JP6308103B2 - 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 - Google Patents
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Description
ワイピング動作(後述の第1拭き取り動作)に先立って、インク22が記録ヘッド17a〜17cに供給される。図18に示すように、供給されたインク22は吐出ノズル18から強制的に押出(パージ)される。このパージ動作により、吐出ノズル18内の増粘インク、異物や気泡が排出され、記録ヘッド17a〜17cを回復することができる。このとき、図19に示すように、パージインク22bは吐出ノズル18の存在するノズル領域Rの形状に沿ってインク吐出面Fに押出される。
ワイパー35a〜35cを、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fの、ノズル領域Rの外側の第1位置P1に所定の圧力で接触させる。具体的には、図17および図18に示すように、昇降機構50のシャフト50bを回転させてリフト部材50aを矢印B方向に起立させることにより、支持フレーム40及びキャリッジ31を持ち上げる。このとき、リフト部材50aのコイルバネ55(図14参照)の付勢力によってキャリッジ31に設けられたギャップコロ37がヘッドハウジング10の下面に押し当てられるため、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fに対し常に一定の圧力で圧接させることができる。
第1拭き取り動作の実行後、図23に示すように、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fから、矢印A方向と反対方向(右方向、第2方向)の斜め下方向に向かって離間させる。具体的には、昇降機構50のシャフト50b(図17参照)を逆回転させてリフト部材50aを矢印B方向と反対方向に揺動させて水平状態にすることにより、支持フレーム40及びキャリッジ31を下降させる。また、入力ギア43(図6参照)を逆回転させてキャリッジ31を矢印A方向と反対方向に移動させることにより、キャリッジ31に支持されたワイパー35a〜35cも矢印A方向と反対方向(右方向)に移動する。これにより、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fから離間させる際に、ワイパー35a〜35cの上面35fにパージインク22bが付着するのを抑制することができる。
離間動作の実行後、図24に示すように、ワイパー35a〜35cを水平移動させる。具体的には、図23の状態から入力ギア43(図6参照)を正回転させてキャリッジ31を矢印A方向に移動させることにより、図24に示すように、キャリッジ31に支持されたワイパー35a〜35cが、第2位置P2に対してノズル領域Rとは反対方向(左方向)に移動する。
その後、インク吐出面Fのパージインク22bおよび残留インク22aを拭き取るワイピング動作を行う。具体的には、昇降機構50のシャフト50bを回転させてリフト部材50aを矢印B方向に起立させることにより、支持フレーム40及びキャリッジ31を持ち上げる。これにより、図25に示すように、ワイパー35a〜35cをインク吐出面Fに接触できる高さまで上昇させる。そして、図25の状態から入力ギア43(図6参照)を逆回転させてキャリッジ31を矢印A方向と反対方向(右方向、第2方向)に移動させることにより、図26に示すように、ワイパー35a〜35cがインク吐出面Fに圧接された状態でインク吐出面Fに沿ってノズル領域Rの方向(右方向)に移動する。このとき、仮に、離間動作後にワイパー35a〜35cの先端に少しだけインク22が付着していたとしても、そのインク22は、親水性部材60の傾斜面60aに掻き取られる。なお、親水性部材60の傾斜面60aにインク22が溜まった場合であっても、インク吐出面Fにインク22が溜まる場合と異なり、溜まったインク22が紙面に接触して汚してしまうのを抑制することができる。
18 吐出ノズル
22 インク
22b パージインク
35a〜35c ワイパー
35d 第1拭き取り面(拭き取り面)
35g 突起部
35h 上面
38 ラック歯(駆動機構)
43 入力ギア(駆動機構)
50 昇降機構
60 親水性部材
100 インクジェット記録装置
110 制御部
F インク吐出面
P1 第1位置
P2 第2位置
R ノズル領域
S 用紙(記録媒体)
Claims (8)
- 記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられた記録ヘッドの回復システムであって、
前記吐出ノズルから強制的に押出されたパージインクを拭き取るワイパーと、
該ワイパーを、前記ノズル領域を含むインク吐出面に沿って往復移動させる駆動機構と、
前記ワイパーを上下方向に移動させ前記インク吐出面に対して接離させる昇降機構と、
前記吐出ノズルからのインクの押し出し及び吐出、並びに前記駆動機構及び前記昇降機構の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記吐出ノズルからインクを強制的に押出して前記ノズル領域に前記パージインクを付着させるインク押出動作と、
前記インク吐出面における前記ノズル領域の外側の第1位置に前記ワイパーを圧接させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記ノズル領域側に向かう第1方向に移動させることにより、前記パージインクを拭き取り、前記ノズル領域に対して前記第1位置とは反対側の第2位置まで前記ワイパーを移動させる第1拭き取り動作と、
前記第1拭き取り動作の実行後、前記ワイパーを前記第1方向とは反対の第2方向の斜め下方向に向かって前記インク吐出面から離間させることにより、前記第2位置にインクを付着させる離間動作と、
前記離間動作の実行後、前記第2位置に対して前記ノズル領域とは反対側の位置において前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させ、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記第2方向に移動させることにより、前記第2位置のインク及び前記第1拭き取り動作時に前記第1位置に付着したインクを拭き取る第2拭き取り動作と、
を含む前記記録ヘッドの回復動作を実行可能であることを特徴とする記録ヘッドの回復システム。 - 前記ワイパーは、前記第1方向に向かって配置されるとともに前記第1拭き取り動作時に前記パージインクを拭き取る拭き取り面を有し、
前記拭き取り面には、前記第1方向に突出する突起部が、前記第1方向と交差するワイパー幅方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの回復システム。 - 前記突起部の上面は、前記第1方向に向かって下方向に傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の記録ヘッドの回復システム。
- 前記第2位置は、前記ノズル領域に比べて親水性が高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録ヘッドの回復システム。
- 前記インク吐出面の前記第2位置を含む所定領域には、前記ノズル領域に比べて親水性の高い親水性部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の記録ヘッドの回復システム。
- 前記離間動作における前記ワイパーの前記第2方向への移動速度と下方向への移動速度との比率を変更可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録ヘッドの回復システム。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録ヘッドの回復システムを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられたインク吐出面を含む記録ヘッドの回復方法であって、
前記吐出ノズルからインクを強制的に押出して前記ノズル領域にパージインクを付着させるインク押出動作と、
前記インク吐出面における前記ノズル領域の外側の第1位置にワイパーを圧接させた後、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記ノズル領域側に向かう第1方向に移動させることにより、前記パージインクを拭き取り、前記ノズル領域に対して前記第1位置とは反対側の第2位置まで前記ワイパーを移動させる第1拭き取り動作と、
前記第1拭き取り動作の実行後、前記ワイパーを前記第1方向とは反対の第2方向の斜め下方向に向かって前記インク吐出面から離間させることにより、前記第2位置にインクを付着させる離間動作と、
前記離間動作の実行後、前記第2位置に対して前記ノズル領域とは反対側の位置において前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させ、前記ワイパーを前記インク吐出面に圧接させた状態で前記インク吐出面に沿って前記第2方向に移動させることにより、前記第2位置のインク及び前記第1拭き取り動作時に前記第1位置に付着したインクを拭き取る第2拭き取り動作と、
を備えることを特徴とする記録ヘッドの回復方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014225843A JP6308103B2 (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014225843A JP6308103B2 (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 |
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JP2016087953A JP2016087953A (ja) | 2016-05-23 |
JP6308103B2 true JP6308103B2 (ja) | 2018-04-11 |
Family
ID=56016999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014225843A Active JP6308103B2 (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法 |
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JP5750836B2 (ja) * | 2010-05-27 | 2015-07-22 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
JP5994289B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-09-21 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
-
2014
- 2014-11-06 JP JP2014225843A patent/JP6308103B2/ja active Active
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