JP6311010B2 - 直流電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電動機に関する。
固定子磁極(以下、磁極)に永久磁石を用いた直流電動機において、磁極を継鉄に固定するための構造として特許文献1に示される直流電動機がある。この直流電動機では、保持部材を用いて磁極を固定している。具体的には、保持部材の弾性反力によって、磁極の径方向への移動を規制している。また、保持部材の両端に設けられたコの字形状に折り開いた構造の縁部によって、磁極の軸方向の移動を規制している。
磁極に用いられる永久磁石は、寸法ばらつきが比較的大きい。よって、特許文献1に記載の発明では、組立て時の保持部材と磁極の干渉を防止するために、保持部材の軸方向両端に設けられたコの字形状の縁部同士の距離を、磁極の軸方向寸法ばらつきを考慮したものにする必要がある。
特開2002−305846号公報
そのため、多くの場合、組み立て後の固定子において、軸方向において、磁極と保持部材の間に隙間が生じる虞がある。そして、これは、電機子の回転による振動、電機子反作用、直流電動機が取り付けられている装置からの振動などによって磁極が軸方向に移動することにつながる可能性がある。さらには、磁極と電機子が磁気的に干渉したり、固定子と電機子の磁気中心がずれたりすることによる、電動機の出力低下や異音の発生の原因となる可能性がある。
本発明による直流電動機は、直流電動機用固定子と、エンジンに取付部を介してシャフトが取り付けられる回転子と、を備えるものであって、直流電動機用固定子は、筒状の継鉄と、継鉄の内周面に設けられた磁極と、磁極の軸方向一端に接し、磁極が軸方向一端側へ移動することを規制する第1保持部と、磁極の軸方向他端に接し、磁極が軸方向他端側へ移動することを自身の剛性で規制する第2保持部と、を備える。第1保持部は、磁極を軸方向他端側へ付勢する弾性力を有しており、シャフトは、取付部側と反対側の軸方向移動力を受け、磁極は、シャフトが受ける軸方向移動力に応じて、取付部側に向いた軸方向の力を受け、第2保持部は、第1保持部よりも取付部の近くに位置する
本発明によれば、磁極の軸方向寸法ばらつきに適応して、保持部と磁極を軸方向に隙間無く組み立てることができる。その結果、電機子の回転による振動、電機子反作用、直流電動機が取り付けられている装置からの振動などによって磁極が軸方向に移動することを防止できる。さらには、磁極と電機子が干渉したり、固定子と電機子の磁気中心がずれたりすることによる、電動機の出力低下や異音の発生を防止することができる。
本発明の直流電動機を示す図。 本発明の固定子の斜視図。 本発明の保持部材の斜視図。 本発明の固定子を軸方向から見た図。 保持部材の固定構造の作製手順について示した図。 エンジンに設けられた直流電動機を上方から見た図。 エンジンに設けられた直流電動機を側方から見た概略図。 保持部材の固定構造の作製手順の変形例について示した図。 保持部の変形例について示した図。
―実施形態―
図1は、本発明の一の実施形態である直流電動機100を一端から見た図である。図2は、固定子1を示す斜視図である。図1及び図2を用いて、直流電動機100の構成について説明する。
図1に示すように、直流電動機100は、固定子1と、回転子60とから構成される。回転子60は、中央部にシャフト62が挿設されている。回転子60は、シャフト62によって、回転力を外部に伝達する。固定子1は、円筒状の継鉄2の内周に、磁極3が等間隔に複数配置されている。磁極3は、主磁極3aと補磁極3bから構成される。主磁極3aは永久磁石で、補磁極3bは永久磁石または強磁性体で作製されている。主磁極3a及び補磁極3bの間には保持部材5が挿入されている。
図2に示すように、固定子1の磁極3及び保持部材5は、固定子1の軸方向に延在している。継鉄2には、外周面から押し出されることで内周面側に押出部21が設けられている。保持部材5には、貫通孔51(図3参照)が設けられている。この貫通孔51に押出部21が嵌合することで保持部材5が継鉄2に固定されている。磁極3は、保持部材5によって固定されている。保持部材5による磁極3の固定については、後述する。
図3は、保持部材5を示す図である。保持部材5は、基部50、周方向径方向保持部52、軸方向保持部53、および、軸方向保持部54を有する。基部50は、略長方形の形状を有しており、保持部材5の中央に位置している。基部50の長手方向は、保持部材5が固定子1と固定される際、固定子1の軸方向と平行となる。軸方向保持部53は、符号53を付した破線領域に囲まれる部位であり、基部50の長辺の長手方向一端から延設されている。軸方向保持部53は、折れ線530、531によって、基部50との角度を変化させることができる。また、軸方向保持部53は、これらの折れ線530,531を境にして、主部53aと折り曲げ部53bに分けられる。軸方向保持部53の折り曲げ部53bは、磁極3の軸方向の端部と接して保持する縁部53cを有する。周方向径方向保持部52は、符号52を付した破線領域に囲まれる部位である。周方向径方向保持部52は、略長方形の形状を有しており、基部50の長辺の中央部に隣接して設けられている。周方向径方向保持部52の長手方向は、基部50の長手方向と平行となっている。周方向径方向保持部52は、折れ線230、231によって、基部50との角度を変化させることができる。軸方向保持部54は、符号54を付した破線領域に囲まれる部位である。軸方向保持部54は、周方向径方向保持部52の長手方向一端から延設されており、折れ線540に沿って折り曲げられることで設けられる。また、軸方向保持部54は、折れ線540を境にして、主部54aと折り曲げ部54bに分けられる。なお、図に示すように、上述の軸方向保持部53と軸方向保持部54は、保持部材5の長手方向における対向する端部に位置する。固定子1において、磁極3は、軸方向保持部53と軸方向保持部54の間に位置して、軸方向の移動を規制される。
図4(a)は、固定子1の軸方向において軸方向保持部54が磁極3を保持している側から見た図である。図4(b)は、固定子1の軸方向において軸方向保持部53が磁極3を保持している側から見た図である。
図5(a)〜(c)は、固定子1の内周面に設けられた磁極3を、保持部材5の周方向径方向保持部52、軸方向保持部53、54が固定する手順を模式的に示したものである。図示上下方向が固定子1の軸方向に対応する。
以下に、図4(a)、(b)、及び、図5(a)〜(c)を用いて、本実施形態における周方向径方向保持部52、軸方向保持部53、54によって磁極3を固定する固定構造の作製手順について説明する。
まず、図4(a)、(b)に示すように、固定子1の内周面に磁極3(主磁極3a、補磁極3b)を周方向に複数(6組)配置する。そして、磁極3の間に保持部材5を挿入する。周方向径方向保持部52は、磁極3の間に挿入されるまでは、端部52a同士が開いた形状となっている(図3参照)。保持部材5は、磁極3の間に挿入されると、周方向径方向保持部52を介して主磁極3aの周方向側面31または補磁極3bの周方向側面41と当接し、内周側端部52a同士が近づくような荷重を受ける。その結果、2つの端部52aで構成される開き角が小さくなる。すなわち、磁極3は、周方向及び径方向において、この荷重に対する周方向径方向保持部52の弾性反力によって固定される。
上述のように磁極3が保持部材5の周方向径方向保持部52によって固定される際、保持部材5の周方向径方向保持部52は、図5(a)に示すように、磁極3の周方向側面31,41に当接している。その上で、図5(b)に示すように、折れ線530,531(図4(b)も参照)を用いて、保持部材5の基部50に対する軸方向保持部53の角度を変化させる。そして、磁極3の軸方向の一端に縁部53cが接するようにする。このようにして、軸方向保持部53の軸方向の縁部53cで磁極3の軸方向の一端が保持される。これは、軸方向保持部53の剛性によって磁極3が保持されることを意味する。さらに、図5(c)に示すように、周方向径方向保持部52を折れ線540(図4(a)参照)で折り曲げることで、軸方向保持部54の折り曲げ部54bで磁極3の軸方向のもう一端が保持される。軸方向保持部54は、折り曲げられることによる軸方向保持部54の弾性を利用して磁極3を保持する。軸方向保持部54の弾性は、主部54aと折り曲げ部54bが協働して生成するものであり、磁極3を軸方向保持部53側に付勢するものである。
このようにして、磁極3は、軸方向において、軸方向保持部53,54で保持されることで固定される。その結果、磁極3の軸方向の移動が規制される。また、軸方向保持部54の弾性により、軸方向保持部53,54は、隙間なく磁極3を保持することができる。
なお、折れ線540の軸方向位置(図3の両端矢印540A参照)は磁極3の軸方向寸法に合わせて決定される。すなわち、軸方向保持部54の折り曲げ部54bの軸方向位置が、磁極3の軸方向寸法に合わせて変化する。よって、軸方向保持部53から軸方向保持部54の距離を磁極3の軸方向寸法と等しくすることができる。これは、すなわち、磁極3が、軸方向において、軸方向保持部53,54によって隙間なく固定されること意味する。
これによって、固定子1の内側に配置される電機子である回転子60(図1)の回転による振動や振れ、電機子反作用、直流電動機100が取り付けられている装置からの振動などによって磁極3が軸方向に移動することを防止できる。その結果、固定子1と回転子60の磁気中心がずれることによる、直流電動機100の出力低下や異音の発生を防止することができる。
軸方向保持部53は、縁部53cが磁極3に線状に接することで、磁極3を保持している。この保持機構は、軸方向保持部53自身の剛性を利用している。一方、軸方向保持部54は、磁極3を軸方向保持部54の折り曲げ部54bで保持している。この保持機構は、軸方向保持部54が設けられるときの折り曲げによる軸方向保持部54の弾性(弾性力)を利用している。軸方向保持部54の弾性は、主部54aと折り曲げ部54bが協働して生成するものであり、磁極3を軸方向保持部53側に付勢するものである。同一材質の場合、一般的に、剛性による固定力(保持強度)は、弾性の固定力よりも大きい。よって、軸方向保持部53の磁極3を固定する力は、軸方向保持部54のそれよりも大きい。
そのため、磁極3が受ける軸方向の力に偏りがある場合、より大きい力を受ける磁極3の軸方向端部を軸方向保持部53で保持することで、磁極3の位置ずれを防止して直流電動機100の信頼性を向上させることができる。
図6は、磁極3が受ける軸方向の力に偏りがある一例を示している。図7は、図6のA−A断面図であり、直流電動機100の周辺を示した概略図である。エンジン200は、エンジン始動用電動機である直流電動機100を有している。直流電動機100は、軸方向の一端のみがエンジン200の取付部210に固定されており、片持ちとなっている。さらに、図6、7の矢印Fで示すように、直流電動機100の回転子60のシャフト62は、取付部210側と反対側に向いた軸方向の力F(軸方向移動力F)を受け、取付部210側と反対側に押される。シャフト62が取付部210側と反対側に押されることに起因して、磁極3は取付部210側に向いた軸方向の力を受ける。
このような場合において、取付部210に近い側の磁極3を保持する保持部は、図7に示したように、軸方向保持部54よりも固定力(保持強度)が大きい軸方向保持部53にすることが望ましい。取付部210に近い側の保持部を軸方向保持部53にし、取付部210に遠い側の保持部を軸方向保持部54にすることによって、磁極3が軸方向にずれることを防止でき、直流電動機100の信頼性を向上できる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)固定子1は、筒状の継鉄2と、継鉄2の内周面に設けられた磁極3(主磁極3a、補磁極3b)と、磁極3の軸方向一端に接し、磁極3が軸方向一端側へ移動することを規制する軸方向保持部54と、磁極3の軸方向他端に接し、磁極3が軸方向他端側へ移動することを自身の剛性で規制する軸方向保持部53と、を備え、軸方向保持部54は、磁極3を軸方向他端側へ付勢する弾性力を有している。
軸方向保持部54は、軸方向に垂直な境界線である折れ線540で折り曲げられ、折れ線540で区切られる主部54aと折り曲げ部54bとを有する。上述の弾性力は、主部54aと折り曲げ部54bとが協働して生成する弾性力である。
これによって、磁極3の軸方向寸法のばらつきがあっても、軸方向において磁極3を隙間なく保持し、固定することができる。
特許文献1に記載の発明では、本発明の軸方向保持部53に相当するものが、保持部材の軸方向の両端に設けられているため、軸方向の保持する位置の調節ができず、磁極と保持部材との間に隙間ができる可能性がある。
しかし、上述のように、本発明においては保持部材5の軸方向の一方が軸方向保持部54となっているため、磁極3の軸方向寸法のばらつきがあっても、軸方向において磁極3を隙間なく保持し、固定することができる。
(2)軸方向保持部53は、軸方向に平行な境界線である折れ線530、531で折り曲げられ、折れ線530、531で区切られる主部53aと折り曲げ部53bとを有し、折り曲げ部53bは、磁極3の軸方向他端に線状に接して自身の剛性で保持する縁部53cを有する。一般的に、剛性は、弾性よりも保持強度が高い。
これによって、磁極3が受ける軸方向の力に偏りがある場合には、より大きな力を受ける磁極3の軸方向端部を、軸方向保持部53にすることで、磁極3の軸方向の位置ずれを防止できる。
(3)軸方向保持部54の折れ線540の軸方向位置は、磁極3の軸方向寸法に合わせて決定される。
これによって、磁極3の軸方向寸法に合わせて軸方向保持部54を設けるための折れ線540の軸方向の位置を調節し決定することができる。その結果、軸方向において磁極3を隙間なく保持し、固定することができる。
(4)固定子1は、継鉄2の内周面に設けられる保持部材5をさらに備える。保持部材5は、軸方向保持部53、54と、周方向径方向保持部52と、を有する。
軸方向保持部53、54によって、磁極3の軸方向の移動が規制される。周方向径方向保持部52によって、磁極3の周方向及び径方向の移動が規制される。
(5)直流電動機100は、固定子1と、エンジン200に取付部210を介してシャフト62が取り付けられる回転子60と、を備える。シャフト62は、取付部210側と反対側の軸方向移動力を受ける。軸方向保持部54は、軸方向保持部53よりも取付部210の近くに位置する。
これによって、取付部210に近い方の磁極3の軸方向端部を保持する保持部がより大きい力を受ける。その保持部を軸方向保持部53にすることで、軸方向保持部54で保持するよりも、固定力を上げることができる。その結果、磁極3の軸方向の位置ずれを防止でき、固定子と電機子の磁気中心がずれたりすることによる電動機の出力低下や異音の発生を防止することができる。それによって、直流電動機100の信頼性を向上させることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、以下の変形例を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
―保持部材5の固定構造の作製手順の変形例―
図8(a)〜(d)は、保持部材5の固定構造の作製手順の変形例を示す図である。
以上の実施形態では、図5に示すような折り曲げ方によって、軸方向保持部53、54を設けた。図5に示す折り曲げ方でも、磁極3を固定することは可能であるが、軸方向保持部54の先端側がスプリングバックによる隙間を生じる可能性があるため、その隙間を生じさせない折り曲げ方を本変形例で示す。なお、上述のスプリングバックが生じても、折れ線540に近い側の軸方向保持部54の折り曲げ部54bで磁極3を保持するので、問題はない。
図8(a)〜(d)を用いて、本変形例での保持部材5の固定構造の作製手順について説明する。
まず、図8(a)に示すように、磁極3が配置される領域(破線で示した四角)に保持部材5の周方向径方向保持部52が沿うように、保持部材5を配置し固定する。
次に、図8(b)に示すように、保持部材5を折れ線に沿って、折り曲げ変位を大きめに取って折り曲げて、軸方向保持部54を設ける。折り曲げ変位を大きめに取るのは、上述のスプリングバックを生じさせないためである。また、折れ線540の位置は、配置される予定の磁極3の軸寸法に従って決定される。
そして、図8(c)に示すように、保持部材5の間に磁極3を軸方向保持部53側から擦り込む。その際、1つの保持部材5が有する2つの周方向径方向保持部52の端部52a(図3参照)同士を近づけるように変形させて、磁極3が擦り込めるようにする。また、磁極3が軸方向保持部54と接触した後は、磁極3が配置される領域(図8(a)、(b)参照)に到達するまで、軸方向保持部54を押し返すように磁極3を擦り込む。
最後に、図8(d)に示すように、最後に、折れ線530,531を用いて、保持部材5の基部50に対する軸方向保持部53の角度を変化させて、軸方向保持部53の縁部53cを磁極3の軸方向の一端に接するようにする。その際、軸方向保持部54によって、磁極3が上述の擦り込む向きと逆向きに押し返される可能性があるので、磁極3の配置されるべき位置を維持しつつ、軸方向保持部53を設ける必要がある。
以上のように、保持部材5の固定構造を作製すると、軸方向保持部53、54と磁極3によってできる隙間を実施形態よりもなくすことができる。
なお、図8(a)、(b)という手順を踏む代わりに、保持部材5を固定子1の内周面に配置する前に、予め、磁極3の軸寸法に合わせて折れ線540に沿ってスプリングバックを考慮した曲げ変位で折り曲げて軸方向保持部54を設けるようにし、その後、固定子1の内周面に配置しても良い。
―軸方向保持部53の変形例―
図9(a)は、軸方向保持部53の変形例を示す図である。図9(b)は、図9(a)のB−B断面図である。
以上の実施形態では、磁極3の軸方向の一端は、保持部材5の軸方向保持部53に保持されていたが、図9(a)に示すように、保持部材5の軸方向保持部53の代わりに、継鉄2に一体的に設けられた軸方向保持部70で磁極3の軸方向の一端を保持することもできる。軸方向保持部70は、例えば、図9(b)に示すように、継鉄2の外周側から内周側に向けて押し出して作製することができる。
このように作製された軸方向保持部70であっても、軸方向保持部53と同様に、自身の剛性によって磁極3の軸方向の一端を保持することができる。
―磁極3の構成の変形例―
以上の実施形態においては、磁極3は、主磁極3aと補磁極3bから構成されるとしたが、主磁極3aのみで磁極3を構成にすることも可能であり、その場合であっても以上の実施形態と同様の作用効果を奏する。
以上では、折れ線540は軸方向に対して垂直に折れ曲がるとした。また、折れ線530,531は、軸方向に対して平行に折れ曲がるとした。しかし、厳密に軸方向に平行や垂直でなくとも、軸方向保持部53、54は磁極3の軸方向の移動を規制することができる。
本発明は、以上に示した実施形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 :固定子
2 :継鉄
3 :磁極
3a:主磁極
3b:補磁極
5 :保持部材
21:押出部
31、41:周方向側面
50:基部
51:貫通孔
52:周方向径方向保持部
53:軸方向保持部
53a:主部
53b:折り曲げ部
53c:縁部
54:軸方向保持部
54a:主部
54b:折り曲げ部
60:回転子
62:シャフト
70:軸方向保持部
100:直流電動機
200:エンジン
210:取付部
F:軸方向移動力

Claims (5)

  1. 直流電動機用固定子と、エンジンに取付部を介してシャフトが取り付けられる回転子と、を備える直流電動機であって、
    前記直流電動機用固定子は、
    筒状の継鉄と、
    前記継鉄の内周面に設けられた磁極と、
    前記磁極の軸方向の一端(以下、軸方向一端)に接し、前記磁極が軸方向一端側へ移動することを規制する第1保持部と、
    前記磁極の軸方向の他端(以下、軸方向他端)に接し、前記磁極が軸方向他端側へ移動することを自身の剛性で規制する第2保持部と、を備え、
    前記第1保持部は、前記磁極を前記軸方向他端側へ付勢する弾性力を有しており、
    前記シャフトは、前記取付部側と反対側の軸方向移動力を受け、
    前記磁極は、前記シャフトが受ける前記軸方向移動力に応じて、前記取付部側に向いた軸方向の力を受け、
    前記第2保持部は、前記第1保持部よりも前記取付部の近くに位置する直流電動機
  2. 請求項1に記載の直流電動機において、
    前記第1保持部は、前記軸方向に垂直な第1境界線で折り曲げられ、前記第1境界線で区切られる第1主部と第1折り曲げ部とを有し、
    前記第1主部および前記第1折り曲げ部は、協働して前記弾性力を生成する直流電動機
  3. 請求項2に記載の直流電動機において、
    前記第1境界線の軸方向位置は、前記磁極の軸方向寸法に合わせて決定される直流電動機
  4. 請求項1に記載の直流電動機において、
    前記第2保持部は、前記軸方向に平行な第2境界線で折り曲げられ、前記第2境界線で区切られる第2主部と第2折り曲げ部とを有し、
    前記第2折り曲げ部は、前記磁極の軸方向他端に線状に接して保持する縁部を有する直流電動機
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の直流電動機において、
    前記継鉄の内周面に設けられる保持部材をさらに備え、
    前記保持部材は、前記第1保持部と、前記第2保持部と、前記磁極が周方向及び径方向へ移動することを規制する第3保持部と、を有する直流電動機
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