JP6311529B2 - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ポップアップフード装置に関する。
下記特許文献1〜特許文献5には、フード(フロントフード)の後端部をポップアップさせる車両用ポップアップフード装置が開示されている。これらの文献に記載された車両用ポップアップフード装置では、車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のアクチュエータが作動して、当該一対のアクチュエータがフードの後端部を車両上方側へ向けて押し上げることによって、フードの後端部がポップアップするようになっている。
特開2009−67303号公報 特開平11−263191号公報 特開2009−45965号公報 特開2011−98718号公報 特開2006−224890号公報
しかしながら、フードの後端部は、車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のフードヒンジに支持された状態でポップアップされるため、車両後側から見て、フードの後部の車幅方向中央部が腹となり、フードの後部の車幅方向両端部が節となるように、フードが単振動することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ポップアップ完了時にフードの後端部が左右一対のフードヒンジを支点として振動することを抑制することができる車両用ポップアップフード装置を得ることが目的である。
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置は、車体の前部に設けられたフードの車両下方側において車幅方向に間隔をあけて設けられ、前記フードの車両後方側の端部を支持する左右一対のフードヒンジと、前記フードの車両下方側において車幅方向に間隔をあけて設けられ、作動することによって前記フードの車両後方側の端部を車両上方側へ押し上げる左右一対のアクチュエータと、前記フードの下方側かつ前記左右一対のアクチュエータの車幅方向の中間部に設けられ、前記左右一対のアクチュエータの作動完了時に前記フードの車両後方側の端部における車幅方向の中間部の上下方向への変位を規制する規制装置と、を備え、前記規制装置は、前記左右一対のアクチュエータの作動に連動して作動するサブアクチュエータとされており、前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータは、作動することによって車両上方向へ伸長するように構成されており、前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータの作動完了時において、前記サブアクチュエータの車両上方側の端部が前記フードの車両後方側かつ車幅方向の両端部に比して車両上方側に位置している
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置によれば、歩行者等が車両の前部に衝突したことが検出されて、左右一対のアクチュエータが作動すると、当該一対のアクチュエータがフードの後端部を車両上方側へ向けて押し上げる。これにより、フードの後端部が左右一対のフードヒンジによって支持されたまま車両上方側へ移動する。すなわち、フードの後端部がポップアップする。また、本発明では、左右一対のアクチュエータの車幅方向の中間部に設けられた規制装置が、左右一対のアクチュエータの作動完了時にフードの後端部における車幅方向の中間部の上下方向への変位を規制する。これにより、ポップアップ完了時にフードの後端部が左右一対のフードヒンジを支点として振動することを抑制することができる。
請求項2記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1記載の発明において、前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータは、作動完了時において前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータの車両上方側の端部の車両下方側への変位を規制するロック装置を備えている
請求項2記載の車両用ポップアップフード装置によれば、左右一対のアクチュエータが伸長することによって、フードの後端部がポップアップする。また、左右一対のアクチュエータが作動すると、サブアクチュエータが伸長して、当該サブアクチュエータの上端部がフードの後端部における車幅方向の中間部に追従しながら車両上方側へ移動する。また、本発明では、左右一対のアクチュエータ及びサブアクチュエータの上端部の車両下方側への移動がロック装置によって規制されている。そして、左右一対のアクチュエータ及びサブアクチュエータの作動完了時において、サブアクチュエータの車両上方側の端部がフードの車両後方側かつ車幅方向の両端部に比して車両上方側に位置している。これにより、本発明では、フロントフードの後端部における車幅方向の中間部を車幅方向の両端部に比してより高い位置に保持することができる。この結果、フロントフードの後端部における車幅方向の中間部の衝撃吸収ストロークを大きくすることができる。
本発明に係る車両用ポップアップフード装置は、ポップアップ完了時にフードの後端部が左右一対のフードヒンジを支点として振動することを抑制することができる、という優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を示す斜視図である。 図1のフードヒンジ及びアクチュエータを車両側方側から見た拡大側面図である。 図1のサブアクチュエータを車両側方側から見た部分拡大側断面図である。 左右一対のアクチュエータ及びサブアクチュエータの作動初期の状態における車両の前部を模式的に示した正面図である。 一対のアクチュエータの作動完了時の状態における車両の前部を模式的に示した図4に対応する正面図である。 サブアクチュエータの作動完了時の状態における車両の前部を模式的に示した図4に対応する正面図である。 第1変形例に係る規制装置を備えた車両の前部を示す概略側面図である。 第1変形例に係る規制装置を拡大して示す正面図である。 第1変形例に係る規制装置を拡大して示す側面図である。 第2変形例に係る規制装置を備えた車両の前部を示す概略側面図である。
図1から図3を用いて本発明の実施形態に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、車両前後方向前方側を矢印FRで示し、車幅方向外側を矢印OUTで示し、車両上下方向上側を矢印UPで示す。また、以下の説明で、単に前後、上下の方向を示す場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車両用ポップアップフード装置10(以下、単に「ポップアップフード装置10」という)は、車両12の前部に設けられており、このポップアップフード装置10は、フードとしてのフロントフード14の後端部14Rを開閉可能に支持する左右一対のフードヒンジ16と、このフードヒンジ16に当接することによってフロントフード14の後端部14Rを押し上げる左右一対のアクチュエータ18と、アクチュエータ18の作動に連動して作動する規制装置としてのサブアクチュエータ20と、を備えている。また、本実施形態のポップアップフード装置10は、アクチュエータ18及びサブアクチュエータ20を作動させるECU22を備えている。以下、先ずフロントフード14について説明し、次いでフードヒンジ16、ECU22、及びアクチュエータ18について説明し、最後にサブアクチュエータ20について説明する。
(フロントフード14)
フロントフード14は、車両前後方向及び車幅方向に延在すると共に車両平面視で略矩形状に形成されており、このフロントフード14は、図示しないパワーユニットが収容されたパワーユニットルーム24を車両上方側から覆っている。また、フロントフード14の後端部14Rは車幅方向に間隔を空けて配置された左右一対のフードヒンジ16によって回動可能に支持されている。また、フロントフード14の前端部14Fにおける車幅方向の中間部には、図示しないストライカが設けられており、このストライカが図示しないロック装置に係止されることによってフロントフード14がロックされる(フロントフード14の回動が規制される)ようになっている。
(フードヒンジ16)
図2に示されるように、フードヒンジ16は、車体に固定されるヒンジベース26と、ヒンジベース26に回動可能に連結された第1アーム28と、第1アーム20に回動可能に連結されていると共に図示しない締結部材を介してフロントフード14の後端部14Rに固定される第2アーム29と、を備えている。なお、車幅方向左側に設けられたフードヒンジ16と車幅方向右側に設けられたフードヒンジ16の構成は、左右対称に構成されているため、以下においては、車幅方向左側に設けられたフードヒンジ16について説明し、車幅方向右側に設けられたフードヒンジ16の説明は省略する。
ヒンジベース26は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、このヒンジベース26は、車体に固定される固定部26Aと、固定部26Aの後端部から車両上方側に向けて車両後方側に傾斜して延びる第1アーム連結部26Bと、を備えている。
第1アーム28は、ヒンジベース26と同様に鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、この第1アーム28はフロントフード14が閉止された状態において前後方向を長手方向とする矩形状に形成されている。また、第1アーム28の後端部28Rは、ヒンジベース26の第1アーム連結部26BにピンP1を介して回動可能に連結されている。そして、第1アーム28がヒンジベース26に対して回動されることによって、フロントフード14(図1参照)を回動させる。すなわち、フロントフード14を開閉することが可能となっている。また、第1アーム28には、図示しないシェアピンが挿通されるシェアピン挿通孔28Aが形成されている
第2アーム29は、ヒンジベース26及び第1アーム28と同様に鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、この第2アーム29は第1アーム28よりも前後方向の寸法が短く設定された矩形状に形成されている。また、第2アーム29の前端部29Fは、第1アーム28の前端部28FにピンP2を介して回動可能に連結されている。また、第2アーム29の前後方向の中間部には、図示しないシェアピンが挿通されるシェアピン挿通孔29Aが形成されている。そして、第1アーム28に形成されたシェアピン挿通孔28A及び第2アーム29に形成されたシェアピン挿通孔29Aに図示しないシェアピンが挿通されることによって、アクチュエータ18が作動する前の状態(想像線で示された状態)では、第2アーム29の第1アーム28に対する回動が規制されるようになっている。また、このシェアピンは後述するアクチュエータ18が作動することによってせん断されて、実線で示すように第2アーム29が第1アーム28に対して回動されることによって、フロントフード14の後端部14Rがポップアップするようになっている。
(ECU22)
図1に示されるように、ECU22は、キャビン34の前方側に設けられた図示しないダッシュボード内に設けられている。また、ECU22は、各種センサからの出力に基づいて後述するアクチュエータ18及びサブアクチュエータ20を作動させる。具体的には、ECU22には、フロントバンパカバー36内に配置された圧力チャンバ38内の圧力を検出する圧力センサ40からの信号が入力されると共に、車両12の速度を検出する車速センサ42からの信号が入力される。車速センサ42から入力される車速信号が所定値を超え(所定の車速を超え)、かつ歩行者P等が車両12の前部に衝突することによって圧力センサ40から入力される信号の値に所定の変化があった場合に、ECU22がアクチュエータ18及びサブアクチュエータ20を作動させるようになっている。なお、本実施形態では、アクチュエータ18及びサブアクチュエータ20を同時に作動させる設定とされているが、アクチュエータ18の作動に遅れてサブアクチュエータ20を作動させるように設定することもできる。
(アクチュエータ18)
図2に示されるように、アクチュエータ18は、筒状に形成されたシリンダ44と、シリンダ44内に収容され、かつ該シリンダ44に対して伸び出るロッド46と、を有して構成されている。また、シリンダ44の一端部には、図示しないマイクロガスジェネレータが取り付けられている。マイクロガスジェネレータが作動して、シリンダ44内の圧力が上昇することによって、シリンダ44に収容されたロッド46がシリンダ44に対して伸び出るようになっている。すなわち、アクチュエータ18の寸法が伸長するようになっている。また、本実施形態のアクチュエータ18は、ロック装置48を備えており、これにより、ロッド46がシリンダ44に対して伸び出した状態が保持されるようになっている。すなわち、シリンダ44に対して伸び出したロッド46がシリンダ44内に戻らないようになっている。以上説明したアクチュエータ18の一端部は、第2アーム29の後端部29RにピンP3を介して回動可能に連結されており、アクチュエータ18の他端部は、ピンP4を介して第1アーム28の前後方向の中間部に回動可能に連結されている。
(サブアクチュエータ20)
図3に示されるように、サブアクチュエータ20の基本的な構成は、上記アクチュエータ18と同様の構成とされている。このサブアクチュエータ20は、アクチュエータ18のシリンダ44及びロッド46に対応するシリンダ50及びロッド52を備えている。
ロッド52の下端部は、シリンダ50の内径に対応する外径とされたピストン部52Aとされている。また、ロッド52においてピストン部52Aよりも上方側の部位には、ロック装置54の一部を構成する複数のラチェット歯52Bが形成されており、複数のラチェット歯52Bはロッド52の長手方向に沿って等間隔に配列されている。さらに、ラチェット歯52Bは、上方側に向かうにつれて次第に窄まるように形成されている。なお、ラチェット歯52Bの構成をわかり易くするために、図3においてはラチェット歯52Bの大きさを誇張して表現している。
また、シリンダ50の上端部には、ロック装置54の他の一部を構成するCリング56が取付けられている。このCリング56がラチェット歯52Bに係合することによって、ロッド52がシリンダ50に対して伸び出した状態が保持されるようになっている、即ち、シリンダ50に対して伸び出したロッド52がシリンダ50内に戻らないようになっている。また、本実施形態では、左右一対のアクチュエータ18及びサブアクチュエータ20の作動完了時において、サブアクチュエータ20のロッド52の上端部52Cが、フロントフード14の後端部14かつ車幅方向の両端部A2(図6参照)よりも上方側まで伸び出すことが可能となっている。さらに、本実施形態では、サブアクチュエータ20の出力がフロントフード14の後端部14Rを押し上げる左右一対のアクチュエータ18の出力に比して低く設定されている。
図1に示されるように、以上説明した、サブアクチュエータ20は、フロントフード14の後端部14Rの下方側かつ左右一対のアクチュエータ18の車幅方向の略中央部に配置された状態で車体に固定されている。また、フロントフード14が閉止された状態では、異音対策の面から、サブアクチュエータ18のロッド52の上端部52Cとフロントフード14の後端部14Rとが離間されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のポップアップフード装置10を備えた車両12が走行している際に、歩行者Pが車両12の前部に衝突すると、当該衝突が圧力チャンバ38及び圧力センサ40によって検出される。これにより、左右一対のアクチュエータ18及びサブアクチュエータ20が作動する。
図4に示されるように、左右一対のアクチュエータ18が作動すると、当該一対のアクチュエータ18が伸長して、当該アクチュエータ18がフロントフード14の後端部14Rを車両上方側へ向けて押し上げる。これにより、フロントフード14の後端部14Rが左右一対のフードヒンジ16(図2参照)によって支持されたまま車両上方側へ移動する。すなわち、フロントフード14の後端部14Rがポップアップする。なお、図4においてはフードヒンジ16の図示を省略すると共に、アクチュエータ18とフロントフード14との関係を簡略化して示している。
また、図4〜図6に示されるように、左右一対のアクチュエータ18の作動と同時にサブアクチュエータ20が作動すると、当該サブアクチュエータ20のロッド52の上端部52Cが、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1に追従しながら車両上方側へ移動する。また、前述のロック装置54がサブアクチュエータ20に設けられていることにより、左右一対のアクチュエータ18の作動初期から作動完了時かけて、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1の車両下方側への変位がサブアクチュエータ20によって規制されている。これにより、本実施形態では、ポップアップ完了時にフロントフード14の後端部14Rが左右一対のフードヒンジ16を支点として振動することを抑制することができる。
ところで、本実施形態では、サブアクチュエータ20の出力がフロントフード14の後端部14Rを押し上げる左右一対のアクチュエータ18の出力に比して低く設定されている。そのため、左右一対のアクチュエータ18が作動して、当該一対のアクチュエータ18がフロントフード14の後端部14Rを押し上げ始める際においては、図5に示されるように、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の両端部A2が、車幅方向の中間部A1に比して先に上昇する。すなわち、フロントフード14の後端部14Rが正面視で上方側が開放された略U字状に湾曲する。そして、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1は、車幅方向の両端部A2に比して遅れて上昇する。
また、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の両端部A2はフードヒンジ16によって支持されている。このため、図6に示されるように、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1は、当該中間部A1の慣性によって車幅方向の両端部A2よりも車両上方側に位置することが考えられる。すなわち、フロントフード14の後端部14Rが正面視で下方側が開放された略U字状に湾曲することが考えられる。この場合においても、本実施形態では、サブアクチュエータ20のロッド52の上端部52Cが、フロントフード14の後端部14かつ車幅方向の両端部A2よりも上方側まで伸び出すことが可能とされているため、サブアクチュエータ20のロッド52の上端部52Cをフロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1に追従させることができる。そして、左右一対のアクチュエータ18及びサブアクチュエータ20には、前述のロック装置48,54が設けられている。このため、フロントフード14の後端部14Rは正面視で下方側が開放された略U字状に湾曲された状態に保持されて、当該フロントフード14の後端部14Rのポップアップが完了する。これにより、本実施形態では、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1の衝撃吸収ストロークを大きくすることができる。また、歩行者Pとの接触面積を小さくすることができ、これにより、歩行者Pがフロントフード14の後端部14Rに当接した際の初期反力を低減することができる。
また、本実施形態では、サブアクチュエータ20の出力をフロントフード14の後端部14Rを押し上げる左右一対のアクチュエータ18の出力に比して低く設定することにより、サブアクチュエータ20の小型化(特に径方向の小型化)及び軽量化を図ることができる。
なお、本実施形態では、サブアクチュエータ20のロッド52の上端部52Cが、フロントフード14の後端部14かつ車幅方向の両端部A2よりも上方側まで伸び出すことが可能とされている例について説明してが、本発明はこれに限定されない。サブアクチュエータ20のロッド52の上端部52Cをフロントフード14の後端部14かつ車幅方向の両端部A2よりも上方側まで伸び出させるか否かについては、フロントフード14の後端部14Rの剛性等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、シリンダ44に対してロッド46が伸び出すタイプのアクチュエータ18を用いてポップアップフード装置10を構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、付勢されたバネが開放されることによってフロントフード14の後端部14Rを押し上げるタイプのアクチュエータを用いることもできる。
さらに、本実施形態では、サブアクチュエータ20の出力をフロントフード14の後端部14Rを押し上げる左右一対のアクチュエータ18の出力に比して低く設定した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サブアクチュエータ20の出力を左右一対のアクチュエータ18と同等の出力に設定してもよい。当該構成によれば、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の両端部A2と車幅方向の中間部A1とをより均一に押し上げることができる。また、サブアクチュエータ20の出力を左右一対のアクチュエータ18よりも高い出力に設定してもよい。当該構成によれば、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1を車幅方向の両端部A2に比してより速やかに押し上げることができる。すなわち、フロントフード14の後端部14Rを正面視で下方側が開放された略U字状に湾曲させた状態で押し上げることができる。これにより、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1の衝撃吸収ストロークが大きくなり、歩行者Pに入力される衝撃をより一層吸収することができる。
(第1変形例に係る規制装置)
次に、図7〜図8Bを用いて上記実施形態の第1変形例に係る規制装置58について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本変形例に係る規制装置58は、車両側面視で矩形状に形成された下方の第1リンク60と上方の第2リンク62とを含んで構成されている。第1リンク60の一端部(上端部)と第2リンク62の一端部(下端部)とは、ピンP5を介して回動可能に連結されている。また、第1リンク60の他端部(下端部)は、車体に設けられたブラケット66にピンP6を介して回動可能に連結されている。第2リンク62の他端部(上端部)は、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1にピンP7を介して回動可能に連結されている。
図8A及び図8Bに示されるように、第1リンク60の上端部60Aには、第2リンク62の下端部62Aが当接することによって、第2リンク62の第1リンク60に対する回動範囲を規制する当接部60Bが設けられている。第1リンク60の上端部60Aと第2リンク62の下端部62Aとの間には、トーションスプリング63が介装されている。そして、このトーションスプリング63の弾性力によって、後述する規制装置58の規制状態が保持されるようになっている。
図7に示されるように、以上説明した本変形例の規制装置58によれば、左右一対のアクチュエータ18(図1参照)が作動すると、規制装置58の第1リンク60及び第2リンク62が想像線で示された格納状態(符号B1で示された状態)から実線で示された規制状態(符号B2で示された状態)に変化する。これにより、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1の車両上下方向への変位が規制装置58によって規制される。その結果、本変形例では、ポップアップ完了時にフロントフード14の後端部14Rが左右一対のフードヒンジ16(図1参照)を支点として振動することを抑制することができる。また、本変形例では、上記実施形態のサブアクチュエータ20を用いてポップアップフード装置10を構成した場合に比してポップアップフード装置のコストを低減することができる。
(第2変形例に係る規制装置)
次に、図9を用いて上記実施形態の第2変形例に係る規制装置68について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、本変形例に係る規制装置68は、筒状に形成されたシリンダ70と、シリンダ70内に収容され、かつ該シリンダ70から引き出される第1ロッド72及び第2ロッド74と、を含んで構成されている。また、シリンダ70は、車体に固定されており、第2ロッド74の上端部は、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1にワイヤ76を介して連結されている。そして、第2ロッド74がワイヤ76を介して車両上方側に向けて引っ張られることによって、第1ロッド72及び第2ロッド74が、シリンダ70内から引き出されるようになっている。なお、本規制装置68は、図示しないロック装置を備えており、これにより、シリンダ70から引き出された第1ロッド72及び第2ロッド74がシリンダ70内に戻らないようになっている。また、フロントフード14が閉止された状態(想像線で示された状態)では、ワイヤ76が弛むように当該ワイヤ76の長さが設定されている。このように、ワイヤ76が弛む設定とされることにより、規制装置68の車体への高い建付け精度が要求されないようになっている。
以上説明した本変形例の規制装置68によれば、左右一対のアクチュエータ18(図1参照)が作動すると、規制装置68の第1ロッド72及び第2ロッド74がシリンダ70から引き出されてロックする(規制装置が想像線で示された状態から仮想線で示された状態に伸長してロックする)。これにより、フロントフード14の後端部14Rにおける車幅方向の中間部A1の車両上方側への変位が規制装置68によって規制される。その結果、本変形例では、ポップアップ完了時にフロントフード14の後端部14Rが左右一対のフードヒンジ16(図1参照)を支点として振動することを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用ポップアップフード装置
16 フードヒンジ
18 アクチュエータ
20 サブアクチュエータ(規制装置)
48 ロック装置
54 ロック装置
58 規制装置
68 規制装置

Claims (2)

  1. 車体の前部に設けられたフードの車両下方側において車幅方向に間隔をあけて設けられ、前記フードの車両後方側の端部を支持する左右一対のフードヒンジと、
    前記フードの車両下方側において車幅方向に間隔をあけて設けられ、作動することによって前記フードの車両後方側の端部を車両上方側へ押し上げる左右一対のアクチュエータと、
    前記フードの下方側かつ前記左右一対のアクチュエータの車幅方向の中間部に設けられ、前記左右一対のアクチュエータの作動完了時に前記フードの車両後方側の端部における車幅方向の中間部の上下方向への変位を規制する規制装置と、
    を備え
    前記規制装置は、前記左右一対のアクチュエータの作動に連動して作動するサブアクチュエータとされており、
    前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータは、作動することによって車両上方向へ伸長するように構成されており、
    前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータの作動完了時において、前記サブアクチュエータの車両上方側の端部が前記フードの車両後方側かつ車幅方向の両端部に比して車両上方側に位置している車両用ポップアップフード装置。
  2. 前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータは、作動完了時において前記左右一対のアクチュエータ及び前記サブアクチュエータの車両上方側の端部の車両下方側への変位を規制するロック装置を備えている請求項1記載の車両用ポップアップフード装置。
JP2014168433A 2014-08-21 2014-08-21 車両用ポップアップフード装置 Expired - Fee Related JP6311529B2 (ja)

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