JP6310506B2 - 情報処理システム - Google Patents
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本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自衛消防隊員の活動を分析して評価するために、自衛消防隊員の位置情報又は防災設備の作動情報の履歴を利用できるようにする情報処理システムを提供することを目的としている。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動火災報知設備100(以下、「自火報設備100」という。)と情報処理システム200の構成の一例を示すブロック図である。図2は、火災受信機3と携帯端末5と支援サーバ6の機能の一例を示すブロック図である。
自火報設備100は防火対象物である建物に設置される。ここで建物とは、ホテル、マンション等の集合住宅、オフィスビル、商業施設などである。自火報設備100は、建物の各所に配置される複数の火災感知器1と、建物の各所に配置される複数の防火戸2と、建物の防災センタに設置される火災受信機3とを備える。火災受信機3は火災感知器1と信号線を介して、防火戸2とは中継器4と信号線とを介して接続される。自火報設備100はP型システムであってもR型システムであってもよい。
防災設備の一例である火災感知器1は、煙感知器、熱感知器、炎感知器等の感知器である。本実施形態では光電式の煙感知器を想定する。火災感知器1は、特に図示しないが、火災時に発生する煙を検知して火災を検出する火災検出部と、火災検出部が火災を検出すると自己の識別情報であるアドレスを含む火災信号を火災受信機3に送信する火災信号送信部とを備える。
防災設備の一例である防火戸2は同じく防災設備の一例である中継器4を介して火災受信機3に接続される。防火戸2は、特に図示しないが、自己を作動(具体的には閉鎖)させるための駆動部と、駆動部により自己が作動させられたことを示す作動信号を中継器4に出力する作動信号出力部とを備える。中継器4は、特に図示しないが、火災受信機3から送信される制御信号に基づいて防火戸2の作動を制御する作動制御部と、防火戸2から出力される作動信号を監視、受信する作動信号監視部と、作動信号監視部が作動信号を受信すると、自己の識別情報であるアドレスを含む作動信号を火災受信機3に送信する作動信号送信部とを備える。なお、防火戸2に中継器4の機能を組み込み一体としてもよい。
火災受信機3は、特に図示しないが、CPU等の演算部と、HDDやフラッシュメモリ等の記憶部と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部と、操作ボタンやタッチパネル等の操作部と、情報処理システム200と通信するための通信部とを備える。記憶部には、図2に示すように、設備情報データベースDB1が記憶される。設備情報データベースDB1は、建物に設置される各防災設備について、アドレスと、設備種別情報と、設置場所情報とを対応付けて記憶する。火災受信機3は、図2に示すように、火災信号取得部31と、作動信号取得部32と、作動情報送信部33という機能を備える。これらの機能は、演算部が、記憶部に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
情報処理システム200は、防火対象物である建物に在館する自衛消防隊員が携帯する携帯端末5と、自衛消防隊の活動を支援する支援サーバ6とを備える。携帯端末5と支援サーバ6と火災受信機3とは、インターネット等の通信回線7を介して相互に接続される。ここで自衛消防隊とは、火災や地震等の災害時に初期活動や応急対策を円滑に行い、例えば、建物の利用者の安全を確保するため建物毎に設置される組織である。自衛消防隊は、例えば、初期消火係、避難誘導係、安全防護係、通報連絡係、応急救護係、非常持出係、指揮係等により構成される。
携帯端末5は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話機等の携帯型のコンピュータである。携帯端末5は具体的には、特に図示しないが、CPU等の演算部と、フラッシュメモリやHDD等の記憶部と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部と、タッチセンサや操作ボタン等の操作部と、支援サーバ6と通信するための通信部と、建物の各所に設置されるビーコン発信機から定期的に送信されるビーコン信号を受信するための受信部とを備える。ここでビーコン発信機から送信されるビーコン信号には、当該信号を送信するビーコン発信機の識別情報である発信機IDが重畳される。ビーコン信号は例えば、近距離無線通信規格であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やZigBee(登録商標)に従って送信される。ビーコン発信機は上記の火災感知器1と一体化されてもよい。
支援サーバ6は、自衛消防隊員(が所持する携帯端末5)の位置情報と防災設備の作動情報の履歴を記録するコンピュータである。支援サーバ6は具体的には、特に図示しないCPU等の演算部と、HDDやフラッシュメモリ等の記憶部と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部と、操作ボタンやタッチセンサ等の操作部と、火災受信機3及び携帯端末5と通信するための通信部とを備える。なお、記憶部は、通信回線7を介して接続される外部サーバに設置されてもよい。記憶部には、図2に示すように、隊員情報データベースDB2と、発信機情報データベースDB3と、隊員位置情報データベースDB4と、作動情報データベースDB5とが記憶される。
支援サーバ6が自衛消防隊員の位置情報と防災設備の作動情報の履歴を記録する動作について図5を参照して説明する。図5は、この履歴記録動作の一例を示すシーケンス図である。
携帯端末5が自衛消防隊員の位置情報と防災設備の作動情報の履歴を表示する動作について図6を参照して説明する。図6は、この履歴表示動作の一例を示すシーケンス図である。
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。
上記の実施形態では携帯端末5の利用者が当該端末に履歴情報を表示させているが、携帯端末5に代えて火災受信機3、建物の防災センタに設けられ自火報設備100等の監視や操作を一括して行う総合操作盤又は支援サーバ6の利用者が各装置において履歴情報を表示させるようにしてもよい。すなわち火災受信機3、総合操作盤又は支援サーバ6が、携帯端末5が有する図2に示す各機能を有してもよい。
上記の実施形態では自衛消防隊員の位置と防災設備の作動状況の両方の履歴が記録されているが、これらのうちの一方のみを記録するようにしてもよい。
上記の実施形態では自衛消防隊員の位置が変化したときや防災設備の作動状況が変化したときにその履歴を記録するようにしているが、イベントの発生の有無によらず定期的に履歴を記録するようにしてもよい。
上記の履歴表示動作において携帯端末5の利用者は、支援サーバ6に対して履歴情報を要求する際に、時刻以外にも隊員の氏名や隊員の係や防災設備の種別や建物内の場所等の条件を指定するようにしてもよい。
上記の履歴表示動作では携帯端末5の利用者により指定された時刻に対応する履歴情報が支援サーバ6において抽出されているが、支援サーバ6において抽出される履歴情報は予め定められた時刻に対応する履歴情報であってもよい。例えば、最初の火災感知器1の発報から所定時間経過時までの期間に対応する履歴情報が支援サーバ6において自動的に抽出されてもよい。
上記の実施形態では携帯端末5は自端末の位置情報としてビーコン発信機の発信機IDを支援サーバ6に送信しているが、当該発信機IDは携帯端末5の位置情報の一例である。別の例として、ビーコン発信機の発信機IDに代えて設置場所情報をビーコン発信機に定期的に送信させ、携帯端末5は、このビーコン発信機から送信される設置場所情報を自端末の位置情報として支援サーバ6に送信してもよい。また別の例として、携帯端末5は無線LANのアクセスポイントから発信されるビーコン信号を受信して、その電波強度に基づいて自端末の測位を行い、測定した位置を支援サーバ6に通知するようにしてもよい。その際、携帯端末5はPDR(歩行者デッドレコニング)を併用してもよい。測位方式としてはIMES(Indoor Messaging System)を利用したものや音波信号を利用したもの等を採用してもよい。また別の例として、火災感知器1にBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に準拠した通信モジュールを備えさせ、火災感知器1が携帯端末5から受信した端末IDと自機のアドレスとを当該端末の位置情報として支援サーバ6に送信するようにして、火災感知器1の設置場所情報により携帯端末5の位置を特定するようにしてもよい。
上記の実施形態では自衛消防隊員が携帯端末5を携帯しているが、自衛消防隊員は建物の在館者の一例である。自衛消防隊員ではない一般在館者や公設消防隊員が携帯端末5を携帯してもよい。
上記の在館履歴表示画面ではリストLと立面図Cとが並べて配置されているが、リストLと立面図Cは別々の画面として表示されてもよい。別の例として、上記の地図履歴表示画面の平面図PはリストLと立面図Cとともに在館履歴表示画面内に配置されてもよい。また別の例として、上記の在館履歴表示画面において立面図Cに代えて平面図PがリストLの横に配置されてもよい。
上記の在館履歴表示画面のリストLにおいて履歴情報は降順に並べられてもよい。立面図Cにおいて建物の各フロアは降順に並べられてもよい。リストLと立面図Cとは縦方向に並べて配置されてもよい。地図履歴表示画面は、表示対象のフロアを切り替えるためのプルダウンメニューを有してもよい。図9に例示する地図履歴表示画面の防火戸マークM3は、太線で図示することで作動済みであることを表しているが、マークの形状や色や表示方法(例えば点滅)により作動済みであることを表してもよい。
上記の在館履歴表示画面のリストLではカーソルを使って履歴情報を選択することを想定しているが、履歴情報の選択方法はこれに限られない。例えば、リストLの長手方向中央に履歴情報選択用の枠を固定的に設け、スクロールバーS1を操作して履歴情報をスクロールして当該枠に収められた履歴情報を選択対象として特定するようにしてもよい。
上記の地図履歴表示画面は、平面図Pが図示する履歴情報を指定するためのシークバーS3を有してもよい。図10は、シークバーS3を有する地図履歴表示画面の一例を示す図である。シークバーS3は、時間軸を示すバーS31と、バーS31上を移動するスライダS32とを有するグラフィカルユーザインタフェースである。シークバーS3は、スライダS32の位置により時刻を示している。シークバーS3の一端近傍には開始時刻が表示され、他端近傍には終了時刻が表示される。シークバーS3のスライダS32をバーS31に沿って移動させると、その移動量に応じて、平面図Pが図示している自衛消防隊員の位置と防災設備の作動状況とが経時的に変化する。
上記の防火戸2は防災設備である防排煙設備の一例である。防火戸2はシャッタや垂れ壁や排煙機により代替されてもよい。火災感知器1は防災整備である自動火災報知設備の一例である。火災感知器1は発信機や地区音響装置により代替されてもよい。
Claims (3)
- 自衛消防隊員が携帯する携帯端末の位置情報を取得する隊員位置情報取得部と、
前記取得された位置情報を時刻情報と対応付けて履歴情報として記憶部に格納する隊員位置情報格納部と、
指定された期間に対応する携帯端末の位置情報を前記記憶部から抽出する隊員位置情報抽出部と、
前記抽出された携帯端末の位置情報を時系列に並べたリストと、前記抽出された携帯端末の位置情報のうち前記指定された期間内で指定された時刻に対応する携帯端末の位置情報が示す位置を図示する平面図又は立面図の少なくとも一方を並べて表示部に表示させる表示制御部と
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 自衛消防隊員が携帯する携帯端末の位置情報を取得する隊員位置情報取得部と、
前記取得された位置情報を時刻情報と対応付けて履歴情報として記憶部に格納する隊員位置情報格納部と、
携帯端末の位置情報を時系列に並べたリストと、携帯端末の位置情報が示す位置を図示する平面図又は立面図の少なくとも一方を並べて表示部に表示させる表示制御部と
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 自衛消防隊員が携帯する携帯端末の位置情報を取得する隊員位置情報取得部と、
前記取得された位置情報を時刻情報と対応付けて履歴情報として記憶部に格納する隊員位置情報格納部と、
防災設備の作動状況を示す作動情報を取得する作動情報取得部と、
前記取得された作動情報を時刻情報と対応付けて履歴情報として記憶部に格納する作動情報格納部と、
作動情報を時系列に並べたリストを表示し、前記リストに表示される作動情報を選択すると該作動情報の格納時刻に対応する携帯端末の位置情報が示す位置を図示する平面図又は立面図の少なく一方を表示部に表示させる表示制御部と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
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