JP6299848B2 - ブロー成形プラスチックボトルおよびブロー成形プラスチックボトルの製造方法 - Google Patents

ブロー成形プラスチックボトルおよびブロー成形プラスチックボトルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、主として飲食品等の内容液を収容するブロー成形プラスチックボトルおよびブロー成形プラスチックボトルの製造方法に関する。
近時、飲食品等の内容液を収容するボトルとして、プラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチックボトルには内容液が収容される。
このような内容液を収容するプラスチックボトルは、金型内にプリフォームを挿入し、ブロー成形することにより製造される。
ところで、プラスチックボトル内には飲食品等の内容液が収納されるが、内容液が高温のとき、プラスチックボトルを把持することがむずかしい場合がある。他方、内容液が低温の場合、プラスチックボトルに結露が生じ見栄えが悪くなる。
特許第4239165号 特許第4251351号 特許第4251352号
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、内容液が高温の場合であっても容易に把持することができ、内容液が低温の場合であっても結露して見栄えが悪くなりにくい、ブロー成形プラスチックボトルおよびブロー成形プラスチックボトルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、ブロー成形プラスチックボトルにおいて、予め金型内に挿着された表面部材と、金型内の表面部材内側に挿入されたプリフォームをブロー成形して得られ、口部と、肩部と、胴部と、底部とを有するボトル本体とを備え、表面部材はボトル本体の外面に設けられていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルである。
本発明は、表面部材はボトル本体の外面に接着することなく接触した状態で設けられていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルである。
本発明は、表面部材とボトル本体との間に空気層が形成されていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルである。
本発明は、表面部材はボトル本体の肩部、胴部または底部の外面に設けられていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルである。
本発明は、ボトル本体および表面部材の胴部に、水平方向に溝が形成されていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルである。
本発明は、表面部材とボトル本体との間に中間部材が介在されていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルである。
本発明は、ブロー成形プラスチックボトルの製造方法において、金型内に表面部材を挿着する工程と、金型内の表面部材内側にプリフォームを挿入し、このプリフォームをブロー成形することにより、口部と、肩部と、胴部と、底部とを有するボトル本体を成形する工程とを備え、表面部材はボトル本体の外面に設けられていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルの製造方法である。
本発明は、表面部材はボトル本体の外面に接着することなく接触した状態で設けられていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルの製造方法である。
本発明は、表面部材とボトル本体との間に空気層が形成されていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルの製造方法である。
本発明は、表面部材はボトル本体の肩部、胴部または底部の外面に設けられていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルの製造方法である。
本発明は、ボトル本体および表面部材の胴部に、水平方向に溝が形成されていることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルの製造方法である。
本発明は、ブロー成形プラスチックボトルの製造方法において、金型内に表面部材を挿着するとともに、金型内の表面部材内側に中間部材を挿着する工程と、金型内の中間部材の内側にプリフォームを挿入し、このプリフォームをブロー成形することにより、口部と、肩部と、胴部と、底部とを有するボトル本体を成形する工程とを備え、表面部材とボトル本体との間に中間部材が介在されることを特徴とするブロー成形プラスチックボトルの製造方法である。
本発明によれば、ブロー成形プラスチックボトルは、表面部材と、表面部材の内側に設けられプリフォームをブロー成形してなるボトル本体とを備え、表面部材はボトル本体の外面に設けられている。このため内容液が高温であっても表面部材に直接熱が伝わることはなく、表面部材を容易に把持することができる。また内容液が低温であっても、表面部材あるいはボトル本体表面に結露が発生しにくい。
図1は、本発明の一実施の形態によるブロー成形プラスチックボトルを示す正面図。 図2は、本発明の一実施の形態によるブロー成形プラスチックボトルを示す底面図。 図3は、本発明の一実施の形態によるブロー成形プラスチックボトルの水平断面図。 図4(a)〜(e)は、図1に示すブロー成形プラスチックボトルの製造方法を示す図。 図5は、ブロー成形プラスチックボトルの経過時間と表面温度の関係を示す図。 図6は、ブロー成形プラスチックボトルの変形例を示す図。 図7(a)〜(e)は、図6に示すブロー成形プラスチックボトルの製造方法を示す図。 図8は、ブロー成形プラスチックボトルの他の変形例を示す図。 図9は、図8に示すブロー成形プラスチックボトルの水平断面図。 図10(a)〜(e)は、図8に示すブロー成形プラスチックボトルの製造方法を示す図。
実施の形態
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1乃至図5は本発明の一実施の形態を示す図である。
まず、図1乃至図3により、本実施の形態によるブロー成形プラスチックボトルの概要について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれプラスチックボトル10を正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。
図1乃至図3に示すブロー成形プラスチックボトル10Aは、後述する金型50内に予め挿着された表面部材40と、表面部材40内側に挿入されたプリフォーム10aをブロー成形して得られたプラスチックボトル本体(ボトル本体)10とを備えている。このうち、ボトル本体10は、上述のように射出成形により得られるプリフォーム10aを準備し、このプリフォーム10aに対して金型50内で二軸延伸ブロー成形を施すことにより作製される(図4(a)〜(e))。このようなプラスチックボトル本体10は、例えば450ml〜650mlの容積をもつボトルからなっている。
プラスチックボトル本体10は、口部11と、口部11下方に設けられた肩部12と、肩部12下方に設けられた胴部20と、胴部20下方に設けられた底部30とを備えている。
他方、表面部材40は、プラスチックボトル本体10を準備し、このプラスチックボトル本体10の胴部20の中央部で水平方向に切断することにより得られる。また表面部材40はプラスチックボトル本体10外面に接着されることなく、接触した状態で取付けられている。
次にプラスチックボトル本体10について詳述する。プラスチックボトル本体10の胴部20は、全体として円筒形状を有しており、その上下方向中央部に位置する中央水平方向溝21を介して上半部20Aと下半部20Bとに区画されている。これら上半部20Aと下半部20Bとには、それぞれ複数の水平方向溝22〜24が形成されている。
また、複数の水平方向溝22〜24は、少なくとも2種類の深さの水平方向溝を含んでいる。具体的には、水平方向溝22〜24は、最大の深さをもつ第1水平方向溝22と、中間の深さをもつ第2水平方向溝23と、最小の深さをもつ第3水平方向溝24とを含んでいる。なお、中央水平方向溝21の深さは、第1水平方向溝22の深さと同一である。
これら水平方向溝21〜24は、それぞれ胴部20の円周方向全周に延びており、その上下方向の幅は、それぞれ円周方向全周にわたって均一である。
一方、胴部20のうち、水平方向溝21〜24が形成されていない領域は、円筒面25からなっている。すなわち、各水平方向溝21〜24同士の間には、円筒面25が形成されている。このように、胴部20は、各水平方向溝21〜24および円筒面25のみから構成されている。
この水平方向溝21〜24が形成されていない領域(円筒面25)は、肩部12の直下から底部30の直上まで均一の径を有している。これにより、プラスチックボトル本体10を自動販売機内で横向きに収納した際、隣接する他のプラスチックボトル本体10に対して広い面積で接触させることができるので、自動販売機内で胴部20が変形することを防止することができる。
一方、図2に示すように、底部30は、中央に位置する円形状の凹部31と、この凹部31から放射状に延びる放射状リブ32とを有している。なお、図2において、放射状リブ32の本数は7本であるが、これに限らず、例えば5本〜11本の範囲で設定しても良い。このように放射状リブ32を配置したことにより、底部30の強度を高め、底部30に変形が生じにくいようになっている。
また胴部20の円筒面25におけるプラスチックボトル本体10の厚みは、これに限定されるものではないが、例えば50μm〜250μm程度に薄くすることができる。さらに、プラスチックボトル本体10の重量についても、これに限定されるものではないが、10g〜20gとすることができる。このようにプラスチックボトル本体10の肉厚を薄くすることにより、プラスチックボトル10の軽量化を図ることができる。
このようなプラスチックボトル本体10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10aを二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおプリフォーム10a、すなわちプラスチックボトル本体10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用する事が好ましい。
また、プラスチックボトル本体10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。すなわち押し出し成形または射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性及び遮光性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォーム10aを押出成形後、ブロー成形することによりガスバリア性及び遮光性を有する多層ボトルとして形成しても良い。なお、このような中間層は、プラスチックボトル本体10のうち少なくとも胴部20内に設けることが好ましい。また底部30において、底部30の中央部を除く領域に中間層を設けることが好ましい。ケース落下等の衝撃を受けた際この部分がデラミ(層間剥離)を起こすおそれがあるからである。ガスバリア性及び遮光性を有する為に、多層にするだけでなく熱可塑性樹脂同士をブレンドしたブレンドボトルを形成しても良い。
次に表面部材40について説明する。表面部材40は上述のようにプリフォーム10aをブロー成形することにより得られるプラスチックボトル本体10を準備し、このプラスチックボトル本体10の胴部20の中央部を水平方向に切断することにより得られるため、表面部材40は略円筒状の胴部と底部とを有する。
表面部材40はプラスチックボトル本体10の外面に接着されることなく取付けられ、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に空気層43が形成されている。このため内容液が高温であっても表面部材40に直接熱が伝わることはなく、表面部材を容易に把持することができる。また内容液が低温であっても、表面部材あるいはボトル本体表面に結露が発生することはない。
なお、表面部材40はプラスチックボトル本体10の胴部20および底部30に対応しているが、プラスチックボトル本体10の胴部20に対応してもよく、底部30に対応してもよく、肩部12に対応して形成されていてもよい。
次に図4(a)〜(e)により、ブロー成形プラスチックボトル10Aの製造方法について説明する。
ブロー成形プラスチックボトル10Aは、ブロー成形金型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形金型50は互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図4(a)参照)。
次に図4(b)に示すように、底部金型50cに表面部材40が吸着され、底部金型50cに吸着された表面部材40が、一対の胴部金型50a、50b間に挿着される。図4(b)において、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いている。
この状態で一対の胴部金型50a、50b間に、プリフォーム10aが下方から挿入される(図4(c)参照)。
次に図4(d)に示すように、一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形金型50が構成される。次にプリフォーム10a内に空気が圧入され、プリフォーム10aに対してブロー成形が施される。
このことによりブロー成形金型50内でプリフォーム10aからプラスチックボトル本体10が得られる。この間、ブロー成形金型50は所定温度まで加熱される。
ブロー成形金型50内では、プラスチックボトル本体10の外面が表面部材40の内面へ押付けられる。この場合、表面部材40はプラスチックボトル本体10の外面に接着することなく、接触した状態で取付けられ、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に空気層43が形成されている(図3参照)。
このようにして、プラスチックボトル本体10と、プラスチックボトル本体10の外面に設けられた表面部材40とを備えたブロー成形プラスチックボトル10Aが得られる。
次に図4(e)に示すように、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形金型50内からブロー成形プラスチックボトル10Aが取出される。
実施例
(試験A)
次に本発明の具体的実施例について説明する。まず本発明によるプラスチックボトル本体10と表面部材40とを有するブロー成形プラスチックボトル(二重ボトル)10Aを準備するとともに(図1参照)、表面部材のない比較例としてのプラスチックボトル本体(一重ボトル)を準備した。
次に本発明によるブロー成形プラスチックボトルと、比較例としてのプラスチックボトル本体の双方に、ボトル空寸法が20mlとなるよう25℃の水を充てんし、5℃の環境下で24時間冷却した。
冷却された本発明による二重ボトルと比較例としての一重ボトルを25℃40%RH環境下におき、放置した後に結露を確認した。
その結果、本発明によるブロー成形プラスチックボトル(二重ボトル)では、表面部材40の表面、および表面部材40の内側に位置するプラスチックボトル本体10の部分(プラスチックボトル本体10の下方部分)の表面の双方に結露は生じにくく、表面部材40およびその内側のプラスチックボトル本体10の部分を通して、外方から内容液を確認することができた。
すなわち、本発明によるブロー成形プラスチックボトル10Aにおいて、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に空気層43が形成されているため、プラスチックボトル本体10表面と内容液との間の温度差を小さいが、表面部材40とプラスチックボトル本体10の間隙から水分の流入が殆どないため、プラスチックボトル本体10の表面に結露が生じにくい。また空気層43により表面部材40の表面とプラスチックボトル本体10の表面との間の温度差を大きくすることができ、このため表面部材40の表面に結露が生じにくい。
他方、比較例によるプラスチックボトル本体(一重ボトル)では、その表面全域に結露が生じ内容液を確認することはできなかった。
(試験B)
本発明による二重ボトルおよび比較例としての一重ボトルの双方に、ボトル空寸量が20mlとなるように25℃の水を充てんし、−20℃の環境下で24時間冷却を行った。
冷却された二重ボトルおよび一重ボトルの双方を20℃環境下に晒し、経時的に表面温度をサーモグラフィで計測した。また、中が完全に氷解する経過時間を計測した。結果を表1および図5に示す。
Figure 0006299848
表1および図5に示すように本発明によるブロー成形プラスチックボトル(二重ボトル)のうち、表面部材40の表面、すなわち二重部分の表面では、その表面温度は最初から大きく低下することはなく、略一定となっている。これは表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に空気層43が形成され、この空気層43が断熱効果を発揮するからである。
また本発明によるブロー成形プラスチックボトル(二重ボトル)のうち表面部材40がない上方部分表面、すなわち一重部分の表面では、その表面温度は最初大きく低下し(−20℃近傍)、時間の経過とともに室温近くまで上昇している。
他方、比較例としてのプラスチックボトル本体(一重ボトル)では、二重ボトルの一重部分と同一の挙動、すなわちその表面温度は最初大きく低下し(−20℃近傍)、時間の経過とともに室温近くまで上昇している。
本発明の変形例
次に図6および図7(a)〜(e)により本発明の変形例について説明する。
図6および図7(a)〜(e)に示す変形例は、表面部材40として胴部と底部とを有するものではなく、円筒状の表面部材40を用いたものである。この表面部材40は図6に示すように、プラスチックボトル本体10の胴部20のうち中央部分から下方部分まで延びているが、底部30まで達していない。図6および図7(a)〜(e)において他の構成は、図1乃至図5に示す実施の形態と略同一である。
図6および図7(a)〜(e)に示す変形例において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
次に表面部材40について説明する。表面部材40はプリフォーム10aをブロー成形することにより得られるプラスチックボトル本体10を準備し、このプラスチックボトル本体10の胴部を2箇所、水平方向に切断することにより得られるため、表面部材40は略円筒状の胴部を有する。
表面部材40はプラスチックボトル本体10の外面に接着されることなく取付けられ、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に空気層43が形成されている。
次に図7(a)〜(e)により、ブロー成形プラスチックボトル10Aの製造方法について説明する。
ブロー成形プラスチックボトル10Aは、ブロー形成金型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形金型50は互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図7(a)参照)。
次に図7(b)に示すように、一方の胴部金型50a内面に表面部材40が吸着される。図7(b)において、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いている。
この状態で一対の胴部金型50a、50b間に、プリフォーム10aが下方から挿入される(図7(c)参照)。
次に図7(d)に示すように、一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形金型50が構成される。次にプリフォーム10a内に空気が圧入され、プリフォーム10aに対してブロー成形が施される。
このことによりブロー成形金型50内でプリフォーム10aからプラスチックボトル本体10が得られる。この間、ブロー成形金型50は所定温度まで加熱される。
ブロー成形金型50内では、プラスチックボトル本体10の外面が表面部材40の内面へ押付けられる。この場合、表面部材40はプラスチックボトル本体10の外面に接着することなく、接触した状態で取付けられ、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に空気層43が形成されている(図3参照)。
このようにして、プラスチックボトル本体10と、プラスチックボトル本体10の外面に設けられた表面部材40とを備えたブロー成形プラスチックボトル10Aが得られる。
次に図7(e)に示すように、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形金型50内からブロー成形プラスチックボトル10Aが取出される。
本発明の他の変形例
次に図8乃至図10(a)〜(e)により、本発明の他の変形例について説明する。図8乃至図10(a)〜(e)に示す変形例は、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に円筒状のシュリンクラベルからなる中間部分41を介在させたものである。図8乃至図10(a)〜(e)に示すように、中間部材41によりプラスチックボトル本体10の外面を内側に押圧させて収縮させ、このことにより中間部材41により収縮されたプラスチックボトル本体10と、中間部材41との間に、比較的大きな空間45が形成されている(図9参照)。
図8乃至図10(a)〜(e)において、他の構成は図1乃至図5に示す実施の形態と略同一である。
図8乃至図10(a)〜(e)に示す他の変形例において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
次に表面部材40および中間部材41について説明する。表面部材40は上述のようにプリフォーム10aをブロー成形することにより得られるプラスチックボトル本体10を準備し、このプラスチックボトル本体10の胴部20の中央部を水平方向に切断することにより得られるため、表面部材40は略円筒状の胴部と底部とを有する。
また中間部材41はシュリンクラベルからなり、加熱されて収縮して、プラスチックボトル本体10を押圧する。
表面部材40はプラスチックボトル本体10の外面に接着されることなく取付けられ、表面部材40と中間部材41により収縮されたプラスチックボトル本体10との間に空間45が形成されている。
この場合、プラスチックボトル本体10は中間部材41により収縮されるため、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に、比較的大きな空間45を確実に形成することができる(図9参照)。
図10(a)〜(e)により、ブロー成形プラスチックボトル10Aの製造方法について説明する。
ブロー成形プラスチックボトル10Aは、ブロー成形金型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形金型50は互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図10(a)参照)。
次に図10(b)に示すように、底部金型50cに表面部材40が吸着され、底部金型50cに吸着された表面部材40が、一対の胴部金型50a、50b間に挿着される。この場合、表面部材40内面にシュリンクラベルからなる中間部材41が貼り付けられている。図10(b)において、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いている。
この状態で一対の胴部金型50a、50b間に、プリフォーム10aが下方から挿入される(図10(c)参照)。
次に図10(d)に示すように、一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形金型50が構成される。次にプリフォーム10a内に空気が圧入され、プリフォーム10aに対してブロー成形が施される。
このことによりブロー成形金型50内でプリフォーム10aからプラスチックボトル本体10が得られる。この間、ブロー成形金型50は所定温度まで加熱される。
ブロー成形金型50内では、プラスチックボトル本体10の外面が表面部材40の内面へ押付けられる。この場合、表面部材40はプラスチックボトル本体10の外面に接着することなく、接触した状態で取付けられる。
このようにして、プラスチックボトル本体10と、プラスチックボトル本体10の外面に設けられた表面部材40と、表面部材40とプラスチックボトル本体10との間に介在された中間部材41とを備えたブロー成形プラスチックボトル10Aが得られる。
次に図10(e)に示すように、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形金型50内からブロー成形プラスチックボトル10Aが取出される。
10 プラスチックボトル
10A プラスチックボトル本体
10a プリフォーム
11 口部
12 肩部
20 胴部
20A 上半部
20B 下半部
30 底部
40 表面部材
41 中間部材
43 空気層
45 空間
50 ブロー成形金型
50a、50b 胴部金型
50c 底部金型

Claims (2)

  1. ブロー成形プラスチックボトルにおいて、
    表面部材と、
    表面部材内側に配置され、口部と、肩部と、胴部と、底部とを有するボトル本体とを備え、
    表面部材はボトル本体の外面に設けられ、
    表面部材とボトル本体との間に中間部材が介在され、
    表面部材とボトル本体はプラスチック製となっており、表面部材と中間部材との間は、互いに接着することなく、接触した状態となっており、
    表面部材と中間部材との間に他の材料が介在されることなく、空気層が形成され、表面部材はボトル本体の胴部と底部を一体に覆い、
    中間部材は表面部材とボトル本体との間に介在されたシュリンクフィルムからなり、このシュリンクフィルムによりボトル本体を収縮させることを特徴とするブロー成形プラスチックボトル。
  2. ボトル本体、中間部材および表面部材の胴部に、水平方向に溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のブロー成形プラスチックボトル。
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