JP7158940B2 - 位置情報システム - Google Patents
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Description
上記のような発信器を備えた位置情報システムでは、異なる位置に配設された複数の発信器の各識別情報と各設置箇所とを対応付けたマップ情報が予め用意され、携帯端末に与えられる。そして、携帯端末のユーザが当該携帯端末を保有して移動する際に、携帯端末が建物内の各箇所に配設された発信器からの識別情報を受信することで、受信した識別情報とマップ情報とから建物内での位置をマップと共に携帯端末の表示部に表示されることで自身の位置を把握することができる。
そこで、建物内での携帯端末の位置を携帯端末の表示部に表示させるとともに、火災が発生した場合には火災の発生位置を表示させる防災位置情報システムが考えられるが、火災等の有事が発生した際だけのためにかかるシステムを導入することは、コスト面で敷居が高いという課題がある。
本発明は上記のような背景の下になされたものでその目的とするところは、使用者の属性(権限、資格等)によって異なる地図情報を表示させたり、平時と有事の際とで異なる地図情報を携帯端末の表示部に表示させたりすることが可能な利便性の高い位置情報システムを提供することである。
所定エリアに設置された発信器からの信号を受信して、当該発信器の識別情報を含む発信器情報および自己の識別情報を送信可能な携帯端末と、
前記携帯端末により送信された発信器情報に基づいて、当該携帯端末の現在位置が示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を当該携帯端末に送信可能なサーバと、を備えた位置情報システムにおいて、
携帯端末を保有する使用者の属性を示す使用者情報を携帯端末の識別情報と関連して記憶するとともに、携帯端末を保有する使用者の前記属性に応じて、平時には前記マップ画像に示さないが有事の際には前記マップ画像に示す施設に関する情報を記憶する使用者・施設情報記憶手段を備え、
前記サーバは、前記発信器情報および識別情報に基づいて、情報を送信してきた携帯端末の現在位置および当該携帯端末を保有する使用者の属性を判定し、その属性に応じて当該携帯端末の現在位置が示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を作成し、送信可能であり、前記使用者・施設情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、前記携帯端末の現在位置と前記属性に応じた表示範囲の施設とが示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を送信可能であるように構成したものである。
前記サーバは、前記火災監視装置から送信されてくる火災の発生位置情報を含む火災情報に基づいて、前記携帯端末の現在位置と火災の発生位置とが示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を作成し、送信可能であるように構成する。
かかる構成によれば、火災が発生した場合には、携帯端末の位置だけでなく当該火災の発生位置も報知することができ、速やかな避難行動や消火活動などを行う際の利便性を高めることができる。
前記サーバは、前記火災監視装置から送信されてくる火災の発生場所情報を含む火災情報と、前記設備・機器情報記憶手段に記憶されている情報とに基づいて、前記携帯端末の現在位置と、火災の発生位置と、所定の設備・機器とが示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を作成し、送信可能であるように構成する。
かかる構成によれば、火災が発生した場合に、携帯端末の現在位置や火災の発生位置だけでなく、所定の設備・機器(例えば、消火作業の際に使用する消火作業関連機器や、避難の際に使用する非常口など)の位置もマップ上に表示されるため、携帯端末の保有者は火災時に適切な対応を行うことが可能となる。
かかる構成によれば、設備・機器の使い方を熟知していない人であっても、適切な消火作業を行うことが可能となる。
本実施形態の位置情報システムは、図1に示すように、建物内部の所定エリア内の複数の箇所に配設されているビーコン(発信器)10からの信号(電波)を受信可能な携帯端末20と、携帯電話基地局30及びインターネット等の通信ネットワークNを介して携帯端末20との間でデータ通信を行う位置情報サーバ40と、建物内部の所定エリア内の複数の箇所に配設されている火災感知器50からの火災検出信号を受信可能な火災受信機60と、ゲートウェイ(中継器)70及びインターネット等の通信ネットワークNを介して火災受信機60との間でデータ通信を行う火災情報サーバ80などから構成されている。位置情報サーバ40と火災情報サーバ80は1つの支援サーバとして構成しても良い。
ビーコン10は、電源に関する情報(内蔵電池情報又は外部電源情報)と自己の識別情報とを無線信号に乗せて定期的に周囲に発信する発信部を備える。ビーコン10が無線で発信する信号(ビーコン信号)には、少なくとも当該ビーコン10の識別情報(発信器の機器ID)が含まれていれば良く、さらに、設置されているエリアに関する情報が含まれても良い。
なお、火災受信機60は、火災検出信号に火災感知器50の設置アドレスが付加されている場合には、当該設置アドレスに基づいて火災の発生場所を特定する。一方、火災検出信号に火災感知器50の設置アドレスが付加されていない場合には、当該火災検出信号を伝送した感知器回線51(警戒区域)に基づいて火災の発生場所を特定する。
ここで、表示範囲指定テーブルは、建物の各フロアに設けられている設備等のアイテムをフロア図上に表示するか否かに関する情報であり、その一例が図2に示されている。
なお、図2の表示範囲指定テーブルに示されている有事の際の表示範囲とは別に、例えば自衛消防隊員が保有する携帯端末に対しては、概略レイアウトの情報を付加して送信し、表示させるようにしても良い。
したがって、本実施形態の位置情報システムによれば、使用者の属性(権限、資格等)によって異なる地図情報を表示させることができる。
したがって、本実施形態の位置情報システムによれば、平時と有事の際とで異なるアイテムを表記した地図情報を携帯端末の表示部に表示させることができる。
さらに、火災情報サーバ80は、当該火災情報に基づいて火災が発生している建物を特定し、特定した建物の設備・機器情報をデータベース81から取得する。そして、取得した設備・機器情報に基づいて、通常時に表示するが火災時に表示しないアイテムを指定する火災時表示不要アイテム情報と、通常時に表示しないが火災時に表示するアイテムを指定する火災時表示必要アイテム情報を生成し、生成したこれらの情報を、通信ネットワークNを介して位置情報サーバ40に送信する処理を実行可能である。
携帯端末20は、位置情報表示アプリが起動されると、例えば図7(a)に示すように、まず、ビーコン10から発信されるビーコン信号を受信したかを判定する(ステップS11)。そして、ビーコン信号を受信した場合(ステップS11;Yes)には、当該ビーコン信号に含まれるビーコン10の識別情報(機器ID)等と当該ビーコン信号の受信電波強度とを含むビーコン情報を、携帯電話基地局30及び通信ネットワークNを介して位置情報サーバ40へ送信する(ステップS12)。
なお、火災が発生している建物に、同フロア火災時表示必要アイテム及び別フロア火災時表示必要アイテムがない場合には、ステップS23の処理は省略される。また、火災が発生している建物に、同フロア火災時表示不要アイテム及び別フロア火災時表示不要アイテムがない場合には、ステップS24の処理は省略される。
位置情報サーバ40は、図8に示すように、まず、携帯端末20から送信されるビーコン情報を受信したかを判定する(ステップS31)。そして、ビーコン情報を受信した(Yes)と判定した場合には、受信したビーコン情報および端末IDとデータベース41に記憶されている情報とに基づいて当該携帯端末20の現在位置を算出し(ステップS32)、端末IDを用いてデータベース41を参照して当該携帯端末の使用者の属性を判定する(ステップS33)。続いて、図2のテーブルを参照して属性に応じた表示範囲を決定し(ステップS34)、データベース41から当該携帯端末20が位置しているフロアのフロア図を抽出し、抽出したフロア図に当該携帯端末20の現在位置を示すマークをプロットするとともに、表示範囲の設備を表示したフロア図情報を生成する(ステップS35)。
そして、当該携帯端末20が位置している建物で火災が発生していない(ステップS36;No)と判定した場合には、ステップS33で生成したフロア図情報を通信ネットワークN及び携帯電話基地局30を介して当該携帯端末20に送信する(ステップS42)。これにより、例えば図5(a)に示すようなフロア図画像が当該携帯端末20の画面に表示されることとなる。
なお、火災関係情報として、火災時表示必要アイテム情報を受信しなかった場合には、ステップS40の処理は省略される。また、火災関係情報として、火災時表示不要アイテム情報を受信しなかった場合には、ステップS41の処理は省略される。
なお、火災関係情報として、火災時表示必要アイテム情報を受信しなかった場合には、ステップS40の処理は省略される。また、火災関係情報として、火災時表示不要アイテム情報を受信しなかった場合には、ステップS41の処理は省略される。
また、サーバ(位置情報サーバ40及び火災情報サーバ80)は、記憶手段(データベース41、81)に記憶されている使用者の属性情報および表示必要設備・機器情報に基づいて、携帯端末20の現在位置と、火災の発生位置と、所定の表示必要設備・機器(同フロア火災時表示必要アイテム、別フロア火災時表示必要アイテム)とが示されたマップ画像(フロア図画像)を当該携帯端末20に表示させるためのマップ情報(フロア図情報)を当該携帯端末20に送信可能である。
また、上記実施形態では、ビーコンからの信号を携帯端末によって受信し受信した情報を無線通信で位置情報サーバへ送信すると説明したが、監視対象エリアがオフィスのような空間である場合には、オフィス内の机に設置されているパソコンにビーコンからの信号を受信可能な機器を接続して、当該機器が受信した情報をパソコンがLAN(ローカルエリアネットワーク)を介して位置情報サーバへ送信するようにしても良い。
また、上記実施形態では、位置情報システムとして、ビーコンによる測位を利用したシステムを例示したが、これに限定されず、位置情報システムは、例えばIMES(Indoor MEssaging System)等のその他の方式による測位を利用したシステムであっても良い。すなわち、発信器は、ビーコンに限定されずIMES送信機等であっても良い。
さらに、位置情報システムの位置特定処理は、ビーコンの一点測位でも良いし、多点測位(複数のビーコンの信号により位置を特定する処理)であっても良い。
また、上記実施形態では、有事の例として火災監視装置により火災を検知した場合に関して述べたが、地震や水害などによる他の有事が発生した場合に適用しても良い。
20 携帯端末
40 位置情報サーバ(サーバ)
41 データベース(使用者・施設情報記憶手段)
50 火災感知器
60 火災受信機(受信機)
80 火災情報サーバ(火災監視装置)
81 データベース(設備・機器情報記憶手段)
Claims (4)
- 所定エリアに設置された発信器からの信号を受信して、当該発信器の識別情報を含む発信器情報および自己の識別情報を送信可能な携帯端末と、
前記携帯端末により送信された発信器情報に基づいて、当該携帯端末の現在位置が示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を当該携帯端末に送信可能なサーバと、を備えた位置情報システムであって、
携帯端末を保有する使用者の属性を示す使用者情報を携帯端末の識別情報と関連して記憶するとともに、携帯端末を保有する使用者の前記属性に応じて、平時には前記マップ画像に示さないが有事の際には前記マップ画像に示す施設に関する情報を記憶する使用者・施設情報記憶手段を備え、
前記サーバは、前記発信器情報および識別情報に基づいて、情報を送信してきた携帯端末の現在位置および当該携帯端末を保有する使用者の属性を判定し、その属性に応じて当該携帯端末の現在位置が示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を作成し、送信可能であり、前記使用者・施設情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて、前記携帯端末の現在位置と前記属性に応じた表示範囲の施設とが示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を送信可能であることを特徴とする位置情報システム。 - 所定エリアに設置された火災感知器からの火災検出信号を受信可能な受信機により送信された火災の発生場所情報を含む火災情報に基づいて、前記火災の発生位置を判定する火災監視装置を備え、
前記サーバは、前記火災監視装置から送信されてくる火災の発生位置情報を含む火災情報に基づいて、前記携帯端末の現在位置と火災の発生位置とが示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を作成し、送信可能であることを特徴とする請求項1に記載の位置情報システム。 - 建物内に設置されている設備・機器のうち、通常時には前記マップ画像に示さないが火災時には前記マップ画像に示す設備・機器に関する情報を記憶する設備・機器情報記憶手段を備え、
前記サーバは、前記火災監視装置から送信されてくる火災の発生場所情報を含む火災情報と、前記設備・機器情報記憶手段に記憶されている情報とに基づいて、前記携帯端末の現在位置と、火災の発生位置と、所定の設備・機器とが示されたマップ画像を当該携帯端末に表示させるためのマップ情報を作成し、送信可能であることを特徴とする請求項2に記載の位置情報システム。 - 前記携帯端末の画面に表示されている前記マップ画像において前記所定の設備・機器が選択された場合には、当該選択された設備・機器に関する情報が当該画面に表示されることを特徴とする請求項3に記載の位置情報システム。
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石井 悠 Hisashi Ishii,FIT2006 第5回情報科学技術フォーラム 一般講演論文集 第2分冊 データベース 自然言語 人工知能・ゲーム 音声・音楽 生体情報科学 Forum on Information Technology 2006 |
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