JP6307839B2 - コイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置 - Google Patents

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Description

この発明は、金属コイル製品から、試験サンプルを採取するためのコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置に関する。
従来、金属コイル製品から試験サンプルを採取する場合、人海戦術ですべての作業を行う方法と、金属コイル製品の先端(長手方向の先端部分)をオープニングするためのオープナーを有するコイルサンプル採取装置を用いる方法が一般的である。
このようなコイルサンプル採取装置としては、例えば、金属コイルの内周側に、金属コイル製品を巻き取る際に、ドラムにグリップされる折曲部が形成されており、この折曲部に向かって金属コイルのサイドから仕分治具を挿入してオープニングするものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、例えば、金属コイルの内周又は外周側の端部において、金属コイルのサイドから仕分治具を挿入してオープニングするものが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上記特許文献1、2に記載された技術は、金属コイルのサイドから仕分治具を挿入することから、金属コイルの先端部分が、幅方向で不均一に変形することから、例えば、図9に示すようなコイルサンプル採取装置100が実用化されている。
コイルサンプル採取装置100は、金属コイルWが載置されるクレイドルロール101と、金属コイルWを外周側から押圧するコイル押え機構102と、金属コイルWの先端部と平行に形成されたオープナーボード105と、ガス切断機構106と、サンプル受容器107を備えている。
コイルサンプル採取装置100は、コイル押え機構102により金属コイルWの巻き緩みを抑制しながら金属コイルWを回動させて、オープナーボード105により金属コイルWの先端部をオープニングし、オープニングされた部分をガス切断して試験サンプルSを採取するようになっている。
特開平8−309435号公報 特開平4−075719号公報
しかしながら、コイル押え機構102により外周を押圧した金属コイルW先端を、オープナーボード105によりオープニングする場合、試験サンプルSの予定部分がオープナーボードに沿って下方に向かって伸延されることから、金属コイルWの先端部近傍が高い曲げ荷重により塑性変形して元に戻らなくなり、金属コイルWを製品として結束する際に、口開きが生じて、巻き緩みが発生する可能性があるという問題がある。
また、試験サンプルSが下方に向かって伸延することに起因して、試験サンプルSを回収するためのサンプル受容器107を床面より下方に形成する必要があり、その結果、サンプル受容器107を格納するピットを地下に形成する必要が生じ、コイルサンプル採取装置100を設置する際の設備投資コストが増大するという問題がある。
一方、試験サンプルSは、ピット内に格納されたサンプル受容器107により取り出す必要があるので、作業時間がかかり、取扱いが難しいという問題がある。
また、サンプリングに際して、ガス切断をした場合、ガス切断時のノロやスパッタ(溶融した金属粒)が金属コイルに付着して、品質上の問題が発生する場合がある。
そこで、金属コイル製品から、試験サンプルを採取する際に、オープニングされた金属コイルに塑性変形が生じるのを抑制することが可能で、ひいては、コイルサンプル採取装置を設置する場合に、設備投資を削減することが可能なコイルサンプル採取技術に対する強い要請がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、金属コイル製品から、試験サンプルを採取する際に、オープニングされた金属コイルに、塑性変形が生じるのを抑制することが可能なコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、金属コイルから、試験サンプルを採取するためのコイルサンプル採取方法であって、前記金属コイルをクレイドルロールに載置し、前記金属コイルの外周先端にオープニング刃体の先端部を位置させて、前記金属コイルの先端部から前記オープニング刃体を挿入して、前記金属コイルが前記オープニング刃体の外周側と内周側に口開きされる方向に回動させながらオープニングする場合に、前記金属コイルをオープニングする際の曲がり梁における支持点からの角度を梁角度θとし、前記梁角度θにおける前記オープニング刃体の外形形状前記金属コイルの径方向寸法から前記オープニング刃体の先端部の前記金属コイルの径方向寸法を引いて算出される寸法差を梁角度θにおける寸法差Uとしたときに、外周側の金属コイルが前記オープニング刃体と接触して作用点が形成される梁角度Θにおける寸法差U(Θ)と、下記(1)式により示される数式を満足する前記荷重作用点における前記金属コイルの径方向許容寸法Kとが、下記(2)式を満足するように前記金属コイルに前記オープニング刃体を挿入させるとともに、前記曲がり梁の内周側領域に外形形状を収容させることを特徴とする。
K=((F・R/(E・I))・((0.5)・Θ))−(0.5)・(sinΘ)・(cosΘ)・・・(1)式
U(Θ) ≦ K ・・・(2)式
ここで、
F:オープニング刃体により前記外周側の金属コイルに作用する荷重(kgf)
R:外周側の金属コイルにより形成される曲がり梁の梁半径(mm)
E:金属コイルのヤング率(kgf/mm
I:金属コイルの断面二次モーメント(mm
Θ:オープニング刃体挿入により形成される荷重作用点までの曲がり梁の梁角度(rad)
請求項6に記載の発明は、金属コイルから、試験サンプルを採取するためのコイルサンプル採取装置であって、前記金属コイルを回動可能に支持するクレイドルロールを有するクレイドル機構と、前記金属コイルの先端部が口開きする方向に回動する駆動部と、前記金属コイルの先端部から挿入するオープニング刃体と、を、備え、前記金属コイルをオープニングする際の曲がり梁における支持点からの角度を梁角度θとし、前記梁角度θにおける前記オープニング刃体の外形形状前記金属コイルの径方向寸法から前記オープニング刃体の先端部の前記金属コイル径方向寸法を引いて算出される寸法差を梁角度θにおける寸法差Uとしたときに、前記オープニング刃体は、外周側の金属コイルが前記オープニング刃体と接触して作用点が形成される梁角度Θにおける寸法差U(Θ)と、下記(3)式により示される数式を満足する前記作用点における前記金属コイルの径方向許容寸法Kとが、下記(4)式を満足するとともに、前記先端部から前記作用点と対応する位置までの前記外形形状が前記曲がり梁の内周側領域に収容されるように形成されていることを特徴とする。
K=((F・R/(E・I))・((0.5)・Θ))−(0.5)・(sinΘ)・(cosΘ)・・・(3)式
U(Θ) ≦ K ・・・(4)式
ここで、
F:オープニング刃体により前記外周側の金属コイルに作用する荷重(kgf)
R:外周側の金属コイルにより形成される曲がり梁の梁半径(mm)
E:金属コイルのヤング率(kgf/mm
I:金属コイルの断面二次モーメント(mm
Θ:オープニング刃体挿入により形成される荷重作用点までの曲がり梁の梁角度(rad)
この発明に係るコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置によれば、金属コイルをオープニングする場合に、オープニング刃体の外周側に位置される金属コイルを湾曲させて曲がり梁のままの状態でオープニングすることができるので、金属コイルのオープニングされた外周側の部分に金属コイルの径方向外方の変位が生じるのを抑制することができる。
その結果、金属コイルのオープニングされた外周側部分に生じる変位が弾性変形内とされて、金属コイルの先端に口開きが生じるのを抑制することができる。
また、金属コイルが湾曲されたままで、試験サンプルが採取可能であるので、切断される部分が下方に伸延されるのが抑制され、ひいては、コイルサンプル採取装置の全高を低くすることができ、設備投資コストを抑制することができる。
なお、金属コイルが塑性変形しはじめる限界の曲げモーメントをMとした場合に、オープニング刃体がオープニング刃体の外周側に位置する金属コイルと接触して形成される作用点に作用する荷重Fの最大値は、F=M/((sin(π/2))×R)で表すことができる。ここで、曲がり梁の梁半径Rは、金属コイルの外径をD、金属コイルの板厚をtとした場合に、R=((D/2)−(t/2))である。
ここで、オープニング刃体挿入により形成される荷重作用点までの曲がり梁の梁角度Θとは、オープニング刃体を金属コイルの先端とその内周側に位置される部分の外周面に挿入して、金属コイルの先端部側がオープニング刃体挿入によりから浮き上がって、湾曲した曲がり梁が形成される場合に、金属コイルを中心とする上記梁の金属コイルの基端側(内周の端部側)においてもっとも近くに位置される支持点(例えば、金属コイルが外周から押圧される部位等)から上記作用点までの角度をいう。
ここで、梁半径Rとは、金属コイルにオープニング刃体が挿入されて、金属コイルの先端部側から浮き上がって、湾曲した曲がり梁が形成される場合に、金属コイルの中心から金属コイルがオープニング刃体によって、径方向外方への荷重を受ける作用点までの距離をいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコイルサンプル採取方法であって、前記クレイドルロールと前記オープニング刃体の間に、前記金属コイルを押圧するコイル押え機構が用いられる場合に、前記作用点までの曲がり梁の梁角度Θを前記コイル押え機構による押圧部分から起算することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のコイルサンプル採取装置であって、前記クレイドルロールと前記オープニング刃体の間において、前記金属コイルを押圧するコイル押え機構を備える場合に、前記作用点までの曲がり梁の梁角度Θを前記コイル押え機構による押圧部分から起算することを特徴とする。
この発明に係るコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置によれば、クレイドルロールとオープニング刃体の間に、金属コイルを押圧するコイル押え機構を備える場合に、曲がり梁の作用点における梁角度Θをコイル押え機構による押圧部分から起算するので、オープニング刃体が金属コイルのオープニングされた部分に挿入されることで生じる変位が、金属コイルの弾性変形内とされ、金属コイルに塑性変形させることが抑制される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコイルサンプル採取方法であって、前記オープニング刃体を、前記クレイドルロールと平行な軸線周りに回動する回動機構によって、前記金属コイルの外表面に向かって移動させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載のコイルサンプル採取装置であって、前記オープニング刃体を、前記クレイドルロールと平行な軸線周りに回動して、前記金属コイルに対して移動する回動機構を備えることを特徴とする。
この発明に係るコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置によれば、オープニング刃体が、クレイドルロールと平行な軸線周りに回動可能とされた回動機構により、金属コイルの外表面に移動されるので、オープニング刃体を向きを、金属コイルの外表面に対して、所定範囲の角度を維持しながら移動させることが可能となり、金属コイルの先端からオープニング刃体を所定の角度で挿入するとともに、金属コイルの外径により梁半径Rが影響されるのを抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取方法であって、前記オープニング刃体を保護部材で被覆して、ガス切断、レーザ切断、プラズマ切断のいずれかにより切断することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取装置であって、前記オープニング刃体を被覆する保護部材を備えることを特徴とする。
この発明に係るコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置によれば、オープニング刃体が保護部材により被覆されているので、ガス切断等によって、金属コイルからサンプルを採取する場合に、オープニング刃体が損傷するのが抑制され、効率的にサンプリングすることができる。
また、オープニング刃体が金属コイルを、内方から支持して、切断予定部を安定して切断することが可能であるので、ガス切断時のスパッタ、ノロ等の付着を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取方法であって、前記試験サンプルを下方に落下させて回収することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取装置であって、前記試験サンプルを下方に落下させることを特徴とする。
この発明に係るコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置によれば、切断した試験サンプルを、下方に落下させることにより、容易かつ効率的に回収することができる。
この発明に係るコイルサンプル採取方法及びコイルサンプル採取装置によれば、金属コイルをオープニングする場合に、オープニング刃体の外周側に位置される金属コイルを湾曲させて曲がり梁のままの状態でオープニングすることができるので、金属コイルのオープニングされた外周側の部分に金属コイルの径方向外方の変位が生じるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の概略構成を説明する斜視図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の概略構成を説明する側面図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置を構成するオープニング機構の詳細を説明する図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置を構成するオープニング機構の詳細を説明する側面図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置を構成するオープニング機構の詳細を説明する斜視図であり、(A)は組立てられた状態を、(B)は分解された状態を示す図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置を構成するオープニング刃体の構成を概念的に説明する図であり、(A)はオープニングしている部分の要部を、(B)は全体の概略構成を説明する図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置を構成するオープニング刃体によって金属コイルに生じる曲げモーメントの一例を説明する図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の作用の概略を説明する図であり、金属コイルの外周の端部に対してオープニング機構のピラーを挿入させる状態を示す図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の作用の概略を説明する図であり、金属コイルをオープニング機構によりオープニングしている状態を示す図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の概略構成を説明する図であり、オープニングされたサンプル対象部位を切断する状態を示す図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の概略構成を説明する図であり、切断したサンプリング対象部位を台車により搬出する状態を示す図である。 一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の概略構成を説明する図であり、台車により搬出されたサンプリング対象部位をジブクレーンにより取り出す状態を示す図である。 従来のコイルサンプル採取装置の概略を説明する図である。
以下、図1から図8を参照して、本発明の一実施形態に係るコイルサンプル採取装置について説明する。
図1は、一実施形態に係るコイルサンプル採取装置の概略構成を示す図であり、符号1はコイルサンプル採取装置を、符号Wは金属コイル、符号30はオープニング機構を示している。また、図2は、コイルサンプル採取装置1の概略構成を、図3は、オープニング機構30の要部を示している。
コイルサンプル採取装置1は、図1、図2に示すように、例えば、クレイドル機構10と、コイル押え機構20と、オープニング機構30と、ガス切断機構40と、取出機構50と、ジブクレーン60とを備え、金属コイルWをオープニングして試験サンプルSを採取するようになっている。
なお、この実施形態において、金属コイルWは、例えば、1.2(mm)〜25.4(mm)の薄板鋼板を、コイル外径D約1000(mm)〜2600(mm)に巻回されている。
クレイドル機構10は、例えば、基台11と、ピローブロック12と、一対のクレイドルロール(回転支持機構)15とを備え、一対のクレイドルロール15は、それぞれの端部がピローブロック12により回転可能に支持されており、金属コイルWは、図示しない駆動部により回転するように構成されている。また、ピローブロック12は、基台11の上部に配置されている。
コイル押え機構20は、床面から立設された基部21と、基部21に対してクレイドルロール15の回動軸と平行に回動可能に支持されたアーム部22と、アーム部22の先端部近傍に回転自在に支持されたコイル押えロール23とを備え、クレイドル機構10に載置された金属コイルWに対して、図示しない駆動部により、アーム部22を回動させて、コイル押えロール23を、金属コイルWの外周に当接して、金属コイルWを外周から押圧するようになっている。
なお、クレイドルロール15とオープニング刃体35の間に、コイル押え機構20が配置されている場合は、曲がり梁の梁角度θは、コイル押えロール23による押圧部分から起算する。
オープニング機構30は、図2に示すように、例えば、オープニング機構基台31と、ピローブロック32と、回動軸33と、オープニング刃体支持部材34と、オープニング刃体35と、補強部材38と、油圧シリンダ39とを備えており、オープニング機構基台31の上部に配置されたピローブロック32に、回動軸33が回転自在に配置されている。
オープニング刃体支持部材34は、左右一対に形成された略三角形状の板部材から構成され、一つの頂点の近傍に、左右にわたって、回動軸33に取付けられている。
なお、この実施形態において、オープニング刃体支持部材34は、回動軸33、油圧シリンダ39、回動軸33と油圧シリンダ39とを連結するレバー34Aとともに、回動機構を構成しており、また、オープニング刃体支持部材34は、図示しない駆動部により、回動軸33の軸線O1を中心として、矢印T1及び矢印T2方向に回動するように構成されている。
また、オープニング機構30は、図3に示すように、一対のクレイドルロール15に対して寸法Hだけ上下方向にオフセットされ、一対のクレイドルロール15の中心(金属コイルWの中心OW)に対して寸法Lだけ水平方向にオフセットされているものの、金属コイルWがなす円軌跡C1と、オープニング刃体35の先端37A回動された場合に形成する円軌跡C2は、常に直交するように構成されている。
また、一対のクレイドルロール15に載置された金属コイルWを外周側から押圧するように構成されており、コイル押えロール23を使用しない場合、オープニングされた金属コイルWは、例えば、右側のクレイドルロール15を起点とする反時計回りに梁角度θの有する曲がり梁(不図示)を形成することが可能とされている。なお、図3に示す符号Θは、例えば、X軸線上に荷重作用点がある場合に、曲がり梁に曲げモーメントを発生させる場合の梁角度を示している。
また、オープニング刃体支持部材34は、図4、図5に示すように、互いに対向する側の面に、上方が開口する凹部34Bを有しており、この凹部34Bにオープニング刃体35を上方から差し込んで収納し、凹部34Bに形成されたねじ孔34Cを介して、ボルト34Dによりオープニング刃体35を固定することにより、オープニング刃体35を支持するようになっている。
オープニング刃体支持部材34は、回動軸33、オープニング刃体35及び補強部材38により左右間を連結されている。
オープニング刃体35は、図4、図5に示すように、刃体取付部材36と、オープニング刃本体37と、耐熱鋼板からなる保護部材36E、保護部材36Fとを備えていて、保護部材36E、保護部材36Fは、金属コイルWとは反対側の面36Aに取付けられていて、オープニング刃本体37を、金属コイルWから試験サンプルSをガス切断する際の炎から保護するようになっている。
また、刃体取付部材36は、幅方向両側端の先端係合部36Bが、凹部34Bに挿入可能とされており、例えば、ボルト等により、オープニング刃体支持部材34に取付け可能とされている。
オープニング刃本体37は、金属コイルWの先端を口開きするための刃先37Aが形成されている。
ガス切断機構40は、ガス切断機構基台41と、横行ベース42と、横行駆動部43と、ガストーチ44とを備え、横行ベース42はガス切断機構基台41上部に設けられていて、横行ベース42上を、横行駆動部43がガストーチ44とともに横行するように構成されている。
取出機構50は、床面に形成された浅い凹部に設置されたレール51と、レール51の上に載置される取出台車52とを備えており、金属コイルWを切断して切り出された試験サンプルSを、取出台車52で搬出して、床面に近い高さで受けることが可能とされている。
ジブクレーン60は、床面に鉛直に立設された支柱の上に、水平方向に回動可能に支持されたクレーンアームを備えており、取出台車52により搬出された試験サンプルSを、コイルサンプル採取装置1の外部に搬出可能とされている。
以下、図6、図7を参照して、本発明に係るオープニング刃体35の寸法設定について説明する。
図6は、オープニング刃体35の構成を概念的に説明する図であり、(A)はオープニングしている部分の要部を、(B)は全体の概略構成を説明する図であり、図7は、オープニング刃体35によって金属コイルWに生じる曲げモーメントを一例を説明する図である。
ここで、オープニング刃体35の形状は、図6(A)に示すように、金属コイルをオープニングする際の曲がり梁の梁角度θにおいてオープニング刃体35の外形形状を特定する金属コイルWの径方向寸法からオープニング刃体35の先端部が位置される金属コイルWの径方向寸法を引いて算出される寸法差U(以下、寸法差Uという場合がある)により定義することができる。
また、オープニング刃体35の裏側(外周側)が、例えば、オープニングにより外周側に位置された鋼板(金属コイルW)と接触することによって、外周側に位置された金属コイルWに荷重作用点Pが形成される。なお、便宜のため、図6(A)に示すように、荷重作用点PをX軸上に形成している。
また、薄板鋼板の場合には、例えば、コイル半径r(=D/2)とすると、金属コイルWをオープニングして外側に位置される鋼板が形成する曲がり梁WBの曲率半径に基づいた荷重作用点(作用点)Pにおける梁半径Rは、例えば、R=(コイル半径r+(荷重作用点Pにおけるオープニング刃体35の寸法差U(Θ)−(t/2))(t:金属コイルWの板厚)で表される。ここで、寸法差U(Θ)は、曲がり梁WBの作用点Pの梁角度Θにおける寸法差Uを示している。
そこで、荷重作用点Pにおけるオープニング刃体35の寸法差U(Θ)を、金属コイルWに塑性変形が生じる限界のモーメントMが発生する場合の荷重作用点Pにおける限界開き量(径方向許容寸法K)とし、オープニング刃体35の寸法差U(Θ)が径方向許容寸法K以下となるように、オープニング刃体35の形状を設定した。
すなわち、図6(A)にハッチングを施して示したように、オープニング刃体35の寸法差U(Θ)を径方向許容寸法Kとして、オープニング刃体35が、荷重作用点Pが径方向許容寸法Kとされた曲がり梁WBの内周側領域に収容される場合には、曲がり梁WBに限界のモーメントMが発生することが抑制される。なお、好適には、曲がり梁WBの梁形状に沿うことが好適であり、そのためには、オープニング刃体35の形状を、梁角度θにおける寸法差Uがオープニング刃体35の先端側が径方向内方に漸次変位するように設定することが好適である。
その結果、例えば、コイル半径r=1200(mm)では、オープニング刃体35の寸法差U(Θ)を、径方向許容寸法K(=289.7mm)以下とすることが好適である。
また、オープニング刃体35の寸法差U(Θ)を289.7mmと設定した場合には、コイル半径rが1200(mm)より大きい金属コイルWにも適用することができることとなる。
以下、図6(B)を参照して、径方向許容寸法Kの算出について説明する。
なお、ここで、例えば、
金属コイルWの外径D(=2×金属コイルWの半径r):1000〜2600(mm)
板厚t:1.2〜25.4(mm)
板幅b:600〜2180(mm)
降伏強さYp:24.0(kgf/mm
曲がり梁半径R:600〜1200(mm)
ヤング率E:21000(kgf/mm
断面二次モーメントI:(4 bt/12)(mm
断面係数Z:(bt/6)(mm
であり、コイル半径rが1200(mm)である場合には、径方向許容寸法Kは289.7mmである。
オープニング刃体35の径方向許容寸法Kの設定は、以下に示すように、曲がり梁WBをモデル化して、金属コイルWの外周に発生する曲げモーメント及び応力を算出することにより求めた。
曲がり梁WBは、例えば、図7に示すように、金属コイルWの中心周りに、荷重作用点Pから基端側に向かってα=90°(=π/2)の位置において、最大曲げモーメントが作用して座屈が発生する。
荷重作用点Pにおける半径方向外方に作用する荷重F(kgf)と、図6(B)において右側に示すクレードルロール15が金属コイルWを外周側から押圧してクレイドルロール15が曲がり梁の基端とする場合に、曲がり梁WBにおいてクレイドルロール15から梁角度θに位置される座標を、荷重作用点Pを起点として基端側に向かって角度αに位置される曲がり梁WB上の座標Wα=(Xα、Yα)は、
(Xα、Yα)=(Rcosα、 Rsinα )
で表わされる。
(Xα、Yα)における曲げモーメントMは、
M= F×R×sinα
で表わされるので、
(Xα、Yα)における半径方向変位u、円周方向変位vは、下記(5)式、(6)式で示される数式となる。
Figure 0006307839
Figure 0006307839
となる。但し(x1、y1)は、X軸上に形成された荷重作用点Pの座標(R、0)である。
次に、(x1,y1)=(R、0)を代入して、(5)式、(6)式を展開すると、半径方向変位u及び円周方向変位vは、下記(7)式、(8)式となる。ここで、便宜上、荷重作用点Pの座標は(R、0)とした。
ここで、θは梁角度であり、図6(B)に示すように、金属コイルWにオープニング刃体35が挿入されて、オープニング刃体35の先端部37Aから金属コイルWがオープニングされて曲がり梁WBが形成される場合に、金属コイルWを中心とする曲がり梁WBにおいて、金属コイルWのもっとも近くに位置される支持点からの角度をいう。
Figure 0006307839
Figure 0006307839
で表わされる。
次いで、金属コイルWが塑性変形しはじめる限界の曲げモーメントMを算出する。
限界の曲げモーメントMは、材料の降伏応力Ypと断面係数Zを用いて、
限界の曲げモーメントM= Yp×Z・・・(9)式
で表される。
また、曲がり梁WBにおいて曲げモーメントが最大となるのは、塑性変形箇所は荷重作用点Pから90°、270°の位置であるので、
限界の曲げモーメントM=Yp×Z=F×R×sin90°=F×R×sin(π/2)
となる。Yp、Z、Rは、定数である。
よって、
F=((Yp×Z)/(R×sin90°)) ・・・(10)式
が導かれる。
ここで、θ=270°の位置では荷重Fの符号は−となり、逆方向に折れ曲がるのでθ=90°である。
上記計算式より、金属コイルWにおいて塑性変形が発生する際の荷重作用点Pにおいて半径方向外方に作用する荷重Fが算出される。
上記(10)式で得られた荷重Fを、上記(7)式、(8)式に代入することで、限界開き量、すなわち径方向許容寸法Kを算出することが可能となる。
梁角度θは0〜360°の範囲であり、算出した限界開き量を形成する空間領域が、試験サンプルSを採取するための切断予定部と金属コイルWの外周面に挿入することが可能なオープニング刃体35の最大形状を構成することとなる。
したがって、金属コイルWをオープニングする際の曲がり梁の梁角度θにおけるオープニング刃体35の外形形状金属コイルWの径方向寸法からオープニング刃体35の先端部径方向寸法を引いて算出される寸法差をUとしたときに、梁角度Θの作用点Pにおけるオープニング刃体35の寸法差U(Θ)と、(11)式により示される数式を満足する荷重作用点Pにおける金属コイルWの径方向許容寸法Kとが、下記(12)式を満足するようにオープニング刃体35を挿入することにより、オープニング刃体35の外周側に位置される金属コイルWに径方向外方の変位が生じるのを抑制することができる。
K=((F・R/(E・I))・((0.5)・Θ))−(0.5)・(sinΘ)・(cosΘ)・・・(11)式
U(Θ) ≦ K ・・・(12)式
ここで、
F:オープニング刃体35により外周側の金属コイルWに作用する荷重(kgf)
R:外周側の金属コイルWにより形成される曲がり梁WBの梁半径(mm)
E:金属コイルWのヤング率(kgf/mm
I:金属コイルWの断面二次モーメント(mm
Θ:オープニング刃体35挿入により形成される荷重作用点Pまでの曲がり梁WBの梁角度(rad)
である。
次に、図8A〜図8Eを参照して、コイルサンプル採取装置1の作用について説明する。
(1)まず、図8Aに示すように、金属コイルWを、クレイドル機構10のクレイドルロール15に載置する。
そして、オープニング機構30を矢印T1方向に回動して、オープニング刃体35を金属コイルW側に移動させるとともに、オープニング刃体35の先端部35Aを金属コイルWの先端部Wtに位置させる。
(2)次に、図8Bに示すように、図示しない駆動部により金属コイルWを矢印S1方向に回動させる。金属コイルWを矢印S1方向に回動させることにより、オープニング刃体35の先端部35Aにより金属コイルWの先端部Wtが口開きし、金属コイルWのオープニングが開始される。
(3)次いで、図8Cに示すように、オープニング刃体35が金属コイルWに挿入されて、金属コイルWが所定の長さまでオープニングされたら、ガス切断機構40のガストーチ44が横行して、金属コイルWを所定位置で切断する。
(4)次に、図8Dに示すように、ガス切断機構40により切断された試験サンプルSは、取出台車52により落下し、取出台車52に載置された状態で矢印V1方向に移動されて取り出される。
(5)次いで、図8Eに示すように、取出台車52により取り出された試験サンプルSは、例えば、ジブクレーン60を用いて取出台車52から上方に移動されるとともに矢印V2方向に移動されて、試験サンプルバケット62に搬入される。
一実施形態に係るコイルサンプル採取装置1によれば、金属コイルWをオープニングする場合に、オープニング刃体35の外周側に位置される金属コイルWを湾曲させて曲がり梁WBのままの状態でオープニングすることができるので、金属コイルWのオープニングされた外周側の部分に金属コイルWの径方向外方の変位が生じるのを抑制することができる。
その結果、金属コイルWのオープニングされた外周側部分に生じる変位を、容易に弾性変形内として、金属コイルWに塑性変形が生じるのを抑制することができ、金属コイルに有害な口開きが発生するのを抑制することができる。
また、金属コイルWが湾曲されたままで、試験サンプルSが採取可能であるので、切断される部分が下方に伸延されるのが抑制されて、金属コイルWから切断した試験サンプルSを、床面上又は床面に形成した浅い溝の中に落下させることが可能となる。
その結果、コイルサンプル採取装置1を設置する際の設備投資コストを抑制することが可能となる。
また、試験サンプルSを容易かつ効率的に回収することが可能となり、取扱いにおけるランニングコストを削減することができる。
また、コイルサンプル採取装置1によれば、クレイドルロール15と平行に形成された軸線周りに回動可能とされた回動機構により、オープニング刃体35を、金属コイルWの外表面に対して所定範囲の角度を維持しながら移動させることが可能となり、金属コイルWの先端からオープニング刃体35を所定の角度で挿入するとともに、金属コイルWの外径によって梁半径Rが影響されるのを抑制することができる。
また、コイルサンプル採取装置1によれば、オープニング刃体が保護部材により被覆されているので、ガス切断等によって、金属コイルからサンプルを採取する場合に、オープニング刃体が損傷するのが抑制され、効率的にサンプリングすることができる。
また、オープニング刃体35が、金属コイルWを内方から支持して、切断予定部を安定して切断することが可能であるので、ガス切断時のスパッタ、ノロ等の付着を抑制することができる。
なお、本発明は、上記一実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、コイルサンプル採取装置1が、刃体取付部材36と、オープニング刃本体37と、保護部材36E、保護部材36Fを有するオープニング機構30を備える場合について説明したが、オープニング機構30におけるオープニング刃体35の材質、形状、位置、配置等は、本発明の趣旨の範囲内で任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、オープニング刃体35と外周側の金属コイルWが形成する荷重作用点Pが、X軸線上に形成される場合について説明したが、荷重作用点Pを形成させる位置は任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、コイルサンプル採取装置1を構成するオープニング機構30が回動機構を備える場合について説明したが、回動機構に代えて、例えば、直交座標系によりオープニング刃体35を移動するように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、コイルサンプル採取装置1が、金属コイルWから試験サンプルSを切断するためのガス切断機構40を備える場合について説明したが、例えば、ガス切断機構40に代えて、プラズマ切断装置、レーザ切断装置等を備える構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、オープニング刃体35が、ガス切断機構40が切断する際に、刃体取付部材36及びオープニング刃本体37を被覆して、ガストーチ44の火炎から保護するための保護部材36E、36Fを備える場合について説明したが、保護部材36E、36Fを備えるかどうか、又は保護部材36E、36Fに代えて、例えば、溶射被膜等を設けるかどうかは、任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、コイルサンプル採取装置1が、金属コイルWを押圧するコイル押え機構20と、ガス切断機構40と、取出機構50と、ジブクレーン60を備える場合について説明したが、コイル押え機構20、取出機構50、ジブクレーン60を備えるかどうか、又は、これらをどのような構成とするかは、任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、金属コイルWが、1.2(mm)〜25.4(mm)の薄板鋼板がコイル外径1000(mm)〜2600(mm)に巻回されている場合について説明したが、薄板鋼板に代えて、例えば、銅やアルミニウム等、弾性変形域と塑性変形域を有する種々の金属に適用してもよく、金属板の幅、厚さ、コイル半径については任意に設定することができる。
この発明に係るコイルサンプル採取方法、コイルサンプル採取装置によれば、金属コイル製品から試験サンプルを採取する際に、オープニングされた端部に塑性変形が生じるのを抑制しつつ、効率的にコイルサンプルを採取することができるので産業上利用可能である。
W 金属コイル
WB 曲がり梁
Wt (金属コイルの)先端部
S 試験サンプル
1 コイルサンプル採取装置
10 クレイドル機構
20 コイル押え機構
30 オープニング機構
40 ガス切断機構
50 取出機構
60 ジブクレーン

Claims (10)

  1. 金属コイルから、試験サンプルを採取するためのコイルサンプル採取方法であって、
    前記金属コイルをクレイドルロールに載置し、
    前記金属コイルの外周先端にオープニング刃体の先端部を位置させて、
    前記金属コイルの先端部から前記オープニング刃体を挿入して、前記金属コイルが前記オープニング刃体の外周側と内周側に口開きされる方向に回動させながらオープニングする場合に、
    前記金属コイルをオープニングする際の曲がり梁における支持点からの角度を梁角度θとし、前記梁角度θにおける前記オープニング刃体の外形形状前記金属コイルの径方向寸法から前記オープニング刃体の先端部の前記金属コイルの径方向寸法を引いて算出される寸法差を梁角度θにおける寸法差Uとしたときに、外周側の金属コイルが前記オープニング刃体と接触して作用点が形成される梁角度Θにおける寸法差U(Θ)と、
    下記(1)式により示される数式を満足する前記荷重作用点における前記金属コイルの径方向許容寸法Kとが、
    下記(2)式を満足するように前記金属コイルに前記オープニング刃体を挿入させるとともに、前記曲がり梁の内周側領域に外形形状を収容させることを特徴とするコイルサンプル採取方法。
    K=((F・R/(E・I))・((0.5)・Θ))−(0.5)・(sinΘ)・(cosΘ)・・・(1)式
    U(Θ) ≦ K ・・・(2)式
    ここで、
    F:オープニング刃体により前記外周側の金属コイルに作用する荷重(kgf)
    R:外周側の金属コイルにより形成される曲がり梁の梁半径(mm)
    E:金属コイルのヤング率(kgf/mm
    I:金属コイルの断面二次モーメント(mm
    Θ:オープニング刃体挿入により形成される荷重作用点までの曲がり梁の梁角度(rad)
  2. 請求項1に記載のコイルサンプル採取方法であって、
    前記クレイドルロールと前記オープニング刃体の間に、前記金属コイルを押圧するコイル押え機構が用いられる場合に、
    前記作用点までの曲がり梁の梁角度Θを、前記コイル押え機構による押圧部分から起算することを特徴とするコイルサンプル採取方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコイルサンプル採取方法であって、
    前記オープニング刃体を、前記クレイドルロールと平行な軸線周りに回動する回動機構によって、前記金属コイルの外表面に向かって移動させることを特徴とするコイルサンプル採取方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取方法であって、
    前記オープニング刃体を保護部材で被覆して、ガス切断、レーザ切断、プラズマ切断のいずれかにより切断することを特徴とするコイルサンプル採取方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取方法であって、
    前記試験サンプルを下方に落下させて回収することを特徴とするコイルサンプル採取方法。
  6. 金属コイルから、試験サンプルを採取するためのコイルサンプル採取装置であって、
    前記金属コイルを回動可能に支持するクレイドルロールを有するクレイドル機構と、
    前記金属コイルの先端部が口開きする方向に回動する駆動部と、
    前記金属コイルの先端部から挿入するオープニング刃体と、
    を、備え、
    前記金属コイルをオープニングする際の曲がり梁における支持点からの角度を梁角度θとし、前記梁角度θにおける前記オープニング刃体の外形形状前記金属コイルの径方向寸法から前記オープニング刃体の先端部の前記金属コイル径方向寸法を引いて算出される寸法差を梁角度θにおける寸法差Uとしたときに、
    前記オープニング刃体は、
    外周側の金属コイルが前記オープニング刃体と接触して作用点が形成される梁角度Θにおける寸法差U(Θ)と、
    下記(3)式により示される数式を満足する前記作用点における前記金属コイルの径方向許容寸法Kとが、
    下記(4)式を満足するとともに、前記先端部から前記作用点と対応する位置までの前記外形形状が前記曲がり梁の内周側領域に収容されるように形成されていることを特徴とするコイルサンプル採取装置。
    K=((F・R/(E・I))・((0.5)・Θ))−(0.5)・(sinΘ)・(cosΘ)・・・(3)式
    U(Θ) ≦ K ・・・(4)式
    ここで、
    F:オープニング刃体により前記外周側の金属コイルに作用する荷重(kgf)
    R:外周側の金属コイルにより形成される曲がり梁の梁半径(mm)
    E:金属コイルのヤング率(kgf/mm
    I:金属コイルの断面二次モーメント(mm
    Θ:オープニング刃体挿入により形成される荷重作用点までの曲がり梁の梁角度(rad)
  7. 請求項6に記載のコイルサンプル採取装置であって、
    前記クレイドルロールと前記オープニング刃体の間において、前記金属コイルを押圧するコイル押え機構を備える場合に、
    前記作用点までの曲がり梁の梁角度Θを前記コイル押え機構による押圧部分から起算することを特徴とするコイルサンプル採取装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のコイルサンプル採取装置であって、
    前記オープニング刃体を、前記クレイドルロールと平行な軸線周りに回動して、前記金属コイルに対して移動する回動機構を備えることを特徴とするコイルサンプル採取装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取装置であって、
    前記オープニング刃体を被覆する保護部材を備えることを特徴とするコイルサンプル採取装置。
  10. 請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のコイルサンプル採取装置であって、
    前記試験サンプルを下方に落下させることを特徴とするコイルサンプル採取装置。
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