JP6301777B2 - ポリスチレン系樹脂発泡体 - Google Patents
ポリスチレン系樹脂発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6301777B2 JP6301777B2 JP2014160531A JP2014160531A JP6301777B2 JP 6301777 B2 JP6301777 B2 JP 6301777B2 JP 2014160531 A JP2014160531 A JP 2014160531A JP 2014160531 A JP2014160531 A JP 2014160531A JP 6301777 B2 JP6301777 B2 JP 6301777B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- foam
- polystyrene
- colored resin
- colored
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Description
(2)ポリスチレン系樹脂発泡体の表面に、模様が印刷されたフィルムを接着剤等によりラミネートしたもの(特許文献2)。
(3)共押出法により、ポリスチレン系樹脂発泡体Aの表面に着色されたポリスチレン系樹脂発泡層Bを筋状又は帯状に積層したもの(特許文献3)。
着色樹脂は、さらに、直鎖状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選択される少なくとも一種のポリエチレン系樹脂を含み、
着色樹脂中の該ポリエチレン系樹脂の含有量が4〜40重量%であることを特徴とするポリスチレン系樹脂発泡体。
<2>ポリエチレン系樹脂の密度が0.94g/cm3以下あることを特徴とする<1>に記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
<3>前記着色樹脂における、ポリスチレン系樹脂の溶融粘度(η1)に対するポリエチレン系樹脂の溶融粘度(η2)の溶融粘度の比(η2/η1)が0.5〜1.5であることを特徴とする<1>又は<2>に記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
<4>前記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とする<1>から<3>のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
<5>前記着色樹脂の積層量が前記ポリスチレン系樹脂発泡体の片面あたり3〜50g/m2の範囲内にあることを特徴とする<1>から<4>のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
<6>前記ポリスチレン系樹脂発泡体の見掛け密度が0.04〜0.35g/cm3であり、厚みが0.5〜10mmであることを特徴とする<1>から<5>のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
図1、2は、本発明に係る代表的なポリスチレン系樹脂発泡体1(以下、単に発泡体1と略称する)の厚み方向の模式断面図である。
発泡層2は、ポリスチレン系樹脂、物理発泡剤、必要に応じて気泡調整剤及びその他の添加剤を配合した発泡層形成用溶融物を発泡させることにより形成することができる。以下に、発泡層2を形成するために用いる材料の各成分について詳述する。
ポリスチレン系樹脂としては、通常、ポリスチレン系発泡体に用いられるポリスチレン系樹脂であれば特に制限なく用いることができ、例えば、ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−αメチルスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体等やこれらの混合物が例示される。
物理発泡剤としては、例えば、エタン、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、イソヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンなどの炭素数2以上7以下の脂肪族炭化水素、塩化メチル、塩化エチル、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタンなどの炭素数1以上4以下のハロゲン化脂肪族炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの炭素数1以上4以下の脂肪族アルコール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテルなどの炭素数2以上8以下の脂肪族エーテル等の有機物理発泡剤、窒素、二酸化炭素、水等の無機物理発泡剤が挙げられる。
気泡調整剤としては、有機系又は無機系のいずれのものを用いることができる。無機系の気泡調整剤としては、ホウ酸亜鉛、ホウ酸マグネシウム、硼砂等のホウ酸金属塩、塩化ナトリウム、水酸化アルミニウム、タルク、ゼオライト、シリカ、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム等を挙げることができる。
また、有機系の気泡調整剤としては、リン酸−2,2−メチレンビス(4,6−tert−ブチルフェニル)ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸アルミニウム、ステアリン酸ナトリウム等を挙げることができる。また、クエン酸と重炭酸ナトリウム、クエン酸のアルカリ塩と重炭酸ナトリウム等を組み合わせたもの等も用いることができる。これらの気泡調整剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
発泡層2を成形するための材料成分としては、上記成分の他、各種添加剤を添加することができる。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、耐候剤、紫外線吸収剤、難燃剤、無機充填剤、抗菌剤、着色剤等が挙げられる。なお、着色剤を配合する場合には、発泡体の質感を向上させる観点から、着色樹脂よりも淡色となるように着色剤の種類、配合量を調整することが望ましい。
発泡体1は、上記発泡層2の少なくとも片面側に、筋状に積層された着色樹脂3を有する。該着色樹脂3は、ポリスチレン系樹脂を基材樹脂とし、着色剤と共に、ポリエチレン系樹脂を含む。
着色樹脂3は、発泡状態であっても、非発泡状態であってもよいが、着色樹脂3による明瞭な模様を有する発泡体とするためには、非発泡状態であることが好ましい。なお、非発泡状態の着色樹脂3には、局所的には一部気泡が形成されていても構わない。また、着色樹脂を非発泡状態とするためには、後述する揮発性可塑剤を特定範囲内とすることや、押出直後、着色樹脂にエアーを吹き付けることにより冷却する方法や、着色樹脂に着色剤以外の気泡核となるものをなるべく添加しない方法や、着色樹脂の坪量を少なくする方法などを併用することによって、より確実に樹脂層を非発泡状態とすることができる。
さらに、発泡体の幅方向端部は、熱成形用のシート状発泡体である場合には熱成形されることがなく、また、板状発泡体である場合には切り落とされるなどして、製品として使用されない場合がある。本発明の所期の目的を達成できれば、着色樹脂3により発泡層2の片面側が全て覆われている必要はなく、一部に非積層部があってもよい。また、非積層部は幅方向の端部以外の部分に形成されていてもよい。筋状模様の端部同士が接している場合には、連続する着色樹脂3の発泡体幅方向の厚みの変化による色の濃淡により筋状模様が発現していることが好ましい。
着色樹脂3を形成するポリスチレン系樹脂としては、発泡層を形成するポリスチレン系樹脂と同様のものを使用することができる。
また、着色樹脂中のポリスチレン系樹脂の溶融粘度(200℃、せん断速度100sec−1)は、500〜2000Pa・sであることが好ましく、より好ましくは700〜1700Pa・s、さらに好ましくは800〜1500Pa・sである。
本発明の着色樹脂には、上記ポリスチレン系樹脂とともにポリエチレン系樹脂が添加配合される。ポリエチレン系樹脂が配合されることにより、過度の擦れや接触等によっても該着色樹脂3の剥離や脱落を防止できる。
着色樹脂を発泡層に積層して形成し易くする観点からは、300〜2500Pa・Sが好ましく、500〜1500Pa・Sがより好ましい。
上記観点から、ポリスチレン系樹脂の溶融粘度(η1)に対するポリエチレン系樹脂の溶融粘度(η2)の溶融粘度の比(η2/η1)は、0.1〜2.5の範囲であることが好ましく、0.3〜2がより好ましく、0.5〜1.5がさらに好ましく、0.5〜1.0が最も好ましい。なお、溶融粘度の比について、ポリスチレン系樹脂の溶融粘度(η1、[200℃、せん断速度100sec−1])と、ポリエチレン系樹脂の溶融粘度(η2、[190℃、せん断速度100sec−1])との比とする。
本発明の着色樹脂には、ポリスチレン系樹脂へのポリエチレン系樹脂の親和性や分散性を高めるために、相溶化剤を用いることが好ましい。このような相溶化剤としては、ポリスチレン系樹脂とポリエチレン系樹脂とを相溶化し得るものであればよく、従来公知の各種のものを用いることができる。このようなものとしては、特にスチレン系熱可塑性エラストマーの使用が好ましい。
スチレン−ジエンブロック共重合体(a)としては、例えば、スチレン−1,3−ブタジエンブロック共重合体(SBS)、スチレン−1,3−ペンタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−(2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン)ブロック共重合体、スチレン−(3−メチル−1,3−オクタジエン)ブロック共重合体、スチレン−(4−エチル−1,3−ヘキサジエン)ブロック共重合体等が例示できる。
一方、水素添加ブロック共重合体(b)としては、前記スチレン−ジエンブロック共重合体(a)におけるエチレン性二重結合の少なくとも一部を水素添加による還元反応により得られるものが挙げられ、具体的には、SBSの二重結合を部分的に還元したスチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン(SBBS)、SBSの二重結合を完全に還元したスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、SISの二重結合を還元したスチレン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)等が例示できる。
着色樹脂3に配合させる着色剤としては、例えば、茶色、黒色、灰色、黄色、赤色、桃色、緑色、青色等の無機系又は有機系の顔料や染料を用いることができる。有機顔料としては、例えば、モノアゾ系、クロモフタールレッド等の縮合アゾ系、アンスラキノン系、イソインドリノン系、複素環系、ペリノン系、キナクリドン系、ペリレン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、フタロシアニン系、ニトロソ系、フタロシアニン顔料、有機蛍光顔料等を挙げることができる。
また、着色剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
なお、食品容器として使用する場合は、ポリオレフィン等衛生協議会が定める自主基準の値に従って着色剤の物性、添加量を定める必要がある。
非発泡状態の着色樹脂3を成形するには、可塑剤を添加するのが好ましい。可塑剤を添加することにより、着色樹脂形成用溶融物を積層する際に、着色樹脂形成用溶融物が発泡層に追従が可能となる適切な溶融伸びに調整することができる。また、着色樹脂形成用溶融物と発泡層形成用溶融物とを共押出により製造する場合には、適正発泡温度での着色樹脂形成用溶融物の溶融伸びを著しく向上させることができ、着色樹脂形成用溶融物の伸びをポリスチレン系樹脂発泡層形成用樹脂溶融物の伸びに対応させることができることから好ましい。
揮発性可塑剤としては、炭素数2以上7以下の脂肪族炭化水素、炭素数1以上4以下のハロゲン化脂肪族炭化水素、炭素数1以上4以下の脂肪族アルコール、又は炭素数2以上8以下の脂肪族エーテル等から選択される1種、又は2種以上で構成されるものが好ましく用いられ、特にノルマルブタン、イソブタン又はこれらの混合物を主成分とするものを好適に用いることができる。
発泡体1の見掛け密度は0.04〜0.35g/cm3であることが好ましい。該見掛け密度が前記範囲内であると、軽量性と強度とのバランスに優れたものとなる。見掛け密度の下限は、より好ましくは0.05g/cm3、さらに好ましくは0.07g/cm3である。一方、該見掛け密度の上限は、より好ましくは0.21g/cm3、さらに好ましくは0.15g/cm3である。
発泡体1の厚みは特に制約されないが、0.5〜10mmが好ましい。
厚みを0.5〜3mmとしたシート状の発泡体(シート状発泡体)は、熱成形されて筋状模様が付与された高級感溢れる意匠性の高いトレイ容器、即席麺容器、弁当容器、納豆容器、冷凍容器や丼等の食品容器等として好適に用いることができる。
本発明の発泡体の製造方法は、図3に示すように、まず、先に説明した発泡層2を成形するための材料である、ポリスチレン系樹脂9、その他必要に応じて添加される気泡調整剤等の添加剤を第1押出機13に供給して加熱混練し、物理発泡剤10を圧入して更に混練し、第1押出機13内で発泡層形成用樹脂溶融物11とする。
着色樹脂3の積層量は、発泡層2の表面に押出方向に着色樹脂3による筋状模様が表出されるように調整することにより適宜設定されるが、通常3〜50g/m2の範囲が好ましく、より好ましくは5〜40g/m2、さらに好ましくは10〜30g/m2の範囲である。積層量を上記範囲とすることにより、厚みの薄い非発泡の着色樹脂3を形成させることが可能となる。なお、着色樹脂3の積層量とは、発泡体の片面側に存在する、単位面積あたりの着色樹脂3の合計積層量をいう。
着色樹脂の積層量(g/m2)=L×103/(M×N×60)・・・(1)
また、筒状積層発泡体をピンチロールにて発泡層の内面同士を接合させて板状とする場合、(1)式において、板状発泡体の幅を2倍とすることによって、シート状発泡体の場合と同様に求めることができる。
発泡層形成用樹脂溶融物11に、着色樹脂形成用樹脂溶融物8を筋状に積層し共押出する際に、積層される各着色樹脂3の1本当たりの、押出方向1m当たりの積層量が0.01〜0.6g/m、好ましくは0.02〜0.5g/m、より好ましくは0.03〜0.4g/mとなるように、着色樹脂形成用樹脂溶融物8を筋状に合流積層させることが好ましい。前記積層量を上記範囲とすることにより、より厚みムラの小さい発泡体を得ることができる。
(X×103)/(Y×Z×60)・・・・(2)
着色樹脂3において、筋状に積層された隣り合う着色樹脂間の平均中心間距離は、製造装置の環状ダイ18を適宜選択することにより設定することができるが、発泡体の押出方向に筋状模様が明瞭に表出されるように、好ましくは2〜30mm、より好ましくは2〜25mm、さらにより好ましくは3〜15mmの範囲である。
PS(1):ポリスチレン(PSジャパン社製680、溶融粘度930Pa・s)
PS(2):ポリスチレン(PSジャパン社製GX154、溶融粘度1430Pa・s)
また融点は、JIS K7121(1987)に準拠する方法により測定した。即ちJIS K7121(1987)における試験片の状態調節の条件(但し、冷却速度は10℃/分)により前処理を行い、10℃/分にて昇温することにより融解ピークを得た。そして得られた融解ピークの頂点の温度を融点とした。
表3に示す製造条件により、ポリスチレン系樹脂と物理発泡剤とを混練してなる発泡層形成用樹脂溶融物の外周面に、ポリスチレン系樹脂とポリエチレン系樹脂としてPE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)、相溶化剤、着色剤1と及び揮発性可塑剤とを混練してなる着色樹脂形成用樹脂溶融物を筋状となるように合流積層し、これらを共押出することにより積層発泡体を得た。
実施例1において、PE−LLD1の配合量を10重量%とし、相溶化剤を除いた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1の配合量を5重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をPE−LLD2に代え、相溶化剤を除いた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をPE−LLD3(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)に代えた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をPE−LD1(分岐状低密度ポリエチレン)に代えて、相溶化剤を除いた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン)をPE−VLD1(超低密度ポリエチレン)に代えた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン)の添加量を4重量%、相溶化剤の添加量を1.2重量%に代えた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)の配合量を25重量%とし相溶化剤の添加量を5重量部とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において着色剤1を着色剤2に代え、その配合量を0.9重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例10において、着色剤2を着色剤3に代えた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例10において、着色剤2を着色剤4に代えた以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例10において、着色剤2を着色剤5に代え、その配合量を0.2重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例10において、着色剤2を着色剤6に代え、その配合量を0.2重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例10において、着色剤2を着色剤7に代え、その配合量を0.2重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例10において、着色剤2を着色剤8に代え、その配合量を0.2重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をPE−HD1(高密度ポリエチレン系樹脂)に代え、相溶化剤の配合量を5重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)と相溶化剤を添加しない以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表5に示す。
実施例2において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)の配合量を2重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表5に示す。
実施例2において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)の配合量を50重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。着色樹脂の脱離防止効果は見られたが筋状の着色樹脂層が乱れを生じ外観不良となった。その結果を表5に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をEVA1(エチレン−酢酸ビニル共重合体)に代え、相溶化剤の配合量を5重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表5に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をEVA2(エチレン−酢酸ビニル共重合体)に代え、相溶化剤の配合量を5重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表5に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をPP1(ポリプロピレン系樹脂1)に代え、相溶化剤の配合量を5重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表3に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)をPP2(ポリプロピレン系樹脂)に代え、相溶化剤の配合量を5重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表5に示す。
実施例1において、PE−LLD1(直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂)を添加せず、相溶化剤の配合量を10重量%とした以外は同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の成形性、着色樹脂の脱離性及び外観を評価した。その結果を表5に示す。
熱成形性は以下の通り評価した。
○・・・成形性良好(成形不具合等なし)
×・・・成形品に強度低下が見られる
着色樹脂の脱離性は以下の通り評価した。
40mm×45mmサイズに切り出した積層発泡体の着色樹脂の上に、白い布を乗せ、さらにその上に450g/cm2の荷重をかけて積層発泡体上を100往復させた。
着色樹脂の脱落性を摩擦試験前後の布のL*a*b*の変化量である色差値ΔL*、Δa*、Δb*を測定することにより評価した。なお、色差値の値が小さいほど、布への色移りが少ないこと、すなわち着色樹脂の脱落が少ないことを意味する。
L*は明るさの指標:値が大きくなるほど明るいことを示す。
a*は赤・緑の指標;値が大きくなるほど赤が強いことを示す。
b*のは黄・青の指標;値が大きくなるほど黄が強いことを示す。
なお、L*a*b*の測定は、日本電色工業製、分光式色彩計品番SE2000を用いて、反射法により測定した。
発泡体の外観の評価は、以下の基準により行った。
◎・・・想定どおりの筋状模様が形成されている
○・・・わずかに模様に乱れがあるが想定どおりの筋状模様が形成されている
×・・・想定どおりの筋状模様が形成されていない
発泡体の厚みは、発泡体を幅方向に沿って、一方の端部から他方の端部に至るまで等間隔に10点の地点について測定される厚み(mm)の算術平均値として求めた。
発泡体の見掛け密度は、発泡体の全幅にわたり、無作為に選択した5箇所から切り出した、10cm×10cm×(発泡体厚み)の試験片の重量(g)を、該試験片の外形寸法から求められる体積(cm3)で除して各サンプルの見掛け密度を求め、得られた値の平均値を見掛け密度とした。
2 ポリスチレン系樹脂発泡層(発泡層)
3 着色樹脂
4 着色樹脂を形成するためのポリスチレン系樹脂
5 着色樹脂を形成するためのポリエチレン系樹脂
6 着色樹脂を形成する着色剤
7 揮発性可塑剤
8 着色樹脂形成用樹脂溶融物
9 発泡層を形成するためのポリスチレン系樹脂
10 物理発泡剤
11 発泡層形成用樹脂溶融物
12 第1の押出機
13 第2の押出機
14 共押出環状ダイ
Claims (6)
- ポリスチレン系樹脂発泡層の少なくとも片面に、ポリスチレン系樹脂と着色剤とを含む着色樹脂が筋状に積層されたポリスチレン系樹脂発泡体であって、
着色樹脂は、さらに、直鎖状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンから選択される少なくとも一種のポリエチレン系樹脂を含み、
着色樹脂中の該ポリエチレン系樹脂の含有量が4〜40重量%であることを特徴とするポリスチレン系樹脂発泡体。 - 前記ポリエチレン系樹脂の密度が0.94g/cm3以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
- 前記着色樹脂における、ポリスチレン系樹脂の溶融粘度(η1)に対するポリエチレン系樹脂の溶融粘度(η2)の溶融粘度の比(η2/η1)が0.5〜1.5であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
- 前記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
- 前記着色樹脂の積層量が前記ポリスチレン系樹脂発泡体の片面あたり3〜50g/m2の範囲内にあることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
- 前記ポリスチレン系樹脂発泡体の見掛け密度が0.04〜0.35g/cm3であり、厚みが0.5〜10mmであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014160531A JP6301777B2 (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | ポリスチレン系樹脂発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014160531A JP6301777B2 (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | ポリスチレン系樹脂発泡体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016036946A JP2016036946A (ja) | 2016-03-22 |
JP6301777B2 true JP6301777B2 (ja) | 2018-03-28 |
Family
ID=55528482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014160531A Expired - Fee Related JP6301777B2 (ja) | 2014-08-06 | 2014-08-06 | ポリスチレン系樹脂発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6301777B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI626262B (zh) * | 2005-06-24 | 2018-06-11 | 哈尼威爾國際公司 | 發泡體及其產品 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0437534A (ja) * | 1990-06-01 | 1992-02-07 | Hatsupoo Kagaku Kogyo Kk | 凹凸状で濃淡のあるスキン層をもつ押出発泡スチレン系樹脂シート及びその製造法 |
JP2000334900A (ja) * | 1999-05-26 | 2000-12-05 | Jsp Corp | 積層体及びその成形体 |
JP2003094896A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Hatsupoo Kagaku Kogyo Kk | 装飾性発泡シート及びその製造方法 |
JP5932568B2 (ja) * | 2012-08-17 | 2016-06-08 | 株式会社ジェイエスピー | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート |
-
2014
- 2014-08-06 JP JP2014160531A patent/JP6301777B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016036946A (ja) | 2016-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016172438A (ja) | 積層発泡シート及び熱成形体 | |
JP5546163B2 (ja) | 熱成型に使用されるポリオレフィン系樹脂積層発泡シート及びそれを使用した熱成型物品 | |
JP5597361B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂積層発泡シートからなる熱成型用シート及びそれを使用した熱成型物品 | |
JP6301777B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP2017105171A (ja) | 積層発泡シート及び熱成形体 | |
JP6333047B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP5882617B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート、積層シート、及び、包装用容器 | |
JP5563244B2 (ja) | 熱成型用のポリオレフィン系樹脂積層発泡シート及びそれを用いた熱成型物品 | |
JP6262109B2 (ja) | 樹脂発泡シート、積層発泡シート、及び、発泡成形品 | |
JP4979293B2 (ja) | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 | |
JP6077898B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP6338479B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6502727B2 (ja) | 熱成型用多層シート及びその製造方法、並びに加熱用容器 | |
JP6261394B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6062304B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体の製造方法 | |
JP4829136B2 (ja) | 積層発泡シートとその製造方法及び青果用トレー | |
JP7197338B2 (ja) | 積層シート及びその製造方法、食品容器 | |
JP6381306B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6317979B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP2015066917A (ja) | 積層発泡シート、及び、シート成形品 | |
JP6754295B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 | |
JP6501591B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP6639012B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 | |
JP6356452B2 (ja) | 熱成形用シート、成形体及び容器 | |
JP6109627B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170515 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6301777 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |