽への給水等の処理を含む。これらの処理は外的要因、すなわち給蒸設備、給水設備又は水温等によって運転時間が変化する。
処理装置1は、制御装置1Cと、操作パネルとを備える。制御装置1Cは、処理装置1の動作を制御するための装置であり、例えば、マイクロコンピュータである。操作パネルは、処理装置1に命令を入力するための入力装置及び処理装置1の状態等を表示するモニタを有している。モニタをタッチパネルとして、入力装置を兼ねるようにしてもよい。状態監視装置10は、制御装置1Cと接続されており、制御装置1Cから処理装置1の情報を受け取る。
制御装置1Cは、例えば、装置情報、異常情報等の情報を示す信号を状態監視装置10に送信する。装置情報は、処理装置1の運転が正常完了したことに関する情報である。異常情報は、処理装置1で発生した異常に関する情報である。異常情報は、処理装置1で発生した異常の種類及び異常が発生した箇所を識別する情報を含む。異常の種類は、処理装置1の運転に必要な処理装置1に供給される物に関する異常の種類を示す。処理装置1の運転に必要な処理装置1に供給される物(ユーティリティともいう)とは、例えば、処理装置1が滅菌装置である場合、蒸気、電気、ガス、純水及び圧縮空気等である。ユーティリティは、処理装置1の種類によっても異なる。以下において、処理装置1の運転に必要な処理装置1に供給される物に関する異常を、ユーティリティ異常という。異常が発生した箇所は、ユーティリティ異常が発生している構成要素を示す。本実施形態では、異常情報は、異常の種類及び異常が発生した箇所を含むので、状態監視装置10は、ユーティリティ異常に対する的確な対処方法を特定して、オペレータに通知することができる。
処理装置1が滅菌装置である場合、ユーティリティ異常は、例えば、蒸気供給圧力異常、封水供給異常、純水供給異常、停電異常、エア圧力異常等のうち少なくとも1つを含む。蒸気供給圧力異常は、処理装置1の運転中における蒸気供給ラインの蒸気圧力低下の異常である。封水供給異常は、真空ポンプ封水の供給ラインにおける圧力低下の異常である。純水供給異常は、処理装置1に内蔵されているクリーン蒸気発生装置の圧力低下の異常である。停電異常は、処理装置1への電源電圧低下の異常である。エア圧力異常は、処理装置1へ供給されるエア圧力低下の異常である。さらに、滅菌装置がエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌装置の場合、ユーティリティ異常は、前述した滅菌装置の異常に加え、ガス圧力低下異常を含む。ガス圧力低下異常は、処理装置1の容器内におけるガス圧力低下の異常である。
制御装置1Cは、異常が発生した場合、発生した異常又はユーティリティ異常を示す異常情報を作成し、作成した異常情報を状態監視装置10に送信する。
制御装置1Cは、処理装置1の運転前に自己診断処理プログラムを実行し、処理装置1の構成要素の異常を診断する。自己診断は、処理装置1自身の異常を診断するための処理である。自己診断処理が正常に終了した場合に、処理装置1は、通常運転が可能となる。通常運転とは、処理装置1の容器内の被処理物を処理するための運転である。また、制御装置1Cは、オペレータからの要求に応じて、ユーティリティチェックプログラムを実行し、停止状態にある処理装置1のユーティリティ異常を診断することもできる。ユーティリティチェックは、オペレータがユーティリティ異常の原因を対処した後に実行される。ユーティリティチェックは、ユーティリティ異常が発生していたユーティリティのみをチェックしてもよいし、ユーティリティのすべてをチェックしてもよい。
処理装置1が滅菌装置である場合に、処理装置1が実行するユーティリティチェックの例を説明する。
例えば、ユーティリティ異常として発生した蒸気供給圧力異常がオペレータによって対処された場合、処理装置1は、蒸気の供給ラインの圧力が正常状態であるかをチェックする。例えば、ユーティリティ異常として発生した封水供給異常がオペレータによって対処された場合、処理装置1は、封水ラインの圧力が正常状態であるかをチェックする。例えば、ユーティリティ異常として発生した純水供給異常がオペレータによって対処された場合、処理装置1は、クリーン蒸気発生器又は純水のタンク水位が正常状態であるかをチェックする。例えば、ユーティリティ異常として発生したエア圧力異常がオペレータによって対処された場合、処理装置1は、エア源の圧力が正常状態であるかをチェックする。例えば、ユーティリティ異常として発生した停電異常がオペレータによって対処された場合、処理装置1は、動力ラインの電圧が正常状態であるかをチェックする。処理装置1は、ユーティリティチェックプログラムを実行した場合、ユーティリティが正常状態であれば判定結果を正常とし、正常状態でなければ判定結果を異常とする。すなわち、ユーティリティチェックの判定結果が正常である場合は、オペレータの対処によりユーティリティ異常が解除されたことを意味する。また、ユーティリティチェックの判定結果が異常である場合は、オペレータの対処ではユーティリティ異常が解除できていないことを意味する。
本実施形態において、処理装置1と状態監視装置10とは別体としているが、状態監視装置10は、処理装置1a〜1nのいずれか1つに内蔵されていてもよい。
図1及び図2を参照して、運転管理システム100における状態監視装置10の動作の例について説明する。図1に示す例では、処理装置1aは、自己診断を運転前に実行し、処理装置1に供給される物に関する異常が発生している。処理装置1aは、ステップS10として、発生した異常を示す異常情報D1を作成し、作成した異常情報D1を状態監視装置10に送信する。この場合、処理装置1aは、処理を停止する停止状態になっている。
状態監視装置10は、処理装置1aから異常情報D1を受信すると、受信した異常情報D1が示す異常の種類と予め定められたテーブルの異常とを比較し、比較結果に基づいて処理装置1aで発生した異常がユーティリティ異常であるか否かを判定する。テーブルは、ユーティリティに関するすべての異常を含んでいる。状態監視装置10は、異常情報D1が示す異常の種類とテーブルの異常とが一致している場合、処理装置1aで発生した異常がユーティリティ異常であると判定する。
状態監視装置10は、ユーティリティ異常であると判定した場合、処理装置1aから受信した異常情報D1に、補足情報を付加する。補足情報は、ユーティリティ異常の種類に対応して予め定められた対処方法を示す情報を含む。例えば、ユーティリティ異常の種類が封水供給異常である場合、対処方法は、処理装置1aが設けられた設備における封水の供給状態をオペレータに確認させる対処方法を含む。例えば、ユーティリティ異常の種類が蒸気供給圧力異常である場合、対処方法は、蒸気の供給ラインにおける供給バルブの状態をオペレータに確認させる対処方法を含む。
状態監視装置10は、ステップS11として、補足情報を付加した異常情報D2を、通信回線3を介して、処理装置1aのオペレータの携帯通信端末装置7に送信する。すなわち、処理装置1aで発生した異常がユーティリティ異常である場合、オペレータによって対処できる可能性が高いため、状態監視装置10は、処理装置1aからの異常情報D1を管理拠点のコンピュータ6には送信しない。
携帯通信端末装置7は、状態監視装置10から異常情報D2を受信すると、受信した異常情報D2を表示するための画面を作成する。携帯通信端末装置7は、作成した画面を携帯通信端末装置7の表示装置に表示する。このようにすることで、オペレータは、携帯通信端末装置7に表示している画面を参照することで、処理装置1aでユーティリティ異常が発生していること、ユーティリティ異常の種類及び対処方法を確認できる。
このように、状態監視装置10は、処理装置1aに発生した異常が、ユーティリティに関する異常、すなわちユーティリティ異常である場合、ユーティリティ異常に関する異常情報D2を、予め定められ、かつ処理装置1aが設置されている施設内で用いられている携帯通信端末装置7に送信する。このため、携帯通信端末装置7を所持するオペレータは、処理装置1aで発生しているユーティリティ異常を確認し、ユーティリティ異常に対処することができる。結果として、状態監視装置10は、処理装置1aを迅速に正常な運転ができる状態に復帰させる可能性を高めることができる。
さらに、現場で解決できるユーティリティ異常は、現場のオペレータが対処できるので、メンテナンス員を待たずに迅速に復旧させる可能性が高くなる。このため、メンテナンス員の頻繁な呼び出しが減少するので、解決に専門的な知識が必要な装置異常の処理にメンテナンス員を割り当てやすくなる。結果として、処理装置1aのユーザーは、自力解決できない装置異常に対してメンテナンスのサービスを受けやすくなるという利点がある。また、状態監視装置10は、処理装置1aで発生した異常がユーティリティ異常か否かを判定するため、処理装置1aの処理負担を抑制することができる。
状態監視装置10は、処理装置1aが運転前に実行した自己診断によって検出したユーティリティ異常を示す異常情報D1を受け取った場合、受け取った異常情報D1に補足情報を付加した異常情報D2を、処理装置1aが設置されている施設内で用いられている携帯通信端末装置7に送信する。このため、処理装置1aは、処理装置1aの運転開始前にユーティリティ異常をオペレータによって解消できる可能性を高めることができる。
オペレータは、携帯通信端末装置7に表示されているユーティリティ異常の対処方法を参照しながら、処理装置1aが設けられた設備及び処理装置1aを確認し、ユーティリティ異常の解除を試みる。オペレータは、ユーティリティ異常の解除が終了した場合、処理装置1aにユーティリティチェックを要求する。処理装置1aは、オペレータからの要求を受けると、ユーティリティチェックを行い、ユーティリティチェックのチェック結果を示す情報を状態監視装置10に送信する。チェック結果を示す情報は、チェック結果が正常又は異常を示す情報を含む。チェック結果を示す情報は、チェック結果が異常の場合、処理装置1aで発生した異常の種類及び異常が発生した箇所を識別するための情報をさらに含む。なお、処理装置1aは、ユーティリティチェックの結果を、処理装置1aの表示装置に表示してもよい。
図2に示す例では、処理装置1aのユーティリティチェックが異常であった場合を示している。処理装置1aは、ステップS12として、ユーティリティチェックのチェック結果が異常を示す情報D3を、状態監視装置10に送信する。
状態監視装置10は、処理装置1aからユーティリティチェックのチェック結果が異常を示す情報D3を受信すると、ユーティリティチェックのチェック結果が正常か否かを判定する。状態監視装置10は、ユーティリティチェックのチェック結果が正常ではないと判定した場合、処理装置1aのユーティリティ異常がオペレータによって解消されていないため、処理装置1aを識別するための識別情報と、ユーティリティ異常の種類及びユーティリティの異常が発生した箇所を示す情報とを含む異常情報D4を作成する。状態監視装置10は、ステップS13として、作成した異常情報D4を、通信回線3を介して、オペレータの携帯通信端末装置7に送信する。さらに、状態監視装置10は、ステップS14として、通信回線3を介して、作成した異常情報D4を管理拠点のコンピュータ6に送信する。
管理拠点のコンピュータ6は、状態監視装置10から異常情報D4を受信した場合、異常情報を記憶するとともに、異常情報D4に基づいて、処理装置1aに発生したユーティリティ異常をメンテナンス員等に報知する。このような処理により、メンテナンス員は、処理装置1aに発生した異常の種類、処理装置1aが設置された設備等を確認して対処することになる。
状態監視装置10は、処理装置1aから受け取った異常情報がユーティリティ異常以外の異常を示している場合、受け取った異常情報を、管理拠点のコンピュータ6に送信する。管理拠点のコンピュータ6は、状態監視装置10から異常情報を受信した場合、異常情報を記憶するとともに、異常情報に基づいて、処理装置1aに発生したユーティリティ異常以外の異常をメンテナンス員等に報知する。このように、状態監視装置10は、処理装置1aにユーティリティ異常以外の異常が発生した場合、この異常に関する情報を迅速に管理拠点のコンピュータ6に送信することができる。
図3は、処理装置及び状態監視装置の機能を示す模式図である。図3を参照して、前述した処理装置1及び状態監視装置10の構成について説明する。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付す。さらに、重複する説明は省略することがある。
図3に示すように、処理装置1の制御装置1Cは、制御部51と、入出力部53とを含む。制御部51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを組み合わせたものであり、マイクロコンピュータを利用してもよい。制御部51には、圧力センサ54と、温度センサ55と、供給バルブ56とが電気的に接続されている。
圧力センサ54及び温度センサ55は、処理装置1の容器内、供給ライン及び処理装置1が設けられた設備に設けられた圧力センサ及び温度センサである。圧力センサ54及び温度センサ55は、検出した圧力及び温度を示す信号を制御部51に対して出力する。供給バルブ56は、供給ライン及び処理装置1が設けられた設備に設けられた供給バルブである。供給バルブ56は、バルブの開閉状態を示す信号を制御部51に対して出力する。制御部51は、圧力センサ54と、温度センサ55と、供給バルブ56等から入力される信号に基づいて、自己診断、ユーティリティチェックを行う。
入出力部53は、制御部51及び状態監視装置10の入出力部13と接続されている。入出力部53は、制御部51からの情報を状態監視装置10に出力する。入出力部53は、状態監視装置10が出力した各種情報を受け取り、その情報を制御部51に出力する。
状態監視装置10は、処理部11と、記憶部12と、入出力部13とを含む。処理部11は、情報収集部11Aと、情報送信部11Bとを含む。処理部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを組み合わせたものであり、マイクロコンピュータを利用してもよい。処理部11は、前述した異常情報を送信するためのコンピュータプログラムを実行し、処理装置1から受け取った異常情報を、通信回線3を介して携帯通信端末装置7等に送信する。
処理部11の情報収集部11Aは、前述した異常情報、診断結果を示す情報等の情報を処理装置1から受け取る。情報収集部11Aは、情報を受け取ると、受け取った情報を情報送信部11Bに送信する。複数の処理装置1a〜1nが状態監視装置10に接続されている場合、情報収集部11Aは、受け取った情報がどの処理装置1a〜1nからのものであるかを判別し、情報送信部11Bに送信する。さらに、情報収集部11Aは、通信回線3を介して携帯通信端末装置7等からの情報を受け取ると、受け取った情報を情報送信部11Bに送信する。
処理部11の情報送信部11Bは、無線通信、本実施形態では、通信回線3と携帯通信端末装置7との間に介在する無線通信基地4を介して各種情報を携帯通信端末装置7に送信する。より具体的には、情報送信部11Bは、情報収集部11Aからのユーティリティ異常を示す異常情報を受信したときに、その異常情報を携帯通信端末装置7に送信する。
本実施形態においては、情報送信部11Bは、無線通信を介して各種情報を携帯通信端末装置7に送信するが、本実施形態では、無線通信基地4と携帯通信端末装置7との間が無線通信である。このように、情報送信部11Bと携帯通信端末装置7との間には、少なくとも1つの無線通信が介在していればよい。なお、状態監視装置10に送信機を搭載し、状態監視装置10が無線通信を介して直接携帯通信端末装置7に各種情報を送信してもよい。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性のメモリを組み合わせたものであるが、このようなものに限定されない。記憶部12は、本実施形態に係る状態監視装置10の情報送信用プログラム及び処理装置1から受け取った情報を保存している。例えば、記憶部12には、送信対象の携帯通信端末装置7等に関する情報が登録された連絡先リストが保存されている。例えば、連絡先リストは、処理装置1が設置されている施設内で用いられるオペレータの携帯通信端末装置7と、管理拠点のコンピュータ6とに関する情報を含む。
入出力部13は、処理部11、通信回線3及び処理装置1の制御装置1Cと接続されている。処理部11は、入出力部13を介して制御装置1Cが送信した各種情報を受け取り、その情報を通信回線3に出力する。処理装置1が1台である場合、入出力部13には処理装置1の制御装置1Cが接続される。処理装置1に加え、複数の処理装置1a〜1nが状態監視装置10に各種情報を送信する場合、入出力部13には、さらに、複数の処理装置1a〜1nの制御装置1Ca〜1Cnが接続される。
状態監視装置10が複数の処理装置1a〜1nを対象としている場合、携帯通信端末装置7は、ユーティリティ異常が発生した号機を報知する。
状態監視装置10に複数の処理装置1a〜1nが接続されている場合、情報収集部11Aは、受け取った装置情報がどの処理装置1a〜1nからのものであるかを判別する必要がある。本実施形態において、状態監視装置10の入出力部13は、処理装置1の制御装置1Cが接続される接点を複数有している。それぞれの接点には、異なる処理装置1a〜1nが接続されているので、情報収集部11Aは、異常情報が送信された接点に基づいて装置情報がどの処理装置1a〜1nからのものであるかを判別することができる。例えば、接点Aに処理装置1aが、接点Bに処理装置1bが接続されているとする。この場合、情報収集部11Aは、接点Aから異常情報を受け取った場合、処理装置1aからの異常情報であると判別することができる。なお、複数の処理装置1a〜1nからの異常情報を判別する方法は、この例に限定されるものではない。
情報収集部11Aは、受け取った異常情報が、どの処理装置1a〜1nのものであるかを判別し、制御装置1Ca〜1Cnを識別するための情報(識別情報)とともに、受け取った異常情報を情報送信部11Bに送信する。情報送信部11Bは、異常情報及び識別情報を携帯通信端末装置7に送信する。携帯通信端末装置7は、識別情報に基づいて、受信した異常情報がどの処理装置1a〜1nのものであるかを特定する。そして、携帯通信端末装置7は、識別情報に基づき、処理装置1a〜1nを特定するための情報、例えば、滅菌装置の号機を特定する音を異常情報とともにスピーカから発音する。
図4は、処理装置が異常情報を状態監視装置に送信するための処理手順の例を示すフローチャートである。図4を参照して、処理装置1の制御部51によって実行される処理手順を説明する。
図4に示すように、処理装置1の制御部51は、ステップS101として、処理装置1に異常が発生しているか否かを判定する。制御部51は、異常が発生していないと判定した場合(ステップS101、No)、ステップS110に進む。制御部51は、異常が発生していると判定した場合(ステップS101、Yes)、ステップS102に進む。
制御部51は、ステップS102として、発生した異常を示す異常情報を状態監視装置10に送信する。制御部51は、ステップS103として、ユーティリティチェックが要求されたか否かを判定する。制御部51は、ユーティリティチェックが要求されていないと判定した場合(ステップS103、No)、ステップS103に戻る。制御部51は、ユーティリティチェックが要求されていると判定した場合(ステップS103、Yes)、ステップS104に進む。
制御部51は、ステップS104として、前述したユーティリティチェック処理を実行し、ユーティリティチェック処理が終了すると、ステップS105に進む。制御部51は、ステップS105として、ユーティリティチェックのチェック結果は正常であるか否かを判定する。制御部51は、チェック結果は正常であると判定した場合(ステップS105、Yes)、ステップS106に進む。
制御部51は、ステップS106として、正常を示すチェック結果を状態監視装置10に送信する。制御部51は、ステップS107として、処理装置1の運転開始を待つ運転待機状態へ移行し、ステップS110に進む。
制御部51は、チェック結果は正常ではない、すなわち、ユーティリティチェックのチェック結果は異常であると判定した場合(ステップS105、No)、ステップS108に進む。制御部51は、ステップS108として、異常を示すチェック結果を状態監視装置10に送信する。制御部51は、ステップS109として、処理を停止する停止状態へ移行し、ステップS110に進む。
制御部51は、ステップS110として、終了か否かを判定する。具体的には、オペレータからの終了操作等によって終了要求を受けている場合、制御部51は、終了と判定する。制御部51は、終了ではないと判定した場合(ステップS110、No)、ステップS101に戻る。一方、制御部51は、終了であると判定した場合(ステップS110、Yes)、本処理手順を終了する。
図5は、状態監視装置が異常情報を携帯通信端末装置に送信するための処理手順の例を示すフローチャートである。図5を参照して、状態監視装置10の処理部11によって実行される処理手順を説明する。
図5に示すように、状態監視装置10の処理部11は、ステップS201として、処理装置1で異常が発生したか否かを判定する。具体的には、処理部11は、処理装置1から異常情報を受信している場合に、処理装置1で異常が発生したと判定する。処理部11は、処理装置1で異常が発生していないと判定した場合(ステップS201、No)、ステップS209に進む。処理部11は、処理装置1で異常が発生したと判定した場合(ステップS201、Yes)、ステップS202に進む。
処理部11は、ステップS202として、受信した異常情報に基づいて、処理装置1に発生した異常が、ユーティリティ異常であるか否かを判定する。処理部11は、ユーティリティ異常ではないと判定した場合(ステップS202、No)、ステップS203に進む。処理部11は、ステップS203として、処理装置1に発生した異常に関する情報を、管理拠点のコンピュータ6及びオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS209に進む。異常に関する情報は、ユーティリティ異常以外の異常、すなわち管理拠点に連絡が必要な異常を示す情報である。なお、処理部11は、異常に関する情報を管理拠点のコンピュータ6にのみ送信してもよい。
処理部11は、ユーティリティ異常であると判定した場合(ステップS202、Yes)、ステップS204に進む。処理部11は、ステップS204として、ユーティリティ異常を示す異常情報をオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS205に進む。本実施形態では、処理部11は、前述した付加情報を付加したユーティリティ異常を示す異常情報を、この異常情報を送信した処理装置1のオペレータの携帯通信端末装置7に送信する。
処理部11は、ステップS205として、ユーティリティ異常が発生している処理装置1から、ユーティリティチェックのチェック結果を受信したか否かを判定する。処理部11は、チェック結果を受信していないと判定した場合(ステップS205、No)、ステップS205に戻る。処理部11は、チェック結果を受信していると判定した場合(ステップS205、Yes)、ステップS206に進む。
処理部11は、ステップS206として、ユーティリティチェックのチェック結果は異常であるか否かを判定する。処理部11は、チェック結果は異常であると判定した場合(ステップS206、Yes)、ステップS207に進む。処理部11は、ステップS207として、処理装置1に発生している異常に関する情報を、管理拠点のコンピュータ6及びオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS209に進む。本実施形態では、処理部11は、処理装置1から受け取ったユーティリティチェックの異常に関する情報を、コンピュータ6及び携帯通信端末装置7に送信する。
処理部11は、チェック結果は異常ではないと判定した場合(ステップS206、No)、ステップS208に進む。処理部11は、ステップS208として、異常が解消されたことを示す情報をオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS209に進む。
処理部11は、ステップS209として、終了か否かを判定する。具体的には、終了操作等によって終了要求を受けている場合、処理部11は、終了と判定する。処理部11は、終了ではないと判定した場合(ステップS209、No)、ステップS201に戻る。一方、処理部11は、終了であると判定した場合(ステップS209、Yes)、本処理手順を終了する。
図6は、携帯通信端末装置が表示する画面の例を示す図である。図6に示す画面70は、自己診断処理により検出した処理装置1のユーティリティ異常とその対処方法を表示している。画面70は、号機、ユーティリティ異常が発生した状態、ユーティリティ異常の名称、補足情報等の情報のうち少なくとも1つを含む。号機の項目には、処理装置1を識別するための情報が表示される。ユーティリティ異常が発生した状態の項目には、自己診断を示す情報が表示される。ユーティリティ異常の名称の項目には、ユーティリティ異常の名称を示す情報が表示される。補足情報の項目には、ユーティリティ異常に対する対処方法を表示している。
図6に示す例では、画面70は、自己診断によるユーティリティ異常として、純水供給異常が発生したことを示している。補足情報の項目には、「純水供給異常を感知しました。設備側の純水の供給状態を確認して下さい。」という情報が表示されている。オペレータは、この補足情報を参照することで、処理装置1で発生しているユーティリティ異常の内容と対処方法を携帯通信端末装置7によって確認することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、状態監視装置10は、処理装置1が自己診断を実行した場合に発生したユーティリティ異常に関する情報を、オペレータの携帯通信端末装置7に送信する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、状態監視装置10は、通常の運転中にユーティリティ異常が発生した場合、このユーティリティ異常を示す異常情報をオペレータの携帯通信端末装置7に送信してもよい。運転中は、運転前の処理装置1の自己診断が正常に終了し、処理装置1の運転開始から完了までの状態を含む。
ユーティリティ異常は、運転前の自己診断の実行時だけに発生する異常ではなく、処理装置1の運転中にも発生する。処理装置1が滅菌装置である場合、運転中に発生するユーティリティ異常は、例えば、蒸気供給圧力異常、封水供給異常、純水供給異常、停電異常、エア圧力異常、ガス圧力低下異常等のうち少なくとも1つを含む。そして、運転中のユーティリティ異常には、運転中の工程を停止しなければならない(運転継続ができない)異常がある。
処理装置1の運転を継続するか否かは、ユーティリティ異常の内容と運転中の工程との組み合わせによって異なる。例えば、滅菌運転の前処理工程及び滅菌処理工程でユーティリティ異常として純水供給異常が発生した場合、処理装置1は、運転を停止する。また、滅菌運転の乾燥工程でユーティリティ異常として純水供給異常が発生した場合、処理装置1は、運転を継続する。処理装置1は、同一種類のユーティリティ異常であっても、工程によって運転を継続する場合と運転を停止する場合とがある。このため、オペレータは、運転中に発生した処理装置1のユーティリティ異常については、ユーティリティ異常の内容と処理装置1の運転継続状態とを認識することで、ユーティリティ異常を適切に対処することができる。以下に、状態監視装置10が運転中に発生したユーティリティ異常をオペレータに報知する場合の例を説明する。
図7は、運転中のユーティリティ異常を携帯通信端末装置に報知するための処理手順の例を示すフローチャートである。図7を参照して、状態監視装置10の処理部11によって実行される処理手順を説明する。
図7に示すように、状態監視装置10の処理部11は、ステップS301として、処理装置1の運転中に異常が発生したか否かを判定する。具体的には、処理部11は、運転中の処理装置1から異常情報を受信している場合に、運転中に異常が発生したと判定する。処理部11は、運転中に異常が発生していないと判定した場合(ステップS301、No)、ステップS307に進む。処理部11は、処理装置1で異常が発生したと判定した場合(ステップS301、Yes)、ステップS302に進む。
処理部11は、ステップS302として、受信した異常情報に基づいて、処理装置1に発生した異常が、ユーティリティ異常であるか否かを判定する。処理部11は、ユーティリティ異常ではないと判定した場合(ステップS302、No)、ステップS303に進む。処理部11は、ステップS303として、処理装置1に発生した異常に関する情報を、管理拠点のコンピュータ6及びオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS307に進む。異常に関する情報は、ユーティリティ異常以外の異常、すなわち管理拠点に連絡が必要な異常を示す情報である。なお、処理部11は、異常に関する情報を管理拠点のコンピュータ6にのみ送信してもよい。
処理部11は、ユーティリティ異常であると判定した場合(ステップS302、Yes)、ステップS304に進む。処理部11は、ステップS304として、運転中にユーティリティ異常が発生した処理装置1が運転継続中であるか否かを判定する。具体的には、処理部11は、処理装置1の運転状態に関する情報(工程等)を取得し、取得した情報が運転中を示している場合に、運転継続中であると判定する。あるいは、処理装置1が運転状態に関する情報を含む異常情報をオペレータの状態監視装置10に送信する場合、処理部11は、異常情報が運転中を示している場合に、運転継続中であると判定する。
処理部11は、運転継続中であると判定した場合(ステップS304、Yes)、ステップS305に進む。処理部11は、ステップS305として、ユーティリティ異常の内容と運転継続中を示す異常情報をオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS307に進む。処理部11は、運転継続中ではないと判定した場合(ステップS304、No)、ステップS306に進む。処理部11は、ステップS306として、ユーティリティ異常の内容と運転停止中を示す異常情報をオペレータの携帯通信端末装置7に送信し、ステップS307に進む。
処理部11は、ステップS307として、終了か否かを判定する。具体的には、終了操作等によって終了要求を受けている場合、処理部11は、終了と判定する。処理部11は、終了ではないと判定した場合(ステップS307、No)、ステップS301に戻る。一方、処理部11は、終了であると判定した場合(ステップS307、Yes)、本処理手順を終了する。
携帯通信端末装置7は、状態監視装置10から異常情報を受信すると、受信した異常情報を表示するための画面を作成する。携帯通信端末装置7は、作成した画面を携帯通信端末装置7の表示装置に表示する。このようにすることで、オペレータは、携帯通信端末装置7に表示している画面を参照し、運転中の処理装置1aでユーティリティ異常が発生していること及び運転継続中であるか否かを確認できる。
このように、運転中の処理装置1にユーティリティ異常が発生した場合に、状態監視装置10は、ユーティリティ異常に関する情報と処理装置1が運転継続中であるか否かの情報とを含む異常情報を、予め定められ、かつ処理装置1aが設置されている施設内で用いられている携帯通信端末装置7に送信する。このため、携帯通信端末装置7を所持するオペレータは、処理装置1で発生しているユーティリティ異常を確認するとともに、運転継続しているか否かを確認することができる。このため、状態監視装置10は、運転中にユーティリティ異常が発生した処理装置1を、迅速に正常な運転ができる状態に復帰させる可能性を高めることができる。
図8は、運転中のユーティリティ異常を示す画面の例1を示す図である。図9は、運転中のユーティリティ異常を示す画面の例2を示す図である。図8及び図9に示す画面70A及び70Bは、携帯通信端末装置7の表示装置に表示される。画面70A及び70Bは、運転中に発生した処理装置1のユーティリティ異常の内容と、処理装置1の運転継続状態とを表示している。画面70A及び70Bは、号機、運転、工程、ユーティリティ異常の名称、補足情報、運転継続中であるか否かの情報等のうち少なくとも1つを含む。号機の項目には、処理装置1を識別するための情報が表示される。運転の項目には、処理装置1の運転モードを示す情報が表示される。処理装置1が滅菌装置の場合、運転モードは、標準滅菌モード、高温滅菌モード、高速滅菌モード、暖気運転モード及び乾燥運転モード等のうち少なくとも1つを含む。工程の項目には、処理装置1の工程を示す情報が表示される。処理装置1が滅菌装置の場合、例えば、滅菌装置の工程は、前処理工程、滅菌処理工程及び乾燥工程等のうち少なくとも1つを含む。ユーティリティ異常の名称の項目には、ユーティリティ異常の名称を示す情報が表示される。補足情報の項目には、ユーティリティ異常に対する対処方法を表示している。運転継続中であるか否かの情報の項目には、ユーティリティ異常が発生した処理装置1が運転継続中であるか否かが表示される。
図8に示す例では、画面70Aは、○○号機の処理装置1で、高温滅菌運転中の滅菌工程時に、ユーティリティ異常として純水供給異常が発生したことを示している。補足情報の項目には、「純水供給異常を感知しました。設備側の純水の供給状態を確認してください。」という情報が表示されている。運転継続中であるか否かの情報の項目には、「運転を停止しました。」という情報が表示されている。オペレータは、運転継続中であるか否かの情報を参照すると、処理装置1は運転を停止していることから、処理装置1のユーティリティ異常を早急に対処する必要があることを認識することができる。そして、オペレータは、補足情報を参照して、処理装置1で発生しているユーティリティ異常の内容と対処方法を携帯通信端末装置7によって確認し、ユーティリティ異常を対処することができる。
図9に示す例では、画面70Bは、○○号機の処理装置1で、高温滅菌運転中の滅菌工程時に、ユーティリティ異常として封水供給異常が発生したことを示している。補足情報の項目には、「封水供給異常を感知しました。設備側の封水の供給状態を確認してください。」という情報が表示されている。運転継続中であるか否かの情報の項目には、「運転は継続しています。」という情報が表示されている。オペレータは、画面70Bを参照すると、滅菌工程で封水供給異常の発生した処理装置1が運転を継続していることを認識できるため、滅菌工程後の乾燥工程で、このままの状態では真空到達度が低下することが予想できる。このため、運転者は、運転を乾燥工程に入り次第停止させて、ユーティリティ異常を取り除いてから乾燥工程を行うか、運転継続した状態でユーティリティ異常を解消するよう対処するかを判断できるようになる。
本実施形態では、運転管理システム100が、処理装置1と、コンピュータ6と、携帯通信端末装置7と、状態監視装置10とを含む場合について説明したが、これに限定されない。例えば、運転管理システム100は、処理装置1と、携帯通信端末装置7と、状態監視装置10とを含むように構成してもよい。
以上、本実施形態を説明したが、前述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。