JP6313221B2 - ペットフードの製造方法及びペットフード - Google Patents

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Description

本発明は、ペットフードの製造方法及びペットフードに関する。
従来、ペットへの給餌や保存の簡便性の観点からドライタイプのペットフードが好んで用いられている。この、ドライタイプのペットフードは栄養バランスにも優れる。しかしながら、ドライタイプのペットフードは、その製造方法によってはウェットタイプのペットフードよりも嗜好性が劣る。このような中で、嗜好性の高いドライタイプのペットフードを製造する方法が求められている。
例えば、特許文献1には、栄養バランスを考慮した原材料が配合されたペットフード組成物を造粒し、これを乾燥して水分10%以下にし、180℃程度で加熱処理し、油コーティングを施した後で、更に種々のフレーバーを呈する添加剤をコーティングするペットフードの製造方法が開示されている。
特許第2629003号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法は、焙煎加工によりペットフードのフード粒表面の風味を良くするが、フード粒に均一に、内部まで加熱させることは難しい。ペットフードのフード粒に均一に内部まで加熱していないと、ペットの嗜好性向上効果は不十分である。
このように、十分に満足できる嗜好性を備えたペットフードを製造する方法は得られていないのが現状である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、嗜好性に優れたペットフードの製造方法を提供することを目的とする。
(1) ペットフード原材料にアミノ酸及び還元糖を添加して混練することによりフード混練物を得る混練工程と、前記フード混練物を造粒することによりフード粒を得る造粒工程と、前記フード粒を遠赤外線によって焼成する焼成工程と、を有するペットフードの製造方法。
(2) 前記混練工程において、複数種類のアミノ酸を添加する(1)記載のペットフードの製造方法。
(3) 前記混練工程において、前記ペットフード原材料100質量部に対して前記アミノ酸及び前記還元糖を合計で0.5質量部以上5.0質量部以下添加する(1)又は(2)記載のペットフードの製造方法。
(4) 前記焼成工程において、フード粒を網に載せて、前記網の上方及び下方から遠赤外線を照射することによって前記フード粒を焼成する(1)から(4)のいずれか記載のペットフードの製造方法。
(5) 前記(1)から(4)のいずれか記載のペットフードの製造方法により製造されたペットフード。
本発明によれば、嗜好性に優れたペットフードの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るペットフードの製造方法における焼成工程を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<ペットフードの製造方法>
本実施形態のペットフードの製造方法は混練工程と、造粒工程と、焼成工程と、を有する。
本実施形態におけるペットフードは、猫用及び犬用のペットフードであって、水分率12質量%以下の、いわゆるドライタイプのペットフードである。
混練工程は、ペットフード原材料にアミノ酸及び還元糖を添加して混練することによりフード混練物を得る工程である。
本実施形態において、ペットフード原材料とは、ペットフードを製造する際に用いられる原材料のうち、後述するアミノ酸及び還元糖を添加するために用いられる原材料以外の原材料のことである。
ペットフード原材料としては、ペットフードの原材料として一般的に使用されるものが挙げられる。前記原材料に含まれる重要な栄養素として、蛋白質及び炭水化物がある。
前記蛋白質としては、植物由来の蛋白質、動物由来の蛋白質又はこれらの混合物が例示できる。具体的には、前記植物由来の蛋白質は、例えばグルテン、小麦蛋白質、大豆蛋白質、米蛋白質、とうもろこし蛋白質等が挙げられる。前記動物由来の蛋白質としては、例えば牛、豚、鶏及び魚介類の筋肉、臓器等の蛋白質、乳の蛋白質又はこれらの混合物が例示できる。これらの蛋白質には、脂肪、ビタミン、鉄分等が含まれうるので、栄養源として使用できる。
前記炭水化物としては、とうもろこし、小麦、大麦、オート麦、米、大豆等の穀物類の炭水化物が好ましいものとして例示できる。これらの穀物類には、炭水化物の他に、蛋白質、灰分、ミネラル、ビタミン等が含まれうるので、栄養源として使用できる。
前記原材料として、前記蛋白質及び前記炭水化物の他に、ビタミン、ミネラル類、塩類、脂肪、動物蛋白質のエキス(抽出物)等を前記混合物に添加してもよい。
ペットフード原材料の配合の一例を表1に示す。
Figure 0006313221
ペットフード原材料に添加するアミノ酸は特に制限されない。アミノ酸は、公知のアミノ酸を主体とする添加物によって添加することが可能である。混練工程において、ペットフード原材料に添加されるアミノ酸としては、例えばグリシン、バリン、フェニルアラニン、リジン、アルギニン、システイン、プロリン、ヒスチジン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、アラニン、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アスパラギン酸等が挙げられる。アミノ酸は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合は、蛋白質の加水分解物を2種以上のアミノ酸混合物として使用してもよい。ペットフードの嗜好性を更に向上させる観点から、混練工程においては、複数種類のアミノ酸を含有することが好ましい。アミノ酸を主体とする添加物は、アミノ酸以外の成分を含有していてもよい。
アミノ酸がフード混練物に添加されることにより、本実施形態におけるフード混練物はアミノ酸を多く含有する。フード混練物がアミノ酸及び後述する還元糖を多く含有することによって、後述する焼成工程においてメイラード反応が円滑に進行する。従って、本実施形態におけるペットフードは嗜好性が非常に高い。
混練工程において、ペットフード原材料100質量部に対してアミノ酸0.2質量部以上2.0質量部以下添加することが好ましい。ペットフード原材料100質量部に対するアミノ酸の添加量が0.2質量部よりも少ない場合には、後述する焼成工程においてメイラード反応が円滑に進行し難い傾向にあり、2.0質量部よりも多い場合は、メイラード反応による効果がそれ以上高まることが期待できない。
なお、ここでのアミノ酸の添加量とは、ペットフード原材料に由来するアミノ酸を考慮しない、アミノ酸の添加量のことである。
混練工程においては、更に、還元糖を添加する。混練された還元糖は、後述する焼成工程において、フード混練物中のペットフード原材料に添加したアミノ酸やペットフード原材料に由来するアミノ酸、蛋白質の加水分解物又は蛋白質とメイラード反応を起こして、ペットの食いつきを向上させうる香ばしいアロマ成分をより多く生成させることができる。このアロマ成分が、フード粒から水分が蒸発する際に水分とともに蒸発する。これで、香り高いペットフードが得られる。
還元糖は、環状構造をとる糖が開環した際に、アルデヒド基を有するアルドース又はケトン基を有するケトースを含む。
還元糖としては、例えば、グルコース、フルクトース、アラビノース等の単糖類、ラクトース、マルトース等の二糖類、その他のオリゴ糖が挙げられる。
還元糖の分子量は1000以下であることが多いが、還元糖の一種である異性化糖の中には分子量1000を超える還元糖が含まれることもある。
ペットフード原材料に対する還元糖の添加量は特に制限されないが、メイラード反応を円滑に進行させる観点から、ペットフード原材料100質量部に対して0.3質量部以上3.0質量部以下とすることが好ましい。なお、含水ブドウ糖のように、分子結晶水を含む還元糖の場合には、分子結晶水を含んだ質量を含めた添加量を「還元糖の添加量」とする。還元糖は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
混練工程において、ペットフード原材料100質量部に対してアミノ酸及び還元糖を合計で0.5質量部以上5.0質量部以下添加することが好ましい。ペットフード原材料100質量部に対するアミノ酸及び還元糖の添加量が合計で0.5質量部よりも少ない場合には、後述する焼成工程においてメイラード反応が円滑に進行し難い傾向にあり、5.0質量部よりも多い場合には、メイラード反応による効果がそれ以上高まることが期待できない。
混練工程における混練方法は特に制限されず、粉状又は水等に溶解した液状のアミノ酸や還元糖を前記原材料中に添加して混練する方法が挙げられる。
フード混練物は、ペットフード原材料及びアミノ酸及び還元糖を所望の配合率で混練して得られる。混練時に、水、植物油、動物油脂等を適宜添加してもよい。
フード混練物を得る方法としては、原材料を粉砕機で粉砕し、ミキサー等で混練する公知の方法が適用できる。
造粒工程は、フード混練物を造粒することによりフード粒を得る工程である。
フード混練物を造粒する方法としては特に限定されないが、エクストルーダー(押出成形機)を用いる方法により造粒することが好ましい。
ここで「造粒する」とは、ペットが食するに適した形状や大きさにフード混練物を成型することを意味する。本実施形態において、フード粒の形状は特に限定されない。フード粒の形状としては、球状、多角体状、柱状、ドーナツ状、板状、碁石状等が挙げられる。また、成型するフード粒の大きさは、ペットが一口で頬張れる小粒形状であってもよいし、ペットが複数回にわたって噛り付くことができる大粒形状であってもよい。
フード粒の形状は特に制限されないが、最短径及び最長径が共に3mm〜30mmの上面及び下面の中央部分が膨出した円盤状(碁石状)であることが好ましい。この形状であると、後段の焼成処理において、フード粒の内部まで十分に加熱することができ、当該フード粒中にピラジン類等のアロマ成分をより多く生成させ得る。
また、フード粒の形状は、ペットがそのまま食するには大き過ぎる板状、柱状又はチューブ状であってもよい。この場合、後段の乾燥処理及び焼成工程の何れかの後で、ペットが食し易い形状に小片化することが好ましい。
造粒工程において、混練物を成型(成形)して造粒する際、加熱処理を行うことにより、フード混練物中の炭水化物をアルファ化することができる。アルファ化することにより、得られるフード粒の風味及び食感が向上するとともに、当該ペットフードは消化されやすくなる。
造粒工程における加熱処理の温度及び時間は特に制限されないが、フード混練物中の炭水化物を円滑にアルファ化する観点から、150℃以下であることが好ましい。また、当該加熱処理の時間は、1分〜10分が好ましく、2分〜5分がより好ましい。
上記加熱処理の温度及び時間が70℃以上及び1分以上であると、前記アルファ化を充分に促進することができる。上記加熱処理の温度及び時間が150℃以下及び10分以下であると、フード粒が過度に加熱されることによりフード粒の造粒が困難になることを防ぐことができる。
造粒工程において、フード粒を乾燥させる処理を施しても構わない。造粒したフード粒を乾燥させることにより、後段の焼成工程におけるピラジン類等のアロマ成分の生成をより一層促進させる効果が得られる。ここでは、造粒工程において乾燥処理を行うことを説明するが、造粒工程とは別に、乾燥工程を設けてもよい。
フード粒を乾燥させる方法は特に制限されず、自然に乾燥させる方法、温風を吹き付けて乾燥させる方法、減圧して乾燥させる方法、フリーズドライで乾燥させる方法等の公知の方法が適用可能である。これらの乾燥方法の中でも、温風を吹き付けて乾燥させる方法が、ペットフードの風味をより向上させることができる。
フード粒を乾燥させる際のフード粒の温度又は前記フード粒に吹き付ける温風の温度は特に制限されない。フード粒を乾燥させる際のフード粒の温度又は前記フード粒に吹き付ける温風の温度は、150℃以下であることが好ましい。フード粒を乾燥させる際のフード粒の温度又は前記フード粒に吹き付ける温風の温度は、150℃以下であることでフード粒が過度に加熱されることを防ぐことができる。
上記温度及び時間が100℃以上及び1分以上であると、比較的短時間でフード粒を乾燥させることができる。上記温度及び時間が150℃以下及び120分以下であると、フード粒が過度に加熱されることを防ぐことができる。
なお、前記加熱処理の温度と、乾燥処理の温度とは同じであっても異なっていてもよい。
本実施形態では、後述する焼成工程に供するフード粒の水分含有量は6.0〜12.0質量%であることが好ましい。フード粒の水分含有量を上記範囲内とすることによって、後段の焼成処理によるフード粒中のピラジン類等のアロマ成分の生成量をより向上させることができる。また、フード粒の水分含有量を上記範囲内とすることによって、ペットフードの風味を向上させることができ、更に、焼成の効果を十分に発揮させることができる。
造粒した前記フード粒の表面には、焼成前に油脂を薄くコーティングしてもよい。
添加する油脂の材料は特に制限されず、例えば動物性油脂及び植物性油脂が挙げられる。前記動物性油脂としては、例えば牛脂、豚脂、鳥脂、魚脂等が挙げられる。油脂に、チキンエキス(鶏肉由来の抽出物)又はフィッシュエキス(魚肉由来の抽出物)等の公知のミールエキスを加えてもよい。
造粒したフード粒に油脂を被覆する(付着させる)方法は、特に制限されない。前記フード粒の表面の少なくとも一部に油脂を付着させることが可能な方法として、例えば加温して流動化させた動物性油脂及び前記フード粒をコーティングリール中で攪拌する方法が挙げられる。攪拌中又は攪拌後に、前記フード粒の表面に流動化させた油脂を付着させた状態を、所定時間(例えば1〜30分)維持することにより、油脂の少なくとも一部を前記フード粒の内部まで含浸させることができる。フード粒の中心部まで油脂を含浸させてもよいし、フード粒の表面に近い浅い領域のみに含浸させてもよい。後段の焼成による加熱効率をより向上させる観点から、フード粒の内部まで油脂を染み込ませることが好ましい。
プレコーティング工程における油脂の添加量は、前記造粒前のフード混練物と、プレコーティング工程で添加する油脂及び後段のコーティング工程で添加する油脂を合わせた総質量のうち、0〜40.0質量%程度が好ましい。
プレコーティング工程において油脂をフード粒の少なくとも表面に付着させることにより、焼成による加熱効率が向上するため、より少ない時間で、フード粒の内部まで充分に加熱する(調理する)ことができる。更に、フード粒の少なくとも一部の表面を油脂でコーティングすることにより、フード粒同士が擦れ合うことによりフード粒の表面から原材料の粉が発生することを抑制することができる。
焼成工程は、フード粒を遠赤外線によって焼成する工程である。
遠赤外線を用いて前記フード粒を焼成することにより、メイラード反応を促進させ、ペットフードの香ばしい風味を増加させることができる。メイラード反応とは、還元糖とアミノ化合物(アミノ酸、ペプチド及びタンパク質)を加熱したときなどに見られる、褐色の香味成分を生み出す反応のことである。メイラード反応の生成物は、必ずしも明らかにはなっていないが、ピラジン類についてもメイラード反応によって生成するものと考えられている。
本実施形態のフード混練物は、アミノ酸及び還元糖が添加されることにより、アミノ酸及び還元糖を多く含有するので、メイラード反応が円滑に進行する上に、ペットフードの旨味成分であるアミノ酸は多く残留する。本実施形態のペットフードの製造方法により得られるペットフードは、メイラード反応によって生じる香ばしい風味と、アミノ酸の旨味によって、嗜好性が非常に高い。
遠赤外線を用いて前記フード粒を焼成することにより、グリルやローストに比べて速くフード粒の内部まで加熱することができる。また、本実施形態においては、フード混練物にアミノ酸も混練されることによってフードの内部においても、メイラード反応を進行させ、香ばしい風味を発生させることができる。
図1は、本実施形態における焼成工程において用いられる焼成装置の炉内の構成を示す模式図である。
焼成装置は、網状としてのネットコンベヤー1と、セラミックスヒーター2と、セラミックスヒーター3とから構成される。
ネットコンベヤー1は、フード粒4を搬送する。
セラミックスヒーター2は、ネットコンベヤー1によって搬送されるフード粒4に上方から遠赤外線を照射する。
セラミックスヒーター3は、ネットコンベヤー1によって搬送されるフード粒4に下方から遠赤外線を照射する。
このように、フード粒4をネットコンベヤー1(網)に載せて、図1に示した矢印の方向に搬送しつつ、ネットコンベヤー1の上方及び下方からセラミックスヒーター2,3によって遠赤外線を照射することによって、前記フード粒を内部まで良好に加熱することができる。
なお、セラミックスヒーター2と、セラミックスヒーター3とは、フード粒4の流れ方向(図1に示した矢印の方向)に交互に配置される。セラミックスヒーター2と、セラミックスヒーター3とを、フード粒4の流れ方向に交互に配置することで、フード粒4を内部まで均一に焼成することができる。
遠赤外線を照射してフード粒を焼成する場合は、風味や食感を向上させる観点から、雰囲気温度が160〜230℃となるように遠赤外線を照射して前記フード粒を焼成することが好ましい。
遠赤外線を照射することによってフード粒を焼成する方法としては、例えば、遠赤外線を照射しつつ、フード粒を160℃〜230℃の雰囲気(空気雰囲気)とした炉内に置く方法が挙げられる。この際、例えば、フード粒を搬入する前の炉内の温度(空焚き時の温度)が200℃〜330℃となるように遠赤外線を照射した後、その炉内(雰囲気)にフード粒を搬入することによって、当該フード粒に遠赤外線を照射しつつ、160℃〜230℃の雰囲気温度で焼成することができる。なお、フード粒を搬入する前の温度が200℃〜330℃となるように遠赤外線を照射した雰囲気を形成する方法としては、使用する遠赤外線照射装置の設定温度を280℃〜330℃に設定する方法が例示できる。空焚き状態の200℃〜330℃の雰囲気にフード粒を搬入すると、当該雰囲気がフード粒や外気の流入等によって冷却されて160℃〜230℃程度になる。フード粒を160℃〜230℃で安定して加熱することができる場合は、装置の設定温度を160℃〜230℃としても構わない。ここで例示した温度について、表2に示す。
Figure 0006313221
雰囲気温度が160〜230℃となるように遠赤外線照射してフード粒を焼成する時間は、フード粒の大きさに応じて適宜調整すればよい。例えば、前述のように、フード粒が最短径及び最長径が共に3mm〜30mmの大きさである場合、加熱時間は20秒〜55秒が好ましい。この加熱条件であると、フード粒の内部まで確実に加熱して、風味及び食感をより向上させることができる。一方、160℃未満又は20秒未満であると、フード粒の内部が生焼けになり風味や食感が不良になることがある。また、55秒超の焼成時間であると、フード粒の表面が激しく焦げて、不快な焦げ臭が生じることがある。
フード粒を搬送する際の前記ネットコンベヤーの速度を調整することにより、フード粒の加熱時間を調整することができる。ネットコンベヤーの速度を遅くして加熱時間を長くするほど、フード粒の水分含量を低下させることができる。
遠赤外線の照射源としては、熱せられたセラミックス若しくは石英又は燃焼している炭等が用いられる。ガス炎や電熱線等で加熱されたセラミックス若しくは石英から遠赤外線を放射させて、フード粒に照射することができる。耐久性が高く、遠赤外線を強力に照射できるので、セラミックスヒーターを用いることが好ましい。セラミックスを熱する方法は、設備投資及びランニングコストの観点から、ガス炎であることが好ましい。
遠赤外線を放射するセラミックスヒーターとフード粒の中心部との間の距離(図1におけるL1及びL2)は特に制限されないが、ペットフードを内部まで十分に加熱するために80mm〜120mmとすることが好ましい。
焼成工程において焼成したフード粒に水(水分)を添加してもよい。焼成後のフード粒に水分を添加することにより、当該フード粒の硬さが焼成前と同等程度となるので、ペットが当該フード粒を食べ易くすることができる。また、フード粒から水分が蒸発する際にアロマ成分も蒸発し易くなるため、当該アロマ成分によりペットの食欲を向上させ、食いつきを向上させることができる。
焼成して得られたフード粒に水分を添加する方法としては、フード粒に所定の含有量で水分を含ませることができる方法であれば特に制限されない。例えば、前述の油脂のコーティングに使用される公知のコーティングリールを適用することができる。添加する水の温度は特に制限されず、10〜40℃の水を使用すればよい。
焼成して得られたフード粒に水分を添加する場合、水分添加後のフード粒の水分含量は、水分添加後のフード粒の質量のうち6〜12質量%とすることが好ましく、7〜11質量%とすることがより好ましく、8〜10質量%とすることが更に好ましい。フード粒の水分含量を上記範囲内とすることにより、フード粒の硬さを充分に緩和し、アロマ成分による食欲増進効果を充分に得られる。
また、水分を添加して得られた前記フード粒に油脂を添加してもよい。油脂を添加することによって、ペットの食いつきを向上させること及びペットフードのカロリーを必要に応じて高めることができる。
コーティング工程における油脂の添加量は、前記プリコーティング工程における油脂の添加量に連動して調整することができる。例えば、プリコーティング工程で添加する油脂とコーティング工程で添加する油脂を合わせた合計の油脂の添加量を、コーティング工程後に得られたフード粒の総質量の2.0〜15.0質量%にすることが挙げられる。
コーティング工程において添加する油脂の種類は特に制限されず、プリコーティング工程において添加する油脂と同じ油脂が適用できる。水分添加したフード粒に油脂を添加する方法は特に制限されない。例えば、前述したコーティングリールによる添加方法を適用してもよい。
油脂等をフード粒に添加する際の加温は、油脂が固化しないようにすることが主な目的である。この目的が達成できる温度であれば、加温の温度は特に限定されない。油脂の酸化を防ぐ観点から、なるべく低い温度であることが好ましく、例えば40〜80℃とすることができる。
フード粒に添加する油脂の割合は、カロリー設計に応じて適宜調整することが可能であり、例えば、製造後のペットフードの全質量のうち脂肪成分の総含有量(総脂肪含有量)が5〜20質量%となるような割合で添加することができる。
なお、「脂肪」及び「油脂」の主成分は、通常、脂肪酸のグリセリンエステル(中性脂肪)である。
<ピラジン類及びピラジン類の含有量の測定方法>
本明細書において、ピラジン類は、化学式Cで表されるピラジン、及びピラジンが有する1以上の水素原子を炭素数1〜6のアルキル基で置換したピラジン誘導体を意味する。前記炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状及び環状の何れであってもよく、炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、メチル基若しくはエチル基がより好ましい。前記置換される水素原子の数は、1〜3が好ましい。
前記ピラジン類をペットフードに含有させることによって、ペットの食いつきを向上させ得る。
前記ピラジン類は、2,5−ジメチルピラジン(2,5−DMP)、2,6−ジメチルピラジン(2,6−DMP)及び/又は2,3,5−トリメチルピラジン(2,3,5−TMP)であることが更に好ましい。これらのピラジン類を含有するように焼成したフード粒は、ペットの食いつきをより一層向上させ得る。
製造過程におけるフード粒及び製造後のペットフードのピラジン類の含有量は、ガスクロマトグラフ−質量分析法によって測定することができる。具体的には、以下の溶媒抽出法によって、測定することが好ましい。
(溶媒抽出法)
ペットフード試料2〜10gに水50ml及びジエチルエーテル20mlを加え浸漬し、氷冷下でホモジナイザーで攪拌し、塩化ナトリウム20gを加え、10分間の振とう抽出を行った後、2000rpm/分で5分間の遠心分離を行う。ジエチルエーテル層を脱水ろ過し、4mlまで濃縮したものを試験溶液とする。この試験溶液の所定量をガスクロマトグラフ−質量分析計に注入し、ガスクロマトグラムでピラジン類に該当するピークのマススペクトルを得、物質の特定を行う。得られたガスクロマトグラムから、試料中のピラジン類の含有量を算出できる。例えば、焼成処理を行ったフード粒と焼成処理を行っていないフード粒とを各々試料として測定すると、ピラジン類の含有量を測定できる。以下に、好適な条件を示す。
(ガスクロマトグラフ−質量分析計の操作条件)
機種:689ON/5975B interXL(Agilent Technologies, Inc.)、カラム:DB−WAX (Agilent Technologies, Inc.)φ0.25mm×30m 膜厚0.25μm、注入量:1μL、導入系:スプリット(1:5)、温度:試料注入口220℃ カラム60℃(1分保持)→10℃/分 昇温→220℃、ガス流量:ヘリウム(キャリアーガス)1ml/分、イオン源温度:230℃、イオン化法:EI、設定質量数:m/z=108.42(2,5−DMP及び2,6−DMP)、m/z=122.42(2,3,5−TMP)
<ペットフード>
本発明の実施形態に係るペットフードは、前述したペットフードの製造方法によって製造されたペットフードである。
前記ペットフードの水分含有量は、例えば以下の範囲が挙げられる。本発明の実施形態に係るペットフードの水分含量は6〜12質量%であることが好ましい。
上記水分含量が6質量%以上であることにより、ペットフードが極端に固くなったり、形状が保てないほど極端に脆くなったりすることを防ぐことができる。また、上記水分含量が12質量%以下であることにより、ピラジン類等のアロマ成分が適度に揮発し易くなり、当該ペットフードの風味を良好とし、ペットの食いつきを向上させ得る。
本発明のペットフードは、従来公知の原材料を使用して前述した方法で製造できる。
本発明のペットフードは、種々の動物によって食されるが、猫及び犬によって好まれ、特に犬に好まれる。
本発明のペットフードが犬又は猫に与えることに適したペットフードであることをペットの飼い主に伝えるために、ペットフードを包装して販売する際に、犬又は猫に適したペットフードである旨を前記包装に表示して販売することができる。
本明細書及び特許請求の範囲において、「ペット」とは人に飼育されている動物をいう。より狭義の意味では、ペットは飼い主に愛玩される動物である。
次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
表3に示す配合で、ペットフード原材料である穀類、肉類、魚介類、ビタミン類にアミノ酸添加物(動物のタンパク質を構成するアミノ酸からなる市販のアミノ酸混合物)及び還元糖(含水ブドウ糖)を添加し、粉砕機で粉砕し、ミキサーで混練することによってのフード混練物を得た。なお、表3では、アミノ酸添加物と還元糖の合計添加量について示したが、実施例1及び比較例1において、アミノ酸添加物の添加量及び還元糖の添加量は同質量である。
前記穀類は、とうもろこし、小麦粉、コーングルテンミール、大豆を含む。前記肉類は、チキンミール、ポークミールを含む。前記魚介類は、フィッシュミールを含む。前記ビタミン類はミネラル類を含む。
Figure 0006313221
ペットフード原材料100質量部に対するアミノ酸及び還元糖の添加量は合計で、4.1質量部となる。
得られた混練物を、エクストルーダを用いて、直径及び高さ(厚さ)が3mm〜30mmの碁石状のフード粒となるように造粒した。この際、80〜120℃で2〜5分間の加熱処理を施し、澱粉成分をアルファ化した。
得られたフード粒を、乾燥機を用いて、100〜105℃の温風で10〜30分の乾燥処理を行い、表5に示す水分含量を有するフード粒を各々得た。
つぎに、図1で示すように、実施例1及び比較例2の各フード粒4を金属製の網上に載せてネットコンベヤー1で搬送し、セラミックスヒーター2,3を備えた炉の内部において、前記網の上方及び下方から遠赤外線を照射して、フード粒1を焼成した。具体的には、フード粒を搬入する前の炉内の温度(空焚き時の温度)240〜260℃の範囲とし、フード粒の搬入を継続的に行う際の炉内の温度(粒流し時の温度)を190〜210℃の範囲にして、フード粒1個当り30秒の焼成時間となるように、ネットコンベヤーによる網の搬送速度を調整した。この際、セラミックスヒーターとフード粒の中心との離間距離(L1,L2)は約100mmに設定した。なお、炉内の温度(雰囲気温度)は、網から30mm上方且つ網の端から350mm側方且つセラミックスヒーターの中央部から95mm離れた位置に温度計を設置してモニターした。焼成後、炉内から搬出されたフード粒はネットコンベヤーで搬送されている間に空気で自然に冷却した。
比較例1のフード粒は、焼成しなかった。
実施例1及び比較例2については、焼成後に得られた各フード粒を、比較例1については、乾燥機を用いた乾燥後の各フード粒を、コーティングリール内に投入し、フード粒と水とを接触させながら攪拌することにより、水分含有量が8.5質量%となるように各フード粒に水分を添加した。その後、フード粒を牛脂コーティング工程に供した。
以上の製造方法により、実施例1並びに比較例1及び2のペットフードをそれぞれ得た。
<嗜好性の評価>
製造した各ペットフードの嗜好性(食いつき)を以下の方法で評価した。これらの結果を表5に示す。
(テスト1)
実施例1と比較例1のペットフードのうち、どちらの嗜好性が高いかを調べるために、10頭の犬(オス及びメスを含む2〜10歳の犬)をモニターとして2日間でテストした。
第1日は、各ペットフードのうち、一方を犬に向かって左から、他方を犬に向かって右から、犬1頭に対して230gずつ同時に与え、犬が食べた量を1時間後に測定した。
当該犬1頭が第1日に食べた合計のペットフードの重量のうち、実施例のペットフードの摂食量と比較例のペットフードの摂食量を百分率で求めた。モニターである10頭の犬から得られた百分率を平均して、第1日の結果とした。
第2日は、各ペットフードのうち、一方を犬に向かって右から、他方を犬に向かって左から、犬1頭に対して230gずつ同時に給与し、犬が食べた量を1時間後に測定した。
当該犬1頭が第2日に食べた合計のペットフードの重量のうち、実施例のペットフードの摂食量と比較例のペットフードの摂食量を百分率で求めた。モニターである10頭の犬から得られた百分率を平均して、第2日の結果とした。
最後に、第1日と第2日の結果を平均して、最終結果である摂食量の比率(嗜好性スコア)を求めた。その結果を表4に示す。この嗜好性の数値が高い程、モニターである犬が好んで摂食したことを示す。
(テスト2)
比較例1のペットフードを比較例2のペットフードに変更した以外は、テスト1と同様にテストした。その結果を表4に併記する。
Figure 0006313221
表4において、嗜好性スコアの値が大きいほど食いつきが良いことを示す。
テスト1の結果により、実施例1のペットフードの方が比較例2のペットフードよりも嗜好性が優れていることが示された。このような事実から本発明における赤外線によってフード粒を焼成する焼成工程がペットフードの嗜好性の向上に寄与していることが確認された。
テスト2の結果により、実施例1のペットフードは比較例2のペットフードよりも嗜好性が優れていることが示された。このような事実から本発明におけるフード粒中に練りこまれたアミノ酸及び還元糖が嗜好性の向上に寄与していることが確認された。
テスト1、2の結果により、本発明におけるフード粒中に練りこまれたアミノ酸及び還元糖が遠赤外線によって焼成することでペットフードの嗜好性の向上に寄与していることが確認された。
1 ネットコンベヤー(網)
2,3 セラミックスヒーター
4 フード粒

Claims (4)

  1. ペットフード原材料にアミノ酸及び還元糖を添加して混練することによりフード混練物を得る混練工程と、
    前記フード混練物を造粒することによりフード粒を得る造粒工程と、
    前記フード粒を遠赤外線によって焼成する焼成工程と、を有するペットフードの製造方法であって、
    前記混練工程において、添加されるアミノ酸は複数種類であり、該アミノ酸は、前記ペットフード原材料100質量部に対して0.2質量部以上2.0質量部以下添加され、添加される還元糖は、ペットフード原材料100質量部に対して0.3質量部以上3.0質量部以下とし、前記ペットフード原材料100質量部に対して前記アミノ酸及び前記還元糖を合計で0.5質量部以上5.0質量部以下添加し、
    前記造粒工程において、前記ペットフード原材料に起因する前記フード混練物中の炭水化物をアルファ化する加熱処理を含み、
    前記焼成工程の前に、前記フード粒の表面を油脂でコーティングするプレコーティング工程であって、前記造粒工程を経て造粒された前記フード粒の表面に流動化させた油脂を付着させた状態を1〜30分の所定時間維持することにより、油脂の少なくとも一部を前記フード粒の内部まで含浸させるプレコーティング工程と、
    前記焼成工程後の前記フード粒に水分を添加し、水分添加後のフード粒の質量のうち6〜12質量%の水分を含有するフード粒にする、水分添加工程と、
    水分を添加して得られた前記フード粒に油脂をコーティングするコーティング工程と、
    をさらに含み、
    前記プレコーティング工程で添加する油脂と前記コーティング工程で添加する油脂を合わせた合計の油脂の添加量を、前記コーティング工程後に得られたフード粒の総質量の2.0〜15.0質量%にする、ペットフードの製造方法。
  2. 前記焼成工程の前に、前記造粒工程において、または前記造粒工程とは別に、フード粒を乾燥させる工程を含む請求項1記載のペットフードの製造方法。
  3. 前記プレコーティング工程で添加する油脂とコーティング工程で添加する油脂は同じ油脂が適用される請求項1又は2記載のペットフードの製造方法。
  4. 前記焼成工程において、フード粒を網に載せて、前記網の上方及び下方から遠赤外線を照射することによって前記フード粒を焼成する請求項1から3のいずれか記載のペットフードの製造方法。
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