JP6298779B2 - 回転ハンドル及び容器バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ボンベ容器に装着して、ガスなどの流体の導通を、回転ハンドルを回転操作して規制する容器バルブ、及び容器バルブにおいて開閉操作する回転ハンドルに関する。
従来、ガスボンベのようなボンベ容器に取り付け、気体や液体等の流体の出し入れを、回転ハンドルを操作して規制する容器バルブが多用されている。
このような容器バルブでは、容器バルブを個体識別したり、容器バルブを取付けたボンベ容器を個体識別したりして、容器バルブの使用限界を推し量ったり、ボンベ容器の個体情報や充填に関する情報などを把握したいとの要望があった。
例えば、バルブにRFIDタグ(以下においてICタグという)を取付け、バルブに取り付けたICタグに記録した記録情報を、RFIDリーダライタを用いて読み取ることで個体識別し、情報を記録したり、記録した情報を読み取って管理できることについて特許文献1で提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたように、バルブの外部にICタグを取付けると、ICタグが不用意に外れたりして、使用できないおそれがあった。また、特に、医療用バルブなどにおいては、衛生面の観点から外部にICタグが露出することは好ましくなかった。
一般的に、容器バルブは金属製であるため、電磁波を用いて無線通信するICタグをバルブ本体内部に装着すると、電磁波に対して金属面による反射/吸収が生じ、読取距離(通信距離)が大幅に短縮したり、読取りエラーとなるおそれがあった。
特開2010−180928号公報
そこで本発明は、ICタグを外部に露出させることなく、無線通信できる回転ハンドル及び、当該回転ハンドルを備えた容器バルブを提供することを目的とする。
この発明は、流体が充填される容器に取り付けられるバルブ本体内部に形成された流路の中間部分において開閉する開閉弁を、開閉弁と連動する弁棒を回転させて開閉操作する、容器バルブの回転ハンドルであって、非金属製のハンドル本体と、前記ハンドル本体の内部に配置された金属製台座と、前記内部に配置され、前記金属製台座に設けた装着面に装着された金属対応タグとで構成したことを特徴とする。
またこの発明は、流体が充填される容器に取り付けられる容器取付部を設け、該容器取付部を通るとともに、前記流体の通過を許容する流路を内部に備え、該流路の中間部分において開閉する開閉弁を有するバルブ本体と、弁棒を回転させて該開閉弁を開閉操作する、上記の回転ハンドルとで構成する容器バルブであることを特徴とする。
上述のハンドル本体を構成する非金属は、ポリアミド(polyamide)やポリプロピレン(polypropylene)などの樹脂やその他金属でないものを含む概念である。
上述の金属製台座を構成する金属は、アルミ合金などの金属で構成することができる。
上記流体は、医療用ガス、産業用ガスなどのガス、あるいは液体を含むものとする。
上記回転ハンドルは、略円柱状、略多角柱状、平面視円形、平面視円弧形状、I型、略H型等の様々な形状とすることができる。
上記金属対応タグは、金属表面に配置しても通信可能なICタグであり、金属対応ICタグ、金属対応RFIDタグ、金属対応RFタグ、あるいは金属対応電子タグともいう。また、金属対応タグは、アクティブタグ、パッシブタグのいずれであってもよいが、簡略な構造で、小型であるパッシブタグであることが好ましい。さらには、UHF帯の電磁波に対応したUHF帯ICタグであると好ましい。
この発明により、金属対応タグ(ICタグ)を外部に露出させることなく、内部に配置した金属対応タグと確実に無線通信することができる。
詳しくは、非金属製のハンドル本体と、前記ハンドル本体の内部に配置された金属製台座と、前記内部に配置され、前記金属製台座に設けた装着面に装着された金属対応タグとで回転ハンドルを構成したことにより、金属対応タグはハンドル本体内部に配置され、外部に露出することがない。
また、非金属製のハンドル本体の内部において、金属製台座の装着面に金属対応タグを装着しているため、金属製台座が金属対応タグのアンテナ要素として機能し、外部のRFIDリーダライタと確実に無線通信することができる。
したがって、金属対応タグを内蔵した回転ハンドルを介して容器バルブを個体識別し、金属対応タグに情報を記録したり、記録した情報を読み取ったりすることができる。よって、当該容器バルブを取付けたボンベ容器を個体識別することができ、金属対応タグにボンベ容器に関する情報を記録したり、記録した情報を読み取ったりして、ボンベ容器を管理することができる。
さらにまた、例えば、利用される国や地域によって用いられる電磁波の周波数帯が異なるが、利用される電磁波の周波数帯に応じた金属対応タグを用いることで、いかなる国や地域であっても、外部のRFIDリーダライタと確実に無線通信して、金属対応タグを内蔵した回転ハンドルを介して容器バルブを個体識別し、金属対応タグに情報を記録したり、記録した情報を読み取ったりすることができる。
この発明の態様として、前記金属対応タグを柱体状に形成するとともに、柱体状の長手方向が前記弁棒の回転中心軸方向に沿うように、前記金属対応タグを装着することができる。
上記柱体状とは、四角柱体状すなわち直方体状などの多角柱体状、円柱体状、半円柱体状、楕円柱体状など様々な略柱体状を含み、さらには一方向に対して他方向が長ければ、略錐台であってもよい。
上述の柱体状の長手方向が前記弁棒の回転中心軸方向に沿うとは、長手方向と回転中心軸方向とが平行であることのみならず、直交しなければ交差する方向も含む概念であり、回転中心軸方向に対して長手方向の交差角度が45度以内であることが好ましい。
この発明により、通信距離を向上することができる。詳しくは、柱体状の金属対応タグの長手方向を弁棒の回転中心軸方向に合わせるため、ハンドル本体を径方向に拡大させることなく、ハンドル本体の内部に配置した金属製台座において、回転中心軸方向に大きな装着面を形成でき、装着面に装着した金属対応タグの通信距離を向上することができる。
また、一般的に、弁棒の回転中心軸方向に長いバルブ本体も、金属製台座とシンクロしてアンテナ要素として機能し、金属対応タグの通信距離を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記装着面と前記金属対応タグとの間に、間隔を調整する非金属製の間隔調整材を介在させることができる。
上記間隔調整材は、ウレタン、ポリプロピレン(polypropylene)、木質など、金属製でなく、絶縁性と所定の厚みを有するシート状、板状、あるいはスペーサ状の調整材とすることができる。
この発明により、所望の周波数帯での無線通信を行うことができる。
詳述すると、金属対応タグにおいて装着面に対向する対向面と、装着面との間に、非金属製の間隔調整材を介在させ、対向面と装着面との間隔を調整することで、無線通信したい周波数帯と同期させることができる。
またこの発明の態様として、前記装着面を、前記金属対応タグにおける対向面より大きく形成し、前記装着面を正面とした正面視において、前記金属対応タグの周囲に前記装着面が露出する態様で装着することができる。
この発明により、金属対応タグのアンテナ要素として機能する金属製台座の装着面が正面視において露出するため、アンテナ要素としての機能が増大し、金属対応タグの通信距離を飛躍的に向上することができる。
またこの発明の態様として、前記弁棒を、金属製棒体で構成するとともに、前記金属製台座と前記弁棒とを接触させることができる。
この発明により、金属製棒体で構成する弁棒も金属対応タグのアンテナ要素として機能させることができ、金属対応タグの通信距離をさらに向上することができる。さらに、柱体状の金属対応タグの長手方向を回転中心軸方向に沿わせた場合、金属製棒体で構成する弁棒が金属対応タグの指向性の方向に沿うため、弁棒におけるアンテナ機能は高まり、さらに通信距離を向上させることができる。
またこの発明の態様として、前記ハンドル本体が円筒状のヨーク式とすることができる。
この発明により、医療用バルブとして多用されるヨーク式バルブを個体識別することができる。よって、ヨーク式バルブを取付けた例えば、医療用ボンベ容器を個体識別することができ、金属対応タグに医療用ボンベ容器に関する情報を記録したり、記録した情報を読み取ったりして、医療用ボンベ容器を管理することができる。
本発明により、ICタグを外部に露出させることなく、無線通信できる回転ハンドル及び、当該回転ハンドルを備えた容器バルブを提供することができる。
タグ内蔵ヨークバルブの説明図。 回転ヨークハンドルの一部破断分解斜視図。 タグ内蔵ヨークバルブの通信状態の概略図。 タグ内蔵バルブの説明図。
この発明の一実施形態を、図1乃至図3とともに説明する。
図1はタグ内蔵ヨークバルブ1の説明図を示し、図2は回転ヨークハンドル10の一部破断分解斜視図を示し、図3はタグ内蔵ヨークバルブ1の通信状態の概略図を示している。
詳しくは、図1(a)はタグ内蔵ヨークバルブ1の正面図を示し、図1(b)はタグ内蔵ヨークバルブ1のA−A断面図を示している。なお、図1(a)において、回転ヨークハンドル10の内部に配置した金属製台座40及び金属対応タグ60を破線で示している。また、図2は、回転ヨークハンドル10を構成する各構成要素について、手前側の一部を破断した状態の分解斜視図を示し、下方に回転ヨークハンドル10を装着する弁棒120及びグランドナット130を図示している。
タグ内蔵ヨークバルブ1は、医療用ガスボンベ300(図3)などに装着され、医療用ガスボンベ300に対して医療用ガスの出し入れを規制するヨーク式のバルブ装置であり、バルブ本体100と、バルブ本体100の上部に取り付ける回転ヨークハンドル10とで構成している。
バルブ本体100は、流路160を内部に有するボディ110と、流路160の中間に形成された弁室170に配置される開閉弁140と、開閉弁140の上部に挿着された弁棒120と、弁棒120を本体ボディ110に位置固定するグランドナット130とで構成している。
本体ボディ110は、略四角柱状であり、下方に、下向きに凸な円錐台状で外周面にネジ山が形成されたボンベ取付け部111を有するとともに、高さ方向中央付近にガスを出し入れするアウトレット孔112を形成している。
なお、ボンベ取付け部111及びアウトレット孔112を有する本体ボディ110の内部には、後述する開閉弁140を収容する弁室170が設けられ、ボンベ取付け部111の下端から、弁室170と通り、アウトレット孔112までを導通可能に連通する流路160を形成している。また、流路160のうち、ボンベ取付け部111の下端から弁室170までを一次側流路161とし、弁室170からアウトレット孔112までを二次側流路162としている。
さらに、弁室170における一次側流路161の上端開口を上方にリング状に突出させた上端リング凸部161aを設けるとともに、弁室170の内面には、開閉弁140と螺合するネジ溝を形成している。
また、本体ボディ110は、弁室170の上部にグランドナット130が螺着する上部空間180を形成している。
弁棒120は、上部から順に、螺合部121、本体軸部122、軸部の中間位置に設けられたフランジ部123とで構成された金属製の棒状体である。なお、本体軸部122におけるフランジ部123より下方には、相対回転不可能な状態(以下において、回転固定状態という)で開閉弁140に挿入される挿入部124を設けている。さらにまた、本体軸部122における螺合部121の下部には、平面視正方形状となり、後述する六角リング80の角形挿通孔81に挿通される角型挿通部125を設けている。
グランドナット130は、本体ボディ110の上部空間180に螺着する螺合部131と、螺合部131より径大な径大部132とで構成し、上下方向に貫通し、弁棒120の本体軸部122が挿通する挿通孔133を設けている。また、挿通孔133の内面には、挿通された本体軸部122の外面に対してシールするOリング135を嵌め込む内周溝134を上下方向に間隔を隔てて2つ形成している。
また、グランドナット130の螺合部131の内側には、弁棒120のフランジ部123及び後述する開閉弁140の上部が嵌まり込む円筒状の円筒空間136が形成され、挿通孔133と連通している。
開閉弁140は、略円筒状であり、上部に弁棒120の挿入部124を挿入する挿入穴141を有するとともに、底面に一次側流路161の上端リング凸部161aに密着して封止する封止パッキン150を嵌め込む嵌め込み凹部142を設けている。
なお、封止パッキン150は、適宜の弾性を有する樹脂製であり、略円盤状に形成している。また、開閉弁140の外面には、弁室170の内面に形成したネジ溝と螺合するネジ山を形成している。
なお、このように各要素を構成したバルブ本体100は、嵌め込み凹部142に封止パッキン150を嵌め込んだ開閉弁140を弁室170に螺合させて配置するとともに、開閉弁140の挿入穴141に挿入部124を挿入するように弁棒120を配置する。このとき、挿入穴141に挿入部124が挿入された弁棒120は、開閉弁140に対して回転固定状態でありながら、上下方向にスライド可能に組み付けられる。
さらに、本体軸部122を挿通孔133に挿通させてグランドナット130を上部空間180に螺合して組み付けられるが、弁棒120のフランジ部123の上部に、リング状の樹脂シール151を介してグランドナット130が組み付けられるため、円筒空間136内部において、フランジ部123の上面と、円筒空間136の内側上部面との間で樹脂シール151が挟み込まれる態様となる。
このようにして組み付けられたバルブ本体100は、図2に示すように、上部空間180に螺着したグランドナット130より弁棒120の本体軸部122が上方に向かって突出する態様となる。
このように、グランドナット130より上方に向かって突出する弁棒120に対して取り付ける回転ヨークハンドル10は、頭部キャップ20、円筒状のハンドル本体30、金属製台座40、間隔調整材50、金属対応タグ60、ウェブワッシャ70、六角リング80、及び樹脂ワッシャ90で構成している。
頭部キャップ20は、円筒状のハンドル本体30の上端に嵌め込んで被せる円盤状であり、ポリアミド(polyamide)樹脂で構成している。なお、ハンドル本体30と同素材で構成してもよい。
ハンドル本体30は、略円筒状であり、金属製台座40と金属対応タグ60とを配置する配置空間31を内部に形成するとともに、配置空間31の上部に頭部キャップ20を嵌め込む嵌め込み部32を設けている。
さらに、配置空間31の下部をひとまわり縮径して六角リング80を嵌め込む第1縮径部33と、第1縮径部33よりさらに縮径して樹脂ワッシャ90を嵌め込む第2縮径部34とを形成し、第2縮径部34より下方を延出して、組み付け状態においてグランドナット130の径大部132に被さる延出部35を設けている。
なお、ハンドル本体30における配置空間31に対応する外周部分には、高さ方向の溝を周方向に配置して凹凸状に形成している(図示省略)。また、ハンドル本体30は、ガラスファイバを所定量含有するポリアミド(polyamide)樹脂で構成している。
金属製台座40は、アルミ合金で構成した略円柱状体であり、下部中心に、弁棒120の螺合部121と螺合する螺合穴41を設けている。また、略円柱状の一部を平面視弓型に切欠いて垂直方向の装着面42を形成している。なお、装着面42は、後述する金属対応タグ60の幅及び高さよりひと回り大きな正面視長方形状であるが、下端に円柱部分を所定厚さ分残して形成した下フランジ44を設けている。また、金属製台座40の底面には、ウェブワッシャ70が嵌め込まれる凹部45を設けている。
間隔調整材50は、装着面42に金属対応タグ60を貼り付けるとともに、装着面42と金属対応タグ60の対向面61との間隔を調整するため、適宜の厚さで形成している。なお、間隔調整材50は後述する金属対応タグ60と正面視形状は略同一の長方形状であり、本実施形態においては1mm程度の厚みのウレタンシートを用いている。
金属対応タグ60は、金属表面に配置しても通信可能な、UHF帯のパッシブICタグであり、略四角柱状、すなわち直方体状に形成している。なお、略円柱状に形成した金属対応タグ60の長手方向が高さ方向となるように装着面42に対して装着している。
ウェブワッシャ70は、ハンドル本体30の第1縮径部33に装着された六角リング80を反力として、金属製台座40を上方に付勢する金属製のワッシャである。
六角リング80は、平面視略六角形状の外径を有するステンレス製のワッシャであり、第1縮径部33において、ハンドル本体30に対して回転固定状態で装着される。また、六角リング80の中心には、弁棒120の角型挿通部125が回転固定状態で挿通される平面視正方形状の角形挿通孔81を設けている。
樹脂ワッシャ90は、弁棒120の本体軸部122を挿通する挿通孔91を有するリング盤状であり、ポリアミド(polyamide)樹脂で構成している。
このように各要素を構成した回転ヨークハンドル10は、第2縮径部34に樹脂ワッシャ90を嵌め込み、嵌め込み部32に相対回転不可能に六角リング80を嵌め込み、六角リング80とでウェブワッシャ70を挟み込むように、配置空間31に金属製台座40を配置する。
なお、配置空間31に配置する金属製台座40の装着面42には、間隔調整材50を間に介在させて金属対応タグ60を装着する。このとき、図1(a)に示すように、正面視において、金属対応タグ60の外側全周において、装着面42が露出するように、装着面42の幅方向及び高さ方向の中心に直方体状の金属対応タグ60の中心を合わせて装着する。そのため、金属製台座40の下フランジ44の上面と金属対応タグ60の底面との間に隙間が形成される。
このように間隔調整材50及び金属対応タグ60が装着面42に装着された金属製台座40が配置空間31に配置されたハンドル本体30の嵌め込み部32に頭部キャップ20を嵌め込んで回転ヨークハンドル10の組み付けは完了する。
このように各要素が組み付けられた回転ヨークハンドル10をバルブ本体100に取り付けるには、グランドナット130から上方に向かって突出する弁棒120の螺合部121を金属製台座40の螺合穴41に螺合するとともに、弁棒120の角型挿通部125が六角リング80の角形挿通孔81に挿通される。そのため、弁棒120と金属製台座40とは一体化されるとともに、回転固定状態で第1縮径部33に嵌め込まれた六角リング80の角形挿通孔81に角型挿通部125が挿通されるため、六角リング80を介して、弁棒120とハンドル本体30とは回転固定状態となる。なお、このとき、弁棒120の螺合部121の上端面は螺合穴41の内面と接触している。
したがって、バルブ本体100に回転ヨークハンドル10が取り付けられたタグ内蔵ヨークバルブ1は、回転ヨークハンドル10を回転操作することで、弁棒120を回転し、弁棒120に対して上下移動可能かつ回転固定状態の開閉弁140も回転し、上下移動する。
なお、回転ヨークハンドル10の回転操作が締め付け方向である場合、弁棒120を介して回転する開閉弁140は、弁室170の内面に形成されたネジ溝と螺合しているため、下方に向かって移動し、封止パッキン150を上端リング凸部161aと密着させて封止し、閉状態とすることができる。
逆に、回転ヨークハンドル10を緩み方向に回転操作すると、弁棒120を介して、開閉弁140も緩み方向に回転するため、上方に向かって移動し、封止パッキン150と上端リング凸部161aとの密着が解消され、弁室170を介して、一次側流路161と二次側流路162とが導通可能な開状態となる。
また、回転ヨークハンドル10内部に配置した金属製台座40も回転ヨークハンドル10の回転とともに回転するが、樹脂ワッシャ90を配置しているため、スムーズに回転ヨークハンドル10を回転することができる。
また、ウェブワッシャ70で金属製台座40を上方に付勢しているため、金属製台座40に連結された弁棒120も上方に向かって付勢され、円筒空間136内部において、フランジ部123の上面と、円筒空間136の内側上部面との間で挟み込まれる樹脂シール151に作用する面圧力は増大する。そのため、樹脂シール151が内周溝134に嵌め込まれたOリング135と協働して、弁棒120周りのシール性を向上している。
このように構成したタグ内蔵ヨークバルブ1及び回転ヨークハンドル10は、金属対応タグ60を外部に露出させることなく、内部に配置した金属対応タグ60と確実に無線通信することができる。
詳しくは、非金属製のハンドル本体30の内部に配置された金属製台座40の装着面42に金属対応タグ60が装着された回転ヨークハンドル10は、金属対応タグ60がハンドル本体30の内部に配置され、外部に露出することがない。
また、非金属製のハンドル本体30の内部において、金属製台座40の装着面42に金属対応タグ60を装着しているため、金属製台座40が金属対応タグ60のアンテナ要素として機能し、図3に示すように、外部のRFIDリーダライタ200と確実に無線通信することができる。
したがって、図3に示すように、金属対応タグ60を内蔵した回転ヨークハンドル10を備えたタグ内蔵ヨークバルブ1を取付けた医療用ボンベ300が複数配置されたとしても、金属対応タグ60を内蔵した回転ヨークハンドル10を介してタグ内蔵ヨークバルブ1を個体識別することができる。
よって、金属対応タグ60に対してRFIDリーダライタ200によって情報を書き込んだり、記録された情報を読み取ったりして、タグ内蔵ヨークバルブ1を備えた医療用ボンベ300やタグ内蔵ヨークバルブ1を管理することができる。
また、直方体状に形成した金属対応タグ60を、直方体状の長手方向が高さ方向に沿うように装着することにより、通信距離を向上することができる。詳しくは、直方体状の金属対応タグ60の長手方向を高さ方向に合わせるため、ハンドル本体30を径方向に拡大させることなく、ハンドル本体30の内部において、高さ方向に大きな装着面42を形成でき、装着面42に装着した金属対応タグ60の通信距離を向上することができる。
また、一般的に、高さ方向に長いバルブ本体100も、金属製台座40とシンクロしてアンテナ要素として機能し、金属対応タグ60の通信距離を向上することができる。
なお、直方体状の金属対応タグ60を、長手方向が高さ方向に沿うように装着面42に間隔調整材50を介して取り付けたが、直方体状の金属対応タグ60の長手方向が高さ方向に対して45℃以下の角度で、つまり傾斜させて取り付けてもよい。
また、装着面42と金属対応タグ60との間に、間隔を調整する非金属製の間隔調整材50を介在させているため、所望の周波数帯での無線通信を行うことができる。
詳述すると、金属対応タグ60において装着面42に対向する対向面61と、装着面42との間に、非金属製の間隔調整材50を介在させることによって、間隔調整材50の厚みを調整することで対向面61と装着面42との間隔を、無線通信で用いたい周波数帯と同期するように、調整することができる。
また、装着面42を、金属対応タグ60における対向面61より大きく形成し、正面視において、金属対応タグ60の周囲に装着面42が露出する態様で装着しているため、金属対応タグ60のアンテナ要素としての機能が増大し、金属対応タグ60の通信距離を飛躍的に向上することができる。
また、弁棒120を、金属製棒体で構成するとともに、螺合穴41内において金属製台座40と弁棒120とを接触させることにより、金属製棒体で構成する弁棒120も金属対応タグ60のアンテナ要素として機能させることができ、金属対応タグ60の通信距離をさらに向上することができる。
さらに、直方体状の金属対応タグ60の長手方向を、弁棒120の長さ方向と一致する高さ方向に沿わせるように配置するため、金属製棒体で構成する弁棒120の長さ方向が金属対応タグ60の指向性の方向に沿うため、弁棒120におけるアンテナ機能は高まり、さらに通信距離を向上させることができる。
また、ウェブワッシャ70で金属製台座40を上方に向かって付勢するとともに、ハンドル本体30に対して回転固定状態の六角リング80と、グランドナット130の上面との間に樹脂ワッシャ90を配置しているため、バルブ本体100に対して回転ヨークハンドル10をスムーズに回転させることができる。また、例えば、ウェブワッシャ70に代えてコイルスプリングで金属製台座40を上方に付勢する場合、金属対応タグ60の通信に用いる電磁波は、ウェブワッシャ70に比べて形状が複雑なコイルスプリングによって乱反射して、通信距離が短縮するおそれがあるが、簡素な形状であるウェブワッシャ70を用いることで、上述のような乱反射のおそれもなく、金属対応タグ60の通信距離に悪影響を与えることはない。
さらにまた、例えば、利用される国や地域によって用いられる電磁波の周波数帯が異なるが、利用される電磁波の周波数帯に応じた金属対応タグ60を用いるだけで、いかなる国や地域であっても、外部のRFIDリーダライタ200と確実に無線通信して、金属対応タグ60を内蔵した回転ヨークハンドル10を介して医療用ボンベ300を個体識別し、金属対応タグ60に情報を記録したり、記録した情報を読み取ったりすることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の流体は、医療用ガスに対応し、
以下同様に、
容器は、医療用ガスボンベ300に対応し、
中間部分は、弁室170に対応し、
回転ハンドルは、回転ヨークハンドル10に対応し、
回転中心軸方向は、高さ方向に対応し、
容器取付部は、ボンベ取付け部111に対応し、
容器バルブは、タグ内蔵ヨークバルブ1に対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
上記間隔調整材50は、ウレタンシートのみならず、ポリプロピレン(polypropylene:PP)、木質など、金属製でなく、絶縁性と所定の厚みを有するシート状、板状、あるいはスペーサ状の調整材を用いてもよい。
なお、上述の説明では医療用ガスを充填した医療用ガスボンベ300にタグ内蔵ヨークバルブ1を装着したが、産業用ガスや液体水素などを充填したボンベ容器にタグ内蔵ヨークバルブ1を装着してもよい。
また、金属対応タグ60として、UHF帯のパッシブICタグを用いたが、異なる帯域のICタグを用いてもよいし、アクティブタグを用いてもよい。
また、直方体状の金属対応タグ60を用いたが、三角柱体状、円柱体状、半円柱体状、楕円柱体状など様々な略柱体状であってもよく、さらには幅方向に対して高さ方向が長ければ、略錐台であってもよい。
また、略円柱状の回転ヨークハンドル10のみならず、略多角柱状、平面視円形、平面視円弧形状、I型、略H型等の様々な形状の回転ハンドルとすることができる。
具体的な例として、上述の説明では、円筒状の回転ヨークハンドル10を有するタグ内蔵ヨークバルブ1について説明したが、図4に示すように、容器バルブにおける一般的な形状の回転ハンドルに金属製台座40、間隔調整材50及び金属対応タグ60を内蔵してもよい。
なお、図4(a)はタグ内蔵容器バルブ1aの平面図を示し、図4(b)はタグ内蔵容器バルブ1aの断面図を示している。また、上述のタグ内蔵ヨークバルブ1の説明における構成と比べて、同じ構成のみならず、形状や構成は異なっても同じ機能を有する要素については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、一般的な形状の回転ハンドル10aに金属製台座40、間隔調整材50及び金属対応タグ60を備えたタグ内蔵容器バルブ1aの本体ボディ110aは、上述のタグ内蔵ヨークバルブ1のアウトレット孔112とは異なり、幅方向に突出するアウトレット190を設け、弁室170を介してボンベ取付け部111の下端からアウトレット190の先端まで連通する流路160を形成している。
なお、回転ハンドル10aは、複数箇所突出する波形の外周縁を有する平面視略円形雲形に形成されたハンドル本体30aの平面視中央に配置空間31aを設け、金属製台座40、間隔調整材50及び金属対応タグ60を配置するとともに、配置空間31aの上端に頭部キャップ20を嵌め込んで構成している。また、回転ハンドル10aでは、六角リング80及び樹脂ワッシャ90を備えず、ウェブワッシャ70の代わりに皿ばね73によって、金属製台座40を上方に付勢している。また、弁棒120の螺合部121と本体軸部122との間の肩部が螺合穴41の内面と接触している。
このように、配置空間31aに、金属製台座40、間隔調整材50及び金属対応タグ60を配置している一般的な形状のハンドル本体30aで構成する回転ハンドル10aを有するタグ内蔵容器バルブ1aであっても、上述の回転ヨークハンドル10を取付けたタグ内蔵ヨークバルブ1と同様の効果を奏することができる。
1…タグ内蔵ヨークバルブ
1a…タグ内蔵容器バルブ
10…回転ヨークハンドル
10a…回転ハンドル
30,30a…ハンドル本体
40…金属製台座
42…装着面
50…間隔調整材
60…金属対応タグ
100…バルブ本体
111…ボンベ取付け部
120…弁棒
140…開閉弁
160…流路
170…弁室
300…医療用ガスボンベ

Claims (7)

  1. 流体が充填される容器に取り付けられるバルブ本体内部に形成された流路の中間部分において開閉する開閉弁を、開閉弁と連動する弁棒を回転させて開閉操作する、容器バルブの回転ハンドルであって、
    非金属製のハンドル本体と、
    前記ハンドル本体の内部に配置された金属製台座と、
    前記内部に配置され、前記金属製台座に設けた装着面に装着された金属対応タグとで構成した
    回転ハンドル。
  2. 前記金属対応タグを柱体状に形成するとともに、
    柱体状の長手方向が前記弁棒の回転中心軸方向に沿うように、前記金属対応タグを装着した
    請求項1に記載の回転ハンドル。
  3. 前記装着面と前記金属対応タグとの間に、間隔を調整する非金属製の間隔調整材を介在させた
    請求項1または2に記載の回転ハンドル。
  4. 前記装着面を、前記金属対応タグにおける対向面より大きく形成し、
    前記装着面を正面とした正面視において、前記金属対応タグの周囲に前記装着面が露出する態様で装着した
    請求項3に記載の回転ハンドル。
  5. 前記弁棒を、金属製棒体で構成するとともに、
    前記金属製台座と前記弁棒とが接触する
    請求項1乃至4のうちいずれかに記載の回転ハンドル。
  6. 流体が充填される容器に取り付けられる容器取付部を設け、該容器取付部を通るとともに、前記流体の通過を許容する流路を内部に備え、該流路の中間部分において開閉する開閉弁を有するバルブ本体と、
    弁棒を回転させて該開閉弁を開閉操作する、請求項1乃至6のうちいずれかに記載の回転ハンドルとで構成する
    容器バルブ。
  7. 前記ハンドル本体が円筒状のヨーク式である
    請求項6に記載の容器バルブ。
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