JP6299384B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース本体と、蓋体と、ケースと、電極組立体と、電極端子と、を有する蓄電装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがよく知られている。二次電池としては、電極組立体をケース内に収容して構成されたものがある。ケースは、ケース本体と、このケース本体の開口縁に接合された蓋体と、を備える。また、ケース内に収容された電極組立体には、電極端子が電気的に接続され、電極端子は、その極柱部が蓋体の挿通孔を貫通してケース本体の内部から外部に突出している(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−246878号公報
ところが、二次電池が過充電を起こすと、ケースの内圧が上昇することがある。この場合、ケースの蓋体には、ケース内の圧力が作用する。蓋体は、その面に沿ってケース本体への接合部から離れるほど蓋体が変形しやすくなり、ケース内の圧力を受けて蓋体が変形してしまう虞がある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、蓋体の変形を抑制することができる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、開口部を有するケース本体と、前記ケース本体の開口縁に接合されて前記開口部を閉塞し、かつ電極端子が挿通される一対の挿通孔を有する蓋体と、前記ケース本体と前記蓋体とが一体化されたケースと、前記ケース内に配置され、前記挿通孔を通って前記ケースの内部から外部に突出した一対の電極端子と、を有する蓄電装置において、前記蓋体における一対の挿通孔を結ぶ方向を、蓋体の第1の方向とし、蓋体の面に沿い、かつ前記第1の方向の直交方向を第2の方向とすると、前記蓋体は、前記第1の方向及び第2の方向の少なくとも一方の少なくとも中央部を含む位置で、かつ前記ケース本体への接合部から離れた部位に厚肉部を有し、かつ前記接合部よりも前記厚肉部寄りの部位の方が、厚肉部よりも厚みが薄くなっていることを要旨とする。
これによれば、ケースの内圧が上昇し、蓋体にケース内の圧力が作用したとき、第1の方向及び第2の方向の少なくとも一方の少なくとも中央部を含む位置で、かつ接合部から離れた部位ほど蓋体は変形しやすくなる。このとき、第1の方向及び第2の方向の少なくとも一方に沿って、接合部から厚肉部に向けて厚みが厚くなっている。すなわち、蓋体において変形しやすい部位では蓋体の厚みを厚くし、接合部に近くて変形しにくい部位では蓋体の厚みを厚くしていない。よって、ケース内の圧力を受けて蓋体が変形してしまうことを抑制することができる。
また、蓄電装置について、前記厚肉部は、外面及び内面が平坦面状であり、かつ厚みが一定である。
これによれば、ケースの内圧を受けても変形しにくい蓋体であっても、その製造が容易となる。
また、蓄電装置について、前記蓋体は、前記ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を有し、該圧力開放弁は前記厚肉部に配置されているのが好ましい。
これによれば、平坦面状の厚肉部に圧力開放弁を設けることで、厚肉部の面に沿う方向に沿って圧力開放弁の厚みのばらつきを抑制することができる。このため、ケース内の圧力を受けて開裂する圧力開放弁において、厚肉部の面に沿う方向のいずれの位置であっても、同じ作動圧で開裂させることができる。
また、蓄電装置について、前記蓋体は、前記ケース内に電解液を注入する注液孔及び該注液孔を封止する封止部材を有し、前記注液孔は前記厚肉部に配置されているのが好ましい。
これによれば、平坦面状の厚肉部に注液孔を設けることで、ケース内の圧力を受けても厚肉部の変形が抑制されるため、注液孔の孔径が変位することが抑制される。よって、封止部材によって注液孔を封止した状態を維持することができる。
また、蓄電装置について、前記蓋体は平面視矩形状であるとともに蓋体の長手方向が前記第1の方向であり、蓋体の短手方向が前記第2の方向であって、前記蓋体は、前記第2の方向での両端の接合部から離れた部位に前記厚肉部を有する。
これによれば、第2の方向(短手方向)に蓋体の変形を抑制することができる。
また、蓄電装置について、前記厚肉部は、前記ケースの外方に向けて膨らむことで形成され、蓋体の内面は平坦面状であってもよい。
これによれば、ケース内では、蓋体は、ケース本体に向けて膨らんでおらず、蓋体の変形抑制のためにケース内の容積が減少することがない。
また、蓄電装置について、前記蓋体は、厚み方向に沿った断面形状で前記厚肉部から前記接合部に向けて広がるテーパ部を有していてもよい。
これによれば、テーパ部によって、接合部から厚肉部に向けて蓋体の厚みを漸増させることができる。よって、例えば、接合部から厚肉部に向けて蓋体を階段状に形成して厚みを厚くしていく場合と比べると、ケースの内圧を受けても変形しにくい蓋体の製造が容易となる。
また、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、蓋体の変形を抑制することができる。
実施形態の二次電池を示す斜視図。 蓋体及び圧力開放弁を示す長手方向に沿った断面図。 蓋体及び圧力開放弁を示す短手方向に沿った断面図。 蓋体、注液孔及び封止部材を示す長手方向に沿った断面図。 蓋体、注液孔及び封止部材を示す短手方向に沿った断面図。 別例の蓋体を示す長手方向に沿った断面図。 別例の蓋体を示す短手方向に沿った断面図。 別例の蓋体を示す長手方向に沿った断面図。 別例の蓋体を示す長手方向に沿った断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を有し、このケース11には電極組立体12が収容されている。また、ケース11には、電極組立体12とともに電解液も収容されている。ケース11は、有底筒状のケース本体13と、当該ケース本体13に電極組立体12を挿入する開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋体14とを有する。ケース本体13と蓋体14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、この実施形態の二次電池10は、ケース本体13が有底四角筒状であり、蓋体14が矩形平板状であることから、その外観が角型をなす角型電池である。また、この実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体12は、シート状の正極電極と負極電極を、両者の間にセパレータを介在させて積層した構造である。正極電極及び負極電極は、金属箔の両面に活物質層を有する。正極電極の金属箔は例えばアルミニウム箔であり、正極電極はアルミニウム箔の両面に正極活物質層を有する。また、負極電極の金属箔は例えば銅箔であり、負極電極は銅箔の両面に負極活物質層を有する。正極電極は導電部材と電気的に接続されるとともに、導電部材を介して正極の電極端子15に電気的に接続されている。負極電極は導電部材と電気的に接続されるとともに、導電部材を介して負極の電極端子16に電気的に接続されている。
例えば、図2に示すように、正極電極は導電部材15aを介して正極の電極端子15に電気的に接続されている。図示しないが、負極電極は負極の導電部材を介して負極の電極端子16に電気的に接続されている。
図1に示すように、蓋体14は平面視矩形状である。蓋体14は、四つの外縁部がケース本体13の開口縁13bに接合され、蓋体14は、ケース本体13の開口縁13bへの接合部14dを四辺に沿った外縁部に有する。
図2に示すように、蓋体14は、長手方向での両側部に挿通孔14cを有する。そして、本実施形態では、一対の挿通孔14cを結ぶ方向、すなわち長手方向を蓋体14の第1の方向とし、蓋体14の短手方向を、蓋体14の面に沿い、かつ第1の方向の直交方向である第2の方向とする。蓋体14において、外面14aと内面14bを最短距離で繋ぐ方向を蓋体14の厚み方向とすると、挿通孔14cは、蓋体14を厚み方向に貫通する。蓋体14は長手方向での両側部であり、かつ各挿通孔14cを取り囲む部位に端子取付領域R1を有する。端子取付領域R1は、平面視矩形状の領域であり、かつ蓋体14の長手方向及び短手方向に沿って厚みが一定の部位である。
次に、正極の電極端子15の構造について説明する。なお、負極の電極端子16の構造は、正極の電極端子15の構造と同じである。
電極端子15は、四角板状の基部19と、基部19から立設された円柱状の極柱部20と、を有する。極柱部20は、外周の一部にねじ部21を有する。電極端子15は、基部19が導電部材15a上に接合されているとともに、極柱部20のねじ部21が蓋体14の挿通孔14cからケース11の外部に露出している。電極端子15の軸方向に直交する方向に沿う基部19の断面積は、挿通孔14cの開口面積よりも大きい。これにより、ケース11の内部に位置する基部19は、蓋体14の挿通孔14cからケース11の外部へ抜け出し不能となっている。
挿通孔14cの内周と極柱部20の外周との間には、樹脂製の絶縁部材25が介装されている。絶縁部材25は、円環状の筒状部26と、筒状部26の軸方向一端から径方向外方へ延設されたフランジ部27と、を有する。筒状部26は、挿通孔14cの内周と極柱部20の外周との間に介装されている。フランジ部27は、蓋体14の外面14aにおいて挿通孔14cの周囲に係止されている。絶縁部材25によって挿通孔14cの内周と極柱部20の外周とが絶縁されている。また、基部19において、蓋体14の内面14bに対向する面上には、極柱部20を囲む円環状のシール部材28が設けられている。シール部材28は、ケース11の内部において蓋体14の内面14bと基部19の面との間に位置している。シール部材28は、例えばOリングである。
極柱部20のねじ部21には、ナット29が螺合されている。蓋体14の外面14aと、ナット29との間には、絶縁部材25のフランジ部27が挟持されており、フランジ部27によって蓋体14とナット29が絶縁されている。ナット29が極柱部20に螺合されることによって、ナット29と基部19との間に、フランジ部27、蓋体14、及びシール部材28が挟持されるとともに電極端子15が蓋体14(ケース11)に締結される。この締結状態においてシール部材28は、圧縮状態で蓋体14の内面14b及び基部19の面に密接し、挿通孔14cの周囲をシールしている。
図1に示すように、蓋体14は、長手方向に沿って2つの挿通孔14c(電極端子15,16)で挟まれた領域に端子間領域R2を有する。この端子間領域R2は、蓋体14の長手方向において2つの端子取付領域R1に挟まれた領域でもある。
端子間領域R2は、平面視矩形状の領域である。端子間領域R2は厚肉部40を有し、厚肉部40は蓋体14がケース11の外方に向けて膨らむことで形成されている。厚肉部40は、蓋体14の長手方向の両端に位置する接合部14dから等距離離れた位置、及び蓋体14の短手方向の両端に位置する接合部14dから等距離離れた位置にあり、厚肉部40は、蓋体14の長手方向(第1の方向)及び短手方向(第2の方向)の中央部を含む位置に設けられている。
図2及び図3に示すように、厚肉部40は、蓋体14の長手方向及び短手方向に沿って一定の厚みを有し、厚肉部40での蓋体14の外面14a及び内面14bは平坦面状である。そして、厚肉部40は、蓋体14の中で最も厚みの厚い部位であり、端子取付領域R1及び接合部14dよりも厚みの厚い部位である。
端子間領域R2は、厚肉部40を取り囲む四角環状のテーパ部Tを有する。テーパ部Tは、厚肉部40から長手方向の両端に位置する接合部14dに向かうに従い広がり傾斜し、かつ厚肉部40から短手方向の両端に位置する接合部14dに向かうに従い広がり傾斜する。蓋体14の外面14aに位置するテーパ部Tでの傾斜面は、蓋体14の長手方向及び短手方向に沿った断面直線状である。端子間領域R2では、厚肉部40が最も厚みが厚く、厚肉部40から各接合部14dに向かうに従いテーパ部Tによって厚みが薄くなっている。
したがって、蓋体14では、その長手方向に沿って端子取付領域R1から厚肉部40に向かう程、テーパ部Tによって厚みが漸増し、長手方向の中央部で最も厚みが厚くなっている。また、蓋体14では、その短手方向に沿って各接合部14dから厚肉部40に向かう程、テーパ部Tによって厚みが漸増し、短手方向の中央部で最も厚みが厚くなっている。したがって、端子間領域R2では、長手方向及び短手方向のいずれにおいて接合部14dから離れる程、厚みが厚くなっている。
蓋体14は、圧力開放弁30を有し、圧力開放弁30は厚肉部40に配置されている。圧力開放弁30は、ケース11内の圧力が上昇し過ぎないように、ケース11内の圧力が所定の圧力である開放圧に達した場合に開裂し、ケース11の内外を連通させる。圧力開放弁30は、蓋体14の長手方向及び短手方向の中央部に位置するように厚肉部40に配置されている。圧力開放弁30は、厚肉部40の厚みよりも薄い薄板状の弁体30aを有する。弁体30aは、厚肉部40の外面14a及び内面14bに凹設された凹部32の底に位置しており、厚肉部40と一体的に成形されている。また、弁体30aは、厚肉部40をプレス加工して形成されている。
図4及び図5に示すように、蓋体14は、ケース11(ケース本体13)内に電解液を注入するための注液孔18を有し、注液孔18は厚肉部40に配置されている。注液孔18は、蓋体14の長手方向中央部よりも、長手方向の一方の接合部14d寄りに配置されている。また、注液孔18は、蓋体14の短手方向中央部よりも、短手方向の一方の接合部14d寄りに配置されている。注液孔18は、厚肉部40を厚み方向に貫通している。注液孔18は封止部材31によって封止されている。封止部材31は、注液孔18に圧入される軸部31aと、軸部31aの軸方向の一端に設けられ、かつ軸部31aより大径円盤状の頭部31bを有する。封止部材31は、軸部31aが注液孔18に圧入され、かつ頭部31bが厚肉部40の外面14aに密接した状態で固定されている。
次に、二次電池10の作用を記載する。
二次電池10において、電極組立体12の過充電等によりケース11内の圧力が上昇すると、内圧は蓋体14の内面14bに作用する。このとき、蓋体14では、長手方向及び短手方向に沿って接合部14dから離れる程、変形しやすいが、長手方向及び短手方向に沿って接合部14dから離れる程、テーパ部T及び厚肉部40によって厚みが厚くなっているため、蓋体14の変形が抑制される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)蓋体14は、接合部14dよりも内側に端子間領域R2を有し、端子間領域R2は、テーパ部T及び厚肉部40により、長手方向及び短手方向に沿って接合部14dから離れる程、厚みが厚くなっている。このため、上昇したケース11内の圧力が蓋体14に作用しても、蓋体14が長手方向及び短手方向のいずれでも変形してしまうことを抑制することができる。
(2)蓋体14は、長手方向において、端子取付領域R1に挟まれた部位に端子間領域R2を有し、この端子間領域R2に厚肉部40を有する。端子取付領域R1は、蓋体14の長手方向において接合部14dに近く、変形しにくい領域であるため、端子取付領域R1を平坦面状とした。よって、端子取付領域R1に電極端子15,16を取り付けるため、絶縁部材25、ナット29が取り付けられ、挿通孔14cのシールのためシール部材28が設けられるが、絶縁部材25のフランジ部27を蓋体14の外面14aに密接させ、シール部材28を蓋体14の内面14bに密接させ、挿通孔14cをシールすることができる。また、端子取付領域R1の厚みを厚くせず、一定とすることで、蓋体14の材料費を抑えることができる。
(3)蓋体14は長手方向及び短手方向の中央部で変形しやすいが、厚みの最も厚い厚肉部40が、蓋体14の長手方向及び短手方向の中央部に位置しており、蓋体14の変形を好適に抑制することができる。
(4)厚肉部40は一定の厚みを有する平坦面状であり、この厚肉部40に圧力開放弁30が配置されている。このため、圧力開放弁30の弁体30aの厚みを一定にすることができる。よって、弁体30aのいずれの位置であっても同じ作動圧で弁体30aを開裂させることができる。
(5)厚肉部40は一定の厚みを有する平坦面状であり、この厚肉部40に注液孔18が配置されている。そして、ケース11内の圧力を受けても、厚肉部40の変形が抑制されるため、注液孔18の孔径が変位することが抑制される。よって、注液孔18に封止部材31が圧入された状態を維持することができ、注液孔18を封止部材31で封止した状態を維持することができる。
また、封止部材31の頭部31bにおいて、蓋体14への対向面は平坦面状の外面14aに面接触した状態で密接する。このため、封止部材31の頭部31bにより、注液孔18を周囲からシールすることができる。
(6)例えば、テーパ部T及び厚肉部40が形成されていない蓋体14においては、蓋体14の短手方向への変形が生じると、短手方向における一方の接合部14d寄りに配置された注液孔18においては、短手方向の中央部寄りの部分ほど孔径が変位しやすく、注液孔18のシール性が低下しやすい。しかし、本実施形態では、蓋体14は短手方向に沿って各接合部14dから厚肉部40に向けて厚みが厚くなり、蓋体14の短手方向に沿う変形が抑制されている。よって、短手方向における一方の接合部14d寄りに注液孔18が配置されていても注液孔18の孔径が変位することが抑制される。その結果、注液孔18の内周面と、封止部材31における軸部31aの外周面を密接させた状態を維持し、注液孔18を封止部材31で封止した状態を維持することができる。
(7)蓋体14では、テーパ部T及び厚肉部40がケース11の外方に向けて膨らむように形成され、蓋体14の内面14bは平坦面状である。このため、蓋体14の厚みを厚くしても、ケース11内の容積が小さくならず、ケース11内に収容できる電極組立体12も小さくならずに済む。よって、蓋体14の変形を抑制する構成を有していても二次電池10のエネルギー密度が小さくならない。
(8)端子間領域R2は、厚肉部40を取り囲むテーパ部Tを有する。このため、例えば、端子間領域R2において、厚肉部40を取り囲む部分を、接合部14dから厚肉部40に向けて階段状にして厚みを厚くする場合と比べると、端子間領域R2を簡単に形成することができる。
(9)端子間領域R2は、厚肉部40を取り囲むテーパ部Tを有する。このため、例えば、端子間領域R2において、厚肉部40を取り囲む部分を、接合部14dから厚肉部40に向けて階段状にして厚みを厚くする場合とは異なり、厚肉部40の周囲において応力集中する角部が無い。したがって、厚肉部40の周囲での蓋体14の変形を抑制することができる。
(10)端子間領域R2は、蓋体14の長手方向及び短手方向に沿って厚みが厚くなっている。このため、上昇したケース11内の圧力が蓋体14に作用したとき、蓋体14の長手方向及び短手方向の両方での変形を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図6に示すように、蓋体14の長手方向において、ケース11の内側に向けて蓋体14の内面14bが膨らむ状態にして、厚肉部40を形成し、図7に示すように、蓋体14の短手方向において、ケース11の内側に向けて蓋体14の内面14bが膨らむ状態にして、厚肉部40を形成してもよい。このように構成すると、蓋体14の外面14aが平坦面状となる。なお、端子間領域R2において、厚肉部40を取り囲む部分はテーパ部Tであってもよいし、それ以外であってもよい。
○ 図8に示すように、蓋体14は、端子取付領域R1も含めて接合部14dから長手方向及び短手方向の中央に向けて徐々に厚みが厚くなっていてもよい。この場合、挿通孔14cの周囲では、ナット29と基部19によるフランジ部27及び蓋体14の挟持の目的から、フランジ部27と対応する部位は平坦面状にするのが好ましい。
○ 図9に示すように、蓋体14は、長手方向及び短手方向において、端子取付領域R1から厚肉部40に向けて階段状に厚みが厚くなってもよい。
○ 蓋体14において、接合部14dは、端子取付領域R1より厚みが厚くなっていてもよい。この場合、接合部14dから長手方向及び短手方向の少なくとも一方に沿って離れた部位である端子取付領域R1から厚肉部40に向けてテーパ部Tによって厚みを厚くし、厚肉部40で最も厚みを厚くする。
○ 実施形態では、蓋体14の短手方向における一方の接合部14d寄りに注液孔18を配置したが、注液孔18の位置はこれに限らず、短手方向の中央部でもよく、注液孔18の位置は適宜変更してもよい。
○ 電極端子15,16は、ナット29によって蓋体14に締結された構造に限定されず、例えば、電極端子15,16はかしめなどによって蓋体14に固定されていてもよい。
○ 蓋体14は、長手方向だけで厚みが厚くなり、短手方向では厚みが一定であってもよい。
○ 蓋体14は、短手方向だけで厚みが厚くなり、長手方向では厚みが一定であってもよい。
○ 蓋体14は、長手方向に沿った厚み方向への断面が三角形状であり、厚肉部40は三角形の頂点となる部位としてもよく、厚肉部40は平坦面状でなくてもよい。また、蓋体14は、短手方向に沿った厚み方向への断面が三角形状であり、厚肉部40は三角形の頂点となる部位としてもよく、厚肉部40は平坦面状でなくてもよい。
○ 実施形態では蓋体14は平面視矩形状としたが、蓋体14は平面視正方形状であってもよい。この場合、蓋体14において、第1の方向に沿う長さと、第2の方向に沿う長さが同じになる。
又は、蓋体14は平面視多角形状であってもよい。この場合、第1の方向及び第2の方向は適宜設定される。
○ 注液孔18及び圧力開放弁30の少なくとも一方は、厚肉部40でなくテーパ部Tや端子取付領域R1に配置されていてもよい。
○ 正極電極及び負極電極は、金属箔の片面に活物質層を備える構造でもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
○ 電極組立体12は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記注液孔は、前記短手方向の中央よりも一方の接合部寄りに配置されている蓄電装置。
T…テーパ部、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、13…ケース本体、13a…開口部、13b…開口縁、14…蓋体、14a…外面、14b…内面、14c…挿通孔、14d…接合部、15,16…電極端子、18…注液孔、20…極柱部、30…圧力開放弁、31…封止部材、40…厚肉部。

Claims (7)

  1. 開口部を有するケース本体と、
    前記ケース本体の開口縁に接合されて前記開口部を閉塞し、かつ電極端子が挿通される一対の挿通孔を有する蓋体と、
    前記ケース本体と前記蓋体とが一体化されたケースと、
    前記ケース内に配置され、前記挿通孔を通って前記ケースの内部から外部に突出した一対の電極端子と、を有する蓄電装置において、
    前記蓋体における一対の挿通孔を結ぶ方向を、蓋体の第1の方向とし、蓋体の面に沿い、かつ前記第1の方向の直交方向を第2の方向とすると、
    前記蓋体は、前記第1の方向及び第2の方向の少なくとも一方の少なくとも中央部を含む位置で、かつ前記ケース本体への接合部から離れた部位に厚肉部を有し、かつ前記接合部よりも前記厚肉部寄りの部位の方が、厚肉部よりも厚みが薄くなっており、
    前記厚肉部は、前記ケースの外方に向けて膨らむことで形成され、前記蓋体の内面は平坦面状である蓄電装置。
  2. 前記厚肉部は、外面及び内面が平坦面状であり、かつ厚みが一定である請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記蓋体は、前記ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を有し、該圧力開放弁は前記厚肉部に配置されている請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記蓋体は、前記ケース内に電解液を注入する注液孔及び該注液孔を封止する封止部材を有し、前記注液孔は前記厚肉部に配置されている請求項2又は請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記蓋体は平面視矩形状であるとともに蓋体の長手方向が前記第1の方向であり、蓋体の短手方向が前記第2の方向であって、前記蓋体は、前記第2の方向での両端の接合部から離れた部位に前記厚肉部を有する請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記蓋体は、厚み方向に沿った断面形状で前記厚肉部から前記接合部に向けて広がるテーパ部を有する請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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