JP6311586B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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本発明は、スクロール型圧縮機に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、一般的に、スクロール型圧縮機は、ハウジングに固定された固定スクロールと、固定スクロールに対して公転運動する可動スクロールとを有する。固定スクロールは、固定側基板と、固定側基板から立設された固定側渦巻壁とを有するとともに、可動スクロールは、可動側基板と、可動側基板から立設された可動側渦巻壁とを有する。そして、固定側渦巻壁と可動側渦巻壁とが互いに噛み合わされることで、可動スクロールの公転運動に基づいて容積減少して冷媒を圧縮する圧縮室が区画されている。
固定側基板の中央部には吐出ポートが形成されている。吐出ポートは圧縮室に連通している。固定側基板には、吐出ポートを開閉するリード弁と、リード弁の最大開度を規定するリテーナとが、締結部材であるボルトによって取り付けられている。吐出ポートはハウジング内の吐出室に連通している。そして、可動スクロールが固定スクロールに対して公転運動することで、圧縮室の容積が減少して冷媒が圧縮室で圧縮される。そして、圧縮室で圧縮された冷媒は、吐出ポートからリード弁の先端部を押し退けて吐出室に吐出される。
また、吐出室に吐出された冷媒に含まれる潤滑油を、冷媒から分離するオイルセパレータを備えたスクロール型圧縮機が、例えば特許文献2に開示されている。オイルセパレータは、油分離筒と、油分離筒が配置される油分離室と、前記油分離室と前記吐出室とを仕切る筒状の周壁とを有する。周壁には、吐出室と油分離室とを連通する連通孔が形成されている。そして、吐出室から連通孔を介して油分離室へ流出した冷媒は、油分離筒の外周面に吹き付けられるとともに、油分離筒の周囲を旋回しながら油分離室の下方へ導かれる。このとき、遠心分離によって、冷媒から潤滑油が分離される。冷媒から分離された潤滑油は、油分離室の下部へ落下する。一方、油分離筒の周囲を旋回して、潤滑油が分離された冷媒は、油分離筒の下部開口から油分離筒内に流入する。油分離筒内に流入した冷媒は、外部冷媒回路へ流出する。
特開2013−36341号公報 特開2013−204568号公報
ところで、リード弁の開閉動作の安定化を図るためには、ボルトからリード弁の先端までの長さ(リード弁における長手方向の長さ)を長くすることが望ましい。よって、ボルトからリード弁の先端までの長さを確保するために、ボルトを固定側基板の外周部寄りに極力配置したいというニーズがある。しかしながら、オイルセパレータは、スクロール型圧縮機の外部へ繋がる吐出口付近に設けられるため、ボルトを固定側基板の外周部寄りに配置すると、ボルトがオイルセパレータと干渉する位置に配置されてしまう場合がある。よって、ボルトがオイルセパレータと干渉しないように、ボルトとオイルセパレータとを離す必要があり、スクロール型圧縮機が大型化したり、設計の自由度が低下したりする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、リード弁の開閉動作の安定化を図りつつも、小型化及び設計の自由度の向上を図ることができるスクロール型圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するスクロール型圧縮機は、ハウジングに固定される固定側基板、及び前記固定側基板から立設される固定側渦巻壁を有する固定スクロールと、前記固定側渦巻壁と噛み合う可動側渦巻壁を有する可動スクロールと、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールに対する公転運動に基づいて容積減少して冷媒を圧縮する圧縮室と、前記固定側基板の中央部に形成されるとともに前記圧縮室に連通する吐出ポートと、前記吐出ポートを開閉するリード弁と、前記リード弁を前記固定側基板に取り付ける締結部材と、前記ハウジング内に区画されるとともに前記吐出ポートに連通する吐出室と、前記吐出室に吐出された冷媒に含まれる潤滑油を前記冷媒から分離するオイルセパレータと、を備え、前記オイルセパレータは、油分離筒と、前記油分離筒が配置される油分離室と、前記油分離室と前記吐出室とを仕切る筒状の周壁とを有するスクロール型圧縮機であって、前記締結部材は、前記固定側基板の外周部寄りに配置され、前記周壁には、前記締結部材の一部を収容する収容凹部が形成されている。
これによれば、締結部材を固定側基板の外周部寄りに配置して、締結部材からリード弁の先端までの長さを長くすることができ、リード弁の開閉動作の安定化を図ることができる。そして、締結部材を固定側基板の外周部寄りに配置したときに、例えば、締結部材の一部が周壁の外周面よりも油分離室寄りに位置していたとしても、締結部材の一部が収容凹部内に収容されるため、締結部材が周壁と干渉してしまうことを回避することができる。よって、締結部材が周壁と干渉しないように、締結部材と周壁とを離す必要が無く、スクロール型圧縮機が大型化したり、設計の自由度が低下したりすることを回避することができる。以上のことから、リード弁の開閉動作の安定化を図りつつも、スクロール型圧縮機の小型化及び設計の自由度の向上を図ることができる。
上記スクロール型圧縮機において、前記リード弁の最大開度を規定するリテーナが、前記締結部材によって前記リード弁と共に前記固定側基板に取り付けられており、前記周壁には、前記リテーナの先端部の少なくとも一部が挿入される挿入凹部が形成されていることが好ましい。
これによれば、リテーナの先端部の少なくとも一部が、周壁の外周面よりも油分離室寄りに位置していたとしても、リテーナの先端部の少なくとも一部が挿入凹部に挿入されるため、リテーナの先端部の少なくとも一部が周壁と干渉してしまうことを回避することができる。よって、リテーナの先端部の少なくとも一部が周壁と干渉しないように、リテーナの先端部の少なくとも一部と周壁とを離す必要が無く、スクロール型圧縮機が大型化したり、設計の自由度が低下したりすることを回避することができる。
上記スクロール型圧縮機において、前記圧縮室、前記吐出室及び前記油分離室は、回転軸の軸方向に沿って並んで配置されており、前記周壁には、前記吐出室と前記油分離室とを連通する連通孔が形成されており、前記油分離筒は、前記周壁の内側で嵌合固定される大径筒部と、前記大径筒部よりも小径であるとともに前記吐出室から前記連通孔を介して前記油分離室へ流出した冷媒が周囲を旋回する小径筒部とを有し、前記連通孔は、前記締結部材寄りに配置されており、前記小径筒部は、前記回転軸の軸方向において前記連通孔と重なる位置から前記吐出ポートと重なる位置まで、前記回転軸の軸方向に対して交差する方向に沿って延びていることが好ましい。
これによれば、連通孔が、締結部材よりも吐出ポート寄りに配置されており、小径筒部が、回転軸の軸方向において連通孔と重なる位置から吐出ポートと重なる位置まで、回転軸の軸方向に対して交差する方向に沿って延びていない場合に比べて、小径筒部の長さを長くすることができる。よって、小径筒部の周囲を旋回する冷媒の旋回経路を長く確保することができ、冷媒に含まれる潤滑油の冷媒からの遠心分離の効率を向上させることができる。
この発明によれば、リード弁の開閉動作の安定化を図りつつも、小型化及び設計の自由度の向上を図ることができる。
実施形態におけるスクロール型圧縮機を示す側断面図。
以下、スクロール型圧縮機を具体化した一実施形態を図1にしたがって説明する。なお、スクロール型圧縮機は車両空調装置に用いられる。
図1に示すように、スクロール型圧縮機10のハウジング11は、有底筒状であるセンターハウジング12(シェル)の一端に有蓋筒状のフロントハウジング13が連結されるとともに、センターハウジング12の他端に有蓋筒状のリヤハウジング14が連結されて構成されている。センターハウジング12は、フロントハウジング13側に開口しており、その内部に固定スクロール15が一体形成されている。固定スクロール15は、センターハウジング12の底壁を形成する円板状の固定側基板15aと、固定側基板15aからフロントハウジング13に向けて立設された固定側渦巻壁15bとから構成されている。
センターハウジング12内には、可動スクロール16が収容されている。可動スクロール16は、円板状をなす可動側基板16aと、可動側基板16aから固定側基板15aへ向かって立設される可動側渦巻壁16bとから構成されている。固定スクロール15と可動スクロール16とは対向配置されている。固定側渦巻壁15bと可動側渦巻壁16bとは互いに噛み合わされている。固定側渦巻壁15bの先端面は可動側基板16aに接触しているとともに、可動側渦巻壁16bの先端面は固定側基板15aに接触している。そして、固定側基板15a及び固定側渦巻壁15bと、可動側基板16a及び可動側渦巻壁16bとによって圧縮室17が区画されている。
フロントハウジング13には、回転軸18の大径部18aがラジアルベアリング19を介して回転可能に支持されている。回転軸18の小径部18bの先端には、動力伝達機構PTを介して外部駆動源としての車両のエンジンEが作動連結されている。回転軸18の大径部18aにおいて、可動スクロール16側の端面18cには、回転軸18の回転軸線L1に対して偏心した位置から可動スクロール16に向けて突出する偏心軸20が一体形成されている。
偏心軸20には、バランスウェイト21が一体化されたブッシュ22が嵌合されている。ブッシュ22は、偏心軸20の周りを回動(スイング)可能になっている。バランスウェイト21は、可動スクロール16が公転運動する際に可動スクロール16に作用する遠心力を相殺する。可動側基板16aには、ブッシュ22が軸受23を介して嵌挿される円筒状のボス部16cが突出形成されている。可動側基板16aは、軸受23を介してブッシュ22と相対回転可能にブッシュ22に支持されている。
可動側基板16aとフロントハウジング13との間には、自転阻止機構26が配設されている。自転阻止機構26は、可動側基板16aにおける可動側渦巻壁16bとは反対側の端面の外周部に複数(本実施形態では六つ)設けられた円孔状の凹部27と、フロントハウジング13における可動側基板16aと対向する側の端面の外周部に突設されたピン28と、各凹部27に嵌着されたリング部材29とから構成されている。各リング部材29内にはピン28が挿入されている。
センターハウジング12の外周壁と可動側渦巻壁16bの最外周部との間には、吸入室30が区画形成されている。センターハウジング12の外周壁には、吸入室30に連通する吸入口31が形成されている。固定側基板15aの中央部には、吐出ポート32が形成されるとともに、吐出ポート32は圧縮室17に連通している。吐出ポート32は、センターハウジング12とリヤハウジング14とによって区画された吐出室35に連通している。
固定側基板15aには、吐出ポート32を開閉するリード弁33と、リード弁33の最大開度を規定するリテーナ34とが、締結部材としてのボルト40によって取り付けられている。ボルト40は、回転軸18の径方向において、吐出ポート32よりも固定側基板15aの外周に近い位置に配置されている。すなわち、ボルト40は、固定側基板15aの外周部寄りに配置されている。
スクロール型圧縮機10は、吐出室35に吐出された冷媒に含まれる潤滑油を冷媒から分離するオイルセパレータ41を備える。オイルセパレータ41は、油分離筒42と、油分離筒42が配置される油分離室43と、油分離室43と吐出室35とを仕切る筒状の周壁44とを有する。周壁44は、リヤハウジング14の一部である。周壁44には、吐出室35と油分離室43とを連通する連通孔45が形成されている。連通孔45は、回転軸18の径方向において、吐出ポート32よりもボルト40に近い位置に配置されている。すなわち、連通孔45は、回転軸18の径方向においてボルト40寄りに配置されている。本実施形態のスクロール型圧縮機10において、圧縮室17、吐出室35及び油分離室43は、回転軸18の軸方向に沿って並んで配置されている。
油分離筒42は、周壁44の内側で嵌合固定される大径筒部42aと、大径筒部42aよりも小径であるとともに吐出室35から連通孔45を介して油分離室43へ流出した冷媒が周囲を旋回する小径筒部42bとを有する。小径筒部42bは、回転軸18の軸方向において連通孔45と重なる位置から吐出ポート32と重なる位置まで、回転軸18の軸方向に対して直交する方向に沿って延びている。大径筒部42aにおける小径筒部42bとは反対側の開口は、回転軸18の軸方向においてボルト40と重なる位置に配置されている。
周壁44には、ボルト40の一部を収容する収容凹部44aが形成されている。収容凹部44aは、回転軸18の軸方向において、ボルト40及び大径筒部42aの開口と重なる位置に配置されている。また、周壁44には、リテーナ34の先端部の一部が挿入される挿入凹部44bが形成されている。挿入凹部44bは、回転軸18の軸方向において、吐出ポート32と重なる位置に配置されている。
油分離室43の下方は、センターハウジング12とリヤハウジング14とによって区画される貯油室46に連通している。油分離室43と貯油室46との間には潤滑油中の異物を取り除くフィルタ47が設けられている。貯油室46は、図示しない通路を介して吸入口31に連通している。
エンジンEの駆動力が動力伝達機構PTを介して回転軸18に伝達されて、回転軸18が回転すると、偏心軸20、ブッシュ22及び軸受23を介して可動スクロール16が自転する。すると、ピン28とリング部材29とが接触し、可動スクロール16の自転が阻止されて、可動スクロール16の公転運動のみが許容される。これにより、圧縮室17の容積が減少して冷媒が圧縮される。そして、圧縮室17で圧縮された冷媒は、吐出ポート32からリード弁33の先端部を押し退けて吐出室35に吐出される。
吐出室35に吐出された冷媒は、連通孔45を介して油分離室43へ流出する。油分離室43へ流出した冷媒は、油分離筒42の小径筒部42bの外周面に吹き付けられるとともに、小径筒部42bの周囲を旋回しながら油分離室43の下方へ導かれる。このとき、遠心分離によって、冷媒から潤滑油が分離される。冷媒から分離された潤滑油は、油分離室43の下部へ落下する。一方、小径筒部42bの周囲を旋回して、潤滑油が分離された冷媒は、油分離筒42(小径筒部42b)の下部開口から油分離筒42内に流入する。油分離筒42内に流入した冷媒は、外部冷媒回路へ流出する。油分離室43の下方に導かれた潤滑油は、フィルタ47を通過することで潤滑油中の異物が除去されるとともに、貯油室46に貯留される。貯油室46に貯留された潤滑油は、通路を介して吸入口31に還流される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ボルト40は、固定側基板15aの外周部寄りに配置されているため、ボルト40からリード弁33の先端までの長さが長くなり、リード弁33の開閉動作の安定化が図られる。そして、ボルト40を固定側基板15aの外周部寄りに配置したときに、例えば、ボルト40の一部が周壁44の外周面よりも油分離室43寄りに位置していたとしても、ボルト40の一部が収容凹部44a内に収容されるため、ボルト40が周壁44と干渉してしまうことが回避されている。また、リテーナ34の先端部の一部が、周壁44の外周面よりも油分離室43寄りに位置していたとしても、リテーナ34の先端部の一部が挿入凹部44bに挿入されるため、リテーナ34の先端部の一部が周壁44と干渉してしまうことが回避されている。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)ボルト40は、固定側基板15aの外周部寄りに配置されている。周壁44には、ボルト40の一部を収容する収容凹部44aが形成されている。これによれば、ボルト40を固定側基板15aの外周部寄りに配置して、ボルト40からリード弁33の先端までの長さを長くすることができ、リード弁33の開閉動作の安定化を図ることができる。そして、ボルト40を固定側基板15aの外周部寄りに配置したときに、例えば、ボルト40の一部が周壁44の外周面よりも油分離室43寄りに位置していたとしても、ボルト40の一部が収容凹部44a内に収容されるため、ボルト40が周壁44と干渉してしまうことを回避することができる。よって、ボルト40が周壁44と干渉しないように、ボルト40と周壁44とを離す必要が無く、スクロール型圧縮機10の体格が回転軸18の軸方向に大型化したり、設計の自由度が低下したりすることを回避することができる。以上のことから、リード弁33の開閉動作の安定化を図りつつも、スクロール型圧縮機10の小型化及び設計の自由度の向上を図ることができる。
(2)周壁44には、リテーナ34の先端部の一部が挿入される挿入凹部44bが形成されている。これによれば、リテーナ34の先端部の一部が、周壁44の外周面よりも油分離室43寄りに位置していたとしても、リテーナ34の先端部の一部が挿入凹部44bに挿入されるため、リテーナ34の先端部の一部が周壁44と干渉してしまうことを回避することができる。よって、リテーナ34の先端部の一部が周壁44と干渉しないように、リテーナ34の先端部の一部と周壁44とを離す必要が無く、スクロール型圧縮機10が大型化したり、設計の自由度が低下したりすることを回避することができる。
(3)圧縮室17、吐出室35及び油分離室43は、回転軸18の軸方向に沿って並んで配置されている。連通孔45は、ボルト40寄りに配置されており、小径筒部42bは、回転軸18の軸方向において連通孔45と重なる位置から吐出ポート32と重なる位置まで、回転軸18の軸方向に対して直交する方向に沿って延びている。これによれば、連通孔45が、ボルト40よりも吐出ポート32寄りに配置されており、小径筒部42bが、回転軸18の軸方向において連通孔45と重なる位置から吐出ポート32と重なる位置まで、回転軸18の軸方向に対して直交する方向に沿って延びていない場合に比べて、小径筒部42bの長さを長くすることができる。よって、小径筒部42bの周囲を旋回する冷媒の旋回経路を長く確保することができ、冷媒に含まれる潤滑油の冷媒からの遠心分離の効率を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、小径筒部42bが、回転軸18の軸方向において連通孔45と重なる位置から吐出ポート32と重なる位置まで、回転軸18の軸方向に対して直交する方向に沿って延びていなくてもよい。例えば、小径筒部42bは、回転軸18の軸方向において連通孔45と重なる位置から吐出ポート32と重なる位置の手前まで、回転軸18の軸方向に対して直交する方向に沿って延びていてもよい。
○ 実施形態において、小径筒部42bが、回転軸18の軸方向に対して交差する方向(斜交する方向)に沿って延びていてもよい。
○ 実施形態において、連通孔45が、回転軸18の径方向において、ボルト40よりも吐出ポート32に近い位置に配置されていてもよい。
○ 実施形態において、リテーナ34の先端部の少なくとも一部が、挿入凹部44bに挿入されていればよい。
○ 実施形態において、周壁44に挿入凹部44bが形成されていなくてもよい。この場合、周壁44の先端部が周壁44と干渉しないように、リテーナ34の先端部と周壁44とを離す必要がある。
○ 実施形態において、リード弁33及びリテーナ34は、ボルト40とは別の締結部材(例えば圧入ピン等)を用いて固定側基板15aに取り付けられていてもよい。
○ 実施形態において、周壁44がリヤハウジング14の一部でなくてもよく、例えば、リヤハウジング14とは別部材である周壁44を有するケースが、センターハウジング12とリヤハウジング14との間に固定されていてもよい。この場合、ケース内に油分離筒42が配置される。
○ 実施形態において、固定スクロール15が、センターハウジング12に一体形成されていなくてもよく、センターハウジング12とは別部材である固定スクロール15がセンターハウジング12の内側に固定されていてもよい。
○ 実施形態において、電動モータの駆動力によって回転軸18を回転駆動させるようにしてもよい。
10…スクロール型圧縮機、11…ハウジング、15…固定スクロール、15a…固定側基板、15b…固定側渦巻壁、16…可動スクロール、16b…可動側渦巻壁、17…圧縮室、18…回転軸、32…吐出ポート、33…リード弁、34…リテーナ、35…吐出室、40…締結部材としてのボルト、41…オイルセパレータ、42…油分離筒、42a…大径筒部、42b…小径筒部、43…油分離室、44…周壁、44a…収容凹部、44b…挿入凹部、45…連通孔。

Claims (3)

  1. ハウジングに固定される固定側基板、及び前記固定側基板から立設される固定側渦巻壁を有する固定スクロールと、前記固定側渦巻壁と噛み合う可動側渦巻壁を有する可動スクロールと、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールに対する公転運動に基づいて容積減少して冷媒を圧縮する圧縮室と、前記固定側基板の中央部に形成されるとともに前記圧縮室に連通する吐出ポートと、前記吐出ポートを開閉するリード弁と、前記リード弁の最大開度を規定するリテーナと、前記リード弁および前記リテーナを前記固定側基板に取り付けるボルトと、前記ハウジング内に区画されるとともに前記吐出ポートに連通する吐出室と、前記吐出室に吐出された冷媒に含まれる潤滑油を前記冷媒から分離するオイルセパレータと、を備え、前記オイルセパレータは、油分離筒と、前記油分離筒が配置される油分離室と、前記ハウジングから前記吐出室に膨出して前記油分離室と前記吐出室とを仕切る筒状の周壁とを有し、前記リード弁、前記ボルト、および前記リテーナによって弁構造が構成されるスクロール型圧縮機であって、
    前記圧縮室、前記吐出室及び前記油分離室は、回転軸の軸方向に沿って並んで配置されており、
    前記ボルトは、前記固定側基板の外周部寄りに配置され、前記周壁には、前記弁構造のうちの前記ボルトの頭部のみを回避する凹部が形成されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記周壁には、前記凹部とは別に設けられ、前記リテーナの先端部の少なくとも一部が挿入される挿入凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 記周壁には、前記吐出室と前記油分離室とを連通する連通孔が形成されており、
    前記油分離筒は、前記周壁の内側で嵌合固定される大径筒部と、前記大径筒部よりも小径であるとともに前記吐出室から前記連通孔を介して前記油分離室へ流出した冷媒が周囲を旋回する小径筒部とを有し、
    前記連通孔は、前記ボルト寄りに配置されており、
    前記小径筒部は、前記回転軸の軸方向において前記連通孔と重なる位置から前記吐出ポートと重なる位置まで、前記回転軸の軸方向に対して交差する方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
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