JP6639012B2 - ポリスチレン系樹脂板状発泡体 - Google Patents
ポリスチレン系樹脂板状発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6639012B2 JP6639012B2 JP2015249803A JP2015249803A JP6639012B2 JP 6639012 B2 JP6639012 B2 JP 6639012B2 JP 2015249803 A JP2015249803 A JP 2015249803A JP 2015249803 A JP2015249803 A JP 2015249803A JP 6639012 B2 JP6639012 B2 JP 6639012B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- foam
- plate
- polystyrene
- polystyrene resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Description
[1]ポリスチレン系樹脂発泡層の少なくとも片面に、筋状に積層された、ポリスチレン系樹脂と着色剤とを含む着色樹脂による筋状模様を有する、全体見掛け密度0.03〜0.3g/cm3 、全体厚み2〜30mm、独立気泡率60%以上のポリスチレン系樹脂板状発泡体において、
該発泡層はポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びスチレン系エラストマーを含有するポリスチレン系樹脂組成物から構成されており、
該ポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量が65〜96重量%、ポリオレフィン系樹脂の含有量が3〜25重量%、スチレン系エラストマーの含有量が1〜10重量%である(ただし、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びスチレン系エラストマーの合計を100重量%とする)と共に、該ポリオレフィン系樹脂の融点が130℃以下であり、該板状発泡体が、井桁状に形成された罫線に沿う折り曲げ加工による箱形状の形成に用いられることを特徴とする、ポリスチレン系樹脂板状発泡体。
[2]前記ポリスチレン系樹脂板状発泡体の独立気泡率が90%以上である、前記1に記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
[3]前記発泡層の押出方向の平均気泡径DMDが100〜500μm、厚み方向の平均気泡径DVDが100〜500μmであると共に、平均気泡径DVDに対する平均気泡径DMDの比DMD/DVDが1.2以上である、前記1または2に記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
[4]前記着色樹脂の総積層量が、片面当たり1〜50g/m2である、前記1〜3のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
[5]前記ポリスチレン系樹脂組成物において、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系エラストマーとの重量比が、100:10〜100:50である、前記1〜4のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
[6]前記ポリオレフィン系樹脂が低密度ポリエチレン及び/又はメタロセン系重合触媒を用いて重合されたポリプロピレンである、前記1〜5のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
本発明の板状発泡体は、ポリスチレン系樹脂発泡層(以下、単に発泡層ともいう。)の少なくとも片面に、押出方向に沿って筋状に積層された、ポリスチレン系樹脂と着色剤とを含む着色樹脂(以下、単に着色樹脂ともいう。)による筋状模様を有するものである。
図1は板状発泡体の斜視図、図2は幅方向の断面図である。図1、図2において、1は板状発泡体を、2は発泡層を、3は着色樹脂を、4は着色樹脂が積層されていない部分をそれぞれ示す。
発泡層はポリスチレン系樹脂組成物で構成されており、ポリスチレン系樹脂組成物はポリスチレン(A)、ポリオレフィン系樹脂、及びスチレン系エラストマーを含有する。
なお、本発明におけるポリスチレン系樹脂は、スチレン成分が50モル%以上のものであり、好ましくは60モル%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上である。
また、ポリスチレン系樹脂(A)のガラス転移点(Tg)は、押出発泡性の観点から、110℃未満であることが好ましい。
融点が130℃以下のポリオレフィン系樹脂としては、例えば、メタロセン系重合触媒を用いて重合されたポリプロピレン(m−PP)等のポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリエチレン系樹脂等が例示される。
なお、一般に、低密度ポリエチレンとは、長鎖分岐構造を有する密度0.91g/cm3以上0.93g/cm3未満のポリエチレン系樹脂をいう。また、本発明におけるポリエチレン系樹脂は、エチレン成分が50モル%以上のものであり、好ましくは60モル%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上である。
スチレン系エラストマーとしては既知の一般的なスチレン系エラストマーを用いることができる。例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SBBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEEPS)等を挙げることができる。これらの中でも、ポリスチレン系樹脂中にポリオレフィン系樹脂を分散させやすいことから、SEBS、SBBS、SEPSを用いることが好ましく、特に、SEBSを用いることが好ましい。
該含有量が少なすぎると、折り曲げ加工時の割れを防止できないおそれがある。一方、該含有量が多すぎると、板状発泡体の曲げ弾性率が大きく低下し、板材に要求される曲げ剛性が不足するおそれがある。
かかる観点から、該含有量の下限は5重量%が好ましく、より好ましくは8重量%である。一方、その上限は23重量%が好ましく、より好ましくは21重量%である。
該含有量が少なすぎると、ポリスチレン系樹脂中におけるポリオレフィン系樹脂の分散性が低下し、板状発泡体の独立気泡率が低下するおそれがあると共に、板状発泡体の折り曲げ加工時に、板状発泡体の押出方向に沿って割れが発生するおそれがある。
一方、該配合量が多すぎると、板状発泡体の曲げに対する剛性が大きく低下するおそれがある。
かかる観点から、該含有量の下限は1.5重量%が好ましく、より好ましくは2重量%である。一方、その上限は8重量%が好ましく、より好ましくは7重量%である。
かかる観点から、該含有量の上限は25重量%であることがより好ましい。一方、その下限は、概ね5重量%である。
かかる観点から、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系エラストマーとの重量比は100:15〜100:45であることが好ましく、より好ましくは100:20〜100:40である。
その場合、これらの樹脂の配合量の上限は、ポリスチレン系樹脂組成物100重量部に対して、概ね20重量部であることが好ましく、より好ましくは10重量部であり、さらに好ましくは5重量部、特に好ましくは1重量部である。
さらに、通常、発泡層にポリオレフィン系樹脂やスチレン系エラストマーが配合されると、板状発泡体の曲げに対する剛性が低下する傾向にある。これに対し、前記したように、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系エラストマーを特定量で含有するポリスチレン系樹脂組成物で発泡層を構成すると、板状発泡体の曲げに対する剛性を維持することができる。
着色樹脂はポリスチレン系樹脂と着色剤とを含有し、着色樹脂が板状発泡体押出方向に沿った複数の筋状模様としてポリスチレン系樹脂発泡層の片面又は両面に積層されている。
なお、食品容器に用いる場合には、上記の中からポリオレフィン等衛生協議会登録品を選択して用いることが好ましい。
帯電防止剤としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、ポリオレフィンのブロックと親水性ポリマーのブロックとが繰り返し結合した構造を有するブロック共重合体や、アイオノマー等の高分子型帯電防止剤を用いることができる。具体的には、三井デュポンポリケミカル(株)製MK400、三洋化成工業株式会社製のペレスタット(商標)VL300、ペレスタットHC250、ペレクトロン(商標)HS、ペレクトロンPVH等を挙げることができる。
板状発泡体の全体見掛け密度は、0.03〜0.3g/cm3である。全体見掛け密度が低すぎると、板状発泡体の剛性が低下し、食品容器やサインボード等の用途に用いることができなくなるおそれがある。一方、全体見掛け密度が高すぎると、板状発泡体の緩衝性や軽量性が低下するおそれがある。
かかる観点から、全体見掛け密度は0.04〜0.2g/cm3が好ましく、より好ましくは0.045〜0.1g/cm3である。 なお、本発明における板状発泡体の全体見かけ密度は、板状発泡体の全体坪量を板状発泡体の全体厚みで除した値を単位換算することにより求めることができる。
なお、本発明における板状発泡体の全体厚みは、板状発泡体の全幅にわたって幅方向に1cm間隔で測定される厚み(mm)の算術平均値として求めることができる。
かかる観点から、着色樹脂の片面当たりの総積層量は、3〜40g/m2がより好ましく、5〜30g/m2がさらに好ましい。
着色樹脂の片面あたりの総積層量(g/m2)=L×103/(M×N×60)
着色樹脂の片面あたりの総積層量(g/m2)=L×103/(M×N×60×2)
平均気泡径DMDがこの範囲であることにより、板状発泡体の剛性に優れると共に、外観がより美麗なものとなる。かかる観点から、DMDは150〜400μmであることがより好ましい。
まず、板状発泡体の押出方向(MD)、及び幅方向(TD)に沿って板状発泡体をスライスし、それぞれの方向の垂直断面写真を撮影する。次に、押出方向、及び幅方向の各断面写真において、100個以上の気泡を無作為に選択し、投影画像の拡大率を考慮した垂直フェレ系(板状発泡体の厚み方向に対して平行なフェレ径)、水平フェレ径(板状発泡体の押出方向、及び幅方向に対して平行なフェレ径)をそれぞれ測定する。測定した垂直フェレ系の算術平均値を平均気泡径DVD、押出方向の平均水平フェレ径の算術平均値を平均気泡径DMD、幅方向の平均水平フェレ径の算術平均値を平均気泡径(DTD)とする。
Va:測定に使用されたカットサンプルの外寸から計算されたカットサンプルの見掛け上の体積(cm3)。
W:測定に使用されたカットサンプル全重量(g)。
ρ:板状発泡体を構成する樹脂の密度(g/cm3)
共押出法により、発泡層に押出方向に沿って筋状に樹脂が積層された板状発泡体は、板状発泡体表層部において、板状発泡体の幅方向に配向がかかりにくくなるため、折り曲げ加工時に、板状発泡体の押出方向に沿った割れが発生しやすくなると考えられる。本発明においては、前記したポリスチレン系樹脂組成物の組成により、押出方向に沿った割れの発生を防止すると共に、板状発泡体の曲げに対する剛性を維持することができる。
同時に、前記ポリスチレン系樹脂(B)21と、着色剤22などを着色樹脂形成用押出機23に供給し、加熱混練して着色樹脂形成用樹脂溶融物24とする。
揮発性可塑剤を樹脂溶融物中に添加することにより、板状発泡体を共押出する際に、着色樹脂形成用樹脂溶融物の押出温度を発泡層形成用樹脂溶融物の押出温度に近づけることができると共に、軟化状態の着色樹脂の溶融伸びを向上させることができる。そうすると、発泡時に着色樹脂の熱によって板状発泡体の気泡が破壊されにくくなり、さらに着色樹脂の伸びが板状発泡体の発泡時の伸びに追随しやすくなる。
なお、気泡調整剤の添加量は、ポリスチレン系樹脂組成物100重量部に対して、概ね0.01〜3重量部、好ましくは0.03〜2重量部である。
ポリスチレン系樹脂(2):PSジャパン株式会社製 ポリスチレン「680」:溶融粘度930Pa・s
ポリオレフィン系樹脂(2):直鎖状低密度ポリエチレン「UF230」(日本ポリエチレン株式会社製、密度921kg/m3、MFR1.0g/10分、融点121℃)
ポリオレフィン系樹脂(3):ポリプロピレン「WFX4T」(日本ポリプロピレン株式会社製、密度900kg/m3、MFR7g/10分、融点125℃)
スチレン系エラストマー(2):旭化成ケミカルズ株式会社製 スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SBBS)「タフテックP2000」
着色剤(2):大日精化工業株式会社製PS−M−SSCA11N7470BR 茶色顔料マスターバッチ
ポリスチレン系樹脂(1)、ポリオレフィン系樹脂(1)、及びスチレン系エラストマー(1)を表1に記載の配合とし、ポリスチレン系樹脂組成物100重量部に対して、気泡調整剤としてのタルクを1重量部、着色剤(1)を1重量部第1押出機に供給して加熱、混練し、この溶融混練物1kgに対して混合ブタン(イソブタン30質量%とノルマルブタン70質量%との混合物)を0.9mol注入し、第2押出機中で樹脂温度を135℃に調整して、発泡層形成用樹脂溶融物とし、共押出用環状ダイ中に導入した。
ポリスチレン系樹脂(1)、ポリオレフィン系樹脂(1)、及びスチレン系エラストマー(1)の配合量を表1に記載の量とした以外は実施例1と同様に、筋状模様を有する板状発泡体を得た。得られた板状発泡体の物性を表3に示す。
実施例4では、ポリオレフィン系樹脂としてポリオレフィン系樹脂(2)を用い、実施例5では、ポリオレフィン系樹脂としてポリオレフィン系樹脂(3)を用いた以外、実施例1と同様にして筋状模様を有する板状発泡体を得た。得られた板状発泡体の特性等を表3に示す。
ポリスチレン系樹脂(1)、ポリオレフィン系樹脂(1)、及びスチレン系エラストマー(1)を表1に記載の配合量で配合した以外は実施例1と同様として筋状模様を有するポリスチレン系樹脂板状発泡体を得た。得られた板状発泡体の物性を表3に示す。
ポリスチレン系樹脂(1)、ポリオレフィン系樹脂(1)、及びスチレン系エラストマー(1)を表1に記載の配合量で配合した以外は実施例1と同様として筋状模様を有するポリスチレン系樹脂板状発泡体を得た。得られた板状発泡体の物性を表3に示す。
ポリオレフィン系樹脂として、高密度ポリエチレン「HB530」(日本ポリエチレン株式会社製、密度962kg/m3、MFR0.3g/10分、融点136℃)を用いた以外は実施例1と同様にして筋状模様を有するポリスチレン系樹脂板状発泡体の製造を試みたが、良好な発泡体は得られなかった。
また、実施例1〜5及び比較例1〜2で得られたポリスチレン系樹脂板状発泡体について、曲げ弾性率、20%圧縮応力、加工割れ評価を下記基準で評価した。その結果を表3に示す。
板状発泡体の曲げ弾性率の測定は、JIS K 7203(1982)に準拠して、ポリスチレン系樹脂板状発泡体の押出方向(MD)と幅方向(TD)のそれぞれについて測定した。ポリスチレン系樹脂板状発泡体から、押出方向、及び幅方向に沿って長さ100mm×幅25mmの寸法にそれぞれ切り出し、試験片(試験片の厚みは、ポリスチレン系樹脂板状発泡体と同じである)とした。
板状発泡体の20%圧縮応力(MPa)は、JIS K 7220(1990) に準拠して測定された値に基づいて次のように算出した。まず、板状発泡体より、長さ50mm×幅50mm×板状発泡体の厚みのものを切り出して試験片とし、その試験片についてその厚み方向に圧縮速度10mm/ minにて20%圧縮した時点での圧縮応力を測定した。
なお、この圧縮応力の測定にあたっては、5つの試験片を作製した上で、それぞれの試験片について圧縮応力を測定し、測定された5つの圧縮応力の値を相加平均して平均値を算出して、その平均値を20%圧縮応力とした。
長辺140mm、短辺115mmの矩形に配置された刃と、矩形に配置された刃の四辺延長線上に、50mmの長さで、矩形の刃より0.2mm高く配置された刃とからなる井桁状の刃を有する金型の全ての刃の温度を300℃に調節し、予め210mm×185mmに切り出して静置された板状発泡体に、板状発泡体の押出方向と刃の長辺方向とがほぼ平行となるようにして0.4秒間接触させた。この時、矩形に配置された刃の四辺延長線上に配置された刃によって発泡板四隅の矩形部が溶断されるように金型を板状発泡体に圧着させた。接触直後、溶断された四隅を取り除き、井桁状の罫線に沿って板状発泡体の四方を90度引き起こして固定し、常温まで冷却して融着箱とした。
これに対して、比較例1で得られた板状発泡体は、ポリオレフィン系樹脂、及びスチレン系エラストマーを含有していないことから、実施例1〜5に比べて20%圧縮応力が高く、加工割れが生じ、折り曲げ加工性に劣っている。また、比較例2で得られた板状発泡体は、ポリオレフィン系樹脂の含有量が多いことから、曲げ弾性率、20%圧縮応力が大きく低下している。
2 ポリスチレン系樹脂発泡層
3 着色樹脂
4 着色樹脂が積層されていない板状発泡体の表面部分
11 ポリスチレン系樹脂(A)
12 ポリオレフィン系樹脂
13 スチレン系エラストマー
14 気泡調整剤などの添加剤
15 発泡層形成用押出機
16 物理発泡剤
17 着色樹脂形成用樹脂溶融物
21 ポリスチレン系樹脂(B)
22 着色剤
23 着色樹脂形成用押出機
24 着色樹脂形成用樹脂溶融物
25 共押出用環状ダイ
26 揮発性可塑剤
27 筒状積層発泡体
28 ピンチロール
29 内部リップ
30 発泡層形成用樹脂溶融物の外周面
31 着色樹脂形成用の流路
Claims (6)
- ポリスチレン系樹脂発泡層の少なくとも片面に、筋状に積層された、ポリスチレン系樹脂と着色剤とを含む着色樹脂による筋状模様を有する、全体見掛け密度0.03〜0.3g/cm3 、全体厚み2〜30mm、独立気泡率60%以上のポリスチレン系樹脂板状発泡体において、
該発泡層はポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びスチレン系エラストマーを含有するポリスチレン系樹脂組成物から構成されており、
該ポリスチレン系樹脂組成物中のポリスチレン系樹脂の含有量が65〜96重量%、ポリオレフィン系樹脂の含有量が3〜25重量%、スチレン系エラストマーの含有量が1〜10重量%である(ただし、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びスチレン系エラストマーの合計を100重量%とする)と共に、
該ポリオレフィン系樹脂の融点が130℃以下であり、
該板状発泡体が、井桁状に形成された罫線に沿う折り曲げ加工による箱形状の形成に用いられることを特徴とする、ポリスチレン系樹脂板状発泡体。
- 前記ポリスチレン系樹脂板状発泡体の独立率気泡率が90%以上である、請求項1に記のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
- 前記発泡層の押出方向の平均気泡径DMDが100〜500μm、厚み方向の平均気泡径DVDが100〜500μmであると共に、平均気泡径DVDに対する平均気泡径DMDの比DMD/DVDが1.2以上である、請求項1または2に記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
- 前記着色樹脂の総積層量が、片面当たり1〜50g/m2である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
- 前記ポリスチレン系樹脂組成物において、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系エラストマーとの重量比が、100:10〜100:50である、請求項1〜4のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
- 前記ポリオレフィン系樹脂が低密度ポリエチレン及び/又はメタロセン系重合触媒を用いて重合されたポリプロピレンである、請求項1〜5のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂板状発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015249803A JP6639012B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015249803A JP6639012B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017113929A JP2017113929A (ja) | 2017-06-29 |
JP6639012B2 true JP6639012B2 (ja) | 2020-02-05 |
Family
ID=59232791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015249803A Expired - Fee Related JP6639012B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6639012B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4153367B2 (ja) * | 2003-05-30 | 2008-09-24 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡体およびその成形品 |
JP2005111888A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Daicel Pack Systems Ltd | 樹脂発泡積層シート |
JP4878154B2 (ja) * | 2005-12-16 | 2012-02-15 | 株式会社ジェイエスピー | 共押出積層発泡体及びその成形体 |
JP6333047B2 (ja) * | 2014-04-30 | 2018-05-30 | 株式会社ジェイエスピー | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 |
-
2015
- 2015-12-22 JP JP2015249803A patent/JP6639012B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017113929A (ja) | 2017-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1449634B1 (en) | Foam-molded article and manufacturing method thereof | |
JP4845168B2 (ja) | 多層ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6560948B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 | |
JP6639012B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 | |
JP4979293B2 (ja) | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 | |
JP6333047B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP6077898B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP6590611B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 | |
JP6754295B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状積層発泡体 | |
JP2001088252A (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び熱可塑性樹脂積層発泡シート、並びにそれらの容器 | |
JP6301777B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6317979B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP7461846B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、およびポリスチレン系樹脂積層発泡容器 | |
JP6109627B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板 | |
JP7457619B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、およびポリスチレン系樹脂積層発泡容器 | |
JP2006150830A (ja) | スチレン系樹脂積層発泡シート及びその製造方法並びにその成形品 | |
JP6212422B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板およびその製造方法 | |
JP6449682B2 (ja) | 板状ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP2015066917A (ja) | 積層発泡シート、及び、シート成形品 | |
JP2004339498A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物発泡シートおよびそれを用いた多層発泡シート | |
JP6381306B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP2023049240A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、およびポリスチレン系樹脂積層発泡容器 | |
JP2004284149A (ja) | 表皮付発泡成形体及びその製造方法 | |
JP2024145350A (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及びその製造方法 | |
JP6501591B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181101 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190725 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190919 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6639012 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |