JP6310015B2 - 管状体 - Google Patents

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本発明は、外周面に装飾を施した管状体に関する。
上記した管状体の一つとして釣竿が知られており、通常、このような釣竿の外周面には様々な装飾が施されている。一般的に、管状体の外周面に施される装飾は、特許文献1に開示されているように、吹付け塗装やシゴキ塗装等の塗装、スクリーン印刷やインクジェット印刷等の印刷、シールの貼付などによって形成することが知られている。また、釣竿のような管状体は、特許文献2に開示されているように、強化繊維(カーボン繊維)を強化材とした繊維強化プラスチック(FRP)で形成されることが多く、表面にクリア層を塗布することで、そのような強化繊維の表面を露出させることも可能である。
特開2008−206415号 特開2010−221568号
上記のように、管状体をFRPで形成する場合、表面に網目の模様(平織状態の模様)が視認できるように構成することで、カーボン製であること、及び細かく編み込まれた状態(精密性)をアピールすることができ、需要者の購買意欲の向上が図れるようになる。しかし、表面を網目模様にするためには、常法に従って管状体を製造する際、強化繊維を平織状態にしたプリプレグシートをマンドレルの最外層(外層側)に巻回する必要があり、このような構成は、巻回状態が安定しないとともに、管状体として重量増加する可能性がある。また、上記した特許文献1には、釣竿のような管状体において、外観上、網目模様に近い装飾層を塗装や印刷によって形成するという発想はなく、単なる格子状の模様層にしただけでは平面的になると共に、グラデーションを出すことが難しく、実際のプリプレグシートで視認できるような精密性を出すことはできない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、FRPによる表面外観と同様な網目状の模様が視認できる装飾層を備えた管状体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る管状体は、繊維強化樹脂材によって形成される管状体本体上に、複数色の着色材をドット状に重ねながら色相を形成した着色層を備えた装飾層を有し、前記着色層は、前記着色材のドット量が多い矩形形状の領域と、前記着色材のドット量が少ない矩形形状の領域を交互に繰り返して規則的に配列し、前記交互に繰り返して規則的に配列した各矩形形状の領域間を、直交する方向に交差した直線状の境界で区分けして格子状の網目模様を形成していることを特徴とする。
上記した構成の管状体では、その表面に、矩形形状の複数の領域が隣接した着色層が形成される。隣接する各領域は、着色材をドット状に重ねて形成される色相を有しており、隣接する領域は、ドット量の割合が異なると共に、直線状の境界によって区分けされた状態となっている。このように、隣接する領域でドット状に重なる着色材のドット量の割合を変えることでグラデーションが生じると共に、各領域を直線状の境界で区分けしていることで格子状の網目模様を有する装飾層が形成される。
本発明によれば、FRPによる表面外観と同様な網目状の模様が視認できる装飾層を備えた管状体が得られる。
本発明の管状体の一例としての釣竿の側面図である。 図1の釣竿の竿杆の表面に施される装飾層の例を示す部分斜視図である。 装飾層を備える図2の竿杆の部分断面図である。 図2に示す装飾層(着色層)の部分拡大図である。 装飾層(着色層)の第2の構成例を示す部分拡大図である。 装飾層(着色層)の第3の構成例を示す部分拡大図である。 装飾層(着色層)の第4の構成例を示す部分拡大図である。 装飾層(着色層)の第5の構成例を示す部分拡大図である。 装飾層(着色層)の第6の構成例を示す部分拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る装飾層を備える管状体の一実施形態について説明する。
図1には、本発明の管状体の一例として釣竿1が示されている。図示のように、この釣竿1は、複数の管状体としての竿杆、具体的には、グリップ3aを有する元竿3と、第1中竿5と、第2中竿7と、釣糸締結具9aを有する穂先竿9とによって構成される。この場合、各竿杆3,5,7は、振出し式または並継ぎ式に構成されており、各竿杆3,5,7を構成する管状体本体(素材本体20;図3参照)は、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグを巻回することで形成され(スチール等の金属によって形成されてもよい)、各竿杆3,5,7には装飾部Aが形成されている。
前記装飾部Aは、後述するようにインクジェット印刷によって形成され、竿杆3,5,7の周方向の少なくとも一部(本実施形態では全周)にわたって線状に延びる線模様A1、竿杆3,5,7の周方向の少なくとも一部(本実施形態では全周)にわたって延在し、多角形状の複数の領域(本実施形態では格子状に隣接した多数の領域)を有する模様(複数色の着色材をドット状に重ねながら色相を形成した着色層を有する)A2、および、ぼかし模様A3を含む。ここで、ぼかし模様A3とは、例えばインクの濃度が他の部位よりも薄い領域から成るぼかし部A3’(例えば軸方向に線状に延び且つ周方向に所定の幅を有する)を周方向に間隔を隔てて有する模様のことであり、ぼかし部A3’は、例えば周方向または軸方向に沿って段階的に濃度が変化してもよい。あるいは、ぼかし部A3’は、インクの色の配合が徐々に変化するものであってもよい。
前記装飾部A(A1,A2,A3)は、図3に示されるように、各竿杆3,5,7を構成する素材本体20上に形成される装飾層25から成る。具体的に、装飾層25は、素材本体20上に形成される第1の下地層(例えば、厚さが5〜20μm)30と、第1の下地層30上に形成される第2の下地層31(例えば、厚さが5〜20μm)と、第2の下地層31上に形成される着色層32(例えば、厚さが10〜60μm)と、着色層32上に形成される透明な保護層33(例えば、厚さが15〜25μm)とを積層することによって構成される。
第1の下地層30は、素材本体20の外表面を平滑化するために設けられるものであり、例えば、エポキシ、ウレタン、アクリル、アクリルシリコン、シリコン等の合成樹脂から成り、吹き付け塗装、シゴキ塗装、刷毛塗り塗装等の各種の塗装方法によって形成される。また、第1の下地層30は、顔料等を混入して着色したものであっても良い。
また、第2の下地層31は、下地の隠ぺい、着色層32の明度、色調などの調整を目的としており、光反射層、白色層から成る。光反射層は、光輝性のある材料、例えば、所定の合成樹脂(アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニール系樹脂等)に、光輝性を有する複数の粒子(以下、光輝性粒子と称する)を、所望の密度で且つ均一に混入したものを、塗装することで形成することが可能である。
前記所定の合成樹脂に混入される光輝性粒子は、例えば、Al,Cu,Ag,Mg,In,Cr,Si,Ni,Ti,Au,Rh,Pt等、光輝性があり各種の色彩を有する金属材料を用いることが可能である。この場合、各粒子の大きさは、2μm以下、好ましくは、0.3μm〜1μmに設定するのが良く、且つ、その厚さは、1μm以下、好ましくは、0.03μm〜0.5μmに設定するのが良い。すなわち、この範囲以外に粒子本体の大きさ及び厚さを設定すると、光輝性粒子を合成樹脂中に所望の密度で、かつ均一に配置できなくなると共に、光輝性粒子の境界が目立つようになったり、光の反射方向が一定しなくなって均一な光輝性外観を発揮できなくなってしまうからである。
このような光輝性粒子の形成方法は、例えば、テフロン(登録商標)やシリコン樹脂等から成るフィルム状の支持基板上に、上記金属材料を蒸着又はスパッタリングして金属層を形成した後、この金属層を支持基板から剥離して粉砕することによって形成することが可能である。このようにして形成された複数の光輝性粒子は、その光輝性を充分に発揮すると共に、所望の色彩を生じる程度の密度で、かつ均一に配置されることが好ましい。具体的には、合成樹脂中に混入される光輝性粒子の密度は、単位面積当たりの光輝性粒子の個数が、5万〜2000万個/mm2 となるように設定することが好ましい。このようにして形成される光反射層によれば、均一で所望の色に着色された光輝性外観を呈示することが可能となる。
また、前述した構成以外にも、光反射層は、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、コバルト、ニッケル、鉄、亜鉛等の金属片、或いは顔料等の粒子を単体として、或いはこれらを任意に組み合わせ、これを微量の合成樹脂に混入すると共に、多量の溶剤で希釈し、これをガン吹き塗装等により吹き付け、その後、溶剤を除去(揮発)することによって形成することも可能である。なお、金属片や顔料等の粒子のサイズ、組み合わせ等を変えることにより、様々な外観を形成することが可能である。
あるいは、前述した構成以外にも、光反射層は、Cr,Ni,Ti,Al,Ag,Be等の金属、TiN,TiCN,CrN,Fe−Cr−Ni等の合金類、TiO2,SiC等のセラミックスを主要材料として形成することが可能であり、これによっても外観を向上することが可能である。このような金属やセラミックスを用いた光反射層は、イオンプレーティング、スパッタリング、蒸着等の物理的蒸着、化学的蒸着、真空蒸着等のドライプレーティングや、湿式メッキ等を用いて形成することが可能である。なお、白色層は、所定の合成樹脂の塗装により形成されてもよいが、インクジェット印刷により形成されてもよい。この場合、下地を隠蔽し、着色層の明度調整をし易くするのがよい。
また、前記着色層32上に形成される保護層33は、エポキシ、ウレタン、アクリル、アクリルシリコン等の透明または半透明の合成樹脂によって構成される。
次に、前記第2の下地層31上に形成される着色層32について、その具体的な構成、及び形成方法について説明する。
着色層32は、例えば光透過性を有しており、図4に示すように、多角形状(本実施形態では正方形状)の複数の領域40A,40Bを備え、これらの領域40A,40Bに複数色の着色材をドット状に重ねながら色相を形成した構成となっており、各領域におけるドットは、インクジェットプリンタ(図示しない)によって印刷される。着色層32は、例えば、顔料や染料等の着色材を、エポキシやウレタン等の透明、又は半透明の合成樹脂に混入した主材に、硬化剤を含有させることで形成することも可能であるが、本実施形態では、硬化用光線である紫外線の照射により硬化される紫外線硬化形のインクが使用される。光硬化形インクには、アクリル系、エポキシカチオン系のものなどが使用されるが、特に紫外線硬化形のインクには、多官能モノマー及びアクリレートオリゴマーに増感剤を配合したものが用いられる。このようなインクでは、増感剤がラジカルを形成し、オリゴマー、モノマーの連鎖反応を起こすことが利用される。また、インクは、熱硬化型、溶剤(水、有機材)乾燥型、二液反応型等のものが使用されてもよい。
本実施形態の印刷パターンは、各領域40A,40Bが同じ大きさの矩形形状(正方形状)に構成されて隣接されており、隣接している各領域では、着色材の形成密度が異なるようにプリンタヘッド(図示しない)から制御された液滴が噴射される。すなわち、プリンタヘッドは、シアン系、マゼンタ系、イエロー系、ブラック系の着色材を複数本の噴射ノズルを介して液滴状とし、これを制御しながら素材本体20(第2の下地層31)上に噴射する。
前記各領域40A,40Bに噴射される着色材は、図2及び図4に示すように、隣接する部分同士の着色材の形成密度が異なるように噴射制御され、領域40Aでは、噴射されるドット量が多く(形成密度が大きく隠蔽性も大きい)、それに隣接する領域40Bでは、噴射されるドット量をそれよりも少なく(形成密度が小さく隠蔽性も小さい)している。すなわち、着色層32は、噴射されるドット量が多い領域40Aと噴射されるドット量が少ない領域40Bが交互に配列された状態となり、後述する境界によって区分けされた状態で、全体として格子状の網目模様を形成している。
また、上記したように形成されるドットは、プリンタヘッドが走査方向(例えば、竿杆3,5,7の軸方向X)に沿って往復移動される毎に、重ねながら噴射制御することが可能であるため、領域40Aでは、その厚さを厚くし、領域40Bでは、その厚さを薄くして表面を凹凸状にすること(隣接する領域で高さを変えること)も可能であり、これにより立体的な外観、及び表面凹凸感を感知させる外観にすることが可能となる。
また、本実施形態では、上記した多角形状の領域40A,40Bは、全てが同じ大きさの矩形形状(1辺が0.5〜10mm程度の正方形状)に形成されており、着色層32は、各隣接する領域間に、複数の直線状の境界41,42を有している。すなわち、これらの境界41,42は、略平行に形成されると共に、直交する方向に交差して前記領域40A,40Bを区分けしており、これにより、多角形状の複数の領域(正方形領域40A,40B)で格子模様を形成している。
上記したように構成される着色層32によれば、隣接した多角形状の領域40A,40Bによって、網目模様を表現することが可能となる。この場合、各領域40A,40Bは同じ正方形形状に構成されて格子状になっており、各境界41,42は、全て略平行となって互いに直線状に交差することから、織布状に編成された強化繊維のような精密感を表現することができる。また、隣接する領域40A,40Bは、ドット状に重ねた着色材による色相、すなわち着色材の割合(密度)が異なるため、自然なグラデーションを出すことができ、立体感を出すことが可能となる。
さらに、上記したような強化繊維を編成したような外観については、スクリーン印刷で形成しようとすると、位置合わせ等が極めて難しく、かつ、平面的な外観になり易いが、インクジェット印刷にすることで、それぞれの領域間で立体感のある編成模様の外観を容易に形成することが可能になる。
図5は、着色層の第2の構成例を示す部分拡大図である。
この構成例の着色層32Aは、複数の多角形状の領域が、大きさの異なる4つの矩形形状(それぞれを符号50A〜50Dで示す)を含み、これらを所定のパターンで組み合わせて着色層が形成されている。すなわち、領域50Aは、略正方形形状でドット量の形成密度が大きい領域、領域50Bは、長方形形状でドット量の形成密度が小さい領域、領域50C,50Dは、長方形状で、それぞれドットを付与せずに下地層31をそのまま視認できる領域とし、これらを隣接して繰り返し配列している。
また、各隣接する領域間は、複数の直線状の境界51A,51B,51C(竿杆の軸方向であるX方向)と、これと直交して交差する複数の直線状の境界52A,52B,52C(竿杆の軸方向と直交するY方向)によって区分けされている。
上記のように、複数の矩形状の領域を規則的に組み合わせると共に、各領域の着色材の形成密度についても規則的にし、これらを平行な方向に指向される境界51A,51B,51C、及び、これらと直交して平行な方向に指向される境界52A,52B,52Cで区分けすることで、全体として網目状の模様を表現することが可能となる。特に、ドットを付与しない領域(着色剤の形成密度がゼロの領域)を形成することで、この部分がアクセント(下地層の単色系)となり、他の領域を際立たせて網目状の模様を立体状に視認させることが可能となる。
図6は、着色層の第3の構成例を示す部分拡大図である。
この構成例の着色層32Bは、隣接して配列される矩形状の第1領域60Aと矩形状の第2領域60Bを含んでおり、これらの領域内には、着色材をドット状に重ねた矩形領域60a1(60b1)と、ドットを付与しない領域60a2(60b2)が複数本、交互に隣接して配置されている。
この場合、着色材をドット状に重ねた矩形領域60a1,60b1は、それぞれ軸方向(X方向、Y方向)に沿って線状に濃さが次第に変わる(軸方向に沿って濃淡が次第に変化する)ようにドットが付されており、これらは全て、軸方向に統一した濃淡変化するように形成されている。また、このような矩形領域60a1,60a2、及び、矩形領域60b1,60b2は、隣接する多数の直線状の境界61、及びこれらに直交する直線状の境界62によって区分けされており、これにより、網目状として視認可能な模様を形成している。
上記のように、複数の矩形状の領域を規則的に組み合わせると共に、線状に濃淡変化する部分を規則的に配列したことで、全体として網目状に見える模様が表現できることに加え、繊維の組織模様について表現することが可能となる。
図7は、着色層の第4の構成例を示す部分拡大図である。
この構成例の着色層32Cは、X方向、及びY方向に、矩形形状(長方形状)でドットを付与した領域70Aと70Bを規則的に配列すると共に、それらの間に、ドットを付与しない矩形形状(正方形状)の領域70Cを配列している。また、各領域70A,70B,70Cを区分けする境界71及び境界72は、多数本、略平行に形成されると共に、直交する方向(X方向,Y方向)に交差し、更に、長方形状の領域70A,70Bが繊維状に折り重なっている状態(2軸織模様)を表現するように形成されている。
上記した構成によれば、隣接する多角形状の領域として、ドットが付与された長方形状の領域と、ドットが付与されない空白の正方形状の領域分を設け、かつ、領域を区分けする平行に配列された境界を、互いにクロスする方向で重なるように形成することで、強化繊維が2軸(直交する2軸)で交差するように編成された模様層を容易に形成することが可能となる。
図8は、着色層の第5の構成例を示す部分拡大図である。
この構成例の着色層32Dは、矩形形状(平行四辺形形状)でドットを付与した領域80A,80B,80Cを所定の角度で交差するように規則的に配列すると共に、それらの間に、ドットを付与しない六角形状の領域80Dを配列している。また、これらの領域80A〜80Dを区分けする境界81,82,83は、多数本、略平行に形成されると共に、所定の角度で交差して、前記領域80A,80,80Cが繊維状に折り重なっている状態(3軸織模様)を表現するように形成されている。
上記した構成によれば、隣接する多角形状の領域として、ドットが付与された平行四辺形状の領域と、ドットが付与されない空白の六角形状の領域分を設け、かつ、領域を区分けする平行に配列された境界を、所定の角度で交差する方向で重なるように形成することで、強化繊維が3軸で交差するように編成された模様層を容易に形成することが可能となる。
図9は、着色層の第6の構成例を示す部分拡大図である。
この構成例の着色層32Eは、長方形状でドットを付与した領域90A、平行四辺形状でドットを付与した領域90B、五画形状でドットを付与した領域90C、六角形状でドットを付与した領域90Dを所定の角度で交差するように規則的に配列すると共に、それらの間に、ドットを付与しない三角形状の領域90Eを配列している。また、これらの領域90A〜90Eを区分けする境界91,92,93,94は、多数本、略平行に形成されると共に、所定の角度で交差して、前記領域90A〜90Dが繊維状に折り重なっている状態(4軸織模様)を表現するように形成されている。
このように、隣接する多角形状の領域を種々変形し、かつ、領域を区分けする平行に配列された境界を、所定の角度で交差する方向で、前記各領域重なるように形成することにより、強化繊維が4軸で交差するように編成された模様層を容易に形成することが可能となる。勿論、このような複数軸織り模様については、隣接する多角形状の領域の各形状、それぞれの領域におけるドットの付与状態、各領域を区分けする境界の指向方向や折り重ね状態を変形することで、適宜変形することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
上記したように構成される着色層32〜32E(模様層)については、管状体である竿杆の長手方向全体に亘って形成したり、周方向の所定範囲に形成することが可能である。また、竿杆を構成する繊維強化プリプレグについては、平織状の繊維強化樹脂層を有していても良い。すなわち、本発明に係る管状体は、上記したような編成模様の着色層を形成したことを特徴としているが、実際に平織された繊維強化プリプレグ(平織状の繊維強化樹脂層)の存在を否定するものではない。このような平織された繊維強化プリプレグを有することで、管状体としての曲げ強度の向上が図れると共に、この繊維層を外部から視認できる位置に配設することにより、実際の強化繊維層についても併せて視認させることが可能となる。
また、上記した構成において、隣接する多角形状の領域の具体的な形状、各領域に付与されるドットの色相や形成密度、各領域を区分けする境界の形成パターン等については、適宜、変形することが可能である。複数ある多角形状の領域を区分けする境界については、1つの多角形状の領域の縁部によって直線状に形成されていればよく、必ずしも多数の多角形状の領域に亘って一直線状に形成されていなくてもよい。さらに、上記した構成における下地層30,31については形成しない構成であっても良い。
1 釣竿(管状体)
3,5,7 竿杆
20 素材本体(管状体本体)
25 装飾層
32,32A〜32E 着色層
40A,40B 多角形状の領域
41,42 境界

Claims (8)

  1. 繊維強化樹脂材によって形成される管状体本体上に、複数色の着色材をドット状に重ねながら色相を形成した着色層を備えた装飾層を有し、
    前記着色層は、前記着色材のドット量が多い矩形形状の領域と、前記着色材のドット量が少ない矩形形状の領域を交互に繰り返して規則的に配列し、前記交互に繰り返して規則的に配列した各矩形形状の領域間を、直交する方向に交差した直線状の境界で区分けして格子状の網目模様を形成していることを特徴とする管状体。
  2. 繊維強化樹脂材によって形成される管状体本体上に、複数色の着色材をドット状に重ねながら色相を形成した着色層を備えた装飾層を有し、
    前記着色層は、ドットが付与されない領域、及び、ドットに濃淡を有する領域が複数本、交互に隣接配置されている矩形形状の領域を交互に規則的に配列し、前記交互に規則的に配列した各矩形形状の領域間を、直交する方向に交差した直線状の境界で区分けして網目状の模様を形成していることを特徴とする管状体。
  3. 前記ドットに濃淡を有する領域は、ドットを線状に濃淡変化させて繊維の組織模様を形成したことを特徴とする請求項に記載の管状体。
  4. 隣接する前記矩形形状の領域は、高さが異なり、前記着色層の表面は凹凸状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の管状体。
  5. 前記交互に配列される矩形形状の領域は、全てが同じ大きさで1辺が0.5〜10mmの正方形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の管状体。
  6. 繊維強化樹脂材によって形成される管状体本体上に、複数色の着色材をドット状に重ねながら色相を形成した着色層を備えた装飾層を有し、
    前記着色層は、前記着色材のドットを付与した領域を所定の角度で交差するように規則的に繰り返して配列すると共に、前記ドットを付与した領域の間にドットを付与しない領域を繰り返して配列し、かつ、これらの領域を区分けする境界を多数本、略平行となるように形成して、前記ドットを付与した領域が繊維状に折り重なった複数軸織模様を形成していることを特徴とする管状体。
  7. 前記管状体本体の外面と前記着色層との間に、前記管状体本体を隠蔽する下地層を形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の管状体。
  8. 前記管状本体は、平織状の繊維強化樹脂層を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の管状体。
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