JP6298734B2 - 容器体から固形物を取り出す取出し具 - Google Patents
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Description
本発明に係る取出し具は、容器体から固形物を取り出す取出し具であって、前記容器体の口部に装着され、内部が前記容器体内に連通する本体筒部と、前記本体筒部から前記本体筒部内に向けて突出する突出部と、を備え、前記本体筒部において、前記本体筒部の軸線方向に沿った反容器体側の開口部は、前記容器体の外部に連通する取出口とされ、前記本体筒部には、前記突出部の基端部が装着され、前記突出部を、この突出部が基端部から先端部に向かうに従い漸次、前記反容器体側に向けて延びる支持姿勢に保持可能な保持孔と、前記支持姿勢とされた前記突出部に係止して、この突出部が、先端部を前記軸線方向に沿った容器体側に向かわせるように移動することを規制する規制部と、が設けられ、前記突出部の基端部は、前記支持姿勢とされた前記突出部の先端部が、前記本体筒部のうち、前記保持孔に前記反容器体側から隣接する隣接部分に接近しながら、前記反容器体側に向けて移動し得るように、前記保持孔内に移動自在に遊嵌されている。
その後、容器体を、取出口が上方を向く正立姿勢にする。すると例えば流動物や固形物の重みや突出部の自重などにより、突出部の先端部が、本体筒部の隣接部分から離間しながら容器体側に向けて移動させられて、突出部が、支持姿勢となるように復元変位する。このとき、突出部の先端部が更に容器体側に向かうような突出部の移動は、規制部により規制される。したがって、本体筒部内において突出部よりも反容器体側に位置する部分に進入していた固形物が、突出部を反容器本側から押圧しても、この押圧力を、突出部および規制部を介して受け止めることができる。その結果、固形物を突出部により保持することができる一方、流動物は本体筒部内を通して容器体内に戻される。そこで本体筒部内の固形物を、取出口を通して容器体の外部に取り出す。
また、容器体を倒立姿勢にすることで本体筒部内に保持された固形物を取り出すことができるので、この取出し具を、容器体内に固形物を充填する前に容器体に取り付ける必要がなく、固形物を充填した後に取り付けることができる。これにより、例えば容器体内に固形物を、既存の充填方法により充填すること等が可能になり、容器体内に固形物を円滑に充填させ易くすることができる。
また本体筒部を、容器体の口部に装着するので、既存の容器体であっても、その容器体の口部に応じて本体筒部を設計することで、この取出し具を適用することが可能になり、この取出し具の適用範囲を多岐にわたらせることができる。
また本体筒部を、容器体の口部に装着するので、例えばこの取出し具を、容器体の胴部にまで至らせるといった必要などがなく、取出し具の小型化を図ることができる。これにより、容器体に取出し具を取り付けた状態で、容器体の外観が損なわれるのを抑制することが可能になり、容器体の外観性を確保し易くすることができる。
さらに突出部の基端部が、保持孔内に移動可能に遊嵌されているので、容器体を倒立姿勢にしたり正立姿勢にしたりするときに、突出部を抵抗少なく円滑に移動させることができる。これにより、突出部により固形物を確実に保持し易くすることができる。
大径部13は、容器体2の口部2aよりも上側に配置され、前記取出口11aを備えている。大径部13の内径は、口部2aの内径よりも大きい。
小径部15は、大径部13に段部14を介して連結されている。小径部15は、段部14の内周縁部から下側に向けて延び、口部2a内に挿通されている。小径部15の外周面と口部2aの内周面とは、全周にわたって離間している。
保持孔18には、突出部12の基端部12aが装着されている。保持孔18は、突出部12を、この突出部12が基端部12aから先端部12bに向かうに従い漸次、上側に向けて延びる支持姿勢に保持可能である。保持孔18は、本体筒部11から本体筒部11内に向けて突出した枠状部21内に設けられている。
一対の側壁部22は、互いに周方向に間隔をあけて配置され、突出周壁部16から前側に向けて突出している。一対の側壁部22は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
突出部12は、支持姿勢とされることで、基端部12aから先端部12bに向かうに従い、本体筒部11のうち、保持孔18に上側から隣接する隣接部分11bから漸次、前側に向けて離間している。突出部12の先端部12bは、突出部12が支持姿勢とされた状態で、軸線Oよりも後側に位置している。
挿通部24は、保持孔18内に挿通されている。挿通部24のうち、前側に位置する部分には、第1規制部19が、挿通部24の下側から係止し、後側に位置する部分には、第2規制部20が、挿通部24の上側から係止している。
キャップ本体31は、有頂筒状に形成され、本体筒部11の大径部13に装着されている。キャップ本体31は、大径部13に径方向の外側から螺着されている。キャップ本体31の頂壁部は、大径部13の開口端上に、第2パッキンを介して配置されている。
なお上記使用方法では、注出キャップ3の蓋体32により注出筒33を開放した後に、注出容器1を倒立姿勢にして流動物を注出し、その後、固形物Mを取り出した。しかしながら、注出キャップ3の蓋体32により注出筒33を閉塞した状態で注出容器1を倒立姿勢にし、流動物を注出させずに固形物Mを取り出すことも可能である。
なお本実施形態では、取出し具10および注出キャップ3が透明に形成されているので、固形物Mが保持されているか否かを、外部から視認することができる。
さらに、規制部19、20に前記第1規制部19が備えられているので、構造の簡素化を図りつつ、突出部12を支持姿勢に確実に保持することができる。
さらにまた、枠状部21に前記案内部28が設けられているので、構造の簡素化を図りつつ、突出部12を円滑に移動させることができる。
さらに、突出部12が、本体筒部11の大径部13よりも下側に配置されているので、固形物Mの取り出し時に突出部12が邪魔になるのを確実に抑えることが可能になり、取出口11aから固形物Mを一層取り出し易くすることができる。
なお本実施形態では、突出部12が切欠き部17と軸線O方向に同等の位置に形成されている。したがって、例えば、反転姿勢とした注出容器1において、切欠き部17を通して本体筒部11内に進入させた固形物Mにより、突出部12を押圧させることが可能になり、突出部12を円滑に移動させることができる。
さらに、第1拡幅部25が、周方向の内側に向けて弾性変形可能に形成されているので、突出部12を、保持孔18に対して下側から差し込むときに、第1拡幅部25に周方向に弾性変形をさせながら保持孔18を通過させることができる。これにより、この取出し具10の組み付け性を一層向上させることができる。
なお本実施形態では、突出部12の表裏面に方向性がないので、この取出し具10の組み付け性をより一層向上させることができる。
例えば、枠状部21の側壁部22に、前後方向に延びる長穴が設けられ、突出部12の挿通部24に、前記長穴に前後方向に移動自在に挿通される拡幅部が形成されてもよい。この場合、第1拡幅部25および第2拡幅部26を適宜省略することが可能である。
さらに例えば、突出部12が、保持孔18に対して上側から差し込まれることで、保持孔18に保持されてもよい。
また前記実施形態では、本体筒部11が、大径部13および小径部15を備えているが、本発明はこれに限られない。本発明は、例えば、本体筒部11が、大径部13および小径部15のうちの少なくとも一方を備えた他の構成に適宜変更することが可能である。
さらに前記実施形態では、本体筒部11が、装着筒部29を介して容器体2の口部2aに間接的に装着されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本体筒部11が口部2aに直接、装着されていてもよい。
2a 口部
10 取出し具
11 本体筒部
11a 取出口
11b 隣接部分
12 突出部
12a 基端部
12b 先端部
13 大径部
18 保持孔
19、20 規制部
21 枠状部
24 挿通部
25 第1拡幅部
28 案内部
M 固形物
O 軸線
Claims (8)
- 容器体から固形物を取り出す取出し具であって、
前記容器体の口部に装着され、内部が前記容器体内に連通する本体筒部と、
前記本体筒部から前記本体筒部内に向けて突出する突出部と、を備え、
前記本体筒部において、前記本体筒部の軸線方向に沿った反容器体側の開口部は、前記容器体の外部に連通する取出口とされ、
前記本体筒部には、
前記突出部の基端部が装着され、前記突出部を、この突出部が基端部から先端部に向かうに従い漸次、前記反容器体側に向けて延びる支持姿勢に保持可能な保持孔と、
前記支持姿勢とされた前記突出部に係止して、この突出部が、先端部を前記軸線方向に沿った容器体側に向かわせるように移動することを規制する規制部と、が設けられ、
前記突出部の基端部は、前記支持姿勢とされた前記突出部の先端部が、前記本体筒部のうち、前記保持孔に前記反容器体側から隣接する隣接部分に接近しながら、前記反容器体側に向けて移動し得るように、前記保持孔内に移動自在に遊嵌されていることを特徴とする取出し具。 - 前記保持孔は、前記本体筒部から前記本体筒部内に向けて突出した枠状部内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の取出し具。
- 前記規制部には、前記枠状部に設けられ、前記突出部の基端部に前記容器体側から係止する第1規制部が備えられていることを特徴とする請求項2記載の取出し具。
- 前記枠状部には、前記支持姿勢とされた前記突出部が、先端部を前記反容器体側に向かわせるように移動することを案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の取出し具。
- 前記本体筒部には、前記口部よりも前記反容器体側に配置され、前記取出口を有する大径部が備えられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の取出し具。
- 前記突出部は、前記大径部よりも前記容器体側に配置されていることを特徴とする請求項5記載の取出し具。
- 前記突出部は、前記保持孔に対して前記容器体側から差し込まれることで、前記保持孔に保持されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の取出し具。
- 前記突出部の基端部には、
前記保持孔内に挿通された挿通部と、
前記挿通部よりも先端部側に位置するとともに前記挿通部よりも前記本体筒部の周方向に拡幅し、前記保持孔の開口周縁部に係止して前記突出部の前記保持孔からの離脱を規制する第1拡幅部と、が設けられ、
前記第1拡幅部は、前記周方向の内側に向けて弾性変形可能に形成されていることを特徴とする請求項7記載の取出し具。
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