JP6308035B2 - 冷熱装置及び冷熱装置の制御方法 - Google Patents

冷熱装置及び冷熱装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、それぞれコンプレッサを有する複数の冷熱装置が1つの電源に接続される場合であっても簡易な構成で各コンプレッサの同時起動を抑制することができる冷熱装置及び冷熱装置の制御方法に関する。
従来、生鮮食品等、冷蔵や冷凍が必要な物品の輸送に用いられる保冷庫(保冷コンテナ)としては、収納庫本体と、庫内を熱媒体により冷却する熱交換器と、この熱交換器から庫外の熱源機に亘り熱媒体を流動させる着脱自在な接続手段とを備えた可動式の収納庫がある(特許文献1参照)。
ここで、収納庫内を熱媒体によって冷熱する冷熱装置には、1つの電源に接続され、かつ、複数のコンプレッサを有する冷熱装置がある。この冷熱装置では、コンプレッサモータを同時に起動すると、起動電流が規定値を超えて大きくなるため、各コンプレッサの起動をずらす制御を行っている。
例えば、特許文献2では、車両に、エンジンにより駆動される発電機を用いた1つの電源部を設け、かつ、車両の荷台に冷却機を内蔵するコールドロールボックスを接続する複数の電源コンセントを配設するとともに、電源部と各電源コンセントとの間に、各コールドロールボックスの電源コードに装着した着脱可能な変流器から得る再起動信号に基づいて、各コールドロールボックスを一台単位で独立して起動させ、かつ、所定のインターバル時間により各コールドボックスの起動間隔を制御するものが記載されている。
すなわち、特許文献2では、それぞれコンプレッサを内蔵するコールドロールボックスが1つの電源に接続される場合、各コールドロールボックスの起動タイミングを異ならせて、複数のコールドロールボックスのコンプレッサが同時に起動されないようにし、電源部の容量が、コールドロールボックス1台分の起動電流のみで済むようにしている。
特開2008−286485号公報 特開平5−1873号公報
しかしながら、上述した特許文献2に記載されたものでは、各コールドロールボックスが同時に起動されないように制御するための制御部を各コールドロールボックスの他に設ける必要があるとともに、コンプレッサの再起動信号を検出するための変流器を設ける必要があるため、装置構成が複雑となり、大型化せざるを得ない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、それぞれコンプレッサを有する複数の冷熱装置が1つの電源に接続される場合であっても簡易な構成で各コンプレッサの同時起動を抑制することができる冷熱装置及び冷熱装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる冷熱装置は、コンプレッサを有した冷熱回路をそれぞれ有するとともに1つの電源にそれぞれが接続された複数の冷熱ユニットにそれぞれ1以上の冷熱対象が接続される冷熱装置であって、各冷熱ユニットの冷熱制御部は、予め各冷熱ユニット間の上下関係を設定する設定部と、前記コンプレッサを起動する際に前記上下関係に対応した異なる期間、他の冷熱ユニットに抑制信号を出力するとともに、他の冷熱ユニットからの抑制信号を自冷熱ユニットに入力する入出力部と、を備え、自冷熱ユニットのコンプレッサの起動要求を受け、かつ、他の冷熱ユニットからの抑制信号が入力されていない場合に、前記上下関係に対応した期間、前記抑制信号を他の冷熱ユニットに出力し、該抑制信号の出力完了とともに自冷熱ユニットのコンプレッサを起動させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる冷熱装置は、上記の発明において、前記期間のうちの最も短い期間は、前記コンプレッサの起動時の電流が定常状態の電流に戻るまでの期間を超えることを特徴とする。
また、本発明にかかる冷熱装置は、上記の発明において、前記冷熱対象は、前記冷熱ユニットから流入する冷熱媒体によって蓄冷熱材を畜冷熱し、この蓄冷熱材によって保冷熱対象物が収容される保冷熱空間を所望温度範囲に保持する可搬で開閉扉を有した運搬箱であることを特徴とする。
また、本発明にかかる冷熱装置の制御方法は、コンプレッサを有した冷熱回路をそれぞれ有するとともに1つの電源にそれぞれが接続された複数の冷熱ユニットにそれぞれ1以上の冷熱対象が接続される冷熱装置の制御方法であって、各冷熱ユニットの冷熱制御部は、自冷熱ユニットのコンプレッサの起動要求を受け、かつ、他の冷熱ユニットからの抑制信号が入力されていない場合に、予め設定される前記冷熱ユニット間の上下関係に対応した期間、前記抑制信号を他の冷熱ユニットに出力し、該抑制信号の出力完了とともに自冷熱ユニットのコンプレッサを起動させる制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、各冷熱ユニットの冷熱制御部が、自冷熱ユニットのコンプレッサの起動要求を受け、かつ、他の冷熱ユニットからの抑制信号が入力されていない場合に、予め設定される前記冷熱ユニット間の上下関係に対応した期間、前記抑制信号を他の冷熱ユニットに出力し、該抑制信号の出力完了とともに自冷熱ユニットのコンプレッサを起動させる制御を行うようにしている。したがって、各冷熱ユニットが1つの電源に接続される場合であっても簡易な構成で各冷熱ユニットのコンプレッサの同時起動を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態である冷熱装置が冷熱対象とする運搬箱を用いた物流サイクルの概要を示す模式図である。 図2は、配送センターにおける冷熱装置と運搬箱との接続状態及び構成を示すブロック図である。 図3は、断熱箱体の断面構造を示す断面図である。 図4は、冷熱制御部によるコンプレッサ起動に関する冷熱制御処理手順を示すフローチャートである。 図5は、冷熱制御部によるコンプレッサ起動に関する冷熱制御処理の一例を示すタイムチャートである。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
(物流サイクルの概要)
まず、本発明の実施の形態である冷熱装置が冷熱対象とする運搬箱を用いた物流サイクルの概要について説明する。図1は、本発明の実施の形態である冷熱装置が冷熱対象とする運搬箱を用いた物流サイクルの概要を示す模式図である。図1に示すように、商品101が納入される複数の配送センター110と商品を陳列する店舗120との間で、再利用される複数の運搬箱1内に商品101が収納されてトラック111によって店舗120に配送され、空になった運搬箱1がトラック112によって配送センター110に返送される。なお、店舗120で空になった運搬箱1は他の配送センター110に返送されてもよい。
まず、配送センター110では、配送元から商品101が納入される。配送センター110では、その商品101を荷受けし、店舗別の仕分けを行う。仕分けされた商品101は、配送先の店舗120に送られる運搬箱1内に収納される。運搬箱1内は、商品101が収納される保冷熱空間が空であって冷熱材によって所望温度に保持されている。トラック111は、商品101が収納された運搬箱1を積み込んで、配送先の店舗120に配送する。配送先の店舗120では、運搬箱1をトラック111から降ろし、運搬箱1内の商品101を取り出す。取り出された商品101は、ショーケースなどに陳列される。空になった運搬箱1は、店舗120内に一時保留される。配送したトラック111は、トラック112として前回、一時保留されていた運搬箱1を積載して運搬箱1を配送センター110に返送する。
ここで、店舗120には、情報収集装置30が配置される。商品101が取り出されて空になった運搬箱1は、情報収集装置30に通信接続される。情報収集装置30は、運搬箱1が配送時に取得した温度履歴などの運搬箱履歴情報を運搬箱識別情報とともにネットワークNを介して上位情報管理装置130に送出する。
一方、配送センター110には、情報収集装置30と冷熱装置40とが配置される。トラック112によって返送された空の運搬箱1は、トラック112から降ろされると、情報収集装置30および冷熱装置40に接続される。情報収集装置30は、商品101が収納されてから現在までの温度履歴を含む運搬箱履歴情報を運搬箱識別情報とともにネットワークNを介して上位情報管理装置130に送出する。冷熱装置40は、接続された運搬箱1内に冷熱媒体を流入して蓄冷熱材を蓄冷熱し、保冷熱空間を所望温度にする。この所望温度に設定された空の運搬箱1は、再び商品101の配送のための運搬箱1として再利用される。
ネットワークNに接続された上位情報管理装置130は、配送センター110や店舗120の情報収集装置30から送られた運搬箱履歴情報および運搬箱識別情報を用いて、運搬された商品101の温度管理状態などを分析する。
(冷熱装置及び運搬箱)
図2は、配送センター110における冷熱装置40と運搬箱1との接続状態及び構成を示すブロック図である。図2に示すように、冷熱装置40は、2つの冷熱ユニット40a,40bを有し、それぞれは電源ケーブル46を介して1つの電源に接続されている。各冷熱ユニット40a,40bは、それぞれ冷熱回路41a,41b及び冷熱制御部43a,43bを有する。
冷熱ユニット40aの冷熱回路41aは、2つの運搬箱1a,1bに、それぞれ冷熱配管L2a,L2b及び接続部C2を介して接続される。また、冷熱ユニット40bの冷熱回路41bは、2つの運搬箱1c,1dに、それぞれ冷熱配管L2c,L2d及び接続部C2を介して接続される。
各冷熱回路41a,41bは、例えば、図示しない圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器等を備える公知の冷凍サイクル装置である。圧縮機(コンプレッサ)は、各冷熱回路41a,41b内にコンプレッサモータ42a,42bを有する。各冷熱回路41a,41bは、冷熱制御部43a,43bの制御のもと、例えば、冷熱媒体を所望の温度域まで急速冷却し、この急速冷却された冷熱媒体を、各冷熱配管L2a,L2b,L2c,L2dを介して各運搬箱1a,1b,1c,1dの各冷熱器21a,21b,21c,21dに供給する。各冷熱器21a,21b,21c,21dは、各畜冷熱材22a,22b,22c,22dに対する畜冷熱を行い、各畜冷熱材22a,22b,22c,22dによって保冷熱空間23が所望温度に維持される。なお、各冷熱回路41a,41bには、冷熱媒体を流通させるための図示しない循環ポンプが設けられている。また、冷熱媒体は、水や不凍液等、いわゆるブラインと呼ばれる熱媒体である。
各冷熱制御部43a,43bは、入出力部44a,44b及び設定部45a,45bを有する。各設定部45a,45bは、予め各冷熱ユニット40a,40b間の上下関係を設定する。例えば、設定部45aは、冷熱ユニット40aを上位(親ユニット)として設定し、設定部45bは、冷熱ユニット40bを下位(子ユニット)として設定する。また、入出力部44a,44bは、相互に通信線で接続される。なお、入出力部44a,44b間は、全二重方式であることが好ましい。入出力部44a,44bは、各冷熱回路41a,41b内のコンプレッサモータ42a,42bを起動することによってコンプレッサを起動する際に前記上下関係に対応した異なる期間、他の冷熱ユニットに抑制信号を出力するとともに、他の冷熱ユニットからの抑制信号を自冷熱ユニットに入力する。そして、各冷熱制御部43a,43bは、コンプレッサの起動要求を受け、かつ、他の冷熱ユニットからの抑制信号が入力されていない場合に、前記上下関係に対応した期間、前記抑制信号を他の冷熱ユニットに出力し、該抑制信号の出力完了とともに自冷熱ユニットのコンプレッサを起動させる制御を行う。
この各冷熱制御部43a,43bの制御によって、各冷熱ユニット40a,40bのコンプレッサの同時起動を抑制することができる。また、このコンプレッサの同時起動を抑制することで、電源容量を超える起動電流の発生を抑えることができ、冷熱装置40が配置される設備のコンパクト化を図ることができる。
なお、各運搬箱1a,1b,1c,1dは、生鮮食品や医薬品などの保冷熱対象を収納する保冷熱空間23を形成した断熱箱体である。各運搬箱1a,1b,1c,1dには、保冷熱空間23の前面開口を開閉する、断熱性能を有した開閉扉24が設けられている。開閉扉24の開閉は、開閉センサ27によって検出される。保冷熱空間23内には、保冷熱空間23内の温度を検出する温度センサ25が複数、配置されている。また、各運搬箱1a,1b,1c,1dの下部には、キャスター28が設けられ、運搬箱1の移動を容易にしている。
断熱箱体には、上述した冷熱器21a,21b,21c,21dと蓄冷熱材22a,22b,22c,22dとが配置される。冷熱器21a,21b,21c,21dは、それぞれ蓄冷熱材22a,22b,22c,22dを冷却・凍結、あるいは蓄熱させるものである。冷熱器21a,21b,21c,21dは、冷熱媒体が流通する銅管などの金属配管を蛇行形状や渦巻形状などとし、天壁や側面等の平坦な内面に密着配置したものである。
蓄冷熱材22a,22b,22c,22dは、箱内を冷却あるいは蓄熱させるものである。蓄冷熱材22は、例えば、例えば、ポリエチレン等の樹脂製のケース内に、水及びゲル化剤等を封入した公知のものを用いればよく、例えば、平板状に形成される。
図3は、断熱箱体の断面構造を示す断面図である。図3に示すように、箱外から箱内に向けて、順次、断熱材51、真空断熱材52、冷熱器21(21a,21b,21c,21d)、蓄冷熱材22(22a,22b,22c,22d)、金属板53が重ねられている。断熱材51は、例えば、発泡スチロールや発泡ウレタンによって形成される。真空断熱材52は、例えば、芯材をラミネートフィルムによって被覆し、内部を真空状態に減圧して封止した公知のものを用いればよい。真空断熱材52は、上記した発泡スチロール等の一般的な断熱材に比べ、極めて高い断熱性能を有する。金属板53は、保冷熱空間23を画成するものあり、蓄冷熱材22に接触するように配置される。この金属板53は、例えば、ステンレス板によって形成される。なお、図示していないが、一面が蓄冷熱材22の外面側に密着配置され、他面が冷熱器21の内面側に密着配置され金属板を設けることが好ましい。この金属板は、熱伝導率の良好な金属、例えば、アルミニウムや銅の板材によって形成され、冷熱器21からの冷熱を蓄冷熱材22へと効率よく伝達することが可能となる。
なお、各運搬箱1a,1b,1c,1dの情報管理部10は、接続部C1、電源線を含む通信線L1を介して情報収集装置30に接続される。情報管理部10は、情報収集装置30に接続された場合、電源線を介して図示しないバッテリーが充電される。情報管理部10は、順次、温度センサ25が検出した温度を時間経過とともに記録した温度履歴情報を運搬箱履歴情報の1つとして保持し、開閉センサ27の開閉状態を時間経過とともに記録した開閉履歴情報を運搬箱履歴情報の1つとして保持し、情報収集装置30が接続された場合に、これら保持した運搬箱履歴情報を情報収集装置30に送出する。
また、情報管理部10は、図示しないLEDや液晶などの表示部を有し、例えば、保冷熱空間23内の温度が所定時間、所望温度を保持した場合に、LEDを緑色点灯し、所望温度を保持していない場合に、LEDを赤色点灯する。
(コンプレッサ起動に関する冷熱制御処理)
つぎに、図4に示したフローチャートをもとに、コンプレッサ起動に関する冷熱制御処理手順について説明する。なお、この冷熱制御処理は、各冷熱制御部43a,43bが自律的に行うものである。図4に示すように、まず各冷熱制御部43a,43bは、各コンプレッサモータ42a,42b、すなわちコンプレッサを起動する要求があるか否かを判断する(ステップS101)。コンプレッサを起動する要求がない場合(ステップS101,No)には、このステップS101の判断処理を繰り返す。一方、コンプレッサを起動する要求がある場合(ステップS101,Yes)には、さらに、抑制信号が入力されているか否かを判断する(ステップS102)。抑制信号が入力されている場合(ステップS102,Yes)には、このステップS102の判断処理を繰り返し、抑制信号の入力がなくなるまで待つ。
一方、抑制信号が入力されていない場合(ステップS101,No)には、さらに親ユニット(上位)に設定されているか否かを判断する(ステップS103)。親ユニットに設定されている場合(ステップS103,Yes)には、抑制信号を期間tA間、例えば、5秒間、他の冷熱ユニットに出力して(ステップS104)、ステップS106に移行する。一方、親ユニットに設定されていない場合(ステップS103,No)、すなわち、子ユニットに設定されている場合には、抑制信号を期間tB間、例えば、10秒間、他の冷熱ユニットに出力して(ステップS105)、ステップS106に移行する。なお、期間tA,tBは、異なる値である。また、期間tA,tBの値の小さい方は、コンプレッサの起動時の電流が定常状態の電流に戻るまでの期間を超える値である。
その後、抑制信号の出力が完了したか否かを判断する(ステップS106)。抑制信号の出力が完了しない場合(ステップS106,No)には、このステップS106の処理を繰り返し、抑制信号の出力が完了するまで待つ。一方、抑制信号の出力が完了した場合(ステップS106,Yes)には、コンプレッサを起動する(ステップS107)。
その後、コンプレッサの停止があったか否かを判断する(ステップS108)。コンプレッサの停止がない場合(ステップS108,No)には、この判断処理を繰り返すことによって、コンプレッサの駆動状態を維持する。一方、コンプレッサの停止があった場合(ステップS108,Yes)には、ステップS101に移行し、上述した処理を繰り返す。
(コンプレッサ起動に関する冷熱制御処理の一例)
つぎに、図5に示すタイムチャートをもとに、コンプレッサ起動に関する冷熱制御処理の一例について説明する。この例では、冷熱ユニット40aが親ユニットに設定され、冷熱ユニット40bが子ユニットに設定され、かつ、親ユニット側にコンプレッサの起動要求が先に発生した場合を示している。
図5において、まず、親ユニット側に、時点t1直前にコンプレッサの起動要求が発生した場合、この時点t1直前で、子ユニット側から抑制信号が出力されていないため、親ユニット側には、抑制信号が入力されていない。このため、親ユニットは、自ユニットがコンプレッサの起動を行う権利を子ユニット側に知らせるため、抑制信号を子ユニット側に時点t1からt3までの期間(tA間)、出力する。そして、親ユニットは、時点t3において、抑制信号の出力を完了し、この時点t3でコンプレッサを起動する。
一方、子ユニット側で、時点t2においてコンプレッサの起動要求が発生した場合、子ユニット側では、この時点t2で、親ユニット側から抑制信号が入力されているため、抑制信号を出力することができず、親ユニット側からの抑制信号の入力がなくなるまで、すなわち、時点t3まで抑制信号の出力を保留する。その後、子ユニットは、時点t3で親ユニット側からの抑制信号の入力がなくなると、抑制信号を親ユニット側に対し、時点t3からt4までの期間(tB間)、出力する。そして、子ユニットは、時点t4において、抑制信号の出力を完了し、この時点t4でコンプレッサを起動する。
この結果、親ユニットのコンプレッサの起動は時点t3で行われ、子ユニットのコンプレッサの起動は時点t4で行われ、それぞれ異なった時点でコンプレッサが起動されることになる。
なお、期間tAと期間tBとは異なる期間としたが、これは、初期状態において、親ユニット(冷熱ユニット40a)のコンプレッサと子ユニット(冷熱ユニット40b)のコンプレッサとに対してそれぞれ同時にコンプレッサ起動の要求が発生した場合、各冷熱ユニット40a,40bにはそれぞれ抑制信号が入力されていないため、各冷熱ユニット40a,40bが同時に抑制信号を出力することが考えられるからである。この場合、期間Aと期間tBとが同じ時間であると、同時にコンプレッサが起動されてしまう。これに対して、本実施の形態では、例えば、図5において、時点t1の直前に冷熱ユニット40a,40bが同時にコンプレッサの起動要求が発生した場合、各冷熱ユニット40a,40bは、時点t1から同時に抑制信号を出力するが、抑制信号を出力する期間tA,tBが異なるため、確実にコンプレッサの同時起動を防止することができる。
なお、上述した実施の形態では、2つの冷熱ユニット40a,40bについて説明したが、3以上の冷熱ユニットにも適用することができる。この場合、各冷熱ユニットの設定部に、上下関係を設定するとともに、この上下関係に対応して抑制信号の出力期間を異ならせておけばよい。すなわち、冷熱ユニット40a,40bは、簡易な構成で自律的にコンプレッサの同時起動の抑制制御を行うことができるので、冷却ユニットの増設も容易に行うことができる。
1,1a,1b,1c,1d 運搬箱
10 情報管理部
21,21a,21b,21c,21d 冷熱器
22,22a,22b,22c,22d 蓄冷熱材
23 保冷熱空間
24 開閉扉
25 温度センサ
27 開閉センサ
28 キャスター
30 情報収集装置
40 冷熱装置
40a,40b 冷熱ユニット
41a,41b 冷熱回路
42a,42b コンプレッサモータ
43a,43b 冷熱制御部
44a,44b 入出力部
45a,45b 設定部
46 電源ケーブル
51 断熱材
52 真空断熱材
53 金属板
101 商品
110 配送センター
111,112 トラック
120 店舗
130 上位情報管理装置
C1,C2 接続部
L1 通信線
L2a,L2b,L2c,L2d 冷熱配管
N ネットワーク
t1〜t4 時点
tA,tB 期間

Claims (4)

  1. コンプレッサを有した冷熱回路をそれぞれ有するとともに1つの電源にそれぞれが接続された複数の冷熱ユニットにそれぞれ1以上の冷熱対象が接続される冷熱装置であって、
    各冷熱ユニットの冷熱制御部は、
    予め各冷熱ユニット間の上下関係を設定する設定部と、
    前記コンプレッサを起動する際に前記上下関係に対応した異なる期間、他の冷熱ユニットに抑制信号を出力するとともに、他の冷熱ユニットからの抑制信号を自冷熱ユニットに入力する入出力部と、
    を備え、自冷熱ユニットのコンプレッサの起動要求を受け、かつ、他の冷熱ユニットからの抑制信号が入力されていない場合に、前記上下関係に対応した期間、前記抑制信号を他の冷熱ユニットに出力し、該抑制信号の出力完了とともに自冷熱ユニットのコンプレッサを起動させる制御を行うことを特徴とする冷熱装置。
  2. 前記期間のうちの最も短い期間は、前記コンプレッサの起動時の電流が定常状態の電流に戻るまでの期間を超えることを特徴とする請求項1に記載の冷熱装置。
  3. 前記冷熱対象は、前記冷熱ユニットから流入する冷熱媒体によって蓄冷熱材を畜冷熱し、この蓄冷熱材によって保冷熱対象物が収容される保冷熱空間を所望温度範囲に保持する可搬で開閉扉を有した運搬箱であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷熱装置。
  4. コンプレッサを有した冷熱回路をそれぞれ有するとともに1つの電源にそれぞれが接続された複数の冷熱ユニットにそれぞれ1以上の冷熱対象が接続される冷熱装置の制御方法であって、
    各冷熱ユニットの冷熱制御部は、
    自冷熱ユニットのコンプレッサの起動要求を受け、かつ、他の冷熱ユニットからの抑制信号が入力されていない場合に、予め設定される前記冷熱ユニット間の上下関係に対応した期間、前記抑制信号を他の冷熱ユニットに出力し、該抑制信号の出力完了とともに自冷熱ユニットのコンプレッサを起動させる制御を行うことを特徴とする冷熱装置の制御方法。
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