JP2015123536A - 加工工具のサポート具 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工工具による切削加工の精度を高める。
【解決手段】加工工具のサポート具10は、サポート部12の板状部材16が、加工工具24を固定している固定器具30を避ける態様で、加工工具24の先端近傍まで延びている。又、板状部材16は、加工工具24により加工する際に、少なくとも加工工具24がたわむ方向から、加工工具24の先端近傍の外周の一部に接触する。これにより、たわみの要因である切削抵抗を板状部材16で受け、加工工具24のたわみ・折損や加工振動を抑制することができるため、切削加工の加工精度を高めることができる。更に、板状部材16は、加工工具の軸方向と直交する方向の厚みが、加工工具24の直径以下である。このため、高L/Dの加工工具24を用いて、幅が狭い深溝等を加工する場合でも、板状部材16がワーク40に接触することなく、加工工具24をサポートすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工工具のサポート具に関するものである。
金型等の製作において、幅が狭い(例えば幅2mm以下)深溝等を加工する際、従来から、加工工具による切削加工ではなく、放電加工が用いられている。切削加工が用いられない理由について説明すると、深溝の加工には、L/D(加工工具の突き出し量と直径の比)が高い(以下、「高L/D」と称す)加工工具が必要となる。そして、この高L/Dの加工工具を用いた場合に、工具の折損・たわみや加工振動が発生し、加工精度が損なわれてしまうためである。なお、ここでの高L/Dとは、L/D>30である。工具の折損・たわみは、工具の軸方向と直交する方向に発生する切削抵抗に、加工工具の剛性が負けることで発生する。又、加工振動は、加工工具が回転工具の場合、切刃がワークから周期的に離れる断続切断となり、その上で、前述のたわみとたわみ戻りとが繰り返されることで、切刃がワークに対して、大きく離れることと食い込むこととが不規則に繰り返され、びびり現象として発生する。一方、びびり現象を抑制する発明として、エンドミル等の回転する加工工具をサポートする装置が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8−257823号公報 特開2003−136324号公報
しかしながら、上述した放電加工は、専用の放電加工機の操作に訓練が必要であり、又、専用設備へのワークの移動、電極製作等の段取り、実加工に時間を要し、コストも高額であった。
一方、高L/Dの加工工具を用いて、幅の小さい深溝等を高精度で加工するためには、加工工具のたわみの抑制、加工振動の抑制が必要になる。しかしながら、従来のサポート装置は、加工工具のびびり現象を抑制するものの、工具の折損・たわみを抑制するものではない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加工工具による切削加工の精度を高めることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。そのため、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)工作機械の加工ヘッドの主軸に保持される加工工具のサポート具であって、前記加工ヘッドに固定されるベース部と、前記加工工具の先端近傍の外周の一部に接触する、少なくとも1つのサポート部とを含み、前記サポート部は、前記ベース部から前記加工工具の先端近傍まで延び、前記加工工具によりワークを加工する際に、少なくとも前記加工工具のたわむ方向に配置された、加工工具の軸方向と直交する方向の厚みが前記加工工具の接触部位の幅以下である、バックアップ部材を含む加工工具のサポート具(請求項1)。
(2)上記(1)項において、前記ベース部は、前記加工ヘッドの主軸に前記加工工具を固定している固定器具を内周に通す態様で、前記加工ヘッドに固定される環状部を含み、前記バックアップ部材は、少なくとも、前記加工工具によりワークを加工する際の前記加工工具の進行方向後方側に、前記加工工具の進行方向と平行に、前記固定器具を避ける態様で、前記ベース部から前記加工工具の先端近傍まで延びる、板状部材を含む加工工具のサポート具(請求項2)。
(3)工作機械の加工ヘッドの主軸に保持される加工工具をサポートするために、前記加工ヘッドに固定されるベース部と、前記加工工具の先端近傍の外周の一部に接触する、少なくとも1つのサポート部とを含む、サポート具を用いる加工工具のサポート方法であって、前記サポート部は、前記ベース部から前記加工工具の先端近傍まで延び、加工工具の軸方向と直交する方向の厚みが前記加工工具の接触部位の幅以下である、バックアップ部材を含み、前記加工工具によりワークを加工する際に、少なくとも前記加工工具のたわむ方向から、前記バックアップ部材を前記加工工具に接触させる加工工具のサポート方法。
本発明はこのように構成したので、加工工具による切削加工の精度を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具の構成を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 高L/Dの加工工具を用いて幅が狭い深溝を加工する様子を示す概略図である。 図1に示した加工工具のサポート具を、4軸加工機の加工工具に用いた例を示す概略図である。 片持ち梁のモデル図であり、(a)は加工工具のモデル図、(b)はサポート部と加工工具とのモデル図である。 サポート部の概略的な断面図である。 加工工具の回転力を説明するための概略図である。 加工工具の回転による切削抵抗を考慮する場合の、サポート部の配置を説明するための概略図である。 図1と異なる形態の、加工工具のサポート具の構成を示す概略図であり、(a)は、環状部のみを(b)のA−A´断面で示した正面図、(b)は底面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10を概略的に示している。図示のように、加工工具のサポート具10は、図中左右両側から加工工具24に接触する2つのサポート部12と、サポート部24を加工ヘッド26に固定するベース部18とを含んでいる。なお、図1の加工工具24は、図2に示すような幅が狭い深溝等を加工する際に用いられる、高L/Dの加工工具であり、ホルダ30a及びチャック30bからなる固定器具30により、加工ヘッド26の回転主軸28に固定されている。
サポート具10のベース部18は、図1の例では、環状部締付ボルト32により加工ヘッド26に固定される環状部20と、サポート部12の各々を環状部20に固定している2つの固定部22とを含んでいる。環状部20は半割りの環状部材であり、外周の対向位置にある2つの環状部締付ボルト32の締め付けにより、加工ヘッド26の外周部に環状部20の外壁20aの内周面が圧接されることで、加工ヘッド26に固定されている。又、環状部20の内周の空間部には、加工工具24、固定器具30、回転主軸28が配置されている。又、固定部22は、環状部20の外壁20aから、内周方向へ突出した底部20bの底面に、溶接等で固定された、ブロック状のブラケットである。
2つのサポート部12の各々は、バックアップ部材14を含んでおり、図1の例では、バックアップ部材14が、第1の板状部材16aと第2の板状部材16bとを含む、板状部材16で構成されている。第1の板状部材16aは、サポート部固定ボルト34により固定部22に固定されており、又、第2の板状部材16bは、中間ボルト36により第1の板状部材16aに固定されている。すなわち、第1の板状部材16aと第2の板状部材16bとは、加工工具24の変更等の必要に応じて、取り替え可能となっている。又、板状部材16は、図1(a)で確認できるように、固定器具30を避けて、ベース部18の環状部20に固定された固定部22から、加工工具24の先端近傍に達するように、加工工具24の軸心に向かって傾斜した形状を有している。又、第2の板状部材16bは、厚み(図1(b)における上下方向の厚み)が、加工工具24の直径D(図2参照)以下(加工工具24の直径Dが先端側に向けて縮小するような場合には、最細部の直径以下)に形成されている。一方、第1の板状部材16aは、第2の板状部材16bのような厚みの制約は無く、第2の板状部材16bを確実に保持するための、必要十分な厚みを有している。
又、サポート部12は、板状部材16の第2の板状部材16bが、加工工具24の先端近傍の外周の一部に接触するものである。第2の板状部材16bの加工工具24に対する接触面の形状は、加工工具24の外周面に倣った形状とし、例えば、加工工具24の直径Dが先端側に向けて縮小するようにテーパがつけられている場合は、テーパに沿って傾斜した曲面となる。又、第2の板状部材16bの各々が、加工工具24に接触する範囲は、加工工具24が受ける切削抵抗等を考慮して、適切な範囲を設定できる。例えば、周方向の接触範囲は、加工工具24の外周の半分程度としてもよく、この場合は、2つの第2の板状部材16bが、加工工具24の外周の略全周にわたって接触することとなる。又、第2の板状部材16bは、例えば、DLCコートが施された超鋼合金製であり、加工工具24への接触部位には、潤滑油が用いられる。
又、サポート部12の板状部材16は、加工工具24によりワークを加工する際に、少なくとも加工工具24のたわむ方向に配置されるものである。図1の例では、ワークを加工する際の、加工工具24の進行方向後方側と前方側とに、加工工具24の進行方向と平行な配置になるように、2つのサポート部12が図中左右方向に配置されている。よって、本例は、加工の際に図中左方向又は右方向に加工工具24がたわむ場合の、サポート部12の配置例を示している。より詳しくは、図2に示すように、ワーク40に加工工具24の直径Dよりも僅かに大きい幅の深溝を形成する際に、加工工具24を紙面手前方向と奥方向とに往復移動させて、図中下方向に徐々に深く(段階的に)溝を加工する。そして、加工工具24は、紙面手前方向へ移動する加工の際に、紙面奥方向へたわむ傾向にあり、又、紙面奥方向へ移動する加工の際に、紙面手前方向へたわむ傾向にある。このため、図2の深溝を加工する場合には、図1に示す2つのサポート部12が、図2の紙面手前方向と奥方向とに配置されるようにして、サポート具10が加工ヘッド26に設置される。又、図3の例のように、サポート具10のサポート部12は、加工工具24がたわむ方向に応じて、1つのみの構成であってもよい。そして、4軸加工機の加工工具24により、ワーク40にインロー部等を加工する場合は、図3に示すように、加工工具24がワーク40に接触する方向と反対の方向に、サポート部12の第2の板状部材16bが配置されるように、サポート具10が設置される。
次に、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10により、加工工具24を適切にサポートするための条件について、加工工具24が回転工具であり、説明の便宜上、サポート具10のサポート部12が1つである場合を例にして説明する。
まず、加工工具24を保持する工作機械の、送り速度をF(mm/min)、ピックフィードをp(mm)、切込み量をt(mm)、1刃あたりの送り量をf(mm/刃)、回転速度をS(rpm)とすると、〔数1〕のような関係になる。
又、切削加工能率kは、〔数2〕のように示される。
又、切削抵抗Pは、比切削抵抗をKcとすると、〔数3〕のように示される。
続いて、図4は片持ち梁のモデル図であり、図4(a)が加工工具24単体のモデル図、図4(b)がサポート具10のサポート部12と加工工具24とのモデル図である。図4(a)において、加工工具24の突き出し量をL、縦弾性係数(ヤング率)をEr、断面2次モーメントをIr、曲げモーメントをMrとすると、たわみδrは、〔数4〕のように示される。
そして、x=L(点B)におけるたわみδrは、〔数5〕のようになる。
又、図4(b)において、点Aから、サポート部12の板状部材16が加工工具24に接する点Bまでの距離をaとし、点Bの反力をWとすると、点Cでのつり合いより、
となり、変形すると、〔数7〕のようになる。
又、サポート部12の板状部材16の縦弾性係数(ヤング率)をEh、断面2次モーメントをIh、曲げモーメントをMhとすると、たわみδhは、〔数8〕のように示される。
そして、点Bにおける板状部材16のたわみδbは、〔数9〕のようになる。
ここで、板状部材16が弾性体で、点Bにおけるたわみが発生しないためには、δb≒0となればよいことから、例えば、δb=0.000001とすると、〔数9〕から〔数10〕のようになる。
一方、図5は、サポート部12の板状部材16の概略的な断面図を示しており、断面2次モーメントの関係から、
となる。そして、加工工具24の直径以下に形成される、板状部材16の厚みbが、加工工具24の直径と等しいと仮定すると、加工工具24のサポートに必要なhの大きさは、〔数10〕と〔数11〕とから、〔数12〕のようになる。
他方、図4(a)におけるxでのたわみδrxは、
となり、図4(b)における点Bでの加工工具24のたわみは、〔数14〕のように示される。
従って、〔数14〕の加工工具24のたわみを考慮して、加工工具24にサポート部12を接触させることが好ましい。
続いて、回転工具である加工工具24の回転力について考慮する。図6において、加工工具24の半径をr、角速度をω、比重量をγとすると、円周部hsの部分における遠心力Qは、〔数15〕のように示される。
そして、hsの部分の円周方向の垂直応力をσとして、y軸方向について考えると、垂直応力σは、x軸から角度θ傾斜した微小角dθの応力を合計した応力とつり合うため、〔数15〕から、
となる。このため、円周速度をv(mm/s)とすると、
となる。
ここで、円周速度v(mm/s)と回転速度S(rpm)との関係は、〔数18〕のようになる。
以上により、加工工具24の回転による切削抵抗Prは、比切削抵抗をKrとすると、
となる。このため、サポート具10を工作機械の加工ヘッド26に設置する場合は、図7に示すPとPrとの関係から、〔数3〕、〔数5〕、〔数6〕、〔数7〕の切削抵抗を、下記のP´に置き換えればよい。
更に、図7に示すように、切削抵抗P´をサポート部12により受けるために、サポート部12の第2の板状部材16bを、
で求められる角度ηだけ、図中右方向の加工方向に対して傾けて、加工工具24に接触させればよい。なお、このように加工方向に対して傾けて接触させる形態は、図2に示すような、加工工具24の直径Dよりも僅かに大きい幅の深溝を加工する場合ではなく、図3に示すような、幅が極端に制限されない加工を施す際に適用するものとする。
次に、図8は、本発明の実施の形態に係る図1とは異なる形態の、加工工具のサポート具10´を示している。図8のサポート具10´は、図1のサポート具10と比較すると、ベース部18の環状部20´のみが異なっており、他の部位は図1のサポート具10と同様の構成である。このため、図8については、ベース部18の環状部20´のみの説明を行い、他の部位の説明は省略する。
図8におけるベース部18の環状部20´は、一体の円環状をなしており、環状部固定ボルト38により、図8(a)の下側から、加工ヘッド26に固定されている。又、図1の環状部20と同様に、環状部20´の内周の空間部には、加工工具24、固定器具30、回転主軸28が配置されており、サポート部12を固定するための固定部22が、環状部20´の底部20bの底面に、溶接等で固定されている。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10、10´は、図1、図8に示すように、加工ヘッド26の回転主軸28に保持されている加工工具24に対して、2つのサポート部12が、加工工具24の先端近傍の外周の一部に接触することで、加工工具24をサポートするものである。サポート部12は、加工ヘッド26に固定されるベース部18から、加工工具24の先端近傍まで延びる、バックアップ部材14を有している。このバックアップ部材14は、加工工具24によりワーク40(図2、図3参照)を加工する際の、少なくとも加工工具24のたわむ方向に配置され、加工工具24に接触する。これにより、特に高L/Dの加工工具24を用いる際に発生するたわみの要因である、加工工具24の軸方向と直交する方向に発生する切削抵抗を、バックアップ部材14で受け、加工工具24のたわみや折損を抑制することができる。更に、加工工具24のたわみの抑制と供に、回転工具である加工工具24の切刃がワーク40から不規則に離れることが抑制されるため、切削加工の加工精度を高めることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10、10´は、サポート部12のバックアップ部材14の、加工工具24の軸方向と直交する方向(図1(b)、図8(b)の上下方向)の厚みが、加工工具24の接触部位の幅以下となっている。すなわち、バックアップ部材14の当該方向の厚みは、少なくとも加工工具24の直径D以下である。このため、図2に示すように、高L/Dの加工工具24を用いて、加工工具24の直径Dよりも僅かに大きい幅の深溝等を加工する場合でも、加工工具24をサポートしているサポート具10、10´のバックアップ部材14が、ワーク40に接触することはない。より詳しくは、加工工具24に対するバックアップ部材14の接触部位が、ワーク40の加工開始前の表面(図2中上面)よりも深い位置に達した場合でも、それまでに加工した溝幅よりも小さい厚みを有するバックアップ部材14が、ワーク40に接触することなく、加工工具24をサポートすることができる。これにより、従来は放電加工を用いていた幅が狭い深溝等の加工を、高L/Dの加工工具24を用いて高精度で行うことが可能となるため、設備の省スペース化、加工時間の短縮、加工費の低減を図ることができる。
又、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10、10´は、ベース部18の環状部20、20´が、加工ヘッド26の回転主軸28に加工工具24を固定している固定器具30を内周に通す態様で、加工ヘッド26に固定されている。更に、バックアップ部材14の板状部材16が、固定器具30を避ける態様で、ベース部18から加工工具24の先端近傍まで延びているものである。このように、固定器具30に接触しない構造でありながらも、加工ヘッド26に固定されたベース部18から延びる板状部材16が、加工工具24の先端近傍に接触する。このため、加工時の加工工具24の回転運動等を妨げることなく、加工工具24をより確実にサポートすることが可能となる。
更に、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10、10´は、図2に示すような幅が狭い深溝の加工だけではなく、図3に示すような溝幅に限定されない加工に対しても有用なものである。又、図3に示すような溝幅に限定されない加工の際に、加工工具24が回転工具である場合の回転力を考慮し、図7に示すように、サポート部12の第2の板状部材16bを、加工方向に対して傾けて加工工具24に接触させることとすれば、加工工具24に加わる切削抵抗P´の如何に関わらず、より安定してサポートすることが可能となる。
なお、図1及び図8では、加工ヘッド26の主軸が回転主軸28であり、加工工具24が回転工具である例を示しているが、本発明の実施の形態に係る加工工具のサポート具10、10´は、加工ヘッド26の主軸が固定主軸であり、加工工具24が固定工具であってもよい。又、加工工具のサポート具10、10´は、第1の板状部材16aと第2の板状部材16bとが一体化されていてもよく、更に固定部22が加えられて一体化されていてもよい。
10、10´:加工工具のサポート具、12:サポート部、14:バックアップ部材、16:板状部材、18:ベース部、20、20´:環状部、24:加工工具、26:加工ヘッド、28:主軸、30:固定器具、40:ワーク

Claims (2)

  1. 工作機械の加工ヘッドの主軸に保持される加工工具のサポート具であって、
    前記加工ヘッドに固定されるベース部と、前記加工工具の先端近傍の外周の一部に接触する、少なくとも1つのサポート部とを含み、
    前記サポート部は、前記ベース部から前記加工工具の先端近傍まで延び、前記加工工具によりワークを加工する際に、少なくとも前記加工工具のたわむ方向に配置された、加工工具の軸方向と直交する方向の厚みが前記加工工具の接触部位の幅以下である、バックアップ部材を含むことを特徴とする加工工具のサポート具。
  2. 前記ベース部は、前記加工ヘッドの主軸に前記加工工具を固定している固定器具を内周に通す態様で、前記加工ヘッドに固定される環状部を含み、
    前記バックアップ部材は、少なくとも、前記加工工具によりワークを加工する際の前記加工工具の進行方向後方側に、前記加工工具の進行方向と平行に、前記固定器具を避ける態様で、前記ベース部から前記加工工具の先端近傍まで延びる、板状部材を含むことを特徴とする請求項1記載の加工工具のサポート具。
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