JP6307344B2 - 酸化物焼結体及びスパッタリングターゲット - Google Patents

酸化物焼結体及びスパッタリングターゲット Download PDF

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Description

本発明は、酸化物焼結体、及びそれからなるスパッタリングターゲットに関する。
酸化物焼結体からなるスパッタリングターゲットを使用して形成される酸化物膜は、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置等の透明電極、薄膜トランジスタ(TFT)の半導体層等に使用されている。
酸化物焼結体スパッタリングターゲットでは、その抵抗値(バルク抵抗)が低いと、高抵抗であるリデポ膜(再付着膜)と低抵抗であるターゲットとの抵抗差によりノジュールが発生しやすくなり、その結果、アーキングが発生しやくなる。火の玉放電のようなアーキングが発生すると、ターゲットが割れるおそれがある。割れたターゲットでスパッタリング放電を行うと、割れ部分で発生するアーキングにより、均質な酸化物膜ができなくなるため、歩留り低下の原因となる。
特に、In−Sn−Zn酸化物系焼結体は、焼成が容易であるため結晶相の粒子径が大きくなりやすく、また、抵抗値が小さい。ノジュールが発生した場合、結晶相が大きいと割れが一気に進行するため、ターゲットに亀裂や割れが発生しやすい。
In−Sn−Zn酸化物系焼結体について、例えば、特許文献1〜4を参照できる。
特許第4846726号 特許第4960244号 特許第5188182号 国際公開WO2012/067036
本発明の目的は、スパッタリング時のアーキングを抑制し、割れの少ないIn−Sn−Zn酸化物系焼結体を提供することである。
本発明者らは、In−Sn−Zn酸化物系焼結体に、所定の元素Xを添加することにより、焼結体の過度な低抵抗化を抑制できることを見出した。
また、In−Sn−Zn酸化物系焼結体に添加物を加えた場合、焼結体の色度と抵抗値には相関があることを見出した。具体的に、焼結体表面において、色度L*のバラつきが大きいと、各部位間における抵抗差により、放電が不安定になることを見出した。そして、本発明の酸化物焼結体では、元素Xを添加することにより、焼結体の組織の均一性が向上し、色度のバラつきが小さくなることを見出した。
本発明によれば、以下の酸化物焼結体等が提供される。
1.Inと、Snと、Znと、
Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素Xと、を含み、
In相、スピネル相、XSn相及びZnXより選択される1以上の相からなり、
抵抗値が2mΩcm以上50mΩcm以下であることを特徴とする酸化物焼結体。
2.前記In、Sn、Zn及び元素Xの原子比が、下記式(1)〜(4)を満たすことを特徴とする、1に記載の酸化物焼結体。
0.20≦In/(In+Sn+Zn+X)≦0.60 (1)
0.01≦Sn/(In+Sn+Zn+X)≦0.35 (2)
0.01≦Zn/(In+Sn+Zn+X)≦0.60 (3)
0.001≦X/(In+Sn+Zn+X)≦0.20 (4)
(式中、Xは、Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W及びSmより選択される1以上の元素を示す。)
3.相対密度が、95%以上であることを特徴とする1又は2に記載の酸化物焼結体。
4.平均色度Lが40以下であることを特徴とする1乃至3のいずれかに記載の酸化物焼結体。
5.色度L*の標準偏差が2以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の酸化物焼結体。
6.前記In相を含み、前記In相に、Sn、Zn及び元素Xが固溶していることを特徴とする1乃至5のいずれかに記載の酸化物焼結体。
7.前記スピネル相を含み、前記スピネル相が、Zn、Sn及び元素Xの少なくとも1つを含むことを特徴とする1乃至6のいずれかに記載の酸化物焼結体。
8.前記XSn相を含み、前記XがSm又はYの少なくとも一方を含むことを特徴とする1乃至7のいずれかに記載の酸化物焼結体。
9.前記ZnX相を含み、前記XがNb又はTaの少なくとも一方を含むことを特徴とする1乃至8のいずれかに記載の酸化物焼結体。
10.上記1乃至9のいずれかに記載の酸化物焼結体を加工してなることを特徴とするスパッタリングターゲット。
11.上記10に記載のスパッタリングターゲットを用いて成膜されたことを特徴とする酸化物薄膜。
12.アモルファス膜であることを特徴とする11に記載の酸化物薄膜。
13.上記11又は12に記載の酸化物薄膜をチャネル層として有することを特徴とする薄膜トランジスタ。
本発明によれば、スパッタリング時のアーキングを抑制し、割れの少ないIn−Sn−Zn酸化物系焼結体を提供できる。その結果、安定したスパッタリングができるターゲットを提供できる。
実施例3で作製した酸化物焼結体のX線回折パターンである。 実施例1で作製した酸化物焼結体の断面のSEM写真である。 SEM−EDSにより、図2のSEM写真の視野におけるY原子の分布状態を示した図である。 図2に示すポイント006の相のEDSスペクトルである。 図2に示すポイント007の相のEDSスペクトルである。 図2に示すポイント008の相のEDSスペクトルである。 実施例10で作製した酸化物焼結体の断面のSEM写真である。 SEM−EDSにより、図7のSEM写真の視野におけるIn原子の分布状態を示した図である。 SEM−EDSにより、図7のSEM写真の視野におけるSn原子の分布状態を示した図である。 SEM−EDSにより、図7のSEM写真の視野におけるZn原子の分布状態を示した図である。 SEM−EDSにより、図7のSEM写真の視野におけるTi原子の分布状態を示した図である。 図7に示す矢印Aの相のEDSスペクトルである。 図7に示す矢印Bの相のEDSスペクトルである。 図7に示す矢印Cの相のEDSスペクトルである。
本発明の酸化物焼結体は、In、Sn及びZnの各元素と、Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素Xと、を含み、In相、スピネル相(ZnSnO、ZnTiO等)、XSn相及びZnXより選択される1以上の相からなる。そして、抵抗値が2mΩcm以上50mΩcm以下であることを特徴とする。
In−Sn−Zn酸化物系焼結体に、上記元素Xを添加することにより、酸化物焼結体の抵抗値の極端な低抵抗化(例えば、2mΩcm未満)を抑制できる。また、添加元素の偏析に起因する焼結体の各部位間における抵抗差を小さくできる。即ち、焼結体の色度のバラつきを小さくすることができる。酸化物焼結体からなるスパッタリングターゲットは、スパッタリング時のアーキングを抑制できるため、火の玉放電のようなメジャーアーク以外にもマイクロアークのような小さなアーキングが少なく安定した放電が可能であるため、大面積で均一な酸化物膜が作製できる。
元素Xは、好ましくは、Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta又はSmであり、特に好ましくは、Ti、Y又はSmである。
尚、In−Sn−Zn酸化物焼結体に添加物を加える方法は知られているが、本発明のように、焼結体の低抵抗化抑制及び色度のバラつき抑制により、アーキングの発生を抑え、ターゲットの割れを少なくするために、上述した元素Xを添加した例はない。
本発明の焼結体が、In相、スピネル相、XSn相及びZnXより選択される1以上の相からなることは、X線回折法により確認できる。具体的には、X線回折結果をICDD(International Centre for Diffraction Data)カードと照合することにより確認できる。例えば、In相はICDDカードNo.6−416のパターンを示す。スピネル相について、例えば、ZnSnOはICDDカードNo.24−1740のパターンを、ZnTiOはNo.25−1164のパターンを示す。
Sn相は、例えば、YSnはICDDカードNo.20−1418のパターンを、SmSnはICDDカードNo.19−93のパターンを示す。ZnX相は、例えば、ZnTa相はICDDカードNo.39−1484のパターンを、ZnNb相はICDDカードNo.37−1371のパターンを示す。
尚、各相の粒子の確認は、走査型電子顕微鏡及びエネルギー分散型X線分光装置(SEM−EDS)でも行える。EDSにより各々の特性X線を用いたマッピングにより元素分布を測定し、InとOで全体の70%以上が構成される粒子をIn粒子と定義する。さらに、それぞれの粒子にEDSのポイント元素定量分析で簡易定量を行って相の確認を行う。
本発明の焼結体が、In相、スピネル相、XSn相及びZnX以外の結晶相を含有してもよく、また、含有していなくてもよい。他の結晶相を含まないことは、X線回折で、上記4相以外のパターンが観測されないことを意味する。
酸化物焼結体に存在する相(粒子)に含まれる元素は、SEM−EDSで特定する。具体的には、鏡面研磨した焼結体を、SEMで観察することにより粒子の位置及び形状を確認し、各粒子について、EDSにより粒子に含まれる元素を特定する。
本発明の酸化物焼結体がIn相を含み、In相に、Sn、Zn及び元素Xが固溶していることが好ましい。これにより、焼結体の低抵抗化を抑制する効果が得られやすい。
各元素がIn相に固溶していることは、X線回折の格子定数の変化及びSEM−EDSの粒子の組成分析、又は広域X線吸収微細構造(EXAFS)測定により確認できる。
In相はビックスバイト相であることが好ましい。In相がビックスバイト相(希土類酸化物C型の結晶構造)を示すことは、X線回折でICDDカードNo.6−0416のパターンを示すことから確認できる。
同様に、本発明の酸化物焼結体がスピネル相を含み、スピネル相が、Zn、Sn及び元素Xの少なくとも1つを含むことが好ましい。
本発明の酸化物焼結体がXSn相を含み、XがSm又はYの少なくとも一方を含むことが好ましい。
本発明の酸化物焼結体がZnX相を含み、XがNb又はTaの少なくとも一方を含むことが好ましい。
本発明の酸化物焼結体の抵抗値は、2mΩcm以上50mΩcm以下である。この範囲であれば、スパッタリング時のノジュールの発生を抑制でき、その結果、アーキングも抑制できる。酸化物焼結体の抵抗値は30mΩcm以下が好ましく、20mΩcm以下が特に好ましい。30mΩcm以下であると通常のDCスパッタリングが可能である。20mΩcm以下であると弱磁場マグネトロンスパッタリングが可能である。
抵抗値は、三菱化学株式会社製の低抵抗率計「ロレスターEP」(JIS K 7194に準拠)によって測定することができる。測定の詳細は、実施例に示す。
本発明の酸化物焼結体の組成について、In、Sn、Zn及び元素Xの原子比が、下記式(1)〜(4)を満たすことが好ましい。
0.20≦In/(In+Sn+Zn+X)≦0.60 (1)
0.01≦Sn/(In+Sn+Zn+X)≦0.35 (2)
0.01≦Zn/(In+Sn+Zn+X)≦0.60 (3)
0.001≦X/(In+Sn+Zn+X)≦0.20 (4)
各式において、In、Sn、Zn及びXは、焼結体における各元素の含有率(原子量)を示す。
上記式を満たすことにより、焼結体の極端な低抵抗化を抑制する効果及び焼結体の色度のバラつきを低減する効果が得られやすい。
本発明では、酸化物焼結体の原子比が下記の関係を満たすことがより好ましい。
0.25≦In/(In+Sn+Zn+X)≦0.55
0.05≦Sn/(In+Sn+Zn+X)≦0.33
0.10≦Zn/(In+Sn+Zn+X)≦0.55
0.03≦X/(In+Sn+Zn+X)≦0.20
本発明では、酸化物焼結体の原子比が下記の関係を満たすことがさらに好ましい。
0.30≦In/(In+Sn+Zn+X)≦0.50
0.10≦Sn/(In+Sn+Zn+X)≦0.25
0.20≦Zn/(In+Sn+Zn+X)≦0.50
0.03≦X/(In+Sn+Zn+X)≦0.15
酸化物焼結体の各金属元素の原子比は、原料の配合量により制御できる。また、各元素の原子比は、誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP−AES)により含有元素を定量分析して求めることができる。
具体的に、ICP−AESを用いた分析では、酸化物焼結体を10μm以下に粉砕した粉体を酸などに溶かした溶液試料をネブライザーで霧状にして、アルゴンプラズマ(約6000〜8000℃)に導入すると、試料中の元素は熱エネルギーを吸収して励起され、軌道電子が基底状態から高いエネルギー準位の軌道に移る。この軌道電子は10−7〜10−8秒程度で、より低いエネルギー準位の軌道に移る。この際にエネルギーの差を光として放射し発光する。この光は元素固有の波長(スペクトル線)を示すため、スペクトル線の有無により元素の存在を確認できる(定性分析)。
また、それぞれのスペクトル線の大きさ(発光強度)は試料中の元素数に比例するため、既知濃度の標準液と比較することで試料濃度を求めることができる(定量分析)。
定性分析で含有されている元素を特定後、定量分析で含有量を求め、その結果から各元素の原子比を求める。
尚、本発明では、本発明の効果を損ねない範囲において、上述したIn、Sn、Zn及びX以外の他の金属元素を含有していてもよい。本発明においては、ターゲットに含有される金属元素は、実質的にIn,Sn,Zn及びXのみであってもよい。尚、「実質的」とは、原料や製造工程等により不可避的に含まれる不純物等以外の元素を含まないことを意味する。
酸化物焼結体の相対密度は95%以上であることが好ましい。さらに97%以上が好ましく、98%以上が特に好ましい。95%以上だとターゲットが割れにくく、異常放電をより抑制することができる。
相対密度は、アルキメデス法により測定した実測密度を原料の真密度の相加平均から算出される理論密度で割った値を百分率で示したものである。
酸化物焼結体の平均色度Lは40以下であることが好ましい。色度は酸化物焼結体の測定箇所の抵抗値と相関がある。色度が高くなると、測定箇所の抵抗は高くなる傾向がある。平均色度Lは40以下であれば、キャリア濃度が増加するため抵抗値が小さくなり、さらに色ムラが低減できるため好ましい。
平均色度Lは39.5以下であることが好ましく、特に、39以下であることが好ましい。尚、平均色度Lの下限値は30程度である。
また、酸化物焼結体の色度L*の標準偏差が2以下であることが好ましい。標準偏差が2以下であれば、焼結体における抵抗の均一性が十分高いため、スパッタリング時のアーキングをより抑制できる。標準偏差は1.5以下であることが好ましく、特に、1.0以下であることが好ましい。尚、標準偏差の下限値は0.1程度である。
酸化物焼結体の平均色度L及び色度L*の標準偏差は、#120の研磨紙で研磨した焼結体を試料とし、測色色差計によって色度Lを測定して算出する(JIS Z8722に準拠)。焼結体の表面の形状が円形の場合、円に内接する正方形を等面積に16分割し、焼結体の表面の形状が四角形の場合には、表面を等面積に16分割して、それぞれ16個のサンプルを作製してその表面の中心部分の色度Lを測定する。色度L*の標準偏差は測定した16点の平均色度Lの標準偏差である。測定の詳細は、実施例に示す。
本発明の酸化物焼結体は、例えば、各金属元素を含有する原料粉末を焼成することにより製造できる。以下、製造工程について説明する。
(1)配合工程
原料の配合工程は、本発明の酸化物に含有される金属元素の化合物を混合する必須の工程である。
原料としては、インジウム化合物の粉末、錫化合物の粉末、亜鉛化合物の粉末、元素Xの化合物の粉末等の粉末を用いる。インジウムの化合物としては、例えば、酸化インジウム、水酸化インジウム等が挙げられる。例えば、錫の化合物としては、例えば、酸化第二錫、酸化第一錫、水酸化錫等が挙げられる。亜鉛の化合物としては、例えば、酸化亜鉛、水酸化亜鉛等が挙げられる。各々の化合物として、焼成のしやすさ、副生成物の残存のし難さから、酸化物が好ましい。
元素Xの化合物として、特に、Y、TiO、Sm、ZrO、HfO、又はNbは、スラリー分散中のIn、SnO及びZnOの凝集を抑えることができ、造粒後の粉体中の組成の均一性がよくなるため、好ましい。
原料の一次粒子の粒子径は、3μm以下であることが好ましく、より好ましくは1μm以下でありことが好ましく、より好ましくは0.5μm以下である。特に、元素Xの化合物の粒子径が大きい場合は、偏析するおそれがあるため0.3μm以下であることが好ましい。
原料の純度は、通常2N(99質量%)以上、好ましくは3N(99.9質量%)以上、特に好ましくは4N(99.99質量%)以上である。純度が2Nより低いと耐久性が低下したり、液晶側に不純物が入り、焼き付けが起こるおそれがある。
金属酸化物等のターゲットの製造に用いる原料を混合し、通常の混合粉砕機、例えば、湿式ボールミルやビーズミル又は超音波装置を用いて、均一に混合・粉砕することが好ましい。
尚、下記の成形工程での成型体密度の向上あるいは成型体の割れを抑制するために、ポリビニルアルコール(PVA)やメチルセルロース、ポリワックス、オレイン酸等の成形助剤を混合してもよい。さらに、成形時に成型体を金型からの離型剤を混合してもよい。
分散剤として、例えばPVAを用いた場合、PVAの使用量は原料全量の5重量%以下であることが好ましく、より好ましくは3重量%以下、2重量%以下であることがよい。
離型剤としては例えばステアリン酸を用いてもよい。
(2)仮焼工程
仮焼工程では、上記工程で得た混合物を仮焼する。尚、本工程は必要に応じて設けられる工程である。仮焼工程により、酸化物の密度を上げることが容易になるが、製造コストが上がるおそれがある。そのため、仮焼を行わずに密度を上げられることがより好ましい。
仮焼工程においては、500〜1500℃で、1〜100時間の条件で上記の混合物を熱処理することが好ましい。
(3)成形工程
成形工程は、上述した配合工程で得た混合物(上記仮焼工程を設けた場合には仮焼物)を加圧成形して成形体とする必須の工程である。この工程により、ターゲットとして好適な形状に成形する。仮焼工程を設けた場合には得られた仮焼物の微粉末を造粒した後、成形処理により所望の形状に成形することができる。
成形処理としては、例えば、プレス成形(一軸成形)、金型成形、鋳込み成形、射出成形等が挙げられるが、焼成密度の高いターゲットを得るためには、冷間静水圧(CIP)等で成形するのが好ましい。
尚、単なるプレス成形(一軸プレス)であると圧力にムラ生じて、想定外の結晶型が生成してしまうおそれがある。
また、プレス成形(一軸プレス)後に、冷間静水圧(CIP)、熱間静水圧(HIP)等を行い2段階以上の成形工程を設けてもよい。
(4)焼成工程
焼成工程は、上記成形工程で得られた成形体を焼成する必須の工程である。
焼成は、大気圧焼成又は熱間静水圧(HIP)焼成等によって行うことができる。
焼成条件としては、焼結炉内に成型体を設置後、120〜400℃で0.5〜6時間で成形体中の水分や成形助剤の脱脂をする工程を得ることが好ましい。
その後、昇温速度0.5〜5℃/分で800〜1200℃まで昇温し、その後、前期の昇温速度よりも遅い0.1〜3℃/分で焼成温度1280〜1450℃に達成する。焼成保持時間は、5〜72時間で、好ましくは8〜48時間、より好ましくは10〜36時間焼成する。
焼成後の降温過程では、1000〜1200℃までは0.1〜5℃/分で降温する。好ましくは0.2〜3℃、より好ましくは0.2〜1℃/分で降温する。さらに300〜500℃までは1〜5℃/分で降温し、さらに、室温までは3℃/分以下の降温速度で冷却する。
焼成する雰囲気は大気圧下の大気、大気流通、酸素流通系、又は酸素加圧下でもよい。酸素流通系での雰囲気が焼結体中のポアが少なくなるため好ましい。酸素流通量は炉内体積や成型体の設置方法にもよるが、炉内容積1mあたり0.1〜100L/分が好ましい。特に、1000℃以上の焼成工程で酸素流通するとポアが少なくなるため効果的である。
(5)還元工程
還元工程は、上記焼成工程で得られた焼結体の抵抗値をターゲット全体で均一化するためのものであり、必要に応じて設けられる工程である
本工程で適用することができる還元方法としては、例えば、還元性ガスによる方法や真空焼成又は不活性ガスによる還元等が挙げられる。
還元性ガスによる還元処理の場合、水素、メタン、一酸化炭素、又はこれらのガスと酸素との混合ガス等を用いることができる。
不活性ガス中での焼成による還元処理の場合、窒素、アルゴン、又はこれらのガスと酸素との混合ガス等を用いることができる。
還元処理時の温度は、通常100〜800℃、好ましくは200〜800℃である。また、還元処理の時間は、通常0.01〜10時間、好ましくは0.05〜5時間である。
上記の酸化物焼結体を必要に応じて所望の形状に加工することにより、本発明のスパッタリングターゲットが得られる。
加工は、上記の酸化物焼結体をスパッタリング装置への装着に適した形状に切削加工し、また、バッキングプレート等の装着用治具を取り付けるために行う。酸化物焼結体をスパッタリングターゲットとするには、焼結体を、例えば、平面研削盤で研削して表面粗さRa5μm以下とする。さらに、スパッタリングターゲットのスパッタ面に鏡面加工を施して、平均表面粗さRaが1000オングストローム以下としてもよい。この鏡面加工(研磨)は機械的な研磨、化学研磨、メカノケミカル研磨(機械的な研磨と化学研磨の併用)等の、すでに知られている研磨技術を用いることができる。例えば、固定砥粒ポリッシャー(ポリッシュ液:水)で#2000以上にポリッシングしたり、又は遊離砥粒ラップ(研磨材:SiCペースト等)にてラッピング後、研磨材をダイヤモンドペーストに換えてラッピングすることによって得ることができる。このような研磨方法には特に制限はない。
得られたスパッタリングターゲットをバッキングプレートへボンディングする。また、複数のターゲットを一つのバッキングプレートに取り付け、実質一つのターゲットとしてもよい。
研磨後、ターゲットを洗浄する。洗浄処理にはエアーブローあるいは流水洗浄等を使用できる。エアーブローで異物を除去する際には、ノズルの向い側から集塵機で吸気を行なうとより有効に除去できる。尚、以上のエアーブローや流水洗浄では限界があるので、さらに超音波洗浄等を行なうこともできる。この超音波洗浄は周波数25〜300KHzの間で多重発振させて行なう方法が有効である。例えば周波数25〜300KHzの間で、25KHz刻みに12種類の周波数を多重発振させて超音波洗浄を行なうのがよい。
洗浄後は、110℃以下の温度で0.5〜48時間の間で十分乾燥するのがよい。
本発明の酸化物薄膜は、上記説明した本発明のスパッタリングターゲットを用いて、スパッタリング法により成膜して得られる。また、酸化物薄膜は、スパッタリングターゲットを用いて、蒸着法、イオンプレーティング法、パルスレーザー蒸着法等により作製することもできる。
本発明の酸化物薄膜は、電気特性、光学特性、エッチング特性が大面積で均一であることから、アモルファス膜であることが好ましい。
酸化物薄膜がアモルファス膜であることは、X線回折による測定結果が、特定の結晶ピークを示さないことにより確認できる。
また、Zr、Hf、Ti、Y、Ta及びNbから選択されるいずれかの元素を添加することにより、耐薬品性が向上し、電極とのエッチング速度の差を利用したバックチャネルエッチングが可能となる。特に、Ta又はNbは酸耐性の向上が顕著であり、例えば、Al配線のエッチャントで用いられるPAN(燐酸、酢酸、硝酸の混酸)へのエッチング耐性が向上する。
本発明の酸化物薄膜は、薄膜トランジスタ(TFT)に使用できる。特に、チャネル層として使用できる。本発明のTFTは、チャネル層として本発明の酸化物薄膜を有しておればよく、TFTの構造や電極等の構成部材は公知のものを適宜採用できる。
実施例1〜16、比較例1〜5
純度99.99%の酸化インジウム粉末、純度99.99%の酸化錫粉末、純度99.99%の酸化亜鉛粉末及び表1に示す元素Xの酸化物の粉末を、各金属元素の原子比が表1又は2に示す値となるように秤量し、遊星ボールミルを使用して湿式混合粉砕した。
尚、湿式媒体攪拌ミルの媒体には0.2〜1mmφ粒径の異なる数種のジルコニアビーズを使用した。また、成形助剤としてポリビニルアルコール(PVA)を1質量%使用した。
混合粉砕後、スプレードライヤーで乾燥させた。0.5μm以上の粗粒を分級して得られた混合粉末を金型に充填し、1軸加圧及びCIP成型し成形体(直径101.6mm、厚さ8mm)を作製した。
得られた成形体を1L/分の酸素気流中、300℃で2時間、乾燥及び脱脂を行い、表1又は2に示す温度及び時間で焼成し、酸化物焼結体を作製した。昇温速度は1000℃まで1℃/分とし、その後0.5℃/分で昇温して焼成温度に到達させた。降温は1000℃まで0.5℃/分で冷却し、500℃まで1℃/分、その後は大気雰囲気で0.6℃/分で室温まで炉内で冷却した。
得られた酸化物焼結体をX線回折により評価し、焼結体が含有する相を特定した。結果を表1又は2に示す。尚、X線回折の測定条件は以下のとおりとした。
・装置:(株)リガク製Ultima−III
・X線:Cu−Kα線(波長1.5406Å、グラファイトモノクロメータにて単色化)
・2θ−θ反射法、連続スキャン(1.0°/分)
・サンプリング間隔:0.02°
・スリット DS、SS:2/3°、RS:0.6mm
各例で作製した酸化物焼結体について、抵抗値、相対密度、平均色度及び色度の標準偏差を測定した。結果を表3に示す。
尚、評価は以下の方法で実施した。
(1)抵抗値
三菱化学株式会社製の低抵抗率計「ロレスターEP」(JIS K 7194に準拠)によって測定した。得られた円形の焼結体の上面を1mm研磨し、その直交する2本の直径の交点と、その交点と端部の中点の4点、計5点で測定し、平均値を抵抗値とした。
(2)相対密度
得られた円形の焼結体の上下面を1mm研磨し、その中心部分をさらに2×2×0.5cmの直方体に成形したサンプルをアルキメデス法で実測密度を測定し、これを理論密度で除すことで相対密度を算出した。
(3)平均色度L
日本電色社製の測色色差計「NR−11A」(JIS Z8722に準拠)によって測定した。得られた円形の焼結体の上面を1mm研磨し、#120の研磨紙で表面仕上げを行い、円に内接する正方形を等面積に16分割した16個のサンプルの各中心部分について、色度Lをそれぞれ10回測定し、各サンプルの色度Lの平均値を算出した。そしてこれら16個のサンプルの各色度Lの平均値の平均を取り、平均色度Lとした。
(4)色度の標準偏差
上記(3)で測定した16点の色度Lの平均値に対して下記式にて標準偏差を算出し、それを標準偏差とした。
(式中、xは各測定点(16点)の色度Lの平均値、xaveは平均色度、nは測定点数(16)である。)
酸化物焼結体のX線回折パターンの例として、実施例3のX線回折パターンを図1に示す。
図2は、実施例1で作製した酸化物焼結体の断面のSEM写真である。図3は、SEM−EDSにより、図2のSEM写真の視野におけるY原子の分布状態を示した図である。図3において、明部がY原子の濃度の高い領域を示す。
本図から、In相にYが存在していることが確認できる。
図4、5及び6は、ぞれぞれ、図2に示したポイント006,007及び008のEDSスペクトルである。ポイント006の相は、Y、Sn及びZnが固溶したIn相であり、ポイント007の相はY及びSnが固溶したZnSnO相であり、ポイント008の相はYSn相であった。
図7は、実施例10で作製した酸化物焼結体の断面のSEM写真である。図8は、SEM−EDSにより、図7のSEM写真の視野におけるIn原子の分布状態を示した図である。図9は、同写真のSn原子の分布状態を示した図である。図10は、同写真のZn原子の分布状態を示した図である。図11は、同写真のTi原子の分布状態を示した図である。図8〜11において、明部が各原子の濃度の高い領域を示す。
本図から、In相にZn、Sn及びTiが存在していることが確認できる。
図12、13及び14は、ぞれぞれ、図7に示した矢印A,B及びCのEDSスペクトルである。矢印A及びCの相は、In及びTiが固溶したZnSnO相であり、矢印Bの相は、Sn、Ti及びZnが固溶したIn相であった。
本発明の酸化物焼結体はスパッタリングターゲットとして使用できる。本発明のスパッタリングターゲットを用いて形成した薄膜は、薄膜トランジスタに使用できる。

Claims (13)

  1. Inと、Snと、Znと、
    Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素Xと、を含み、
    In相、スピネル相、XSn相及びZnX より選択される1以上の相からなり、
    前記X Sn 相を含み、前記X Sn 相のXがSm又はYの少なくとも一方を含み、
    抵抗値が2mΩcm以上50mΩcm以下であることを特徴とする酸化物焼結体。
  2. Inと、Snと、Znと、
    Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素Xと、を含み、
    In相、スピネル相、XSn相及びZnX より選択される1以上の相からなり、
    前記スピネル相を含み、前記スピネル相がZn、Sn及び元素Xを含み、
    抵抗値が2mΩcm以上50mΩcm以下であることを特徴とする酸化物焼結体。
  3. Inと、Snと、Znと、
    Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素Xと、を含み、
    In相、スピネル相、XSn相及びZnX より選択される1以上の相からなり、
    前記ZnX 相を含み、前記ZnX 相のXがNb又はTaの少なくとも一方を含み、
    抵抗値が2mΩcm以上50mΩcm以下であることを特徴とする酸化物焼結体。
  4. Inと、Snと、Znと、
    Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素Xと、を含み、
    In相、スピネル相、XSn相及びZnX より選択される1以上の相からなり、
    ZnXO 相をさらに含み、前記ZnXO 相のXがW又はMoであり、
    抵抗値が2mΩcm以上50mΩcm以下であることを特徴とする酸化物焼結体。
  5. 前記In、Sn、Zn及び元素Xの原子比が、下記式(1)〜(4)を満たすことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の酸化物焼結体。
    0.20≦In/(In+Sn+Zn+X)≦0.60 (1)
    0.01≦Sn/(In+Sn+Zn+X)≦0.35 (2)
    0.01≦Zn/(In+Sn+Zn+X)≦0.60 (3)
    0.001≦X/(In+Sn+Zn+X)≦0.20 (4)
    (式中、Xは、Hf、Zr、Ti、Y、Nb、Ta、W、Mo及びSmより選択される1以上の元素を示す。)
  6. 相対密度が、95%以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の酸化物焼結体。
  7. 平均色度Lが40以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の酸化物焼結体。
  8. 色度L*の標準偏差が2以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の酸化物焼結体。
  9. 前記In相を含み、前記In相に、Sn、Zn及び元素Xが固溶していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の酸化物焼結体。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の酸化物焼結体を加工してなることを特徴とするスパッタリングターゲット。
  11. 請求項10に記載のスパッタリングターゲットを用いて成膜されたことを特徴とする酸化物薄膜。
  12. アモルファス膜であることを特徴とする請求項11に記載の酸化物薄膜。
  13. 請求項11又は12に記載の酸化物薄膜をチャネル層として有することを特徴とする薄膜トランジスタ。
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