JP7210206B2 - 防災システム - Google Patents
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Description
本発明の目的は、不規則に変わる人の位置情報や突然の警報発生においても、その状況下の人の位置情報及び防災情報に応じて柔軟かつ迅速な自衛消防活動が行えるように、自衛消防活動に効果的な情報を配信することが可能な防災システムを提供することである。
端末と、前記端末と通信可能なサーバと、を備える防災システムにおいて、
前記端末の識別情報と、自衛消防隊の各役割のうち当該端末を所持する者が選択した役割と、を対応付けて記憶する役割テーブルを備え、
前記サーバは、前記役割テーブルに記憶されている情報に基づいて、役割を選択するよう促す役割選択促進画面として、自衛消防隊の役割が役割ごとに示された役割選択促進画面を前記端末に表示させる役割選択促進情報を作成し、対象の端末に送信し、
前記端末は、ユーザが操作可能な操作部を備え、当該操作部を操作して火災発生時に表示される前記役割選択促進画面内に示された前記自衛消防隊の各役割のうちのいずれかが選択された場合に、選択された役割を報知する役割報知情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記役割報知情報に基づいて前記役割テーブルを更新し、更新後の役割テーブルに基づいて前記役割選択促進情報を作成し、対象の端末に送信するように構成したものである。
上記のような構成を有する防災システムによれば、自衛消防隊の役割を、端末を所持する者に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、自衛消防隊の役割)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
ここで、望ましくは、
前記役割選択促進画面には、自衛消防隊の役割と、当該役割を選択している自衛消防隊員の人数と、が役割ごとに示されているように構成する。
かかる構成によれば、最新の対応人数(各役割を選択している自衛消防隊員の人数)を、端末を所持する者に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、自衛消防隊の役割と最新の対応人数)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
自衛消防隊の役割には、出火階において前記端末を所持する者は選択可能だが、出火階以外のフロアにおいて前記端末を所持する者は選択不可の役割があり、
前記端末は、送信器からの信号を受信して、当該送信器の識別情報を含む送信器情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記端末からの送信器情報に基づいて当該端末の現在場所を特定し、
前記端末の現在場所が出火階である場合には、自衛消防隊の各役割が通常表示態様で表示された役割選択促進画面を表示させる前記役割選択促進情報を当該端末に送信し、
前記端末の現在場所が出火階でない場合には、出火階以外のフロアにおいて前記端末を所持する者が選択可能な役割が前記通常表示態様で表示され、出火階以外のフロアにおいて前記端末を所持する者が選択不可の役割が非表示、あるいは前記通常表示態様とは異なる表示態様で表示された役割選択促進画面を表示させる前記役割選択促進情報を当該端末に送信するように構成する。
かかる構成によれば、選択できない役割を誤って選択してしまう不都合を回避することができる。
前記サーバは、自衛消防隊の役割ごとに異なる災害対応が示された災害対応画面として、前記役割選択促進画面の再表示を指示する際に選択されるボタン画像を含む災害対応画面を前記端末に表示させる情報を、役割別に対象の端末に送信し、
前記端末の前記操作部を操作して前記災害対応画面内の前記ボタン画像が選択された場合に、当該端末に表示中の画面が当該災害対応画面から前記役割選択促進画面に切り替わるように構成する。
かかる構成によれば、端末を所持する者は、先に選択した役割での災害対応の途中や終了後に、役割選択促進画面を再度見ることができる。
前記端末は、送信器からの信号を受信して、当該送信器の識別情報を含む送信器情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記端末からの送信器情報に基づいて当該端末の現在場所を特定し、
火災感知器からの火災検出信号を受信可能な火災受信機により送信された火災の発生場所情報を含む火災情報と、複数の端末からの前記送信器情報と、前記役割テーブルに記憶されている情報と、に基づいて、火災の発生場所に相当する位置に火災画像と、一の端末の現在場所に相当する位置に現在場所画像と、自衛消防隊の役割の一種である地区隊長が所持する端末の現在場所に相当する位置に地区隊長場所画像と、地区隊長以外の者が所持する端末の現在場所に相当する位置に他者場所画像と、が配置されたフロア図を当該一の端末に表示させるフロア図情報を作成し、対象の端末に送信し、
前記地区隊長が所持する端末では、前記現在場所画像と前記地区隊長場所画像とが合体した状態で表示されるように構成する。
かかる構成によれば、端末を所持する者は、自身の現在場所だけでなく、端末を所持する他の者の現在場所を地区隊長と地区隊長以外とを識別可能に把握することができる。
図1は、本実施形態の防災システム1の概略構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の防災システム1は、例えば図1に示すように、建物内部の所定エリア内の複数の箇所に配設されているビーコン(送信器)10からの信号(電波)を受信可能な端末20と、携帯電話基地局30及びインターネット等の通信ネットワークNを介して端末20との間でデータ通信を行う位置情報サーバ40と、建物内部の所定エリア内の複数の箇所に配設されている火災感知器50からの火災検出信号を受信可能な火災受信機60と、ゲートウェイ(中継器)70及びインターネット等の通信ネットワークNを介して火災受信機60との間でデータ通信を行う火災情報サーバ80とを備えて構成される。なお、位置情報サーバ40と火災情報サーバ80は1つの支援サーバとして構成しても良い。
ビーコン10は、電源に関する情報(内蔵電池情報又は外部電源情報)と自己の識別情報(機器ID)とを無線信号に乗せて定期的に周囲に発信する発信部を備える。ビーコン10が無線で発信する信号(ビーコン信号)には、少なくとも当該ビーコン10の識別情報(機器ID)が含まれていれば良く、さらに、設置されているエリアに関する情報が含まれても良い。
端末20の制御部は、ビーコン信号受信部が複数のビーコン10(通信範囲が互いに重なるビーコン10)から発信されるビーコン信号を受信した場合には、それぞれのビーコン情報を無線通信部から位置情報サーバ40へ送信する。
なお、火災受信機60は、火災検出信号に火災感知器50の設置アドレスが付加されている場合には、当該設置アドレスに基づいて火災の発生場所を特定する。一方、火災検出信号に火災感知器50の設置アドレスが付加されていない場合には、当該火災検出信号を伝送した感知器回線51(警戒区域)に基づいて火災の発生場所を特定する。
火災情報サーバ80は、火災受信機60からの火災情報を受信すると、当該火災情報とともに送信された識別情報(受信機ID)に対応する建物の識別情報(ビル名や住所など)をデータベース81から取得する。そして、当該火災情報を、取得した建物の識別情報とともに通信ネットワークNを介して位置情報サーバ40に送信する処理を実行可能である。
ここで、建物の情報とは、当該建物の識別情報(ビル名や住所など)、当該建物の各フロア(各階)のフロア図、当該建物の各フロアに設置されているビーコン10の識別情報及び設置場所情報、当該建物の各フロアに設置されている各種防災機器・設備の設置場所情報、当該建物の一時集合場所情報等を含む情報である。
また、端末20の情報とは、当該端末20の識別情報(端末ID)、当該端末20のユーザに関する情報(ユーザの名前など)等を含む情報である。例えば、端末20に表示される火災情報配信アプリの設定画面においてユーザに関する情報を入力できるようになっており、その入力された情報が、当該端末20の識別情報(端末ID)とともに位置情報サーバ40へ送信されてデータベース41に記憶されるようになっている。
さらに、位置情報サーバ40は、火災情報サーバ80からの火災情報を受信した場合には、当該火災情報に含まれる火災の発生場所情報等を反映させたフロア図情報を生成し、生成したフロア図情報を通信ネットワークN及び携帯電話基地局30を介して端末20に送信する処理を実行可能である。これにより、端末20の表示部には、火災の発生場所を示すフロア図画像が表示される。
一方、ビーコン信号を受信した場合(ステップS11;Yes)には、当該ビーコン信号に含まれるビーコン10の識別情報(機器ID)等と当該ビーコン信号の受信電波強度とを含むビーコン情報を、自己の識別情報(端末ID)とともに携帯電話基地局30及び通信ネットワークNを介して位置情報サーバ40へ送信する(ステップS12)。
一方、フロア図情報を受信した場合(ステップS13;Yes)には、当該フロア図情報に基づくフロア図画像を表示部に表示して(ステップS14)、アプリ起動時処理を終了する。これにより、火災情報配信アプリの起動後最初のステップS14では、最新のフロア図画像110が表示部に表示されることとなり、火災情報配信アプリの起動後2回目以降のステップS14では、表示部に表示中のフロア図画像110が最新のフロア図画像110に更新されることとなる。
また、本実施形態では、火災情報配信アプリが常時起動していることとするが、これに限定されない。例えば、火災情報配信アプリに加えて位置情報アプリもインストールしておき、位置情報アプリを常時起動して、この位置情報アプリでステップS11~S12の処理(すなわち、ビーコン信号を受信する度にビーコン情報を位置情報サーバ40に送信する処理)、あるいは、前回受信したビーコン信号に含まれるビーコン10の識別情報と、今回受信したビーコン信号に含まれるビーコン10の識別情報とが異なる場合に、今回受信したビーコン信号に基づくビーコン情報を位置情報サーバ40に送信する処理を実行し、火災情報配信アプリが起動された場合に、火災情報配信アプリでステップS13~S14の処理を実行するようにしても良い。
以下、出火建物(火災感知器50が作動している建物)に位置する端末20のうち管理者権限端末を「特別端末」と称し、出火建物に位置する端末20のうち管理者権限端末以外の端末20を「一般端末」と称し、一般端末を所持する者を「一般端末ユーザ」と称する。ここで、「管理者権限端末」とは、自衛消防隊長が所持する端末20(携帯端末)及び/又は防災センターに配備されている端末20(PC端末や携帯端末など)である。すなわち、端末20は、火災情報配信アプリがインストールされている端末であれば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型の端末であっても良いし、PC端末などの設置型の端末であっても良い。
なお、火災情報配信アプリのインストール時に管理者権限用のログインIDとパスワードを設定することで管理者権限端末であると登録するのではなく、管理者権限端末であると予め登録された端末20を自衛消防隊長や防災センターに配るようにしても良い。
一方、ビーコン情報を受信した場合(ステップS21;Yes)には、受信したビーコン情報とデータベース41に記憶されている情報とに基づいて当該端末20の現在場所を算出し(ステップS22)、データベース41から当該端末20が位置するフロア(現在階)のフロア図を抽出する(ステップS23)。
次いで、ステップS24で生成したフロア図情報(現在階フロア図情報)を通信ネットワークN及び携帯電話基地局30を介して当該端末20に送信し(ステップS25)、平常時処理を終了する。これにより、端末20の表示部に、当該端末20が位置するフロア(現在階)のフロア図画像110であって、当該端末20の現在位置に相当する位置に当該端末20を示す記号(例えば現在場所アイコン111)が配置されたフロア図画像110が表示されることとなる。
火災時処理では、まず、データベース41から出火階のフロア図を抽出し(ステップS31)、抽出したフロア図に火災の発生場所をプロットする(ステップS32)。
次いで、特別端末及び一般端末からのビーコン情報とデータベース41に記憶されている情報とに基づいて特別端末及び一般端末の現在場所を算出し(ステップS33)、火災の発生場所がプロットされたフロア図に、出火階に位置する端末の現在場所をプロットしてフロア図情報を生成する(ステップS34)。
次いで、図2(b)に示す平常時処理を実行して(ステップS36)、ステップS32の処理に戻る。
火災情報サーバ80は、火災受信機60からの火災情報(火災の発生場所情報や発生時刻情報などを含む情報)を受信すると(ステップS101)、当該火災情報とともに送信された火災受信機60の識別情報(受信機ID)に対応する建物の識別情報(ビル名や住所など)をデータベース81から取得し、当該火災情報を、取得した建物の識別情報とともに位置情報サーバ40に送信する(ステップS102)。
なお、火災情報サーバ80が特別端末及び一般端末に通知情報を送信するようにしても良い。具体的には、火災情報サーバ80が、火災受信機60からの火災情報を受信した場合に、出火建物に位置する端末20の識別情報(端末ID)を位置情報サーバ40から取得して、出火建物に位置する端末20に、付近で火災感知器50が作動している旨を通知する通知情報するようにしても良い。
すなわち、本実施形態では、火災情報配信アプリが常時起動しており、通知画像101がタップされた場合や火災情報配信アプリのアイコンがタップされた場合に、火災情報配信アプリがバックグラウンドで起動する状態(アプリ起動時処理のステップS11~S14をバックグラウンドで実行する状態)から、火災情報配信アプリがフォアグラウンドで起動する状態(アプリ起動時処理のステップS11~S14をフォアグラウンドで実行する状態)に切り替わる。
なお、火災情報配信アプリがバックグラウンドで起動する状態では、アプリ起動時処理のステップS11~S12の処理のみを実行し、アプリ起動時処理のステップS13~S14の処理を実行しないようにしても良い。
そして、位置情報サーバ40は一般端末に対して、まず、一般端末用警報発生中情報を送信する。これにより、一般端末の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、一般端末用警報発生中情報に基づくメッセージ画像160が重畳された一般端末用警報発生中画面が表示される(ステップS123)。この時点では火災と判断されていないため、自衛消防隊活動は開始されない。
なお、火災情報配信アプリの起動時に特別端末及び一般端末に表示される各画面(図4~図24(図4(a)、図6、図15は除く))において、メッセージ画像160は、画面下端から上昇(上へとスライド)して表示される。
また、火災情報配信アプリの起動時に特別端末及び一般端末に表示される各画面(図4~図24(図4(a)、図6、図15は除く))において、フロア図画像110は、随時最新のフロア図画像110に更新される。また、フロア図画像110は、ピンチアウト操作やピンチイン操作によって拡大縮小できるようになっている。
したがって、警報発生場所アイコン112は、火災受信機60がR型受信機やアドレッサブルなP型受信機の場合には、フロア図画像110の、火災検出信号を送信してきた火災感知器50(作動している火災感知器50)の設置場所に相当する位置に配置される。また、火災受信機60がアドレッサブルでないP型受信機の場合には、フロア図画像110の、火災検出信号を伝送してきた感知器回線51に対応するエリア(警戒区域)内の所定場所(例えばエリア中央)に相当する位置に配置される。
次いで、位置情報サーバ40は一般端末に対して、確認報告情報を送信する。これにより、一般端末の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、確認報告情報に基づくメッセージ画像160が重畳された確認報告画面が表示される(ステップS124)。
確認報告画面のフロア図画像110は、例えば図5(a)に示すように、グレーアウト表示されており、このフロア図画像110をタップすることで、一般端末用警報発生中画面(図4(b))へ戻ることができるようになっている。
また、確認報告画面のメッセージ画像160には、例えば図5(a)に示すように、火災が発生していることを確認した際にタップされる火災ボタン161aと、火災が発生していないことを確認した際にタップされる非火災ボタン161bとが配置されている。
火災ボタン161a及び非火災ボタン161bの両方が初期表示態様で表示されている場合に、火災ボタン161aのボタンがタップされると、例えば図5(b)に示すように、火災ボタン161aの表示態様が選択表示態様に変化する。また、火災ボタン161a及び非火災ボタン161bの両方が初期表示態様で表示されている場合に、非火災ボタン161bのボタンがタップされると、非火災ボタン161bの表示態様が選択表示態様に変化する。
なお、火災ボタン161a又は非火災ボタン161bがタップされると、防災センターの電話番号と発信ボタンを表示し、この発信ボタンがタップされると、例えば図6に示すように、防災センターに発信するように構成することも可能である。
一方、位置情報サーバ40は特別端末に対して、まず、特別端末用警報発生中情報を送信する。これにより、特別端末の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、特別端末用警報発生中情報に基づくメッセージ画像160が重畳された特別端末用警報発生中画面が表示される(ステップS163)。この時点では火災と判断されていないため、自衛消防隊活動は開始されない。
また、特別端末用警報発生中画面のメッセージ画像160には、例えば図7(a)に示すように、出火階を知らせるメッセージや、付近で火災感知器50が作動している旨のメッセージや、報告に備えるよう促すメッセージなどが表示されている。
次いで、位置情報サーバ40は特別端末に対して、判断報告情報を送信する。これにより、特別端末の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、判断報告情報に基づくメッセージ画像160が重畳された判断報告画面が表示される(ステップS164)。
判断報告画面のフロア図画像110は、例えば図7(b)に示すように、グレーアウト表示されており、このフロア図画像110をタップすることで、火災の有無が未確定の場合には特別端末用警報発生中画面(図7(a))へ戻ることができるようになっている。
また、判断報告画面のメッセージ画像160には、例えば図7(b)に示すように、火災が発生していると判断した際にタップされる火災断定ボタン162aと、火災が発生していないと判断した際にタップされる非火災断定ボタン162bと、判断結果を周知する際にタップされる周知ボタン162cとが配置されている。
また、自衛消防隊長は、情報を集約して対象エリアに問題がないことを確認した後に、火災が発生していないと判断して、非火災断定ボタン162bをタップする。
火災断定ボタン162a及び非火災断定ボタン162bの両方が初期表示態様で表示されている場合に、火災断定ボタン162a及び非火災断定ボタン162bのうち一方のボタンがタップされると、当該一方のボタンの表示態様が選択表示態様に変化する。また、火災断定ボタン162a及び非火災断定ボタン162bのうち一方のボタンが選択表示態様で表示されている場合に、他方のボタンがタップされると、当該他方のボタンの表示態様が選択表示態様に変化し、当該一方のボタンの表示態様が初期表示態様に戻る。
そして、位置情報サーバ40は、火災時処理(図2(c))の実行を終了して、平常時処理(図2(b))の実行を再開する。
なお、特別端末用警報発生中画面(図7(a))の表示中、あるいは判断報告画面(図7(b))の表示中に、一般端末において火災ボタン161a又は非火災ボタン161b(図5(a))がタップされた場合には、表示中の画面(特別端末用警報発生中画面又は判断報告画面)のメッセージ画像160に、「本館1階○○○(登録名)から防災センターへ発信中・・・」等のメッセージが表示される。
また、位置情報サーバ40は、火災が発生している旨を報知する周知情報を受信した場合には、その受信時刻を内部メモリに記録する。これにより、火災断定から避難終了までの時間を計測することが可能となる。
したがって、火災の有無が確定したことを、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、火災の有無が確定したこと)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
したがって、火災発生が確定した時点から避難終了までの時間を計測することが可能となる。
位置情報サーバ40は、火災が発生している旨を報知する周知情報を受信した場合には、当該周知情報を送信してきた特別端末に報告者用情報を送信する。また、火災が発生している旨を報知する発信情報を受信した場合には、当該発信情報を送信してきた一般端末に報告者用情報を送信する。これにより、報告者用情報を受信した端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、報告者用情報に基づくメッセージ画像160が重畳された報告者用画面が表示される(ステップS127,S166)。
また、火災が発生している旨を報知する発信情報を送信してきた一般端末が複数ある場合には、これら一般端末の全部に報告者用情報を送信しても良いし、これら一般端末のうちのいずれか(例えば、発信情報を最初に送信してきた一般端末)に報告者用情報を送信しても良い。
すなわち、位置情報サーバ40は、報告者用情報を送信する端末20に対しては例外として、当該端末20が報告者用画面を表示している間、火災時処理(図2(c))のステップS32で火災の発生場所と発信機の設置場所とをプロットして作成した出火階フロア図情報を送信する。発信機の設置場所のプロットは、データベース41に記憶されている情報(防災機器・設備の設置場所情報)に基づき行われる。
また、報告者用画面のメッセージ画像160には、例えば図8(a)に示すように、火災発生を大声で2回知らせた際にタップされるチェックボックス163aと、発信機に対し所定操作(例えば押しボタンを押す操作)を行った際にタップされるチェックボックス163bとが配置されている。
端末20は、火災発生場所アイコン114の表示位置が変更されると、変更後の表示位置を通知する火災発生場所変更情報を位置情報サーバ40に送信する(ステップS128)。
また、報告者用画面の表示中であれば火災発生場所アイコン114の表示位置を複数回変更することも可能であり、その度に火災発生場所が更新される。
したがって、発信機の設置場所を、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に報知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、発信機の設置場所)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
したがって、複数の端末20のうち発信機に対する所定操作を行うのに適した位置にある端末20を所持する者に、発信機の設置場所を報知することが可能となる。
一方、火災が発生していると報告してきた者は、出火階にいる可能性が高い。すなわち、その者は、他の者よりも早く、出火階に設置されている発信機を操作できる可能性が高い。したがって、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110によって発信機の設置場所を報知する対象として、火災が発生していると報告してきた者を選ぶことで、発信機の設置場所を他の者に報知する場合よりも、発信機に対する所定操作のタイミングを早まらせることが可能となる。
したがって、より正確な火災発生場所を、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、より正確な火災発生場所)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
一般端末は、報告者用画面(図8(a))のチェックボックス163a及びチェックボックス163bの2つがタップ(チェック)されると、その旨を位置情報サーバ40に送信し、位置情報サーバ40は、それに応じて当該一般端末に役割選択情報を送信する。また、位置情報サーバ40は、火災が発生している旨を報知する発信情報を送信してこなかった一般端末に対して、報告者用情報を送信せずに役割選択情報を送信する。これにより、一般端末の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、役割選択情報に基づくメッセージ画像160が重畳された役割選択画面が表示される(ステップS129)。
なお、火災が発生している旨を報知する発信情報を送信してこなかった一般端末に対して役割選択情報を送信するタイミングは、火災が発生している旨を報知する発信情報を送信してきた一般端末に対して報告者用情報を送信するタイミングと同じであっても良いし、火災が発生している旨を報知する発信情報を送信してきた一般端末に対して役割選択情報を送信するタイミングと同じであっても良い。
すなわち、一般端末ユーザは、自衛消防隊員として行動するための取るべき役割を選択することができる。
位置情報サーバ40の内部メモリには、一般端末ユーザが選択した役割と、当該一般端末ユーザが所持する端末20の識別情報(端末ID)とを対応付けて記憶する担当役割テーブルが格納されている。位置情報サーバ40は、役割報知情報を受信した場合に、選択された役割と、当該役割報知情報とともに送信された端末IDとを対応付けて、担当役割テーブルに記憶する(ステップS146)。これにより、位置情報サーバ40は、地区隊長を選択した一般端末ユーザが所持する端末20と、通報連絡班を選択した一般端末ユーザが所持する端末20と、初期消火班を選択した一般端末ユーザが所持する端末20と、避難誘導班を選択した一般端末ユーザが所持する端末20と、応急救護班を選択した一般端末ユーザが所持する端末20と、安全防護班を選択した一般端末ユーザが所持する端末20とを把握することができる。すなわち、位置情報サーバは、一般端末と、当該一般端末を所持する者と、当該一般端末が所持する者の役割とを関係付けて把握することができる。
したがって、自衛消防隊の役割を一般端末ユーザに周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、自衛消防隊の役割)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
したがって、最新の対応人数(各役割を選択している自衛消防隊員の人数)を一般端末ユーザに周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、自衛消防隊の役割と最新の対応人数)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
したがって、選択できない役割を誤って選択してしまう不都合を回避することができる。
次いで、位置情報サーバ40は、地区隊長を選択した一般端末ユーザ(自衛消防隊員)が所持する端末20に、地区隊長対応項目情報を送信する。これにより、当該端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、地区隊長対応項目情報に基づくメッセージ画像160が重畳された地区隊長対応項目画面が表示される(ステップS131)。
地区隊長対応項目画面のメッセージ画像160には、例えば図10(a)に示すように、他の一般端末ユーザに対し指揮や命令を行った際にタップされるチェックボックス165aと、防災センターに初期消火の状況報告を行った際にタップされるチェックボックス165bと、防災センターに逃げ遅れ者や負傷者の状況報告を行った際にタップされるチェックボックス165cと、防災センターに出火場所や火災規模などの状況報告を行った際にタップされるチェックボックス165dと、担当するフロアにおいて避難が完了したことを確認した際にタップされる避難完了報告ボタン165eとが配置されている。
また、地区隊長対応項目画面のメッセージ画像160には、役割選択ボタン166aが配置されており、この役割選択ボタン166aをタップすることで、役割選択画面(図9)へ戻ることができるようになっている。
地区隊長対応項目画面のフロア図画像110には、例えば図10(b)に示すように、火災発生場所に相当する位置に火災発生場所アイコン114と、当該端末20の現在場所に相当する位置に現在場所アイコン111と、地区隊長の現在場所に相当する位置に地区隊長アイコン121と、地区隊長以外の一般端末ユーザや自衛消防隊長の現在場所に相当する位置に他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20が出火階に位置していない場合には、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110に現在場所アイコン111は配置されない。すなわち、位置情報サーバ40は、地区隊長を選択した一般端末ユーザが所持する端末20に対しては例外として、当該端末20が地区隊長対応項目画面を表示している間、火災時処理(図2(c))のステップS34で出火階に位置する全ての端末20の現在場所をプロットして作成した出火階フロア図情報を送信する。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図10(a)に示す状態へ戻ることができるようになっている。
また、位置情報サーバ40は、通報連絡班を選択した一般端末ユーザ(自衛消防隊員)が所持する端末20に、通報連絡班対応項目情報を送信する。これにより、当該端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、通報連絡班対応項目情報に基づくメッセージ画像160が重畳された通報連絡班対応項目画面が表示される(ステップS131)。
通報連絡班対応項目画面のメッセージ画像160には、例えば図11(a)に示すように、出火場所や火災規模などを確認した際にタップされるチェックボックス165fと、逃げ遅れ者や負傷者の有無などを確認した際にタップされるチェックボックス165gと、役割選択画面(図9)を再表示する際にタップされる役割選択ボタン166aとが配置されている。
通報連絡班対応項目画面のフロア図画像110には、例えば図11(b)に示すように、火災発生場所アイコン114と、現在場所アイコン111と、地区隊長アイコン121と、他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20が出火階に位置していない場合には、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110に現在場所アイコン111は配置されない。すなわち、位置情報サーバ40は、通報連絡班を選択した一般端末ユーザが所持する端末20に対しては例外として、当該端末20が通報連絡班対応項目画面を表示している間、火災時処理(図2(c))のステップS34で出火階に位置する全ての端末20の現在場所をプロットして作成した出火階フロア図情報を送信する。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図11(a)に示す状態へ戻ることができるようになっている。
また、位置情報サーバ40は、初期消火班を選択した一般端末ユーザ(自衛消防隊員)が所持する端末20に、初期消火班対応項目情報を送信する。これにより、当該端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、初期消火班対応項目情報に基づくメッセージ画像160が重畳された初期消火班対応項目画面が表示される(ステップS131)。
初期消火班対応項目画面のメッセージ画像160には、例えば図12(a)に示すように、初期消火を行った際にタップされるチェックボックス165hと、役割選択画面(図9)を再表示する際にタップされる役割選択ボタン166aとが配置されている。
初期消火班対応項目画面のフロア図画像110には、例えば図12(b)に示すように、火災発生場所アイコン114と、現在場所アイコン111と、地区隊長アイコン121と、他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20が出火階に位置していない場合には、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110に現在場所アイコン111は配置されない。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図12(a)に示す状態へ戻ることができるようになっている。
端末20は、消火器アイコン131の表示位置が変更されると、変更後の表示位置を通知する機器設置場所変更情報を位置情報サーバ40に送信する。
したがって、より正確な防災機器設置場所を、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、より正確な防災機器設置場所)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
なお、表示位置を変更可能な機器画像は消火器アイコン131に限定されない。すなわち、所定の防災機器は消火器に限定されず、設置場所を変更可能な防災機器であれば、適宜変更可能である。
また、位置情報サーバ40は、避難誘導班を選択した一般端末ユーザ(自衛消防隊員)が所持する端末20に、避難誘導班対応項目情報を送信する。これにより、当該端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、避難誘導班対応項目情報に基づくメッセージ画像160が重畳された避難誘導班対応項目画面が表示される(ステップS131)。
避難誘導班対応項目画面のメッセージ画像160には、例えば図14(a)に示すように、避難誘導を開始した際にタップされるチェックボックス165iと、一時集合場所を認識した際にタップされるチェックボックス165jと、担当するフロアにおいて避難が完了したことを確認した際にタップされる避難完了報告ボタン165eと、役割選択画面(図9)を再表示する際にタップされる役割選択ボタン166aとが配置されている。
位置情報サーバ40は、地区隊長からの避難完了情報を受信した場合に、内部メモリの避難完了フロア記憶領域を更新(すなわち避難完了フロア記憶領域に新たな情報を記憶)する。一方、避難誘導班からの避難完了情報を受信した場合には、内部メモリの避難完了フロア記憶領域を更新しない。
具体的には、例えば、まず、位置情報サーバ40の操作部を操作して、位置情報サーバ40の表示部に、一時集合場所を設定する建物のお客様管理画面を表示させる。
次いで、お客様管理画面において「一時集合場所設定モード」を選択すると、例えば図15に示すように、一時集合場所設定モードに切り替わる。
次いで、一時集合場所となるフロアを選択すると、選択したフロアのフロア図画像が表示されるため、そのフロア図画像内の所望領域を一時集合場所として指定する。
図15に示す例では、「△△ビル」のお客様管理画面の一時集合場所設定モードにおいて、指定した場所の名称が「本館1階玄関前」と入力されているため、「△△ビル」で火災が発生した場合には、避難誘導班対応項目画面のメッセージ画像160や、後述の応急救護班対応項目画面のメッセージ画像160に「一時避難場所は本館1階玄関前です」と表示されることとなる。
したがって、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に一時集合場所を周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、一時集合場所)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
避難誘導班対応項目画面のフロア図画像110には、例えば図14(b)に示すように、火災発生場所アイコン114と、現在場所アイコン111と、地区隊長アイコン121と、他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20が出火階に位置していない場合には、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110に現在場所アイコン111は配置されない。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図14(a)に示す状態へ戻ることができるようになっている。
また、位置情報サーバ40は、応急救護班を選択した一般端末ユーザ(自衛消防隊員)が所持する端末20に、応急救護班対応項目情報を送信する。これにより、当該端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、応急救護班対応項目情報に基づくメッセージ画像160が重畳された応急救護班対応項目画面が表示される(ステップS131)。
応急救護班対応項目画面のメッセージ画像160には、例えば図16(a)に示すように、負傷者や逃げ遅れ者を介助して避難を開始した際にタップされるチェックボックス165mと、一時集合場所を認識した際にタップされるチェックボックス165nと、役割選択画面(図9)を再表示する際にタップされる役割選択ボタン166aとが配置されている。
応急救護班対応項目画面のフロア図画像110には、例えば図16(b)に示すように、火災発生場所アイコン114と、現在場所アイコン111と、地区隊長アイコン121と、他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20が出火階に位置していない場合には、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110に現在場所アイコン111は配置されない。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図16(a)に示す状態へ戻ることができるようになっている。
また、位置情報サーバ40は、安全防護班を選択した一般端末ユーザ(自衛消防隊員)が所持する端末20に、安全防護班対応項目情報を送信する。これにより、当該端末20の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、安全防護班対応項目情報に基づくメッセージ画像160が重畳された安全防護班対応項目画面が表示される(ステップS131)。
安全防護班対応項目画面のメッセージ画像160には、例えば図17(a)に示すように、防火戸や防火シャッターを閉鎖した際にタップされるチェックボックス165pと、排煙設備を起動した際にタップされるチェックボックス165qと、役割選択画面(図9)を再表示する際にタップされる役割選択ボタン166aとが配置されている。
安全防護班対応項目画面のフロア図画像110には、例えば図17(b)に示すように、火災発生場所アイコン114と、現在場所アイコン111と、地区隊長アイコン121と、他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20が出火階に位置していない場合には、出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110に現在場所アイコン111は配置されない。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図17(a)に示す状態へ戻ることができるようになっている。
このように構成することで、端末20を所持する者(一般端末ユーザ等)は、先に選択した役割での災害対応の途中や終了後に、役割選択促進画面(役割選択画面(図9))を再度見ることができる。すなわち、先に選択した役割での災害対応の途中や終了後に、最新の対応人数(各役割を選択している自衛消防隊員の人数)を把握することができるとともに、先に選択した役割とは異なる役割を選択し直すことができる。したがって、人手が足りない役割を把握することが可能となるとともに、人手が足りない役割に乗り換えることが可能となるため、自衛消防活動をより円滑に行うことができる。
このように構成することで、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)は、自身の現在場所だけでなく、端末20を所持する他の者の現在場所を地区隊長と地区隊長以外とを判別可能に把握することができる。
警報発生場所に居合わせた一般端末ユーザが、所持する端末20を操作し、確認報告画面(図5)において確認結果を選択すると(火災ボタン161a又は非火災ボタン161bをタップすると)、特別端末に判断報告画面(図7(b))が表示される。特別端末は、判断報告画面(図7(b))において火災又は非火災の断定操作(火災断定ボタン162a又は非火災断定ボタン162bをタップする操作)及び周知操作(周知ボタン162cをタップする操作)がなされると、周知情報を位置情報サーバ40に送信する。位置情報サーバ40は、周知情報を受けて、特別端末及び一般端末に報告者用画面(図8(a))を表示させる。特別端末で火災の断定操作及び周知操作がなされた場合(判断報告画面(図7(b))において火災断定ボタン162a及び周知ボタン162cがタップされた場合)には、特別端末及び一般端末の画面の警報発生場所アイコン112が火災発生場所アイコン114に変わる(図4、図5、図7、図8(a))。
なお、火災が発生している旨を報知する周知情報を送信してこなかった特別端末に対して特別端末対応項目情報を送信するタイミングは、火災が発生している旨を報知する周知情報を送信してきた特別端末に対して報告者用情報を送信するタイミングと同じであっても良いし、火災が発生している旨を報知する周知情報を送信してきた特別端末に対して特別端末対応項目情報を送信するタイミングと同じであっても良い。
特別端末は、チェックボックス167a及びチェックボックス167bの2つがタップ(チェック)されると、その旨を位置情報サーバ40に送信し、位置情報サーバ40は、それに応じて当該特別端末に状況情報を送信する。これにより、特別端末の表示部には、最新の出火階フロア図情報に基づくフロア図画像110上に、状況情報に基づくメッセージ画像160が重畳された状況画面が表示される(ステップS168)。
状況画面のメッセージ画像160には、対応人員タブ168aに対応するメッセージ画像160と、避難報告タブ168bに対応するメッセージ画像160と、消火状況タブ168cに対応するメッセージ画像160とがある。
対応人員タブ168aに対応するメッセージ画像160には、例えば図19(a)に示すように、自衛消防隊の役割と、当該役割を選択している一般端末ユーザの人数とが役割ごとに列挙されている。このメッセージ画像160内の人数は、内部メモリの担当役割テーブルに記憶されている情報に基づいている。したがって、位置情報サーバ40は、担当役割テーブルが更新(すなわち、担当役割テーブルに新たな情報が記憶)される度に、このメッセージ画像160内の人数を更新するための情報を特別端末に送信する。これにより、状況画面の対応人員タブ168aに対応するメッセージ画像160によって、各役割を選択している一般端末ユーザの人数として最新の情報を報知することができる。
また、状況画面の避難報告タブ168bに対応するメッセージ画像160には、例えば図19(b)に示すように、非常放送で全館(他階)に避難開始を指示した際にタップされるチェックボックス167cが配置されている。
状況画面のフロア図画像110には、例えば図21に示すように、火災発生場所アイコン114と、地区隊長アイコン121と、他ユーザアイコン122とが配置されている。無論、当該端末20(特別端末)の現在場所が表示エリア内である場合には、状況画面のフロア図画像110に現在場所アイコン111も配置される。
また、メッセージ画像160の表示166b以外の部分をタップすることで、メッセージ画像160が上へとスライドして、図19及び図20に示す状態のいずれかへ戻ることができるようになっている。
したがって、自衛消防隊員は担当するフロア(自身が位置するフロア)において避難が完了したことを自衛消防隊長や防災センターに報知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、避難が完了したこと)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
したがって、地区隊長は担当するフロア(自身が位置するフロア)において避難が完了(全員の避難が完了)したことを自衛消防隊長や防災センターに報知することができる。
上記実施形態では、例えば図8(b)に示すように、報告者用画面において火災発生場所アイコン114の表示位置を変更できるよう構成したが、それに加えて、火の範囲、煙の範囲、破損の範囲、要救助者がいる場所、通行不可の場所などを指定できるようにしても良い。
具体的には、例えば図22(a)に示すように、報告者用画面のメッセージ画像160(あるいは、フロア図画像110であっても良い)に、報告項目表示169aと次ボタン169bとを配置して、報告項目表示169aが「火点の移動」となっている場合にのみ、火災発生場所アイコン114の表示位置を変更できるようにするとともに、「火点の移動」となっている報告項目表示169aがタップされると、変更後の表示位置を通知する火災発生場所変更情報を位置情報サーバ40に送信するようにしても良い。
位置情報サーバ40は、火の範囲報告情報を受信すると、この情報を内部メモリに記憶し、そして、この情報を反映させたフロア図情報(具体的には、例えば、前記軌跡画像141の表示範囲と同じ範囲に軌跡画像141が配置されたフロア図を表示させるための出火階フロア図情報)を生成して特別端末及び一般端末に送信する。これにより、火の範囲を周知することが可能となる。
位置情報サーバ40は、煙の範囲報告情報を受信すると、この情報を内部メモリに記憶し、そして、この情報を反映させたフロア図情報(具体的には、例えば、前記軌跡画像142の表示範囲と同じ範囲に軌跡画像142が配置されたフロア図を表示させるための出火階フロア図情報)を生成して特別端末及び一般端末に送信する。これにより、煙の範囲を周知することが可能となる。
位置情報サーバ40は、破損の範囲報告情報を受信すると、この情報を内部メモリに記憶し、そして、この情報を反映させたフロア図情報(具体的には、例えば、前記軌跡画像143の表示範囲と同じ範囲に軌跡画像143が配置されたフロア図を表示させるための出火階フロア図情報)を生成して特別端末及び一般端末に送信する。これにより、破損の範囲を周知することが可能となる。
位置情報サーバ40は、要救助者の位置報告情報を受信すると、この情報を内部メモリに記憶し、そして、この情報を反映させたフロア図情報(具体的には、例えば、前記要救助者アイコン144の表示位置と同じ位置に要救助者アイコン144が配置されたフロア図を表示させるための出火階フロア図情報)を生成して特別端末及び一般端末に送信する。これにより、要救助者の有無や要救助者の位置を周知することが可能となる。
位置情報サーバ40は、通行不可の位置報告情報を受信すると、この情報を内部メモリに記憶し、そして、この情報を反映させたフロア図情報(具体的には、例えば、前記通行不可アイコン145の表示位置と同じ位置に通行不可アイコン145が配置されたフロア図を表示させるための出火階フロア図情報)を生成して特別端末及び一般端末に送信する。これにより、通行不可である通路や階段や扉などを周知することが可能となる。
したがって、火の範囲、煙の範囲、破損の範囲を、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、火の範囲、煙の範囲、破損の範囲)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
したがって、要救助者の位置、通行不可の位置を、端末20を所持する者(一般端末ユーザや自衛消防隊長や防災センター)に周知することができる。すなわち、自衛消防活動に効果的な情報(この場合、要救助者の位置、通行不可の位置)を配信することができるので、自衛消防活動をより円滑に行うことが可能となる。
例えば、位置情報サーバ40及び火災情報サーバ80は、別体ではなく共通の支援サーバ等として一体的に構成されていても良い。
また、上記実施形態では、ビーコンからの信号を端末20によって受信し受信した情報を無線通信で位置情報サーバ40へ送信すると説明したが、監視対象エリアがオフィスのような空間である場合には、オフィス内の机に設置されているパソコンにビーコンからの信号を受信可能な機器を接続して、当該機器が受信した情報をパソコンがLAN(ローカルエリアネットワーク)を介して位置情報サーバ40へ送信するようにしても良い。
また、上記実施形態では、防災システムとして、ビーコンによる測位を利用したシステムを例示したが、これに限定されず、防災システムは、例えば、IMES(Indoor MEssaging System)等のその他の方式による測位を利用したシステムであっても良い。すなわち、送信器は、ビーコン10に限定されず、例えば、IMES送信機等であっても良い。
10 ビーコン(送信器)
20 端末
40 位置情報サーバ(サーバ)
41 データベース(発信機設置場所記憶手段、機器設置場所記憶手段)
50 火災感知器
60 火災受信機
80 火災情報サーバ(サーバ)
110 フロア図画像(フロア図)
111 現在場所アイコン(現在場所画像)
114 火災発生場所アイコン(火災画像)
121 地区隊長アイコン(地区隊長場所画像)
122 他ユーザアイコン(他者場所画像)
131 消火器アイコン(機器画像)
141 軌跡画像(火の範囲画像)
142 軌跡画像(煙の範囲画像)
143 軌跡画像(破損の範囲画像)
144 要救助者アイコン(要救助者画像)
145 通行不可アイコン(通行不可画像)
162a 火災断定ボタン(第1ボタン画像)
162b 非火災断定ボタン(第2ボタン画像)
162c 周知ボタン(第3ボタン画像)
165e 避難完了報告ボタン(ボタン画像)
166a 役割選択ボタン(ボタン画像)
Claims (5)
- 端末と、前記端末と通信可能なサーバと、を備える防災システムであって、
前記端末の識別情報と、自衛消防隊の各役割のうち当該端末を所持する者が選択した役割と、を対応付けて記憶する役割テーブルを備え、
前記サーバは、前記役割テーブルに記憶されている情報に基づいて、役割を選択するよう促す役割選択促進画面として、自衛消防隊の役割が役割ごとに示された役割選択促進画面を前記端末に表示させる役割選択促進情報を作成し、対象の端末に送信し、
前記端末は、ユーザが操作可能な操作部を備え、当該操作部を操作して火災発生時に表示される前記役割選択促進画面内に示された前記自衛消防隊の各役割のうちのいずれかが選択された場合に、選択された役割を報知する役割報知情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記役割報知情報に基づいて前記役割テーブルを更新し、更新後の役割テーブルに基づいて前記役割選択促進情報を作成し、対象の端末に送信することを特徴とする防災システム。 - 前記役割選択促進画面には、自衛消防隊の役割と、当該役割を選択している自衛消防隊員の人数と、が役割ごとに示されていることを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
- 自衛消防隊の役割には、出火階において前記端末を所持する者は選択可能だが、出火階以外のフロアにおいて前記端末を所持する者は選択不可の役割があり、
前記端末は、送信器からの信号を受信して、当該送信器の識別情報を含む送信器情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記端末からの送信器情報に基づいて当該端末の現在場所を特定し、
前記端末の現在場所が出火階である場合には、自衛消防隊の各役割が通常表示態様で表示された役割選択促進画面を表示させる前記役割選択促進情報を当該端末に送信し、
前記端末の現在場所が出火階でない場合には、出火階以外のフロアにおいて前記端末を所持する者が選択可能な役割が前記通常表示態様で表示され、出火階以外のフロアにおいて前記端末を所持する者が選択不可の役割が非表示、あるいは前記通常表示態様とは異なる表示態様で表示された役割選択促進画面を表示させる前記役割選択促進情報を当該端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の防災システム。 - 前記サーバは、自衛消防隊の役割ごとに異なる災害対応が示された災害対応画面として、前記役割選択促進画面の再表示を指示する際に選択されるボタン画像を含む災害対応画面を前記端末に表示させる情報を、役割別に対象の端末に送信し、
前記端末の前記操作部を操作して前記災害対応画面内の前記ボタン画像が選択された場合に、当該端末に表示中の画面が当該災害対応画面から前記役割選択促進画面に切り替わることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の防災システム。 - 前記端末は、送信器からの信号を受信して、当該送信器の識別情報を含む送信器情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記端末からの送信器情報に基づいて当該端末の現在場所を特定し、
火災感知器からの火災検出信号を受信可能な火災受信機により送信された火災の発生場所情報を含む火災情報と、複数の端末からの前記送信器情報と、前記役割テーブルに記憶されている情報と、に基づいて、火災の発生場所に相当する位置に火災画像と、一の端末の現在場所に相当する位置に現在場所画像と、自衛消防隊の役割の一種である地区隊長が所持する端末の現在場所に相当する位置に地区隊長場所画像と、地区隊長以外の者が所持する端末の現在場所に相当する位置に他者場所画像と、が配置されたフロア図を当該一の端末に表示させるフロア図情報を作成し、対象の端末に送信し、
前記地区隊長が所持する端末では、前記現在場所画像と前記地区隊長場所画像とが合体した状態で表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の防災システム。
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