JP6301748B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

この発明は、電動車両に関し、特に、変速機と、電動機を駆動する駆動装置に供給される電圧を調整するコンバータとを備える電動車両に関する。
国際公開第2003/015254号パンフレット(特許文献1)は、モータと、インバータと、インバータ入力電圧を調整するコンバータとを備えるモータ駆動制御装置を開示する。このモータ駆動制御装置においては、モータの回転速度及び目標出力トルク(トルク指令)に基づいて、そのときのモータに最適な印加電圧が算出され、これに基づいてインバータ入力電圧の目標値が決定される。このモータ駆動制御装置によれば、モータの動作状態に応じてインバータ入力電圧を最適化し、モータを効率的に運転することができる(特許文献1参照)。
国際公開第2003/015254号パンフレット
電動機の回転軸と駆動輪との間の動力伝達経路に変速機が設けられる場合、変速機による変速によって電動機の動作点(回転速度及びトルク)が急激に変化し得る。特許文献1に記載のモータ駆動制御装置では、電動機の動作点に基づいてインバータ入力電圧の目標値が決定されるので、電動機の動作点の急激な変化にインバータ入力電圧が追従できない可能性がある。その結果、一時的に電動機が所望のトルクを出力できず、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、変速機と、電動機を駆動する駆動装置に供給される電圧を調整するコンバータとを備える電動車両において、電動機の動作点の急激な変化によるドライバビリティの悪化を抑制することである。
この発明によれば、電動車両は、電動機と、変速機と、駆動装置と、コンバータとを備える。変速機は、電動機の回転軸と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられる。駆動装置は、電動機を駆動する。コンバータは、駆動装置に供給される電圧を調整する。コンバータによって調整される電圧は、変速機の出力軸のトルクに関連する第1状態量と、出力軸の回転速度に関連する第2状態量とに基づいて決定されている。
この発明においては、変速機の出力軸のトルクに関連する第1状態量と、変速機の出力軸の回転速度に関連する第2状態量とに基づいてコンバータの目標電圧が決定されているので、電動機の動作点の急激な変化による上記目標電圧の急激な変動が抑制される。したがって、この発明によれば、上記目標電圧が安定化し、その結果、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
好ましくは、コンバータによって調整される電圧は、第1状態量の値が大きいほど高い。
また、好ましくは、コンバータによって調整される電圧は、第2状態量の値が大きいほど高い。
このような構成により、電動機及び/又は変速機の出力軸(駆動軸)のトルク不足を抑制して、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
好ましくは、電動車両は、制御装置をさらに備える。制御装置は、駆動装置に供給される電圧が目標電圧となるようにコンバータを制御する。そして、制御装置は、第1及び第2状態量に基づいて上記電圧の目標値を示す第1電圧(VH1)を決定し、電動機の動作点に基づいて上記電圧の目標値を示す第2電圧(VH2)を決定し、第1電圧及び第2電圧に基づいて目標電圧を決定する。
変速機の出力軸に関連する第1及び第2状態量のみに基づいて目標電圧を決定すると、電動機、駆動装置及びコンバータによって構成される電気システムが効率的に動作する電圧レベルから目標電圧が離れることにより、効率が大きく低下する可能性がある。目標電圧の決定に第2電圧も考慮することにより、電気システムの効率にも配慮して目標電圧を決定することができる。
好ましくは、制御装置は、走行負荷が大きいほど目標電圧が第1電圧に近づくように目標電圧を決定する。
このような構成により、走行負荷が大きいときは、変速機の出力軸に関連する第1及び第2状態量を重視した目標電圧となり、高負荷で走行したいとのユーザの要求に応えることができる。一方、走行負荷が小さいときは、電動機の動作点を重視した目標電圧となり、電気システムを効率的に動作させることができる。
好ましくは、電動車両は、制御装置をさらに備える。制御装置は、駆動装置に供給される電圧が目標電圧となるようにコンバータを制御する。変速機は、有段式変速機である。有段式変速機が第1変速段から第2変速段にアップシフトすることを示す第1変速線と、有段式変速機が第2変速段から第1変速段にダウンシフトすることを示す第2変速線とには、ヒステリシスが設けられる。そして、制御装置は、第1及び第2状態量がヒステリシスの領域に含まれるとき、予め準備された設定電圧に基づいて目標電圧を決定する。
このような構成により、変速が間近に予測される場合に、予め準備された設定電圧に基づいて目標電圧が決定される。これにより、変速に伴なう電動機の動作点の急激な変化による目標電圧の急激な変動が抑制される。したがって、この発明によれば、変速時の目標電圧が安定化し、その結果、変速時のドライバビリティ悪化を抑制することができる。
好ましくは、第1状態量は、変速機の出力軸のトルク、車両駆動力及びアクセル開度のいずれかである。第2状態量は、変速機の出力軸の回転速度及び車両速度のいずれかである。
この電動車両によれば、コンバータの目標電圧が安定化し、その結果、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
この発明によれば、変速機と、電動機を駆動する駆動装置に供給される電圧を調整するコンバータとを備える電動車両において、電動機の動作点の急激な変化によるドライバビリティの悪化を抑制することができる。
この発明の実施の形態1による電動車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体構成図である。 図1に示す制御装置に対して入出力される主な信号及び指令を示した図である。 図1に示す差動部及び変速機の構成を示した図である。 変速機による変速時の回転変化の様子を共線図上で示した図である。 実施の形態1における目標電圧の設定例を示した図である。 実施の形態1における目標電圧の設定方法を説明するためのフローチャートである。 モータジェネレータの動作状態に基づく第2設定電圧の設定例を示した図である。 走行負荷と重み係数との関係を示した図である。 実施の形態2における目標電圧の設定方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3において、変速機の出力軸のトルク及び回転速度に基づく第1設定電圧の設定例を示した図である。 実施の形態3における目標電圧の設定方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
(車両の全体構成)
図1は、この発明の実施の形態1による電動車両の一例として示されるハイブリッド車両10の全体構成図である。図1を参照して、ハイブリッド車両10は、エンジン12と、差動部20と、変速機30と、差動歯車装置42と、駆動輪44とを備える。また、ハイブリッド車両10は、インバータ52と、コンバータ54と、蓄電装置56と、制御装置60とをさらに備える。
エンジン12は、燃料の燃焼による熱エネルギをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギに変換することによって動力を出力する内燃機関である。差動部20は、エンジン12に連結される。差動部20は、インバータ52によって駆動されるモータジェネレータと、エンジン12の出力を変速機30への伝達部材とモータジェネレータとに分割する動力分割装置とを含む。差動部20の構成については、後ほど説明する。
変速機30は、差動部20に連結され、差動部20に接続される上記伝達部材(変速機30の入力軸)の回転速度と、差動歯車装置42に接続される駆動軸(変速機30の出力軸)の回転速度との比(変速比)を変更可能に構成される。変速機30は、変速比を段階的に変更可能な有段式の変速機によって構成される。差動歯車装置42は、変速機30の出力軸に連結され、変速機30から出力される動力を駆動輪44へ伝達する。変速機30の構成についても、差動部20とともに後ほど説明する。
インバータ52は、制御装置60によって制御され、差動部20に含まれるモータジェネレータを駆動する。インバータ52は、たとえば、三相分の電力用半導体スイッチング素子を含むブリッジ回路によって構成される。
コンバータ54は、インバータ52と蓄電装置56との間に電気的に接続される。コンバータ54は、制御装置60によって制御され、インバータ52に供給される電圧を調整する。詳しくは、コンバータ54は、インバータ52に供給される電圧を蓄電装置56の電圧以上に昇圧する。コンバータ54は、たとえば、電流可逆型の昇圧チョッパ回路によって構成される。
蓄電装置56は、再充電可能な直流電源であり、代表的には、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池によって構成される。なお、二次電池に代えて電気二重層キャパシタなどの蓄電要素によって蓄電装置56を構成してもよい。
制御装置60は、エンジンECU(Electronic Control Unit)62と、MG−ECU64と、電池ECU66と、ECT−ECU68と、HV−ECU70とを含む。これらの各ECUは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、所定の制御を実行する。各ECUにより実行される制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
エンジンECU62は、HV−ECU70から受けるエンジントルク指令等に基づいて、エンジン12を駆動するためのスロットル信号や点火信号等を生成し、その生成した各信号をエンジン12へ出力する。
MG−ECU64は、HV−ECU70から受ける、コンバータ54の目標電圧(インバータ52の入力電圧の目標値)を示す電圧指令に基づいて、コンバータ54を駆動するための制御信号を生成し、その生成した制御信号をコンバータ54へ出力する。また、MG−ECU64は、HV−ECU70から受ける、差動部20に含まれるモータジェネレータのトルク指令等に基づいて、インバータ52を駆動するための制御信号を生成し、その生成した制御信号をインバータ52へ出力する。
電池ECU66は、蓄電装置56の電圧及び/又は電流に基づいて、蓄電装置56の充電状態(満充電状態に対する現在の蓄電量を百分率で表したSOC値によって示される。)を推定し、その推定値をHV−ECU70へ出力する。ECT−ECU68は、HV−ECU70から受けるトルク容量指令等に基づいて、変速機30を制御するための油圧指令を生成し、その生成した油圧指令を変速機30へ出力する。
HV−ECU70は、各種センサの検出信号を受け、ハイブリッド車両10の各機器を制御するための各種指令を生成する。主要なものとして、HV−ECU70は、アクセルペダルの操作量や車両速度等に基づいて、エンジン12及び差動部20を所望の状態に制御して走行するための各種指令を生成するとともに、変速機30を所望の変速状態に制御するための各種指令を生成する。また、HV−ECU70は、コンバータ54により調整されてインバータ52に供給される電圧の目標値を示す電圧指令(目標電圧)を生成する。
図2は、図1に示した制御装置60に対して入出力される主な信号及び指令を示した図である。図2を参照して、HV−ECU70は、ハイブリッド車両10の速度を検出する車速センサからの信号、アクセルペダルの操作量を検出するアクセル開度センサからの信号、エンジン12の回転数を検出するエンジン回転数センサからの信号を受ける。また、HV−ECU70は、差動部20に含まれるモータジェネレータMG1(後述)の回転速度を検出するためのMG1回転数センサからの信号、差動部20に含まれるモータジェネレータMG2(後述)の回転速度を検出するためのMG2回転数センサからの信号、変速機30の出力軸の回転速度を検出するための出力軸回転数センサからの信号をさらに受ける。
さらに、HV−ECU70は、差動部20及び変速機30の潤滑油の温度を検出する潤滑油温度センサからの信号、シフトレバーによって指示されるシフトポジションを検出するシフトポジションセンサからの信号、コンバータ54によって調整される電圧VH(インバータ52の入力電圧)を検出するVHセンサからの信号をさらに受ける。さらに、HV−ECU70は、蓄電装置56のSOC値を示す信号を電池ECU66から受ける。
そして、HV−ECU70は、上記の信号に基づいて、エンジン12の出力トルクの目標値を示すエンジントルク指令Terを生成してエンジンECU62へ出力する。また、HV−ECU70は、差動部20のモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令Tgr,Tmrを生成してMG−ECU64へ出力する。また、HV−ECU70は、所定の変速マップに従って変速機30の変速段を決定し、その変速段を実現するためのトルク容量指令Tcrを生成してECT−ECU68へ出力する。
さらに、HV−ECU70は、コンバータ54により調整される電圧VHの目標値を示す目標電圧VHrを決定し、目標電圧VHrをMG−ECU64へ出力する。詳しくは、HV−ECU70は、上記のエンジントルク指令Ter及びモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令Tgr,Tmrにより算出可能な差動部20の出力軸トルク(変速機30の入力軸トルクに相当する。)と、変速機30の変速比とに基づいて、変速機30の出力軸トルクを算出する。そして、HV−ECU70は、変速機30の出力軸トルクと、出力軸回転数センサにより検出される変速機30の出力軸の回転速度とに基づいて、予め準備されるマップ又は関係式を用いて上記の目標電圧VHrを決定する。この目標電圧VHrの考え方については、後ほど説明する。
HV−ECU70からエンジントルク指令Terを受けたエンジンECU62は、エンジン12を駆動するためのスロットル信号や点火信号等を生成してエンジン12へ出力する。MG−ECU64は、HV−ECU70から受けるトルク指令Tgr,Tmrに基づいて、インバータ52によりモータジェネレータMG1,MG2を駆動するための信号PWI1,PWI2を生成し、インバータ52へ出力する。また、MG−ECU64は、HV−ECU70から受ける目標電圧VHrに基づいて、電圧VHが目標電圧VHrとなるようにコンバータ54を制御するための信号PWCを生成し、コンバータ54へ出力する。ECT−ECU68は、トルク容量指令Tcrに相当するトルク容量を変速機30が有するように油圧指令を生成して変速機30へ出力する。
(差動部及び変速機の構成)
図3は、図1に示した差動部20及び変速機30の構成を示した図である。なお、この実施の形態1では、差動部20及び変速機30は、その軸心に対して対称的に構成されているので、図3では、差動部20及び変速機30の下側を省略して図示されている。
図3を参照して、差動部20は、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割装置24とを含む。モータジェネレータMG1,MG2の各々は、交流電動機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機によって構成される。モータジェネレータMG1,MG2は、インバータ52によって駆動される。
動力分割装置24は、シングルピニオン型のプラネタリギヤによって構成され、サンギヤS0と、ピニオンギヤP0と、キャリアCA0と、リングギヤR0とを含む。キャリアCA0は、入力軸22すなわちエンジン12の出力軸に連結され、ピニオンギヤP0を自転及び公転可能に支持する。サンギヤS0は、モータジェネレータMG1の回転軸に連結される。リングギヤR0は、伝達部材26に連結され、ピニオンギヤP0を介してサンギヤS0と噛み合うように構成される。伝達部材26には、モータジェネレータMG2の回転軸が連結される。すなわち、リングギヤR0は、モータジェネレータMG2の回転軸とも連結される。
動力分割装置24は、サンギヤS0、キャリアCA0及びリングギヤR0が相対的に回転することによって差動装置として機能する。サンギヤS0、キャリアCA0及びリングギヤR0の各回転数は、共線図(図示せず)において直線で結ばれる関係になる。動力分割装置24の差動機能により、エンジン12から出力される動力がサンギヤS0とリングギヤR0とに分配される。サンギヤS0に分配された動力によってモータジェネレータMG1が発電機として作動し、モータジェネレータMG1により発電された電力は、モータジェネレータMG2に供給されたり、蓄電装置56(図1)に蓄えられたりする。動力分割装置24により分割された動力を用いてモータジェネレータMG1が発電したり、モータジェネレータMG1により発電された電力を用いてモータジェネレータMG2を駆動したりすることによって、差動部20は無段変速機として機能する。
変速機30は、シングルピニオン型のプラネタリギヤ32,34と、クラッチC1〜C3と、ブレーキB1,B2と、ワンウェイクラッチF1とを含む。プラネタリギヤ32は、サンギヤS1と、ピニオンギヤP1と、キャリアCA1と、リングギヤR1とを含む。プラネタリギヤ34は、サンギヤS2と、ピニオンギヤP2と、キャリアCA2と、リングギヤR2とを含む。
クラッチC1〜C3及びブレーキB1,B2の各々は、油圧により作動する摩擦係合装置であり、重ねられた複数枚の摩擦板が油圧により押圧される湿式多板型や、回転するドラムの外周面に巻付けられたバンドの一端が油圧によって引き締められるバンドブレーキ等によって構成される。ワンウェイクラッチF1は、互いに連結されるキャリアCA1及びリングギヤR2を一方向に回転可能とし、かつ、他方向に回転不能に支持する。このような構成により、この変速機30においては、1速ギヤ段〜4速ギヤ段及び後進ギヤ段が択一的に形成される。なお、クラッチC1〜C3及びブレーキB1,B2の各係合装置をすべて解放状態にすることにより、ニュートラル状態(動力伝達が遮断された状態)を形成することができる。
差動部20と変速機30とは、伝達部材26によって連結される。そして、プラネタリギヤ34のキャリアCA2に連結される出力軸36が差動歯車装置42(図1)に連結される。
図4は、変速機30による変速時の回転変化の様子を共線図上で示した図である。図4を参照して、駆動軸(変速機30の出力軸)の回転速度Vは、駆動輪の回転に拘束されるので、変速(ダウンシフト又はアップシフト)の前後において駆動軸の回転速度Vはほとんど変化しない。したがって、ダウンシフト時(変速比を上げる時)には、一点鎖線で示されるように、変速機30の入力軸の回転速度すなわちモータジェネレータMG2の回転速度ωmは上昇する。一方、アップシフト時(変速比を下げる時)には、二点鎖線で示されるように、モータジェネレータMG2の回転速度ωmは低下する。
モータジェネレータMG2の回転軸と駆動軸(駆動輪)との間の動力伝達経路に変速機30が設けられる、本実施の形態に従うハイブリッド車両10においては、上述のように、変速機30による変速の前後でモータジェネレータMG2の動作点(回転速度及びトルク)が急激に変化する(図4に示されるように、モータジェネレータMG1の動作点も急激に変化する。)。このような場合に、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するインバータ52に供給される電圧VHの目標電圧VHrをモータジェネレータMG1,MG2の動作点に基づいて決定すると、モータジェネレータMG1,MG2の動作点の急激な変化に目標電圧VHrが追従できず、あるいは目標電圧VHrに電圧VHが追従できない可能性がある。その結果、インバータ52に供給される電圧VHが不十分であるためにモータジェネレータMG1,MG2が一時的に所望のトルクを出力できず、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
そこで、本実施の形態に従うハイブリッド車両10においては、モータジェネレータMG1,MG2の動作点に基づいて目標電圧VHrを決定するのではなく、変速機30の出力軸(駆動軸)のトルク及び回転速度に基づいて目標電圧VHrが決定される。これにより、モータジェネレータMG1,MG2の動作点の急激な変化による目標電圧VHrの急激な変動を抑制し、かつ、走行負荷を反映した目標電圧VHrとすることができる。
目標電圧VHrは、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度が大きいほど高い値に設定される。図5は、実施の形態1における目標電圧VHrの設定例を示した図である。図5を参照して、横軸は、変速機30の出力軸の回転速度を示し、縦軸は、変速機30の出力軸のトルクを示す。変速機30の出力軸のトルクは、その目標を示す指令値であり、エンジントルク指令Ter及びモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令Tgr,Tmrから算出される差動部20の出力軸トルク(変速機30の入力軸トルクに相当する。)と、変速機30の変速比とに基づいて算出可能である。
曲線k1は、たとえば目標電圧VHrがV1に設定される等高線である。曲線k2は、たとえば目標電圧VHrがV2に設定される等高線であり、V2はV1よりも大きい。曲線k3は、たとえば目標電圧VHrがV3に設定される等高線であり、V3はV2よりも大きい。このように、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度が大きいほど目標電圧VHrが高くなるように目標電圧VHrを設定することによって、モータジェネレータMG1,MG2及び変速機30の出力軸のトルクが不足するのを抑制することができる。
図6は、実施の形態1における目標電圧の設定方法を説明するためのフローチャートである。図6を参照して、HV−ECU70(図1、図2)は、変速機30の出力軸のトルクを算出する(ステップS2)。上述のように、変速機30の出力軸のトルクは、エンジントルク指令Ter及びモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令Tgr,Tmrから算出される差動部20の出力軸トルクと、変速機30の変速比とに基づいて算出可能である。
次いで、HV−ECU70は、変速機30の出力軸の回転速度を出力軸回転数センサから取得する(ステップS4)。そして、HV−ECU70は、ステップS2において算出された変速機30の出力軸のトルク、及びステップS4において取得された変速機30の出力軸の回転速度に基づいて、図5に示した関係(マップ又は関係式)を用いて目標電圧VHrを設定する(ステップS6)。
以上のように、この実施の形態1においては、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づいてコンバータ54の目標電圧VHrが決定されるので、モータジェネレータMG1,MG2の動作点の急激な変化による目標電圧VHrの急激な変動が抑制される。したがって、この実施の形態1によれば、目標電圧VHrが安定化し、その結果、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
[実施の形態2]
上記の実施の形態1では、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づいて目標電圧VHrが決定されるので、コンバータ54、インバータ52及びモータジェネレータMG1,MG2によって構成される電気システムの効率が低下する可能性がある。すなわち、上記電気システムを効率的に動作させる観点からは、電圧VHを受けるインバータ52により駆動されるモータジェネレータMG1,MG2の動作点に基づいて目標電圧VHrを決定するのがよい。しかしながら、モータジェネレータMG1,MG2の動作点のみに基づいて目標電圧を設定すると、モータジェネレータMG1,MG2の動作点の急激な変化に伴ないドライバビリティが悪化し得ることは、上述のとおりである。
そこで、この実施の形態2においては、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づいて第1設定電圧VH1が決定され、モータジェネレータMG1,MG2の動作点に基づいて第2設定電圧VH2が決定される。そして、第1設定電圧VH1及び第2設定電圧VH2に基づいて目標電圧VHrが決定される。これにより、ドライバビリティの悪化を抑制しつつ電気システムの効率にも配慮した目標電圧VHrとすることができる。
図7は、モータジェネレータMG2の動作状態に基づく第2設定電圧VH2の設定例を示した図である。図7を参照して、縦軸は、モータジェネレータMG2のトルクを示し、横軸は、モータジェネレータMG2の回転速度を示す。曲線k5は、モータジェネレータMG2の最大トルクを示す。
曲線k6は、第2設定電圧VH2がV1に設定される等高線である。曲線k7は、第2設定電圧VH2がV2に設定される等高線であり、V2はV1よりも大きい。曲線k8は、第2設定電圧VH2がV3に設定される等高線であり、V3はV2よりも大きい。モータジェネレータMG2のトルク及び回転速度が大きいほど、第2設定電圧VH2は高い値に設定される。
実際には、モータジェネレータMG1に対しても同様に第2設定電圧VH2が求められ、モータジェネレータMG2の動作点から求められる第2設定電圧VH2と、モータジェネレータMG1の動作点から求められる第2設定電圧VH2とのうち大きい方が最終的な第2設定電圧VH2として採用される。
変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づく第1設定電圧VH1は、実施の形態1において図5に示した関係に基づいて設定される。そして、目標電圧VHrは、第1設定電圧VH1と第2設定電圧VH2とに基づいて、次式によって算出される。
目標電圧VHr=W×VH1+(1−W)×VH2 …(1)
ここで、Wは、0〜1の値をとり得る重み係数であり、図8に示されるように、車両の走行負荷が大きいほど、重みWは大きな値とする。すなわち、走行負荷が大きいときは、高負荷で走行したいとのユーザの要求に応えるために、目標電圧VHrは、走行負荷に関連する第1設定電圧VH1に近い設定とされる。一方、走行負荷が小さいときは、電気システムの効率を重視して、目標電圧VHrは、モータジェネレータMG1,MG2の動作状態に応じた第2設定電圧VH2に近い設定とされる。
なお、走行負荷については、たとえば、加減速の加速度や左右方向の加速度等の積算値や、シーケンシャルシフトを有する場合にはそのシフト操作等から、走行負荷の大小を判定するようにしてもよい。
図9は、実施の形態2における目標電圧VHrの設定方法を説明するためのフローチャートである。図9を参照して、HV−ECU70(図1、図2)は、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づいて、図5に示した関係(マップ又は関係式)を用いて第1設定電圧VH1を設定する(ステップS10)。なお、変速機30の出力軸のトルクは、上述のように、エンジントルク指令Ter及びモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令Tgr,Tmrから算出される差動部20の出力軸トルクと、変速機30の変速比とに基づいて算出可能である。また、変速機30の出力軸の回転速度は、出力軸回転数センサから取得される。
次いで、HV−ECU70は、モータジェネレータMG1,MG2の動作点(トルク及び回転速度)に基づいて、図7に示した関係(マップ又は関係式)を用いて第2設定電圧VH2を設定する(ステップS20)。
続いて、HV−ECU70は、ハイブリッド車両10の走行負荷に基づいて、図8に示した関係(マップ又は関係式)を用いて重みWを算出する(ステップS30)。そして、HV−ECU70は、ステップS10において設定された第1設定電圧VH1、及びステップS20において設定された第2設定電圧VH2に基づいて、上記の式(1)で示される、重みWを含む重み関数を用いて目標電圧VHrを算出する(ステップS40)。
以上のように、この実施の形態2によれば、目標電圧VHrの決定につき、モータジェネレータMG1,MG2の動作点(トルク及び回転速度)に基づく第2設定電圧VH2も反映したので、電気システムの効率にも配慮した目標電圧VHrとすることができる。
そして、この実施の形態2によれば、走行負荷が大きいときは、目標電圧VHrは、走行負荷に関連する第1設定電圧VH1に近い設定となるので、高負荷で走行したいとのユーザの要求に応え得る。一方、走行負荷が小さいときは、目標電圧VHrは、モータジェネレータMG1,MG2の動作状態に応じた第2設定電圧VH2に近い設定となるので、電気システムの効率低下を抑制し得る。
[実施の形態3]
上記の実施の形態2では、目標電圧VHrは、走行負荷が大きい場合には、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づく第1設定電圧VH1に近い設定とされる。この場合、走行負荷が大きいことから、第1設定電圧VH1は高くなり、目標電圧VHrも高くなり得る。これにより、変速時にモータジェネレータMG1,MG2の動作点が急激に変化しても、モータジェネレータMG1,MG2のトルク不足が生じる可能性は低い。
一方、走行負荷が大きくない場合は、目標電圧VHrは、モータジェネレータMG1,MG2の動作点に基づく第2設定電圧VH2に近い設定とされる。したがって、変速時にモータジェネレータMG1,MG2の動作点が急激に変化すると、モータジェネレータMG1,MG2のトルク不足が生じる可能性もある。そこで、この実施の形態3では、走行負荷が大きくない場合であって、変速機30による変速が間近に予測されるときは、実験等によって予め見積もられた電圧に目標電圧VHrが設定される。これにより、変速時にモータジェネレータMG1,MG2のトルク不足が生じる可能性を排除する。
図10は、実施の形態3において、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づく第1設定電圧VH1の設定例を示した図である。図10を参照して、この図10には、図5に示した曲線k1〜k3に加えて、変速線k11〜k13,k21〜k23が示される。
変速線k11は、変速機30が1速から2速へ切替わるタイミングを示すアップシフト線である。変速線k12は、変速機30が2速から3速へ切替わるタイミングを示すアップシフト線である。変速線k13は、変速機30が3速から4速へ切替わるタイミングを示すアップシフト線である。また、変速線k21は、変速機30が2速から1速へ切替わるタイミングを示すダウンシフト線である。変速線k22は、変速機30が3速から2速へ切替わるタイミングを示すダウンシフト線である。変速線k23は、変速機30が4速から3速へ切替わるタイミングを示すダウンシフト線である。このように、アップシフトとダウンシフトとには、ヒステリシスが設けられている。
そして、変速線k11,k21間の領域(A)、変速線k12,k22間の領域(B)、及び変速線k13,k23間の領域(C)の各々においては、曲線k1〜k3等に基づく電圧設定とは別に、実験等によって予め見積もられた電圧に第1設定電圧VH1が設定される。変速機30の出力軸のトルク及び回転速度が領域(A),(B)及び(C)に含まれる場合は、変速機30による変速が間近に行なわれると予測されるので、上記のように、予め見積もられた電圧を第1設定電圧VH1として設定することとしたものである。
なお、領域(A),(B)及び(C)の各々において設定される目標電圧VHrは、出力軸のトルクが大きくなるに従って高くしてもよいし、ダウンシフト線及びアップシフト線との距離に応じて変更してもよい。あるいは、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度のポイントが、ダウンシフト線に近づいているかアップシフト線に近づいているかによって、目標電圧VHrの設定を変更してもよい。また、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度の変化の速度が速いときは、領域(A),(B)又は(C)の外側から目標電圧VHrを変更してもよい。
図11は、実施の形態3における目標電圧VHrの設定方法を説明するためのフローチャートである。図11を参照して、このフローチャートは、図9に示した実施の形態2におけるフローチャートにおいて、ステップS22〜S28をさらに含む。
すなわち、ステップS20において、モータジェネレータMG1,MG2の動作点(トルク及び回転速度)に基づく第2設定電圧VH2が設定されると、HV−ECU70は、ハイブリッド車両10が高負荷走行を行なっているか否かを判定する(ステップS20)。なお、走行負荷は、たとえば、加減速の加速度や左右方向の加速度等の積算値や、シーケンシャルシフトを有する場合にはそのシフト操作等に基づいて算定され、走行負荷が所定のしきい値を超える場合に高負荷走行であると判定される。
ステップS22において、高負荷走行であると判定されると(ステップS22においてYES)、ステップS30へ処理が移行され、走行負荷に基づいて重みWが算出される。一方、ステップS22において、高負荷走行ではないと判定されると(ステップS22においてNO)、HV−ECU70は、変速機30の出力軸の動作点(トルク及び回転速度)が変速ヒステリシス領域(図10に示した領域(A),(B)又は(C))に含まれているか否かを判定する(ステップS24)。
ステップS24において、変速機30の出力軸の動作点が変速ヒステリシス領域に含まれていると判定されると(ステップS24においてYES)、HV−ECU70は、上述のように、実験等によって予め見積もられた電圧に基づいて第1設定電圧VH1を決定する(ステップS26)。そして、HV−ECU70は、この第1設定電圧VH1と、ステップS20において求められた、モータジェネレータMG1,MG2の動作点(トルク及び回転速度)に基づく第2設定電圧VH2とのうち大きい方を目標電圧VHrとする(ステップS27)。
一方、ステップS24において、変速機30の出力軸の動作点が変速ヒステリシス領域の外部であると判定されると(ステップS24においてNO)、HV−ECU70は、モータジェネレータMG1,MG2の動作点(トルク及び回転速度)に基づく第2設定電圧VH2を目標電圧VHrとする(ステップS28)。
以上のように、この実施の形態3においては、変速機30による変速が間近に予測される場合に、予め準備された設定電圧に基づいて目標電圧VHrが決定される。これにより、変速に伴なうモータジェネレータMG1,MG2の動作点の急激な変化による目標電圧VHrの急激な変動が抑制される。したがって、この実施の形態3によれば、変速時の目標電圧VHrが安定化し、その結果、変速時のドライバビリティ悪化を抑制することができる。
なお、上記の各実施の形態においては、変速機30の出力軸のトルク及び回転速度に基づいて目標電圧VHrあるいは第1設定電圧VH1を決定するものとしたが、変速機30の出力軸のトルクに代えて、変速機30の出力軸のトルクに関連する状態量として、車両の駆動力(指令でも実績でもよい。)やアクセル開度等を用いてもよい。また、変速機30の出力軸の回転速度に代えて、変速機30の出力軸の回転速度に関連する状態量として、車両速度等を用いてもよい。
また、上記の各実施の形態では、電動車両の一例として、エンジン12と2つのモータジェネレータMG1,MG2を含む差動部20とを備える構成のハイブリッド車両10について説明したが、この発明が適用される電動車両は、このような構成のハイブリッド車両に限定されない。たとえば、モータジェネレータMG2は、変速機30の出力軸に接続してもよい。さらには、この発明が適用される電動車両は、エンジンを搭載しない電気自動車も含む。すなわち、本発明に従う電動車両は、コンバータ、インバータ及びモータを含む電気システムと、動力伝達経路に設けられる変速機とを備える車両全般を含むものである。
なお、上記において、モータジェネレータMG1,MG2の少なくとも一方は、この発明における「電動機」の一実施例に対応し、インバータ52は、この発明における「駆動装置」の一実施例に対応する。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ハイブリッド車両、12 エンジン、20 差動部、30 変速機、42 差動歯車装置、44 駆動輪、52 インバータ、54 コンバータ、56 蓄電装置、60 制御装置、62 エンジンECU、64 MG−ECU、66 電池ECU、68 ECT−ECU、70 HV−ECU、MG1,MG2 モータジェネレータ、S0〜S2 サンギヤ、P0〜P2 ピニオンギヤ、CA0〜CA2 キャリア、R0〜R2 リングギヤ、C1〜C3 クラッチ、B1,B2 ブレーキ、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (7)

  1. 電動機と、
    前記電動機の回転軸と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられる変速機と、
    前記電動機を駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置に供給される電圧を調整するコンバータとを備え、
    前記コンバータによって調整される電圧は、前記変速機の出力軸のトルクに関連する第1状態量及び前記出力軸の回転速度に関連する第2状態量と、前記コンバータによって調整される電圧との予め定められた関係を用いて、前記第1状態量及び前記第2状態量から決定されている、電動車両。
  2. 前記コンバータによって調整される電圧は、前記第1状態量の値が大きいほど高い、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記コンバータによって調整される電圧は、前記第2状態量の値が大きいほど高い、請求項1又は請求項2に記載の電動車両。
  4. 前記電圧が目標電圧となるように前記コンバータを制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1及び第2状態量に基づいて前記電圧の目標値を示す第1電圧を決定し、前記電動機の動作点に基づいて前記目標値を示す第2電圧を決定し、前記第1電圧及び前記第2電圧に基づいて前記目標電圧を決定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動車両。
  5. 前記制御装置は、走行負荷が大きいほど前記目標電圧が前記第1電圧に近づくように前記目標電圧を決定する、請求項4に記載の電動車両。
  6. 前記電圧が目標電圧となるように前記コンバータを制御する制御装置をさらに備え、
    前記変速機は、有段式変速機であり、
    前記有段式変速機が第1変速段から第2変速段にアップシフトすることを示す第1変速線と、前記有段式変速機が前記第2変速段から前記第1変速段にダウンシフトすることを示す第2変速線とには、ヒステリシスが設けられ、
    前記制御装置は、前記第1及び第2状態量が前記ヒステリシスの領域に含まれるとき、予め準備された設定電圧に基づいて前記目標電圧を決定する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電動車両。
  7. 前記第1状態量は、前記変速機の出力軸のトルク、車両駆動力及びアクセル開度のいずれかであり、
    前記第2状態量は、前記出力軸の回転速度及び車両速度のいずれかである、請求項1から6のいずれか1項に記載の電動車両。
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