JP6308358B2 - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
従来から、被記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録装置のように、媒体に液体を吐出する液体吐出装置が使用されている。例えば、特許文献1には、被記録媒体として、塩ビシート(塩化ビニル性のシート)やターポリン等を使用可能な記録装置が開示されている。
特開2010−5959号公報
しかしながら、本発明者らが鋭意検討した結果、上記のような従来の記録装置で使用される塩ビシートやターポリン等の被記録媒体には可塑剤が含まれており、該可塑剤がインクをはじき、被記録媒体に形成される画像(液体吐出物)にムラなどの不具合を生じることがあった。
このように、従来の液体吐出装置は、媒体に含有される可塑剤によって媒体に形成される液体吐出物(画像)に不具合を生じさせることがあった。
そこで、本発明の目的は、媒体に含有される可塑剤によって媒体に形成される液体吐出物(画像)に不具合が生じることを抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の液体吐出装置は、可塑剤を有する媒体から前記可塑剤の少なくとも一部を除去する除去部と、前記除去部により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記除去部を備え、前記除去部により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された前記媒体に液体を吐出する。このため、前記液体が吐出される領域において前記可塑剤は低減し、前記可塑剤が低減した該領域に画像などの液体吐出物が形成されることになる。したがって、前記媒体に含有される可塑剤によって前記媒体に形成される液体吐出物に不具合が生じることを抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記媒体を加熱する加熱部を備え、前記除去部は、前記加熱部で加熱された前記媒体に接触可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記加熱部を備え、前記除去部は前記加熱部で加熱された前記媒体に接触可能に設けられている。このため、前記除去部は、前記加熱部で加熱されることにより前記媒体の表面に前記可塑剤がブリードしてきた状態において、該可塑剤を効率的に除去することが可能である。
本発明の液体吐出装置は、前記除去部は、前記媒体と接触可能なローラーを有することを特徴とする。
本態様によれば、前記除去部は、前記媒体の搬送に伴って回転するローラーを有する。このため、前記除去部を簡単に構成することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記媒体を搬送する搬送部を備え、前記除去部は、前記搬送部を構成するローラーを有することを特徴とする。
本態様によれば、前記除去部は、前記搬送部を構成するローラーを有する。このため、前記除去部を別途設ける必要が無くなり、装置のコンパクト化が可能になる。
本発明の液体吐出装置は、前記媒体を搬送する搬送部を備え、前記除去部は、前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に亘り前記媒体と接触可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記除去部は、前記交差方向に亘り前記媒体と接触可能に設けられている。このため、前記除去部は前記交差方向に亘り前記媒体の前記可塑剤をムラなく除去することが可能になり、前記媒体に形成される画像などの液体吐出物にムラが生じるなどの不具合を特に効果的に抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記除去部は、前記交差方向の回転軸を有する1本のローラーを有することを特徴とする。
本態様によれば、前記除去部は、前記交差方向の回転軸を有する1本のローラーを有する。このため、複数のローラーで構成されているもの等に比べ、装置のコンパクト化が可能になる。
本発明の液体吐出装置は、前記除去部は、前記交差方向の回転軸を有する複数のローラーを有することを特徴とする。
前記交差方向に亘り前記媒体と接触可能な1本のローラーを構成するには、前記交差方向の長さによっては高い技術が必要となる場合があるが、本態様によれば、前記除去部は前記交差方向の回転軸を有する複数のローラーを有するので、該複数のローラー各々を前記交差方向に亘り前記媒体と接触可能な1本のローラーとする必要がなく、前記除去部を簡単に構成することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記除去部は、前記媒体と接触可能な接触部を有し、前記接触部は、ウレタン、エラストマー、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム、クロロプレンゴム(CR)、シリコンゴム、フッ素ゴムから選択される高分子化合物を含む材料を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記接触部は、高分子化合物で構成されている。本発明者らが鋭意検討した結果、前記接触部がウレタン、エラストマー、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム、クロロプレンゴム(CR)、シリコンゴム、フッ素ゴムから選択される高分子化合物を含む材料を有することにより、特に効果的に前記可塑剤を除去できることが分かった。このため、前記媒体に含有される可塑剤によって前記媒体に形成される液体吐出物に不具合が生じることを特に効果的に抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記除去部に付着した前記可塑剤を前記除去部から除去することが可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記除去部に付着した前記可塑剤を前記除去部から除去することが可能に構成されている。このため、前記除去部による前記媒体に含有される可塑剤の除去効果を保つことができる。
なお、「前記除去部に付着した前記可塑剤を前記除去部から除去することが可能に構成されている」例としては、前記除去部に前記可塑剤を揮発させやすくするためのヒーターが設けられている構成や、前記除去部と接触して前記除去部から前記可塑剤を吸着して除去する吸着部等が設けられる構成などが挙げられる。ただし、これらのような構成に限定されない。
本発明の液体吐出方法は、可塑剤を有する媒体から前記可塑剤の少なくとも一部を除去する除去工程と、前記媒体のうち前記除去工程により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域に液体を吐出する液体吐出工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記液体吐出工程で、前記媒体のうち前記除去工程により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域に液体を吐出する。このため、前記液体が吐出される領域において前記可塑剤は低減し、前記可塑剤が低減した該領域に画像などの液体吐出物が形成されることになる。したがって、前記媒体に含有される可塑剤によって前記媒体に形成される液体吐出物に不具合が生じることを抑制することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略平面図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例2に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例2に係る記録装置を表す概略平面図。 本発明の実施例3に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例3に係る記録装置を表す概略平面図。 本発明の一実施例に係る液体吐出方法のフローチャート。
以下に、本発明の液体吐出装置としての一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施例の記録装置は、可塑剤を有する被記録媒体を使用可能な記録装置である。
[実施例1](図1〜図3)
図1は本発明の実施例1に係る記録装置1を表す概略側面図であり、図2は本発明の実施例1に係る記録装置1を表す概略平面図である。
図1で表されるように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pのセット部14から、被記録媒体Pの支持部であるプラテン2、プラテン3及びプラテン4を介して、被記録媒体Pの巻取部15まで、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する。すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における被記録媒体Pの搬送経路であり、プラテン2、プラテン3及びプラテン4は該搬送経路に設けられた被記録媒体Pの支持部である。なお、セット部14は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを送出し、巻取部15は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを巻き取る。
なお、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であるが、このような構成に限定されず、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成である場合、被記録媒体Pのセット部14として、例えば、所謂、給紙(給送)トレイ及び給紙(給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、被記録媒体Pの回収部として、巻取部15以外の回収部として、例えば、所謂、排出用受部、排紙(排出)トレイ及び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
なお、本実施例では記録面が外側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用しているので、被記録媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面が内側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用する場合は、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して送出することが可能である。
そして、同様に、本実施例の巻取部15は被記録媒体Pの記録面が外側になるように巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面が内側になるように巻き取る場合は、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
本実施例の記録装置1のプラテン2にはヒーター6が設けられている。そして、プラテン2と対向する位置には、可塑剤を有する被記録媒体Pから前記可塑剤の少なくとも一部を除去することが可能な除去部8が設けられている。ここで、除去部8は被記録媒体Pの搬送に伴って回転方向Cに回転するローラーである。このため、搬送方向Aにおいて除去部8の下流側の被記録媒体Pの記録面である第2面16は、被記録媒体Pのうち除去部8により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域に相当する。
なお、被記録媒体P等の媒体に含まれる可塑剤の具体例としては、フタル酸系、アジピン酸系、リン酸系、トリメリット酸系など様々な種類がある。このうち、特に、記録装置で使用される塩ビシートやターポリンなどの被記録媒体に使用される可塑剤で、媒体に形成される液体吐出物に不具合が生じさせる可塑剤としてはフタル酸ジエチルがある。このため、除去部8としては、特にフタル酸ジエチルの除去性能の高いものが好ましく用いられる。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン2とプラテン3の間に交差方向Bの回転軸を有し、被記録媒体Pの第1面17(記録面とは反対側の面)に送り力を付与する駆動ローラー5が設けられ、駆動ローラー5と対向する位置(上部)には交差方向Bの回転軸を有する従動ローラー7が設けられている。そして、ローラー対を構成する駆動ローラー5と従動ローラー7とで被記録媒体Pを挟持することができる。このような構成により、駆動ローラー5と従動ローラー7とで搬送部9を構成している。ここで、従動ローラーとは、被記録媒体Pの搬送に伴って回転するローラーを意味する。
なお、本実施例の記録装置1の搬送部9は、従来の一般的な搬送部と同様の構成をしている。具体的には、図2で表されるように、駆動ローラー5は交差方向Bの回転軸を有する1本のローラーで構成され、従動ローラー7は複数のローラーユニットが交差方向Bに並べられて構成されている。
また、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際は、駆動ローラー5は回転方向Cに回転し、従動ローラー7は回転方向Cとは逆方向に回転する。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン3と対向する側に記録部としての記録ヘッド12が備えられている。記録装置1は、キャリッジ11を介して搬送方向Aと交差する交差方向Bに記録ヘッド12を往復移動させながら、記録ヘッド12のインク吐出面Fから被記録媒体Pにインクを吐出させて所望の画像を形成する。このような構成により、液体吐出部としての記録ヘッド12は、被記録媒体Pのうち除去部8により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域にインクを吐出することができる。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動しながら記録する記録ヘッド12を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する交差方向Bに複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに形成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体Pの一方を固定し他方を移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの交差方向Bのノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの交差方向B全体をカバー可能でなくてもよい。
また、キャリッジ11には、被記録媒体Pの幅(交差方向Bの長さ)を検出可能なセンサー10が設けられている。
ここで、上記のように、本実施例の記録装置1は、可塑剤を有する被記録媒体Pから前記可塑剤の少なくとも一部を除去する除去部8と、被記録媒体Pのうち除去部8により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域にインクを吐出する記録ヘッド12と、を備えている。
このような構成により、インクが吐出される領域において可塑剤を低減し、可塑剤が低減した該領域に画像を形成する。したがって、被記録媒体Pに含有される可塑剤によってインクが弾かれ、被記録媒体Pに形成される画像にムラや白スジ等の不具合が生じることを抑制している。
また、上記のように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを加熱する加熱部としてのヒーター6を備えている。そして、除去部8はヒーター6で加熱された被記録媒体Pに接触可能に設けられている。
ここで、被記録媒体Pがヒーター6で加熱されることにより、被記録媒体Pに含有される可塑剤が被記録媒体Pの表面に現れてくる。このように可塑剤等の被記録媒体に含まれる成分が表面に現れた場合、一般的には現れた成分が粉状であればブルーム(ブルーミング)、液体であればブリードという。このような構成により、除去部8は、被記録媒体Pの表面に可塑剤が現れた状態で該可塑剤を除去し、効率的に該可塑剤を除去している。
なお、本実施例の加熱部は、プラテン2に設けられ、被記録媒体Pの第1面17側から該被記録媒体Pを加熱するヒーター6である。しかしながら、このような構成に限定されず、例えば、被記録媒体Pの第2面16側から赤外線等を照射して加熱する構成のもの等でもよい。
また、上記のように、本実施例の除去部8は、被記録媒体Pの搬送に伴って回転するローラーである。このため、除去部8を簡単に構成している。
また、図2で表されるように、本実施例の除去部8は、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能に設けられている。このため、除去部8は交差方向Bに亘り被記録媒体Pの前記可塑剤をムラなく除去することが可能である。こうして、被記録媒体Pに形成される画像にムラが生じるなどの不具合を特に効果的に抑制している。
また、図2で表されるように、本実施例の除去部8は、交差方向Bの回転軸を有する1本のローラーで構成されている。このため、複数のローラーで構成されているもの等に比べ、装置のコンパクト化を可能にしている。
また、本実施例の除去部8は、被記録媒体Pと接触可能な接触部としてのローラー表面を有し、ローラー表面は、特定の高分子化合物で構成されている。本発明者らが鋭意検討した結果、被記録媒体Pとの接触部を特定の高分子化合物で構成することにより、特に効果的に可塑剤を除去できることが分かった。このため、被記録媒体Pに含有される可塑剤によって被記録媒体Pに形成される画像に不具合が生じることを特に効果的に抑制している。
なお、「特定の高分子化合物」の具体例としては、ウレタン、エラストマー、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム、クロロプレンゴム(CR)、シリコンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。ただし、これらに限定されない。
また、除去部8に付着した可塑剤を除去部8から除去することが可能に構成されていることが望ましい。このような構成であれば、除去部8による被記録媒体Pに含有される可塑剤の除去効果を保つことができるためである。
なお、「除去部8に付着した可塑剤を除去部8から除去することが可能に構成されている」例としては、除去部8に可塑剤を揮発させやすくするためのヒーターが設けられている構成や、除去部8と接触して除去部8から可塑剤を吸着して除去する吸着部等が設けられる構成などが挙げられる。ただし、これらのような構成に限定されない。
なお、本実施例の記録装置1は、図1及び図2で表されるように、搬送部9が搬送方向Aにおいて記録ヘッド12の上流側に設けられている。しかしながら、搬送部9が搬送方向Aにおいて記録ヘッド12を挟んで両側に設けられてもよい。搬送部9が両側に設けられる構成では、両側において被記録媒体Pを挟持できるので、ジャムなどの搬送不良を効果的に抑制できる。
なお、さらに、記録装置1の構成部材として、インクが吐出されて記録がなされた被記録媒体Pを乾燥するための乾燥ヒーターや、電磁波硬化型液体を吐出する吐出部を備えた液体吐出装置である場合における該電磁波硬化型液体を硬化させる電磁波の照射部などをさらに設けてもよい。すなわち、従来の液体吐出装置に設けられる構成部材をさらに備えてもよい。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図3は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部18には、記録装置1の全体の制御を司るCPU19が設けられている。CPU19は、システムバス20を介して、CPU19が実行する各種制御プログラムやメンテナンスシーケンス等を格納したROM21と、データを一時的に格納可能なRAM22と、接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、記録ヘッド12を駆動するためのヘッド駆動部23と接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、キャリッジ11を移動させるためのキャリッジモーター25、セット部14の駆動源である送出モーター26、駆動ローラー5の駆動源である搬送モーター27、巻取部15の駆動源である巻取モーター28、を駆動させるためのモーター駆動部24と接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、ファン7を駆動するためのファン駆動部30と接続されている。
また、CPU19は、システムバス20を介して、ヒーター6を駆動するためのヒーター駆動部13と接続されている。
さらに、CPU19は、システムバス20を介して、入出力部31と接続されており、入出力部31は、センサー10、記録データ等を記録装置1に入力する外部装置であるPC29、と接続されている。
このような構成により、制御部18は、被記録媒体Pのうち除去部8により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域にインクを吐出するよう記録ヘッド12を制御するなど、記録装置1の各部の制御を行っている。
[実施例2](図4、図5)
次に、実施例2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図4は本実施例の記録装置1を表す概略側面図であり、図5は本実施例の記録装置1を表す概略平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、除去部8が設けられておらず、駆動ローラー5と従動ローラー7の代わりに、交差方向Bの回転軸を有する1本のローラーからなる駆動ローラー33と従動ローラー32が設けられている以外は実施例1の記録装置1と同様の構成である。
上記のように、本実施例の記録装置1は、交差方向Bの回転軸を有する1本のローラーからなる駆動ローラー33と従動ローラー32が設けられている。従動ローラー32のローラー表面は実施例1の除去部8の接触部(ローラー表面)と同様の高分子化合物で形成されており、従動ローラー32は可塑剤を有する被記録媒体Pから可塑剤の少なくとも一部を除去する除去部としての役割を兼ねている。別の表現をすると、本実施例の除去部としての従動ローラー32は、交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能に設けられており、搬送部9を構成するローラーである。このため、除去部を別途設ける必要が無いので、装置のコンパクト化を可能にしている。
[実施例3](図6、図7)
次に、実施例3の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図6は本実施例の記録装置1を表す概略側面図であり、図7は本実施例の記録装置1を表す概略平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、駆動ローラー33と従動ローラー32からなるローラー対が設けられている代わりに、駆動ローラー35と従動ローラー34からなるローラー対と駆動ローラー37と従動ローラー36からなるローラー対との複数のローラー対が設けられている以外は実施例2の記録装置1と同様の構成である。
上記のように、本実施例の記録装置1は、駆動ローラー35と従動ローラー34からなるローラー対と、駆動ローラー37と従動ローラー36からなるローラー対と、の複数のローラー対が設けられている。
なお、本実施例の駆動ローラー35、従動ローラー34、駆動ローラー37及び従動ローラー36は、従来の一般的な搬送ローラーと同様をしている。具体的には、図7で表されるように、駆動ローラー35及び駆動ローラー37は交差方向Bの回転軸を有する1本のローラーで構成され、従動ローラー34及び従動ローラー36は複数のローラーユニットが交差方向Bに並べられて構成されている。そして、従動ローラー34と従動ローラー36とが交差方向Bにおいてずれて配置されている。駆動ローラー35及び従動ローラー34で構成されるローラー対と駆動ローラー37及び従動ローラー36で構成されるローラー対とがこのように配置されることで、従動ローラーが交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能になっている。
ここで、従動ローラー34及び36のローラー表面は実施例2の従動ローラー32のローラー表面と同様の高分子化合物で形成されており、従動ローラー34及び36は可塑剤を有する被記録媒体Pから前記可塑剤の少なくとも一部を除去する除去部としての役割を兼ねている。
上記について別の表現をすると、従動ローラー34及び36とで構成される除去部は、交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能に設けられており、交差方向Bの回転軸を有する複数のローラー(従動ローラー34及び36)で構成されている。交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能な1本のローラーを構成するには、交差方向Bの長さによっては高い技術が必要となる場合がある。しかしながら、本実施例の記録装置1では、除去部を交差方向Bの回転軸を有する複数のローラー(従動ローラー34及び36)で構成しているので、従動ローラー34及び36各々を交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能な1本のローラーとする必要がなく、簡単に構成することができている。
なお、本実施例の駆動ローラー35、従動ローラー34、駆動ローラー37及び従動ローラー36は、交差方向Bに複数のローラーユニットが並べて構成されているが、実施例2の駆動ローラー33及び従動ローラー32のように、交差方向Bの回転軸を有する1本のローラーで構成されていてもよい。
これは、このような構成であっても除去部が交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能に設けられている構成には変わりなく、除去部が交差方向Bに亘り被記録媒体Pと接触可能に設けられていれば、被記録媒体Pの可塑剤をムラなく除去可能になるためである。
なお、各実施例において各除去部が加熱部による加熱が開始された後の被記録媒体Pから可塑剤の少なくとも一部を除去する構成としていたが、各除去部が加熱部による加熱が開始される前の被記録媒体Pから可塑剤の少なくとも一部を除去する構成としてもよい。加熱の開始前後双方で除去する構成としても良い。また、加熱部を設けない構成でもよい。
また、各実施例において従動ローラーが被記録媒体Pの記録面と接触する構成であったが、駆動ローラーが記録面と接触するような構成としてもよい。
[液体吐出方法の実施例](図8)
次に、実施例1の記録装置1を用いた液体吐出方法の実施例について説明する。
図8は、本実施例の液体吐出方法のフローチャートである。
PC29から記録データを入力し、本実施例の液体吐出方法が開始されると、最初に、ステップS110の除去工程で、可塑剤を有する被記録媒体Pから除去部8により前記可塑剤の少なくとも一部を除去する。
そして、次に、ステップS120の液体吐出工程で、被記録媒体PのうちステップS110の除去工程により可塑剤の少なくとも一部が除去された領域に記録ヘッド12からインクを吐出する。
そして、ステップS130により、記録データに基づく記録が終了するまでステップS110からステップS130を繰り返す。
本実施例の液体吐出方法では、ステップS120の液体吐出工程で、被記録媒体PのうちステップS110の除去工程により可塑剤の少なくとも一部が除去された領域にインクを吐出する。このため、インクが吐出される領域において可塑剤は低減し、可塑剤が低減した該領域に画像が形成されることになる。したがって、被記録媒体Pに含有される可塑剤によって被記録媒体Pに形成される液体吐出物に不具合が生じることを抑制することができる。
1 記録装置、2 プラテン、3 プラテン、4 プラテン、5 駆動ローラー、
6 ヒーター(加熱部)、7 従動ローラー、8 除去部、9 搬送部、
10 センサー、11 キャリッジ、12 記録ヘッド、13 ヒーター駆動部、
14 セット部、15 巻取部、16 被記録媒体Pの第2面、
17 被記録媒体Pの第1面、18 制御部、19 CPU、20 システムバス、
21 ROM、22 RAM、23 ヘッド駆動部、24 モーター駆動部、
25 キャリッジモーター、26 送出モーター、27 搬送モーター、
28 巻取モーター、29 PC、30 ファン駆動部、31 入出力部、
32 従動ローラー(除去部)、33 駆動ローラー、34 従動ローラー(除去部)、
35 駆動ローラー、36 従動ローラー(除去部)、37 駆動ローラー、
P 被記録媒体

Claims (9)

  1. 可塑剤を有する媒体から前記可塑剤の少なくとも一部を除去する除去部と、
    前記除去部により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記媒体を加熱する加熱部と、
    を備え、
    前記除去部は、前記加熱部で加熱された前記媒体に接触可能に設けられている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項に記載の液体吐出装置において、
    前記除去部は、前記媒体と接触可能なローラーを有することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記除去部は、前記搬送部を構成するローラーを有することを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記除去部は、前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に亘り前記媒体と接触可能に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項に記載の液体吐出装置において、
    前記除去部は、前記交差方向の回転軸を有する1本のローラーを有することを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項に記載の液体吐出装置において、
    前記除去部は、前記交差方向の回転軸を有する複数のローラーを有することを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記除去部は、前記媒体と接触可能な接触部を有し、
    前記接触部は、ウレタン、エラストマー、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR),ブチルゴム,クロロプレンゴム(CR),シリコンゴム,フッ素ゴムから選択される高分子化合物を含む材料を有することを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記除去部に付着した前記可塑剤を前記除去部から除去することが可能に構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 可塑剤を有する媒体を加熱し、加熱された前記媒体から前記可塑剤の少なくとも一部を除去する除去工程と、
    前記媒体のうち前記除去工程により前記可塑剤の少なくとも一部が除去された領域に液体を吐出する液体吐出工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出方法。
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