JP6501591B2 - 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート - Google Patents
熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP6501591B2 JP6501591B2 JP2015073456A JP2015073456A JP6501591B2 JP 6501591 B2 JP6501591 B2 JP 6501591B2 JP 2015073456 A JP2015073456 A JP 2015073456A JP 2015073456 A JP2015073456 A JP 2015073456A JP 6501591 B2 JP6501591 B2 JP 6501591B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam sheet
- polystyrene
- resin
- sheet
- thermoforming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
前記発泡シート全体の見掛け密度(D1)が0.05〜0.30g/cm3であり、かつ、前記発泡シートの厚みは1〜3mmであり、
前記着色部には気泡調整剤が配合されており、
前記着色部は発泡しており、
前記発泡シート全体の見掛け密度(D1)に対する、前記着色部が積層された面側の表面から厚み方向に0.2mmまでの表層部分の見掛け密度の平均値(D2)の比(D2/D1)が、1.5〜2.4であることを特徴としている。
隣り合う着色部3同士の間の平均中心間距離は、発泡シート1の押出方向に筋状模様が表出されるように、2〜30mmであることが好ましい。この範囲内であれば、外観に優れた発泡シート1となる。
V={Σ(Ti−Tav)2/(n−1)}1/2(2)
上記(2)式においてTiは個々の中心間距離の測定値を、Tavは前記平均中心間距離を、nは測定数をそれぞれ表し、Σは個々の測定値について計算した(Ti−Tav)2を全て足し算することを示す。
Cv(%)=(V/Tav)×100 (3)
また、厚みムラがなく、均質な発泡シート1とするため、隣り合う着色部3の中心間距離において、その最大値と最小値の関係は、最大値/最小値≦7であることが好ましく、最大値/最小値≦6であることがより好ましく、最大値/最小値≦5であることがさらに好ましい。
製造装置として、第1押出機として、バレル内径90mmの押出機と、この押出機の下流側に接続されたバレル内径120mmの押出機とからなるタンデム型の発泡層形成用押出機を用い、押出機の出口に共押出用環状ダイ(リップ径67mm、リップ間隙0.6mm)を取付け、さらに該共押出用環状ダイに着色樹脂形成用第2押出機(内径50mm)を連結させた共押出装置を用いた。
ポリスチレン系樹脂、気泡調整剤としてタルクなどの原料を、表1、表2に示した配合(実施例1〜7、比較例1〜8)で第1押出機に供給して加熱、混練し、これに物理発泡剤を表中に示す量(ポリスチレン系樹脂1kgに対するモル数)圧入し、第1押出機中で発泡に適した樹脂温度に調整して、発泡層形成用樹脂溶融物とし、共押出用環状ダイ中に導入した。
ポリスチレン系樹脂、酸化鉄を主成分とする茶色系無機顔料及び気泡調整剤としてタルクなどの原料を、表1、表2に示した配合(実施例1〜7、比較例1〜8)で第2押出機に供給して、加熱、混練した後、物理発泡剤を表に示す量(ポリスチレン系樹脂と着色剤との合計1kgに対するモル数)圧入し、第2押出機中で発泡に適した樹脂温度に調整して、着色樹脂形成用樹脂溶融物とし、共押出用環状ダイに導入した。
共押出用環状ダイ中で、発泡層形成用樹脂溶融物と、発泡層流路の円周外縁上に幅(円周方向)0.8mm、高さ(幅方向と直行する方向)1.9mmの断面矩形状リップが平均中心間距離2.0mmで163箇所配置された孔状の出口を有する内部リップから間隔を隔て押出された着色樹脂形成用樹脂溶融物とを合流させて、発泡層形成用樹脂溶融物に着色樹脂形成用樹脂溶融物を筋状となるように積層してから筒状に共押出した後、270mmψマンドレル(ブローアップ比4)を通して引取り、切開いて発泡シートを得た(実施例1〜7、比較例1〜8)。
PS(1):ポリスチレン(PSジャパン社製680、溶融粘度930PA・S)
PS(2):ポリスチレン(PSジャパン社製GX154、溶融粘度1430PA・S)
なお、ポリスチレン系樹脂の溶融粘度は、JIS K7199:1999に準拠し、キャピログラフ1D((株)東洋精機製作所製)の流動特性測定機を用いて、温度200℃、せん断速度100秒−1の条件で測定した値である。
実施例1〜7、比較例1〜8の発泡シートの各特性などは以下のようにして測定評価を行った。
熱成形性は以下の通り評価した。
○…成形性良好(成形不具合などなし)
×…成形体に成形不良が見られる(表面の裂け、または伸びムラあり)
なお、熱成形性は、次のようにして行った。浅野研究所製 品番FKS−0631−10の成形機を用いてマッチモールド真空成形により、ヒータ温度280℃、加熱時間15秒±2秒の条件において、サイズ縦115mm×横115mm×深さ40mm、スタック部分の側壁厚み2.1mm、積み高さ平均中心間距離8.6mmの角型容器用の金型を用いて、着色部が容器の外側となるようにして発泡シートの熱成形を行い、角型容器を得た。金型の上型と下型がつくる最小間隙はスタック部分の1.0mmとした。
発泡シートの外観評価は、以下の基準により行った。
◎…想定通りの筋状模様が形成されている。
○…わずかに濃淡差は小さくなるが、十分に筋状模様が形成されている。
×…濃淡差が小さく、筋状模様が形成されていない。
発泡シートの厚みは、発泡シートを幅方向に沿って、一方の端部から他方の端部に至るまで等間隔に10点の地点について測定される厚み(mm)の算術平均値として求めた。
発泡シート全幅に亘って250mm幅の矩形状の試験片を切り出し、試験片の重量(g)を試験片の面積(シート幅(mm)×250mm)で割り算し、1m2当たりの積層発泡シートの重量(g)に換算することにより、発泡シートの坪量(g/m2)を求めた。
発泡シートの坪量を発泡シートの厚みで割算し、[g/cm3]に単位換算することにより、発泡シート全体の見掛け密度D1を求めた。
発泡シートの全幅にわたり、着色ポリスチレン系樹脂が形成された面側の無作為に選択した10箇所の表面側から切り出した5mm(幅方向)×20mm(流れ方向)×0.2mm(厚み方向)の試験片の重量を、試験片の外形寸法から求められる体積で除して各サンプルの見掛け密度を求め、得られた値の算術平均値D2を得た。
見掛け密度の比(D2/D1)は、表層部分の見掛け密度の平均値D2を発泡シート全体の見掛け密度D1の平均値で除して求めた。
上記熱成形性の評価で得た成形体について、テンシロンRTCを用いて、速度30mm/minにて成形体の側面から圧力を加えて成形体を撓ませ、成形体が割れるまでの変位(mm)を計測した(N=5)。
◎:17.0mm以上、○:16.5mm以上17.0mm未満、△:15.5mm以上16.5mm未満、×:15.5mm未満とした。
結果を表1、表2に示す。
2 発泡層
3 着色部
Claims (3)
- ポリスチレン系樹脂発泡層の少なくとも片面に、筋状に積層された、ポリスチレン系樹脂と着色剤とを含む着色部による筋状模様を有する熱成形用発泡シートであって、
前記発泡シート全体の見掛け密度(D1)が0.05〜0.30g/cm3であり、かつ、前記発泡シートの厚みは1〜3mmであり、
前記着色部には気泡調整剤が配合されており、
前記着色部は発泡しており、
前記発泡シート全体の見掛け密度(D1)に対する、前記着色部が積層された面側の表面から厚み方向に0.2mmまでの表層部分の見掛け密度の平均値(D2)の比(D2/D1)が、1.5〜2.4であることを特徴とする熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート。 - 前記表層部分の見掛け密度の平均値(D2)が0.20〜0.32g/cm3であることを特徴とする請求項1に記載の熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 前記着色部の総積層量が、前記発泡シートの片面あたり3〜20g/m2であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015073456A JP6501591B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015073456A JP6501591B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016193500A JP2016193500A (ja) | 2016-11-17 |
JP6501591B2 true JP6501591B2 (ja) | 2019-04-17 |
Family
ID=57322417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015073456A Expired - Fee Related JP6501591B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6501591B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4829136B2 (ja) * | 2007-01-22 | 2011-12-07 | 積水化成品工業株式会社 | 積層発泡シートとその製造方法及び青果用トレー |
JP5649175B2 (ja) * | 2011-01-31 | 2015-01-07 | 株式会社ジェイエスピー | ポリスチレン系樹脂積層発泡シートからなる容器を容器本体として用いた内嵌合容器 |
JP6062304B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-01-18 | 株式会社ジェイエスピー | ポリスチレン系樹脂発泡体の製造方法 |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015073456A patent/JP6501591B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016193500A (ja) | 2016-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6759989B2 (ja) | 積層発泡シート及び熱成形体 | |
JP6642137B2 (ja) | 積層発泡シート及び熱成形体 | |
JP5933478B2 (ja) | 積層発泡シート | |
JP5546163B2 (ja) | 熱成型に使用されるポリオレフィン系樹脂積層発泡シート及びそれを使用した熱成型物品 | |
JP6333047B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP6501591B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP2005138508A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP5597361B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂積層発泡シートからなる熱成型用シート及びそれを使用した熱成型物品 | |
JP6077898B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP4979293B2 (ja) | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 | |
JP2002219781A (ja) | ポリプロピレン系樹脂の積層発泡成形品とその製造に用いる積層発泡体およびその製造方法 | |
JP6301777B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP4484184B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び熱可塑性樹脂積層発泡シート、並びにそれらの容器 | |
JP6317979B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡体 | |
JP7074568B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法、ポリスチレン系樹脂発泡シート、ポリスチレン系樹脂発泡シートロール状物、及び電子レンジ加熱用容器 | |
JP6502727B2 (ja) | 熱成型用多層シート及びその製造方法、並びに加熱用容器 | |
JP6062304B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体の製造方法 | |
JP6109627B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板 | |
JP6261394B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6266571B2 (ja) | 樹脂発泡シート、及び、樹脂発泡成形品 | |
JP6338479B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡体 | |
JP6639012B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂板状発泡体 | |
JP2006150830A (ja) | スチレン系樹脂積層発泡シート及びその製造方法並びにその成形品 | |
JP6356452B2 (ja) | 熱成形用シート、成形体及び容器 | |
JP4188664B2 (ja) | ポリスチレン樹脂発泡シートおよびポリスチレン樹脂積層発泡シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180905 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190312 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190319 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6501591 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |