JP6246402B1 - 防災支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】屋内測位システムや入退室管理システムを備えていない建築物においても、建築物内に在館する人員のみで異状に対応する。【解決手段】防災支援システム100は、支援装置3と端末4とを備える。支援装置3は、異状情報を受け付けると、端末4に対して位置問合情報を発信する。端末4は、位置問合情報を受け付けると、自端末の位置を、衛星測位システムを用いて測定する。支援装置3は、測定された端末4の位置が施設内にあるか否かを判定し、判定の結果を示す判定情報を、端末4を携帯する隊員候補の隊員IDと対応付けて記憶部32に記憶する。そして、支援装置3は、記憶された判定情報が、端末4の位置が施設内にあることを示す場合に、上記異状に関する支援情報を端末4に発信する。端末4は、発信された支援情報を受け付けると、当該支援情報を表示部43に表示させる。【選択図】図1

Description

本発明は、火災等の異状発生時に自衛消防隊等の自衛組織の活動を支援する技術に関する。
従来、火災等の異状発生時に自衛消防隊を自動編成するための防災支援システムが知られている。例えば、特許文献1には、屋内測位システムや入退室管理システムを用いて、異状が発生した建築物内に在館する隊員候補を特定し、特定した隊員候補の中から隊員を選定して自衛消防隊を自動編成する防災支援システムが記載されている。
特開2017−4084号公報
火災等の異状発生時、不在者に異状発生を知らせても何もできない。また、異状発生時、有効に機能する自衛消防隊を編成するには、不在者を除外して、在館する人員(隊員候補)のみで自衛消防隊を編成する必要があり、建築物内に在館している人員を特定する必要がある。そのため従来の防災支援システムでは、屋内測位システムや入退館管理システムを用いて人員の在館管理を行っていた。しかし、そのようなシステムを備えていない建築物では、建築物内に在館する人員を特定できず、在館する人員のみで自衛消防隊を編成することができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、屋内測位システムや入退館管理システムを備えていない建築物においても、建築物内に在館する人員を特定できるようにすることを目的とする。また、特定した人員に対して、防災活動を支援する情報を提供できるようにすることを目的とする。
(1)上記の課題を解決するため、本発明は、施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける異状情報受付部と、前記異状情報が受け付けられた場合に、防災要員が携帯する端末に対して、位置を問い合わせるための位置問合情報を発信する位置問合情報発信部と、前記発信された位置問合情報を受け付ける位置問合情報受付部と、前記位置問合情報が受け付けられた場合に、前記端末の位置を、衛星測位システムを用いて測定する衛星測位部と、前記測定された端末の位置が前記施設内にあるか否かを判定する判定部と、前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部と、前記異状情報が受け付けられた場合に、前記記憶された判定情報が、前記端末の位置が前記施設内にあることを示す場合に、前記異状に関する支援情報を前記端末に発信する情報発信部と、前記発信された支援情報を受け付ける情報受付部と、前記受け付けられた支援情報を表示部に表示させる表示制御部とを備える防災支援システムを提供する。
(2)また、本発明は、施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける異状情報受付部と、防災要員が携帯する端末の位置を監視し、当該端末が、前記施設の出入り口の近傍に予め設定された地点を通過したことを検出する設定地点通過検出部と、前記地点の通過が検出された場合に、前記通過時の前記端末の移動方向を特定する移動方向特定部と、前記特定された移動方向に基づいて、前記端末が前記施設に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、前記端末が前記施設内にあるか否かを判定する入退出判定部と、前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部と、前記異状情報が受け付けられた場合に、前記記憶された判定情報が、前記端末の位置が前記施設内にあることを示すときには、前記異状に関する支援情報を前記端末に発信する情報発信部と、前記発信された支援情報を受け付ける情報受付部と、前記受け付けられた支援情報を表示部に表示させる表示制御部とを備える防災支援システムを提供する。
(3)また、本発明は、施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける異状情報受付部と、防災要員が携帯する端末の位置を監視し、当該端末が、前記施設の出入り口の近傍に予め設定された第1地点を通過したことを検出する第1地点通過検出部と、前記端末の位置を監視し、当該端末が、前記施設の出入り口の近傍に予め設定された第2地点を通過したことを検出する第2地点通過検出部と、前記第1地点及び前記第2地点の通過が検出された場合に、前記端末が前記第1地点と前記第2地点とを通過した順番に基づいて、前記端末が前記施設に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、前記端末が前記施設内にあるか否かを判定する入退出判定部と、前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部と、前記異状情報が受け付けられた場合に、前記記憶された判定情報が、前記端末の位置が前記施設内にあることを示すときには、前記異状に関する支援情報を前記端末に発信する情報発信部と、前記発信された支援情報を受け付ける情報受付部と、前記受け付けられた支援情報を表示部に表示させる表示制御部とを備える防災支援システムを提供する。
(4)また、本発明は、(2)または(3)の構成において、防災要員が携帯する端末に対して、位置を問い合わせるための位置問合情報を発信する位置問合情報発信部と、前記発信された位置問合情報を受け付ける位置問合情報受付部と、前記位置問合情報が受け付けられた場合に、前記端末の位置を、衛星測位システムを用いて測定する衛星測位部と、前記測定された端末の位置が前記施設内にあるか否かを判定する判定部と、前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部とをさらに備えることを特徴とする。
(5)本発明に係る防災支援システムは、(1)乃至(4)のいずれかの構成において、前記異状に関する支援情報が、前記異状に対して行う初期対応に関する支援情報であることを特徴とする。
本発明に係る防災支援システムによれば、屋内測位システムや入退館管理システムを備えていない建築物においても、建築物内に在館する人員を特定することができ、在館する人員にその活動を支援する情報を提供することによって、異状に対して有効に対応することができる。さらに、自衛消防隊を編成する際は、不在者を除外して建築物内に在館する人員のみで有効に編成することができる。
防災支援システム100と自動火災報知設備200の構成の一例を示す図である。 支援装置3の構成の一例を示す図である。 隊員候補情報データベース321の一例を示す図である。 端末4の構成の一例を示す図である。 防災支援システム100の動作の一例を示すシーケンス図である。 防災支援システム100の動作の一例を示すシーケンス図である。 仮想ゲートG1の設定例を示す図である。 支援装置3Aの構成の一例を示す図である。 端末4Aの構成の一例を示す図である。 端末4Aの動作の一例を示すフロー図である。 仮想ゲートG2及びG3の設定例を示す図である。 端末4Bの構成の一例を示す図である。 端末4Bの動作の一例を示すフロー図である。
1.第1実施形態
1−1.自動火災報知設備200の構成
本発明の第1実施形態に係る防災支援システム100と通信接続される自動火災報知設備200(以下、「自火報設備200」という。)の構成の一例について、図1を参照して説明する。自火報設備200は、防災支援システム100と通信回線6を介して通信接続される。ここで通信回線6は、例えばインターネットである。なお変形例として、自火報設備200は、図示しない信号線を介して防災支援システム100と通信接続されてもよい。
自火報設備200は、防火対象物である施設に設置される。ここで施設とは、例えば、ホテル、旅館、複合ビル、雑居ビル、学校、図書館、地下街、準地下街等の建築物である。なお、建築物に付随する庭や駐車場等の敷地も施設に含まれる。自火報設備200は、施設の各所に設置される火災感知器1と、施設の防災センタに設置される火災受信機2とを備える。火災感知器1と火災受信機2は、信号線7を介して接続される。火災受信機2は、通信回線6を介して防災支援システム100とも接続される。
火災感知手段である火災感知器1は、図示を省略するが、火災に伴う物理現象等を感知して火災を検出する火災検出部と、火災検出部が火災を検出すると自己の識別情報であるアドレスを含む火災感知信号を火災受信機2に送信する信号送信部とを備える。火災感知器1は、例えば火災に伴う煙を感知する光電式の煙感知器であり、火災に伴う熱を感知する熱感知器や、火災に伴う放射を感知する炎感知器等の他の種類の感知器であってもよい。
火災受信機2は、図示を省略するが、信号受信部と火災判定部と火災断定部と信号送信部とを備える。信号受信部は、火災感知器1から火災感知信号を受信する。また、信号受信部は、図示せぬ火災発信機から信号線7を介して火災の発生を通知する発信機発報信号を受信する。火災判断部は、信号受信部により受信された信号に基づいて火災判定を行う。例えば、火災感知器1から火災感知信号が受信されたときに、一旦、火災感知器1を復旧させて所定時間の範囲内で再び火災感知信号が受信された場合に、あるいは、発信機発報信号が受信された場合に、火災と判定する。火災判定部が火災と判定すると、火災感知器1のアドレスと設置場所とを対応付けて格納する感知器データベースを参照して、当該火災感知信号に含まれるアドレスに対応する設置場所を特定し、信号送信部より火災信号を支援装置3に送信する。この火災信号には、発報(作動)した火災感知器1のアドレスと設置場所情報とが含まれる。なお、信号受信部が火災感知器1から火災感知信号を受信した段階で、信号送信部より感知器発報信号を支援装置3に送信するようにしてもよい。このとき、当該火災感知器1のアドレスと設置場所とを対応付けて格納する感知器データベースを参照して、当該火災感知信号に含まれるアドレスに対応する設置場所を特定し、送信する感知器発報信号に、発報(作動)した火災感知器1のアドレスと設置場所情報とを含めてもよい。次に、図示せぬ操作入力部を用いて火災断定操作がなされた場合、火災断定部は、火災と断定し、信号送信部は、火災断定信号を支援装置3に送信する。火災判断された火災感知器1に加えて2台目の火災感知器からの火災感知信号が火災判定部に火災と判定された場合、火災断定部は火災と断定し、信号送信部が火災断定信号を支援装置3に送信するようにしてもよい。また、1台目の火災感知器からの火災感知信号に基づいて火災と判定されてから所定時間が経過した場合、火災断定部は火災と断定し、信号送信部が火災断定信号を支援装置3に送信するようにしてもよい。また、発信機発報信号に基づいて火災判定された場合に、火災断定部が火災と断定し、信号送信部が火災断定信号を支援装置3に送信するようにしてもよい。
1−2.防災支援システム100の構成
次に、防災支援システム100の構成の一例について、図1を参照して説明する。防災支援システム100は、支援装置3と、防火対象物である施設の防災要員としての人員が携帯する1以上の端末4と、防火対象物である施設の各所に設置され、構内LAN8に通信接続される無線LANアクセスポイント5とにより構成される。防災要員は、施設内で発生した異状に対応する活動を行うための人員であり、自衛消防隊を編成する際の隊員候補でもあり、後述するように自衛消防隊の役割を与えられると自衛消防隊員として活動する。支援装置3と端末4は、通信回線6を介して通信する。また、通信回線6と構内LAN8と無線LANアクセスポイント5とを介して通信する。ここで、通信回線6と構内LAN8は通信接続されている。
ここで、自衛消防隊とは、施設内で発生した異状に対して初期対応を行うための自衛組織である。より具体的には、火災や地震等の災害の発生時に初期対応や応急対策を円滑に行い、建築物の利用者の安全を確保するため設置される組織である。自衛消防隊の隊員は、本部隊や地区隊に所属し、各隊員の役割には、例えば、初期消火係、避難誘導係、安全防護係、通報連絡係、応急救護係、非常持出係等がある。なお、自衛消防隊は自衛組織の一例であり、自衛消防隊に類する組織の人員またはその候補者により端末4が携帯されてもよい。
1−3.支援装置3の構成
次に、支援装置3の構成について図2を参照して説明する。支援装置3は、防災要員の活動を支援するための装置である。支援装置3は、単一のサーバ装置により構成されてもよいし、複数のサーバ装置により構成されてもよい。支援装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備える。支援装置3は、防火対象物である施設内に設けられてもよいし、施設外に設けられてもよい。また、支援装置3は、施設ごとに設けられてもよいし、複数の施設に対応して設けられてもよい。また、支援装置3は、クラウドサービスを利用して機能的に構成した支援手段3として設けられてもよい。
[通信部31]
通信部31は、通信回線6を介して火災受信機2及び端末4と通信するためのインタフェースである。通信部31は有線又は無線で通信回線6に接続する。
[記憶部32]
記憶部32は、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性の記憶装置である。記憶部32は、後述する自衛消防隊の活動を支援するための処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、記憶部32は、防火対象物である施設内に自衛消防隊の隊員候補が存在するか否かを判定する際に参照される情報として、当該施設の場所を示す所定の範囲の座標情報と、当該施設内に設置された各無線LANアクセスポイント5の識別情報としてのアドレスとを記憶する。また、記憶部32は、隊員候補情報データベース(図面においては「データベース」を「DB」と表記する。)321と、隊員候補位置情報データベース322と、隊員情報データベース323と、平面図データベース324とを記憶する。
隊員候補情報データベース321は、施設の防災要員として登録された人員の属性情報を格納するデータベースであり、例えば、自衛消防隊を編成する際に参照される。隊員候補情報データベース321は、一例として、自衛消防隊の役割と、役割に対して選定される隊員の定数と、隊員選定の際の役割の優先順位と、役割に対して選定される隊員候補の隊員IDとを対応付けて保持する(図3参照)。隊員候補の隊員IDは、例えば隊員候補の氏名や隊員候補が携帯する端末4の端末IDであり、優先順位の高いものから順に隊員候補情報データベース321に登録される。なお、隊員候補情報データベース321の情報は、この例に限られるものではなく、後述する編成部337が隊員を選定して自衛消防隊を編成する方法や手順に従って適宜定められ、消防計画に従って予め登録されてよい。
隊員候補位置情報データベース322は、施設の防災要員として登録された各人員が、防火対象物である施設内に存在しているか否かを示す在館情報を保持するためのデータベースであり、例えば、自衛消防隊の隊員候補ごとの在館情報を格納する。隊員候補位置情報データベース322は、各人員の隊員IDに対応付けて、在館、不在、不明の3種類の状態のうちのいずれかを示す在館情報を保持する。
隊員情報データベース323は、編成された自衛消防隊の各隊員の情報を保持するためのデータベースである。隊員情報データベース323は、隊員候補である施設の防災要員から自衛消防隊員に選定された人員の隊員IDと、隊員に割り当てられた役割と、隊員が担当する担当エリア(例えばフロア)とを対応付けて保持する。
平面図データベース324は、防火対象物である施設の地図情報の一例として、各階の平面地図を表す画像データを保持する、地図情報データベースである。地図情報は、各階の平面地図に限らず、建築物の垂直断面地図や立体地図等、他の形態の地図であってもよい。
[制御部33]
制御部33は、記憶部32に記憶されるプログラムを実行して支援装置3の各部の動作を制御する制御装置である。制御部33は、CPU等の演算処理装置を備え、機能的構成として、異状情報受付部331と、位置問合情報発信部332と、応答情報取得部333と、判定部334と、判定情報取得部335と、情報発信部336と、編成部337とを備える。
異状情報受付部331は、防火対象物である施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける。具体的には、火災受信機2から発信される火災信号や火災断定信号を、通信部31を介して受け付ける。火災受信機2から発信される感知器発報信号を、異状情報として通信部31を介して受け付けるようにしてもよい。また、端末4から発信される火災確認情報を、通信部31を介して受け付ける。異状情報受付部331は、火災断定信号又は火災確認情報を受け付けると、火災と確定する。
位置問合情報発信部332は、異状情報受付部331により異状情報が受け付けられた場合に、当該異状が発生した施設の防災要員が携帯する端末4に対して、位置を問い合わせるための位置問合情報を発信する。具体的には、異状情報受付部331により火災信号が受け付けられると、隊員候補情報データベース321を参照して、防災要員が携帯する端末4に対して、位置を問い合わせるための第1の位置問合情報を、通信部31を介して発信する。位置問合情報発信部332は、異状情報の受付の有無にかかわらず、定期的に位置問合情報を発信するようにしてもよい。また、位置問合情報発信部332は、第1の位置問合情報の発信後、施設内に存在しながら衛星からの電波を受信できないがために測位に失敗した端末4の在館状況を特定するために、各無線LANアクセスポイント5から第2の位置問合情報を発信させる。
応答情報取得部333は、端末4から発信された第1又は第2の応答情報を、通信部31を介して受け付ける。
判定部334は、端末4の衛星測位部45により測定された当該端末の位置が、防火対象物である施設内にあるか否かを判定する。具体的には、応答情報取得部333により受け付けられた第1の応答情報に座標情報が含まれる場合に、その座標情報に示される位置が、記憶部32に予め記憶される、施設の場所を示す所定の範囲に含まれるか否かを判定する。言い換えると、端末4を携帯する防災要員が在館するか否かを判定する。一方、応答情報取得部333により受け付けられた第1の応答情報に測位失敗を通知する情報が含まれる場合や、第1の位置問合情報が発信されてから所定時間内に端末4から第1の応答情報が受信されない場合には、端末4を携帯する防災要員の在館状況について「不明」と判定する。
また、判定部334は、応答情報取得部333により受け付けられた第2の応答情報に含まれる無線LANアクセスポイント5のアドレスが、記憶部32に予め記憶される、施設内に設置された無線LANアクセスポイント5のアドレスのいずれかと一致するか否かを判定する。言い換えると、端末4を携帯する防災要員が在館するか否かを判定する。無線LANアクセスポイント5のアドレスとは、無線LANアクセスポイント5が設置された施設を識別するための情報である。例えばSSIDであり、IPアドレスであり、また、無線LANアクセスポイントごとに固有の識別情報、例えばMACアドレス等であってもよい。
判定情報取得部335は、判定部334による判定の結果を示す判定情報を取得して、判定がなされた端末4又は当該端末を携帯する人員の識別情報と対応付けて記憶部32に記憶する。具体的には、隊員候補位置情報データベース322において、判定が行われた防災要員の隊員IDと対応付けて判定情報(「在館」、「不在」又は「不明」)を登録する。
情報発信部336は、記憶部32において端末4について記憶される判定情報が、当該端末の位置が、防火対象物である施設内にあることを示す場合に、当該施設内で発生した異状に関する施設内の防災要員の活動を支援するための支援情報を当該端末に発信する。具体的には、情報発信部336は、隊員候補位置情報データベース322を参照して、在館する防災要員を特定し、特定した防災要員が携帯する端末4に対して、火災感知器1が発報した事実とその設置場所を通知する異状通知情報を支援情報として、通信部31を介して発信する。これにより、在館する防災要員が事態を把握することを支援する。また、情報発信部336は、編成部337により選定された現場確認要員に対して現場確認を指示するための現場確認指示情報を支援情報として、当該現場確認要員が携帯する端末4に対して、通信部31を介して発信する。これにより、発生した異状を確認する活動を支援する。また、情報発信部336は、編成部337により選定された自衛消防隊員が携帯する端末4に対して、割り当てられた役割を通知する役割情報を支援情報として、通信部31を介して発信する。これにより、自衛消防隊による初期対応の活動を支援する。
編成部337は、情報発信部336により異状通知情報が発信された後、隊員候補情報データベース321と隊員候補位置情報データベース322とを参照して、在館する防災要員だけを選定対象として現場確認要員を選定する。その際、編成部337は、例えば、火災感知された場所と同フロアの地区隊の属性情報を有する防災要員の一部又は全部を、火災であるか否かを現場で確認させるための現場確認要員として選定する。また、編成部337は、異状情報受付部331により火災が確定されると、隊員候補情報データベース321と隊員候補位置情報データベース322とを参照して、在館する防災要員(隊員候補)の中から自衛消防隊を編成する。その際、編成部337は、所定の手順にしたがって端末4を携帯する複数の防災要員の各々に対して自衛消防隊の役割を割り当てる。この所定の手順の一例としては、編成部337は、隊員候補情報データベース321を参照して、隊員選定の際の優先順位の高い役割から順に、役割ごとに、優先順位の高い隊員候補を、定数を満たすまで選定してゆく。隊員を選定すると、割り当てた役割を隊員IDと対応付けて隊員情報データベース323に保持する。
1−4.端末4の構成
次に、端末4の構成について図4を参照して説明する。端末4は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やウェアラブル端末等の携帯端末である。端末4は、第1通信部41と、第2通信部42と、表示部43と、操作部44と、衛星測位部45と、記憶部46と、制御部47とを備える。
[第1通信部41]
第1通信部41は、通信回線6を介して支援装置3等の外部装置と通信するためのインタフェースである。具体的には第1通信部41は、移動体通信網の基地局に通信接続し、通信回線6を経由して外部装置と通信する。
[第2通信部42]
第2通信部42は、構内LAN8と通信回線6とを介して支援装置3等の外部装置と通信するためのインタフェースである。具体的には第2通信部42は、近傍の無線LANアクセスポイント5に通信接続し、構内LAN8と通信回線6とを経由して外部装置と通信する。
[表示部43]
表示部43は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部43は、後述する表示制御部474による制御の下、画面を表示する。
[操作部44]
操作部44は、端末4を携帯する人員が入力操作を行うための操作入力装置であり、例えばタッチパネルである。操作部44は、操作者による操作を検出し、検出した操作情報を制御部47に出力する。
[衛星測位部45]
衛星測位部45は、後述する位置問合情報受付部471により支援装置3から第1の位置問合情報が受け付けられた場合に、端末4の位置を、衛星測位システムを用いて測定する。ここで衛星測位システムとは、例えば、GPS、GLONASS、Galileo、IRNSS、QZSS等である。衛星測位部45は、端末4の位置を定期的に測定して最新の測位結果を保持し、第1の位置問合情報が受け付けられた場合に出力するようにしてもよい。
[記憶部46]
記憶部46は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置である。記憶部46は、後述する防災要員の活動を支援するための処理を実行するためのプログラムと、端末4を携帯する防災要員の隊員IDを記憶する。
[制御部47]
制御部47は、記憶部46に記憶されるプログラムを実行して端末4の各部の動作を制御する制御装置である。制御部47は、CPU等の演算処理装置を備え、機能的構成として、位置問合情報受付部471と、応答情報発信部472と、情報受付部473と、表示制御部474とを備える。
位置問合情報受付部471は、支援装置3から発信される位置問合情報を受け付ける。具体的には、支援装置3から発信される第1の位置問合情報を、第1通信部41を介して受け付ける。また、支援装置3から近傍の無線LANアクセスポイント5経由で発信される第2の位置問合情報を、第2通信部42を介して受け付ける。
応答情報発信部472は、位置問合情報受付部471により第1の位置問合情報が受け付けられると、衛星測位部45による測位の結果を示す第1の応答情報を、第1通信部41を介して支援装置3に発信する。その際、衛星測位部45による測位が成功した場合には、端末4の位置を示す座標情報が第1の応答情報に含まれる一方で、衛星からの電波が受信できない等の理由により測位が失敗した場合には、その旨を通知する情報が第1の応答情報に含まれる。また、第1の応答情報には、端末4を携帯する防災要員の隊員IDが含まれる。
また、応答情報発信部472は、位置問合情報受付部471により第2の位置問合情報が受け付けられると、当該端末が第1の応答情報として測位失敗を通知する情報を支援装置3に発信した端末である場合、あるいは、位置問合情報受付部471が第2の位置問合情報を受け付けるまえに第1の位置問合情報を受け付けていなかった場合には、第2の位置問合情報に含まれる無線LANアクセスポイント5のアドレスを含めた第2の応答情報を、第1通信部41又は第2通信部42を介して支援装置3に発信する。なお、この第2の応答情報には、端末4を携帯する防災要員の隊員IDも含まれる。
情報受付部473は、支援装置3から発信される支援情報を受け付ける。例えば、支援装置3から発信される異状通知情報、現場確認指示情報又は役割情報を、第1通信部41、または第2通信部42を介して受け付ける。
表示制御部474は、情報受付部473により受け付けられた支援情報を表示部43に表示させる。例えば、情報受付部473により受け付けられた異状通知情報、現場確認指示情報又は役割情報を表示部43に表示させる。
1−5.防災支援システム100の動作
次に、防災支援システム100の動作の一例について図5及び図6を参照して説明する。具体的には、火災発生時の動作について説明する。
火災受信機2は、火災感知器1から火災感知信号を受信して火災判定部が火災と判定すると(Sa1)、火災を警報するとともに、火災信号を支援装置3に発信(移報)する(Sa2)。
支援装置3の異状情報受付部331は、火災受信機2から発信された火災信号を、通信部31を介して受け付ける。火災信号が受け付けられると、支援装置3の位置問合情報発信部332は、隊員候補情報データベース321を参照して、各防災要員が携帯する端末4に対して、位置を問い合わせるための第1の位置問合情報を、通信部31を介して発信する(Sa3)。
端末4の位置問合情報受付部471は、支援装置3から発信された第1の位置問合情報を、第1通信部41を介して受け付ける。第1の位置問合情報が受け付けられると、端末4の衛星測位部45は、衛星測位システムを用いて測位した端末4の位置を特定する(Sa4)。端末4の位置が特定されると、応答情報発信部472は、衛星測位部45による測位の結果を示す第1の応答情報を、第1通信部41を介して支援装置3に発信する(Sa5)。その際、衛星測位部45による測位が成功していた場合には、端末4の位置を示す座標情報が第1の応答情報に含まれる一方で、衛星からの電波が受信できない等の理由により測位が失敗していた場合には、その旨を通知する情報が第1の応答情報に含まれる。また、第1の応答情報には、端末4を携帯する防災要員の隊員IDが含まれる。このとき、第1通信部41を介して支援装置3からの位置問合情報を受け付けられなかった端末4からは、第1の応答情報は発信されない。なお、衛星測位部45が衛星からの電波を受信できない場合に備え、端末4は、予め測位した位置を示す座標情報を基に、PDR(Pedestrian Dead Reckoning)技術を用いて現在値の座標情報を補完し、これを第1の応答情報に含まれる測位結果として発信するようにしてもよい。
支援装置3の応答情報取得部333は、端末4から発信された第1の応答情報を、通信部31を介して受け付ける。受け付けられた第1の応答情報に座標情報が含まれる場合には、支援装置3の判定部334は、その座標情報に示される位置が、記憶部32に予め記憶される、施設の場所を示す所定の範囲に含まれるか否かを判定する(Sa6)。言い換えると、端末4を携帯する防災要員が在館するか否かを判定する。判定が行われると、判定情報取得部335は、隊員候補位置情報データベース322において、端末4を携帯する防災要員の隊員IDと対応付けて判定結果(「在館」又は「不在」)を登録する(Sa7)。一方、応答情報取得部333により受け付けられた第1の応答情報に測位失敗を通知する情報が含まれる場合や、第1の位置問合情報が発信されてから所定時間内に端末4から第1の応答情報が受信されない場合には、判定部334は、端末4を携帯する防災要員の在館状況について「不明」と判定する(Sa6)。そして、判定情報取得部335は、隊員候補位置情報データベース322において、端末4を携帯する防災要員の隊員IDと対応付けて判定結果「不明」を登録する(Sa7)。
判定結果の登録後、位置問合情報発信部332は、施設内に存在しながら衛星からの電波を受信できないがために測位に失敗した、あるいは、第1の位置問合情報を受信できずに第1の応答情報を発信しなかった端末4の在館状況を特定するために、各無線LANアクセスポイント5から第2の位置問合情報を発信させる(Sa8)。発信される第2の位置問合情報には、当該情報を発信する無線LANアクセスポイント5のアドレスが含まれる。
端末4の位置問合情報受付部471は、近傍の無線LANアクセスポイント5から発信された第2の位置問合情報を、第2通信部42を介して受け付ける。第2の位置問合情報が受け付けられると、端末4の応答情報発信部472は、その端末4が、ステップSa5において測位失敗を通知する情報を支援装置3に発信した端末である場合、あるいは、第2の位置問合情報を受け付ける前に第1の位置問合情報を受け付けなかった端末である場合には、第2の位置問合情報に含まれる無線LANアクセスポイント5のアドレスを含めた第2の応答情報を、第1通信部41又は第2通信部42を介して支援装置3に発信する(Sa9)。なお、この第2の応答情報には、端末4を携帯する防災要員の隊員IDも含まれる。このとき、電源を切断するなどして機能していない端末4からは、第2の応答情報は発信されない。
支援装置3の応答情報取得部333は、端末4から発信された第2の応答情報を、通信部31を介して受け付ける。第2の応答情報が受け付けられると、支援装置3の判定部334は、当該応答情報に含まれる無線LANアクセスポイント5のアドレスが、記憶部32に予め記憶される、施設内に設置された無線LANアクセスポイント5のアドレスのいずれかと一致するか否かを判定する(Sa10)。言い換えると、端末4を携帯する防災要員が在館するか否かを判定する。この判定結果が肯定的である場合には、判定情報取得部335は、隊員候補位置情報データベース322において、端末4を携帯する防災要員の隊員IDと対応付けられている在館情報を「不明」から「在館」に更新する(Sa11)。一方、この判定結果が否定的である場合や、第2の位置問合情報が発信されてから所定時間内に端末4から第2の応答情報が受信されない場合には、在館情報は「不明」のまま更新されない。この場合、この端末4が支援情報を受け付けることは不可能であることから、在館情報を「不在」と扱い、支援情報の発信先から除外するようにしてもよい。
各防災要員の在館状況が特定されると、情報発信部336は、隊員候補位置情報データベース322を参照して、在館する防災要員を特定し、特定した防災要員が携帯する端末4に対して、支援情報として、火災感知器1が発報した事実とその設置場所を通知する異状通知情報を、通信部31を介して発信する(Sa12)。
端末4の情報受付部473は、支援装置3から発信された異状通知情報を、第1通信部41を介して受け付ける。異状通知情報が受け付けられると、端末4の表示制御部474は当該情報を表示部43に表示させる(Sa13)。
異状通知情報の発信後、支援装置3の編成部337は、隊員候補情報データベース321と隊員候補位置情報データベース322とを参照して、在館する防災要員だけを選定対象として現場確認要員を選定する(Sa14)。現場確認要員が選定されると、情報発信部336は、選定された現場確認要員に対して現場確認を指示するための現場確認指示情報を、当該防災要員が携帯する端末4に対して、通信部31を介して発信する(Sa15)。この現場確認指示情報には、発報した火災感知器1の設置場所を示す地図情報、例えば当該火災感知器1の設置階の平面地図を表す画像情報が含まれてもよい。
端末4の情報受付部473は、支援装置3から発信された支援情報としての現場確認指示情報を、第1通信部41を介して受け付ける。現場確認指示情報が受け付けられると、端末4の表示制御部474は当該情報を表示部43に表示させる(Sa16)。表示部43に表示された指示を見た現場確認要員は、当該指示に従って、発報した火災感知器1の位置の現場確認をする。
現場確認した結果、火災を確認したと認めると(Sa17)、現場確認要員は、端末4の表示部43に表示される火災通報ボタンを操作して支援装置3へ火災確認情報を発信する(Sa18)。この火災確認情報を支援装置3の異状情報受付部331が受け付けると火災と確定する(Sa21)。または、火災を確認した現場確認要員は、施設内の非常電話や内線等の通信手段や端末4に備わる通話手段を用いたりして、火災確認情報としての通報を防災センタのオペレータに対して行なってもよい。その際、当該現場確認要員は、端末4が備えるカメラを操作して現場を撮影し、撮影した現場画像を防災センタに向けて送信し、図示しない防災センタの表示装置に表示させるようにしてもよい。通報を受けた防災センタのオペレータは、火災の発生を確認すると火災受信機2盤面の図示せぬ火災断定スイッチを操作する火災断定操作を行う(Sa19)。その結果、火災受信機2は、火災断定信号を支援装置3に発信(移報)する(Sa20)。この火災断定信号を支援装置3の異状情報受付部331が受け付けると火災と確定する(Sa21)。なお、火災を確認した現場確認要員は、最寄りの火災発信機を操作することによって、火災受信機2から火災断定信号あるいはこれに相当する信号として発信機信号を支援装置3に発信させ、支援装置3に火災確定させるようにしてもよい。
なお、現場確認要員による通報によらない場合でも、火災受信機2が、火災と判定した火災感知信号第1報を発した火災感知器1と区別される他の火災感知器1からの第2報としての火災感知信号を受信して火災と判定した場合や、火災感知信号第1報を受信して火災判定してから所定の移行時間(例えば5分)が経過した場合には、火災受信機2は、火災と断定して(Sa19)、支援装置3へ火災断定信号を発信するようにしてもよい(Sa20)。
以上のように、支援装置3の異状情報受付部331は、端末4から発信される火災確認情報(Sa18)又は火災受信機2から発信された火災断定信号(Sa20)を、通信部31を介して受け付けると火災と確定する(Sa21)。
火災と確定すると、支援装置3の編成部337は、隊員候補情報データベース321と隊員候補位置情報データベース322とを参照して、在館する防災要員を隊員候補とし、その中から自衛消防隊員を選定して自衛消防隊を編成する(Sa22)。自衛消防隊の編成が完了すると、情報発信部336は、編成部337により選定された自衛消防隊員が携帯する端末4に対して、割り当てられた役割を通知する役割情報を支援情報として、通信部31を介して発信する(Sa23)。このとき発信する支援情報には、役割情報とともに、自衛消防隊員が割り当てられた役割に応じて実行すべき行動を示す行動指示情報が含まれてもよい。
端末4の情報受付部473は、支援装置3から発信された支援情報としての役割情報を、第1通信部41を介して受け付ける。役割情報が受け付けられると、端末4の表示制御部474は当該情報を表示部43に表示させる(Sa24)。表示された役割情報を見た自衛消防隊員は、自身に割り当てられた役割に応じた自衛消防活動を実行する。この支援情報に行動指示情報が含まれる場合、端末4の表示制御部474は当該情報を表示部43に表示させる。表示された行動指示情報を見た自衛消防隊員は、その指示に従って自衛消防活動を実行する。これにより、自衛消防隊員が、割り当てられた役割に応じて実行すべき行動が何であるかを確実に認識できるように支援することができる。なお、各自衛消防隊員の役割は消防計画に基づいて予め設けられ、例えば、初期消火係、避難誘導係、安全防護係、通報連絡係、応急救護係、非常持出係等がある。例えば、初期消火係は、施設に設置されている消火器や屋内消火栓等を用いて初期消火を行う役割であり、対応する行動指示情報は、例えば、用いる消火用品とその設置場所と消火する場所とを指示する情報である。
以上説明した防災支援システム100によれば、衛星測位システムを用いて各防災要員の在館状況が特定されるため、仮に防火対象物である施設に屋内測位システムや入退館管理システムが備わっていない場合であっても、この衛星測位システムを用いて特定される在館状況に基づいて、在館する防災要員を特定することができ、在館する人員にその活動を支援する情報を提供することによって、異状に対して有効に対応することができる。さらに、自衛消防隊を編成する際は、不在者を除外して建築物内に在館する人員のみで有効に編成することができる。また、施設の各所に無線LANアクセスポイント5が配置されている場合には、端末4が衛星からの電波が受信できない等の理由により端末4の在館情報を得られない場合であっても、無線LANアクセスポイント5から発信される位置問合情報を受信して応答可能か否かを判定することにより、当該端末を携帯する防災要員の在館状況を特定することができる。
なお、上記の防災支援システム100の動作例では、支援装置3は、火災受信機2から火災信号を受信すること(ステップSa2)を契機として端末4に対して第1の位置問合情報を送信しているが(ステップSa3参照)、このときに火災受信機2から火災断定信号を受信した場合にも端末4に対して第1の位置問合情報を送信する。その場合、上記のステップSa12において支援装置3は、在館する防災要員が携帯する端末4に対して、火災が発生した事実とその発生場所を通知する異状通知情報を発信する。また、火災の発生を確認するための上記のステップSa14乃至Sa21は省略される。
また、支援装置3は、火災受信機2から感知器発報信号を受信したときに第1の位置問合情報を送信するようにしてもよい(ステップSa3)。
2.第2実施形態
第1実施形態に係る防災支援システム100では衛星測位システムを用いて防災要員の在館管理を行っているが、衛星測位システムを用いた在館管理の方法はこれに限られない。例えば、防火対象物である施設B1の出入り口E1から屋外に延びる通路上であって、衛星からの電波を受信可能な位置に仮想ゲートG1を設定し(図7参照)、この仮想ゲートG1を通過する際の通過方向に基づいて入退館を判定することにより隊員候補の在館管理を行ってもよい。仮想ゲートG1は、施設B1の出入り口E1を通過する際の経路を遮るように予め領域が設定され、出入り口E1を通過する際には仮想ゲートG1の領域を必ず通過するようにしておく。施設B1の出入り口が複数ある場合は、すべての出入り口それぞれに対応して複数の仮想ゲートの領域を設定する。以下、このような在館管理を実現する防災支援システム100Aについて説明する。なお、簡便の為、1つの出入り口E1とそれに対応する仮想ゲートG1とを有する施設B1を例示して説明する。
2−1.防災支援システム100A
防災支援システム100Aの構成は、支援装置3に代えて支援装置3Aを備え、端末4に代えて端末4Aを備えている点を除いて、第1実施形態に係る防災支援システム100と同様である。したがって、以下の説明では、支援装置3Aと端末4Aの構成についてのみ説明する。
2−2.支援装置3Aの構成
支援装置3Aの構成について図8を参照して説明する。支援装置3Aの構成は、制御部33が機能的構成として、位置問合情報発信部332、応答情報取得部333、判定情報取得部335及び判定情報取得部335に代えて、判定情報取得部335Aを備えている点を除いて、第1実施形態に係る支援装置3と同様である。したがって、以下の説明では、判定情報取得部335Aについてのみ説明する。
判定情報取得部335Aは、端末4Aから判定情報を取得して、端末4A又は当該端末を携帯する防災要員の識別情報と対応付けて記憶部32に記憶する。具体的には、隊員候補位置情報データベース322において、判定が行われた防災要員の隊員IDと対応付けて判定結果(「在館」又は「不在」)を登録(又は更新)する。
2−3.端末4Aの構成
次に、端末4Aの構成について図9を参照して説明する。端末4Aの構成は、制御部47が機能的構成として、位置問合情報受付部471及び応答情報発信部472に代えて、設定地点通過検出部475と、移動方向特定部476と、入退出判定部477と、判定情報発信部478とを備えている点を除いて、第1実施形態に係る端末4と同様である。したがって、以下の説明では、新たに追加される機能についてのみ説明する。
設定地点通過検出部475は、防災要員が携帯する端末4Aの位置を監視し、当該端末が、上記施設の出入り口の近傍に予め設定された地点を通過したことを検出する。具体的には、防災要員が携帯する端末4の電源が投入されるか又は所定のプログラムが実行されると、端末4Aの位置を監視し、施設B1の出入り口E1の通過経路を遮るようにその近傍に予め領域が設定された仮想ゲートG1を通過したことを検出する。その際、設定地点通過検出部475は、端末4Aの衛星測位部45により測定された位置座標が、記憶部46に予め記憶される、仮想ゲートG1の場所を示す所定の領域に含まれることを検出することにより、仮想ゲートG1を通過したことを検出する。
移動方向特定部476は、設定地点通過検出部475により上記地点の通過が検出された場合に、当該通過時の端末4Aの移動方向を特定する。具体的には、PDR(Pedestrian Dead Reckoning)技術を用いて仮想ゲートG1通過時の端末4Aの移動方向を特定する。なお、端末4Aは、移動方向を特定するためのセンサを備えているものとする。例えば、加速度センサ、磁気センサ、角速度センサ等のセンサ群である(図示略)。
入退出判定部477は、移動方向特定部476により特定された移動方向に基づいて、端末4Aが、施設B1に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、端末4Aの位置が施設B1内にあるか否かを判定する。具体的には、移動方向特定部476により特定された移動方向と、記憶部46に予め記憶される入館方向及び退館方向とを比較して、端末4Aが施設B1に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、端末4Aを携帯する防災要員が在館か不在かを判定する。
判定情報発信部478は、入退出判定部477による判定の結果を示す判定情報を、第1通信部41を介して支援装置3Aに発信する。この判定情報には、端末4Aを携帯する防災要員の隊員IDが含まれる。
2−4.端末4Aの動作
次に、端末4Aの動作の一例について図10を参照して説明する。具体的には、在館情報登録(又は更新)時の動作について説明する。
端末4Aの設定地点通過検出部475は、端末4Aの電源が投入されるか又は所定のプログラムが実行後されると、端末4Aが、施設B1の出入り口E1の近傍に予め設定された仮想ゲートG1を通過したか否かの判定を繰り返す(Sb1)。この判定の結果、仮想ゲートG1の通過が検出されると(Sb1のYES)、移動方向特定部476は、PDR技術を用いて仮想ゲートG1通過時の端末4Aの移動方向を特定する(Sb2)。移動方向が特定されると、入退出判定部477は、当該移動方向に基づいて、端末4Aが施設B1に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、端末4Aを携帯する防災要員が在館か不在かを判定する(Sb3)。判定が行われると、判定情報発信部478は、判定の結果を示す判定情報を、第1通信部41を介して支援装置3Aに発信する(Sb4)。この判定情報には、端末4Aを携帯する防災要員の隊員IDが含まれる。
支援装置3Aの判定情報取得部335Aは、端末4Aから発信された判定情報を、通信部31を介して受け付けると、隊員候補位置情報データベース322において、判定が行われた防災要員の隊員IDと対応付けて判定結果(「在館」又は「不在」)を登録する。
2−5.防災支援システム100Aの動作
防災支援システム100Aによる火災発生時の動作は、各防災要員の在館状況を特定するためのステップSa3乃至Sa11が省略される点において、第1実施形態に係る火災発生時の動作と相違する。これは、第2実施形態に係る防災支援システム100Aにおいては、平常時においても各防災要員の在館管理が行われているため、異状発生時に新たに在館状況を特定する必要がないからである。
以上説明した防災支援システム100Aによれば、衛星測位システムとPDR技術を用いて各防災要員の在館状況が管理されるため、仮に防火対象物である施設に屋内測位システムや入退館管理システムが備わっていない場合であっても、この衛星測位システムとPDR技術を用いて特定される在館状況に基づいて、在館する防災要員を特定することができ、在館する人員にその活動を支援する情報を提供することによって、異状に対して有効に対応することができる。さらに、自衛消防隊を編成する際は、不在者を除外して建築物内に在館する人員のみで有効に編成することができる。
3.第3実施形態
第2実施形態に係る防災支援システム100Aでは仮想ゲートG1を通過する際の通過方向に基づいて防災要員の在館管理を行っているが、これに代えて、防火対象物である施設B2の出入り口E2から屋外に延びる通路上であって、衛星からの電波を受信可能な位置に連続して2つの仮想ゲートG2及びG3を設定し(図11参照)、これら2つの仮想ゲートG2及びG3を通過する際の順番に基づいて入退館を判定することにより隊員候補の在館管理を行ってもよい。仮想ゲートG2及びG3は、施設B2の出入り口E2を通過する際の経路を異なる場所で連続して遮るように予め2つの領域が1組となって設定され、出入り口E2を通過する際には仮想ゲートG2及びG3の領域を必ず通過するようにしておく。 施設B2の出入り口が複数ある場合は、仮想ゲートG2及びG3に相当する連続した2つの領域を1組として、すべての出入り口それぞれに対応して複数組の領域を設定する。以下、このような在館管理を実現する防災支援システム100Bについて説明する。なお、簡便の為、1つの出入り口E2とそれに対応する仮想ゲートG2及びG3とを有する施設B2を例示して説明する。
3−1.防災支援システム100B
防災支援システム100Bの構成は、端末4Aに代えて端末4Bを備えている点を除いて、第2実施形態に係る防災支援システム100Aと同様である。したがって、以下の説明では、端末4Bの構成についてのみ説明する。
3−2.端末4Bの構成
端末4Bの構成について図12を参照して説明する。端末4Bの構成は、制御部47が機能的構成として、設定地点通過検出部475、移動方向特定部476及び入退出判定部477に代えて、第1地点通過検出部479と、第2地点通過検出部480と、入退出判定部477Aとを備えている点を除いて、第2実施形態に係る端末4Aと同様である。したがって、以下の説明では、新たに追加される機能についてのみ説明する。
第1地点通過検出部479は、防災要員が携帯する端末4Bの位置を監視し、当該端末が、上記施設の出入り口の近傍に連続して予め設定された1組の仮想ゲートを通過する際に、屋外側の仮想ゲートとしての第1地点を通過したことを検出する。具体的には、防災要員が携帯する端末4Bの電源が投入されるか又は所定のプログラムが実行されると、端末4Bの位置を監視し、施設B2の出入り口E2の近傍に予め設定された屋外側仮想ゲートG2を通過したことを検出する。その際、第1地点通過検出部479は、端末4Bの衛星測位部45により測定された位置座標が、記憶部46に予め記憶される、1以上の屋外側仮想ゲートの領域のうち、屋外側仮想ゲートG2の場所を示す所定の領域に含まれることを検出することにより、屋外側仮想ゲートG2を通過したことを検出する。屋外側仮想ゲートG2の通過を検出すると、記憶部46において屋外側仮想ゲート通過フラグをオンに設定するとともに、屋外側仮想ゲートG2を通過した時刻を記録する。
第2地点通過検出部480は、端末4Bの位置を監視し、当該端末が、上記施設の出入り口の近傍に連続して予め設定された1組の仮想ゲートを通過する際に、屋内側の仮想ゲートとしての第2地点を通過したことを検出する。具体的には、端末4Bの位置を監視し、施設B2の出入り口E2の近傍に予め設定された屋内側仮想ゲートG3を通過したことを検出する。その際、第2地点通過検出部480は、端末4Bの衛星測位部45により測定された位置座標が、記憶部46に予め記憶される、1以上の屋内側仮想ゲートの領域のうち、屋内側仮想ゲートG3の場所を示す所定の領域に含まれることを検出することにより、屋内側仮想ゲートG3を通過したことを検出する。屋内側仮想ゲートG3の通過を検出すると、記憶部46において屋内側仮想ゲート通過フラグをオンに設定するとともに、屋内側仮想ゲートG3を通過した時刻を記録する。
入退出判定部477Aは、第1地点通過検出部479により第1地点の通過が検出され、かつ第2地点通過検出部480により第2地点の通過が検出された場合に、端末4Bが第1地点と第2地点とを通過した順番に基づいて、当該端末が、上記施設に進入したのかそれとも退出したのか、すなわち当該端末が当該施設内にあるか否かを判定する。具体的には、第1地点通過検出部479により屋外側仮想ゲートG2の通過が検出され、かつ第2地点通過検出部480により屋内側仮想ゲートG3の通過が検出された場合に、記憶部46に記録される屋外側仮想ゲートG2を通過した時刻が、屋内側仮想ゲートG3を通過した時刻よりも早い場合には、端末4Bを携帯する隊員候補が施設B2に進入し、在館していると判定する。逆に、屋外側仮想ゲートG2を通過した時刻が、屋内側仮想ゲートG3を通過した時刻よりも遅い場合には、当該隊員候補が施設B2から退出し、不在であると判定する。
3−3.端末4Bの動作
次に、端末4Bの動作の一例について図13を参照して説明する。具体的には、在館情報登録(又は更新)時の動作について説明する。
端末4Bの第1地点通過検出部479は、端末4Bの電源が投入されるか又は所定のプログラムが実行されると、端末4Bが屋外側仮想ゲートG2を通過したか否かの判定を実行する(Sc1)。この判定の結果、端末4Bが屋外側仮想ゲートG2を通過していない場合には(Sc1のNO)、続いてステップSc3が実行される。一方、この判定の結果、端末4Bが屋外側仮想ゲートG2を通過した場合には(Sc1のYES)、第1地点通過検出部479は、記憶部46において屋外側仮想ゲート通過フラグをオンに設定するとともに、屋外側仮想ゲートG2を通過した時刻を記録する(Sc2)。
屋外側仮想ゲートG2の通過の判定後、第2地点通過検出部480は、端末4Bが屋内側仮想ゲートG3を通過したか否かの判定を実行する(Sc3)。この判定の結果、端末4Bが屋内側仮想ゲートG3を通過していない場合には(Sc3のNO)、続いてステップSc5が実行される。一方、この判定の結果、端末4Bが屋内側仮想ゲートG3を通過した場合には(Sc3のYES)、第2地点通過検出部480は、記憶部46において屋内側仮想ゲート通過フラグをオンに設定するとともに、屋内側仮想ゲートG3を通過した時刻を記録する(Sc4)。
屋内側仮想ゲートG3の通過の判定後、端末4Bが屋外側仮想ゲートG2と屋内側仮想ゲートG3の両方を通過している場合には(Sc5のYES)、入退出判定部477Aは、各仮想ゲートを通過した順番に基づいて、端末4Bが施設B2に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、端末4Bを携帯する防災要員が在館か不在かを判定する(Sc6)。一方、端末4Bが屋外側仮想ゲートG2と屋内側仮想ゲートG3の両方を通過していない場合には(Sc5のNO)、ステップSc1が再び実行される。なお、ステップSc5において、仮想ゲートG2、G3の一方だけを通過した状態が所定時間経過する場合は、当該通過フラグを初期化するようにしてもよい。これにより、1組の仮想ゲートのうち一方の領域に入ってから引き返したような場合は、在館か不在かを判定する処理を最初からやり直すことができる。
判定が行われると、判定情報発信部478は、判定の結果を示す判定情報を、第1通信部41を介して支援装置3Aに発信する(Sc7)。この判定情報には、端末4Bの端末IDが含まれる。また、両フラグが初期化される(Sc8)。
支援装置3Aの判定情報取得部335Aは、端末4Bから発信された判定情報を、通信部31を介して受け付けると、隊員候補位置情報データベース322において、判定が行われた防災要員の隊員IDと対応付けて判定結果(「在館」又は「不在」)を登録する。
3−4.防災支援システム100Bの動作
防災支援システム100Bによる火災発生時の動作は、第2実施形態に係る火災発生時の動作と同様である。これは、第3実施形態に係る防災支援システム100Bにおいても、第2実施形態と同様に、平常時において各防災要員の在館管理が行われるためである。
以上説明した防災支援システム100Bによれば、衛星測位システムを用いて各防災要員の在館状況が管理されるため、仮に防火対象物である施設に屋内測位システムや入退館管理システムが備わっていない場合であっても、この衛星測位システムを用いて特定される在館状況に基づいて、在館する防災要員を特定することができ、在館する人員にその活動を支援する情報を提供することによって、異状に対して有効に対応することができる。さらに、自衛消防隊を編成する際は、不在者を除外して建築物内に在館する人員のみで有効に編成することができる。
4.変形例
上記の第1乃至第3実施形態は下記のように変形してもよい。下記の変形例のうち2以上の変形例を互いに組み合わせてもよい。
4−1.変形例1
上記の第1実施形態乃至第3実施形態に係る支援装置3の異状情報受付部331は、異状情報の一例として、火災受信機2から火災に関する情報を受け付けているが、異状情報受付部331が受け付ける異状情報はこれに限るものではない。異状情報受付部331は、火災発生以外にも、地震、津波、洪水等の自然災害やテロや武力攻撃等の異状発生又はその可能性の情報を受け付けるようにしてもよい。異状情報受付部331が地震発生又は地震発生の可能性の情報を受け付ける場合には、例えば、図示せぬ感震装置から出力される制御信号を受け付けるようにしてもよい。または、支援装置3や防災センタに設けた端末が備える図示せぬ所定のスイッチの押下に応答して地震発生の情報を受け付けるようにしてもよい。この所定のスイッチは、例えば、地震発生を覚知した、支援装置3の管理者や防災センタのオペレータにより押下される。また、異状情報受付部331は、外部から受信される、緊急地震速報等の地震早期警報を受け付けるようにしてもよい。
異状情報受付部331が地震以外の自然災害やテロや武力攻撃の発生又は火災を含めた発生の可能性の情報を受け付ける場合には、支援装置3や防災センタに設けられた端末が備える図示せぬ所定のスイッチの押下に応答して異状発生の情報を受け付けるようにしてもよい。この所定のスイッチは、例えば、異状発生を覚知した、支援装置3の管理者や防災センタのオペレータにより押下される。または、異状情報受付部331は、例えば、外部から受信される緊急情報に応答して異状発生又は異状発生の可能性を受け付けるようにしてもよい。ここで、外部から受信される緊急情報には、例えば、全国瞬時警報システム(通称J−ALERT)により配信される緊急情報や、緊急情報ネットワークシステム(通称Em−Net)により配信される緊急情報や、災害情報共有システム(通称Lアラート)により配信される緊急情報や、緊急警報放送システム(Emergency Warning System:略称EWS)により配信される緊急警報信号がある。
4−2.変形例2
上記の第1実施形態に係る防災支援システム100において、無線LANアクセスポイント5に代えて、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)等の近距離無線通信規格に従ってビーコン信号を発信するビーコン発信機を施設各所に設置し、第1実施形態に係る火災発生時の動作において、このビーコン発信機から第2の位置問合情報を発信させるようにしてもよい(図5のステップSa8参照)。この第2の位置問合情報には、当該情報を発信するビーコン発信機のアドレスが含まれ、当該情報を受信した端末4は、受信したアドレスと自端末の隊員IDとを含む第2の応答情報を支援装置3に発信する(ステップSa9参照)。第2の応答情報を受信した支援装置3は、当該応答情報に含まれるビーコン発信機のアドレスが、施設内に設置されたビーコン発信機のアドレスのいずれかと一致するか否かを判定することにより、端末4を携帯する隊員候補が在館するか否かを判定する(ステップSa10参照)。
4−3.変形例3
上記の第1実施形態乃至第3実施形態に係る火災発生時の動作では、支援装置3において火災と確定されてから自衛消防隊が編成されているが(図6のステップSa21及びSa22参照)、支援装置3が火災受信機2から火災信号または感知器発報信号を受信した段階で自衛消防隊を編成するようにしてもよい。例えば、ステップSa15において現場確認要員に対して現場確認指示情報を発信した後に自衛消防隊を編成するようにしてもよい。
4−4.変形例4
上記の第1実施形態に係る防災支援システム100では、支援装置3が火災受信機2から火災信号を受信することを契機として隊員候補の在館確認が行われているが(図6のステップSa3乃至Sa11参照)、この在館確認は平常時においても定期的に行うようにしてもよい。その際、第1の応答情報については、端末4の方から自発的に支援装置3に発信するようにしてもよい。この変形によれば、火災発生時の動作において、各隊員候補の在館確認を行うためのステップSa3乃至Sa11の実行を省略することができる。
4−5.変形例5
上記の第1実施形態に係る火災発生時の動作では、図5に示すステップSa6の在館判定が支援装置3により行われているが、この在館判定は端末4により行われてもよい。すなわち端末4の制御部47は、機能的構成として、端末4の衛星測位部45により測定された当該端末の位置が、防火対象物である施設内にあるか否かを判定する判定部と、この判定部による判定の結果を示す判定情報を、第1通信部41を介して支援装置3に発信する判定情報発信部とを備えてもよい。
同様に、図5に示すステップSa10の在館判定もまた端末4により行われてもよい。すなわち端末4の制御部47は、機能的構成として、無線LANアクセスポイント5のアドレスが、防火対象物である施設内に設置された無線LANアクセスポイント5のアドレスのいずれかと一致するか否かを判定する判定部と、この判定部による判定の結果を示す判定情報を、第1通信部41又は第2通信部42を介して支援装置3に発信する判定情報発信部とを備えてもよい。
4−6.変形例6
上記の第1実施形態に係る支援装置3は、上記の火災発生時の動作のステップSa10において、端末4から発信される無線LANアクセスポイント5のアドレスに基づいて2回目の在館判定が行っているが、この在館判定はその他の通信機器のアドレスに基づいて行われてもよい。例えば、端末4から構内LAN8経由で第2の応答情報が支援装置3に対して発信される場合に、当該情報に付加される、無線LANルータ等の中継器のアドレス(例えばIPアドレス)に基づいて在館判定を行ってもよい。または、施設内に移動体通信網の中継器(例えばリピータ)が設置されている場合には、端末4から移動体通信網経由で第2の応答情報が支援装置3に対して発信されるときに、当該情報に付加される中継器のアドレス(例えばIPアドレス)に基づいて在館判定を行ってもよい。または、端末4にBLE等の近距離無線通信規格に従ってビーコン信号を発信するビーコン発信機を備えさせ、かつ施設各所にビーコン受信機を設置し、ビーコン受信機で端末4からのビーコン信号が受信されたことを検出することにより在館判定を行うようにしてもよい。
または、構内LAN8に接続されてPINGが通る端末4を把握する構内端末検出手段を施設内に設置しておき、支援装置3は、この構内端末検出手段に各端末4が在館しているか否かを問い合わせるようにしてもよい。この構内端末検出手段の機能は、例えば、火災受信機2に接続されて防災センタに設置される総合操作盤に備えてもよい。
4−7.変形例7
上記の第1実施形態に係る火災発生時の動作において支援装置3は、第1の位置問合情報を端末4に発信せずに、第2の位置問合情報のみを端末4に発信して各隊員候補の在館確認を行ってもよい。その場合、第2の位置問合情報を受信した端末4は、当該端末がステップSa5において測位失敗を通知する情報を支援装置3に発信した端末であるか否かにかかわらず、支援装置3に対して第2の応答情報を発信する。
4−8.変形例8
上記の第2実施形態に係る端末4Aの設定地点通過検出部475は、衛星測位部45により測定された位置座標が、仮想ゲートG1の場所を示す所定の範囲に含まれることを検出することにより、端末4Aが仮想ゲートG1を通過したことを検出している。これに代えて、設定地点通過検出部475は、仮想ゲートG1に設置された無線LANアクセスポイント5から発信されるビーコン信号を解析することにより、端末4Aが仮想ゲートG1を通過したことを検出するようにしてもよい。具体的には設定地点通過検出部475は、第2通信部42により受信されたビーコン信号に含まれる無線LANアクセスポイント5のアドレスが、記憶部46に予め記憶される、仮想ゲートG1に設置された無線LANアクセスポイント5のアドレスと一致することを検出することにより、端末4Aが仮想ゲートG1を通過したことを検出する。本変形が採用される場合には、仮想ゲートG1は、施設B1の出入り口E1近傍の屋内側に設定されてもよい。なお、無線LANアクセスポイント5に代わるビーコン発信手段として、BLE等の近距離無線通信規格に従ってビーコン信号を発信するビーコン発信機を採用してもよい。
上記の第2実施形態において仮想ゲートG1が施設B1の出入り口E1近傍の屋内側に設定される場合には、設定地点通過検出部475は、端末4Aの位置を、IMES等の他の周知の屋内測位技術により測定してもよい。
4−9.変形例9
上記の第2実施形態に係る端末4Aは、設定地点通過検出部475により仮想ゲートG1の通過が検出されたときに、入館か退館かを選択するための操作ボタンを表示部43に表示させて利用者に選択させるようにしてもよい。そして判定情報発信部478に、選択結果を示す情報を隊員IDとともに支援装置3Aに発信させるようにしてもよい。本変形によれば、移動方向特定部476と入退出判定部477が不要となる。
4−10.変形例10
上記の第2実施形態に係る在館情報登録時の動作では、入退館判定(図10のステップSb3参照)が端末4Aにより行われているが、この入退館判定は支援装置3Aにより行われてもよい。すなわち支援装置3Aの制御部33は、機能的構成として、端末4Aの移動方向特定部476により特定された移動方向に基づいて、端末4Aが、防火対象物である施設に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、端末4Aの位置が施設内にあるか否かを判定する入退出判定部を備えてもよい。入退館判定が支援装置3Aにより行われる場合には、端末4Aは、移動方向特定部476により特定される移動方向を示す移動方向情報と自端末の隊員IDとを支援装置3Aに対して発信する。
4−11.変形例11
上記の第3実施形態に係る端末4Bの第1地点通過検出部479及び第2地点通過検出部480は、衛星測位部45により測定された位置座標が、仮想ゲートの場所を示す所定の範囲に含まれることを検出することにより、端末4Bが仮想ゲートを通過したことを検出している。これに代えて、第1地点通過検出部479及び第2地点通過検出部480は、仮想ゲートに設置された無線LANアクセスポイント5から発信されるビーコン信号を解析することにより、端末4Bが仮想ゲートを通過したことを検出するようにしてもよい。具体的には第1地点通過検出部479及び第2地点通過検出部480は、第2通信部42により受信されたビーコン信号に含まれる無線LANアクセスポイント5のアドレスが、記憶部46に予め記憶される、仮想ゲートに設置された無線LANアクセスポイント5のアドレスと一致することを検出することにより、端末4Bが仮想ゲートを通過したことを検出する。本変形が採用される場合には、仮想ゲートG2及びG3は、施設B2の出入り口E2近傍の屋内側に設定されてもよい。なお、ビーコン発信機として、無線LANアクセスポイント5に代えて、BLE等の近距離無線通信規格に従ってビーコン信号を発信するビーコン発信機を採用してもよい。
上記の第3実施形態において仮想ゲートG2及びG3が施設B2の出入り口E2近傍の屋内側に設定される場合には、第1地点通過検出部479及び第2地点通過検出部480は、端末4Bの位置を、IMES等の他の周知の屋内測位技術により測定してもよい。
4−12.変形例12
上記の第3実施形態に係る在館情報登録時の動作では、仮想ゲートの通過の検出(図13のステップSc1乃至Sc5参照)と入退館判定(同図のステップSc6参照)が端末4Bにより行われているが、これらの処理は支援装置3Aにより行われてもよい。すなわち支援装置3Aの制御部33は、機能的構成として、端末4Bの位置を監視し、当該端末が、防火対象物である施設の出入り口の近傍に予め設定された第1地点を通過したことを検出する第1地点通過検出部と、端末4Bの位置を監視し、当該端末が、上記施設の出入り口の近傍に予め設定された第2地点を通過したことを検出する第2地点通過検出部と、第1地点と第2地点の通過が検出された場合に、端末4Bが第1地点と第2地点とを通過した順番に基づいて、当該端末が、上記施設に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、当該端末が上記施設内にあるか否かを判定する入退出判定部とを備えてもよい。仮想ゲートの通過の検出と入退館判定が支援装置3Aにより行われる場合には、端末4Bは、衛星測位部45により測定される端末4Bの位置情報と隊員IDとを定期的に支援装置3Aに発信する。
4−13.変形例13
上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の在館判定は、2つ以上が組み合わせられてもよい。例えば、施設B1の出入り口E1では第1実施形態の在館判定を行い、別の出入り口E2では第2実施形態の在館判定を行い、別の出入り口E3では第3実施形態の在館判定を行うようにしてもよい。また、例えば、施設B1の出入り口E1において、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のいずれか2つ以上の在館判定を併用するようにしてもよい。
1…火災感知器、2…火災受信機、3、3A…支援装置、4、4A、4B…端末、5…無線LANアクセスポイント、6…通信回線、7…信号線、8…構内LAN、31…通信部、32…記憶部、33…制御部、41…第1通信部、42…第2通信部、43…表示部、44…操作部、45…衛星測位部、46…記憶部、47…制御部、100、100A、100B…防災支援システム、200…自火報設備、321…隊員候補情報データベース、322…隊員候補位置情報データベース、323…隊員情報データベース、324…平面図データベース、331…異状情報受付部、332…位置問合情報発信部、333…応答情報取得部、334…判定部、335、335A…判定情報取得部、336…情報発信部、337…編成部、471…位置問合情報受付部、472…応答情報発信部、473…情報受付部、474…表示制御部、475…設定地点通過検出部、476…移動方向特定部、477、477A…入退出判定部、478…判定情報発信部、479…第1地点通過検出部、480…第2地点通過検出部、B1、B2…施設、E1、E2…出入り口、G1…仮想ゲート、G2…屋外側仮想ゲート、G3…屋内側仮想ゲート

Claims (3)

  1. 施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける異状情報受付部と、
    防災要員が携帯する端末に対して、位置を問い合わせるための第1の位置問合情報を発信する位置問合情報発信部と、
    前記発信された第1の位置問合情報を受け付ける位置問合情報受付部と、
    前記第1の位置問合情報が受け付けられた場合に、前記端末の位置を、衛星測位システムを用いて測定する衛星測位部と、
    前記測定された端末の位置が前記施設内にあるか否かを判定する判定部と、
    前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部と、
    前記異状情報が受け付けられた場合に、前記記憶された判定情報が、前記端末の位置が前記施設内にあることを示す場合に、前記異状に関する支援情報を前記端末に発信する情報発信部と、
    前記発信された支援情報を受け付ける情報受付部と、
    前記受け付けられた支援情報を表示部に表示させる表示制御部と
    を備え
    前記第1の位置問合情報に対して前記施設内にあるか否かが不明である端末に対して、前記位置問合情報発信部は当該端末に向けた第2の位置問合情報を発信し、前記第2の位置問合情報が前記位置問合情報受付部に受け付けられることによる当該端末から第2の応答情報が前記施設内の無線LANアクセスポイントを介して得られた場合に、前記判定部は当該端末が前記施設内にあると判定する防災支援システム。
  2. 施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける異状情報受付部と、
    防災要員が携帯する端末に対して、位置を問い合わせるための位置問合情報を発信する位置問合情報発信部と、
    前記発信された位置問合情報を受け付ける位置問合情報受付部と、
    前記位置問合情報が受け付けられた場合に、前記端末の位置を、衛星測位システムを用いて測定する衛星測位部と、
    前記衛星測位システムの電波を受信可能な位置であって前記施設の出入り口の近傍に予め設定された領域を、前記衛星測位部が測定した前記端末の位置に基づいて当該端末が通過したことを検出する設定地点通過検出部と、
    前記領域の通過が検出された場合に、前記通過時の前記端末の移動方向を特定する移動方向特定部と、
    前記特定された移動方向に基づいて、前記端末が前記施設に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、前記端末が前記施設内にあるか否かを判定する入退出判定部と、
    前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部と、
    前記異状情報が受け付けられた場合に、前記記憶された判定情報が、前記端末の位置が前記施設内にあることを示すときには、前記異状に関する支援情報を前記端末に発信する情報発信部と、
    前記発信された支援情報を受け付ける情報受付部と、
    前記受け付けられた支援情報を表示部に表示させる表示制御部と
    を備える防災支援システム。
  3. 施設内における異状発生または異状発生の可能性を示す異状情報を受け付ける異状情報受付部と、
    防災要員が携帯する端末に対して、位置を問い合わせるための位置問合情報を発信する位置問合情報発信部と、
    前記発信された位置問合情報を受け付ける位置問合情報受付部と、
    前記位置問合情報が受け付けられた場合に、前記端末の位置を、衛星測位システムを用いて測定する衛星測位部と、
    前記衛星測位システムの電波を受信可能な位置であって前記施設の出入り口の近傍に予め設定された第1の領域、前記衛星測位部が測定した前記端末の位置に基づいて当該端末が通過したことを検出する第1地点通過検出部と、
    前記衛星測位システムの電波を受信可能な位置であって前記施設の出入り口の近傍に前記第1の領域と連続して予め設定された第2の領域、前記衛星測位部が測定した前記端末の位置に基づいて当該端末が通過したことを検出する第2地点通過検出部と、
    前記第1の領域及び前記第2の領域の通過が検出された場合に、前記端末が前記第1の領域と前記第2の領域とを通過した順番に基づいて、前記端末が前記施設に進入したのかそれとも退出したのかを判定することにより、前記端末が前記施設内にあるか否かを判定する入退出判定部と、
    前記判定の結果を示す判定情報を取得して、前記端末または前記防災要員の識別情報と対応付けて記憶部に記憶する判定情報取得部と、
    前記異状情報が受け付けられた場合に、前記記憶された判定情報が、前記端末の位置が前記施設内にあることを示すときには、前記異状に関する支援情報を前記端末に発信する情報発信部と、
    前記発信された支援情報を受け付ける情報受付部と、
    前記受け付けられた支援情報を表示部に表示させる表示制御部と
    を備える防災支援システム。
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