JP6302662B2 - 攪拌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器内に投入された食材と水を攪拌する攪拌装置に関する。
例えば食品加工工場等に設置されている連続自動炊飯システムでは、搬送コンベアによって搬送される炊飯釜に米と水、もしくはこれらと一緒に調味料や具材等を投入した後、炊飯する前にこれらを炊飯釜内で均一に攪拌することが行われている。特許文献1には、搬送コンベアによって搬送されてきた炊飯釜を所定位置に停止させて炊飯釜内の食材を攪拌羽根で攪拌する攪拌装置の構造が示されている。特許文献1の攪拌装置は、攪拌羽根を炊飯釜の外に上昇させた際に攪拌羽根と炊飯釜との間に水滴受け皿を挿入して攪拌羽根からの落下物を回収する落下物回収手段を備えている。
特開2003−47558号公報
特許文献1の攪拌装置は、攪拌羽根に開口部が形成されている。したがって、例えば開口部内に水平な上面を有している場合に、食材の攪拌中や攪拌後に食材がこの上面に載ってしまい、攪拌羽根を炊飯釜から取り出した際に食材も付着したまま一緒に取り出されるおそれがある。したがって、例えば食材が炊飯釜以外の場所に落下して衛生環境を悪化させたり、次に搬送されてきた別の炊飯釜内に落下して食材が混入することが懸念される。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、攪拌後に攪拌羽根に食材が付着したままの状態となるのを防ぐことができる攪拌装置を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る攪拌装置は、釜内の食材と水を攪拌する攪拌装置であって、前記釜内に上方から挿入される攪拌羽根と、前記攪拌羽根を前記釜内で周回させる周回装置とを備え、前記攪拌羽根は、立設する上部材と、該上部材の下端に傾斜して支持されている下部材とから構成されることを特徴としている。
本発明の攪拌装置によれば、下部材が上部材の下端に傾斜して支持されている。したがって、下部材に水平な上面はなく、攪拌中や攪拌後に攪拌羽根に食材が載ってしまうのを効果的に防ぐことができる。したがって、例えば食材が釜以外の場所に落下して衛生環境を悪化させたり、次に搬送されてきた別の釜内に落下して食材が混入するのを防ぐことができる。
本発明の攪拌装置の好ましい具体的な態様として、攪拌羽根の下部材は、周回方向に交差する方向に平面状に広がり、周回方向一方側に向かって上向きに傾斜した傾斜板を有し、攪拌羽根の上部材は、周回方向に交差する方向の横幅が傾斜板よりも狭い棒状体を有している。したがって、攪拌羽根を周回方向一方側に向かって周回させることによって、傾斜板で釜内の食材をすくい上げることができ、棒状体によって傾斜板の上に形成された開口に、傾斜板ですくい上げた食材と水を通過させることができる。したがって、食材を攪拌羽根の前で停滞させることがなく、食材と水を効率よく攪拌できる。また、攪拌羽根を周回方向他方側に向かって周回させることによって、傾斜板で釜内の食材層の表面をなでることができ、平坦に均すことができる。
本発明の攪拌装置の好ましい具体的な態様として、棒状体は、所定高さ位置で周回方向一方側に向かって屈曲されており、下端に傾斜板が固定されている。したがって、簡単な構造で傾斜板を支持することができる。棒状体は、傾斜板の横幅方向に所定間隔をおいて複数本を設けることにより、傾斜板の上の開口を狭めることなく、傾斜板の支持剛性をより向上させることができる。
本発明の攪拌装置の好ましい具体的な態様として、周回装置は、攪拌羽根の周回方向を選択的に切り替えて、周回方向一方側である攪拌方向、又は周回方向他方側である均し方向に周回させるので、攪拌羽根に当たる水の向きを変えて、攪拌羽根に付着している食材を攪拌羽根から落下させることができる。
本発明の攪拌装置の好ましい具体的な態様として、攪拌羽根と釜を相対的に昇降させて、傾斜板の下端を釜の底面に当接させる攪拌高さ位置と、釜内の食材層の表面に当接させる均し高さ位置に選択的に配置可能な昇降装置を備えており、周回装置は、攪拌高さ位置では攪拌方向を選択し、均し高さ位置では均し方向を選択する。したがって、攪拌高さ位置では釜内の食材をすくい上げて釜内の食材と水を効率よく攪拌でき、均し高さ位置では釜内の食材層の表面をなでるようにして平坦に均すことができる。
本発明の攪拌装置は、釜内の食材と水を攪拌した後の食材の攪拌羽根への付着を防止できる。したがって、炊飯、調理等の作業を簡略化でき、炊飯、調理等の品質を安定させることができる。
本発明に係る攪拌装置の一実施形態の正面図。 図1の右側面図。 攪拌羽根を準備位置に移動させた状態の正面図。 攪拌羽根と周回装置の概略構成を示す要部斜視図。 図4に示す攪拌羽根の構造を説明する図。 攪拌装置の動作説明図。
以下、本発明に係る攪拌装置の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る攪拌装置の正面図、図2は、図1の右側面図、図3は、攪拌羽根を準備位置に移動させた状態の正面図、図4は攪拌羽根と周回装置の概略構成を示す要部斜視図である。
攪拌装置1は、炊飯釜3(容器)内で例えば山積みされた米等の食材と水を攪拌し、略片寄りをなくして、攪拌後に炊飯釜3内の食材層の表面Lf(図6を参照)を平坦に均す装置である。攪拌装置1は、例えば食品加工工場等の炊飯ラインの攪拌ステージに設けられる。特に図示していないが、攪拌ステージの上流側には、炊飯釜3内に少なくとも米と水を投入し、食品の種類に応じて具材や調味料等を投入する投入ステージが設けられている。そして、攪拌ステージの下流側には、攪拌ステージで食材が攪拌された炊飯釜3を加熱して炊飯する炊飯ステージが設けられている。投入ステージ、攪拌ステージ、炊飯ステージは、炊飯釜3を搬送する搬送コンベア2によって互いに連結されている。図1に示すように、搬送コンベア2には、一対のチェーンコンベア2a、2aが用いられている。炊飯釜3は、平面視略長円形を有しており、その長手方向が搬送方向に交差するように搬送コンベア2に載せられ、順番に搬送される。
攪拌装置1は、工場の床面FL上に台座フレーム11が設置固定されており、その上面に搬送コンベア2が通されている。台座フレーム11には、搬送コンベア2によって上流側から搬送される炊飯釜3を予め設定された保持位置に保持するストッパ12が設けられている。ストッパ12は、搬送コンベア2の上面よりも突出して炊飯釜3を搬送方向上流側と下流側から挟み込み、攪拌時に炊飯釜3が停止位置から動かないように保持し、攪拌後は、搬送コンベア2の上面よりも下方に引っ込むことにより、炊飯釜3を解放し、搬送コンベア2によって下流に搬送可能にする。
台座フレーム11の上には背面壁13が立設されており、昇降テーブル14(昇降装置)が設けられている。昇降テーブル14は、台座フレーム11の上方で昇降可能に背面壁13に支持されており、昇降用アクチュエータ15によって昇降される。
昇降テーブル14には、スライドテーブル16が設けられている。スライドテーブル16は、台座フレーム11の上方で水平移動可能に昇降テーブル14に支持されており、水平移動用アクチュエータ17によって水平方向に往復移動される。
スライドテーブル16には、周回装置21が設けられている。周回装置21は、攪拌羽根31を炊飯釜3内で周回させる構成を有しており、周回方向を時計回りと反時計回りに選択的に切り替えて、攪拌羽根31で炊飯釜3内の食材を攪拌する攪拌方向Fkと、攪拌羽根31で炊飯釜3内の食材層の表面Lfを平坦に均す均し方向Fnに周回させる。
周回装置21は、例えば図4に示すように、所定の軸間距離を有して互いに隣り合う位置に回転可能に支持された主動スプロケット23と従動スプロケット24を有している。主動スプロケット23には、駆動モータ22(図2を参照)の回転軸が連結されており、駆動モータ22の駆動によって回転される。周回装置21は、駆動モータ22の駆動制御により、主動スプロケット23の回転速度を自在に変更することができる。
主動スプロケット23と従動スプロケット24との間にはチェーン25が架け渡されて長円形の周回軌道が形成されている。チェーン25には、複数の攪拌羽根31が等間隔で吊り下げ固定されている。攪拌羽根31は、駆動モータ22により長円軌道に沿って旋回され、時計回りと反時計回りの周回が可能となっている。本実施形態では、周回方向一方側である反時計回りを攪拌方向Fkに設定し、周回方向他方側である時計回りを均し方向Fnに設定している。また、本実施形態では長円形の周回軌道となっているが、これは炊飯釜3の底面3aの形状に一致させたものであり、例えば炊飯釜3の底面3aが平面視略円形を有するものである場合は、円形の周回軌道を形成するように構成される。
攪拌羽根31は、図1および図3に示すように、水平移動用アクチュエータ17によってスライドテーブル16を水平移動させることによって、待避位置Aと準備位置Bとの間を往復移動される。準備位置Bは、保持位置に保持された炊飯釜3の上方に設定され、待避位置Aは、準備位置Bよりも搬送コンベア2の搬送方向に移動した位置に設定されている。待避位置Aは、準備位置Bから搬送コンベア2の側方に移動した位置に設定してもよいが、本実施形態のように、搬送方向に移動した位置に設定することによって、攪拌装置1の奥行きを小さくすることができ、装置全体の小型化を図ることができる。
攪拌羽根31は、昇降用アクチュエータ15によって昇降用テーブル14を下降させることにより、炊飯釜3の上方である準備位置Bから炊飯釜3内に挿入され、攪拌羽根31の下端が炊飯釜3の底面3aに当接する攪拌高さ位置と、炊飯釜3内の食材層の表面Lfに当接する均し高さ位置に選択的に配置される。昇降用アクチュエータ15は、昇降用テーブル14をそのストローク内の任意の位置に止めることができ、均し高さ位置では、炊飯釜3内に収容された食材の量や、炊飯釜3の形状に合わせて攪拌羽根31を好ましい高さ位置に停止できる。本実施形態では、昇降用アクチュエータ15及び水平移動用アクチュエータ17にエアシリンダを用いているが、エアシリンダの代わりに、油圧シリンダや、ラックピニオンによる移動機構、ボールねじ等の移動機構を用いることもできる。特に、食材層の表面Lfの高さ位置に応じて攪拌羽根31の均し高さ位置を正確に制御する場合には、ラックピニオンによる移動機構、ボールねじ等の移動機構を用いると好適である。
図5は、攪拌羽根の構成を説明する図であり、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5(c)は図5(b)の要部を拡大して示す図である。
攪拌羽根31は、図5(a)、図5(b)に示すように、立設する上部材32と、上部材32の下端に傾斜して支持されている下部材33を有している。上部材32は、連結部53を介してチェーン25に連結されている。連結部53は、チェーン25から垂下して設けられており、下端が上部材32のベース部52に結合されている。
下部材33は、周回方向に交差する方向に平面状に広がり、周回方向一方側である攪拌方向に向かって上向きに傾斜した傾斜板41を有しており、上部材32は、周回方向に交差する方向の横幅が傾斜板41よりも狭い棒状体51を有している。
上部材32は、連結部53から周回方向に交差する方向(横幅方向)に延在するベース部52を有しており、ベース部52から下方に向かって垂直に突出するように棒状体51が設けられている。棒状体51は、攪拌時に下部材33の傾斜板41によってすくい上げられた食材と水が通過できる食材通過部分となる開口を傾斜板41の上に形成する。
棒状体51は、例えば断面円形の丸棒材によって構成されており、所定高さ位置で攪拌方向Fkに向かって屈曲されている。棒状体51は、棒状体51の下端に傾斜板41を取り付けることによって、簡単な構造で傾斜板41全体を傾斜した姿勢状態に支持することができる。
棒状体51は、本実施形態では、ベース部52に沿って3本が設けられており、傾斜板41によってすくい上げられた食材と水を通過させることができるように互いに所定間隔を空けて櫛状に配置されている。棒状体51の本数は3本に限定されるものではなく、傾斜板41を支持でき、かつ傾斜板41の上方に食材と水が通過できる上方空間を形成できるものであれば良く、例えば1本でもよい。本実施形態のように、棒状体51の本数を3本にすることにより櫛状にして、傾斜板41の上の開口を狭めることなく、傾斜板41の支持剛性をより向上させることができる。
傾斜板41は、3本の棒状体51の下端に固定されており、傾斜角度θで傾斜している。傾斜板41は、攪拌方向Fkに向かって上向きに傾斜した攪拌面41Aと、均し方向Fnに向かって下向きに傾斜した均し面41Bを有している。傾斜板41の傾斜角度θは、30度から60度の範囲が好ましく、特に45度の角度が最適である。
攪拌羽根31は、炊飯釜3内で攪拌方向に周回することにより、傾斜板41で食材と水をすくい上げることができる。そして、傾斜板41ですくい上げた食材と水を傾斜板41の上の開口に通過させることができる。したがって、食材を攪拌羽根31の前で停滞させることがなく、食材と水を効率よく攪拌できる。また、攪拌羽根31は、炊飯釜3内で均し方向に周回することにより、傾斜板41で炊飯釜3の食材層の表面Lfをなでて、平坦に均すことができる。
傾斜板41は、図5(c)に示すように、棒状体51の下端に固定される固定部42と、固定部42から下方に突出するヘラ部43を有している。固定部42は、エンプラなどの硬質の樹脂材からなり、所定の板厚および高さ幅で横方向に延在する平板形状を有している。そして、棒状体51の下端に上端面42cが接合されて、棒状体51の傾斜に沿って全体が傾斜した姿勢状態で支持されている。固定部42は、上端面42cと下傾斜面42bが均し方向Fn側に向くように傾斜し、上傾斜面42aと下端面42dが攪拌方向Fkに向くように傾斜している。
ヘラ部43は、シリコンゴムなどの軟質の樹脂材からなり、固定部42よりも広い面積を有する平板形状を有している。そして、下傾斜面43bの上部が固定部42の上傾斜面42aに固定されて、固定部42の傾斜に沿って全体が傾斜した状態で支持されており、固定部42よりも下方に向かって突出している。ヘラ部43は、上端面43cと下傾斜面43bが均し方向Fn側に向くように傾斜し、上傾斜面43aが攪拌方向Fk側に向くように傾斜している。ヘラ部43の下端は、炊飯釜3の底面3aとの間に隙間が形成されるのを防ぐために、炊飯釜3の底面3aに沿うように直線形状を有しており、周回方向外周側の角部は面取りされている(図5(a)を参照)。
傾斜板41の攪拌面41Aは、ヘラ部43の上傾斜面43aによって形成され、均し面41Bは、主に固定部42の下傾斜面42bとヘラ部43の下傾斜面43bによって形成される。ヘラ部43の上傾斜面43aと下傾斜面43bは、それぞれ凹凸のない平坦な面である。したがって、炊飯釜3内で攪拌羽根31を攪拌方向Fkに周回させた場合は、ヘラ部43ですくい上げた食材と水を、上傾斜面43aに沿って後方に円滑に移動させることができ、傾斜板41の上の開口に通過させることができる。したがって、食材が攪拌羽根31の前に停滞するのを防ぐことができ、食材と水を効率よく攪拌することができる。また、炊飯釜3内で攪拌羽根31を均し方向Fnに周回させた場合は、下傾斜面43bによって食材層の表面Lfをなでることができ、平坦に均すことができる。
固定部42とヘラ部43は、食材が載るような水平面を有しておらず、互いの接合部分や棒状体51との接合部分にも、食材が載るような水平面や凹部等は形成されていない。特に、固定部42の上端面42cは、ヘラ部43の上端面から連続して下方に向かって垂直な面となるように形成されている。したがって、攪拌羽根31を均し方向Fnに周回させた場合に、上端面42cに当接した食材を、固定部42の下傾斜面42b、もしくは、ヘラ部43の上端面43cに導いて、下傾斜面42b又は上端面43cに沿って傾斜板41の後方に円滑に移動させることができる。したがって、食材が傾斜板41に載ってしまうのを防ぐことができる。なお、上端面42cは、断面が円弧状となる凸湾曲面形状を有していてもよく、上端面42cに当接した食材を固定部42の下傾斜面42b、もしくは、ヘラ部43の上端面43cに、より導き易くすることができる。
傾斜板41のヘラ部43は、軟質の樹脂材により構成されている。したがって、炊飯釜3の底面3aに接触しても、炊飯釜3を傷つけることがなく、攪拌羽根31を攪拌方向Fkに周回させた場合に、底面3aに接触している食材をすくい上げて効率よく攪拌できる。また、均し方向Fnに周回させた場合には、刷毛のようにヘラ部43全体が湾曲変形して適切な押圧力で食材層の表面Lfをなでることができ、平坦に均すことができる。
図6は、攪拌装置の動作説明図であり、図6(a)は攪拌羽根を攪拌高さ位置に配置した状態を示す要部断面図、図6(b)は攪拌羽根を均し高さ位置に配置した状態を示す要部断面図である。
攪拌装置1は、不図示の制御装置によって動作制御が行われる。攪拌装置1は、搬送コンベア2によって炊飯釜3が投入ステージから攪拌ステージに搬送されると、ストッパ12によって炊飯釜3を保持位置に保持する。そして、攪拌羽根31をスライドテーブルによって待避位置Aから準備位置Bに配置し、昇降テーブル14によって準備位置Bから下降させる。そして、下降させながら攪拌羽根31を攪拌方向Fkに周回させる。具体的には、下降の開始と同時に、周回装置21の駆動モータ22を駆動して、主動スプロケット23を反時計回りに回転させる。主動スプロケット23の回転により、チェーン25が長円軌道に沿って動かされる。各攪拌羽根31は、チェーン25の動きに伴って炊飯釜3内で長円軌道に沿って攪拌方向に周回する。
これによって、攪拌羽根31は、攪拌方向Fkに周回しながら炊飯釜3の上方から挿入されて、図6(a)に示すように、下部材33の傾斜板41が炊飯釜3内の食材層に完全に没入し、食材層の表面Lfから上部材32の棒状体51のみが突出した状態となる攪拌高さ位置まで下がり、引き続き、攪拌方向に周回する(攪拌ステップ)。
したがって、傾斜板41の攪拌面41Aによって、炊飯釜3内で食材をすくい上げて、水と共に傾斜板41の上の開口を通過させることができ、食材を攪拌羽根31の前で停滞させることがなく、食材と水を効率よく攪拌して均一に混合することができる。傾斜板41は、図5(c)に示すように、食材が載るような水平面や凹部を有していないので、攪拌中に食材が載って付着してしまうのを防ぐことができる。
また、攪拌羽根31を攪拌方向Fkに周回させながら攪拌高さ位置まで下げるので、攪拌羽根31の棒状体51や傾斜板41に不要な負荷を与えることなく、傾斜板41の先端を食材層に挿入して炊飯釜3の底面3aまで円滑に到達させることができ、適切な攪拌を迅速に開始できる。
攪拌装置1は、周回装置21の駆動モータ22の駆動制御により、攪拌羽根31の周回速度を自在に変更することができる。したがって、例えば食材の種類や量に合わせて周回速度を調整し、食材に適した攪拌を行うことができる。
攪拌装置1は、所定時間、攪拌羽根31を攪拌方向に周回させて食材を攪拌し、例えば山積み状態を崩して、略片寄りをなくした後、周回装置21の駆動モータ22を逆回転させ、攪拌羽根31の周回方向を攪拌方向Fkから均し方向Fnに切り換えて、攪拌羽根31を均し方向Fnに周回させながら上昇させる。そして、図6(b)に示すように、均し高さ位置まで上昇させて、攪拌ステップを終了する。したがって、攪拌羽根31を攪拌高さ位置から均し高さ位置に上昇させる際に、攪拌羽根31に当たる水の向きを変えることができ、攪拌中に攪拌羽根31に付着していた食材を、攪拌方向Fkとは逆方向の水の流れによって積極的に落とすことができる。
そして、引き続き、均し高さ位置で攪拌羽根31を均し方向に周回させる(均しステップ)。攪拌羽根31は、均し高さ位置では、下部材33の傾斜板41が炊飯釜3内の水面Lwに完全に没入して水面Lwよりも下に配置されており、水面Lwから上部材32の棒状体51のみが突出している(図5(c)の水面Lwの位置を参照)。棒状体51の下端と傾斜板41との接合部分は、水面Lwよりも下に配置されているので、食材が付着していても、均し中で攪拌羽根31が回転しているときに、水の流れによって食材を積極的に落とすことができる。
攪拌羽根31は、均し方向Fnに向かって下向きに傾斜した傾斜板41の均し面41Bによって、炊飯釜3内で食材層の表面Lfをなでて平坦に均すことができ、炊飯ステージで炊きムラのない米の均一な炊きあげが可能になる。
傾斜板41は、固定部42およびヘラ部43のいずれも水平面を有していないので、この均しステップにおいても食材の付着を防ぐことができる。また、攪拌羽根31に食材が付着していたとしても、攪拌羽根31を、攪拌方向Fkとは逆方向になる均し方向Fnに周回させて攪拌羽根31に当たる水の向きを変えることにより、攪拌羽根31から落とすことができる。
攪拌羽根31は、攪拌ステップおよび均しステップが終了すると、均し方向の周回を準備位置まで継続させることとし、昇降テーブルの上昇により、炊飯釜3内から取り出され、上方の準備位置Bに配置され、次いで、スライドテーブルの移動により、待避位置Aに配置される。待避位置Aには、攪拌羽根31から滴り落ちる水滴を受けるための水受け18が攪拌羽根31の周回の妨げとならない程度まで炊飯釜に接近して設けられており、攪拌羽根31から落下した水滴によって装置周囲が汚れるのを防ぐことができる。
本発明の攪拌装置1によれば、下部材33が上部材32の下端に傾斜して支持されているので、下部材33に水平な上面はなく、攪拌中や攪拌後に攪拌羽根31に食材が載ってしまうのを効果的に防ぐことができる。したがって、例えば食材が炊飯釜3以外の場所に落下して衛生環境を悪化させたり、次に搬送されてきた別の炊飯釜3内に落下して食材が混入するのを防ぐことができる。
本発明の攪拌装置1によれば、攪拌羽根31の下部材33は、周回方向に交差する方向に平面状に広がり、周回方向一方側である攪拌方向に向かって上向きに傾斜した傾斜板41を有しており、攪拌羽根31の上部材32は、周回方向に交差する方向の横幅が傾斜板41よりも狭い棒状体51を有している。したがって、攪拌羽根31を攪拌方向Fkに周回させることによって、傾斜板41で炊飯釜3内の食材をすくい上げることができる。そして、棒状体51によって傾斜板41の上に形成された開口に、傾斜板41ですくい上げた食材と水を通過させることができる。したがって、食材を攪拌羽根31の前で停滞させることがなく、食材と水を効率よく攪拌できる。
本発明の攪拌装置1によれば、周回装置21は、攪拌羽根31の周回方向を選択的に切り替えて、周回方向一方側である攪拌方向Fk、又は周回方向他方側である均し方向Fnに周回させるので、攪拌羽根31に当たる水の向きを攪拌方向Fkと均し方向Fnで反対に変えて、攪拌羽根31に付着している食材を攪拌羽根31から積極的に落下させることができる。
本発明の攪拌装置1は、攪拌羽根31と炊飯釜3を相対的に昇降させて、傾斜板41の下端を炊飯釜3の底面3aに当接させる攪拌高さ位置と、炊飯釜3内の食材層の表面Lfに当接させる均し高さ位置に選択的に配置可能な昇降テーブル14を備えている。そして、周回装置21は、攪拌高さ位置では攪拌方向Fkを選択し、均し高さ位置では均し方向Fnを選択する。したがって、攪拌高さ位置では炊飯釜3内の食材をすくい上げて炊飯釜3内の食材と水を効率よく攪拌でき、均し高さ位置では炊飯釜3内の食材層の表面Lfをなでて平坦に均すことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。たとえば、本実施形態では、炊飯釜3に対して攪拌羽根31を昇降させる構成の場合を例に説明したが、炊飯釜3と攪拌羽根31とを相対的に上下に接近又は離間する方向に移動させることができるものであればよく、例えば攪拌羽根31の高さ位置を固定し、炊飯釜3を昇降させる構成としてもよい。
また、攪拌羽根31は、傾斜板41を3本の棒状体51で支持する構成としたが、棒状体51の数は3本に限定されるものではなく、炊飯釜3内の食材を攪拌し、食材層の表面Lfを平坦に均すことができる剛性で傾斜板41を支持でき、かつ、傾斜板41によってすくい上げられた食材を、傾斜板41の上に通過させることができる開口を形成するものであれば良く、1本以上であればよい。
本発明の活用例として、この攪拌装置を用いて例えば混ぜご飯で使用する米と具材との攪拌を行うことができ、また赤飯の米と小豆との攪拌の用途にも適用できる。さらに、具材と醤油等の調味料との攪拌にも使用することができる。
1 攪拌装置
3 炊飯釜
14 昇降テーブル(昇降装置)
16 スライドテーブル
21 周回装置
31 攪拌羽根
32 上部材
33 下部材
41 傾斜板
51 棒状体

Claims (5)

  1. 釜内の食材と水を攪拌する攪拌装置であって、
    前記釜内に上方から挿入される攪拌羽根と、前記攪拌羽根を前記釜内で周回させる周回装置とを備え、
    前記攪拌羽根は、立設する上部材と、該上部材の下端に傾斜して支持されている下部材とから構成され
    前記攪拌羽根の下部材は、周回方向に交差する方向に平面状に広がり、周回方向一方側に向かって上向きに傾斜した傾斜板を有し、
    前記攪拌羽根の上部材は、周回方向に交差する方向の横幅が前記傾斜板よりも狭い棒状体を有し、
    前記周回装置は、前記攪拌羽根の周回方向を選択的に切り替えて、周回方向一方側である攪拌方向、又は周回方向他方側である均し方向に周回させる
    ことを特徴とする攪拌装置。
  2. 前記棒状体は、所定高さ位置で周回方向一方側に向かって屈曲されており、下端に前記傾斜板が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の攪拌装置。
  3. 前記棒状体は、前記傾斜板の横幅方向に所定間隔をおいて複数本が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の攪拌装置。
  4. 前記攪拌羽根と前記釜を相対的に昇降させて、前記傾斜板の下端を前記釜の底面に当接させる攪拌高さ位置と、前記釜内の食材層の表面に当接させる均し高さ位置に選択的に配置可能な昇降装置を備えており、
    前記周回装置は、前記攪拌高さ位置では前記攪拌方向を選択し、前記均し高さ位置では前記均し方向を選択することを特徴とする請求項1に記載の攪拌装置。
  5. 前記周回装置は、前記昇降装置による前記攪拌羽根の下降中に前記攪拌羽根を前記攪拌方向に周回させ、前記昇降装置による前記攪拌羽根の上昇中に前記攪拌羽根を前記均し方向に周回させることを特徴とする請求項4に記載の攪拌装置。
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