JP6311734B2 - タッチパネルセンサ及びタッチパネル - Google Patents

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Description

本発明は、外部の物体により入力操作された位置に応じた信号を出力するタッチパネルセンサ及びタッチパネルに関する。
従来、指等の外部の物体により入力操作された位置を検出し、検出した位置に応じた信号を出力するタッチパネルが知られている。かかるタッチパネルは、入力操作された位置の検出方式の相違に応じて、抵抗膜方式及び静電容量方式等に分けられる。
抵抗膜方式及び静電容量方式等のタッチパネルは、絶縁基板と、絶縁基板上に設けられると共に互いに直交する方向に配列した複数の電極と、各電極に接続すると共に、絶縁基板上において各電極から外部への信号の引き出し部である配線基板(コネクタテールと呼ばれる場合もある)まで電極の周囲を引き回されて形成された配線パターンと、を有している。
かかる配線パターンは、配線パターンを形成する金属によっては、大気中に含まれる硫黄等の成分と化合することにより、導電性が損なわれる。一方、上記のタッチパネルでは、電極及び配線パターン上に保護層が設けられていると共に、絶縁基板及び保護層等が接合されて積層されているため、配線パターン全体が大気に触れることはない。
しかしながら、絶縁基板及び保護層等の外縁は大気に触れるため、この外縁から露出する配線パターン又はこの外縁に近い配線パターンは、周囲に湿気やガス等が多い環境で使用された場合、配線パターンを形成している金属と大気中に含まれる成分とが化合し、時間の経過と共に内方に向けて徐々に導電性を阻害する化合物が生成されていくことにより導電性が損なわれる。
これに対して、特許文献1は、電極が外部に露出する部分を弾性接着剤で封止する構成を有するタッチパネルを開示している。特許文献1に開示されているタッチパネルによれば、電極が外部に露出する部分を弾性接着剤で覆うため、周囲に湿気やガス等が多い環境で使用された場合であっても、配線パターンを形成している金属と大気中の成分との化合を抑制することができる。
特開2007−156600号公報
しかしながら、特許文献1においては、製品性能又は外観に影響を及ぼさないように、弾性接着剤を均一に塗布する必要があると共に弾性接着剤の塗布量を精度よく管理する必要があるという課題を有する。特に、電極の周囲に配線パターンを引き回して設ける場合、特許文献1の構成では、大気中の成分と接触し易い最も外側の配線パターンに沿って広範囲に弾性接着剤を塗布する必要があり、上記の課題が顕著となって実現困難であるため、配線パターンを形成している金属と大気中の成分との化合を抑制できず、配線パターンを所定の導電性を有する状態に維持することができないという課題を有する。
本発明の目的は、少なくとも基板面の電極の周囲に設けられる最も外側の配線を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制することにより、少なくとも最も外側の配線の導電性の経時的な低下を抑制することができるタッチパネルセンサ及びタッチパネルを提供することである。
本発明に係るタッチパネルセンサは、外部の物体により入力操作された位置に応じた信号を出力するタッチパネルに用いるためのタッチパネルセンサであって、絶縁基板と、前記絶縁基板の基板面に互いに絶縁された状態で配置された複数の電極と、前記基板面の前記電極の周囲に設けられ、前記電極に接続する配線を少なくとも含む配線群と、前記電極及び前記配線群を覆う絶縁性の被覆層と、を有し、前記配線群のうち、少なくとも前記配線群が設けられる前記基板面における最も外側の配線は、前記基板面と前記被覆層との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されていると共に、前記最も外側の配線の延設方向に沿って設けられる外縁部と、前記外縁部よりも内側において前記延設方向に沿って設けられる内縁部と、前記外縁部と前記内縁部との間において前記延設方向に沿って設けられる中間部と、前記外縁部と前記中間部と前記内縁部とを接続する接続部と、前記外縁部と前記中間部との間及び前記内縁部と前記中間部との間において前記延設方向に沿って設けられるスリットと、を備え、前記スリットは、前記延設方向における長さが前記延設方向と交差する方向の長さよりも長い
本発明に係るタッチパネルは、外部の物体により入力操作された位置に応じた信号を出力するタッチパネルであって、絶縁基板と、前記絶縁基板の基板面に互いに絶縁された状態で配置された複数の電極と、前記基板面の前記電極の周囲に設けられ、前記電極に接続する配線を少なくとも含む配線群と、前記電極及び前記配線群を覆う絶縁性の被覆層と、を有し、前記配線群のうち、少なくとも前記配線群が設けられる前記基板面における最も外側の配線は、前記基板面と前記被覆層との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されていると共に、前記最も外側の配線の延設方向に沿って設けられる外縁部と、前記外縁部よりも内側において前記延設方向に沿って設けられる内縁部と、前記外縁部と前記内縁部との間において前記延設方向に沿って設けられる中間部と、前記外縁部と前記中間部と前記内縁部とを接続する接続部と、前記外縁部と前記中間部との間及び前記内縁部と前記中間部との間において前記延設方向に沿って設けられるスリットと、を備える、前記スリットは、前記延設方向における長さが前記延設方向と交差する方向の長さよりも長い
絶縁基板の基板面と被覆層との間から内部に侵入した大気中の成分が最も外側の配線に達することにより、最も外側の配線を形成している金属と大気中の成分とが化合し、最も外側の配線の外縁側の端部から内部に向けて徐々に導電性を阻害する化合物が生成されていく過程において、少なくとも最も外側の配線を形成している金属と大気中の成分との化合をスリットで妨げて、少なくとも最も外側の配線を形成している金属の全部又は大部分が大気中の成分と化合することを抑制する。
本発明によれば、少なくとも基板面の電極の周囲に設けられる最も外側の配線を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制することにより、少なくとも最も外側の配線の導電性の経時的な低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器の分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るタッチパネルセンサの下基板の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るタッチパネルセンサの上基板の底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る最も外側配線の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る最も外側配線の変形例1の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る最も外側配線の変形例2の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るタッチパネルセンサの断面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態に係るタッチパネルセンサ及びタッチパネルにつき、詳細に説明する。図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、y軸の正方向を前方向、y軸の負方向を後ろ方向、x軸方向を左右方向、z軸の正方向を上方向、及びz軸の負方向を下方向として説明する。
(第1の実施形態)
<電子機器の構成>
本発明の第1の実施形態に係る電子機器1の構成につき、図1を参照しながら、以下詳細に説明する。
電子機器1は、携帯端末又はカーナビゲーション装置等である。電子機器1は、ケース2と、表示パネル3と、タッチパネルセンサ4と、配線基板5と、接着剤6と、保護板7と、を有している。タッチパネルセンサ4、配線基板5及びタッチパネルセンサ4の周囲に設けられる図示しない周辺回路は、タッチパネルを構成している。
ケース2は、合成樹脂により形成され、表示パネル3及びタッチパネルセンサ4を装着している。
表示パネル3は、図示しないマイクロコンピュータ等における表示制御処理の実行により、地図等の画像を表示可能である。表示パネル3は、ここでは液晶表示パネルを例示する。
タッチパネルセンサ4は、表示パネル3の上方に配置されている。タッチパネルセンサ4は、保護板7及び接着剤6を介して指又はペン等の外部の物体により入力操作される入力操作領域を有している。タッチパネルセンサ4は、透明な基板と透明な電極とを透明な接着剤で固定して積層した構成を有し、上方より表示パネル3を視認可能にしている。
タッチパネルセンサ4は、入力操作された位置を静電容量方式により検出し、入力操作された位置に応じた信号を配線基板5に出力する。具体的には、タッチパネルセンサ4は、入力操作のために物体が接近した際に増大する物体と電極との間の静電容量の変化を検出し、この変化から入力操作された位置を検出する。なお、タッチパネルセンサ4の構成の詳細については後述する。
配線基板5は、タッチパネルセンサ4に接続され、タッチパネルセンサ4から出力された信号を外部に出力する。
接着剤6は、タッチパネルセンサ4の上方に保護板7を接着する。接着剤6は、透明接着剤であり、上方より表示パネル3及びタッチパネルセンサ4を視認可能にしている。
保護板7は、接着剤6を介してタッチパネルセンサ4の上方に取り付けられ、タッチパネルセンサ4を保護している。保護板7は、透明材料で形成されており、上方より接着剤6を介して表示パネル3及びタッチパネルセンサ4を視認可能にしている。
<タッチパネルセンサの構成>
本発明の第1の実施形態に係るタッチパネルセンサ4の構成につき、図2から図4を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、図3及び図4では、外側配線61及び外側配線62に設けられているスリットの記載を省略している。
タッチパネルセンサ4は、下絶縁基板91と、上絶縁基板92と、接着剤93と、を有している。
下絶縁基板91は、ガラス基板等の透光性基板である。下絶縁基板91の基板面91aには、電極10と、配線21〜26と、配線31〜36と、外側配線61と、が設けられている。
電極10は、下絶縁基板91の基板面91aに透明導電材料で形成された透明な電極であり、外部の物体による入力操作領域の下方において前後方向及び左右方向に配列して設けられている。左右方向に配列されている電極10は、互いに接続されている。前後方向に配列されている電極10は、互いに絶縁されている。透明導電材料は、ここではITO(Indium Tin Oxide)を例示する。
配線21〜26は、互いに絶縁されており、配線基板5の図示しない導電部と接続する外部接続部21a〜26aを備えている。配線21〜26は、左右方向の一端に配置されている各電極10に各々接続し、各電極10から外部接続部21a〜26aまで、下絶縁基板91の基板面91aの電極10の周囲に引き回されて設けられている。配線21〜26は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属により形成されており、基板面91aに対して印刷により形成されている。ここで、配線21〜26を形成している金属と化合する成分は、典型的には硫黄成分又は酸素成分である。配線21〜26は、銀(Ag)又は銅(Cu)により形成されていることが好ましい。
配線31〜36は、互いに絶縁されていると共に配線21〜26と絶縁されており、配線基板5の図示しない導電部と接続する外部接続部31a〜36aを備えている。配線31〜36は、左右方向の他端に配置されている各電極10に各々接続し、各電極10から外部接続部31a〜36aまで、下絶縁基板91の基板面91aの電極10の周囲に引き回されて設けられている。配線31〜36は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属により形成されており、基板面91aに対して印刷により形成されている。ここで、配線31〜36を形成している金属と化合する成分は、典型的には硫黄成分又は酸素成分である。配線31〜36は、銀又は銅により形成されていることが好ましい。
外側配線61は、下絶縁基板91の基板面91aの電極10の周囲に引き回されて設けられていると共に、配線21〜26及び配線31〜36よりも外側において基板面91aの外縁に沿って設けられている。外側配線61は、基板面91aに配置される配線のうち最も外側に設けられている。外側配線61の延設方向に直交すると共に基板面91aと平行な方向の長さである幅は、配線21〜26の幅より大きく、配線31〜36の幅よりも大きい。外側配線61は、グランドに接続され、配線21〜26、配線31〜36又は電極10に対する外来ノイズを防ぐために設けられている。電極10から配線21〜26及び配線31〜36に低いレベルの信号が流れる静電容量方式のタッチパネルセンサ4において、グランドに接続される外側配線61を設けることにより、検出性能を向上させることができる。
外側配線61は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属により形成されており、基板面91aに対して印刷により形成されている。ここで、外側配線61を形成している金属と化合する成分は、典型的には硫黄成分又は酸素成分である。外側配線61は、銀又は銅により形成されていることが好ましい。
上絶縁基板92は、ガラス基板等の透光性基板である。上絶縁基板92の基板面92aには、電極11と、配線41〜46と、配線51〜56と、外側配線62と、が設けられている。
電極11は、下絶縁基板91の基板面92aに透明導電材料で形成された透明な電極であり、外部の物体による入力操作領域の下方において前後方向及び左右方向に配列して設けられている。前後方向に配列されている電極11は、互いに接続されている。左右方向に配列されている電極11は、互いに絶縁されている。電極11は、接着剤93により電極10と絶縁されていると共に、上方から見て電極10と共にマトリクス状に配置されている。
配線41〜46は、互いに絶縁されていると共に、配線21〜26及び配線31〜36と接着剤93により絶縁されており、配線基板5と接続する外部接続部41a〜46aを備えている。配線41〜46は、前後方向の一端に配置されている各電極11に各々接続し、各電極11から外部接続部41a〜46aまで、下絶縁基板91の基板面92aの電極11の周囲に引き回されて設けられている。配線41〜46は、基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されており、基板面92aに対して印刷により形成されている。ここで、配線41〜46を形成している金属と化合する成分は、典型的には硫黄成分又は酸素成分である。配線41〜46は、銀又は銅により形成されていることが好ましい。
配線51〜56は、互いに絶縁されていると共に、配線41〜46と絶縁されており、更に配線21〜26及び配線31〜36と接着剤93により絶縁されている。配線51〜56は、配線基板5の図示しない導電部と接続する外部接続部51a〜56aを備えている。配線51〜56は、前後方向の他端に配置されている各電極11に各々接続し、各電極11から外部接続部51a〜56aまで、下絶縁基板91の基板面92aの電極11の周囲に引き回されて設けられている。配線51〜56は、基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されており、基板面92aに対して印刷により形成されている。ここで、配線51〜56を形成している金属と化合する成分は、典型的には硫黄成分又は酸素成分である。配線51〜56は、銀又は銅により形成されていることが好ましい。
外側配線62は、上絶縁基板92の基板面92aの電極11の周囲に引き回されて設けられていると共に、配線41〜46及び配線51〜56よりも外側において基板面92aの外縁に沿って設けられている。外側配線62は、基板面92aに配置される配線のうち最も外側に配置されている。外側配線62の幅は、配線41〜46の幅より大きく、配線51〜56の幅よりも大きい。外側配線62は、接着剤93により外側配線61と絶縁されている。外側配線62は、グランドに接続され、配線41〜46、配線51〜56又は電極11に対する外来ノイズを防ぐために設けられている。電極11から配線41〜46及び配線51〜56に低いレベルの信号が流れる静電容量方式のタッチパネルセンサ4において、グランドに接続される外側配線62を設けることにより、検出性能を向上させることができる。
外側配線62は、基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されており、基板面92aに対して印刷により形成されている。ここで、外側配線62を形成している金属と化合する成分は、典型的には硫黄成分又は酸素成分である。外側配線62は、銀又は銅により形成されていることが好ましい。
接着剤93は、絶縁性を有する材料により形成されており、下絶縁基板91と上絶縁基板92とを互いに接着して固定していると共に、電極10、電極11、配線21〜26、配線31〜36、配線41〜46、配線51〜56、外側配線61及び外側配線62を被覆して保護する被覆層として機能している。なお、接着剤93は、必ずしも被覆層としての機能を兼ね備える必要はなく、電極10、電極11、配線21〜26、配線31〜36、配線41〜46、配線51〜56、外側配線61及び外側配線62を保護する目的の被覆層を形成した上で、接着剤93を用いて下絶縁基板91と上絶縁基板92とを接着してもよい。
上記構成を有するタッチパネルセンサ4において、下絶縁基板91の基板面91aに設けられている配線21〜26、配線31〜36及び外側配線61と、上絶縁基板92の基板面92aに設けられている配線41〜46、配線51〜56及び外側配線62と、により配線群を構成している。
<外側配線の構成>
外側配線61又は外側配線62に使用する金属の使用量を出来る限り少なくすることにより、タッチパネルセンサ4及びタッチパネルを安価に製造することできる。特に、外側配線61又は外側配線62を銀等の高価な金属で形成する場合、外側配線61又は外側配線62に使用する高価な金属の使用量を少なくすることにより、タッチパネルセンサ4及びタッチパネルを安価に製造することできる。
従来のタッチパネルセンサ及びタッチパネルでは、配線の幅を狭くして金属の使用量を減らすことにより安価にしていた。本実施形態の外側配線61又は外側配線62は、従来のように単に幅を狭くして金属の使用量を減らすのではなく、金属の使用量を減らすことに加えて、外側配線61又は外側配線62を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制する構成を備えている。また、本実施形態では、外側配線61又は外側配線62を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制して、外側配線61又は外側配線62の抵抗値が上昇しないようにすることにより、外側配線61又は外側配線62に使用する金属の使用量を抑制した場合であっても耐外来ノイズ性能の経時的な低下を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係る外側配線61の構成につき、図5を参照しながら、以下詳細に説明する。図5は、外側配線61の図3に示す区間R1の一部を示すものである。なお、外側配線61は、図示を省略するが、外側配線61の延設方向に沿って図5の形状が連続する構成を有している。
外側配線61は、外縁部611と、内縁部612と、中間部613と、接続部614と、スリット615と、を備えている。
外縁部611は、下絶縁基板91の基板面91aの最も外側に設けられ、外側配線61の延設方向(図5では前後方向)に沿って設けられている。
内縁部612は、基板面91aの外縁部611よりも内側に設けられ、外側配線61の延設方向に沿って外縁部611と平行に設けられている。内縁部612の幅は、外縁部611の幅と同一である。
中間部613は、基板面91aの外縁部611と内縁部612との間に設けられ、外側配線61の延設方向に沿って外縁部611及び内縁部612と平行に設けられている。
接続部614は、外側配線61の延設方向に交差する方向に沿って設けられ、外縁部611と中間部613と内縁部612とを接続している。接続部614は、典型的には外側配線61の延設方向に直交する方向に沿って設けられている。
スリット615は、外側配線61の延設方向に沿って設けられていると共に、外縁部611と中間部613との間、及び内縁部612と中間部613との間に設けられている。スリット615の幅は、外縁部611の幅及び内縁部612の幅と同一である。
なお、外側配線62の構成は、外側配線61の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
<外側配線における化合物の生成>
本発明の第1の実施形態に係る外側配線61における化合物の生成につき、以下詳細に説明する。
大気中に含まれる成分は、図2に示す下絶縁基板91の外縁と接着剤93の外縁との隙間S1、及び下絶縁基板91の基板面91aと接着剤93との間から内部に侵入すると共に、上絶縁基板92の外縁と接着剤93の外縁との隙間S2、及び上絶縁基板92の基板面92aと接着剤93との間から内部に侵入する。
外側配線61が図5に示す形状を有する場合、外側配線61を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分の内方への進行に伴って、下絶縁基板91の外縁に最も近い外縁部611の外縁側の端部(x軸の負方向の端部)から内方(x軸の正方向)に向かって徐々に基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合する。これにより、外側配線61では、下絶縁基板91の外縁に最も近い外縁部611の外縁側の端部から内方に向かって外側配線61の導電性を阻害する化合物が生成されていく。
ここで、外側配線61を銀で形成した場合、外側配線61を構成する銀は、硫黄成分と化合する硫化により外側配線61の導電性を阻害する硫化銀(AgS)になる。硫黄成分は、大気中の硫化水素又は二酸化硫黄等の硫黄ガスに含まれている。これにより、硫化する前の外側配線61の導体抵抗値は、硫化の進行に伴って徐々に上昇する。例えば、硫化する前の外側配線61の導体抵抗値5.0×10−5(Ω・cm)は、硫化の進行に伴って徐々に上昇する。
また、外側配線61を銅で形成した場合、外側配線61を構成する銅は、酸素成分と化合する酸化により外側配線61の導電性を阻害する酸化銅(CuO又はCuo)になる。これにより、酸化する前の外側配線61の導体抵抗値は、酸化の進行に伴って徐々に上昇する。
次に、外側配線61を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分との化合が外縁部611と中間部613との間のスリット615に阻まれることにより、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と中間部613において化合せずに、外縁部611と接続部614との接続部から接続部614の内方に向かって徐々に基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合する。これにより、外側配線61では、外縁部611と接続部614との接続部から接続部614の内方に向かって外側配線61の導電性を阻害する化合物が生成されていく。
次に、外側配線61を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と中間部613において化合する。これにより、外側配線61では、中間部613に外側配線61の導電性を阻害する化合物が生成されてゆく。
また、外側配線61を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分との化合が中間部613と内縁部612との間のスリット615に阻まれることにより、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と内縁部612において化合せずに、中間部613と接続部614との接続部から接続部614の内方に向かって徐々に基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合する。これにより、外側配線61では、中間部613と接続部614との接続部から接続部614の内方に向かって外側配線61の導電性を阻害する化合物が生成されていく。しかしながら、この時点においても内縁部612には導電性を阻害する化合物は生成されない。
このように、外側配線61にスリット615を設けることにより、スリット615を設けない場合に比べて、外側配線61を形成している金属と、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と、の化合を抑制して、外側配線61における導電性を阻害する化合物の生成を妨げることができるので、外側配線61における所定の導電性を維持することができる。
ここで、本発明者の実験によれば、外側配線61における硫化の進行を、外側配線61の幅方向の2分の1までに抑制した場合の外側配線61の抵抗値は、スリット615を設けない従来の本実施形態と同一幅の外側配線において、幅方向の8分の7まで硫化が進行した場合の抵抗値の2分の1になった。
なお、外側配線62を形成している金属と、基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と、の化合及びこれによる化合物の生成は、外側配線61を形成している金属と、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と、の化合及びこれによる化合物の生成と同一であるので、その説明を省略する。
<外側配線の構成の変形例1>
本発明の第1の実施形態に係る外側配線の構成の変形例1につき、図6を参照しながら、以下詳細に説明する。図6は、外側配線の図3に示す区間R1の一部を示すものである。なお、外側配線は、図示を省略するが、外側配線の延設方向に沿って図6の形状が連続する構成を有している。また、本実施形態の変形例1については、外側配線70以外の構成は図1〜図4と同一構成であるので、その説明を省略する。
外側配線70は、外縁部711と、内縁部712と、接続部713と、スリット715と、を備えている。
外縁部711は、下絶縁基板91の基板面91aの最も外側に設けられ、外側配線70の延設方向(図6では前後方向)に沿って設けられている。
内縁部712は、下絶縁基板91の外縁部711よりも内側に設けられ、外側配線70の延設方向に沿って外縁部711と平行に設けられている。
接続部713は、外側配線70の延設方向に交差する方向に沿って設けられ、外縁部711と内縁部712とを接続している。接続部713は、典型的には外側配線70の延設方向に直交する方向に沿って設けられている。
スリット715は、外側配線70の延設方向に交差する方向に沿って設けられていると共に、外縁部611と内縁部612との間に設けられている。スリット715は、典型的には外側配線70の延設方向に直交する方向に沿って設けられている。
<変形例1の外側配線における化合物の生成>
本発明の第1の実施形態の変形例1の外側配線70における化合物の生成につき、以下詳細に説明する。
外側配線70が図6に示す形状を有する場合、外側配線70を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分の内方への進行に伴って、下絶縁基板91の外縁に最も近い外縁部711の外縁側の端部(x軸の負方向の端部)から内方(x軸の正方向)に向かって徐々に基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合する。これにより、外側配線70では、下絶縁基板91の外縁に最も近い外縁部711の外縁側の端部から内方に向かって外側配線70の導電性を阻害する化合物が生成されていく。
外側配線70を銀で形成した場合、外側配線70を構成する銀は、硫化により外側配線70の導電性を阻害する硫化銀になる。これにより、硫化する前の外側配線70の導体抵抗値は、硫化の進行により徐々に上昇する。また、外側配線70を銅で形成した場合、外側配線70を構成する銅は、酸化により外側配線70の導電性を阻害する酸化銅になる。これにより、酸化する前の外側配線70の導体抵抗値は、酸化の進行により徐々に上昇する。
次に、外側配線70を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分との化合がスリット715に阻まれることにより、外縁部711と接続部713との接続部から接続部713の内方に向かって徐々に基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合する。これにより、外側配線70では、外縁部711と接続部713との接続部から接続部713の内方に向かって外側配線70の導電性を阻害する化合物が生成されていく。
次に、外側配線70を形成している金属は、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分との化合が依然としてスリット715に阻まれることにより、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と内縁部712において化合することなく、接続部713の内方に向かって徐々に基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と化合する。これにより、外側配線70では、接続部713の内方に向かって外側配線70の導電性を阻害する化合物が生成されていく。しかしながら、この時点においても内縁部712には導電性を阻害する化合物は生成されない。
このように、外側配線70にスリット715を設けることにより、スリット715を設けない場合に比べて、外側配線70を形成している金属と、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と、の化合を抑制して、外側配線70における導電性を阻害する化合物の生成を妨げることができ、外側配線70の導電性を損なうことがないので、外側配線70における所定の導電性を維持することができる。
<外側配線の構成の変形例2>
本発明の第1の実施形態に係る外側配線の変形例2の構成につき、図7を参照しながら、以下詳細に説明する。図7は、外側配線61の図3に示す区間R1の一部を示すものである。なお、外側配線は、図示を省略するが、外側配線の延設方向に沿って図7の形状が連続する構成を有している。また、本実施形態の変形例2については、外側配線80以外の構成は図1〜図4と同一構成であるので、その説明を省略する。
外側配線80は、外縁部811と、内縁部812と、中間部813と、接続部814と、接続部815と、スリット816と、スリット817と、を備えている。
外縁部811は、下絶縁基板91の基板面91aの最も外側に設けられ、外側配線80の延設方向(図7では前後方向)に沿って設けられている。
内縁部812は、基板面91aの外縁部811よりも内側に設けられ、外側配線80の延設方向に沿って外縁部811と平行に設けられている。内縁部812の幅は、外縁部811の幅と同一である。
中間部813は、基板面91aの外縁部811と内縁部812との間に設けられ、外側配線80の延設方向に沿って外縁部811及び内縁部812と平行に設けられている。
接続部814は、外側配線80の延設方向に交差する方向に沿って設けられ、外縁部811と中間部813と内縁部812とを接続している。接続部814は、典型的には外側配線80の延設方向に直交する方向に沿って設けられている。
接続部815は、外側配線80の延設方向に交差する方向に沿って設けられ、外縁部811と内縁部812とを接続している。接続部815は、典型的には外側配線80の延設方向に直交する方向に沿って設けられている。
スリット816は、外側配線80の延設方向に沿って設けられていると共に、外縁部811と中間部813との間、及び内縁部812と中間部813との間に設けられている。スリット816の幅は、外縁部811の幅及び内縁部812の幅と同一である。
スリット817は、外側配線80の延設方向に交差する方向に沿って設けられていると共に、外縁部811と内縁部812との間に設けられている。スリット817は、典型的には外側配線80の延設方向に直交する方向に沿って設けられている。
なお、外側配線80を形成している金属と、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分と、の化合及びこれによる化合物の生成は、図5と同一形状である部分については図5の形状と同一であると共に、図6と同一形状である部分については図6の形状と同一であるので、その説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分、及び基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で少なくとも外側配線61及び外側配線62を形成すると共に、外側配線61及び外側配線62にスリットを設けることにより、少なくとも外側配線61及び外側配線62を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制することにより、少なくとも外側配線61及び外側配線62の導電性の経時的な低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、外側配線61及び外側配線62にスリットを設けることにより、外側配線61及び外側配線62に使用する金属の使用量を抑制することができるので、タッチパネルセンサ及びタッチパネルを安価に製造することができる。
また、本実施形態によれば、グランドに接続している外側配線61及び外側配線62にスリットを設けて、少なくとも外側配線61及び外側配線62を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制して導電性の経時的な低下を抑制するので、耐外来ノイズ性能の経時的な低下を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、配線21〜26、配線31〜36及び外側配線61を基板面91aに印刷により形成すると共に、配線41〜46、配線51〜56及び外側配線62を基板面92aに印刷により形成するので、スパッタリング及びエッチングで配線及び外側配線を形成する場合に比べて、安価に形成することができる。
なお、本実施形態において、下絶縁基板91と上絶縁基板92との両方に外側配線を設けたが、下絶縁基板91及び上絶縁基板92の何れか一方にのみ外側配線を設けてもよい。
また、本実施形態において、外側配線61及び外側配線62の両方にスリットを設けたが、より大気中の成分の影響を受けやすい外側配線61及び外側配線62の何れか一方のみにスリットを設けてもよい。
また、本実施形態において、外側配線61及び外側配線62を図5〜図7の何れかの形状にしたが、配線21〜26、配線31〜36、配線41〜46及び配線51〜56の全部又は外側から順次選択した一部を図5〜図7の何れかの形状にしてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る電子機器の構成は、タッチパネルセンサ4に代えてタッチパネルセンサ100を設ける以外は図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
<タッチパネルセンサの構成>
本発明の第2の実施形態に係るタッチパネルセンサ100の構成につき、図8を参照しながら、以下詳細に説明する。
なお、図8において、図2〜図4と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
タッチパネルセンサ100は、タッチパネルセンサ4に対して外側配線61及び外側配線62を削除し、基板面91aにおいて配線21及び配線31が最も外側に配置される配線となると共に、基板面92aにおいて配線46が最も外側に配置される配線となる構成を有する。
タッチパネルセンサ100は、入力操作された位置を静電容量方式により検出する。具体的には、タッチパネルセンサ100は、下絶縁基板91と、上絶縁基板92と、接着剤93と、を有している。
下絶縁基板91の基板面91aには、電極10と、配線21〜26と、配線31〜36と、が設けられている。
配線21は、配線22〜26よりも外側において下絶縁基板91の外縁に沿って設けられている。配線21は、基板面91aに配置される配線21〜26のうち最も外側に配置されている。配線21は、図5〜図7の何れかに記載の形状を有している。
配線31は、配線32〜36よりも外側において下絶縁基板91の外縁に沿って設けられている。配線31は、基板面91aに配置される配線31〜36のうち最も外側に配置されている。配線31は、図5〜図7の何れかに記載の形状を有している。
上絶縁基板92の基板面92aには、電極11と、配線41〜46と、配線51〜56と、が設けられている。
配線46は、配線41〜45よりも外側において下絶縁基板92の外縁に沿って設けられている。配線46は、基板面92aに配置される配線41〜46のうち最も外側に配置されている。配線46は、図5〜図7の何れかに記載の形状を有している。
上記構成を有するタッチパネルセンサ100において、下絶縁基板91の基板面91aに設けられている配線21〜26及び配線31〜36と、上絶縁基板92の基板面92aに設けられている配線41〜46及び配線51〜56と、により配線群を構成している。
なお、配線21、配線31及び配線46を形成している金属と、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分及び基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と、の化合及びこれによる化合物の生成は、上記第1の実施形態の外側配線61及び外側配線62と同一であるので、その説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、基板面91aと接着剤93との間から侵入した成分、及び基板面92aと接着剤93との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で少なくとも配線21、配線31及び配線46を形成すると共に、配線21、配線31及び配線46にスリット615を設けることにより、少なくとも配線21、配線31及び配線46を形成している金属と大気中の成分との化合を抑制することにより、少なくとも配線21、配線31及び配線46の導電性の経時的な低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、配線21、配線31及び配線46にスリットを設けることにより、配線21、配線31及び配線46に使用する金属の使用量を抑制することができるので、タッチパネルセンサ及びタッチパネルを安価に製造することができる。
また、本実施形態によれば、配線21〜26及び配線31〜36を基板面91aに印刷により形成すると共に、配線41〜46及び配線51〜56を基板面92aに印刷により形成するので、配線及び外側配線をスパッタリング及びエッチングで形成する場合に比べて、安価に形成することができる。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、電極10と電極11とを異なる絶縁基板の基板面に設けたが、電極10と電極11とを同一の絶縁基板の異なる基板面又は同一の絶縁基板の同一の基板面に設けてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、最も外側の配線の形状を図5〜図7の何れかの形状にしたが、最も外側の配線の形状を図5〜図7以外のスリットを設けた形状にしてもよい。例えば、最も外側の配線を、最も外側の配線の延設方向に対して90度以外の所定の角度を有する方向にスリットを延設した形状にしてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、スリットの形状を長方形にしたが、スリットの形状を真円若しくは楕円等の円形、又は菱形、正方形若しくは三角形等の長方形以外の多角形にしてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、入力操作された位置を静電容量方式で検出するタッチパネルセンサとしたが、入力操作された位置を抵抗膜方式で検出するタッチパネルセンサにしてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、基板面の最も外側に設けられた外側配線又は電極に接続する配線にスリットを設けたが、上記の外側配線及び電極に接続する配線以外の基板面の最も外側に設けられる他の配線にスリットを設けてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、配線21〜26、配線31〜36、配線41〜46、配線51〜56、外側配線61及び外側配線62を印刷により形成したが、印刷による形成は一例であって、スパッタリングによって薄膜を形成した上で、フォトリソグラフィ等の方法によって配線21〜26、配線31〜36、配線41〜46、配線51〜56、外側配線61及び外側配線62を形成してもよい。
本発明は、外部の物体により入力操作された位置に応じた信号を出力するタッチパネルセンサ及びタッチパネルに好適である。
1 電子機器
2 ケース
3 表示パネル
4 タッチパネルセンサ
5 配線基板
6 接着剤
7 保護板
10 電極
11 電極
21 配線
22 配線
23 配線
24 配線
25 配線
26 配線
31 配線
32 配線
33 配線
34 配線
35 配線
36 配線
41 配線
42 配線
43 配線
44 配線
45 配線
46 配線
51 配線
52 配線
53 配線
54 配線
55 配線
56 配線
61 外側配線
62 外側配線
70 外側配線
80 外側配線
91 下絶縁基板
91a 基板面
92 上絶縁基板
92a 基板面
93 接着剤
100 タッチパネルセンサ
611 外縁部
612 内縁部
613 中間部
614 接続部
615 スリット
711 外縁部
712 内縁部
713 接続部
715 スリット
811 外縁部
812 内縁部
813 中間部
814 接続部
815 接続部
816 スリット
817 スリット

Claims (4)

  1. 外部の物体により入力操作された位置に応じた信号を出力するタッチパネルに用いるためのタッチパネルセンサであって、
    絶縁基板と、
    前記絶縁基板の基板面に互いに絶縁された状態で配置された複数の電極と、
    前記基板面の前記電極の周囲に設けられ、前記電極に接続する配線を少なくとも含む配線群と、
    前記電極及び前記配線群を覆う絶縁性の被覆層と、
    を有し、
    前記配線群のうち、少なくとも前記配線群が設けられる前記基板面における最も外側の配線は、
    前記基板面と前記被覆層との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されていると共に、前記最も外側の配線の延設方向に沿って設けられる外縁部と、前記外縁部よりも内側において前記延設方向に沿って設けられる内縁部と、前記外縁部と前記内縁部との間において前記延設方向に沿って設けられる中間部と、前記外縁部と前記中間部と前記内縁部とを接続する接続部と、前記外縁部と前記中間部との間及び前記内縁部と前記中間部との間において前記延設方向に沿って設けられるスリットと、を備え、
    前記スリットは、
    前記延設方向における長さが前記延設方向と交差する方向の長さよりも長い、
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ。
  2. 前記スリットは、
    前記延設方向に加えて、前記外縁部と前記内縁部との間において前記延設方向と交差する方向に沿って設けられる、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルセンサ。
  3. 外部の物体により入力操作された位置に応じた信号を出力するタッチパネルであって、
    絶縁基板と、
    前記絶縁基板の基板面に互いに絶縁された状態で配置された複数の電極と、
    前記基板面の前記電極の周囲に設けられ、前記電極に接続する配線を少なくとも含む配線群と、
    前記電極及び前記配線群を覆う絶縁性の被覆層と、
    を有し、
    前記配線群のうち、少なくとも前記配線群が設けられる前記基板面における最も外側の配線は、
    前記基板面と前記被覆層との間から侵入した成分と化合することで導電性が低下する金属で形成されていると共に、前記最も外側の配線の延設方向に沿って設けられる外縁部と、前記外縁部よりも内側において前記延設方向に沿って設けられる内縁部と、前記外縁部と前記内縁部との間において前記延設方向に沿って設けられる中間部と、前記外縁部と前記中間部と前記内縁部とを接続する接続部と、前記外縁部と前記中間部との間及び前記内縁部と前記中間部との間において前記延設方向に沿って設けられるスリットと、を備える、
    前記スリットは、
    前記延設方向における長さが前記延設方向と交差する方向の長さよりも長い、
    ことを特徴とするタッチパネル。
  4. 前記最も外側の配線は、
    グランドに接続されている、
    ことを特徴とする請求項記載のタッチパネル。
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