JP6303682B2 - ポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
ポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6303682B2 JP6303682B2 JP2014060385A JP2014060385A JP6303682B2 JP 6303682 B2 JP6303682 B2 JP 6303682B2 JP 2014060385 A JP2014060385 A JP 2014060385A JP 2014060385 A JP2014060385 A JP 2014060385A JP 6303682 B2 JP6303682 B2 JP 6303682B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyurethane foam
- catalyst composition
- group
- catalyst
- dimethylamino
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 *N(*)*N(*)CCC*N(*)*N(*)* Chemical compound *N(*)*N(*)CCC*N(*)*N(*)* 0.000 description 1
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
すなわち本発明は、以下に示すとおりのポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法である。
で示されるメチル化ポリエチレンポリアミン(A)と、分子内に少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を有する第3級アミン化合物(B)とを含むポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物。
アミン化合物(A)としては、特に限定するものではないが、例えば、トリエチレンテトラミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、テトラエチレンペンタミン、4−(2−アミノエチル)−1,4,7,10−テトラアザデカン、3,6−ビス(2−アミノエチル)−3,6−ジアザオクタン−1,8−ジアミン及びペンタエチレンヘキサミンのメチル化体が挙げられる。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記以外の触媒を併用することができる。このような触媒としては、例えば、従来公知の有機金属触媒、第3級アミン類等を挙げることができる。
第3級アミン類としては、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチル−(3−アミノプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジプロピレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルグアニジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、トリエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N−メチル−N’−(2−ジメチルアミノエチル)ピペラジン、N,N’−ジメチルピペラジン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル等の第3級アミン化合物類が挙げられる。
内容積1リットルの攪拌機付きオートクレーブにトリエチレンテトラミン(東ソー社製、TETA)151g、水150g及び触媒としてラネーニッケル6.0gを仕込んだ。密閉したオートクレーブを水素置換後、攪拌下に120℃まで昇温した。続けてオートクレーブ内に圧力3MPaで水素を導入しつつ37%ホルマリン水溶液487gを4時間かけてポンプで供給した。1時間熟成反応を行った後、冷却して反応液を取り出した。ラネ−ニッケルを分離した後、ロータリーエバポレーターを用いて反応液から水を留去後、蒸留精製した。この蒸留精製物をガスクロマトグラフ分析した結果、メチル化トリエチレンテトラミンであることを確認した。
原料としてトリス(2−アミノエチル)アミン(東京化成工業社製、試薬)151gを用いた以外は、合成例1と同様にしてメチル化トリス(2−アミノエチル)アミンを得た。
原料としてテトラエチレンペンタミン(東ソー社製、TEPA)167gを用いた以外は、合成例1と同様にしてメチル化テトラエチレンペンタミンを得た。
本発明の触媒組成物、比較例の触媒を用いポリウレタンフォームを製造した例を以下に示す。
表1、表2に示す触媒組成物及び触媒を用い、表3に示すポリウレタンフォーム処方を実施し、それらの初期反応性を評価した。
・クリ−ムタイム:ポリウレタンフォームが上昇を開始する時間を目視にて測定した。
上述の調製法に従い、発泡したポリウレタンフォームについて、コア密度、接着強度、難燃性及びアミン臭気を測定し比較した。これらの結果を表1、表2にあわせて示す。なお、各測定項目の測定方法は以下のとおりである。
・コア密度:2Lポリエチレンカップ内で発泡したポリウレタンフォームの中心部を15×7×7cmの寸法にカットし、寸法、重量を正確に測定してコア密度を算出した。
・酸素指数:得られたポリウレタンフォームの中心部を採取し、JIS K7201に準じて測定した。
・発泡1日後の収縮:コア密度の測定に用いたポリウレタンフォームを室温下で保管し、発泡1日後の収縮状態を以下のとおり目視で判定した。
・アミン臭気:5人のモニタ−に発泡中のポリウレタンフォームから生じる臭いを嗅いでもらい、臭いの強さを以下のとおり判定した
◎:臭気無し、○:微かに臭気有り、△:明確な臭気有り、×:強い臭気有り。
実施例1〜12から明らかなとおり、本発明の触媒組成物では、水とイソシアネートの反応を促進する効果が高いため、クリ−ムタイムが10秒未満であり、初期反応性に優れている。特に、実施例2及び4は、クリ−ムタイムが6秒であり、初期反応性に特に優れている。これに対し、本発明の触媒組成物を逸脱し、メチル化ポリエチレンポリアミン組成物(A)を含有しない比較例2及び比較例4では、クリ−ムタイムが10秒を超えて遅かった。
コア密度:実施例1〜7から明らかなとおり、本発明の触媒組成物では、コア密度が30.0kg/m3以下であり、フォームの低密度化に有効であることを示している。これに対し、アミン化合物(B)を含まない比較例1及び比較例5では、コア密度が31.0kg/m3を超えて高かった。
Claims (7)
- 下記一般式(1)
で示されるメチル化ポリエチレンポリアミン(A)と、2−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]エタノール、2−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]エタノール及び2−[[2−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]エチル]メチルアミノ]エタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種の第3級アミン化合物(B)とを含むポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物。 - 上記一般式(1)で示されるメチル化ポリエチレンポリアミン(A)が、トリエチレンテトラミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、テトラエチレンペンタミン、及びペンタエチレンヘキサミンのメチル化体からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の触媒組成物。
- 上記一般式(1)で示されるメチル化ポリエチレンポリアミン(A)と、2−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]エタノール、2−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]エタノール及び2−[[2−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]エチル]メチルアミノ]エタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種の第3級アミン化合物(B)との混合比率が90〜10/10〜90(重量比)の範囲であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の触媒組成物。
- さらに、1,2−ジメチルイミダゾール、1−メチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチル−1H−イミダゾール、ジメチルオクチルアミン、ジメチルドデシルアミン及びジメチルヘキサデシルアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種のアミン化合物(C)を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の触媒組成物。
- さらに、1,3,5−トリス[3−(ジメチルアミノ)プロピル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン、テトラメチルアンモニウム酢酸塩、テトラメチルアンモニウム2−エチルヘキサン酸塩、2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムギ酸塩、及び2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム2−エチルヘキサン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアミン化合物(D)を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の触媒組成物。
- ポリオールとポリイソシアネートを、触媒及び発泡剤の存在下に反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、触媒として、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の触媒組成物を使用することを特徴とするポリウレタンフォームの製造方法。
- 発泡剤として、水のみを使用することを特徴とする請求項6に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014060385A JP6303682B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | ポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014060385A JP6303682B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | ポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015183081A JP2015183081A (ja) | 2015-10-22 |
JP6303682B2 true JP6303682B2 (ja) | 2018-04-04 |
Family
ID=54350005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014060385A Active JP6303682B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | ポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6303682B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0762053A (ja) * | 1993-08-25 | 1995-03-07 | Polyurethan Kasei Kk | 高密度インテグラルスキンフォーム |
JP4867111B2 (ja) * | 2001-09-06 | 2012-02-01 | 東ソー株式会社 | ポリウレタン製造用触媒及びポリウレタンの製造方法 |
JP4984449B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2012-07-25 | 東ソー株式会社 | アルキル化ポリアルキレンポリアミン組成物、及びその製造方法 |
JP5206303B2 (ja) * | 2008-10-14 | 2013-06-12 | 東ソー株式会社 | 難燃性硬質ポリウレタンフォーム製造用の組成物、該組成物を用いた難燃性硬質ポリウレタンフォームの製造方法、及び該製造方法により得られる難燃性硬質ポリウレタンフォーム |
JP2013122027A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Tosoh Corp | ポリウレタン樹脂製造用のアミン触媒組成物及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 |
-
2014
- 2014-03-24 JP JP2014060385A patent/JP6303682B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015183081A (ja) | 2015-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6465933B2 (ja) | ハロゲン化オレフィン発泡剤を含有するポリウレタンポリオールブレンドの安定性の向上 | |
ES2838685T3 (es) | Polioles autocatalíticos | |
JP5076404B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用触媒組成物及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
WO2010123118A1 (ja) | ポリウレタンフォーム製造用の発泡性添加剤、及びそれを用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
WO2014030654A1 (ja) | ポリウレタンフォーム製造用の原料配合組成物及びポリウレタンフォーム又はイソシアヌレート変性ポリウレタンフォームの製造方法 | |
BR112013023136B1 (pt) | Composição pré-mistura de poliol com agente de expansão, método para produzir uma mistura de espuma termofixa e mistura para providenciar uma espuma de poliuretano ou poliisocianurato com uma estrutura celular uniforme | |
JP5055730B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用の触媒組成物及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP2011037951A (ja) | ポリウレタンフォーム製造用の発泡性添加剤、及びそれを用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5076419B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用のアミン触媒組成物及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP4904775B2 (ja) | ヒドロキシアルキル化ポリアルキレンポリアミン組成物、その製造方法及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 | |
KR102674045B1 (ko) | 안정한 폴리우레탄 발포체 시스템을 제조하는데 유용한 아민 조성물 | |
JP5561261B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用の触媒組成物及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP4432241B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用の触媒組成物及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP4945904B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4457644B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用のアミン触媒組成物 | |
JP2013151635A (ja) | ポリウレタンフォーム製造用原料配合組成物 | |
JP6303682B2 (ja) | ポリウレタンフォーム製造用の触媒組成物及びポリウレタンフォームの製造方法 | |
WO2017199931A1 (ja) | ハロアルケン発泡ポリウレタン製造用のアミン触媒組成物 | |
JP4946517B2 (ja) | ポリウレタン樹脂製造用触媒及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JPH08120044A (ja) | 硬化速度に優れた硬質ポリウレタンフォームの製造法 | |
JP2009108131A (ja) | ポリウレタン樹脂製造用のアミン触媒及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP6891467B2 (ja) | ポリウレタンフォーム製造用触媒組成物、及びそれを用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2015151469A (ja) | ポリウレタン樹脂製造用のアミン触媒組成物及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP5365481B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5206123B2 (ja) | アミン化合物、ポリウレタンフォーム製造用のポリオール組成物及びそれを用いたポリウレタンフォームの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180219 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6303682 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |