JP6307380B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
また、おむつ1Aは、縦方向(X方向)に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。以下、具体的に、おむつ1Aについて説明する。
おむつ1Aは、図1,図2に示すように、その縦方向(X方向)に、腹側領域A、股下領域C及び背側領域Bに区分されている。おむつ1Aの腹側領域Aは、着用時に、着用者の腹側に配される部位であり、背側領域Bは、着用者の背側に配される部位であり、股下領域Cは、着用者の股間に配される部位である。
おむつ1Aには、図1に示すように、外装体7の腹側領域A側の両側縁部と背側領域B側の両側縁部とが合掌状に接合されることによって、一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成されている。
また、肌対向面側の層の坪量は、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは10g/m2以上であり、好ましくは30g/m2以下、更に好ましくは25g/m2以下であり、例えば、5g/m2以上30g/m2以下であることが好ましく、10g/m2以上25g/m2以下であることが更に好ましい。
また、非肌対向面側の層の坪量は、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは8g/m2以上であり、好ましくは15g/m2以下、更に好ましくは13g/m2以下であり、例えば、5g/m2以上15g/m2以下であることが好ましく、8g/m2以上13g/m2以下であることが更に好ましい。
肌対向面側の繊維密度(D1)及び非肌対向面側の繊維密度(D2)並びに肌対向面側の層の坪量及び非肌対向面側の層の坪量は以下のようにして測定する。
荷重がかかっていない状態のおむつ1Aから、表面シート2を50mm×100mm(面積5000mm2)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。画像解析装置を用いて、荷重がかかっていない状態で測定用サンプルの断面を観察し、各層の厚みを測定する。次いで、測定用サンプルを構成する各層を分離し、各層の重量を求める。そして、各層の重量を、各層の体積(厚み×測定用サンプルの面積)で除して、各層の繊維密度を算出する。また、各層の重量を、測定用サンプルの面積で除して、各層の坪量を算出する。画像解析装置としては、例えば、日本電子株式会社製の査型電子顕微鏡(型番JCM−5100)を用いることができる。
荷重がかかっていない状態のおむつ1Aから、表面シート2を50mm×100mm(面積5000mm2)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。次いで、肌対向面側の繊維の繊度に関しては、測定用サンプルを断面視して、測定用サンプルの肌対向面から10mm間隔を空けた位置での標準的な繊維10本を対象として繊維太さを、電子顕微鏡を用いて実測し、繊維太さ平均値Dn(μm)を算出する。次いで、示差走査熱量測定器(DSC)を用いて、前記肌対向面から10mm間隔を空けた位置での標準的な繊維の構成樹脂を特定し、理論繊維密度Pn(g/cm3)を求める。得られた繊維太さ平均値Dn(μm)及び理論繊維密度Pn(g/cm3)から、繊維長さ10,000m当たりの重さ(g)を算出して、この算出された値を肌対向面側の繊維の繊度(dtex)とする。非肌対向面側の繊維の繊度に関しては、測定用サンプルを断面視して、測定用サンプルの非肌対向面から10mm間隔を空けた位置での標準的な繊維10本を対象として、肌対向面側の繊維の繊度と同様にして測定する。
外装体形成用シート71,72は、その縦方向(X方向)に関し、これら2枚のシートのうちの一方又は双方が、ウエスト開口部WOの周縁部において折り返され、その折り返された部分が、吸収性本体6の前後端における吸収性本体6の肌対向面側に固定されている。
ΔE*=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2・・・(1)
ここで、ΔL*、Δa*、Δb*は、それぞれ、2色間のL*値、a*値、b*値の差である。例えばΔL*は、ΔL*=L* 2−L* 1により計算される。
上記簡易型分光色差計NF333による計測方法においては、ステープラータイプにてφ4mmのND110センサーを取り付けておき、該センサーの先端部にはOリング(小)を用い、光源C/2、視野角2°で計測する。測定時のサンプルは使い捨ておむつを展開して引き伸ばした状態で、表面シート2側から、表面シート2にセンサーの先端部を接触させ、表面シート2とセンサー先端部の間に隙間が生じないように押し当てて計測する。尚、測定は5回行い、その平均を測定値とする。
吸収性本体6を構成する裏面シート3、吸収体4及び側方カフス5等としては、パンツ型使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のもの等を特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シート3としては、透湿性の樹脂フィルム等を用いることができる。吸収体4の吸収性コア40としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成されたものを用いることができ、コアラップシート41としては、ティッシュペーパー等を用いることができる。尚、吸収性コア40の坪量は、200g/m2以上700g/m2以下程度である。また吸収性コア40の厚みは、荷重がかかっていない状態で。1mm以上30mm以下程度である。また、側方カフス5としては、撥水性の単層又は多層構造の不織布等を用いることができる。
おむつ1Aは、図2,図3に示すように、吸収性コア40に縦方向(X方向)に延びる非積繊部42が形成されているので、おむつ着用中の排尿に対する吸収性が向上し、おむつ着用時のフィット性が向上する。特に、おむつ1Aには、弾性部材43が吸収性コア40の縦方向(X方向)に沿う両側縁に沿って伸長状態で配されているので、おむつ着用中に吸収性コア40の側部部分が立ち上げり易く、着用時のフィット性が更に向上する。
荷重がかかっていない状態のおむつ1Aから、サブレイヤー10を50mm×100mm(面積5000mm2)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。画像解析装置を用いて、荷重がかかっていない状態で測定用サンプルの断面を観察し、各層の厚みを測定する。次いで、測定用サンプルの重量を求める。そして、測定用サンプルの重量を、測定用サンプルの体積(厚み×測定用サンプルの面積)で除して、測定用サンプルの繊維密度を算出する。また、測定用サンプルの重量を、測定用サンプルの面積で除して、各層の坪量を算出する。
荷重がかかっていない状態のおむつ1Aから、サブレイヤー10を50mm×100mm(面積5000mm2)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。次いで、測定用サンプルを断面視して、測定用サンプルの10か所の位置での標準的な繊維を対象として繊維太さを、電子顕微鏡を用いて実測し、繊維太さ平均値Dn(μm)を算出する。次いで、示差走査熱量測定器(DSC)を用いて、前記10か所の位置での標準的な繊維の構成樹脂を特定し、理論繊維密度Pn(g/cm3)を求める。得られた繊維太さ平均値Dn(μm)及び理論繊維密度Pn(g/cm3)から、繊維長さ10,000m当たりの重さ(g)を算出して、この算出された値をサブレイヤーの繊維の繊度(dtex)とする。
また、上層不織布23の坪量は、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは15g/m2以上であり、好ましくは50g/m2以下、更に好ましくは30g/m2以下であり、例えば、10g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上30g/m2以下であることが更に好ましい。
0.05g/cm3以下であることが更に好ましい。
また、下層不織布24の坪量は、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは15g/m2以上であり、好ましくは50g/m2以下、更に好ましくは30g/m2以下であり、例えば、10g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上30g/m2以下であることが更に好ましい。上層不織布23の繊維密度(D4)及び坪量、並びに下層不織布24の繊維密度(D5)及び坪量は、上述した繊維密度及び坪量の測定方法により測定する。
荷重がかかっていない状態のおむつ1Aから、表面シート2を50mm×100mm(面積5000mm2)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。次いで、上層不織布23の繊維の繊度に関しては、測定用サンプルにおける上層不織布23を断面視して、標準的な繊維10本を対象として繊維太さを、電子顕微鏡を用いて実測し、繊維太さ平均値Dn(μm)を算出する。次いで、示差走査熱量測定器(DSC)を用いて、上層不織布23の標準的な繊維の構成樹脂を特定し、理論繊維密度Pn(g/cm3)を求める。得られた繊維太さ平均値Dn(μm)及び理論繊維密度Pn(g/cm3)から、繊維長さ10,000m当たりの重さ(g)を算出して、この算出された値を上層不織布23の繊維の繊度(dtex)とする。下層不織布24の繊維の繊度に関しては、測定用サンプルにおける下層不織布24を断面視して、標準的な繊維10本を対象として、肌対向面側の繊維の繊度と同様にして測定する。
肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備え、該裏面シートと該吸収体との間に、色の変化により排尿を知らせるインジケーターが縦方向に連続的に配された使い捨ておむつであって、
前記表面シートは、2層を有するシートであり、
前記吸収体は、吸収ポリマーを含む吸収性コアを有し、該吸収性コアには、縦方向に延びる非積繊部が形成されており、
横方向に沿って断面視して、前記インジケーターは、厚さ方向にて、前記非積繊部と厚さ方向に重なっており、
前記使い捨ておむつを前記表面シート側から色差計で測定した際、該使い捨ておむつのDRY時においては、前記インジケーター及び前記非積繊部を除く前記吸収性コアの位置での前記表面シートの色と、前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色とは、L*a*b*表色系における色差(ΔE*値)が8以下であり、該使い捨ておむつのWET時における前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色と、該使い捨ておむつのDRY時における該インジケーター及び該非積繊部と重なる位置での該表面シートの色とは、前記色差(ΔE*値)が32以下である使い捨ておむつ。
前記表面シートは、凹凸構造の積層不織布又はフラットな構造の積層不織布である前記<1>に記載の使い捨ておむつ。
<3>
前記表面シートは、肌対向面側の繊維密度が、非肌対向面側の繊維密度に比べて高い前記<1>又は<2>に記載の使い捨ておむつ。
<4>
前記表面シートは、非肌対向面側の繊維密度(D2)に対する肌対向面側の繊維密度(D1)の比(D1/D2)が、1.1以上10以下、好ましくは1.2以上5以下である前記<3>に記載の使い捨ておむつ。
<5>
前記表面シートの肌対向面側の繊維密度(D1)は、0.01g/cm3以上、好ましくは0.02g/cm3以上であり、0.1g/cm3以下、好ましくは0.05g/cm3以下である前記<1>〜<4>に記載の使い捨ておむつ。
<6>
前記表面シートの非肌対向面側の繊維密度(D2)は、0.005g/cm3以上、好ましくは0.01g/cm3以上であり、0.05g/cm3以下、好ましくは0.04g/cm3以下である前記<1>〜<5>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<7>
前記表面シートと前記吸収体とは接着剤で固定されており、
横方向に沿って断面視して、前記接着剤は、厚さ方向にて、前記非積繊部の縦方向に沿う両側縁よりも横方向外方に配されている前記<1>〜<3>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<8>
前記吸収体は、前記吸収性コア及び該吸収性コアを被覆するコアラップシートを有し、
前記吸収性コアの非積繊部の部分には接着剤が塗工されておらず、該非積繊部においては、該吸収性コアの肌対向面側のコアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面側のコアラップシートとが固定されていない前記<1>〜<7>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<9>
前記表面シートは、肌対向面側に酸化チタンを含有している前記<1>〜<8>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<10>
前記表面シートの肌対向面側の酸化チタンの含有量は、該表面シートの肌対向面側の全量に対して、0.5質量%以上15質量%以下、好ましくは1.0質量%以上10質量%以下である前記<9>に記載の使い捨ておむつ。
<11>
前記表面シートは、肌対向面側の酸化チタンの含有量が、非肌対向面側の酸化チタンの含有量に比べて多い前記<9>又は<10>に記載の使い捨ておむつ。
前記表面シートはフラットな構造の積層不織布であり、
前記表面シートの非肌対向面側の酸化チタンの含有量は、該表面シートの非肌対向面側の全量に対して、0.05質量%以上1.0質量%以下、好ましくは0.1質量%以上0.5質量%以下である前記<8>〜<11>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記表面シートと前記吸収体との間に、前記非積繊部よりも幅の広い液透過性のサブレイヤーを備え、
横方向に沿って断面視して、前記サブレイヤーは、厚さ方向にて、前記非積繊部及び前記インジケーターと重なっている前記<1>〜<12>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記サブレイヤーは、その繊維密度(D3)が、前記表面シートの肌対向面側の繊維密度(D1)及び非肌対向面側の繊維密度(D2)に比べて低くなっている前記<13>に記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記表面シートの肌対向面側の繊維密度(D1)、該表面シートの非肌対向面側の繊維密度(D2)、及び前記サブレイヤーの繊維密度(D3)の中で、肌対向面側の繊維密度(D1)が最も高くなっており、サブレイヤーの繊維密度(D3)が最も低くなっている前記<13>又は<14>に記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記サブレイヤーの繊維密度(D3)に対する前記表面シートの肌対向面側の繊維密度(D1)の比(D1/D3)は、1.05以上10以下であり、好ましくは1.1以上5.0以下である前記<13>〜<15>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記サブレイヤーの繊維密度(D3)は、0.01g/cm3以上、好ましくは0.02g/cm3以上であり、0.1g/cm3以下、好ましくは0.05g/cm3以下である前記<13>〜<16>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記サブレイヤーの坪量は、20g/m2以上、好ましくは30g/m2以上であり、100g/m2以下、好ましくは80g/m2以下である前記<13>〜<17>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<19>
前記サブレイヤーの繊維の繊度は、3dtex以上、更に好ましくは5dtex以上であり、好ましくは12dtex以下、更に好ましくは10dtex以下である前記<13>〜<18>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
前記サブレイヤーは酸化チタンを含有し、
前記表面シートの肌対向面側の酸化チタンの含有量が、該表面シートの非肌対向面側の酸化チタンの含有量及び前記サブレイヤーの酸化チタンの含有量に比べて多くなっている前記<8>〜<19>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<21>
前記サブレイヤーは酸化チタンを含有し、
前記サブレイヤーの酸化チタンの含有量は、サブレイヤーの全量に対して、0.05質量%以上1.0質量%以下、好ましくは0.1質量%以上0.5質量%以下である前記<13>〜<20>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記インジケーター及び前記非積繊部を除く前記吸収性コアの位置での前記表面シート色と、該インジケーター及び該非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色とは、L*a*b*表色系における色差(ΔE*値)が、8以下、好ましくは5以下である前記<1>〜<21>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記使い捨ておむつのWET時においては、前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色と、前記使い捨ておむつのDRY時における前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色とは、色差(ΔE*値)が、32以下、好ましくは27以下である前記<1>〜<22>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<24>
前記表面シートの肌対向面側の坪量は、5g/m2以上、好ましくは10g/m2以上であり、30g/m2以下、好ましくは25g/m2以下である前記<1>〜<23>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<25>
前記表面シートの非肌対向面側の坪量は、5g/m2以上、好ましくは8g/m2以上であり、15g/m2以下、好ましくは13g/m2以下である前記<1>〜<24>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<26>
前記表面シートの肌対向面側の繊維の繊度が、該表面シートの非肌対向面側の繊維の繊度に比べて低くなっている前記<1>〜<25>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<27>
前記表面シートの肌対向面側の繊維の繊度は、1.0dtex以上、好ましくは1.5dtex以上であり、5.0dtex以下、好ましくは4.0dtex以下である前記<1>〜<26>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<28>
前記表面シートは、フラットな構造の積層不織布であり、
前記表面シートの非肌対向面側の繊維の繊度は、2.0dtex以上、好ましくは3.0dtex以上であり、10dtex以下、好ましくは8.0dtex以下である前記<2>〜<27>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
前記インジケーターは、横方向において、前記使い捨ておむつの横方向中央に配され、前記非積繊部の幅の範囲内に配されており、該非積繊部と重なっている前記<1>〜<28>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<30>
前記インジケーターは、縦方向において、前記非積繊部に沿って形成されており、該非積繊部の腹側領域側の端部及び背側領域側の端部それぞれを越えて延在している前記<1>〜<29>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<31>
前記吸収体は、前記吸収性コア及び該吸収性コアを被覆するコアラップシートを有し、
前記インジケーターは、前記吸収体のコアラップシートと前記裏面シートとの間に配されており、該裏面シートの肌対向面上に配されている前記<1>〜<30>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<32>
前記インジケーターは、前記使い捨ておむつの縦方向に延びる中心線CLに対称に並列して配された2本の細長い線状のものであり、2本の細長い線状の前記インジケーターそれぞれが、縦方向において、前記使い捨ておむつの股下領域を越えて腹側領域及び背側領域に至るまで直線状に配されている前記<1>〜<31>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<33>
前記表面シートは上層不織布及び下層不織布を有し、
前記上層不織布の繊維密度(D4)は、0.005g/cm3以上、好ましくは0.01g/cm3以上であり、0.05g/cm3以下、好ましくは0.04g/cm3以下である前記<2>又は<3>に記載の使い捨ておむつ。
<34>
前記上層不織布の坪量は、10g/m2以上、好ましくは15g/m2以上であり、50g/m2以下、好ましくは30g/m2以下である前記<33>に記載の使い捨ておむつ。
<35>
前記下層不織布の繊維密度(D5)は、0.01g/cm3以上、好ましくは0.02g/cm3以上であり、0.1g/cm3以下、好ましくは0.05g/cm3以下である前記<33>又は<34>に記載の使い捨ておむつ。
<36>
前記下層不織布の坪量は、10g/m2以上、好ましくは15g/m2以上であり、50g/m2以下、好ましくは30g/m2以下である前記<33>〜<35>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<37>
前記表面シートは、凹凸構造の積層不織布であり、
前記上層不織布の繊維の繊度は、1.0dtex以上、好ましくは1.5dtex以上であり、6.0dtex以下、好ましくは5.0dtex以下である前記<33>〜<36>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<38>
前記表面シートは、凹凸構造の積層不織布であり、
前記下層不織布の繊維の繊度は、1.5dtex以上、好ましくは2.0dtex以上であり、5.0dtex以下、好ましくは3.0dtex以下である前記<33>〜<37>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<39>
前記表面シートは、凹凸構造の積層不織布であり、
前記インジケーター及び前記非積繊部を除く前記吸収性コアの位置での前記表面シートの色と、前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色とは、L*a*b*表色系における色差(ΔE*値)が、6以下、好ましくは4以下、更に好ましくは3.3以下である前記<1>〜<38>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<40>
前記使い捨ておむつのWET時においては、前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色と、前記使い捨ておむつのDRY時におけるインジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色とは、色差(ΔE*値)が、26以下、好ましくは25以下である前記<1>〜<39>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
図1〜図3示すおむつ1Aと同様の基本構成を有するパンツ型使い捨ておむつを作製し、これを実施例1のサンプルとした。表面シートにとしては、肌対向面側の上層の繊維ウエブと非肌対向面の下層の繊維ウエブを重ね合わせて形成された2層のエアースルー不織布を用いた。上層の繊維密度は0.038g/cm3であり、下層の繊維密度は0.020g/cm3であった。また、上層の坪量は15g/m2であり、下層の坪量は10g/m2であった。また、上層の繊維の繊度は2.0dtexであり、下層の繊維の繊度は5.6dtexであった。さらに、上層の酸化チタンの含有量は3.0質量%であり、下層の酸化チタンの含有量は0.3質量%以下であった。また、吸収性コアは、その坪量が550g/m2であり、その厚みが10mmであった。吸収性コアに形成される非積繊部の幅は、20mmであった。そして、インジケーターの坪量は、25g/m2であった。
図4〜図5示すおむつ1Bと同様の基本構成を有するパンツ型使い捨ておむつを作製し、これを実施例2のサンプルとした。具体的には、実施例1のサンプルにおいて、表面シートと吸収体との間に、サブレイヤーを配置して実施例2のサンプルを作製した。サブレイヤーは、その繊維密度が0.035g/cm3であり、その坪量が40g/m2であり、その繊維の繊度が7.8dtexであり、その酸化チタンの含有量が0.3質量%以下であった。
図6〜図7示すおむつ1Cと同様の基本構成を有するパンツ型使い捨ておむつを作製し、これを実施例3のサンプルとした。具体的には、実施例1のサンプルにおいて、表面シートを、上層不織布及び下層不織布の2枚の不織布を重ね合わせて形成された凹凸構造の積層不織布に換え、それ以外は実施例1と同様にして、実施例3のサンプルを作製した。上層不織布の繊維密度は0.022g/cm3であり、下層不織布の繊維密度は0.026g/cm3であった。また、上層不織布の坪量は18g/m2であり、下層不織布の坪量は18g/m2であった。また、上層不織布の繊維の繊度は2.2dtexであり、下層不織布の繊維の繊度は4.4dtexであった。さらに、上層不織布の酸化チタンの含有量は3.0質量%であり、下層不織布の酸化チタンの含有量は3.0質量%であった。また、凹凸構造の積層不織布の凸部は、縦方向(X方向)の長さが4mmであり、横方向(Y方向)の長さが3mmであり、高さが2mmであった。
実施例3のサンプルにおいて、表面シートと吸収体との間に、サブレイヤーを配置して実施例4のサンプルを作製した。サブレイヤーは、その繊維密度が0.035g/cm3であり、その坪量が40g/m2であり、その繊維の繊度が7.8dtexであり、その酸化チタンの含有量が0.3質量%以下であった。
実施例3のサンプルにおいて、上層不織布の繊維密度を0.033g/cm3に変更し、更に上層不織布の坪量を20g/m2に変更すると共に、表面シートと吸収体との間に、サブレイヤーを配置して実施例5のサンプルを作製した。サブレイヤーは、その繊維密度が0.035g/cm3であり、その坪量が40g/m2であり、その繊維の繊度が7.8dtexであり、その酸化チタンの含有量が0.3質量%以下であった。
実施例1のサンプルにおいて、表面シートを、単層のエアースルー不織布に換え、それ以外は実施例1と同様にして、比較例1のサンプルを作製した。単層のエアースルー不織布は、その繊維密度が0.028g/cm3であり、その坪量が25g/m2であり、その繊維の繊度が3.0dtexであり、その酸化チタンの含有量が0.3質量%以下であった。
実施例1〜5及び比較例1のパンツ型使い捨ておむつに関し、各おむつを展開して引き伸ばした状態にして、上述した方法により、DRY時の色差(ΔE*値)及びWET時の色差(ΔE*値)を求めた。それらの結果を下記表1に示す。
A:平均値が2.5以上3以下
B:平均値が2.0以上2.5未満
C:平均値が1.0以上2.0未満
2 表面シート
21 上層
22 下層
23 上層不織布
24 下層不織布
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 コアラップシート
42 非積繊部
5 側方カフス
6 吸収性本体
7 外装体
8 接着剤
9 インジケーター
10 サブレイヤー
A 腹側領域、B 背側領域、C 股下領域
Claims (7)
- 肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備え、該裏面シートと該吸収体との間に、色の変化により排尿を知らせるインジケーターが縦方向に連続的に配された使い捨ておむつであって、
前記表面シートは、2層を有するシートであり、
前記吸収体は、吸収ポリマーを含む吸収性コアを有し、該吸収性コアには、縦方向に延びる非積繊部が形成されており、
横方向に沿って断面視して、前記インジケーターは、厚さ方向にて、前記非積繊部と重なっており、
前記使い捨ておむつを前記表面シート側から色差計で測定した際、該使い捨ておむつのDRY時においては、前記インジケーター及び前記非積繊部を除く前記吸収性コアの位置での前記表面シートの色と、前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色とは、L*a*b*表色系における色差(ΔE*値)が8以下であり、該使い捨ておむつのWET時における前記インジケーター及び前記非積繊部と重なる位置での前記表面シートの色と、該使い捨ておむつのDRY時における該インジケーター及び該非積繊部と重なる位置での該表面シートの色とは、前記色差(ΔE*値)が32以下である使い捨ておむつ。 - 前記表面シートは、凹凸構造の積層不織布である請求項1に記載の使い捨ておむつ。
- 前記表面シートは、肌対向面側の繊維密度が、非肌対向面側の繊維密度に比べて高い請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
- 前記表面シートと前記吸収体とは接着剤で固定されており、
横方向に沿って断面視して、前記接着剤は、厚さ方向にて、前記非積繊部の縦方向に沿う両側縁よりも横方向外方に配されている請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。 - 前記表面シートは、肌対向面側に酸化チタンを含有している請求項1〜4の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記表面シートは、肌対向面側の酸化チタンの含有量が、非肌対向面側の酸化チタンの含有量に比べて多い請求項1〜5の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記表面シートと前記吸収体との間に、前記非積繊部よりも幅の広い液透過性のサブレイヤーを備え、
横方向に沿って断面視して、前記サブレイヤーは、厚さ方向にて、前記非積繊部及び前記インジケーターと重なっている請求項1〜6の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
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